JP3587322B2 - 加熱蒸散装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体容器に充填された薬液を吸液芯により吸い上げしつつ、該吸液芯を所定温度に加熱して、前記薬液を蒸散する加熱蒸散装置に係わり、特に、前記発熱体の温度を制御することができる加熱蒸散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、例えば殺虫剤を室内に適宜気化・蒸散させることにより、その所望する効果を得ることが広く行われている。ここにいう気化・蒸散の方法には種々の方法があるが、蒸散効果を長期にわたって持続するのに適した方法として、蒸散させる液体を容器に収納して、この液体に浸漬させた吸液芯を該容器の頸部から引き出し、この吸液芯を適当な加熱手段により加熱する加熱蒸散装置が広く使用されている。
【0003】
上述の加熱蒸散装置では、周知のように吸液芯を加熱する発熱体として電気加熱式の発熱体が採用されている。本願人も、先に、加熱蒸散装置の器体内に収納した液体容器内の液体を該容器内に備えた吸液芯により吸揚げしつつ、上記器体に備えた電気加熱式の発熱体により適宜加熱し蒸散するような加熱蒸散装置を種々提案している。
【0004】
近年、上述の電気加熱式の発熱体を使用する構成の加熱蒸散装置において、薬液の蒸散量を調整したり、あるいは、使い勝手や安全性の向上を目的として、種々の工夫が凝らされる。
このうち、薬液の蒸散量を調整することができる加熱蒸散装置としては、例えば、液体容器を上下移動させて、液体容器の吸液芯の位置を調整する手段が知られている。これは、吸液芯の位置を変えて、発熱体により加熱される面積を可変して、薬液の蒸散量を調整しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、薬液の蒸散量は、液体容器を上下移動させて吸液芯の位置を変え、吸液芯の被加熱面積を可変することにより調整することができる。
しかし、吸液芯の被加熱面積を単に可変した場合、薬液の蒸散量が安定せず、蒸散の経時変化が大きいという結果が確認されている。
【0006】
また、液体容器を上下移動させようとする場合、加熱蒸散装置に移動機構を設けなければならず、装置の構造が大型になったり複雑になるという問題もある。さらに、近年では、加熱蒸散装置を使用する時間帯に応じて薬液の蒸散量を制御したいという要望もある。例えば、就寝の始めと終わりとにおいて、薬液の蒸散量を多くして殺虫効果を高め、就寝中において、単に忌避効果を得るために、薬液の蒸散量を抑えることが考えられる。また、蒸散初期において、蒸散量を多くし、ある程度、時間が経過した時点て、蒸散量を抑えることが考えられる。
【0007】
このように、蒸散量を時間の経過にともない調整することにより、各時間において最適量の薬液を蒸散させることができる。また、蒸散量を時間の経過に伴い変化させて最適量の蒸散を実行することにより、無駄な蒸散を回避することができ、延いては持続性を向上させることができる。
ところが、吸液芯の位置を変えて薬液の蒸散量を調整しようとする場合、使用者が必要に応じて液体容器を上下移動させなければならないため、上述のように時間帯に応じて薬液の蒸散量を制御したいという要望に応えることは不可能である。
【0008】
そこでこの発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、薬液の蒸散量を時間の経過に応じて制御することができる加熱蒸散装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる加熱蒸散装置は、液体容器に充填された薬液を吸い上げるための吸液芯の周りに設けられる発熱体と、前記発熱体に電力を供給する電力源と、前記電力源から前記発熱体に供給される電力量を予め設定されたシーケンスに従って順次制御する制御手段とを具備した加熱蒸散装置であって、
前記シーケンスが、所定時間前記発熱体の温度を高温に設定する促進モードと、前記温度を前記高温より低い通常温度に設定する通常モードと、前記発熱体の温度を前記通常温度より低い低温に設定する抑制モードと、からなり、
前記各モードを適宜選択ないし組み合わせて、前記発熱体を夫々異なる温度に発熱させる手段を更に具備したものである。
【0011】
この発明に係わる前記手段によれば、薬液の蒸散量を決定する発熱体の温度は、予め設定されたシーケンスに従って制御される。このシーケンスは、時間帯に応じて薬液の蒸散量を決定するために設定される。これにより、薬液の蒸散量は、時間帯に応じて変化する。
上記シーケンスを、発熱体の加熱温度が夫々異なる複数のモードで構成することにより、各時間帯において所要量蒸散させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施例を示しており、吸液芯を加熱する発熱体である正特性サーミスタ(PTCサーミスタ)の温度を制御するための温度制御回路を示している。
【0013】
すなわち、該回路は、商用電源から直流電圧に変換して所定の直流電圧を供給する直流電源部101、商用電源周波数を識別する周波数識別部103、周波数識別部103の識別結果に基づいて商用電源周波数を1/5若しくは1/6に分周して10Hzの基準パルスを得る分周部105、分周部105の出力に基づいて所定時間パルスを送出するパルス生成部107、動作状態を外部表示するための発光ダイオード(LED)109を点灯点滅させるための輝度変調部111、PTCサーミスタ113に電力を供給するトライアック115、トライアック115をゼロ電圧制御するためのゼロクロス制御部117、外部操作に基づいて輝度変調部111に対して点滅状態若しくは点灯状態を指示するとともに、ゼロクロス制御部117に対して予め設定されたシーケンスに基づいてトライアックを点弧すべくトリガ制御するためのモードコントローラ119とを有する。
