JP3584665B2 - 可搬媒体を用いたライブラリ記憶装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可搬記憶媒体を対象とした可用性の高い記憶装置システムに関する。特に、可用性向上のために、各構成要素に冗長性をもつ記憶装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
発明に最も近い公知例として、以下に示すPattersonの論文が知られている。
【0003】
エー.シー.エム.シグモッド コンファレンス プロシーディング、1988年、6月,ページ109−116(D.Patterson,et al:A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks(RAID),ACM SIGMOD conference proceeding,Chicago,IL,June1−3,1988,pp.109−116)
Pattersonの論文は、ディスクアレイ上のデータ配置に関する技術を開示したものである。
【0004】
ディスクアレイは、ディスクシステムの高性能化、高信頼化を実現するための機構である。ディスクアレイでは、高性能化のために、物理的には複数のディスク装置を、処理装置に対しては1台のディスク装置に見せかける。一方、高信頼化のためには、データを格納したディスク装置に障害が発生した場合、データの回復を行うための冗長データを別のディスク装置に格納しておく。
【0005】
通常、ディスク装置のリード/ライト単位となるデータをレコードと呼ぶが、Pattersonの論文では、いくつかのレコード配置方法が提案されている。ただし、ディスクアレイを用いた場合、処理装置から見たリードライト単位であるレコードと、ディスク装置に実際に記録されるレコードとではデータ長が異なる場合がある。以下、前者を論理レコード、後者を物理レコードと呼ぶ。以下、Pattersonの論文で提案されているいくつかのレコード配置方法の説明を行う。
【0006】
第1の配置方法は、論理レコード、すなわち、処理装置側から見たレコードを、ディスク装置上では、m個(m≧1)の物理レコードに分割して格納する配置方法である。以下、この配置方法を、分割配置方法と呼ぶ。分割配置を用いた場合、1つの論理レコードをm台のディスク装置との間で転送できることから、見かけ上データ転送速度をm倍に向上させたのと同様の効果を得ることができる。
次に、分割配置における冗長データの作成方法を説明する。分割配置では、論理レコードを分割したm個の物理レコードに対し、n個(n≧1)の冗長データが作成され、それぞれを、1つの物理レコード(全体でn個ある)としてディスク装置に格納する。以下、処理装置が直接リード/ライトするデータを格納した物理レコードをデータレコード、冗長データを格納した物理レコードをパリティレコードと呼ぶ。また、m個のデータレコードとn個のパリティレコードから構成されるグループを、パリティグループと呼ぶ。通常、パリティグループ内のパリティレコードの数がn個であれば、n台までのディスク装置に障害が発生してもそのパリティグループのデータは回復可能である。第2の配置方法は、処理装置から見たリード/ライト単位である論理レコードを、1つの物理レコード、すなわち、1つのデータレコードとして、ディスク装置上に格納する配置方法である。以下、これを非分割配置と呼ぶ。したがって、論理レコードは、データレコードと等価なる。(それぞれの物理レコードには、データレコードあるいはパリティレコードが割り当てられるため、物理レコードと論理レコードは必ずしも等価にならない。すなわち、1つの論理レコードは、1つの物理レコードではあるが、1つの物理レコードは、1つの論理レコードであるというわけではないし、パリティレコードである場合もある。)非分割配置の特長は、ディスクアレイを構成するそれぞれのディスク装置ごとにリード/ライト処理が実行可能な点である。(分割配置方法をとると、リード/ライトのために複数のディスク装置を専有する必要がある。)
したがって、非分割配置をとると、ディスクアレイ内で実行できるリード/ライト処理の多重度を向上させることが可能となり、性能向上を実現できる。非分割配置でも、m個のデータレコードから、n個のパリティレコードを作成し、ディスク装置に格納される。ただし、分割配置の場合、パリティグループ内のデータレコードの集合が、処理装置から見た1つの論理レコードを形成するのに対し、非分割配置の場合、データレコードのそれぞれが、処理装置から見るとまったく独立した論理レコードとなる。
【0007】
計算機システムにおいて、ディスク装置以外にしばしば用いられる記憶装置として、磁気テ−プ、光記憶装置等がある。特に最近では、DVD(Digital Video Disk)が注目されている。これらの記憶装置の特徴は、いずれも記憶媒体とR/W(Read/Write)装置が分離されており、記憶媒体を任意のR/W装置に装填し、記憶媒体上のデ−タを読み書きするという点である。一般にこれらの媒体は、可搬媒体と呼ばれる。大規模計算機システムにおいては、非常に多くの枚数の可搬媒体の管理を容易に実現するために、ライブラリが導入される。ライブラリには、記憶媒体、R/W装置に加えて、多くの枚数の記憶メディアを収納する収納庫と、収納庫とR/W装置との間で、記憶媒体を転送するロボットなどが含まれる。
【0008】
計算機システムで扱うデ−タは、ますます大規模化しているため、その可用性の向上に対するニ−ズも非常に高い。したがって、上記のような可搬媒体で構成される記憶装置システムにおいても、Pattersonの論文で提案されているようなコンセプトを適用することにより、高可用性を実現することは有効である。
【0009】
可搬媒体にこのようなコンセプトを適用した技術として、コムデックス96:DVD アプリケ−ション(Alan E. Bell (IBM Research Division): DVD Applications ,COMDEX 96 ,Nov.20,1996)がある。本文献ではDVD、R/W装置、ロボット等から構成される通常のライブラリを複数組み合わせて冗長性をもつRAIL( Redundant Arrays of Inexpensive Libralies)が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
Pattersonの論文に開示されているRAIDは記憶装置として記憶媒体がリードライト装置と一体になっているハードディスク装置を前提としている。このため、必然的に記憶媒体とリードライト装置の関係は固定的にならざるをえない。
【0011】
また、RAILでは、リードライト装置と複数枚の記憶媒体で一つのユニットを構成し、そのユニットが冗長度を構成する単位であるとしており、やはり記憶媒体とリードライト装置の関係は固定的である。
【0012】
記憶媒体とリードライト装置の関係を固定的にした場合、特に、パリティグループを構成する記憶媒体の枚数を可変とした場合に、リードライト装置を有効に使用できないという課題が生じる。たとえば、リードライト装置が5台あった場合、すべてのパリティグループが5枚の記憶媒体で構成されているならばよいが、3枚や2枚で構成されるパリティグループがあり、同時にその二つのパリティグループにアクセスがあった場合、媒体数5に対して、リードライト装置が5台あるにもかかわらず割り当てられているリードライト装置が同じ記憶媒体が一組でもあった場合その二つのパリティグループは同時に装填することができなくなる。記憶媒体の装填はロボットがおこなうため通常秒単位の時間がかかりアクセス応答時間が増大してしまう。
【0013】
また、RAIDの場合、リードライト装置とパリティグループの対応が固定的であるため、RAIDの制御装置はあるパリティグループを構成するリードライト装置を対応付け、そのリードライト装置をまとめて一つの論理ボリュームとして上位ホストに提供する。上位ホストは前記論理ボリューム単位でアクセスの管理を行う。前記のRAILの文献では論理ボリュームに関して考慮されていない。リードライト装置単位で論理ボリュームを構成するとパリティグループを構成する記憶媒体の枚数を可変にできなくなる。また、5台のリードライト装置に対し、2枚、3枚、5枚の記憶媒体からなるパリティグループがあった場合、5枚構成のパリティグループをサポートするために必然的に5台のリードライト装置すべてを使って一つの論理ボリュームを構成することになるが、こうすると2枚と3枚のパリティグループを同時にリードライト装置に装填して二つの論理ボリュームを上位ホストに提供することができなくなる。
【0014】
さらに、パリティグループを可変にすることができないと、論理ボリュームの容量が固定になってしまい、小容量でよい用途でもユーザが容量を有効に使用できなくなるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、リードライト装置と記憶媒体の関係を固定的にせず、動的に割り当てるものとする。また、パリティグループを構成する記憶媒体の枚数を可変とする。
【0016】
さらに、パリティグループのなかに故障の記憶媒体がない場合でもパリティを用いたデータ回復手段を使いながら上位ホストからのアクセスを処理することにより、たとえば5台のリードライト装置があり、3枚の記憶媒体で構成される二つのパリティグループに同時にアクセスがあった場合、そのうち一つのパリティグループは二枚だけ記憶媒体をリードライト装置に装填してパリティを用いたデータ回復手段を用いて上位ホストのアクセスを処理し、残りのパリティグループは三枚すべてリードライト装置に装填して通常通り上位ホストのアクセスを処理すれば同時に二つのパリティグループに対するアクセスを処理することができる。
【0017】
また、パリティグループのうち実際に上位ホストからアクセスを要求されたブロックを保持する記憶媒体のみリードライト装置に装填するようにすればさらに同時にアクセスを処理できるパリティグループの数を増大させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の対象となるコンピュータシステムの構成を図1に示す。本コンピュータシステムはクライアントコンピュータ200と可搬媒体ライブラリ装置100とそれらを接続するネットワーク300で構成する。クライアントコンピュータ200はネットワーク300を経由して、可搬媒体ライブラリ装置100にデータを蓄積し、また、可搬媒体ライブラリ装置100からデータを取り出す。
【0019】
図2に示すように、ネットワーク制御部を独立させた構成も本発明の好適な実施例である。図2の構成は図1に示すライブラリ制御装置110の機能を分割しネットワーク300に接続するネットワークサーバ装置150とライブラリ制御装置110としたものといえる。
【0020】
図2と図3を用いて本コンピュータシステムの動作を説明する。
【0021】
[全体構成]
可搬媒体ライブラリ装置100は、図2に示すようにネットワークサーバ装置150とライブラリ制御装置110とリードライト装置120とロボット130と媒体収納庫140で構成する。媒体収納庫140には記録媒体400を格納する。ネットワークサーバ装置150はネットワーク300でクライアントコンピュータ200と接続し、また、ライブラリ制御装置110はリードライト装置120、ロボット130とそれぞれリードライト装置インタフェース310、ロボットインタフェース320で接続する。ネットワークサーバ装置150とライブラリ制御装置110は通常SCSI(Small Computer System Interface)などの周辺装置用インタフェースで接続されるがEther Net , ATM ( Asynchronous Transfer Mode )などのネットワークで接続してもよい。ネットワーク300はEther Net、リードライト装置インタフェース310とロボットインタフェース320にはSCSIが通常用いられる。ライブラリ制御装置110はネットワーク300経由でクライアントコンピュータ200からのデータアクセス要求を受領し、それに応じてロボット130を制御し、必要な記憶媒体400をリードライト装置120にセットする。さらにライブラリ制御装置100はリードライト装置120を制御してクライアントコンピュータ200が要求するデータアクセス処理する。
【0022】
[記憶媒体のパリティグループと論理ボリューム]
記憶媒体400は固定長のセクタと呼ばれる単位に分割されており、セクタ番号を用いてアクセスする。本可搬媒体ライブラリ装置100では、記録媒体400が障害をおこしてアクセスできなくなった場合でもその障害の影響をクライアントコンピュータ200に与えない高い信頼性を提供する。そのため、図4に示すように複数の記憶媒体400−1、400−2、400−3、400−4を組としてそのうちの一枚400−4にその他の記憶媒体上のデータから計算される冗長なコードを記録しておく。この組をパリティグルプ500と呼ぶ。この冗長なコードの典型的な例として、400−1と400−2と400−3のデータすべての排他的論理和で計算されるコードであるパリティが用いられる。このパリティは記憶媒体のセクタ毎に計算する。
【0023】
ライブラリ制御装置110はパリティグループ500を単位としたアクセスをクライアントコンピュータ200に提供する。このアクセス単位を論理ボリュームと呼ぶ。論理ボリュームの中は固定長のセクタに分割され、セクタサイズが同一の場合は記憶媒体400−1〜400−3のセクタと1対1の対応がつけられる。この対応はライブラリ制御装置110のRAID制御112が保持する記憶媒体400とパリティグループ500の構成情報とセクタ対応規則によって決定される。セクタ対応規則は記憶媒体400−1の先頭セクタから記憶媒体400−3の末尾セクタまで順次対応付けしてもよいし、Pattersonの論文でRAID−4として説明されているようにある一定の単位でローテーションを行う対応付けを行ってもよい。いずれにしても、このパリティグループでクライアントコンピュータが使用できる容量はこの場合、記憶媒体3枚分となる。
【0024】
[パリティを用いた故障記録媒体へのアクセス処理方法]
パリティグループのなかの一枚の記憶媒体400−2が障害をおこした場合、その記憶媒体上のデータは、図5に示すようにパリティグループの残りの記憶媒体400−1、400−3、400−4の排他的論理和を計算することで再生成する。障害媒体400−2へのライトアクセス処理は図6に示すように対応するパリティ(400−4のP)を400−1のデータD1と400−3のデータD3と400−4の旧パリティ(Pold )と400−2へ書くべきデータ( D2new )の排他的論理和で計算される新パリティ( Pnew )で更新しておく。こうしておけば以降、400−2にリードアクセスがあった場合、図5に示した方法で D2newを再生成することができる。この処理はライブラリ制御装置110のRAID制御112で行う。
【0025】
次に、クライアントコンピュータ200のデータアクセス要求を可搬媒体ライブラリ装置100が処理する手順を説明する。
【0026】
クライアントコンピュータ200は上記の論理ボリューム500とセクタ番号とリードかライトかなどのアクセス種を指定するコマンドで構成するアクセス要求を可搬媒体ライブラリ装置100のネットワークサーバ装置150にネットワーク300経由で送出する。ネットワークサーバ装置150はネットワーク制御151で上記のアクセス要求を受領しリモートアクセスサービス152へ渡す、リモートアクセスサービス152はそのアクセス要求の妥当性をチェックし、よければライブラリI/F制御153を介してライブラリ制御装置110の上位I/F111に送出する。存在しない論理ボリュームへのアクセス要求であるなど妥当でない場合は、そのアクセス要求の送出もとクライアントコンピュータ200にエラー報告を返す。上位I/F制御111はアクセス要求を受け取ると、RAID制御112に渡す、RAID制御112は、アクセス要求が指定する論理ボリュームからパリティグループ500を特定し、ロボット制御115を用いて当該パリティグループに属する記憶媒体400を媒体収納庫140から取り出してリードライト装置120に装填するようにロボット130にコマンドを送出する。論理ボリュームとパリティグループの対応、媒体収納庫の記憶媒体を収納するスロットの番号と記憶媒体400の対応、リードライト装置の個数などの構成情報はRAID制御112が保持しており、必要な記憶媒体に対応するスロット番号とその媒体を装填するリードライト装置120と記憶媒体の移動方向(媒体収納庫からリードライト装置の方向かリードライト装置から媒体収納庫の方向か)から構成するコマンドを生成し、ロボット130がそのコマンドを処理することで記憶媒体400の装填が行われる。装填が終了するとロボット130はロボット制御115に終了報告を返す。ロボット制御115はRAID制御112に装填の完了を通知する。
【0027】
RAID制御112は、次にクライアントコンピュータ200のアクセス要求のセクタ番号から対応する記憶媒体400と記憶媒体のセクタ番号を求める。そして、当該記憶媒体が装填されているリードライト装置とセクタ番号とアクセス種(リードかライトかなど)の情報から構成されるコマンドを生成して、リードライト制御114に渡し、リードライト装置制御114が当該リードライト装置120にそのコマンドを送出する。リードライト装置120は装填されている記憶媒体の当該セクタへアクセス処理を行い、そのアクセス種がリードならば当該セクタのデータを読み出してリードライト装置制御を介してRAID制御に送る。RAID制御112はさらに、ネットワークサーバ装置152に当該データを送出する。リモートアクセスサービス152は当該データを受け取ったのち、ネットワーク300経由でクライアントコンピュータ200に当該データを渡すことで一連の処理が終了する。ライトのアクセス要求の場合はクライアントからデータが可搬媒体ライブラリ装置100に渡され、リードライト装置120で記憶媒体400に当該データが書き込まれる。
【0028】
[記憶媒体のリードライト装置への装填方法]
従来技術では、上記手順のうち記憶媒体400とリードライト装置120の対応付けが固定的であった。しかし、本発明ではリードライト装置120を有効に利用するために記憶媒体400とリードライト装置120の対応付けを動的割り当てとする。この方法を図7から図10までを用いて説明する。
【0029】
まず、リードライト装置が5台(120−1〜120−5)ありアクセス要求のあったパリティグループ500−1が400−5と400−6の2枚の記憶媒体で構成されている場合を考える。図7に示すようにリードライト装置がすべて空いていた場合は、例えば120−1と120−2のリードライト装置を使用する。しかし、図8に示すようにリードライト装置120−1から120−3までに他のパリティグループ500−2が装填されており、アクセスを処理している場合、従来の固定的対応ならばパリティグループ500−2に対する一連のアクセスが終了し、その論理ボリュームがアンマウントされるまでパリティグループ00−1は装填することができず待ちに入る。
【0030】
本発明では、RAID制御112が現在のリードライト装置の使用状態情報を持ち、空きのリードライト装置を検索し空きリードライト装置数がパリティグループ500−1を構成する記録媒体数以上であればそのすべての記憶媒体400−5〜400−6を空いているリードライト装置120−4〜120−5に装填して、パリティグループ500−2と並行してアクセス処理を行うようにする。これにより、リードライト装置120に十分な空きがあれば、パリティグループ500−2へのアクセスが終了し、リードライト装置120から媒体格納庫140にロボット130によって移動させられるのを待つ必要がなくなる。
【0031】
図9の例はリードライト装置120とパリティグループ500−2については図7や8と同じ状況だが、これから装填すべきパリティグループ500−3の記憶媒体数が2から3に増えている点が異なる。このため、リードライト装置120の数5に対して、装填すべき記憶媒体数が6となりすべての記憶媒体を同時に装填することはできない。このとき、本発明では、パリティグループ500の記録媒体の冗長性を利用し、足りないリードライト装置の個数がパリティグループの冗長度の総和以下ならば記憶媒体を装填し、前期のパリティを用いた故障記録媒体へのアクセス処理方法で動作する。図9では、パリティグループ500−3のうち記憶媒体400−10と400−11をそれぞれリードライト装置120−4と120−5に装填し、媒体400−12が障害を起こした場合と同様にアクセスの処理を行う。すなわち、リードアクセスは通常通りの処理を行い、ライトアクセスの場合はパリティの更新を省略する。上記のライトアクセスがあった場合、パリティが更新されないため、パリティグループのデータとパリティの整合性は失われる。そこでこのままでは、記憶媒体400−10が障害を起こしてもパリティを用いたデータ回復はできない。RAID制御112はパリティグループ500−3の整合性が失われているという情報を保持し、パリティを用いたデータ回復を抑止する必要がある。整合性を回復するため、リードライト装置120に空きができた時点で記憶媒体400−12を装填し記憶媒体400−11と400−12のデータからパリティを生成して書き込めばよい。すべてのセクタについてパリティを生成する必要はなく、ライトアクセスがあったセクタのみについてこの処理を行えばよい。
【0032】
図10はリードライト装置120−3に障害が発生した場合の例である。従来の記憶媒体とリードライト装置の関係が固定的な場合、記憶媒体400−3をアクセスできなくなるので、この記憶媒体が障害をおこした場合と同じ処理を行う。しかし、記憶媒体400−3へのアクセスを処理するのに、上で説明したようにパリティグループ内の残りのすべての記憶媒体にアクセスする必要があるのでアクセス処理速度が大幅に低下する。本発明では動的な割り当てができる。この場合障害をおこしたのはリードライト装置120−3であり記憶媒体400−3は障害をおこしていないので、RAID制御112は記憶媒体400−3を空いていて障害を起こしていないリードライト装置120−5に記憶媒体400−3を装填するようにロボット130を制御する。アクセス処理の際もRAID制御112は記憶媒体400−3がリードライト装置120−3でなく120−5に装填されているという情報を保持し、記憶媒体400−3に対するアクセスはリードライト装置120−5に送出するようにコマンドを生成する。
【0033】
[論理ボリュームとパリティグループ]
従来の技術の項で説明したように、RAID装置ではリードライト装置に対応したアクセス単位を論理ボリュームとしてクライアントコンピュータに提供していた。しかし、この方法ではパリティグループを構成する記憶媒体の枚数を固定化しなければならない。本発明では、パリティグループを構成する記憶媒体の枚数を可変にできる。そのために図11に示すようにライブラリ制御装置110に論理・物理ボリュームマッピング113を設け、クライアントコンピュータ200がアクセス要求コマンドのなかで指定する論理ボリュームがどの記憶媒体400に対応するかを保持する。RAID制御112はアクセス要求コマンドを受領したとき、そのなかの論理ボリュームから対応するパリティグループ500と記憶媒体400をこの論理・物理ボリュームマッピング113で求める。
【0034】
図12に論理ボリュームとパリティグループと記憶媒体の関係の例を示す。本図で論理ボリューム1はパリティグループと論理ボリュームが一致している例。論理ボリューム2は複数のパリティグループが論理ボリュームに含まれる例。論理ボリューム3と論理ボリューム4はパリティグループが複数の論理ボリュームにまたがる例である。このようにして含まれる記憶媒体400の数が異なる論理ボリュームを実現できるし、論理ボリューム1と論理ボリューム2のように含まれる記憶媒体400の数は同じだが冗長度が異なるものが実現でき、容量、性能、信頼性の異なる論理ボリュームを構成できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によればリードライト装置の台数によらず論理ボリュームやパリティグループを構成する記憶媒体の数を可変にすることができる。このため、ユーザのニーズによって、柔軟に論理ボリュームの容量を設定することができ容量を有効に利用することができる。また、論理ボリュームの性能や信頼性も可変にすることができる。
【0036】
さらに、リードライト装置と記憶媒体の関係を動的に割り付けることにより、複数のパリティグループを同時にアクセス処理可能となり、アクセス速度やスループットが向上する。
【0037】
障害の記憶媒体がない場合でも、記憶媒体障害時と同じ方法でアクセスをおこなうことでより少ないリードライト装置でも複数のパリティグループを同時にアクセスでき、性能を向上させる可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のコンピュータシステムの構成図。
【図2】本発明の実施例のコンピュータシステムの構成図。
【図3】本発明の可搬媒体ライブラリ装置の構成図。
【図4】パリティグループの構成図
【図5】パリティを用いたデータ回復処理。
【図6】パリティを用いたデータ更新処理
【図7】パリティグループとリードライト装置の割り当て例。
【図8】本発明のパリティグループとリードライト装置の割り当て例。
【図9】パリティグループとリードライト装置の割り当て例ー。
【図10】パリティグループとリードライト装置の割り当て例。
【図11】本発明の可搬媒体ライブラリ装置の構成図。
【図12】本発明の論理ボリュームの構成図。
【符号の説明】
100…可搬媒体ライブラリ装置、200…クライアントコンピュータ、300…ネットワーク、400…記憶媒体、500…パリティグループ、600…論理ボリューム、110…ライブラリ制御装置、120…リードライト装置、130…ロボット、140…媒体格納庫、150…ネットワークサーバ装置、151…ネットワーク制御、152…リモートアクセスサービス、153…ライブラリI/F制御、111…上位I/F制御、112…RAID制御、114…リードライ装置制御、115…ロボット制御

Claims (8)

  1. 可搬媒体を用いたライブラリ型記憶装置において、
    複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体を格納する記憶媒体格納庫と、前記記憶媒体への書き込み、読みだしを行う複数のリードライト装置と、前記記憶媒体を搬送するロボットと、ライブラリや前記ロボットの管理を行うライブラリ制御装置とを有し、
    さらに、前記複数の記憶媒体は、一枚以上の記憶媒体で構成される第一及び第二のパリティグループを含み、
    前記パリティグループの任意の記憶媒体が故障してもデータを回復できるデータ回復手段を有し、さらに、前記第一のパリティグループに含まれる記憶媒体の個数と前記第二のパリティグループに含まれる記憶媒体の個数が異なり、
    前記記憶媒体と前記リードライト装置の関係が固定的で無く、
    前記ライブラリ制御装置は、前記リードライト装置の使用状態を確認し、前記第一のパリティグループを構成する記憶媒体の個数と前記第二のパリティグループを構成する記憶媒体の個数との和が、使用されていない前記リードライト装置の個数以下である場合には、前記第一及び第二のパリティグループを構成する記憶媒体全てを前記リードライト装置に装填して前記第一及び第二のパリティグループを構成する記憶媒体へのアクセスを行うことを特徴とするライブラリ型記憶装置。
  2. 前記ライブラリ制御装置は、前記第一のパリティグループ及び前記第二のパリティグループに含まれる記憶媒体の個数が使用されていない前記リードライト装置の個数よりも多い場合、前記第一及び前記第二のパリティグループに含まれる記憶媒体のうちパリティデータを格納しない記憶媒体の個数の和が使用されていない前記リードライト装置の個数以下であれば、前記第一及び前記第二のパリティグループに含まれる記憶媒体のうちパリティデータを格納しない記憶媒体を前記リードライト装置に優先的に装填してデータの読出しを行うことを特徴とする請求項1記載のライブラリ型記憶装置。
  3. 前記ライブラリ制御装置は、前記リードライト装置に装填された記憶媒体へデータを書き込む場合、パリティデータの更新を省略することを特徴とする請求項2記載のライブラリ型記憶装置。
  4. 前記ライブラリ制御装置は、前記パリティデータの更新を省略した場合、更新を省略したことを示す情報を該ライブラリ制御装置に格納することを特徴とする請求項3記載のライブラリ型記憶装置。
  5. 前記ライブラリ制御装置は、前記パイティデータの更新を省略した場合、前記リードライト装置の使用状況を確認し、使用されていない前記リードライト装置がある場合には、更新される前記パリティデータを格納すべき記憶媒体を前記記憶媒体格納庫から前記ロボットを用いて前記使用されていないリードライト装置へ装填し、前記パリティデータを更新して前記装填された記憶媒体へ格納することを特徴とする請求項4記載のライブラリ型記憶装置。
  6. 前記第一のパリティグループと前記第二のパリティーグループに含まれる記憶媒体を用いて一つの論理ボリュームが構成されていることを特徴とする請求項1から5記載のうちいずれか一つのライブラリ型記憶装置。
  7. 前記第一のパリティグループに含まれる記憶媒体を用いて一つの論理ボリュームが構成されていることを特徴とする請求項1から5記載のうついずれか一つのライブラリ型記憶装置。
  8. さらにネットワークと接続されるネットワークサーバ装置を有することを特徴とする請求項1から7記載のうちいずれか一つのライブラリ型記憶装置。
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