JP5981190B2 - ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 - Google Patents

ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5981190B2
JP5981190B2 JP2012074278A JP2012074278A JP5981190B2 JP 5981190 B2 JP5981190 B2 JP 5981190B2 JP 2012074278 A JP2012074278 A JP 2012074278A JP 2012074278 A JP2012074278 A JP 2012074278A JP 5981190 B2 JP5981190 B2 JP 5981190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
server
alcoholic
circuit
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012074278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013203437A (ja
Inventor
義明 武井
義明 武井
哲也 門奈
哲也 門奈
尚明 杉山
尚明 杉山
則克 澤井
則克 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP2012074278A priority Critical patent/JP5981190B2/ja
Publication of JP2013203437A publication Critical patent/JP2013203437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5981190B2 publication Critical patent/JP5981190B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Description

本発明は、ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法及びノンアルコール飲料の品質保証方法に関する。
近年、ノンアルコールビールテイスト飲料等のノンアルコール飲料の需要が増加してきている。例えば、自動車を運転して酒席に参加したときでも酒席の雰囲気を味わえること、妊娠中でもお酒を飲む雰囲気を味わえること、お酒に弱い人でも酒席の雰囲気を味わえること等がその要因として考えられている。
ところで、ビールをジョッキ等で提供するためのサーバーが知られている(例えば、特許文献1及び2)。サーバーで注出されたビールは、きめ細かく泡持ちの良い泡を有していることが魅力の一つである。この泡の視覚的な魅力が酒席の雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。
特開2002−68391号公報 特開2002−255287号公報
ノンアルコール飲料の需要が増加している要因に鑑みると、アルコール飲料を飲用している雰囲気をより一層盛り上げる工夫があってもよい。例えば、ノンアルコールビールテイスト飲料をジョッキ等で提供する際に、サーバーで注出したビールのような泡を有していることが望ましい。しかしながら、これまでノンアルコールビールテイスト飲料等を提供するためのサーバーは知られていない。
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、従来用いられているサーバーをノンアルコールビールテイスト飲料の提供に流用した場合、樽内又はサーバーのビール回路内への微生物混入の影響により、ノンアルコールビールテイスト飲料にアルコールが混入する可能性があるという問題が見い出された。
ノンアルコール飲料が求められるシーンでは、ノンアルコール飲料にアルコールが混入してしまうことは問題である。例えば、ノンアルコール飲料と間違えてアルコール飲料を摂取してしまうと、飲酒運転、胎児への悪影響、悪酔いによる体調不良等の大きな問題となる。
また、アルコール分0.00%を標榜するノンアルコール飲料では、飲料へのわずかなアルコールの混入、及び樽内又はサーバーのビール回路内へのわずかな微生物の混入でも0.00%を超えるおそれがあり、商品の謳い文句を信じた消費者を裏切ることになりかねない。
そこで本発明は、上述した新規な課題を克服し、ノンアルコール飲料用サーバーを提供することを目的とする。本発明はまた、ノンアルコール飲料に所定量以上のアルコールが含まれていないという品質を保証することの重要性に鑑み、ノンアルコール飲料の品質保証方法を提供することも目的とする。
本発明は、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランとを有するサーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法を提供する。
