JP3588184B2 - 一酸化炭素除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、改質ガス中に含まれる一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去装置に関し、特に、燃料電池に使用するために改質器で水素リッチに改質された改質ガス中に含まれる一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、一般的に電解質層を介してアノードとカソードが配されたセルと、アノード及びカソードにアノードガス(水素リッチな改質ガス)及びカソードガス(空気等の酸化剤ガス)をそれぞれ供給するチャネルが形成されたセパレータ板とが交互に所定枚数積層されて組み立てられており、アノードガス中の水素とカソードガス中の酸素とが電気化学反応する際に、その化学エネルギーを電気エネルギーとして取り出すことにより、燃料電池外部へ電力を供給するようになっている。
【0003】
そして、このような燃料電池を備えた燃料電池システムにおいては、通常の場合、アノードガス原料として比較的容易かつ安価に入手することができるメタンガス(天然ガス)やナフサ等の軽質炭化水素、あるいはメタノール等のアルコール類が用いられており、これらのアノードガス原料を水素リッチな改質ガスに改質する改質装置や、アノードガス原料の改質反応に伴って生成する一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去装置等が別途設けられた構成となっている。
【0004】
従来の一酸化炭素除去装置としては、例えば特開平7−196302号公報に記載されたものが知られている(図5を参照)。従来、一酸化炭素除去装置においては、供給された改質ガスに対して、所定の比率(例えば3%)で空気を混合させる必要があるため、送風機および前記所定の比率にて空気を混合するための送風機の制御機構が設けられていた。図5に示す一酸化炭素除去装置においても、改質反応後の改質ガスを空気と共にガスマニホールド501内に滞留させた後、改質ガスと空気の混合ガスを選択酸化触媒層502に通して混合ガス中の一酸化炭素を選択的に二酸化炭素に酸化除去することが可能となっており、改質ガス及び空気をそれぞれガスマニホールド501内に導入させるためのコンプレッサー503,504、改質ガス及び空気の各流量を計測するためのフローメータ505,506、並びに各流量を制御するためのコントローラやバルブ(いずれも図示していない)等の機器類が設置された構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来例の一酸化炭素除去装置においては、コンプレッサー503,504、フローメータ505,506、並びにコントローラやバルブ等の機器類を設置することから、一酸化炭素除去装置の構成部材数が多くなる。したがって、一酸化炭素除去装置が大型化、重量化してしまう上、装置の形状、構成等についても複雑なものとなってしまい、製造工程の複雑化や高コスト化等をもたらす原因となっていた。
【0006】
その上、コンプレッサー503,504やコントローラ等の機器類が燃料電池システムにおける内部負荷となるため、燃料電池起動時及び運転時において、燃料電池の発電電力がいくらか犠牲となり、燃料電池システムの発電効率の向上を図る上でも支障となっていた。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、装置の小型化、軽量化を図ることができると共に、容易かつ安価に製造することができ、しかも燃料電池システムに用いた場合に、燃料電池システムの内部負荷量の低減を図り、発電効率を増大させることが可能な一酸化炭素除去装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る一酸化炭素除去装置は、改質ガスの供給を受けて、外部から取り込む空気と前記改質ガスとを混合する空気混合部と、前記空気混合部で混合された混合ガスを通過させて、改質ガス中に含有する一酸化炭素を二酸化炭素に酸化させる酸化触媒層とを有する一酸化炭素除去装置において、前記空気混合部は、前記改質ガスの流通路を形成すると共に、当該改質ガスの流通方向下流側端部が当該改質ガスを吹き出すノズル部となっている内管と、前記内管の外周に設けられ、当該内管との間に前記空気の流通路を形成する外管とを有する二重管構造であって、前記ノズル部からの改質ガスの噴射によって、前記空気の流通路を通じて外管内部に空気を吸い込むエゼクタ機構を備えるものであることを特徴としている。
