JP3585409B2 - チップ型電気部品用のセラミック基板、及びその製造方法 - Google Patents

チップ型電気部品用のセラミック基板、及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器等に使用されるチップ型電気部品用のセラミック基板、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチップ型電気部品用のセラミック基板を適用したチップ型可変抵抗器の構成について説明すると、チップ型可変抵抗器は図24,図25に示すように、セラミックからなる小型の基板31は、中心部に設けられた孔31aと、この孔31aを中心として一面側に設けられた円形状の凹部31bと、孔31aに跨って他面側に設けられた矩形状の凹部31cと、対向する端面31d、31eに設けられた切り欠き部31f、31gと、対向する側端面31hに設けられた切り欠き部31jとを有する。
【0003】
また、抵抗体32が凹部31bを囲むように基板31の一面側に設けられると共に、電極33が抵抗体32の端部に導通した状態で、基板31の一面に設けられている。
金属板からなる摺動子34は、折り曲げされて形成され、下方の板部に設けられた膨出部34a、及び摺動部34bと、上部の板部に設けられたドライバー孔34cとを有する。
そして、この摺動子34は、膨出部34aを凹部31b内に位置させた状態で、摺動部34bを抵抗体32に接触させて配置している。
【0004】
金属板からなる第1端子35は、板状部35aと、板状部35に絞り加工して形成された中空軸部35bを有し、この第1端子35は、板状部35aを凹部31cに位置した状態で、中空軸部35bを基板31の孔31aと摺動子34の膨出部34aの底部に挿通して、中空軸部35bの先端をカシメて、第1端子35によって、摺動子34を基板31に回転可能に取り付けている。
【0005】
金属板からなる一対の第2端子36は、底板部36aと、この底板部36aから折り曲げられた脚部36bを有し、この第2端子36は、底板部36aを基板31の他面側に位置させて、端面31dと側端面31hに位置した脚部36bを一面側に折り曲げて、脚部36bを電極33に導通させて、基板31に取り付けられている。
【0006】
そして、このようなチップ型可変抵抗器は、摺動子34のドライバー孔34cにドライバーを挿入して、摺動子34を回転すると、摺動部34bが抵抗体32上を摺動して、抵抗値を可変するようになっている。
【0007】
次に、このような基板31の製造方法を図26〜図28に基づいて説明すると、セラミック基板41は、セラミック粉が加圧、及び焼成して乾方式で形成され、分割可能な複数個の小型の基板31が繋がって並設された大版基板42で構成されている。
また、この大版基板42には、この大版基板42の一面側において、隣り合う基板31間に設けられた分割用のV字溝43と、各基板31の中央部に設けられた孔31a、及び凹部31bと、端面42aに設けられた切り欠き部31fと、隣り合う基板31間において端面42aに至って設けられて、切り欠き部31jを形成する切り込み部42bと、隣り合う基板31間に設けられて、切り欠き部31gを形成する孔42cと、ここでは図示しないが、基板31の他面側に設けられた矩形状の凹部31cが設けられている。
【0008】
また、前記V字溝43は、図27,図28に示すように、その端部43aが大版基板42の端面42aと面一状態で、V字溝43が対向する一対の端面42aにわたって直線状に形成されている。
そして、このように構成された大版基板42は、V字溝43に沿って、折り曲げによって切断、分割されて、複数個の基板31が製造されるようになっている。
【0009】
次に、このようなセラミック基板41の製造方法を図29〜図32に基づいて説明すると、金属からなる第1金型51には、大版基板42の端面42aを形成する内側面51aを有する矩形の孔51bが設けられている。
また、金属からなる第2金型52は、矩形状をなし、第1金型51の内側面51aにはめ合わされる外側面52aと、大版基板42の一面側を形成する下面部52bと、下面部52bにおいて、端部52cが外側面52aと面一となったV字溝43を形成するV字状突部52dとが設けられている。
更に、金属からなる第3金型53は、矩形状をなし、第1金型51の内側面51aにはめ合わされる外側面53aと、大版基板42の他面側を形成する上面部53bとを有する。
【0010】
そして、先ず、第3金型53が第1金型51の孔51b内に挿入されて、外側面53aが内側面51aにはめ合わされ、この状態で、孔51b内にセラミック粉55を充填する。
次に、第2金型52が第1金型51の孔51b内に挿入されて、外側面52aが内側面51aにはめ合わされ、第1,第2,第3金型51,52,53によって形成された空間部54に、セラミック粉55が収容された状態となり、この状態で、第2と第3金型52,53とでセラミック粉55を加圧して、大版基板42の半製品を形成する。
しかる後、大版基板42の半製品を金型から取り出し、この半製品を加熱炉で加熱、焼成すると、図26〜図28に示すようなセラミック基板41が形成される。
【0011】
このように、セラミック粉55を金型で加圧し、更に、焼成してセラミック基板41を形成する方法は、乾方式と呼ばれ、このような乾方式を採用すると、基板31が凹部31b、31c等の複雑な構成を有するものにおいて適した方式である。
しかしながら、このような乾方式での製造において、第1金型51の内側面51aと第2金型52の外側面52aとがはめ合わされて、V字状突部52dの端部52cが内側面51aにはめ合わされた状態となっている。
【0012】
このため、セラミック粉55が加圧された際、内側面51aと外側面52aのはめ合わせの隙間、特に、V字状突部52dの頂部近傍における端部52cと内側面51aとの間の隙間に、セラミック粉55が侵入した状態となり、その結果、図24,図25に示すように、大版基板42の端面42aにおいて、V字溝43の底部43a近傍には、V字溝43の端部を塞ぐバリ42dが発生した状態となる。
そして、基板31を製造する時、このようなバリ42dのある大版基板42がV字溝43に沿って折り曲げて切断された際、バリ42dの存在によって、正常な切断ができず、基板31の側端面31hに欠け、或いは出っ張りを生じるものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のチップ型電気部品用のセラミック基板は、V字溝43の底部43aの端部が大版基板42の端面42aに至って形成されたものであるため、V字溝43の底部43a近傍には、V字溝43の端部を塞ぐバリ42dが発生し、基板31を製造する時、バリ42dの存在によって、V字溝43に沿って正常な切断ができず、基板31の側端面31hに欠け、或いは出っ張りを生じて、不良品が多くなるという問題がある。