ノンアルコール飲料は元々のアルコール分が低いため、わずかなアルコールの混入でも品質を保証することが困難になる。本発明者らは、空気中から混入した微生物が、飲料回路内に残存する飲料成分を栄養分として増殖することが、アルコール混入の原因の一つであると考え、これを防ぐためにサーバーの使用後に飲料回路に水を通液して飲料成分を洗い流す手法を検討した。しかしながら、この手法により一定の効果は得られるものの、ノンアルコール飲料の品質を保証するには充分ではないことが判明した。これはノンアルコール飲料特有の問題であり、特にアルコール分0.00%を標榜するノンアルコール飲料において顕著な問題である。
本発明の製造方法によれば、ノンアルコール飲料へのアルコールの混入リスクが充分に低減されたノンアルコール飲料用サーバーを得ることができる。すなわち、上記製造方法を採用することではじめて、ノンアルコール飲料用として使用できるサーバーの製造が可能である。
上記製造方法は、ヘッド及び飲料注出カランの少なくとも一方を殺菌用薬液と接触させる工程を更に備えていてもよい。これにより、ノンアルコール飲料へのアルコールの混入リスクをより一層充分に低減することが可能である。
上記製造方法は、殺菌用薬液を通液する工程の前に、飲料回路に水を通液する工程を更に備えていてもよい。これにより、殺菌用薬液と反応する可能性のある飲料成分(特に有機物)を飲料回路から洗い流すことができる。したがって、殺菌用薬液による作用が増強される。
上記製造方法は、殺菌用薬液を通液する工程の後に、飲料回路に水を通液する工程を更に備えていてもよい。これにより、飲料回路から殺菌用薬液を除去することができる。
本発明の製造方法により得られるノンアルコール飲料用サーバーは、アルコールの混入リスクが充分に低減されているため、極めて低濃度のアルコール分しか含まれていないことを保証するノンアルコール飲料用、例えば、アルコール分が0.005%(v/v)未満の飲料用のサーバーとして好適である。
また、本発明の製造方法により得られるノンアルコール飲料用サーバーは、提供される飲料にきめ細かく泡持ちの良い泡を付与することができるため、ノンアルコールビールテイスト飲料用のサーバーとして好適である。
本発明は、ノンアルコール飲料用サーバーの再生方法であって、サーバーが、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有し、飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの再生方法ということもできる。
本発明はまた、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質保証方法であって、サーバーが、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有し、ヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する、ノンアルコール飲料の品質保証方法を提供する。
本発明は更に、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質管理方法であって、サーバーが、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有し、ヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する、ノンアルコール飲料の品質管理方法ということもできる。
本発明の製造方法によれば、アルコールの混入リスクが充分に低減され、低濃度のアルコール分を保証するノンアルコール飲料用に特に適したノンアルコール飲料用サーバーを提供することが可能となる。また、本発明によれば、ノンアルコール飲料の品質、すなわち、ノンアルコール飲料に所定量以上のアルコールが含まれていないという品質を保証する方法が提供される。
サーバーの一実施形態を示す模式図である。 図1におけるII−II線断面図である。 サーバーの他の実施形態を示す模式図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 微生物増殖試験の結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔用語の定義〕
本明細書において「アルコール分」とは、温度15℃の時の飲料全容量に対するエチルアルコール(エタノール)の容量(%)をいう。したがって、アルコール分X%というときの「%」は、特に明記しない限り「%(v/v)」を意味する。
本明細書において「アルコール飲料」とは、アルコール分が1%以上の飲料をいう。アルコール飲料は、酒税法上の酒類を含む。アルコール飲料としては、例えば、ビール、発泡酒、清酒、果実酒、焼酎、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、甘味果実酒、リキュール及び雑酒が挙げられる。
本明細書において「ノンアルコール飲料」とは、アルコール飲料のテイスト(風味)を有し、かつアルコール分が1%未満の飲料をいう。ノンアルコール飲料のアルコール分は、好ましくは0.1%未満であり、より好ましくは0.01%未満であり、更に好ましくは0.005%未満(本明細書において「0.00%」とも表記する。)である。飲料の種類としては、例えば、ビールテイスト飲料、ワインテイスト飲料、スパークリングワインテイスト飲料、日本酒テイスト飲料、焼酎テイスト飲料、果実酒テイスト飲料及びカクテルテイスト飲料が挙げられる。
