JP3585543B2 - パチンコ球受口器 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に設けると共に、取付基板の裏面に電磁石と該電磁石の励磁動作により吸引されて回動し起立した可動翼片を傾動する可動板を設けてなるパチンコ球受口器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ球受口器として、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に軸支すると共に、取付基板の裏面に電磁石と該電磁石の励磁動作により吸引されて回動し起立した可動翼片を傾動する可動板を設けてなる構成を有するものが知られていた(例えば特開平5−184715号公報参照)。
【0003】
このような構成からなるパチンコ球受口器は、電磁石が消磁しているとき該電磁石と可動板との間の間隙に介装したばね片により可動板が下向きに回動付勢されると共に、該可動板の係合片が可動翼片の係合凹部に接触係合して該可動翼片を起立位置に保持し、電磁石が励磁されると可動板が吸引されてばね片の付勢に抗して上向きに回動し、これの係合片が可動翼片の係合凹部の上端部分に当接して外方へ押動し該可動翼片を傾動するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のパチンコ球受口器のばね片の取付けは、可動板の片側に切溝を入れ、該切溝にばね片の一端を係止するようにしていた。このため可動板に切溝を入れるという余分な加工を必要としたり、ばね片を切溝に係止する作業に手間が掛かってコスト高になるという問題点があった。また、電磁石による可動板の吸引時の衝撃によつてばね片が脱落したり、該ばね片が可動板の片側に片寄って位置されているため可動板に対して安定した付勢作用が望めないという問題点があった。
【0005】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、可動板を付勢するばね部材の取付けを容易にすると共に、全体構造を小型化することができるようなパチンコ球受口器を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に軸支すると共に、その可動翼片の前方にカバーを設け、取付基板の裏面には電磁石と、該電磁石固定用の裏カバーと、該電磁石の励磁動作により吸引されて上向きに回動し起立した可動翼片を傾動する可動板と、該電磁石の消磁に伴ない可動板を下向きに回動付勢して可動翼片を起立位置に保持するばね部材とを設けてなるパチンコ球受口器において、前記ばね部材は、取付板部と該取付板部の下端から前方へ屈曲するばね片を一体に有し、取付板部を電磁石の後面に当てがって裏カバーと一体に電磁石に固着すると共に、ばね片を電磁石と可動板との間の間隙に臨ませて該可動板の上面に位置させるようにしたものである。
【0007】
そして、可動板に対する付勢作用が片寄ることなく均一に付与されるようにするため、ばね部材のばね片を細長板状に形成すると共に、可動板の上面の両側に位置するように間隔をあけて一対設けることが効果的である。
【0008】
また、同様の目的で電磁石のケース体後面の下端両側に可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止するための小突起を設けることが好ましい。
【0009】
【作用】
上記のように構成されたパチンコ球受口器のばね部材の取付けは、該ばね部材のばね片を電磁石の後方から該電磁石と可動板との間の間隙に臨ませると共に、取付板部を電磁石の後面に当てがつてビスにより裏カバーと一体に固着することにより達せられる。これによって、ばね片が可動板の上面に正しく位置することになり、可動板を確実に付勢するように機能する。
【0010】
また、対をなすばね片および小突起は、可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止して可動翼片を左右対称に正しく傾動するように機能する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に係るパチンコ球受口器の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るパチンコ球受口器の正面からの斜視図、図2は同じく裏面からの斜視図、図3は分解斜視図、図4は中央縦断側面図である。図において、1は取付基板であって、これの下方に球入口2を設け、該球入口2の両側に後述する係合片のガイド長孔3,3を設けている。
【0012】