【0014】
また、その製造方法において、第1金型51の内側面5aと第2金型52の外側面52aとがはめ合わされて、V字状突部52dの頂部近傍の端部52cが内側面51aにはめ合わせ状態となっているため、セラミック粉55が加圧された際、V字状突部52dの頂部近傍における端部52cと内側面51aとの間の隙間に、セラミック粉55が侵入し、大版基板42の端面42aにおいて、V字溝43の底部43a近傍には、V字溝43の端部を塞ぐバリ42dが発生するという問題がある。
【0015】
そこで、本発明は、不良品の少ない折り曲げによる切断が可能なチップ型電気部品用のセラミック基板、及びその製造方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、セラミックからなり、分割可能な複数個の小型の基板が繋がって並設された大版基板と、この大版基板の一面側において、隣り合う前記基板間に設けられた分割用の第1のV字溝とを備え、前記V字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記V字溝の底部を含む前記V字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面と前記底部近傍の前記端部との間に設けられた底面を有する第1の切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置した構成とした。
【0017】
また、第2の解決手段として、前記切り欠き部は、前記V字溝の形成面である前記一面側とは反対の他面側に、前記V字溝の前記底部から延びて形成され、前記切り欠き部の前記底面が前記底部よりも前記他面側に位置した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記切り欠き部は、前記V字溝の前記端部の全体に跨って形成されて、前記V字溝の前記端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置した構成とした。
【0018】
また、第4の解決手段として、前記V字溝の前記端部が位置する前記切り欠き部の第1壁面は、前記切り欠き部の前記底面、或いは前記V字溝の前記底部から前記一面側に向かうに従って、漸次前記大版基板の中央部側に傾斜する第1の面取り部を設けた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記V字溝の前記端部が位置する前記切り欠き部の第1壁面と直交する位置にある前記切り欠き部の一対の第2壁面は、前記切り欠き部の前記底面、或いは前記V字溝の前記底部と同等の位置から前記大版基板の前記一面側に向かうに従って、前記一対の第2壁面間の間隔が漸次大きなくなって傾斜する第2の面取り部を設けた構成とした。
また、第6の解決手段として、前記V字溝の前記底部から前記大版基板の前記他面側までの厚みを、前記大版基板の板厚の1/2以下とした構成とした。
また、第7の解決手段として、前記大版基板は、セラミック粉が加圧、及び焼成して乾方式で形成された構成とした。
また、第8の解決手段として、前記各基板の前記一面側、或いは前記他面側の中央部には、凹部が設けられて、前記基板が可変抵抗器用として形成された構成とした。
【0019】
また、第9の解決手段として、前記一面側に設けられた分割用の前記第1のV字溝と、他面側に設けられた分割用の第2のV字溝とを有し、この第2のV字溝が前記第1のV字溝に対して前記他面側で対向して設けられた構成とした。
また、第10の解決手段として、前記第2のV字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記第2のV字溝の底部を含む前記第2のV字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面と前記底部近傍の前記端部との間に設けられた底面を有する第2の切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置すると共に、前記第2の切り欠き部は、前記第2のV字溝の形成面である前記他面側とは反対の前記一面側に、前記第2のV字溝の前記底部から延びて形成され、前記第2の切り欠き部の前記底面が前記底部よりも前記一面側に位置した構成とした。
また、第11の解決手段として、前記第2の切り欠き部は、前記第2のV字溝の前記端部の全体に跨って形成されて、前記第2のV字溝の前記端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置した構成とした。
【0020】
また、第12の解決手段として、複数個の小型の基板が繋がって並設された大版基板の端面を形成する第1金型と、前記大版基板の一面側を形成すると共に、隣り合う前記基板間にV字溝を形成するためのV字状突部を有する第2金型と、前記大版基板の他面側を形成する第3金型とを備え、前記第2金型は、前記V字状突部の端部において、前記V字状突部の頂部から前記V字状突部の両幅方向と、前記頂部から前記V字状突部の延在方向に対して反対方向と、前記V字状突部の高さ方向とに延びる凸部を設け、前記第1金型の内側面と前記第3金型の上面部によって内側に凹部を形成し、前記第1の金型の内側面に前記第2金型の外側面と前記凸部の外側面をはめ合わせて、前記第1,第2,第3金型との間に空間部を形成し、この空間部に収容されたセラミック粉を加圧して、前記大版基板には、前記V字状突部によって前記V字溝が形成されると共に、前記V字溝の端部には、前記凸部によって切り欠き部が形成され、前記V字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記V字溝の底部を含む前記V字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面に設けられた底面を有する前記切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置した製造方法とした。
【0021】