本明細書において「ノンアルコール発泡飲料」とは、発泡性のノンアルコール飲料をいう。
本明細書において「アルコール」とは、エチルアルコール(エタノール)を指す。
〔ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法〕
本発明のノンアルコール飲料用サーバーの製造方法は、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有するサーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程(殺菌工程)を備える。
(サーバー)
サーバーは、少なくともヘッド、飲料回路及びカランを有するものであればよい。また、ヘッドとガス回路を介して接続されたガスボンベを備えていてもよい。ガスボンベ内のガスは、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガス、及びこれらの混合ガスであればよいが、通常、二酸化炭素である。サーバーは、飲料を冷却する冷却部を更に備えていてもよい。
サーバーは、上記構成を有するものであれば特に限定されるものではないが、アルコール飲料提供用に汎用されているサーバー(例えば、ビールサーバー)であることが好ましい。ビールサーバー等を用いることにより、新たな設備投資が不要となるという利点がある。ビールサーバーとしては、瞬間冷却式サーバー(電気冷却式及び氷冷式を含む)、及び樽格納式サーバーが挙げられる。
図1は、瞬間冷却式サーバーの一例を示すサーバーの模式斜視図である。図1に示すサーバー100は、飲料容器3に脱着可能なヘッド4と、ガス回路6を介してヘッド4に接続されたガスボンベ7と、筐体2に取り付けられたカラン1と、一端がヘッド4に接続され、他端がカラン1に接続された飲料回路5と、を備える。ガスボンベ7から飲料容器3に供給されるガスの圧力により、飲料容器3内の飲料が飲料回路5を通ってカラン1から注出される。
図2は、図1におけるII−II線断面図である。図2に示すように、筐体2の内部には、コンプレッサー13、凝縮器14及び冷媒管15を循環する冷媒により冷却された冷却槽12が備えられている。飲料回路5を通る飲料は、冷却槽12で冷却され、冷えた状態でカラン1からジョッキ等に注がれる。
図3は、樽格納式サーバーの一例を示すサーバーの模式斜視図である。図3に示すサーバー200は、飲料容器23に脱着可能なヘッド24と、ガス回路26を介してヘッド24に接続されたガスボンベ27と、筐体22に取り付けられたカラン21と、一端がヘッド24に接続され、他端がカラン21に接続された飲料回路25と、を備える。
図4は、図3におけるIV−IV線断面図である。図4に示すように、筐体22の内部には、冷蔵庫32が備えられており、飲料容器23、ヘッド24及び飲料回路25は冷蔵庫32の内部に格納されている。飲料は冷蔵庫32内で冷やされている。
(飲料容器)
飲料容器は、サーバーのヘッドに脱着可能なものであればよい。例えば、ビール用容器等を用いることができる。飲料容器には、ノンアルコール飲料が入れられている。
(殺菌用薬液)
殺菌用薬液は、微生物に対する殺菌作用を有する溶液であればよく、特に酵母に対する殺菌作用を有する溶液が好ましい。
殺菌用薬液としては、例えば、次亜塩素酸及びその塩類、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、アルキルポリアミノエチルグリシン、ポリヘキサメチレンビグアニジン、及び過酸化水素等の殺菌成分の溶液(特には、水溶液)、微酸性次亜塩素酸水、アルカリ電解水、並びにエタノールが挙げられる。中でも、殺菌作用に優れ、家庭用消毒剤としての実績があり、安価であることから、次亜塩素酸及びその塩類の水溶液が好ましく、次亜塩素酸ナトリウム溶液がより好ましい。殺菌用薬液は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(殺菌工程)
殺菌工程で使用する殺菌用薬液の濃度は、用いる溶液の種類に応じて適宜決定することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム溶液の場合、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を0.0005%(w/v)(5ppm)〜1%(w/v)(10000ppm)の範囲内で設定することができる。殺菌作用を充分に発揮でき、かつサーバーの腐食を充分に抑制できることから、次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、0.001%(w/v)(10ppm)〜0.5%(w/v)(5000ppm)であることが好ましく、0.01%(w/v)(100ppm)〜0.25%(w/v)(2500ppm)であることがより好ましい。
殺菌工程は、例えば、サーバーのヘッドに脱着可能な容器(例えば、飲料容器と同一形状であってもよい)の内部に殺菌用薬液を入れ、飲料の提供時と同様の操作を行って、飲料回路内に殺菌用薬液を通液することにより実施することができる。
