JP3588409B2 - 表示切り替え式デジタルカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラの表示切り替え装置に関し、更に詳しくはカメラ内蔵の液晶表示装置で画像を表示する場合と、ビデオケーブルでモニタ装置につないでモニタ装置で画像を表示する場合とで表示形式を切り替えるデジタルカメラの表示切り替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラには、小型の表示装置、例えば液晶表示装置が設けられているとともに、外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子があるものがある。デジタルカメラにおいて、液晶表示装置で映像を見る場合、画面が比較的小さいので、画素を多数間引いて処理された映像信号を用いて表示しても、映像の質をそれほど損なうことはない。しかし、同じように画素を多数間引いて処理された映像信号を用いて、画面の大きいモニタ装置で表示した場合、映像の質は損なわれる。
【0003】
また、外部モニタと、液晶表示装置に対して同じ階調再現を持った映像信号を表示すると、特に屋外の明るい場所で撮影する際に、液晶画面が見にくくなる場合がある。
【0004】
ところで、特に映像処理をマイクロプロセッサによって実行するような場合は、画素を多数間引くほど処理に要する時間を短縮できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタルカメラにおいては、カメラ内蔵の液晶表示装置で映像を見る場合も、外部のモニタ装置で映像を見る場合も同じ映像処理回路からの映像信号を用いていた。従って、デジタルカメラの映像処理回路が、画素を多数間引いて処理する映像処理回路である従来のデジタルカメラにあっては、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置で映像を見る場合、映像は荒く、画質が損なわれていた。逆に、デジタルカメラの映像処理回路が、画素を少なく間引いて処理する映像処理回路であれば、映像処理に時間がかかり、デジタルカメラの液晶表示装置で表示される準動画は非常にコマ送りの間隔が長いものとなる。
【0006】
また、別の課題として、屋外の明るい場所で撮影する際にカメラ内蔵の液晶表示装置で映像を見る場合に、外部のモニタ装置へ出力する映像と同じ階調再現をもつ映像信号を映示すると見えにくいという課題があった。
【0007】
そこで本発明は、デジタルカメラ内蔵の表示装置で映像が表示される場合は、画素を多く間引いて処理された映像信号が出力される一方、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置で映像が表示される場合は、画素を少なく間引いて処理された映像信号が出力されるデジタルカメラの表示切り替え装置を提供することを第一の目的とする。
【0008】
また、本発明は、デジタルカメラ内蔵の表示装置で映像が表示される場合は、液晶表示のコントラストを重視した信号処理がなされた映像信号が出力され、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置で映像が表示される場合は、階調再現を重視した信号処理がなされた映像信号が出力されるデジタルカメラの表示切り替え装置を提供することを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のうちで、第1の観点の発明は、
外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子を有するデジタルカメラにおいて、画素信号を順次出力する撮像手段と、処理量が可変である映像処理手段と、所定の信号に基づいて、前記映像処理手段の処理量を切り替える手段と、前記映像処理手段の出力を映像出力端子に送る手段から成ることを特徴とする表示切り替え式デジタルカメラである。
【0010】
本発明のうちで、第2の観点の発明は、
ビデオケーブル挿抜検出手段を有し、前記ビデオケーブル挿抜検出手段の出力に基づいて、映像処理手段の処理量を切り替えることを特徴とする第1の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0011】
本発明のうちで、第3の観点の発明は、