【0008】
したがって、本発明に係る一酸化炭素除去装置によれば、改質ガスが内管のノズル部から噴射される際に発生する負圧により空気吸引作用が生じるので、コンプレッサーやファン、エアポンプ等の送風機を設けなくても、供給される改質ガスに対してほぼ一定の比率で空気混合部に空気を導入することができるので、一酸化炭素除去装置の簡略化、小型化を図ることが可能となる。
【0009】
また、空気が内管と外管との間を通って前記ノズル部周辺に流入するため、均一的に混合させることができる。
また、前記一酸化炭素除去装置においては、前記空気混合部から前記酸化触媒層に至る混合ガスの流通路内に、前記混合ガスが通過する貫通孔を有し、前記混合ガスが衝突混合するように設けられた仕切板を備えることも可能である。
【0010】
この場合、空気混合部から出た混合ガスは、直接、酸化触媒層に導入されるのではなく、仕切板に衝突した後、仕切板に形成された貫通孔を通って酸化触媒層に導入される。したがって、混合ガスは仕切板に衝突する際あるいは貫通孔を通過する際に、改質ガスと空気の混合を十分にすることができるので、酸化触媒層に、より均一に混合された混合ガスを導入させることが可能となる。
【0011】
さらに、前記一酸化炭素除去装置において、前記空気混合部の内管に、前記改質ガスと、前記外管により形成された流通路に存在する空気との間の熱交換を促進する熱交換促進部を設けることも可能である。
ここで、空気混合部の改質ガス流通方向入口側における改質ガスの温度は約200〜230℃であるのに対し、空気の温度は常温(約25℃)である。しかしながら、前記熱交換促進部を設けることにより、改質ガス及び空気がそれぞれ流通する間に、低温の空気は熱交換促進部において効率よく高温の改質ガスと熱交換されるので、混合がより効率的に行われると共に、空気混合部からの混合ガスの温度分布を均一化することができる。したがって、酸化触媒層の温度が部分的に低温となったりすることがなく、選択酸化反応をより効率的におこなうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一酸化炭素除去装置における実施形態の一例を、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は一酸化炭素除去装置の斜視図であり、図2は図1における断面図である。説明上、図1における下方向を前方ということとする。
【0013】
図2に示されるように、本実施形態の一酸化炭素除去装置は、改質ガスを取り込みこれを噴出する内管11と、内管11の外周外側に空気の流通路を形成する外管12と、外管12の後方に接続された取付部15と、取付部15の後方に接続され混合ガスの通路となる混合ガス管16と、混合ガス管16の後方に接続され一酸化炭素選択触媒層20を装着した触媒管18から構成される。
【0014】
内管11は、例えば防錆、耐熱性並びに熱伝導性の良い金属からなる円筒体であり、その前方端101側が図示しない燃料改質装置に接続され、同装置から一酸化炭素及び水蒸気を含む改質ガスが内管11内に送り込まれる。
内管11は、後端開口部が、改質ガス噴射口104として小径の開口を有したノズル状に形成されている。
【0015】
外管12は、内管11より管径の大きな円筒体で、図示のように前方端102がさらに拡径され大気開放されており、外管12と内管11との間には空気が流通する流通路が形成されるようになっている。
取付部15には、前方端側からくり抜いた空間部15aが形成され、円筒形状となっている。空間部15aの内径は外管12の内径と等しく、外管12と、空間部15aとは連続するように接続されている。この接続は、外管12の後方端に溶着されたフランジ14を、パッキンを介してボルト(図示せず)で締め付けることによってなされている。
【0016】
混合ガス管16は、内管11と略々同径の円筒体であって、その内壁は、前端部16aおよび後端部16bでは、端寄りの方が内径が大きくなるように傾斜がつけられており、中央部16cでは、内径が小さく一定となっている。
この混合ガス管16は、その前端が取付部15の後方端側から空間部15aに貫通するよう挿入された状態で、取付部15に溶着されている。
【0017】
さらに上記の内管11は、取付部15の空間部15aの内奥まで挿入され、改質ガス噴射口104と、混合ガス管16の前方端部16aの内壁との間には隙間103が設けられるよう取り付けられている。ここで、隙間103の幅を調整することにより、改質ガスと空気との混合比率を調整することが可能となる。