4,4は球入口2の前面両側に配設される左右一対の可動翼片であって、これの下端に支持ピンの挿入孔5,5が設けられている。また、可動翼片4,4の後面であり、かつ挿入孔5,5より内側位置に係合凹部6,6が形成されている。
【0013】
7はカバーであって、その前面板7aの裏面に支持ピン8,8と球入口2にパチンコ球を導く誘導底部7bが形成されている。このカバー7は支持ピン8,8に可動翼片4,4の挿入孔5,5を通して支持させると共に、取付基板1の前面にねじ9,9により締着して取付けられる。これによって、可動翼片4,4が球入口2の前面両側に起立および傾動自在に軸支されることになる。10,10は支持ピン8,8の後端を支持する受孔である。
【0014】
前記取付基板1の裏面には球入口2と連通状の通路部11を有する電磁石の取付枠12と裏カバーの取付用突起13,13とが一体に形成されている。また、取付基板1の前面であり、かつ球入口2の両側には通路部11と一体にガイド枠片14,14が形成されており、該ガイド枠片14,14によつて可動翼片4,4間に入ったパチンコ球を確実に通路部11へ誘導するようになっている。
【0015】
15は電磁石、16は電磁石15の下方に対設された磁性体からなる可動板、17は該可動板16を付勢するばね部材である。前記可動板16は図7に示すようにこれの後端の溝状の係合孔18を電磁石15のケース体19下端に突設した係合突片20,20に嵌挿すると共に、該係合突片20,20を折曲げることによって上下方向へ回動可能なように支持されている。この可動板16の前端両側には係合片16a,16aが一体に形成されている。また、ケース体19後面の下端両側には、可動板16の上面と僅かに間隔を離して対峙するように小突起19a,19aが設けられている。
【0016】
前記ばね部材17は垂直状の取付板部21と該取付板部21の下端から前方へ屈曲する左右一対のばね片22,22とを一体に備えて薄鋼板により形成されている。そして、取付板部21には電磁石15のケース体19の後面に突設した位置決め用の突起23,23に嵌合する小透孔24,24と該ケース体19の後面に設けたねじ孔25,25に合致するねじ挿通孔26,26が穿設されている。また、ばね片22,22は細長板状に形成されており、これの基部22a,22aをU字形に曲げ加工することによって復帰弾性が付与されている。
【0017】
27は電磁石15を取付枠12に固着するための裏カバーであって、左右の側板27a,27aと後面板28と可動板16の下面を受ける棚部29とを有し、後面板28にはケース体19の後面の突起23,23に嵌合する小透孔30,30とねじ孔25,25に合致するねじ挿通孔31,31が設けられている。また、左右の側板27a,27aの下部には取付用突起13,13に嵌合する筒部32,32が設けられている。
【0018】
前記ばね部材17は、図8に示すようにこれのばね片22,22を電磁石15のケース体19下端と可動板16との間の間隙に後方から臨ませると共に、取付板部21の小透孔24,24を突起23,23に嵌めてケース体19の後面に当接させる。これによつて、取付板部21のねじ挿通孔26,26とケース体19のねじ孔25,25とが合致すると共に、左右一対のばね片22,22が電磁石15の中心のコイルボビン15a付近を避けて可動板16の上面の両側に正しく位置されることになる。
【0019】
この状態で電磁石15を取付枠12に嵌めて該電磁石15の前面を取付基板1裏面に当接させると共に、裏カバー27を電磁石15の後面に嵌め、ねじ33,33をねじ挿通孔31,31からケース体19のねじ孔25,25に螺合して締着し、さらに、裏カバー27の筒部32,32を取付用突起13,13に嵌めて該裏カバー27をねじ34,34で取付基板1に固着する。これによって、ばね部材17と電磁石15とが裏カバー27と一体に取付基板1に確固と取付けられることになる。そして、可動板16の係合片16a,16aを取付基板1のガイド長孔3,3から前面側に突出させて可動翼片4,4の係合凹部6,6に臨ませる。
【0020】
このようにして電磁石15に取付けられたばね部材17は、可動板16の上面の両側に位置するばね片22,22によって該可動板16を片寄らせることなく均等に下向き(図4において反時計廻り方向)に回動付勢する。このため、可動板16の係合片16a,16aが図5に示すように可動翼片4,4の係合凹部6,6の対向内面6a,6aに接触係合して該可動翼片4,4を起立位置に保持する。そして、可動翼片4,4が起立しているとき、電磁石15が励磁されると可動板16がばね部材17の付勢に抗して図4鎖線のように上向き(時計廻り方向)に回動する。この際に可動板16の上面がケース体19の小突起19a,19aに当接することになり、該可動板16の左右方向のガタつきが阻止されることになる。これによって、係合片16a,16aが片寄ることなく均等に可動翼片4,4の係合凹部6,6の上端部分に当接して外方へ押動するため、該可動翼片4,4が図6に示すように支持ピン8,8を支点として左右対称に正しく傾動する。