【0014】
モードコントローラ119には、薬液を用途に応じて蒸散させるために、吸液芯を加熱する発熱体の温度を時系列で制御するための各種シーケンスモードが予め設定されている。
使用者は、これらのシーケンスモードを用途に応じて選択すると、選択されたシーケンスモードに基づいて発熱体の温度が制御されて薬液が蒸散される。さらに、使用者が任意にシーケンスモードを設定するためのプログラム設定機能が備えられている。
【0015】
モードコントローラ119及びゼロクロス制御部117は、PTCサーミスタ113に供給する電力量を予め設定されたシーケンスに従って制御するための制御手段を構成する。
【0016】
なお、この回路では、電力源として、商用電源から直流電圧に変換して所定の直流電圧を供給する直流電源部101を用いてるが、これに代えて乾電池等の直流電源を所定の直流電圧に変換して供給するようにしても良い。また、動作状態を外部表示するためのLED109を用いているが、他の発光手段若しくは文字等を直接表示して動作状態を外部表示させるようにしても良い。
【0017】
また、発熱体としてPTCサーミスタを用いているが、これに代えてニクロム線等が利用可能であり、これら発熱体による吸液芯の加熱温度は、蒸散される薬剤の種類に応じて適宜決定すればよく、特に限定されないが、通常、発熱体の表面温度が約40〜200°C、かつ吸液芯の表面温度が30〜185°Cとなるように設定される。また、PTCサーミスタとして、印加電圧の変化に対して発熱温度に大幅な変化が生じないような発熱体(例えば、特開平6−349566号公報に記載されたトランスレス発熱体)を用いることにより、商用電源が100〜220Vの範囲で変化しても、良好な発熱特性を得ることができる。また、吸液芯の素材としては、フェルト、木綿、パルプ、不織布、石綿、無機質成形物質等が挙げられるが、フェルト芯(ポリアクリル等の樹脂かがなる焼結芯を含む)、素焼芯(セラミック芯)、パルプ芯又は無機質成形芯が好適に用いられる。
【0018】
以下、図2乃至図3を参照してモードコントローラに設定される各種シーケンスモードについて説明する。
図2は、第1のシーケンスモードを示している。すなわち、使用開始直後、部屋中の気中濃度を速やかに上昇させる必要がある場合は、所定時間、発熱体の温度を高温H(例えば、140°C)に設定し、薬液の蒸散を促進する(促進モード)。その後は、発熱体の温度を通常温度M(例えば、135°C)に設定する(通常モード)。
【0019】
この第1のシーケンスモードは、例えば、夕刻の使用が考えられる。すなわち、使用開始直後は、蚊等が多く存在するため、高い殺虫効果を得、ある程度の殺虫効果を得た後は、通常量の薬液を蒸散させるものである。
【0020】
図3は第2のシーケンスモードを示している。すなわち、使用開始直後は、促進モードに設定し、所定時間経過後は、発熱体の温度を低温L(例えば、131°C)に設定、薬液の蒸散を抑制する(抑制モード)。さらに、所定時間経過後に、促進モードに設定する。
この第2のシーケンスモードは、例えば、就寝前の使用が考えられ、眠りの浅い就寝直後及び起床直前では、高い殺虫効果を得て、睡眠を妨げないようにし、熟睡時は、忌避効果のみを得るものである。
【0021】
また、上記促進モード、通常モード及び抑制モードが用途に応じて適宜組み合わされたシーケンスモードが設定される。さらに、使用者が上記各モードを任意に組み合わせて成る任意シーケンスモードを設定することもできる。
なお、上述のように複数のモードを組み合わせる他、促進モード、通常モード及び抑制モードの何れか1つのモードのみを選択して薬液を蒸散するようにしても良い。例えば、発熱体が高温に設定される促進モードは、部屋が広い場合若しくは通常よりも薬液の濃度が低い場合等に有効である。また、発熱体が低温に設定される抑制モードは、部屋が狭い場合、幼児がいる場合、通常より薬液の濃度が高い場合、蚊が少ない場合若しくは忌避効果のみを得る場合等に有効である。各モードの終了時間は、任意にタイマ機能により設定することができる。
【0022】
以上説明した実施例では、PTCサーミスタを用いたゼロ電圧制御により各モードにおいて、発熱体を所要温度に維持する場合を説明した。しかし、さらに、各モードにおいて、発熱体への通電時間を制御するようにしても良い。これは、発熱体の温度ヒステリシス特性を利用するもので、例えば、発熱体への通電を3分間実行し、その後、1分間遮断する。このサイクルを繰り返して、発熱体を所要温度に維持することができる。さらに、これらに限らず従来公知の各種温度制御を適用することができる。
【0023】
以下、表1を参照して蒸散量の経時特性について説明する。
【0024】
【表1】
【0025】
表1は、発熱体の温度を131℃若しくは140℃に設定して吸液芯を加熱したときの薬液の有効成分蒸散量の変化を示している。蒸散量の測定は、10乃至400の各経過時間から12時間迄の総蒸散量(mg/12H)を示している。なお、使用薬液は、後述する2.8w/v%ピナミンフォルテを有効成分とするアースノーマットリキッド(アース製薬(株))とし、その50mlを充填した容器を加熱蒸散装置に装着して測定した。
【0026】
