JP2540283Y2 - 電磁石装置の鉄片支持構造 - Google Patents

電磁石装置の鉄片支持構造

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JP2540283Y2
JP2540283Y2 JP6760492U JP6760492U JP2540283Y2 JP 2540283 Y2 JP2540283 Y2 JP 2540283Y2 JP 6760492 U JP6760492 U JP 6760492U JP 6760492 U JP6760492 U JP 6760492U JP 2540283 Y2 JP2540283 Y2 JP 2540283Y2
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JP
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彰 鈴木
浩 宮崎
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電磁石装置の鉄片支持
構造に関し、より詳細には、鉄片の移動方向が鉄芯のヨ
ーク面に対向する方向でない場合における、鉄片と鉄芯
ヨーク面との吸着に係わる構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁石装置は、可動部材の吸
着係止および解除の駆動機構に用いられている。これ
は、永久磁石による鉄片の吸着を励磁コイルによる磁束
で打ち消して解除し、この鉄片を配設している駆動部材
を移動させて該駆動部材に連動する可動部材を移動させ
るものである。鉄片がヨーク面に対向するように直線上
を移動するような構造の場合には、鉄片はヨーク面と面
全体で吸着して確実な係止が行われる。しかし、直線上
を移動しない場合には事情が異なる。例えば、円弧を描
いて移動する駆動部材に鉄片が配設されているような場
合には鉄片も円弧状に移動するので、鉄片はヨーク面と
対向しない角度にて吸着して面全体で吸着することが難
しくなり、その吸着係止はきわめて不安定になりやす
い。特に、小型の装置にあっては、その影響は大きくな
る。例えば、カメラのフォーカルプレンシャッタの羽根
走行用の電磁石装置では、羽根走行用の駆動部材を円弧
状に走行させているので、吸着不良による誤動作などが
発生しやすい。これを防止するため、従来より、鉄片と
ヨーク面との吸着性を向上させる工夫が行われていた。
しかしながら、鉄片が駆動部材にかしめにより固定され
ている構造であったため、吸着を十分なものとすること
ができなかった。また、かしめる方法は、加工時間や加
工コストの面からも問題であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の問題
点に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加・加工
コストを最小限に抑えることを前提として、鉄片とヨー
ク面とが面対向して吸着する電磁石装置の鉄片支持構造
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の電磁石装置の鉄片支持構造は、可動部材を
連動させる駆動部材に鉄片を配設し、鉄片を鉄芯のヨー
ク面に吸着させることによって駆動部材を吸着係止させ
る電磁石装置において、鉄片には遊嵌孔を形成し、駆動
部材には突出部とその先端に係止部を形成して、係止爪
と挿入孔が形成された板状バネを設け、駆動部材の突出
部を板状バネの挿入孔に挿入したのち鉄片の遊嵌孔に挿
入して鉄片を90度回転させて駆動部材の係止部により
鉄片を係止させ板状バネの係止爪により鉄片を把持する
ようにしたものである。
【0005】
【作用】上記の構成により、鉄片は、鉄片と駆動部材と
の間に位置している板状バネの係止爪によって把持され
ていて、不要な動きはしないが、ヨーク面に吸着される
にあたって閉磁路形成内に入ったときにヨーク面に対向
するように鉄片が向きを変える動きに対しては追従しし
かもきわめて安定して行われる。また、駆動部材に鉄片
を配設するにあたっては、板状バネの挿入孔に駆動部材
の係止部を挿入したのち鉄片の遊嵌孔に挿入して鉄片を
90度回転させることにより行われる。
【0006】
【実施例】以下、本考案を図により具体的に説明する。
図1は本考案をフォーカルプレンシャッタに適用した場
合の一実施例を示す分解斜視図である。これは羽根を走
行させるたの駆動部材で、駆動レバー1、駆動レバー1
にかしめられた回転軸2、鉄片3、板状バネ4より構成
されている。図2はこの駆動部材を組み込んだフォーカ
ルプレンシャッタの平面図である。駆動レバー1は後羽
根8を、駆動レバー21は先羽根28を走行させるレバ
ーである。
【0007】後羽根8を走行させる駆動部材について説
明する。先羽根28を走行させる駆動部材についても同
様である。回転軸2は、駆動レバー1にかしめにより固
定されていて図示していない固定軸受を介してシャッタ
地板5に回転可能に枢着されている。バネ6により駆動
レバー1は右旋方向に付勢されている。1aは腕部で、
駆動レバー1に屈曲して形成されている。腕部1aの先
端側は後羽根アーム7の長孔7aと係合していて、駆動
レバー1の回転に伴って後羽根アーム7が連動すること
により後羽根群8を走行させ、開口部5aの開閉を行う
ようになっている。1bは駆動レバー1に屈曲して形成
された屈曲部である。1cは屈曲部1bに形成された基
部で、突出部1dがこの基部1cより突出して形成さ
れ、突出部1dの先端には係止部1eが形成されてい
る。係止部1eは、この実施例ではほぼ楕円形にて形成
されている。
【0008】鉄片3は、駆動レバー1に後述するように
配設されて、電磁石9の鉄芯のヨーク面に吸着されるこ
とにより、駆動レバー1を吸着係止する。この実施例に
おいては、電磁石9の鉄芯は、回転軸2を軸として回転
する駆動レバー1の回転面に直角な方向に縦に2つのヨ
ーク面が並んで形成されたコ字状の鉄芯である。鉄片3