【0021】
なお、本実施例では可動翼片4,4間に入ったパチンコ球をカバー7の誘導底部7bに受けて球入口2から取付基板1の後方へ導くものとして説明したが、カバー7の底部を開放して可動翼片4,4間に入ったパチンコ球を直接に下方へ通過させるような通過式のパチンコ球受口器であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るパチンコ球受口器は、電磁石の下方に対設した可動板を付勢するばね部材を電磁石の後面に当接する取付板部と、該電磁石と可動板との間の間隙に臨ませて可動板の上面に位置させるばね片とにより構成し、該ばね部材を電磁石固定用の裏カバーにより電磁石の固定と同時的に取付けるようにしたものであるから、ばね部材を取付けるための格別な手間を必要としないため、パチンコ球受口器の組立て作業を著しく簡略化することができる。
【0023】
また、ばね部材のばね片を電磁石と可動板との間の間隙に後方から臨ませるようにしたものであるから、電磁石と可動板との対応位置関係が自由に設定でき、パチンコ球受口器を小型化することができる。
【0024】
さらに、ばね部材のばね片を間隔をあけて左右一対設けることにより、可動板の全体を均一に付勢することができ、該可動板の作動を円滑かつ確実に行わせることができる。
【0025】
また、電磁石のケース体後面の下端両側に設けた小突起によって可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止することができ、これによって、可動翼片を左右対称に正しく傾動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ球受口器の正面からの斜視図である。
【図2】図1のパチンコ球受口器の裏面からの斜視図である。
【図3】図1のパチンコ球受口器の分解斜視図である。
【図4】図1のパチンコ球受口器の中央縦断側面図である。
【図5】一部断面にして可動翼片の起立状態を示す正面図である。
【図6】一部断面にして可動翼片の傾動状態を示す正面図である。
【図7】電磁石に対する可動板の取付け状態を示す斜視図である。
【図8】電磁石に対するばね部材の取付け状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 取付基板
4,4 可動翼片
7 カバー
15 電磁石
16 可動板
17 ばね部材
19 ケース体
19a,19a 小突起
21 取付板部
22,22 ばね片
27 裏カバー
【産業上の利用分野】
本発明は、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に設けると共に、取付基板の裏面に電磁石と該電磁石の励磁動作により吸引されて回動し起立した可動翼片を傾動する可動板を設けてなるパチンコ球受口器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ球受口器として、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に軸支すると共に、取付基板の裏面に電磁石と該電磁石の励磁動作により吸引されて回動し起立した可動翼片を傾動する可動板を設けてなる構成を有するものが知られていた(例えば特開平5−184715号公報参照)。
【0003】
このような構成からなるパチンコ球受口器は、電磁石が消磁しているとき該電磁石と可動板との間の間隙に介装したばね片により可動板が下向きに回動付勢されると共に、該可動板の係合片が可動翼片の係合凹部に接触係合して該可動翼片を起立位置に保持し、電磁石が励磁されると可動板が吸引されてばね片の付勢に抗して上向きに回動し、これの係合片が可動翼片の係合凹部の上端部分に当接して外方へ押動し該可動翼片を傾動するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のパチンコ球受口器のばね片の取付けは、可動板の片側に切溝を入れ、該切溝にばね片の一端を係止するようにしていた。このため可動板に切溝を入れるという余分な加工を必要としたり、ばね片を切溝に係止する作業に手間が掛かってコスト高になるという問題点があった。また、電磁石による可動板の吸引時の衝撃によつてばね片が脱落したり、該ばね片が可動板の片側に片寄って位置されているため可動板に対して安定した付勢作用が望めないという問題点があった。