画素信号を間引いて映像処理することにより、処理量を可変にすることを特徴とする第1の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0012】
本発明のうちで、第4の観点の発明は、
ガンマ補正処理をしないことにより、処理量を可変にすることを特徴とする第1の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0013】
本発明のうちで、第5の観点の発明は、
静止画取り込みのトリガを発生するシャタボタンと、前記シャタボタン出力に従って、撮像手段の駆動方法を変更する撮像素子駆動手段を有し、前記撮像素子駆動手段は通常は画素混合駆動を行い、前記シャタボタンがリリースされれば全画素読み出し駆動に切り替わることを特徴とする表示切り替え式デジタルカメラである。
【0014】
本発明のうちで、第6の観点の発明は、
内蔵の表示装置を有するとともに、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子を有する表示切り替え式デジタルカメラにおいて、
画素信号を順次出力する撮像手段と、
該画素信号を多数間引いて映像処理する第1の映像処理手段と、
該画素信号を少なく間引いて映像処理する第2の映像処理手段と、
該画素信号を全く間引かないで映像処理するプログレッシブ映像処理手段と、ビデオケーブルが抜かれておれば、第1の映像処理手段を稼働して、内蔵の表示装置で映像表示する第1の切り替え手段と、
ビデオケーブルが挿入されておれば、第2の映像処理手段を稼働して、外部のモニタ装置で映像表示する第2の切り替え手段と、
ビデオカメラのシャッタがリリースされれば、プログレッシブ映像処理手段を稼働する第3の切り替え手段から成ることを特徴とする表示切り替え式デジタルカメラである。
【0015】
本発明のうちで、第7の観点の発明は、
更に、メモリ手段を有し、プログレッシブ映像処理手段からの映像信号を保持することを特徴とする第6の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0016】
本発明のうちで、第8の観点の発明は、
更に、コントラストを重視して映像処理する第3の映像処理手段と、階調を重視して映像処理する第4の映像処理手段と、を有し、
該プログレッシブ映像処理手段は、コントラストの重視を全く行わないで映像処理し、
該第1の切り替え手段は、ビデオケーブルが抜かれておれば、第3の映像処理手段を稼働して、内蔵の表示装置で映像表示し、
該第2の切り替え手段は、ビデオケーブルが挿入されておれば、第4の映像処理手段を稼働して、外部のモニタ装置で映像表示することを特徴とする第6の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0017】
本発明のうちで、第9の観点の発明は、
上記第3の映像処理手段は、輝度信号に所定の定数を加えてペデスタルレベルを上げる加算手段を有することを特徴とする第8の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0018】
本発明のうちで、第10の観点の発明は、
上記第4の映像処理手段は、ガンマ補正回路を有することを特徴とする第8の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0019】
本発明のうちで、第11の観点の発明は、
内蔵の表示装置を有するとともに、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子を有する表示切り替え式デジタルカメラにおいて、
画素信号を順次出力する撮像手段と、
コントラストを重視して映像処理する第3の映像処理手段と、
階調を重視して映像処理する第4の映像処理手段と、
コントラストの重視を全く行わないで映像処理するプログレッシブ映像処理手段と、
ビデオケーブルが抜かれておれば、第3の映像処理手段を稼働して、内蔵の表示装置で映像表示する第1の切り替え手段と、
ビデオケーブルが挿入されておれば、第4の映像処理手段を稼働して、外部のモニタ装置で映像表示する第2の切り替え手段と、
ビデオカメラのシャッタがリリースされれば、撮像手段を全画素読み出し駆動に切り替えると共に、プログレッシブ映像処理手段を稼働する第3の切り替え手段から成ることを特徴とする表示切り替え式デジタルカメラである。
【0020】
本発明のうちで、第12の観点の発明は、