内管11において外管12との対向部位には、一定距離に渡って波形の熱交換用フィン13が形成されている。この熱交換用フィン13は、内管11内を流れる高温の改質ガスと、内管11と外管12との間を流れる室温程度の空気との間で熱交換を促進するために設けられている。
【0018】
このような構成により、内管11内を流通し、改質ガス噴射口104から噴出する改質ガスにより生じる空気吸引作用によって、混合ガス管16の前方端部16aの内壁と内管11との間の隙間103を通って空気が所定の比率で引き込まれ、改質ガスと混合される。
これに伴って外管12の前方端102側から空気が導入されるが、その空気は、熱交換用フィン13の作用により熱交換されて加熱された後に、改質ガスと混合されることになる。
【0019】
また、混合ガス管16の前端部(16aの部分)では、混合ガスの流通に従ってに内径が縮小され、後端部(16bの部分)では、混合ガスの流通に従って徐々に内径が拡大していく。これは、内管11から噴射された改質ガスと前述の隙間103から引き込まれた空気との混合ガスが、触媒管18に導入される前に、より均一に混合されるようにしたものであって、エゼクタ機構におけるディフューザ部に相当する。
【0020】
触媒管18は、混合ガス管16とほぼ同径の円筒体であって、その前方端から一定距離奥入したところまで一酸化炭素選択触媒層20が装着されている。なお、一酸化炭素選択触媒層20としては、具体的には、アルミナ多孔体からなる成型体に白金などの貴金属性の触媒を担持させたものなどが用いられ、この一酸化炭素選択触媒層20に、混合ガスを200℃程度の温度で通過させることによって、混合ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化させることができる。
【0021】
この触媒管18は、その前方端に溶着されたフランジ19が、混合ガス管16の後方端に溶着されたフランジ17と、ボルト(図示せず)にて接続されており、混合ガス管16を通過した混合ガスが一酸化炭素選択触媒層20へと導入されるように構成されている。
なお、外管12、取付部15、混合ガス管16、触媒管18は内管11と同じ金属材料で構成される。但し、外管12については空気と接触するだけであるので、防錆、耐熱性はあまり問題とならず、従って材料選択の自由度は高い。
【0022】
以上のように構成された一酸化炭素除去装置について、以下、その具体的な使用方法の一例を説明する。
図3は、本実施の形態の一酸化炭素除去装置を組み入れた燃料電池システムの全体概略構成を示す図である。
同図の燃料電池システムは、燃料改質装置31、一酸化炭素除去装置32、燃料電池33から構成される。
【0023】
燃料改質装置31は、メタンガス(天然ガス)、メタノール等の燃料ガスと水蒸気、空気を反応させ水素リッチな改質ガスを生成する装置である。この装置の詳細な構成については説明を省略するが、メタノールを原料とする場合であれば、CH3OH+H2O→3H2+CO2の反応式による、またメタンガスを原料とする場合であれば、CH4+2H2O→4H2+CO2の反応式による水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスが生成される。
【0024】
しかしながら、燃料改質装置31により改質された改質ガスは約1%(10,000ppm)の一酸化炭素を含有するため、さらに一酸化炭素を除去するべく本実施の形態の一酸化炭素除去装置32に改質ガスを導入する。
ここで、図2に戻って、燃料改質装置31により生成された改質ガスは内管11の前方端101から導入され改質ガス噴射口104から噴射される。前述のとおり、本実施の形態の一酸化炭素除去装置では、改質ガスが噴射する際に改質ガス噴射口104周辺に発生する空気吸引作用により、内管11と混合ガス管16の前方端部16a内壁との隙間103から空気が流入するエゼクタ構造を有している。このような構造をとることにより、コンプレッサーやファン、エアポンプ等の装置を備えることなく、改質ガスの流通路中に一定の割合にて空気を送り込むことが可能となる。
【0025】