【0005】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、可動板を付勢するばね部材の取付けを容易にすると共に、全体構造を小型化することができるようなパチンコ球受口器を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に軸支すると共に、その可動翼片の前方にカバーを設け、取付基板の裏面には電磁石と、該電磁石固定用の裏カバーと、該電磁石の励磁動作により吸引されて上向きに回動し起立した可動翼片を傾動する可動板と、該電磁石の消磁に伴ない可動板を下向きに回動付勢して可動翼片を起立位置に保持するばね部材とを設けてなるパチンコ球受口器において、前記ばね部材は、取付板部と該取付板部の下端から前方へ屈曲するばね片を一体に有し、取付板部を電磁石の後面に当てがって裏カバーと一体に電磁石に固着すると共に、ばね片を電磁石と可動板との間の間隙に臨ませて該可動板の上面に位置させるようにしたものである。
【0007】
そして、可動板に対する付勢作用が片寄ることなく均一に付与されるようにするため、ばね部材のばね片を細長板状に形成すると共に、可動板の上面の両側に位置するように間隔をあけて一対設けることが効果的である。
【0008】
また、同様の目的で電磁石のケース体後面の下端両側に可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止するための小突起を設けることが好ましい。
【0009】
【作用】
上記のように構成されたパチンコ球受口器のばね部材の取付けは、該ばね部材のばね片を電磁石の後方から該電磁石と可動板との間の間隙に臨ませると共に、取付板部を電磁石の後面に当てがつてビスにより裏カバーと一体に固着することにより達せられる。これによって、ばね片が可動板の上面に正しく位置することになり、可動板を確実に付勢するように機能する。
【0010】
また、対をなすばね片および小突起は、可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止して可動翼片を左右対称に正しく傾動するように機能する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に係るパチンコ球受口器の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るパチンコ球受口器の正面からの斜視図、図2は同じく裏面からの斜視図、図3は分解斜視図、図4は中央縦断側面図である。図において、1は取付基板であって、これの下方に球入口2を設け、該球入口2の両側に後述する係合片のガイド長孔3,3を設けている。
【0012】
4,4は球入口2の前面両側に配設される左右一対の可動翼片であって、これの下端に支持ピンの挿入孔5,5が設けられている。また、可動翼片4,4の後面であり、かつ挿入孔5,5より内側位置に係合凹部6,6が形成されている。
【0013】
7はカバーであって、その前面板7aの裏面に支持ピン8,8と球入口2にパチンコ球を導く誘導底部7bが形成されている。このカバー7は支持ピン8,8に可動翼片4,4の挿入孔5,5を通して支持させると共に、取付基板1の前面にねじ9,9により締着して取付けられる。これによって、可動翼片4,4が球入口2の前面両側に起立および傾動自在に軸支されることになる。10,10は支持ピン8,8の後端を支持する受孔である。
【0014】
前記取付基板1の裏面には球入口2と連通状の通路部11を有する電磁石の取付枠12と裏カバーの取付用突起13,13とが一体に形成されている。また、取付基板1の前面であり、かつ球入口2の両側には通路部11と一体にガイド枠片14,14が形成されており、該ガイド枠片14,14によつて可動翼片4,4間に入ったパチンコ球を確実に通路部11へ誘導するようになっている。
【0015】
15は電磁石、16は電磁石15の下方に対設された磁性体からなる可動板、17は該可動板16を付勢するばね部材である。前記可動板16は図7に示すようにこれの後端の溝状の係合孔18を電磁石15のケース体19下端に突設した係合突片20,20に嵌挿すると共に、該係合突片20,20を折曲げることによって上下方向へ回動可能なように支持されている。この可動板16の前端両側には係合片16a,16aが一体に形成されている。また、ケース体19後面の下端両側には、可動板16の上面と僅かに間隔を離して対峙するように小突起19a,19aが設けられている。
【0016】
前記ばね部材17は垂直状の取付板部21と該取付板部21の下端から前方へ屈曲する左右一対のばね片22,22とを一体に備えて薄鋼板により形成されている。そして、取付板部21には電磁石15のケース体19の後面に突設した位置決め用の突起23,23に嵌合する小透孔24,24と該ケース体19の後面に設けたねじ孔25,25に合致するねじ挿通孔26,26が穿設されている。また、ばね片22,22は細長板状に形成されており、これの基部22a,22aをU字形に曲げ加工することによって復帰弾性が付与されている。
