JP3588077B2 - 抽出システム、抽出方法及び検査方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器から飲料を抽出する抽出システム及び抽出方法、並びに、容器中の飲料に菌が存在するか否かを検査する検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや発泡酒等の酒類その他清涼飲料等を含む様々な飲料は、缶や瓶に詰めて出荷される他、樽に詰めて出荷されうる。飲料は、その製造過程においてその中に菌が混入しないように厳重に管理されるものの、製造過程において菌が混入する可能性を完全に否定することはできない。そこで、本出願人は、安全な製品を提供するために、缶、瓶、樽等の容器に飲料を詰めた後に、多数の容器の中からランダムに容器を抜き取り、その容器中の菌の有無を検査している。
【0003】
ここで、ビールを詰めた樽中の菌の検査方法を説明する。まず、樽の口部(一般的には口金部及びその周辺部)を殺菌する。次いで、樽を揺すったり、樽に超音波を加えたりすることにより、樽内の圧力を上げてこの圧力により樽からビールを抽出する。ビールの抽出前に樽の口部を殺菌するのは、口部に菌が存在する状態で樽からビールを抽出しそのビール内の菌を検査すると、菌が発見された場合に、その菌が樽中のビールの中に存在していたのか、口部に存在していたのかが分からないからである。すなわち、発見された菌が樽中のビールの中に存在していたのか、口部に存在していたのかが分からないと、結局、全ての樽を廃棄するか、相当数の樽について同様の検査を実施してそれらの中に菌が存在しないことを確認する必要がある。
【0004】
口部の殺菌には、通常、火炎殺菌が使われる。しかし、火炎殺菌により検査対象の全ての樽の口部を確実に殺菌するためには、熟練者による作業を要する。
【0005】
また、殺菌の直後に再び口部に菌が付着する可能性がある。これを避けるためには、作業をクリーンルーム内で実施すべきである。しかし、クリーンルームを設置するためには多額の投資が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、樽その他の容器内の飲料中に菌が存在するか否かを確実に検査するためには、口部の確実な殺菌と、殺菌された状態の維持とが求められる。また、これに加えて、作業時間の短縮や作業の簡略化が求められていることは言うまでもない。
【0007】
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、例えば、容器内の飲料中の菌の有無を迅速、容易かつ確実に検査するためのシステム及び方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の1の側面は、容器から飲料を抽出する抽出システムに関する。この抽出システムは、前記容器の口部に取り付けられるヘッドと、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌手段と、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で殺菌後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出手段は、前記ヘッドを通して前記容器内にガスを供給することにより、該ガスの圧力によって前記容器中の飲料を前記口部から排出させることが好ましい。
【0010】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記容器は、前記口部の内側にバルブを有し、前記ヘッドは、前記口部の殺菌中は前記バルブを閉じさせ、前記容器からの飲料の抽出の際は前記バルブを開かせるための機構を有することが好ましい。
【0011】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記ヘッドは、前記口部に取り付けられた状態で前記口部に密閉空間を構成する構造を有することが好ましい。
【0012】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出システムは、前記口部の殺菌の後であって前記容器からの飲料の抽出の前に、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドに液体を供給して前記口部に残留する前記殺菌用薬液を除去する手段を更に備えることが好ましい。
【0013】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出システムは、前記殺菌用薬液の除去の後であって前記容器からの飲料の抽出の前に、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにガスを供給して前記口部に残留する前記液体を除去する手段を更に備えることが好ましい。
【0014】
本発明の好適な実施の形態に係る抽出システムにおいて、前記飲料は、酒類(例えば、ビール、発泡酒等)であってもよいし、清涼飲料であってもよいし、他の酒類の飲料であってもよい。
【0015】
本発明の他の側面は、容器から飲料を抽出する抽出方法に関する。この抽出方法は、前記容器の口部にヘッドを取り付ける取り付け工程と、前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌工程と、殺菌後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出工程では、前記ヘッドを通して前記容器内にガスを供給することにより、該ガスの圧力によって前記容器中の飲料を前記口部から排出させることが好ましい。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記殺菌工程では、前記容器の内部に前記殺菌用薬液が入り込まないようにして前記口部を殺菌することが好ましい。
【0018】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記取り付け工程において前記口部に前記ヘッドを取り付けた後、前記抽出工程が完了するまで、前記ヘッドを前記口部から取り外さないことが好ましい。