ここで、燃料改質装置31から送り込まれる改質ガスの温度は約200〜230℃となっているのに対し、導入される空気の温度は常温(約25℃)である。しかしながら、熱交換用フィン13の作用により、改質ガス及び空気がそれぞれ流通する間に、低温の空気が効率よく高温の改質ガスと熱交換されるため、隙間103から流入する空気と改質ガスとの温度差はかなりの程度解消され、混合ガス管16を流れる混合ガスの温度分布を均一化することができる。従って、触媒管18の内部の温度が部分的に低温となったりすることがなく、選択酸化反応の効率を向上を図ることが可能となる。
【0026】
さらに、前述のとおり混合ガス管16は中央部16cから後方端部16bにかけて徐々に内径が拡大する構造となっており、これにより混合ガスの成分分布も均一化されるため、一酸化炭素選択触媒層20による一酸化炭素の選択酸化反応の効率の向上を図ることが可能となっている。
以上のように、本実施の形態の一酸化炭素除去装置にて一酸化炭素を除去された改質ガスは、触媒管18を通過して燃料電池33のアノード部に供給される。このとき、改質ガスの一酸化炭素含有量は約100ppmとなっている。
【0027】
なお、燃料電池のアノードから排出される未反応の改質ガスは、燃料改質装置31に備えられたバーナーにて燃焼される。
以上のように、本発明に係る一酸化炭素除去装置ではコンプレッサーやファン、エアポンプ等の装置を用いることなく改質ガスの流通路に空気を導入することができるため、装置が大型化、重量化することがなく、燃料電池システムの内部不可量の低減を図ることができる。また、本発明に係る一酸化炭素除去装置は、容易かつ安価に製造することが可能である。
【0028】
なお、本実施の形態では、混合ガス管16の後方端側において内径を漸次拡張するといった構造を採用することにより、混合ガスの成分分布の均一化を図ったが、混合ガス管16内に、図4に示すように、貫通孔を有し、前記混合ガスが衝突するように設けられた仕切板21を備えることにより、改質ガスと空気の混合を促進することも可能である。仕切板21としては、例えば、金網を数枚積層させたものを用いることができる。この場合には、混合ガス管の長さを短縮することも可能となる。
【0029】
また、本実施の形態では、空気と改質ガスとの間の熱交換を促進するために、波形の熱交換用フィン13を用いたが、熱交換を促進するための方法としては、当該方法に限定されるものではなく、内管11の外周に空気流通方向に溝を設けたり、又は内管11の外周に円盤状のフィンを設けるなど様々な方法が考えられる。また、内管11と外管12との二重管構造となる部分を十分に長くすれば、特に熱交換促進手段を設けることなく目的を達することも可能である。
【0030】
次に、本発明の一具体例について説明する。
本具体例の一酸化炭素除去装置は、図2において混合ガス管16の右端から取付部15の中心までの長さAを71mm、取付部15の中心から外管12の左端近くまでの長さBを168mmとした。なお、外管12の内径は52.9mm、内管11の内径は21.6mmである。
【0031】
燃料電池33として用いたのは3kW級のものであり、同規模の燃料電池において用いられる燃料改質装置31から供給される改質ガスの組成は流量にして、水素2.952Nm3/H、一酸化炭素0.021Nm3/H、二酸化炭素0.755Nm3/H、メタン0.002Nm3/H(メタンガスを原料とする場合)である。この一酸化炭素0.021Nm3/Hを選択酸化反応させるために必要な酸素の流量は、反応式CO+1/2O2→CO2から、0.021/2=0.0105Nm3/H(体積比=モル比であるため)であり、これを空気の量に換算すると、0.0105*(100/21)=0.050Nm3/Hとなる。
【0032】
一般的には、実際の作動には理論量の2〜3倍の空気量が必要とされているため、約0.15Nm3/Hの空気を取り入れることができるように隙間103の間隔を設計した。
即ち、燃料改質装置31から送られて来る改質ガスの温度が200℃、圧力0.5kg/cm2Gで、流量を5.2Nm3/Hとし、空気の温度が常温で圧力0kg/cm2G(常圧)、流量を0.15Nm3/Hとすることにより、一酸化炭素の濃度量が100ppm程度にまで低減された改質ガスを圧力0.1kg/cm2Gにて得ることが可能であった。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る一酸化炭素除去装置は、改質ガスの流通路を形成すると共に、当該改質ガスの流通方向下流側端部が当該改質ガスを吹き出すノズル部となっている内管と、前記内管の外周に設けられ、当該内管との間に前記空気の流通路を形成する外管とを有する二重管構造であって、前記ノズル部からの改質ガスの噴射によって、前記空気の流通路を通じて外管内部に空気を吸い込むエゼクタ機構を備えるため、改質ガスが内管のノズル部から噴射される際に発生する負圧により空気吸引作用が生じ、空気が内管と外管との間を通って前記ノズル部周辺に流入する。