上記第3の映像処理手段は、輝度信号に所定の定数を加えてペデスタルレベルを上げる加算手段を有することを特徴とする第11の観点の表示切り替え式デジタルカメラ。
【0021】
本発明のうちで、第13の観点の発明は、
上記第4の映像処理手段は、ガンマ補正回路を有することを特徴とする第11の観点の表示切り替え式デジタルカメラである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明にかかる第1の実施の形態を示すデジタルカメラの表示切り替え装置であって、ビデオケーブル挿抜による表示モード切替装置を示す。本発明にかかる装置は、カメラ本体の表示装置26により画像が表示される場合は、荒い画質で1秒あたりより多くのコマ数(例えば、6コマ/秒)を表示させる一方、ビデオケーブルを挿入して、テレビなどのモニタの表示装置28により画像を表示させる場合は、1秒あたりのコマ数を少なくし(例えば、4コマ/秒)、より細かい画質で表示させるようにしたものである。
【0023】
図1において、2は対物レンズ、4はCCD(電荷結合素子)で撮像手段を構成する。6はA/D変換器、8は画素信号の間引きなしで画像信号が処理されるプログレッシブ処理回路、10は画素信号を多く間引く第1処理回路、12は画素信号を少なく間引く第2処理回路、14はビデオケーブル挿抜検出器、16はデジタルカメラのシャッターボタン、18はフリップフロップ、20はCCD駆動回路、22はD/A変換器、24は撮影画像を記憶するビットマップメモリ、26はカメラ本体に設けられた表示装置であり、好ましくは液晶表示装置、28はテレビなどのモニタの表示装置、30はモニタ表示装置28をデジタルカメラと接続するビデオケーブル、S1a, S1b はフリップフロップ18のQ出力により切り替わる第1連動スイッチ、S2a, S2b はビデオケーブル挿抜検出器14からの出力により切り替わる第2連動スイッチ、S3はフリップフロップ18のQ出力により切り替わる第3スイッチ、S4はモニタ表示装置28からのビデオケーブル30の挿抜により切り替わる第4スイッチであり、映像出力端子で構成される。
【0024】
シャッターボタン16が押されていないときは、フリップフロップ18のQ出力からローレベル信号が出力され、それによりCCD駆動回路20は、CCD4の隣接画素を加算して、たとえば上下にあるマジェンダ(Mg)画素とイェロー(Ye)画素を加算、そして上下にあるグリーン(G)画素とシアン(Cy)画素を加算して簡略画像データを出力する、いわゆるPDMixモードに設定される。また、同Q出力からのローレベル信号により第1連動スイッチS1a, S1bは実線で示される位置に設定される。さらに、同Q出力からのローレベル信号によりスイッチS3は、実線で示される位置に設定される。
【0025】
このシャッターボタン16が押されていない状態では、ビデオケーブル30が抜き取られてスイッチS4が実線で示される位置にある場合(本体表示モード)と、ビデオケーブル30が挿入されてスイッチS4が点線で示される位置にある場合(モニタ表示モード)とで動作が異なる。
【0026】
本体表示モードのときは、ビデオケーブル30が抜き取られており、この状態をビデオケーブル挿抜検出器14が検出する。このビデオケーブル抜き取り状態の検出により、ビデオケーブル挿抜検出器14は、第1信号(例えばハイレベル信号)を出力し、連動スイッチ S2a, S2b を実線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた PDMix モードのビデオ信号は、A/D変換器6、第1処理回路10、D/A変換器22を介してカメラ本体にある液晶表示装置26に送られる。第1処理回路10は、後述するように、多くの画素信号を間引いて画像処理をするので、非常に早く、例えば6コマ/秒の早さで画像を作ることができる。
【0027】
モニタ表示モードのときは、ビデオケーブル30が挿入されており、この状態をビデオケーブル挿抜検出器14が検出する。このビデオケーブル挿入状態の検出により、ビデオケーブル挿抜検出器14は、第2信号(例えばローレベル信号)を出力し、連動スイッチ S2a, S2b を点線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた PDMix モードのビデオ信号は、A/D変換器6、第2処理回路12、D/A変換器22を介してモニタ表示装置28に送られる。第2処理回路12は、後述するように、比較的少ない画素信号を間引いて画像処理をするので、ゆっくり(例えば4コマ/秒)ではあるが、本体表示モードのときよりも鮮明な画像を作ることができる。
【0028】
シャッターボタン16が押されれば、フリップフロップ18のS入力にセット信号が入力され、同Q出力からハイレベル信号が出力される。このハイレベル信号によりCCD駆動回路20は、CCD4の画素信号をそのまますべて出力するプログレッシブモードに設定される。また、同Q出力からのハイレベル信号により第1連動スイッチS1a, S1bは点線で示される位置に設定されるとともに、スイッチS3は、点線で示される位置に設定される。従って、CCD4から得られた プログレッシブモードのビデオ信号は、A/D変換器6、プログレッシブ処理回路8、D/A変換器22を介してメモリ24に送られる。プログレッシブ処理回路8では、1コマの画像データがプログレッシブに処理され、ビットマップデータとして、順次メモリ24に記憶される。1コマの画像データのプログレッシブ処理が終了し、すべての画素信号がビットマップメモリ24に記憶されれば、プログレッシブ処理回路8はリセット信号をフリップフロップ18のR入力に入力し、同Q出力からローレベル信号が出力される。このローレベル信号により、CCD駆動回路20は、再びPDMixモードに設定される。また、同Q出力からのローレベル信号により第1連動スイッチS1a, S1bは実線で示される位置に設定されるとともに、スイッチS3は、実線で示される位置に戻される。
【0029】
ここでビデオケーブル30が抜き取られてスイッチS4が実線で示される位置にあれば、すなわち本体表示モードにあれば、上述したように、第1処理回路10により早い速度でコマ作りが行われ、カメラ本体の液晶表示装置26で表示される一方、ビデオケーブル30が挿入されてスイッチS4が点線で示される位置にあれば、すなわちモニタ表示モードにあれば、上述したように、第2処理回路12によりゆっくりではあるが、本体表示モードのときよりも鮮明な画像を作り、モニタ表示装置28に表示する。
【0030】
図2は、第1処理回路10のブロック図を示す。図において、32は水平サンプル回路、34はγ(ガンマ)補正回路、36はオーバーサンプリング回路、38は1画素遅延回路、40は1水平期間遅延回路、42は1画素遅延回路、44は引き算器、46は足し算器、48は引き算器、50,52,54はいずれもサンプルホールド回路、56は RGBマトリックス、58は YUVマトリックスである。
【0031】
水平サンプル回路32は、3MHzのクロックにより輝度信号Yをサンプルする。12MHzで画素信号が送られてくるとすれば、4画素ごとに1画素がサンプルされることになる。1水平期間に640画素あるとすれば、160画素サンプルされる。この水平サンプル回路32により間引きの程度が決定される。ここでは、比較的大きな間引きとなっている。間引かれた輝度信号は、γ補正回路34を経た後、オーバーサンプリング回路36にて、6MHzに変換される。後述する図3の第2処理回路と同じレートのY出力が作られる。
【0032】
サンプルホールド回路50,52,54はそれぞれR−Y, Y, B−Y信号を1.5MHzのクロックでサンプルホールドするものである。サンプルホールドされたR−Y, Y, B−Y信号は、RGBマトリックス56によりR,G,B信号が作られ、さらにYUVマトリックスによりU,V信号が作られる。
【0033】
後述する図3の第2処理回路12と比べ、図2の第1処理回路10では、γ補正されるY信号の数が少ない。色信号処理する回路におけるLPF回路およびR,G,Bの色信号に対する、γ補正回路が省かれているため、より高速な処理が可能となり、例えば、1秒あたり6コマの画像が生成される。
【0034】
図2の第1処理回路10は、本体表示モードのときに稼働される回路であり、1秒あたり6コマの画像が生成される。従って、本体にある液晶表示装置26の更新速度を速めることができる。
【0035】
図3は、第2処理回路12のブロック図を示す。図2の第1処理回路10と比べ異なっているところは、水平サンプル回路32’のサンプル周波数が6MHx である点と、さらにローパスフィルタ60、ペデスタル生成器62、加算器64、γ補正回路66,68,70が設けられている点である。他の構成は、図2の構成と同じであるので説明を省略する。
【0036】