また、第10の解決手段として、前記第2金型の凸部は、前記V字状突部の高さにより高く、且つ、前記V字状突部の幅より広く形成され、この第2金型を使用して、前記切り欠き部が前記V字溝の端部の全体に跨って形成されて、前記V字溝の端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置した製造方法とした。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板、及びその製造方法を図1〜図23に基づいて説明すると、図1は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の分解斜視図、図2は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の断面図である。
【0023】
また、図3は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第1実施例を示す一部の平面図、図4は図3のA部分における拡大斜視図、図5は図4における要部の拡大断面図、図6は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第2実施例を示す要部の拡大斜視図、図7は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第3実施例を示す要部の拡大斜視図、図8は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第4実施例を示す要部の拡大斜視図、図9は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第5実施例を示す要部の拡大斜視図、図10は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第6実施例を示す要部の拡大斜視図である。
【0024】
また、図11は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第1実施例を示す分解斜視図、図12は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第1実施例を示す要部の斜視図、図13は図12を裏返して見た要部の斜視図、図14は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す断面図、図15は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す要部の拡大断面図である。
【0025】
また、図16は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第2実施例を示す要部の斜視図、図17は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第3実施例を示す要部の斜視図、図18は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第4実施例を示す要部の斜視図、図19は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第5実施例を示す要部の斜視図、図20は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第6実施例を示す要部の斜視図である。
また、図21〜図23は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第7実施例に係る図面で、図21はその要部の断面図、図22はその要部の正面図、図23はその要部の斜視図である。
【0026】
本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板を適用したチップ型可変抵抗器の構成について説明すると、チップ型可変抵抗器は図1,図2に示すように、セラミックからなる小型の基板1は、中心部に設けられた孔1aと、この孔1aを中心として一面側に設けられた円形状の凹部1bと、孔1aに跨って他面側に設けられた矩形状の凹部1cと、対向する端面1d、1eに設けられた切り欠き部1f、1gと、対向する側端面1hに設けられた切り欠き部1jとを有する。
【0027】
また、抵抗体2が凹部1bを囲むように基板1の一面側に設けられると共に、電極3が抵抗体2の端部に導通した状態で、基板1の一面に設けられている。
金属板からなる摺動子4は、折り曲げされて形成され、下方の板部に設けられた膨出部4a、及び摺動部4bと、上部の板部に設けられたドライバー孔4cとを有する。
そして、この摺動子4は、膨出部4aを凹部1b内に位置させた状態で、摺動部4bを抵抗体2に接触させて配置している。
【0028】
金属板からなる第1端子5は、板状部5aと、板状部5に絞り加工して形成された中空軸部5bを有し、この第1端子5は、板状部5aを凹部1cに位置した状態で、中空軸部5bを基板1の孔1aと摺動子4の膨出部4aの底部に挿通して、中空軸部5bの先端をカシメて、第1端子5によって、摺動子4を基板1に回転可能に取り付けている。
【0029】
金属板からなる一対の第2端子6は、底板部6aと、この底板部6aから折り曲げられた脚部6bを有し、この第2端子6は、底板部6aを基板1の他面側に位置させて、端面1dと側端面1hに位置した脚部6bを一面側に折り曲げて、脚部6bを電極3に導通させて、基板1に取り付けられている。
【0030】
そして、このようなチップ型可変抵抗器は、摺動子4のドライバー孔4cにドライバーを挿入して、摺動子4を回転すると、摺動部4bが抵抗体2上を摺動して、抵抗値を可変するようになっている。
【0031】
次に、このような基板1の製造方法の第1実施例を図3〜図5に基づいて説明すると、第1実施例のセラミック基板11は、セラミック粉が加圧、及び焼成して乾方式で形成され、分割可能な複数個の小型の基板1が繋がって並設された大版基板12で構成されている。
また、この大版基板12には、この大版基板12の一面側において、隣り合う基板1間に設けられた分割用の第1のV字溝13と、各基板1の中央部に設けられた孔1a、及び凹部1bと、端面12aに設けられた切り欠き部1fと、隣り合う基板1間において端面12aに至って設けられて、切り欠き部1jを形成する切り込み部12bと、隣り合う基板1間に設けられて、切り欠き部1gを形成する孔12cと、ここでは図示しないが、基板1の他面側に設けられた矩形状の凹部1cが設けられている。
【0032】