は、この2つのヨーク面と吸着すべく、2つのヨーク面
に対応して縦方向に長く形成されている。また、鉄片3
の中央には、略長方形の遊嵌孔3aが形成されている。
この遊嵌孔3aは、図1に示すように鉄片3の縦方向に
短く、横方向に長くなるように形成されている。
【0009】鉄片に形成された略長方形の遊嵌孔3aの
四辺のうち、短辺は係止部1eの楕円の長さより短く形
成され、長辺は係止部1eの楕円の長さより長く形成さ
れている。従って、遊嵌孔3aに突出部1dを挿入する
ときは、遊嵌孔3aの長辺と係止部1eの楕円との方向
が一致するようにさせて突出部1dを挿入する。挿入し
た後は、鉄片3を90度回転させることにより、遊嵌孔
3aの長辺の部分が係止部1eに当接して係止される。
【0010】板状バネ4の支持面4aの周縁4か所に
は、二組の係止爪対4b,4b及び4c,4cが形成さ
れている。4b,4bは、第1の係止爪対で、支持面4
aと略直角に屈曲して形成されている。4c,4cは第
2の係止爪対で、支持面4aとの間に傾斜面部4dを介
して形成されている。この傾斜面部4dは、支持面4と
のなす角αが0°<α<90°であるように形成されて
いる。また、支持面4aの中央には挿入孔4eが形成さ
れ、第2の係止爪対4c,4c方向に挿入孔4eを横切
るように長孔4fが形成されている。
【0011】鉄片3の遊嵌孔3aに駆動レバー1の突出
部1dが挿入されるに先立ち、板状バネ4の挿入孔4e
に突出部1dが挿入される。挿入後、駆動レバー1に形
成された基部1cが長孔4fに挿入される。この後、鉄
片3に駆動レバー1の突出部1dが挿入されて鉄片3を
90度回転させて鉄片3が駆動レバー1に装着される
と、板状バネ4に形成された二組の係止爪対4b,4b
及び4c,4cは、鉄片3の側面を半固定の状態で支持
するようにして鉄片3を把持する。
【0012】板状バネ4には傾斜面部4dが形成されて
いて、鉄片3が鉄芯の2つのヨーク面と吸着した場合
に、傾斜面部4dの弾性的性質により面全体で吸着する
よう押圧して吸着を十分なものにすると共に、駆動レバ
ー1による衝撃力を緩和する。鉄片3の第1の係止爪対
4b,4bによる係止は傾斜面部4dの存在により緩や
かであることと、長孔4fと基部1cとの係合により第
2の係止爪対4c,4c方向の揺動はよくするが第1の
係止爪対4b,4b方向への揺動には緩やかであること
とにより、鉄片3は縦方向を軸として若干回動しやすい
状態となり、これにより、電磁石9の吸引力による磁気
的作用に対して鉄片3は常にヨーク面に対向するように
揺動できる。
【0013】また、鉄片3の吸着を解除する場合におい
ては、駆動レバー1の牽引力が損失なく伝達されて離反
を効率よく行わせることができる。実際の吸着解除時に
おいては、電流を流して励磁コイルに磁束を発生させて
も永久磁石による吸引力は瞬時にゼロになることはなく
極めて短い時間ではあるが減少曲線を描く。この減少中
の磁力が駆動レバー1の牽引力の減少分となるので、可
能な限り駆動レバー1の牽引力をこの磁力に対向させる
ようにしなければならない。本考案によれば、上述した
構成となっているので、減少中の磁力にたいして駆動レ
バー1の牽引力が吸着面全体に作用して、牽引力の無駄
がなく伝わる。
【0014】
【考案の効果】以上のように、本考案による電磁石装置
の鉄片支持構造は、鉄片をヨーク面に吸着させるにあた
り、板状バネにより鉄片の不要な揺れを防止して吸着を
十分なものとすると共に鉄片の吸着面を常にヨーク面に
対向させる。また、吸着解除時においては、駆動レバー
の牽引力を吸着面全体に作用させることができるので、
牽引力の無駄がなく、鉄片の離反が効率よく行われ、高
速応答性の十分な動作となる。さらに、本考案において
は、鉄片の装着は、挿入作業のみでよいので、かしめる
必要がなく、加工時間の短縮となり、本発明の奏する効
果は、きわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案をフオーカルプレンシヤツタに適用した
場合の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本考案のフオーカルプレンシヤツタに適用した
場合の一実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 駆動レバー 1a 腕部 1b 屈曲部 1c 突出部 1d 係止部 1e 基部 2 駆動軸 3 鉄片 3a 遊嵌孔 4 板状バネ 4a 支持面 4b,4b 第1の係止爪対 4c,4c 第2の係止爪対 4d 傾斜面部 4e 挿入孔 4f 長孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材を移動させる駆動部材と、前記
    駆動部材に配設された鉄片と、前記鉄片を鉄芯のヨーク
    面に吸着させることによって前記駆動部材を吸着係止さ
    せる電磁石とを備える電磁石装置において、前記鉄片と
    前記駆動部材との間に配設されていて、前記電磁石の吸
    引力により前記ヨーク面に対向する方向への前記鉄片の
    揺動には追従するが他の方向への揺動は抑制して、前記
    鉄片と前記ヨーク面とが面対向にて吸着するよう前記鉄
    片の揺動を制御する弾性部材を備えたことを特徴とする
    電磁石装置の鉄片支持構造。
  2. 【請求項2】 遊嵌孔が形成された鉄片と、係止爪と挿
    入孔が形成された板状バネと、突出部が形成されると共
    に該突出部の先端には係止部が形成された駆動レバーと
    からなり、前記突出部を前記板状バネの挿入孔に挿入し
    たのち前記鉄片の遊嵌孔に挿入して前記鉄片を略90度
    回転させて前記駆動レバーの係止部により係止し前記板
    状バネの係止爪により前記鉄片を把持して前記鉄片の揺
    動を制御するようにした請求項1記載の電磁石装置の鉄
    片支持構造。
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