JP5981190B2 - ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 - Google Patents
ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5981190B2 JP5981190B2 JP2012074278A JP2012074278A JP5981190B2 JP 5981190 B2 JP5981190 B2 JP 5981190B2 JP 2012074278 A JP2012074278 A JP 2012074278A JP 2012074278 A JP2012074278 A JP 2012074278A JP 5981190 B2 JP5981190 B2 JP 5981190B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beverage
- server
- alcoholic
- circuit
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Devices For Dispensing Beverages (AREA)
Description
本明細書において「アルコール分」とは、温度15℃の時の飲料全容量に対するエチルアルコール(エタノール)の容量(%)をいう。したがって、アルコール分X%というときの「%」は、特に明記しない限り「%(v/v)」を意味する。
本発明のノンアルコール飲料用サーバーの製造方法は、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有するサーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程(殺菌工程)を備える。
サーバーは、少なくともヘッド、飲料回路及びカランを有するものであればよい。また、ヘッドとガス回路を介して接続されたガスボンベを備えていてもよい。ガスボンベ内のガスは、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガス、及びこれらの混合ガスであればよいが、通常、二酸化炭素である。サーバーは、飲料を冷却する冷却部を更に備えていてもよい。
飲料容器は、サーバーのヘッドに脱着可能なものであればよい。例えば、ビール用容器等を用いることができる。飲料容器には、ノンアルコール飲料が入れられている。
殺菌用薬液は、微生物に対する殺菌作用を有する溶液であればよく、特に酵母に対する殺菌作用を有する溶液が好ましい。
殺菌工程で使用する殺菌用薬液の濃度は、用いる溶液の種類に応じて適宜決定することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム溶液の場合、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を0.0005%(w/v)(5ppm)〜1%(w/v)(10000ppm)の範囲内で設定することができる。殺菌作用を充分に発揮でき、かつサーバーの腐食を充分に抑制できることから、次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、0.001%(w/v)(10ppm)〜0.5%(w/v)(5000ppm)であることが好ましく、0.01%(w/v)(100ppm)〜0.25%(w/v)(2500ppm)であることがより好ましい。
本発明の製造方法によれば、殺菌工程によりノンアルコール飲料用として適したサーバーを得ることができる。また、殺菌工程に加えて、サーバーのヘッド及びカランの少なくとも一方を殺菌用薬液と接触させる工程(殺菌工程2)を更に備えていてもよい。サーバーのヘッド及びカランは、飲料と接する可能性のある部品であるため、これらを殺菌用薬液と接触させて殺菌することにより、より一層ノンアルコール飲料用として適したサーバーを得ることができる。殺菌用薬液との接触は、例えば、殺菌用薬液にヘッド又はカランを浸漬する方法、ヘッド又はカランに殺菌用薬液を塗布、噴霧又は噴射する方法等により行うことができる。
本発明の製造方法により得られるノンアルコール飲料用サーバーは、飲料へのエタノールの混入リスクが充分に低減されている。そのため、飲料中のアルコール分が低く、かつエタノールの混入によるアルコール分変化の影響を非常に受け易いノンアルコール飲料用、特にアルコール分が0.00%であることを標榜するノンアルコール飲料用として極めて適している。
本発明の製造方法は、ノンアルコール飲料の提供に使用してアルコール混入のリスクが上昇したサーバーを、ノンアルコール飲料用サーバーとして再生する方法ということもできる。すなわち、本発明は、サーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの再生方法ということもできる。上記再生方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
本発明はまた、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質保証方法を提供する。上記品質保証方法では、サーバーのヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する。これにより、ノンアルコール飲料の品質(すなわち、所定量以上のアルコールが含まれていないという品質)を保証することができる。上記品質保証方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
本発明はまた、サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質管理方法を提供する。上記品質管理方法では、サーバーのヘッドを飲料容器に取り付ける前に、飲料回路に殺菌用薬液を通液する。これにより、ノンアルコール飲料の品質(すなわち、所定量以上のアルコールが含まれていないという品質)を管理することができる。上記品質管理方法における各要素の説明は、上記製造方法におけるものと同様である。
図1に示すサーバーと同形態のビール用サーバーを用い、微生物増殖試験を行った。飲料回路(ビール回路)は、薬液洗浄及び部材交換を行い、新品同様に再生したものを用いた(初期状態)。
次亜塩素酸ナトリウムを有効成分とするミルトンCP(タブレットタイプ、杏林製薬)の水溶液を殺菌用薬液とした。タブレット1錠を2Lの水道水で希釈し、次亜塩素酸ナトリウム濃度が約130ppmの溶液を得た。
まず、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内のノンアルコールビールテイスト飲料を洗い流した(洗浄工程A)。次に、上記殺菌用薬液を入れた洗浄ボトルにヘッドを装着し、全量(2L)をカランから注出してビール回路内に通液した(殺菌工程)。さらに、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内をリンスした(洗浄工程B)。
また、ヘッド、樽の口金及びカランには、水道水による洗浄、及び上記殺菌用薬液の噴霧による洗浄を施した。
まず、水道水をビール回路内に一定量通し、ビール回路内のノンアルコールビールテイスト飲料を洗い流した(洗浄工程A)。次に、2Lの水道水を入れた洗浄ボトルにヘッドを装着し、全量をカランから注出してビール回路内に通液した(水通し洗浄)。さらに、水道水をビール回路内に一定量通した(洗浄工程Bに相当)。
ヘッド、樽の口金及びカランには、水道水による洗浄を施した。
Claims (7)
- 飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランと、を有するサーバーの飲料回路に殺菌用薬液を通液する工程を備える、ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法。