また、前記V字溝13は、図4,図5に示すように、その端部13aが大版基板12の端面12aから間隔を持って位置した状態となって、V字溝13が対向する一対の端面12aにわたって直線状に形成されている。
そして、大版基板12の端面12aとV字溝13の端部13aとの間には、第1の切り欠き部12dを形成して、端部13aと端面12aとが間隔を持って位置したものとなっている。
【0033】
また、切り欠き部12dは、V字溝13の形成面である一面側とは反対の他面側に延びて形成され、V字溝13の底部13bよりも他面側に位置する矩形状の底面12eと、V字溝13の端部13aの全体に跨って形成され、V字溝13の全端部13aが大版基板12の端面12aから間隔を持って位置すると共に、底部13bから一面側に向かうに従って、漸次大版基板12の中央部側に傾斜する第1壁面12fと、V字溝13の端部13aが位置する第1壁面12fと直交するする位置にあり、底部13bと同等の位置から大版基板12の一面側に向かうに従って、互いに間隔が漸次大きくなって傾斜する一対の第2壁面12gとで形成されている。
【0034】
即ち、第1壁面12fを傾斜させることにより第1の面取り部が形成され、また、第2壁面12gを傾斜させることにより第2の面取り部が形成されている。また、このように形成されたセラミック基板41は、V字溝13の底部13bから他面側までの厚みT2が大版基板12の板厚T1の1/2以下となっており、これによって、折り曲げによる切断を確実、容易にしている。
そして、このように構成された大版基板12は、V字溝43に沿って、折り曲げによって切断、分割されて、複数個の基板1が製造されるようになっている。
【0035】
また、図6は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第2実施例を示し、この第2実施例は、前記第1実施例と切り欠き部12dの構成が異なり、V字溝13が形成された大版基板12の端面12aにおいて、V字溝13の底部13bを含むV字溝13の底部13b近傍の端部13aが大版基板12の端面12aと底部13b近傍の端部13aと間に設けられた底面12eを有する切り欠き部12dによって、大版基板12の端面12aから間隔を持って位置した構成となっている。
その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0036】
また、図7は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第3実施例を示し、この第3実施例は、前記第2実施例における切り欠き部12dの底面12eがV字溝13の形成面である一面側とは反対側に、V字溝13の底部13bから延びて底部13bよりも他面側に形成されてものである。
その他の構成は前記第2実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0037】
また、図8は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第4実施例を示し、この第4実施例は、切り欠き部12dがV字溝13の端部13aの全体に跨って形成されると共に、底面12eが底部13bから延びて底部13bよりも他面側に形成されて、V字溝13の端部13aの全体が大版基板12の端面12aから間隔を持って位置したものである。
その他の構成は前記第3実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0038】
また、図9は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第5実施例を示し、この第5実施例は、切り欠き部12dのV字溝13の端部13aが位置する第1壁面12fが底面12eから一面側に向かうに従って、漸次大版基板12の中央部側に傾斜して、第1の面取り部が形成されたものである。
その他の構成は前記第4実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0039】
また、図10は本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第6実施例を示し、この第6実施例は、切り欠き部12dのV字溝13の端部13aが位置する第1壁面12fと直交する位置にある一対の第2壁面12gが底面12eから一面側に向かうに従って、互いに間隔が漸次大きくなって傾斜して、第2の面取り部が形成されたものである。
その他の構成は前記第4実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0040】
次に、このようなセラミック基板11の製造方法における第1実施例を図11〜図15に基づいて説明すると、金属からなる第1金型21には、大版基板12の端面12aを形成する内側面21aを有する矩形の孔21bが設けられている。
また、金属からなる第2金型22は、矩形状をなし、第1金型21の内側面21aにはめ合わされる外側面22aと、大版基板12の一面側を形成する下面部22bと、下面部22bにおいて、V字溝13を形成するV字状突部12cと、V字状突部12cの端部に設けられ、切り欠き部12dを形成する凸部22dとを有する。
【0041】
そして、凸部22dは、V字状突部22cと外側面22aとの間に形成され、V字状突部22cの頂部22eから両幅方向H1と、頂部22eからV字状突部22cの延在方向に対して反対方向H2と、V字状突部22cの高さ方向H3に延びる凸部22dによって形成されている。
また、凸部22dは、V字状突部22cの端部と繋がり、V字状突部22cの幅より広く、且つ、頂部22eから突出した状態にある第1壁部22fが下面部22bから傾斜面で形成され、この第1壁部22fと直交する位置にある第2壁部22gが下面部22dから先細になるような傾斜面で形成され、更に、凸部22dの頂部に設けられ、平坦面22hを有する矩形状の突起部22jによって構成されている。
【0042】
そして、第1壁部22fによって切り欠き部12dの第1壁面12fが、また、第2壁部22gによって切り欠き部12dの第2壁面12gが、更に、平坦面22hによって切り欠き部12の底面12eが形成されるものである。
また、金属からなる第3金型23は、矩形状をなし、第1金型21の内側面21aにはめ合わされる外側面23aと、大版基板12の他面側を形成する上面部23bとを有する。
なお、これらの第1から第3金型21,22,23は、何れもそれぞれ複数個の分割した分割金型を使用しても良いし、第1,第3の金型21,23は一体の金型で形成しても良い。