通液する殺菌用薬液の量は、殺菌用薬液の種類、飲料回路の汚れ度合、及び飲料回路を通過させる時間(速度)等を勘案して適宜設定することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム溶液を用い、飲料の提供時と同様の操作により通液する場合、殺菌用薬液の量は、0.5L〜4.0Lとすることができ、1.0L〜3.0Lとすることが好ましく、1.5L〜2.5Lとすることがより好ましい。
(その他の工程)
本発明の製造方法によれば、殺菌工程によりノンアルコール飲料用として適したサーバーを得ることができる。また、殺菌工程に加えて、サーバーのヘッド及びカランの少なくとも一方を殺菌用薬液と接触させる工程(殺菌工程2)を更に備えていてもよい。サーバーのヘッド及びカランは、飲料と接する可能性のある部品であるため、これらを殺菌用薬液と接触させて殺菌することにより、より一層ノンアルコール飲料用として適したサーバーを得ることができる。殺菌用薬液との接触は、例えば、殺菌用薬液にヘッド又はカランを浸漬する方法、ヘッド又はカランに殺菌用薬液を塗布、噴霧又は噴射する方法等により行うことができる。
本発明の製造方法は、サーバーの飲料回路に水を通液する工程(水洗工程)を更に備えていてもよい。水洗工程は、殺菌工程の前に(水洗工程A)、又は殺菌工程の後に(水洗工程B)行うことができる。水洗工程Aを行うことにより、飲料に由来する有機物を飲料回路から洗い流すことが可能となり、殺菌用薬液による殺菌作用がより一層強固になる。また、水洗工程Bを行うことにより、殺菌用薬液を飲料回路から洗い流して飲料への混入をより確実に防ぐことができる。
本発明の製造方法はまた、飲料回路の内表面に付着した汚れを機械的に剥ぎ落とすことのできる固型物をサーバーの飲料回路に通す工程(固型物通し洗浄工程)を更に備えていてもよい。固型物通し洗浄工程は、殺菌工程の前に行えばよく、水洗工程Aの後かつ殺菌工程の前に行うのが好ましい。固型物通し洗浄工程を行うことにより、殺菌用薬液による殺菌作用が更により一層強固になる。
上記固形物は、飲料回路を通すことができる形状及び大きさを有するものであれば、特に制限されない。汚れを剥ぎ落す効率が高いことから、多孔質形状の固型物を使用するのが好ましく、スポンジ(天然物を加工したもの、合成樹脂で作られたもの等)を使用するのがより好ましい。固型物通し洗浄工程は、例えば、スポンジ玉を飲料回路に投入し、水圧又はガス(例えば、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガス、及びこれらの混合ガス)圧によりスポンジ玉を飲料回路に通すことによって行うことができる。
(ノンアルコール飲料用サーバー)
本発明の製造方法により得られるノンアルコール飲料用サーバーは、飲料へのエタノールの混入リスクが充分に低減されている。そのため、飲料中のアルコール分が低く、かつエタノールの混入によるアルコール分変化の影響を非常に受け易いノンアルコール飲料用、特にアルコール分が0.00%であることを標榜するノンアルコール飲料用として極めて適している。
ノンアルコール飲料用サーバーは、提供する飲料にきめ細かな泡持ちの良い泡を形成することが可能である。ビールの代替品として飲用されることの多いノンアルコールビールテイスト飲料では、このような泡の形成は、ビールと外観が似ているという点のみならず、ビールを飲んでいる雰囲気を味わえるという点においても、極めて重要である。したがって、本発明のノンアルコール飲料用サーバーは、ノンアルコール発泡飲料用として適しており、更にノンアルコールビールテイスト飲料用として、特にアルコール分が0.00%であることを標榜するノンアルコールビールテイスト飲料用として極めて適している。
〔ノンアルコール飲料用サーバーの再生方法〕
本発明の製造方法は、ノンアルコール飲料の提供に使用してアルコール混入のリスクが上昇したサーバーを、ノンアルコール飲料用サーバーとして再生する方法ということもできる。すなわち、本発明は、サーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの再生方法ということもできる。上記再生方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
〔ノンアルコール飲料の品質保証方法〕
本発明はまた、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質保証方法を提供する。上記品質保証方法では、サーバーのヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する。これにより、ノンアルコール飲料の品質(すなわち、所定量以上のアルコールが含まれていないという品質)を保証することができる。上記品質保証方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
〔ノンアルコール飲料の品質管理方法〕
本発明はまた、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質管理方法を提供する。上記品質管理方法では、サーバーのヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する。これにより、ノンアルコール飲料の品質(すなわち、所定量以上のアルコールが含まれていないという品質)を管理することができる。上記品質管理方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明する。