したがって、コンプレッサーやファン、エアポンプ等の送風機を設けなくても、供給される改質ガスに対して所定の割合にて空気を導入、混合させることができ、一酸化炭素除去装置の小型化、軽量化を図ることが可能となると共に、当該一酸化炭素除去装置を容易かつ安価に提供することが可能となるという効果がある。また、送風機を駆動するための電力が不要となるため、燃料電池システムに用いた場合に、燃料電池システムの内部負荷量の低減を図ることができ、発電効率を増大させることが可能になるという効果がある。
【0034】
また、前記空気混合部から前記酸化触媒層に至る混合ガスの流通路内に、前記混合ガスが通過する貫通孔を有し、前記混合ガスが衝突するように設けられた仕切板を備えた場合には、混合ガスが直接酸化触媒層に導入されるのではなく、仕切板に衝突した後、仕切板に形成された貫通孔を通って酸化触媒層に導入される。したがって、混合ガスが仕切板に衝突する際あるいは貫通孔を通過する際に、改質ガスと空気の混合を十分にすることができるので、酸化触媒層に、より均一に混合された混合ガスを導入させることができるという効果がある。
【0035】
さらに、前記空気混合部の内管に、前記改質ガスと、前記外管により形成された流通路に存在する空気との間の熱交換を促進する熱交換促進部を設けた場合には、改質ガス及び空気がそれぞれ流通する間に、低温の空気は熱交換促進部において効率よく高温の改質ガスと熱交換されるので、混合がより効率的に行われると共に、空気混合部からの混合ガスの温度分布を均一化することができる。したがって、酸化触媒層の温度が部分的に低温となったりすることがなく、選択酸化反応をより効率的に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一酸化炭素除去装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る一酸化炭素除去装置の断面図である。
【図3】本発明に係る一酸化炭素除去装置を組み入れた燃料電池システムの全体概略構成を示す図である。
【図4】本発明に係る一酸化炭素除去装置において、混合ガス管内部に仕切板を設けた場合の構成を示す断面図である。
【図5】従来の一酸化炭素除去装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 内管
12 外管
13 熱交換用フィン
14 フランジ
15 取付部
15a 空間部
16 混合ガス管
16a 前方端部
16b 後方端部
16c 中央部
17 フランジ
18 触媒管
19 フランジ
20 一酸化炭素選択触媒層
21 仕切板
31 燃料改質装置
32 一酸化炭素除去装置
33 燃料電池
101 内管前方端開口部
102 外管前方端開口部
103 隙間
104 改質ガス噴射口
Claims (3)
- 改質ガスの供給を受けて、外部から取り込む空気と前記改質ガスとを混合する空気混合部と、前記空気混合部で混合された混合ガスを通過させて、改質ガス中に含有する一酸化炭素を二酸化炭素に酸化させる酸化触媒層とを有する一酸化炭素除去装置において、
前記空気混合部は、
前記改質ガスの流通路を形成すると共に、当該改質ガスの流通方向下流側端部が当該改質ガスを吹き出すノズル部となっている内管と、
前記内管の外周に設けられ、当該内管との間に前記空気の流通路を形成する外管とを有する二重管構造であって、
前記ノズル部からの改質ガスの噴射によって、前記空気の流通路を通じて外管内部に空気を吸い込むエゼクタ機構を備えるものである
ことを特徴とする一酸化炭素除去装置。 - 前記一酸化炭素除去装置は、
前記空気混合部から前記酸化触媒層に至る混合ガスの流通路内に、
前記混合ガスが通過する貫通孔を有し、前記混合ガスが衝突するように設けられた仕切板を備えること
を特徴とする請求項1記載の一酸化炭素除去装置。 - 前記一酸化炭素除去装置は、
前記空気混合部の内管に、
前記改質ガスと、前記外管により形成された流通路に存在する空気との間の熱交換を促進する熱交換促進部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の一酸化炭素除去装置。
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