水平サンプル回路32’は、6MHz のクロックにより輝度信号をサンプルする。この水平サンプル回路32により比較的小さな間引きをおこなっており、1秒あたり4コマの画像が生成される。間引きが小さいので、モニタなどの大きな画面であってもきめの細かい映像を作ることができる。
【0037】
色を処理する回路にローパスフィルタ60を設けることにより、輝度の変化点で偽色を抑えることができる。
【0038】
ペデスタル生成器62を設け、ペデスタル信号を輝度信号にくわえることにより、暗部の階調再現のよい画像を作ることができる。
【0039】
図4は、プログレッシブ処理回路8のブロック図をしめす。図3の第2処理回路12と比べ異なっているところは、輝度信号を処理する回路に、水平サンプル回路32’の代わりにローパスフィルタ72が設けられている点と、色を処理する回路に1水平期間遅延回路74と加算器76が更に加わっている点と、B−Y信号を処理する回路に設けられた遅延回路が1水平期間遅延回路40ではなく2水平期間遅延回路40’である点と、サンプルホールド回路50’、52’、54’のサンプル周波数が3MHx である点である。
【0040】
プログレッシブ処理回路8には輝度信号をサンプルする水平サンプル回路が設けられていないので、すべての画素信号がサンプルされることとなり、記録画像には最高の画質を持った画像信号を送り出すことができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明にかかる第2の実施の形態を示すデジタルカメラの表示切り替え装置であって、ビデオケーブル挿抜による表示モード切替装置を示す。本発明にかかる装置は、カメラ本体の表示装置26により画像が表示される場合は、第3の処理回路80により屋外で見やすい様にコントラスト重視の信号処理された画像を表示させる一方、ビデオケーブルを挿入して、テレビなどのモニタの表示装置28により画像を表示させる場合は、第4の処理回路82により階調再現を重視した映像処理された画像を表示させるようにした物である。
【0042】
図5において、80はコントラストを重視した処理がなされる第3処理回路、82は階調再現を重視した処理がなされる第4処理回路である。
【0043】
シャッターボタン16が押されていないときは、フリップフロップ18のQ出力からローレベル信号が出力され、それにより第1連動スイッチS1a, S1bは実線で示される位置に設定される。さらに、同Q出力からのローレベル信号によりスイッチS3は、実線で示される位置に設定される。
【0044】
このシャッターボタン16が押されていない状態では、ビデオケーブル30が抜き取られてスイッチS4が実線で示される位置にある場合(本体表示モード)と、ビデオケーブル30が挿入されてスイッチS4が点線で示される位置にある場合(モニタ表示モード)とで動作が異なる。
【0045】
本体表示モードのときは、ビデオケーブル30が抜き取られており、この状態をビデオケーブル挿抜検出器14が検出する。このビデオケーブル抜き取り状態の検出により、ビデオケーブル挿抜検出器14は、第1信号(例えばハイレベル信号)を出力し、連動スイッチ S2a, S2b を実線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた信号は、A/D変換器6、第3処理回路80、D/A変換器22を介してカメラ本体にある液晶表示装置26に送られる。第3処理回路80は、後述するように、コントラストを重視した処理をするため、特に屋外で液晶表示装置をみる場合に見やすい映像を表示できる。
【0046】
モニタ表示モードのときは、ビデオケーブル30が挿入されており、この状態をビデオケーブル挿抜検出器14が検出する。このビデオケーブル挿入状態の検出により、ビデオケーブル挿抜検出器14は、第2信号(例えばローレベル信号)を出力し、連動スイッチ S2a, S2b を点線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた信号は、A/D変換器6、第4処理回路82、D/A変換器22を介してモニタ表示装置28に送られる。第4処理回路82は、後述するように、階調再現のよい信号処理を行なう。そのため、屋外で液晶を見る場合、本体表示モードのときよりもコントラストがわかりにくい画像になるが、ビデオケーブルを挿入した状態で屋外で撮影することはほとんど考えられないので支障ない。
【0047】