【0017】
27は電磁石15を取付枠12に固着するための裏カバーであって、左右の側板27a,27aと後面板28と可動板16の下面を受ける棚部29とを有し、後面板28にはケース体19の後面の突起23,23に嵌合する小透孔30,30とねじ孔25,25に合致するねじ挿通孔31,31が設けられている。また、左右の側板27a,27aの下部には取付用突起13,13に嵌合する筒部32,32が設けられている。
【0018】
前記ばね部材17は、図8に示すようにこれのばね片22,22を電磁石15のケース体19下端と可動板16との間の間隙に後方から臨ませると共に、取付板部21の小透孔24,24を突起23,23に嵌めてケース体19の後面に当接させる。これによつて、取付板部21のねじ挿通孔26,26とケース体19のねじ孔25,25とが合致すると共に、左右一対のばね片22,22が電磁石15の中心のコイルボビン15a付近を避けて可動板16の上面の両側に正しく位置されることになる。
【0019】
この状態で電磁石15を取付枠12に嵌めて該電磁石15の前面を取付基板1裏面に当接させると共に、裏カバー27を電磁石15の後面に嵌め、ねじ33,33をねじ挿通孔31,31からケース体19のねじ孔25,25に螺合して締着し、さらに、裏カバー27の筒部32,32を取付用突起13,13に嵌めて該裏カバー27をねじ34,34で取付基板1に固着する。これによって、ばね部材17と電磁石15とが裏カバー27と一体に取付基板1に確固と取付けられることになる。そして、可動板16の係合片16a,16aを取付基板1のガイド長孔3,3から前面側に突出させて可動翼片4,4の係合凹部6,6に臨ませる。
【0020】
このようにして電磁石15に取付けられたばね部材17は、可動板16の上面の両側に位置するばね片22,22によって該可動板16を片寄らせることなく均等に下向き(図4において反時計廻り方向)に回動付勢する。このため、可動板16の係合片16a,16aが図5に示すように可動翼片4,4の係合凹部6,6の対向内面6a,6aに接触係合して該可動翼片4,4を起立位置に保持する。そして、可動翼片4,4が起立しているとき、電磁石15が励磁されると可動板16がばね部材17の付勢に抗して図4鎖線のように上向き(時計廻り方向)に回動する。この際に可動板16の上面がケース体19の小突起19a,19aに当接することになり、該可動板16の左右方向のガタつきが阻止されることになる。これによって、係合片16a,16aが片寄ることなく均等に可動翼片4,4の係合凹部6,6の上端部分に当接して外方へ押動するため、該可動翼片4,4が図6に示すように支持ピン8,8を支点として左右対称に正しく傾動する。
【0021】
なお、本実施例では可動翼片4,4間に入ったパチンコ球をカバー7の誘導底部7bに受けて球入口2から取付基板1の後方へ導くものとして説明したが、カバー7の底部を開放して可動翼片4,4間に入ったパチンコ球を直接に下方へ通過させるような通過式のパチンコ球受口器であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るパチンコ球受口器は、電磁石の下方に対設した可動板を付勢するばね部材を電磁石の後面に当接する取付板部と、該電磁石と可動板との間の間隙に臨ませて可動板の上面に位置させるばね片とにより構成し、該ばね部材を電磁石固定用の裏カバーにより電磁石の固定と同時的に取付けるようにしたものであるから、ばね部材を取付けるための格別な手間を必要としないため、パチンコ球受口器の組立て作業を著しく簡略化することができる。
【0023】
また、ばね部材のばね片を電磁石と可動板との間の間隙に後方から臨ませるようにしたものであるから、電磁石と可動板との対応位置関係が自由に設定でき、パチンコ球受口器を小型化することができる。
【0024】
さらに、ばね部材のばね片を間隔をあけて左右一対設けることにより、可動板の全体を均一に付勢することができ、該可動板の作動を円滑かつ確実に行わせることができる。
【0025】
また、電磁石のケース体後面の下端両側に設けた小突起によって可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止することができ、これによって、可動翼片を左右対称に正しく傾動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ球受口器の正面からの斜視図である。