【0043】
そして、先ず、第3金型23が第1金型21の孔21b内に挿入されて、外側面23aが内側面21aにはめ合わされ、この状態で、孔21b内にセラミック粉25を充填する。
次に、第2金型22が第1金型21の孔21b内に挿入されて、外側面22aが内側面21aにはめ合わされ、第1,第2,第3金型21,22,23によって形成された空間部24に、セラミック粉25が収容された状態となり、この状態で、第2と第3金型22,23とでセラミック粉25を加圧して、大版基板12の半製品を形成する。
しかる後、大版基板12の半製品を金型から取り出し、この半製品を加熱炉で加熱、焼成すると、図3〜図5に示すようなセラミック基板11が形成される。
【0044】
このように、セラミック粉25を金型で加圧し、更に、焼成してセラミック基板11を形成する方法は、乾方式と呼ばれ、このような乾方式を採用すると、基板1が凹部1b、1c等の複雑な構成を有するものにおいて適した方式である。そして、このような乾方式での本発明の製造において、第1金型21の内側面21aと第2金型22の外側面22aとがはめ合わされるが、V字状突部22cの端部に設けられた凸部22dの外側面22aが内側面21aにはめ合わされた状態となって、V字状突部22cの頂部22eを含む端部全体において、第1金型21とのはめ合わせ状態が無くなる。
【0045】
このため、セラミック粉25が加圧された際、V字状突部22cの頂部22e近傍を含む端部全体と内側面21aとの間に隙間が無く、その結果、従来にような大版基板42の端面42aにおけるV字溝43の端部を塞ぐバリ42d発生を無くし、図4,図5に示すように、バリのないセラミック基板11が得られる。そして、基板1を製造する時、このような大版基板12がV字溝13に沿って折り曲げて切断、分離された際、V字溝13に沿って確実に切断、分離でき、不良品の少ない基板1を製造することができる。
【0046】
また、図16は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係る金型の第2実施例を示し、この第2実施例は、図6に示すセラミック基板11を製造するための第2金型22に係り、切り欠き部12dを形成するための凸部22dがV字状突部22cの端部において、V字状突部22cの頂部22eからV字状突部22cの両幅方向H1と、頂部22eからV字状突部22cに対して反対方向H2と、V字状突部22cの高さ方向H3とにわたって形成されたものである。
その他の構成は、前記第1実施例の金型と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0047】
また、図17は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係る金型の第3実施例を示し、この第3実施例は、図7に示すセラミック基板11を製造するための第2金型22に係り、切り欠き部12dを形成するための凸部22dが前記第2実施例よりも、頂部22eから突出してV字状突部22cの高さ方向H3に形成されたもので、その他の構成は、前記第2実施例の金型と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0048】
また、図18は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係る金型の第4実施例を示し、この第4実施例は、図8に示すセラミック基板11を製造するための第2金型22に係り、切り欠き部12dを形成するための凸部22dが頂部22eから突出してV字状突部22cの高さ方向H3に形成されると共に、V字状突部22cの幅より広くなって、第1と第2の壁部22f、22gを設けたもので、その他の構成は、前記第3実施例の金型と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0049】
また、図19は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係る金型の第5実施例を示し、この第5実施例は、図9に示すセラミック基板11を製造するための第2金型22に係り、前記第4実施例における凸部22dの第1壁部22fが下面部22bから傾斜して形成されたもので、その他の構成は、前記第4実施例の金型と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0050】
また、図20は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係る金型の第6実施例を示し、この第6実施例は、図10に示すセラミック基板11を製造するための第2金型22に係り、前記第4実施例における凸部22dの第2壁部22gが下面部22dから先細になるように傾斜して形成されたもので、その他の構成は、前記第4実施例の金型と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0051】
そして、このような第2〜第6実施例の金型においても、前記第1実施例の金型と同様に、第1金型21の内側面21aと第2金型22の外側面22aとがはめ合わされるが、V字状突部22cの端部に設けられた凸部22dの外側面22aが内側面21aにはめ合わされた状態となって、V字状突部22cの頂部22eを含む端部において、第1金型21とのはめ合わせ状態が無く、このため、セラミック粉25が加圧された際、V字状突部22cの頂部22e近傍を含む端部と内側面21aとの間に隙間が無く、その結果、バリのないセラミック基板11が得られる。
【0052】
また、図21〜図23は、本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の第7実施例を示し、この実施例は、一面側に設けられた分割用の前記第1のV字溝13と対向する位置の他面側において、分割用の第2のV字溝14が設けられたものである。
そして、この第2のV字溝14が形成された大版基板12の端面12aにおいては、前記実施例と同様に、第2のV字溝14の底部14bを含む第2のV字溝の14底部14b近傍の端部14aが大版基板12の端面12aと底部14b近傍の端部14aとの間に設けられた底面を有する第2の切り欠き部12hによって、大版基板12の端面12aから間隔を持って位置している。
【0053】