このとき、容器の装着時、吸液芯が、加熱蒸散装置の発熱体に対して定位置である0mm(吸液芯の上端と発熱体の上端とが同一面)となるように装着した。なお、括弧内の数字は、吸液芯の位置を示している。
一方、比較例として、発熱体の温度が140℃、かつ吸液芯の上端が発熱体の上端から4mm下方に位置するときの測定結果を示した。なお、発熱体の温度を140℃とし、吸液芯の位置を4mm下げることは、吸液芯の位置を一定として、発熱体の温度を131℃に下げることに相当するものである。
【0027】
上記測定結果から分かるように、加熱蒸散装置の発熱体の温度を、140℃若しくは131℃に切り換えることにより、薬液の蒸散量が変化する。
一方、薬液の蒸散量の制御する手段として、実施例のように、発熱体の温度を140℃から131℃へ切り換える他、比較例のように、発熱体の温度を一定とし、吸液芯の位置を0mmから−4mmへ変化させた場合でも、測定結果に示されるように、蒸散量が変化する。
【0028】
ここで、実施例のように、発熱体の温度を変えて、蒸散量を制御したときと、比較例のように、吸液芯の位置を変えて、蒸散量を制御したときとを比較すると、比較例の方が、時間経過にともない、薬液の蒸散量が大きく減少することが分かる。
上記薬液を用いて、少なくとも忌避効果を得るには、25mg/12Hの蒸散量が必要とされる。ところが、比較例では、300時間を経過した時点で、上記必要蒸散量を下回ってしまうため、長時間にわたって、必要蒸散量を維持して薬液を蒸散することができない。
【0029】
これに対し、実施例のように、発熱体の温度を下げて蒸散量を調整した場合、400時間を経過した時点でも、上記必要蒸散量を確保することができ、長時間にわたって所要量の薬液を蒸散することができる。
【0030】
本発明に於て液体容器の内容物としては、冒頭に述べたように、例えば殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、消臭剤、化粧品等の薬剤(薬液)が使用される。その一例を詳細に述べると、例えば有効成分として上記ピナミンフォルテを始め、従来より害虫駆除に用いられている以下の各種薬剤が挙げられる。
【0031】
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製、以下ピナミンフォルテという)
【0032】
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工業株式会社製、以下ピナミンという)
【0033】
*2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラレトリン)
*d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、以下エキスリンという)
【0034】
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート(一般名バイオアレスリン、以下バイオアレスリンという)
*N−(3,4,5,6 −テトラヒドロフタリミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社製、以下ネオピナミンという)
【0035】
*5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製、以下クリスロンフォルテという)
*5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサンテマート(一般名フラメトリン、以下フラメトリンという)
【0036】
*3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2’ ,2’−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレート(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学工業株式会社製、以下エクスミンという)
*3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:住友化学工業株式会社製、以下スミスリンという)
【0037】
*α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレート:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製、以下スミサイジンという)
*d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、以下エキスリンという)
【0038】
*(S) −α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R ,シス)−3−(2,2 −ジクロロビニル)−2,2 −ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下デカメスリンという)
*(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R ,1S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2 −ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下サイパーメスリンという)
【0039】