図6、図7は、それぞれ第3処理回路80、第4処理回路82のブロック図の一例を示す。図において、84、88は輝度信号に加算する定数設定器、86、90はガンマ補正回路、92は色差信号処理回路を示す。図に示すように、第3処理回路80では加算器64において定数1が加算され、第4処理回路82では定数2が加算される。
【0048】
定数2は、特に暗部の階調再現が良くなる様な値を選ぶ。しかし、その場合、画像の暗い部分でも、定数2よりも大きな輝度値を持つ様になり、明るい部分と暗い部分の輝度の比が小さくなる。すなわち、コントラストが小さくなり、特に屋外の明るい場所でカメラ内蔵の液晶画面を見る際に、見にくい画像になってしまう。
【0049】
定数1は定数2よりも小さな値を選ぶ。これにより、コントラストの大きな画像を得ることができ、屋外で液晶画面を見る際に見やすい画像が得られる。
【0050】
また、図6、図7に示す様に、第3処理回路80と第4処理回路82では、ガンマ補正処理も異なる処理を行う。ガンマ補正回路はルックアップテーブルによって構成する。
【0051】
ルックアップテーブルの入力x、出力yとすると、ガンマ補正のルックアップテーブルは、一般に、y=xγの関係にすれば良い。図6、図7におけるガンマ補正のルックアップテーブルの入出力の関係をそれぞれy=xγ 1、y=xγ 2とすると、γ1>γ2の関係になる様にルックアップテーブルを構成すれば、第3処理回路において、第4処理回路よりもコントラストの大きな画像が得られる。
【0052】
図8、図9はそれぞれ図6、図7におけるガンマ補正回路86、90のルックアップテーブルの一例を示している。図6のテーブルはy=x,図7のテーブルはy=x0.45の関係になっている。これは、上述のγ1=1、γ2=0.45の場合の例である。図6の様にγ1=1に選んだ場合、特にルックアップテーブルを使う必要がないので、回路を節約できる。
【0053】
なお、上述の第1の実施の形態において、第1処理回路10、第2処理回路12、プログレッシブ処理回路8等の回路は、マイクロコンピュータを用いて構成することができる。この場合は、プロセッサにより信号処理がなされるので、間引く程度が大きくなれば、信号処理のための演算回数が減少し、処理速度を向上させることができる。
【0054】
また、上述の第2の実施の形態では、輝度信号に加算する定数値とガンマ補正回路の両方を変える様に説明したが、片方だけ変えても良い。
【0055】
また、上述第1、第2の実施の形態においては、第1処理回路10、第2処理回路12、第3処理回路80、第4処理回路82、プログレッシブ処理回路8のいずれもが個別的に構成されているように説明したが、クロックの周波数を変えたり、付加的な回路を着脱する事ができるスイッチ構成を設けることにより、第1処理回路10、第2処理回路12、第3処理回路80、第4処理回路82、プログレッシブ処理回路8を一つの処理回路で構成することも可能である。
【0056】
また、上記第1、第2実施の形態では、ビデオケーブル30の挿抜を検出して連動スイッチS2a、S2bを切り替えるよう説明したが、手動で切り替える等、他の手段で切り替えを制御してもよい。
【0057】
図10は、上記第1、第2実施の形態を組み合わせた変形例を示す。
【0058】
本体表示モードのときは、ビデオケーブル30が抜き取られており、上述と同様にして、連動スイッチ S2a, S2b を実線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた信号は、A/D変換器6、第1処理回路10、第3処理回路80、D/A変換器22を介してカメラ本体にある液晶表示装置26に送られる。第1処理回路10では、上述と同様に、多くの画素が間引かれて、より早い速度でコマ作りが行われる。次の、第3処理回路80では、コントラストを重視した処理をする。
【0059】
モニタ表示モードのときは、ビデオケーブル30が挿入されており、上述と同様にして、連動スイッチ S2a, S2b を点線で示される位置に設定する。従って、CCD4から得られた信号は、A/D変換器6、第2処理回路12、第4処理回路82、D/A変換器22を介してモニタ表示装置28に送られる。第2処理回路12では、上述と同様に、比較的少ない画素信号を間引いて画像処理をするので、ゆっくり(例えば4コマ/秒)ではあるが、本体表示モードのときよりも鮮明な画像を作ることができる。次の、第4処理回路82では、階調再現のよい信号処理を行なう。
【0060】
図10に示す変形例は、第1の実施の形態の利点と、第2の実施の形態の利点を兼ね備えたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示切り替え式デジタルカメラの第1の実施の形態のブロック図。
【図2】図1に示した第1処理回路10のブロック図。
【図3】図1に示した第2処理回路12のブロック図。
【図4】図1に示したプログレッシブ処理回路8のブロック図。
【図5】本発明にかかる表示切替え式デジタルカメラの第2の実施の形態のブロック図。
【図6】図5に示した第3処理回路80のブロック図。
【図7】図5に示した第4処理回路82のブロック図。
【図8】図6に示したガンマ補正回路86の入出力関係を示す図。
【図9】図7に示したガンマ補正回路90の入出力関係を示す図。
【図10】本発明にかかる表示切替え式デジタルカメラの第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせた変形例のブロック図。
【符号の説明】
2・・・対物レンズ
4・・・CCD(電荷結合素子)
6・・・A/D変換器
8・・・プログレッシブ処理回路
10・・第1処理回路
12・・第2処理回路
14・・ビデオケーブル挿抜検出器
16・・シャッターボタン
18・・フリップフロップ
20・・CCD駆動回路
22・・D/A変換器
24・・ビットマップメモリ
26・・液晶表示装置
28・・モニタ表示装置
30・・ビデオケーブル
80・・第3処理回路
82・・第4処理回路
S1a, S1b・・第1連動スイッチ
S2a, S2b・・第2連動スイッチ
S3・・・・第3スイッチ
S4・・・・第4スイッチ
Claims (8)
- 外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子を有するデジタルカメラにおいて、
画素信号を順次出力する撮像手段と、
処理が可変である映像処理手段と、
ビデオケーブル挿抜検出手段と、
前記ビデオケーブル挿抜検出手段の出力に基づいて、前記映像処理手段の処理を切り替える手段と、
前記映像処理手段の出力を映像出力端子に送出する手段とを備えたこと
を特徴とする表示切り替え式デジタルカメラ。 - 画素信号を間引いて映像処理することにより、処理を可変にすること
を特徴とする請求項1記載の表示切り替え式デジタルカメラ。 - ガンマ補正処理をしないことにより、処理を可変にすること
を特徴とする請求項1記載の表示切り替え式デジタルカメラ。 - 内蔵の表示装置を有するとともに、ビデオケーブルを用いて外部のモニタ装置に映像信号を送り出す映像出力端子を有する表示切り替え式デジタルカメラにおいて、
画素信号を順次出力する撮像手段と、
該画素信号を多数間引いて映像処理する第1の映像処理手段と、
該画素信号を少なく間引いて映像処理する第2の映像処理手段と、
該画素信号を全く間引かないで映像処理するプログレッシブ映像処理手段と、
ビデオケーブルが抜かれておれば、第1の映像処理手段を稼働して、内蔵の表示装置で映像表示する第1の切り替え手段と、
ビデオケーブルが挿入されておれば、第2の映像処理手段を稼働して、外部のモニタ装置で映像表示する第2の切り替え手段と、
ビデオカメラのシャッタがリリースされれば、撮像手段を全画素読み出し駆動に切り替えると共に、プログレッシブ映像処理手段を稼働する第3の切り替え手段とを備えたこと
を特徴とする表示切り替え式デジタルカメラ。 - 更に、メモリ手段を有し、プログレッシブ映像処理手段からの映像信号を保持することを特徴とする請求項4に記載の表示切り替え式デジタルカメラ。
- 更に、コントラストを重視して映像処理する第3の映像処理手段と、
階調を重視して映像処理する第4の映像処理手段と、を有し、
該プログレッシブ映像処理手段は、コントラストの重視を全く行わないで映像処理し、
該第1の切り替え手段は、ビデオケーブルが抜かれておれば、第3の映像処理手段を稼働して、内蔵の表示装置で映像表示し、
該第2の切り替え手段は、ビデオケーブルが挿入されておれば、第4の映像処理手段を稼働して、外部のモニタ装置で映像表示することを特徴とする請求項4に記載の表示切り替え式デジタルカメラ。 - 上記第3の映像処理手段は、輝度信号に所定の定数を加えてペデスタルレベルを上げる加算手段を有することを特徴とする請求項6記載の表示切り替え式デジタルカメラ。
- 上記第4の映像処理手段は、ガンマ補正回路を有することを特徴とする請求項6記載の表示切り替え式デジタルカメラ。
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