【図2】図1のパチンコ球受口器の裏面からの斜視図である。
【図3】図1のパチンコ球受口器の分解斜視図である。
【図4】図1のパチンコ球受口器の中央縦断側面図である。
【図5】一部断面にして可動翼片の起立状態を示す正面図である。
【図6】一部断面にして可動翼片の傾動状態を示す正面図である。
【図7】電磁石に対する可動板の取付け状態を示す斜視図である。
【図8】電磁石に対するばね部材の取付け状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 取付基板
4,4 可動翼片
7 カバー
15 電磁石
16 可動板
17 ばね部材
19 ケース体
19a,19a 小突起
21 取付板部
22,22 ばね片
27 裏カバー
Claims (2)
- 取付基板の前面に一対の可動翼片を起立および傾動自在に軸支すると共に、その可動翼片の前方にカバーを設け、前記取付基板の裏面には電磁石と、前記電磁石固定用の裏カバーと、前記電磁石の励磁動作により吸引されて上向きに回動し起立した前記可動翼片を傾動する可動板と、前記電磁石の消磁に伴ない前記可動板を下向きに回動付勢して前記可動翼片を起立位置に保持するばね部材とを設けてなるパチンコ球受口器において、
前記ばね部材は、取付板部と該取付板部の下端から前方へ屈曲するばね片を一体に有し、前記ばね片は、細長板状に形成されており、かつ前記可動板の上面の両側に位置するように間隔をあけて一対設けられ、前記取付板部を前記電磁石の後面に当てがって前記裏カバーと一体に前記電磁石に固着すると共に、前記各ばね片を前記電磁石と前記可動板との間の間隙に臨ませて該可動板の上面の両側に位置させてなることを特徴とするパチンコ球受口器。 - 前記電磁石のケース体後面の下端両側に前記可動板が吸引されて上向き回動したとき、該可動板の左右方向のガタつきを阻止するための小突起を設けてなることを特徴とする請求項1記載のパチンコ球受口器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28124194A JP3585543B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | パチンコ球受口器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28124194A JP3585543B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | パチンコ球受口器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112406A JPH08112406A (ja) | 1996-05-07 |
JP3585543B2 true JP3585543B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=17636335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28124194A Expired - Fee Related JP3585543B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | パチンコ球受口器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3585543B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013144011A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Nippon Pachinko Buhin Kk | ヒンジ型ソレノイド及びそれを備えた遊技機用入賞装置 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP28124194A patent/JP3585543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013144011A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Nippon Pachinko Buhin Kk | ヒンジ型ソレノイド及びそれを備えた遊技機用入賞装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08112406A (ja) | 1996-05-07 |
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