また、第2の切り欠き部12hは、第2のV字溝14の形成面である他面側とは反対の一面側に、第2のV字溝14の底部14bから延びて形成され、第2の切り欠き部12hの底面が底部14bよりも一面側に位置したものとなっている。 更に、第2の切り欠き部12hは、第2のV字溝14の端部14aの全体に跨って形成されて、第2のV字溝14の端部14aの全体が大版基板12の端面12aから間隔を持って位置している。
そして、この第2の切り欠き部12hは、第1実施例の第1の切り欠き部12dと同様の構成となっている。
このように、第1と第2のV字溝13,14を形成することによって、セラミック基板11の分割を容易にできると共に、第1と第2の切り欠き部12d、12hを設けることによって、欠けの無いセラミック基板11の分割ができるものである。
【0054】
なお、上記実施例においては、半固定型のチップ型可変抵抗器で説明したが、固定型のチップ型抵抗器、或いはチップ型コンデンサ等の電気部品にも適用しても良い。
【0055】
【発明の効果】
本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板は、第1のV字溝13が形成された大版基板12の端面12aにおいて、V字溝13の底部13bを含むV字溝13の底部近傍の端部13aが大版基板12の端面12aと底部近傍の端部13aとの間に設けられた底面12eを有する第1の切り欠き部12dによって、大版基板の端面から間隔を持って位置したため、セラミック基板11の製造時における底部13b近傍でのバリが無くなり、V字溝13に沿って確実に切断、分割でき、不良品の少ない基板1を提供できる。
【0056】
また、切り欠き部12dは、V字溝13の形成面である一面側とは反対の他面側に、V字溝13の底部13bから延びて形成され、切り欠き部12dの底面12eが底部13bよりも他面側に位置したため、セラミック基板11を切断、分割した時、割れを促進できて、より確実に切断、分割ができるものである。
また、切り欠き部12dは、V字溝13の端部13aの全体に跨って形成されて、V字溝13の端部13aの全体が大版基板12の端面12aから間隔を持って位置したため、金型22の形状がシンプルで、切り欠き部12dを形成するための凸部22dを大きくできて、破損が少なく、製造の容易なセラミック基板を提供できる。
【0057】
また、V字溝13の端部13aが位置する切り欠き部12dの第1壁面12fは、切り欠き部12dの底面12e、或いはV字溝13の底部13bから一面側に向かうに従って、大版基板12の中央部側に傾斜する第1の面取り部を設けたため、切り欠き部12dを形成するための凸部22dを大きくできて、破損が少なく、且つ、第2金型22が第1金型21からの抜けが容易となり、製造の容易なセラミック基板を提供できる。
【0058】
また、V字溝13の端部13aが位置する切り欠き部12dの第1壁面12fと直交する位置にある切り欠き部12dの一対の第2壁面12gは、切り欠き部12dの底面12e、或いはV字溝13の底部13bと同等の位置から大版基板12の一面側に向かうに従って、一対の第2壁面間12gの間隔が漸次大きなくなって傾斜する第2の面取り部を設けたため、切り欠き部12dを形成するための凸部22dを大きくできて、破損が少なく、且つ、第2金型22が第1金型21からの抜けが容易となり、製造の容易なセラミック基板を提供できる。
【0059】
また、V字溝13の底部13bから大版基板12の他面側までの厚みT2を、大版基板12の板厚T1の1/2以下としたため、V字溝13に沿って確実に切断、分割でき、不良品の少ない基板1を提供できる。
また、大版基板12は、セラミック粉25が加圧、及び焼成して乾方式で形成されたため、複雑な形状を有する基板1において好適で、種々の形状のものが提供できるものである。
また、各基板1の一面側、或いは他面側の中央部には、凹部1b、1cが設けられて、基板1が可変抵抗器用として形成されたため、複雑な形状を有する可変抵抗器において好適なものである。
【0060】
また、一面側に設けられた分割用の第1のV字溝13と、他面側に設けられた分割用の第2のV字溝14とを有し、この第2のV字溝14が第1のV字溝13に対して他面側で対向して設けられたため、セラミック基板11の分割をより一層、容易に行うことができる。
また、第2のV字溝14が形成された大版基板12の端面において、第2のV字溝14の底部14bを含む第2のV字溝14の底部14b近傍の端部14aが大版基板12の端面12あと底部14b近傍の端部14aとの間に設けられた底面を有する第2の切り欠き部12hによって、大版基板12の端面12aから間隔を持って位置すると共に、第2の切り欠き部12hは、第2のV字溝14の形成面である他面側とは反対の一面側に、第2のV字溝14の底部14bから延びて形成され、第2の切り欠き部12hの底面が底部14bよりも一面側に位置したため、セラミック基板11を切断、分割した時、割れを促進できて、より確実に切断、分割ができるものである。
また、第2の切り欠き部12hは、第2のV字溝14の端部14aの全体に跨って形成されて、第2のV字溝14の端部14aの全体が大版基板12の端面12aから間隔を持って位置したため、金型22の形状がシンプルで、第2の切り欠き部12hを形成するための凸部を大きくできて、破損が少なく、製造の容易なセラミック基板を提供できる。
【0061】
また、複数個の小型の基板1が繋がって並設された大版基板12の端面12aを形成する第1金型21と、大版基板12の一面側を形成すると共に、隣り合う基板1間にV字溝13を形成するためのV字状突部22cを有する第2金型22と、大版基板12の他面側を形成する第3金型23とを備え、第2金型22は、V字状突部22cの端部において、V字状突部22cの頂部22eからV字状突部22cの両幅方向H1と、頂部22eからV字状突部22cの延在方向に対して反対方向H2と、V字状突部22cの高さ方向H3とに延びる凸部22dを設け、第1金型21の内側面22aと前記第3の金型23の上面部23bによって内側に凹部を形成し、前記第1の金型21の内側面22aに第2金型22の外側面22aと凸部22dの外側面をはめ合わせて、第1,第2,第3金型21,22,23との間に空間部24を形成し、この空間部24に収容されたセラミック粉25を加圧して、大版基板12には、V字状突部22cによってV字溝13が形成されと共に、V字溝13の端部13aには、凸部22dによって切り欠き部12dが形成され、V字溝13が形成された大版基板12の端面12あにおいて、V字溝13の底部13bを含むV字溝13の底部近傍の端部13aが大版基板12の端面12aに設けられた底面12eを有する切り欠き部12dによって、大版基板12の端面12aから間隔を持って位置したため、セラミック基板11の製造時における底部13b近傍でのバリが無くなり、V字溝13に沿って確実に切断、分割でき、基板1の不良品の少ない製造方法を提供できる。