*α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート(以下サイフェノトリンという) *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/トランス/クリサンテマート
【0040】
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2 −ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパン−1−カルボキシレ−ト
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3 −テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
【0041】
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2 −ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
*O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェンフルスリン)
*d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名ベンフルトリン)
【0042】
*O ,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホスフェート(以下DDVPという)
*o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト(以下バイゴンという)
【0043】
*O ,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオノフォスフェート(以下スミチオンという)
*O ,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチル−ピリミジル−(6) −チオフォスフェート(以下ダイアジノンという)
*O ,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエチル)−ジチオフォスフェート(以下マラソンという)
【0044】
【発明の効果】
以上説明した発明は、液体容器に充填された薬液を吸い上げるための吸液芯の周りに設けられる発熱体と、前記発熱体に電力を供給する電力源と、前記電力源から前記発熱体に供給される電力量を予め設定されたシーケンスに従って順次制御する制御手段とを具備した加熱蒸散装置であって、前記シーケンスが、所定時間前記発熱体の温度を高温に設定する促進モードと、前記温度を前記高温より低い通常温度に設定する通常モードと、前記発熱体の温度を前記通常温度より低い低温に設定する抑制モードと、からなり、前記各モードを適宜選択ないし組み合わせて、前記発熱体を夫々異なる温度に発熱させる手段を更に具備したので、発熱体に供給する電力を時系列で制御するためのシーケンスが設定され、発熱体はこのシーケンスに従って所要温度に設定される。従って、長期に亘り安定した状態で薬液の蒸散量を時系列で調整することができる。
また、上記シーケンスを発熱体の温度がそれぞれ異なる複数のモードで構成することにより、時間帯に応じて長期に亘り安定した状態で所要量の薬液を蒸散させることができる。
しかも、促進モード、通常モード及び抑制モードが用途に応じて適宜組み合わされたシーケンスモードが設定される。さらに、使用者が上記各モードを任意に組み合わせて成る任意シーケンスモードを設定することもできる。なお、上述のように複数のモードを組み合わせる他、促進モード、通常モード及び抑制モードの何れか1つのモードのみを選択して薬液を蒸散するようにすることもでき、例えば、発熱体が高温に設定される促進モードは、部屋が広い場合若しくは通常よりも薬液の濃度が低い場合等に有効である。
また、発熱体が低温に設定される抑制モードは、部屋が狭い場合、幼児がいる場合、通常より薬液の濃度が高い場合、蚊が少ない場合若しくは忌避効果のみを得る場合等に有効である。各モードの終了時間は、任意にタイマ機能により設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図。
【図2】発熱体の温度を制御するためのシーケンスモードを示す図。
【図3】発熱体の温度を制御するためのシーケンスモードを示す図。
【符号の説明】
101 直流電源部
103 周波数識別部
105 分周部
107 パルス生成部
109 LED
111 輝度変調部
113 PTCサーミスタ
115 トライアック
117 ゼロクロス制御部
119 モードコントローラ
Claims (1)
- 液体容器に充填された薬液を吸い上げるための吸液芯の周りに設けられる発熱体と、前記発熱体に電力を供給する電力源と、前記電力源から前記発熱体に供給される電力量を予め設定されたシーケンスに従って順次制御する制御手段とを具備した加熱蒸散装置であって、
前記シーケンスが、所定時間前記発熱体の温度を高温に設定する促進モードと、前記温度を前記高温より低い通常温度に設定する通常モードと、前記発熱体の温度を前記通常温度より低い低温に設定する抑制モードと、からなり、
前記各モードを適宜選択ないし組み合わせて、前記発熱体を夫々異なる温度に発熱させる手段を更に具備したことを特徴とする加熱蒸散装置。
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