【0019】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出方法は、前記口部の殺菌の後であって前記容器からの飲料の抽出の前に、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドに液体を供給して前記口部に残留する前記殺菌用薬液を除去する工程を更に含むことが好ましい。
【0020】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記抽出方法は、前記殺菌用薬液の除去の後であって前記容器からの飲料の抽出の前に、前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにガスを供給して前記口部に残留する前記液体を除去する工程を更に含むことが好ましい。
【0021】
本発明の好適な実施の形態に係る抽出システムにおいて、前記飲料は、酒類(例えば、ビール、発泡酒等)であってもよいし、清涼飲料であってもよいし、他の酒類の飲料であってもよい。
【0022】
本発明の更に他の側面は、容器中の飲料に菌が存在するか否かを検査する検査方法に関する。この検査方法は、前記容器の口部にヘッドを取り付ける取り付け工程と、前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌工程と、殺菌後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽出した飲料中に菌が存在するか否かを検査する検査工程とを含むことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。なお、ここでは、より具体的な例を提供するために、樽詰めされたビール中の菌の有無を検査するためのシステム及び方法について説明するが、本発明は、ビール以外の酒類(例えば、発泡酒等)や、清涼飲料等の酒類以外の飲料についても適用されうる。また、本発明は、樽に限定されず、缶、瓶、ペットボトルその他の容器にも適用されうる。したがって、この明細書において、飲料とは、広義の意味として用いられ、例えば、アルコール成分を含む飲料の他、アルコール成分を含まない飲料も含む。また、この明細書において、容器もまた、広義の意味として用いられ、例えば、缶、瓶、ペットボトル等のあらゆる形態の容器を含む。
【0024】
図1は、ビール樽の上部に設けられた口部の断面図である。なお、図1に示す状態は、密閉された状態の樽である。樽200の上部には環状の口金201が設けられており、その内側にはブッシュ202が固定されている。ブッシュ202の内側の円錐形状部には、ダウンチューブ205及びガスバルブスプリング206によってガスバルブ203が下方から押しつけられている。また、ガスバルブ203の内側の円錐形状部には、ビールバルブスプリング207によってビールバルブ204が押しつけられている。すなわち、図1に示す状態においては、樽200は、ガスバルブ203及びビールバルブ204によって密閉されている。樽200の本体部分は、典型的には、金属壁210によって構成されている。
【0025】
図2は、樽の口部に本発明の好適な実施の形態に係るヘッドを取り付けて口部を殺菌している状態を示す図である。ヘッド100は、ジョッキ等にビールを注ぐ際に樽200からビールを取り出すために利用される所謂ディスペンサヘッドとしてではなく、樽200内のビール中に菌が存在するか否かを検査する際に樽200の口部に取り付けられる。
【0026】
ヘッド100は、口部に後述の殺菌用薬液、アルコール及び炭酸ガスを供給するための注入口101、樽200から排出されるビールを取り出すための排出チューブ102、口部を密閉空間とするためのカバー部材111、ビールの取り出し時(抽出時)にガスバルブ203に押しつけられてダウンチューブ205内に炭酸ガスが入らないようにする密閉部材110、ビールの取り出し時に排出チューブ102を押し下げることによりビールバルブ204及び密閉部材110を押し下げるためのハンドル120、並びに、ビールの取り出し時にカバー111によって構成される密閉空間内の圧力を維持するためのOリング112を有する。
【0027】
図2に示す状態では、注入口101を通して樽200の口部に供給された殺菌用薬液、アルコール又は炭酸ガスは、樽200内に入ることなく、排出チューブ102の下部に設けられた回収部102aを通して排出チューブ102内に流れ込み、外部に排出される。樽200の口部は、このようにして殺菌用薬液により殺菌される。殺菌の後に残留する殺菌用薬液は、続いて供給口101を通して供給されるアルコールの液体によって除去される。アルコールは、排出チューブ102を通して外部に排出される。その後に残留するアルコールは、続いて供給口101を通して供給される炭酸ガスによって排出チューブ102を通して外部に排出される。
【0028】
図3は、樽の口部に取り付けられた本発明の好適な実施の形態に係るヘッドを通して樽の口部からビールを取り出している状態を示す図である。樽200の口部からビールを取り出す際は、ハンドル120を押し下げることにより、密閉部材110をガスバルブ203に圧接させ、これによりガスバルブ203を下方に移動させてガスバルブ203を開く。この状態で供給口101を通して炭酸ガスを口部に供給することにより炭酸ガスが樽200内に注入され、ビールの液面220を下方に押すことによりダウンチューブ205内をビールが上昇し、更に排出チューブ102内を通して外部に排出される。
【0029】
ヘッド100は、殺菌の開始前に樽200の口部に取り付けられ、殺菌及びそれに続く処理が完了し、更にビールが抽出された後に口部から取り外される。したがって、口部が殺菌された後、ビールが樽200から抽出される前に、口部が菌で汚染されることがない。このようにしてビールをサンプリングすることにより、樽200内のビール中に菌が存在するか否かを確実に検査することができる。しかも、クリーンルーム等の設備を設ける必要もない。また、ヘッド100を樽200の口部に取り付けてヘッド100に殺菌用薬液を供給することにより口部を殺菌するため、多数の樽の口部を同一条件で殺菌することができるという利点がある。これに対して、従来のような火炎殺菌では、樽ごとに殺菌の条件が異なり、また、殺菌の確実性は作業者の熟練によるところが大きい。