〔微生物増殖試験〕
図1に示すサーバーと同形態のビール用サーバーを用い、微生物増殖試験を行った。飲料回路(ビール回路)は、薬液洗浄及び部材交換を行い、新品同様に再生したものを用いた(初期状態)。
ノンアルコールビールテイスト飲料(アルコール分0.00%)の入った樽にディスペンスヘッド(ヘッド)を取り付け、サーバーを使用してカランから注出することで、ビール回路内をノンアルコールビールテイスト飲料で満たした。この状態で5時間静置した後、以下に示す条件でビール回路の洗浄作業を行った。この一連の作業を1日1回、6日間に亘って繰り返し行った。注出したノンアルコールビールテイスト飲料を測定試料とし、微生物の存在量(cfu)及びアルコール生成状態を確認した。
(実施例1及び2)
次亜塩素酸ナトリウムを有効成分とするミルトンCP(タブレットタイプ、杏林製薬)の水溶液を殺菌用薬液とした。タブレット1錠を2Lの水道水で希釈し、次亜塩素酸ナトリウム濃度が約130ppmの溶液を得た。
まず、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内のノンアルコールビールテイスト飲料を洗い流した(洗浄工程A)。次に、上記殺菌用薬液を入れた洗浄ボトルにヘッドを装着し、全量(2L)をカランから注出してビール回路内に通液した(殺菌工程)。さらに、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内をリンスした(洗浄工程B)。
また、ヘッド、樽の口金及びカランには、水道水による洗浄、及び上記殺菌用薬液の噴霧による洗浄を施した。
(比較例1及び2)
まず、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内のノンアルコールビールテイスト飲料を洗い流した(洗浄工程A)。次に、2Lの水道水を入れた洗浄ボトルにヘッドを装着し、全量をカランから注出してビール回路内に通液した(水通し洗浄)。さらに、水道水をビール回路内に一定量通した(洗浄工程Bに相当)。
ヘッド、樽の口金及びカランには、水道水による洗浄を施した。
図5に微生物増殖試験の結果を示す。図5中縦軸は微生物の存在量(cfu)を表す。0日目、2日目及び4日目の結果は、カランから抽出したノンアルコールビールテイスト飲料を測定試料としており、ビール回路内の微生物の存在量を示す。6日目の結果は、樽から直接採取したノンアルコールビールテイスト飲料を測定試料としており、樽内の微生物の存在量を示す。
図5に示したとおり、実施例1及び2では、6日目に至るまで一切の微生物の増殖は確認されなかった。また、ノンアルコールビールテイスト飲料中のアルコール分の変動もなかった。一方、比較例1及び2では、4日目にはビール回路内に微生物の増殖が確認された。6日目の測定では、樽内にも微生物の増殖が確認され、アルコール分の増加が認められた。
1,21…カラン、2,22…筐体、3,23…飲料容器、4,24…ヘッド、5,25…飲料回路、6,26…ガス回路、7,27…ガスボンベ、11…攪拌モーター、12…冷却槽、13…コンプレッサー、14…凝縮器、15…冷媒管、32…冷蔵庫、36…ファン、37…冷凍圧縮機、100,200…サーバー。

Claims (7)

  1. 飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有するサーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法。
  2. 前記ヘッド及び前記飲料注出カランの少なくとも一方を殺菌用薬液と接触させる工程を更に備える、請求項1に記載の製造方法。
  3. 殺菌用薬液を通液する工程の前に、前記飲料回路に水を通液する工程を更に備える、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 殺菌用薬液を通液する工程の後に、前記飲料回路に水を通液する工程を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. ノンアルコール飲料が、アルコール分が0.005%(v/v)未満の飲料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. ノンアルコール飲料が、ノンアルコールビールテイスト飲料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質保証方法であって、
    前記サーバーが、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランとを有し、
    前記ヘッドを飲料容器に取り付ける前に、前記飲料回路に殺菌用薬液を通液する、ノンアルコール飲料の品質保証方法。
JP2012074278A 2012-03-28 2012-03-28 ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 Active JP5981190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074278A JP5981190B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074278A JP5981190B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013203437A JP2013203437A (ja) 2013-10-07