【0062】
また、第2金型22の凸部22dは、V字状突部22cの高さにより高く、且つ、V字状突部22cの幅より広く形成され、この第2金型22を使用して、切り欠き部12dがV字溝13の端部13aの全体に跨って形成されて、V字溝13の端部13aの全体が大版基板12の端面12aから間隔を持って位置したため、金型22の形状がシンプルで、切り欠き部12dを形成するための凸部22dを大きくできて、凸部22dの破損が少なく、セラミック基板の製造の容易な製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の分解斜視図。
【図2】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の断面図。
【図3】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第1実施例を示す一部の平面図。
【図4】図3のA部分における拡大斜視図。
【図5】図4における要部の拡大断面図。
【図6】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第2実施例を示す要部の拡大斜視図。
【図7】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第3実施例を示す要部の拡大斜視図。
【図8】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第4実施例を示す要部の拡大斜視図。
【図9】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第5実施例を示す要部の拡大斜視図。
【図10】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第6実施例を示す要部の拡大斜視図。
【図11】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第1実施例を示す分解斜視図。
【図12】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第1実施例を示す要部の斜視図。
【図13】図12を裏返して見た要部の斜視図。
【図14】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す断面図。
【図15】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す要部の拡大断面図。
【図16】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第2実施例を示す要部の斜視図。
【図17】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第3実施例を示す要部の斜視図。
【図18】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第4実施例を示す要部の斜視図。
【図19】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第5実施例を示す要部の斜視図。
【図20】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の第6実施例を示す要部の斜視図。
【図21】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第7実施例を示す要部の断面図。
【図22】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第7実施例を示す要部の正面図。
【図23】本発明のチップ型電気部品用のセラミック基板に係り、第7実施例を示す要部の斜視図。
【図24】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の分解斜視図。
【図25】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板から製造されたチップ型可変抵抗器の断面図。
【図26】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板の一部を示す平面図。
【図27】図23のB部分における拡大斜視図。
【図28】図24における要部の拡大断面図。
【図29】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、金型の分解斜視図。
【図30】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法に係り、第2金型の要部の斜視図。
【図31】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す断面図。
【図32】従来のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 基板
1a 孔
1b 凹部
1c 凹部
1d 端面
1e 端面
1f 切り欠き部
1g 切り欠き部
1h 側端面
1j 切り欠き部
2 抵抗体
3 電極
4 摺動子
4a 膨出部
4b 摺動部
4c ドライバー孔
5 第1端子
5a 板状部
5b 中空軸部
6 第2端子
6a 底板部
6b 脚部
11 セラミック基板
12 大版基板
12a 端面
12b 切り込み部
12c 孔
12d 第1の切り欠き部
12e 対面
12f 第1壁面
12g 第2壁面
12h 第2の切り欠き部
13 第1のV字溝
13a 端部
13b 底部
14 第2のV字溝
14a 端部
14b 底部
21 第1金型
21a 内側面
21b 孔
22 第2金型
22a 外側面
22b 下面部
22c V字状突部
22d 凸部
22e 頂部
22f 第1壁部
22g 第2壁部
22h 平坦面
22j 突起部
23 第3金型
23a 外側面
23b 上面部
24 空間部
25 セラミック粉
H1 幅方向
H2 反対方向
H3 高さ方向

Claims (13)

  1. セラミックからなり、分割可能な複数個の小型の基板が繋がって並設された大版基板と、この大版基板の一面側において、隣り合う前記基板間に設けられた分割用の第1のV字溝とを備え、前記V字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記V字溝の底部を含む前記V字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面と前記底部近傍の前記端部との間に設けられた底面を有する第1の切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置したことを特徴とするチップ型電気部品用のセラミック基板。
  2. 前記切り欠き部は、前記V字溝の形成面である前記一面側とは反対の他面側に、前記V字溝の前記底部から延びて形成され、前記切り欠き部の前記底面が前記底部よりも前記他面側に位置したことを特徴とする請求項1記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  3. 前記切り欠き部は、前記V字溝の前記端部の全体に跨って形成されて、前記V字溝の前記端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置したことを特徴とする請求項2記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  4. 前記V字溝の前記端部が位置する前記切り欠き部の第1壁面は、前記切り欠き部の前記底面、或いは前記V字溝の前記底部から前記一面側に向かうに従って、漸次前記大版基板の中央部側に傾斜する第1の面取り部を設けたことを特徴とする請求項3記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  5. 前記V字溝の前記端部が位置する前記切り欠き部の第1壁面と直交する位置にある前記切り欠き部の一対の第2壁面は、前記切り欠き部の前記底面、或いは前記V字溝の前記底部と同等の位置から前記大版基板の前記一面側に向かうに従って、前記一対の第2壁面間の間隔が漸次大きなくなって傾斜する第2の面取り部を設けたことを特徴とする請求項3、又は4記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  6. 前記V字溝の前記底部から前記大版基板の前記他面側までの厚みを、前記大版基板の板厚の1/2以下としたことを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  7. 前記大版基板は、セラミック粉が加圧、及び焼成して乾方式で形成されたことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  8. 前記各基板の前記一面側、或いは前記他面側の中央部には、凹部が設けられて、前記基板が可変抵抗器用として形成されたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  9. 前記一面側に設けられた分割用の前記第1のV字溝と、他面側に設けられた分割用の第2のV字溝とを有し、この第2のV字溝が前記第1のV字溝に対して前記他面側で対向して設けられたことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  10. 前記第2のV字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記第2のV字溝の底部を含む前記第2のV字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面と前記底部近傍の前記端部との間に設けられた底面を有する第2の切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置すると共に、前記第2の切り欠き部は、前記第2のV字溝の形成面である前記他面側とは反対の前記一面側に、前記第2のV字溝の前記底部から延びて形成され、前記第2の切り欠き部の前記底面が前記底部よりも前記一面側に位置したことを特徴とする請求項9記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  11. 前記第2の切り欠き部は、前記第2のV字溝の前記端部の全体に跨って形成されて、前記第2のV字溝の前記端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置したことを特徴とする請求項10記載のチップ型電気部品用のセラミック基板。
  12. 複数個の小型の基板が繋がって並設された大版基板の端面を形成する第1金型と、前記大版基板の一面側を形成すると共に、隣り合う前記基板間にV字溝を形成するためのV字状突部を有する第2金型と、前記大版基板の他面側を形成する第3金型とを備え、前記第2金型は、前記V字状突部の端部において、前記V字状突部の頂部から前記V字状突部の両幅方向と、前記頂部から前記V字状突部の延在方向に対して反対方向と、前記V字状突部の高さ方向とに延びる凸部を設け、前記第1金型の内側面と前記第3金型の上面部によって内側に凹部を形成し、前記第1の金型の内側面に前記第2金型の外側面と前記凸部の外側面をはめ合わせて、前記第1,第2,第3金型との間に空間部を形成し、この空間部に収容されたセラミック粉を加圧して、前記大版基板には、前記V字状突部によって前記V字溝が形成されると共に、前記V字溝の端部には、前記凸部によって切り欠き部が形成され、前記V字溝が形成された前記大版基板の端面において、前記V字溝の底部を含む前記V字溝の底部近傍の端部が前記大版基板の前記端面に設けられた底面を有する前記切り欠き部によって、前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置したことを特徴とするチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法。
  13. 前記第2金型の凸部は、前記V字状突部の高さにより高く、且つ、前記V字状突部の幅より広く形成され、この第2金型を使用して、前記切り欠き部が前記V字溝の端部の全体に跨って形成されて、前記V字溝の端部の全体が前記大版基板の前記端面から間隔を持って位置したことを特徴とする請求項12記載のチップ型電気部品用のセラミック基板の製造方法。
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