【0030】
図4は、本発明の好適な実施の形態に係るビール抽出システムの概略構成を示す図である。図5は、図4に示すビール抽出システムを利用したビール抽出方法或いはビール検査方法の流れを示す図である。以下、両図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態に係るシステム及び方法を説明する。
【0031】
まず、ステップS501では、樽200の口部に前述のヘッド100を取り付ける。ステップS502では、温調槽301からヘッド100に至る経路が形成されるように三方コックC1及びC2を操作する。また、図5には示されていないが、三方コックC3を回収槽320側に切り替える。
【0032】
ステップS503では、バルブV1を開き、次いで、ステップS504では、ポンプP1を動作させて殺菌用薬液を温調槽301に送り込む。殺菌用薬液は、温調槽301によって所定の温度まで加熱され、その後、三方コックC1及びC2を通り、更に逆止弁V4を通り、ヘッド100に供給される。ヘッド100に供給された殺菌用薬液は、樽200の口部を殺菌し、ヘッド100の排出チューブを通してヘッド100から排出され、その後、三方コックC3を通り、回収槽320に排出される。
【0033】
ここで、樽200の口部に存在しうる典型的な菌として、芽胞菌が含まれることが確認されている。このような芽胞菌に対して効果的な殺菌用薬液は、例えば、ハセッパーソフト水(商品名)である。ハセッパーソフト水は、次亜塩素酸ソーダ(NaOCl)、塩酸(HCl)、水(HO)の混合液である。
【0034】
殺菌が終了したら、ステップS505においてバルブV1を閉じ、次いで、ステップS506においてポンプP1を停止させる。
【0035】
次いで、ステップS507では、三方コックC1をアルコールタンク302側に切り替えて、ステップS508において、ポンプP2を動作させる。これにより、アルコールタンク302内のアルコールは、逆止弁V2、三方コックC1及びC2並びに逆止弁V4を通り、ヘッド100に供給される。この際、配管内及びヘッド100内に残留する殺菌用薬液は、ヘッド100の排出チューブを通してヘッド100から排出され、その後、三方コックC3を通り、回収槽320に排出される。
【0036】
次いで、ステップS509においてポンプ2を停止させて、ステップS510において三方コックC2を炭酸ガスボンベ303側に切り替える。次いで、バルブV3を開いて、ヘッド100に炭酸ガスを供給する。なお、バルブV3は、後述のステップS516が終了するまで開いた状態に維持される。
【0037】
この状態で、ステップS512において所定時間が経過するのを待つ。この間、配管内及びヘッド100内に残留するアルコールは、炭酸ガスの圧力によりヘッド100の排出チューブを通して排出され、その後、三方コックC3を通り、回収槽320に排出される。すなわち、ステップS512では、配管内及びヘッド100内に残留するアルコールがブローされる。
【0038】
次いで、ステップS513においてハンドル120を押し下げる。なお、ハンドル120は、後述のステップS516が終了するまでこの状態に維持される。
【0039】
この状態で、ステップS514において所定時間が経過するのを待つ。この間、炭酸ガスが樽200内に送り込まれ、炭酸ガスの圧力により樽200内のビールがヘッド100の排出チューブから押し出される。排出されたビールは、三方コックC3を通り、回収槽320に排出される。すなわち、ステップS514では、樽200内のビールが回収槽320にブローされる。
【0040】
次いで、ステップS515では、三方コックC3をサンプル容器310側に切り替える。これにより、炭酸ガスの圧力により樽200から排出チューブを通して排出されていたビールは、三方コックC3を通ってサンプル容器310に送られる。
【0041】
この状態で、ステップS516において、サンプル容器310内に所定量のビールが溜まるのを待つ。これにより樽200内のビールがサンプル容器310内にサンプリングされる。なお、サンプル容器310内の過剰の空気は、フィルタ311を通して排気される。このフィルタ311は、サンプル容器310内に菌等が侵入することを防止するために設けられている。また、サンプル容器310や三方コックC3等は、ビールの抽出のための一連の工程の開始前(例えば、ステップS501の前)に殺菌される。
【0042】
ステップS517では、サンプリングしたビール中に菌が存在するか否かを検査する。この検査の方法は周知であるので、ここでは言及しない。
【0043】
以上は、ビール樽用の口部に適合したヘッドに本発明を提供した例であるが、ヘッドの形状や構造を抽出対象或いは検査対象の飲料が詰められた容器及びその口部に適合させることにより、当該容器中の飲料を抽出或いは検査することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、容器内の飲料中の菌の有無を迅速、容易かつ確実に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビール樽の上部に設けられた口部の断面図である。
【図2】樽の口部に本発明の好適な実施の形態に係るヘッドを取り付けて口部を殺菌している状態を示す図である。
【図3】樽の口部に取り付けられた本発明の好適な実施の形態に係るヘッドを通して樽の口部からビールを取り出している状態を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施の形態に係るビール抽出システムの概略構成を示す図である。
【図5】図4に示すビール抽出システムを利用したビール抽出方法或いはビール検査方法の流れを示す図である。
【符号の説明】
100 ヘッド
101 注入口
102 排出チューブ
102a 回収部
110 密閉部材
111 カバー
112 Oリング
120 ハンドル
200 樽
201 口金
202 ブッシュ
203 ガスバルブ
204 ビールバルブ
205 ダウンチューブ
206 ガスバルブスプリング
207 ビールバルブスプリング
210 金属壁
220 ビール液面

Claims (17)

  1. 容器から飲料を抽出する抽出システムであって、
    前記容器の口部に取り付けられるヘッドと、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌手段と、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにアルコールを供給して前記口部に残留する前記殺菌用薬液を除去する手段と、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにガスを供給して前記口部に残留する前記アルコールを除去する手段と、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記アルコールの除去後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出手段と、
    を備えることを特徴とする抽出システム。
  2. 前記抽出手段は、前記ヘッドを通して前記容器内にガスを供給することにより、該ガスの圧力によって前記容器中の飲料を前記口部から排出させることを特徴とする請求項1に記載の抽出システム。
  3. 前記容器は、前記口部の内側にバルブを有し、
    前記ヘッドは、前記口部の殺菌中は前記バルブを閉じさせ、前記容器からの飲料の抽出の際は前記バルブを開かせるための機構を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の抽出システム。
  4. 前記ヘッドは、前記口部に取り付けられた状態で前記口部に密閉空間を構成する構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の抽出システム。
  5. 前記殺菌用薬液は、次亜塩素酸ソーダ、塩酸、水の混合液であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の抽出システム。
  6. 前記殺菌用薬液は、芽胞菌を殺菌可能な薬液であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の抽出システム。
  7. 前記飲料は、酒類又は清涼飲料を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の抽出システム。
  8. 前記飲料は、ビール又は発泡酒を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の抽出システム。
  9. 容器から飲料を抽出する抽出方法であって、
    前記容器の口部にヘッドを取り付ける取り付け工程と、
    前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌工程と、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにアルコールを供給して前記口部に残留する前記殺菌用薬液を除去する工程と、
    前記口部に前記ヘッドが取り付けられた状態で前記ヘッドにガスを供給して前記口部に残留する前記アルコールを除去する工程と、
    前記アルコールの除去後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出工程と、
    を含むことを特徴とする抽出方法。
  10. 前記抽出工程では、前記ヘッドを通して前記容器内にガスを供給することにより、該ガスの圧力によって前記容器中の飲料を前記口部から排出させることを特徴とする請求項9に記載の抽出方法。
  11. 前記殺菌工程では、前記容器の内部に前記殺菌用薬液が入り込まないようにして前記口部を殺菌することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の抽出方法。
  12. 前記取り付け工程において前記口部に前記ヘッドを取り付けた後、前記抽出工程が完了するまで、前記ヘッドを前記口部から取り外さないことを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の抽出方法。
  13. 前記殺菌用薬液は、次亜塩素酸ソーダ、塩酸、水の混合液であることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載の抽出方法。
  14. 前記殺菌用薬液は、芽胞菌を殺菌可能な薬液であることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載の抽出方法。
  15. 前記飲料は、酒類又は清涼飲料を含むことを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の抽出方法。
  16. 前記飲料は、ビール又は発泡酒を含むことを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の抽出方法。
  17. 容器中の飲料に菌が存在するか否かを検査する検査方法であって、
    前記容器の口部にヘッドを取り付ける取り付け工程と、
    前記ヘッドに殺菌用薬液を供給することにより前記口部を殺菌する殺菌工程と、
    前記ヘッドにアルコールを供給して前記口部に残留する前記殺菌用薬液を除去する工程と、
    前記ヘッドにガスを供給して前記口部に残留する前記アルコールを除去する工程と、
    前記アルコールの除去後の前記口部及び前記ヘッドを通して前記容器中の飲料を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程で抽出した飲料中に菌が存在するか否かを検査する検査工程と、
    を含むことを特徴とする検査方法。
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