JP5981190B2 true JP5981190B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=49522971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012074278A Active JP5981190B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5981190B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114958529B (zh) * 2022-05-25 2023-06-02 广东美的厨房电器制造有限公司 食物处理机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068388A (ja) * 2000-09-05 2002-03-08 Jonan Denki Kogyosho:Kk ビールサーバの洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置
JP3588077B2 (ja) * 2001-11-21 2004-11-10 アサヒビール株式会社 抽出システム、抽出方法及び検査方法
TWI507138B (zh) * 2010-05-19 2015-11-11 Suntory Holdings Ltd Beer brewing beverage, beer flavor beverage foam stabilization method and beer flavor beverage manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013203437A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018046869A (ja) アルコール飲料の香味向上方法
JP5595803B2 (ja) 清涼飲料およびその製造方法
RU2008145988A (ru) Консервирующее средство
JP6074088B2 (ja) アルミニウム容器にパッケージされたワイン
JP6762136B2 (ja) レモン風味飲料、レモン風味飲料ベース、レモン風味飲料の製造方法、レモン風味飲料ベースの製造方法、及び、レモン風味飲料の風味向上方法
JP6602529B2 (ja) 容器詰めカクテルテイスト飲料
JP2014526268A (ja) 飲料およびソース用の保存剤組成物
JP5981190B2 (ja) ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法
JP2012239427A (ja) 柑橘類由来の芳香成分含有アルコール飲料の製造方法
JP5000478B2 (ja) レモン果汁含有アルコール飲料
JP2015500650A (ja) アルミニウム容器のワインパッケージ
JP2010158207A (ja) 果実酒およびその製造法
JP2021078382A (ja) 柑橘風味飲料、柑橘風味飲料の製造方法、及び、柑橘風味飲料の香味向上方法
JP2003230374A (ja) 容器入り果汁含有アルコール飲料及びその製造方法
JP2019083729A (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、果実感とボディ感の増強方法
JP7454360B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法
JP6292770B2 (ja) カクテルベースの新鮮かつ高香味のアルコール飲料提供用容器詰アルコール飲料
RU2447139C2 (ru) Алкогольный напиток в алюминиевой банке
JP5836791B2 (ja) オロト酸を含有する飲料およびその製造方法
JP5955741B2 (ja) 樽詰め発泡性果実酒の注出方法
JP2020048444A (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、カド低減方法
JP7431033B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法
JP2018033329A (ja) 果汁含有飲料、果汁含有飲料ベース、果汁含有飲料の製造方法、果汁含有飲料ベースの製造方法、及び、果汁含有飲料の香味向上方法
JP2018201432A (ja) 飲料、飲料ベース、飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、ライムフラワー様の香気の付与方法
JP7449678B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5981190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250