- 前記ヘッド及び前記飲料注出カランの少なくとも一方を殺菌用薬液と接触させる工程を更に備える、請求項1に記載の製造方法。
- 殺菌用薬液を通液する工程の前に、前記飲料回路に水を通液する工程を更に備える、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 殺菌用薬液を通液する工程の後に、前記飲料回路に水を通液する工程を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
- ノンアルコール飲料が、アルコール分が0.005%(v/v)未満の飲料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
- ノンアルコール飲料が、ノンアルコールビールテイスト飲料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
- サーバーを使用して提供されるノンアルコール飲料の品質保証方法であって、
前記サーバーが、飲料容器に脱着可能なヘッドと、該ヘッドに飲料回路を介して接続された飲料注出カランとを有し、
前記ヘッドを飲料容器に取り付ける前に、前記飲料回路に殺菌用薬液を通液する、ノンアルコール飲料の品質保証方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012074278A JP5981190B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012074278A JP5981190B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013203437A JP2013203437A (ja) | 2013-10-07 |
JP5981190B2 true JP5981190B2 (ja) | 2016-08-31 |
Family
ID=49522971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012074278A Active JP5981190B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5981190B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114958529B (zh) * | 2022-05-25 | 2023-06-02 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 食物处理机 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002068388A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-08 | Jonan Denki Kogyosho:Kk | ビールサーバの洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置 |
JP3588077B2 (ja) * | 2001-11-21 | 2004-11-10 | アサヒビール株式会社 | 抽出システム、抽出方法及び検査方法 |
TWI507138B (zh) * | 2010-05-19 | 2015-11-11 | Suntory Holdings Ltd | Beer brewing beverage, beer flavor beverage foam stabilization method and beer flavor beverage manufacturing method |
-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012074278A patent/JP5981190B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013203437A (ja) | 2013-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018046869A (ja) | アルコール飲料の香味向上方法 | |
JP5595803B2 (ja) | 清涼飲料およびその製造方法 | |
RU2008145988A (ru) | Консервирующее средство | |
JP6074088B2 (ja) | アルミニウム容器にパッケージされたワイン | |
JP6762136B2 (ja) | レモン風味飲料、レモン風味飲料ベース、レモン風味飲料の製造方法、レモン風味飲料ベースの製造方法、及び、レモン風味飲料の風味向上方法 | |
JP6602529B2 (ja) | 容器詰めカクテルテイスト飲料 | |
JP2014526268A (ja) | 飲料およびソース用の保存剤組成物 | |
JP5981190B2 (ja) | ノンアルコール飲料用サーバーの製造方法 | |
JP2012239427A (ja) | 柑橘類由来の芳香成分含有アルコール飲料の製造方法 | |
JP5000478B2 (ja) | レモン果汁含有アルコール飲料 | |
JP2015500650A (ja) | アルミニウム容器のワインパッケージ | |
JP2010158207A (ja) | 果実酒およびその製造法 | |
JP2021078382A (ja) | 柑橘風味飲料、柑橘風味飲料の製造方法、及び、柑橘風味飲料の香味向上方法 | |
JP2003230374A (ja) | 容器入り果汁含有アルコール飲料及びその製造方法 | |
JP2019083729A (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、果実感とボディ感の増強方法 | |
JP7454360B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法 | |
JP6292770B2 (ja) | カクテルベースの新鮮かつ高香味のアルコール飲料提供用容器詰アルコール飲料 | |
RU2447139C2 (ru) | Алкогольный напиток в алюминиевой банке | |
JP5836791B2 (ja) | オロト酸を含有する飲料およびその製造方法 | |
JP5955741B2 (ja) | 樽詰め発泡性果実酒の注出方法 | |
JP2020048444A (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、カド低減方法 | |
JP7431033B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法 | |
JP2018033329A (ja) | 果汁含有飲料、果汁含有飲料ベース、果汁含有飲料の製造方法、果汁含有飲料ベースの製造方法、及び、果汁含有飲料の香味向上方法 | |
JP2018201432A (ja) | 飲料、飲料ベース、飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、ライムフラワー様の香気の付与方法 | |
JP7449678B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160728 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5981190 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |