JPH10254628A - 可搬媒体を用いたライブラリ記憶装置 - Google Patents

可搬媒体を用いたライブラリ記憶装置

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JPH10254628A
JPH10254628A JP9060519A JP6051997A JPH10254628A JP H10254628 A JPH10254628 A JP H10254628A JP 9060519 A JP9060519 A JP 9060519A JP 6051997 A JP6051997 A JP 6051997A JP H10254628 A JPH10254628 A JP H10254628A
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高 大枝
Takashi Arakawa
敬史 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体とリードライト装置の関係が固定的だ
と、論理ボリュームの容量を記録媒体単位で柔軟に設定
できず利用効率が低下する。また、アクセス待ち時間も
増大する。 【解決手段】記録媒体アクセス時、リードライト装置を
動的に割り当てることにより論理ボリュームの容量を可
変にし、かつ空きがあれば複数の論理ボリュームに並列
アクセスを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬記憶媒体を対
象とした可用性の高い記憶装置システムに関する。特
に、可用性向上のために、各構成要素に冗長性をもつ記
憶装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】発明に最も近い公知例として、以下に示
すPattersonの論文が知られている。
【0003】エー.シー.エム.シグモッド コンファ
レンス プロシーディング、1988年、6月,ページ109
−116(D.Patterson,et al:A Case for Redundant A
rraysof Inexpensive Disks(RAID),ACM SIGMOD confere
nce proceeding,Chicago,IL,June1-3,1988,pp.109-11
6) Pattersonの論文は、ディスクアレイ上のデー
タ配置に関する技術を開示したものである。
【0004】ディスクアレイは、ディスクシステムの高
性能化、高信頼化を実現するための機構である。ディス
クアレイでは、高性能化のために、物理的には複数のデ
ィスク装置を、処理装置に対しては1台のディスク装置
に見せかける。一方、高信頼化のためには、データを格
納したディスク装置に障害が発生した場合、データの回
復を行うための冗長データを別のディスク装置に格納し
ておく。
【0005】通常、ディスク装置のリード/ライト単位
となるデータをレコードと呼ぶが、Patterson
の論文では、いくつかのレコード配置方法が提案されて
いる。ただし、ディスクアレイを用いた場合、処理装置
から見たリードライト単位であるレコードと、ディスク
装置に実際に記録されるレコードとではデータ長が異な
る場合がある。以下、前者を論理レコード、後者を物理
レコードと呼ぶ。以下、Pattersonの論文で提
案されているいくつかのレコード配置方法の説明を行
う。
【0006】第1の配置方法は、論理レコード、すなわ
ち、処理装置側から見たレコードを、ディスク装置上で
は、m個(m≧1)の物理レコードに分割して格納する
配置方法である。以下、この配置方法を、分割配置方法
と呼ぶ。分割配置を用いた場合、1つの論理レコードを
m台のディスク装置との間で転送できることから、見か
け上データ転送速度をm倍に向上させたのと同様の効果
を得ることができる。次に、分割配置における冗長デー
タの作成方法を説明する。分割配置では、論理レコード
を分割したm個の物理レコードに対し、n個(n≧1)
の冗長データが作成され、それぞれを、1つの物理レコ
ード(全体でn個ある) としてディスク装置に格納する。以下、処理装置が直接
リード/ライトするデータを格納した物理レコードをデ
ータレコード、冗長データを格納した物理レコードをパ
リティレコードと呼ぶ。また、m個のデータレコードと
n個のパリティレコードから構成されるグループを、パ
リティグループと呼ぶ。通常、パリティグループ内のパ
リティレコードの数がn個であれば、n台までのディス
ク装置に障害が発生してもそのパリティグループのデー
タは回復可能である。第2の配置方法は、処理装置から
見たリード/ライト単位である論理レコードを、1つの
物理レコード、すなわち、1つのデータレコードとし
て、ディスク装置上に格納する配置方法である。以下、
これを非分割配置と呼ぶ。したがって、論理レコード
は、データレコードと等価なる。(それぞれの物理レコ
ードには、データレコードあるいはパリティレコードが
割り当てられるため、物理レコードと論理レコードは必
ずしも等価にならない。すなわち、1つの論理レコード
は、1つの物理レコードではあるが、1つの物理レコー
ドは、1つの論理レコードであるというわけではない
し、パリティレコードである場合もある。)非分割配置
の特長は、ディスクアレイを構成するそれぞれのディス
ク装置ごとにリード/ライト処理が実行可能な点であ
る。(分割配置方法をとると、リード/ライトのために
複数のディスク装置を専有する必要がある。) したがって、非分割配置をとると、ディスクアレイ内で
実行できるリード/ライト処理の多重度を向上させるこ
とが可能となり、性能向上を実現できる。非分割配置で
も、m個のデータレコードから、n個のパリティレコー
ドを作成し、ディスク装置に格納される。ただし、分割
配置の場合、パリティグループ内のデータレコードの集
合が、処理装置から見た1つの論理レコードを形成する
のに対し、非分割配置の場合、データレコードのそれぞ
れが、処理装置から見るとまったく独立した論理レコー
ドとなる。
【0007】計算機システムにおいて、ディスク装置以
外にしばしば用いられる記憶装置として、磁気テ−プ、
光記憶装置等がある。特に最近では、DVD(Digi
tal Video Disk)が注目されている。こ
れらの記憶装置の特徴は、いずれも記憶媒体とR/W
(Read/Write)装置が分離されており、記憶
媒体を任意のR/W装置に装填し、記憶媒体上のデ−タ
を読み書きするという点である。一般にこれらの媒体
は、可搬媒体と呼ばれる。大規模計算機システムにおい
ては、非常に多くの枚数の可搬媒体の管理を容易に実現
するために、ライブラリが導入される。ライブラリに
は、記憶媒体、R/W装置に加えて、多くの枚数の記憶
メディアを収納する収納庫と、収納庫とR/W装置との
間で、記憶媒体を転送するロボットなどが含まれる。
【0008】計算機システムで扱うデ−タは、ますます
大規模化しているため、その可用性の向上に対するニ−
ズも非常に高い。したがって、上記のような可搬媒体で
構成される記憶装置システムにおいても、Patter
sonの論文で提案されているようなコンセプトを適用
することにより、高可用性を実現することは有効であ
る。
【0009】可搬媒体にこのようなコンセプトを適用し
た技術として、コムデックス96:DVD アプリケ−
ション(Alan E. Bell (IBM Research Division): DVD
Applications ,COMDEX 96 ,Nov.20,1996)がある。本文
献ではDVD、R/W装置、ロボット等から構成される
通常のライブラリを複数組み合わせて冗長性をもつRA
IL( Redundant Arrays of Inexpensive Libralies)
が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】Pattersonの
論文に開示されているRAIDは記憶装置として記憶媒
体がリードライト装置と一体になっているハードディス
ク装置を前提としている。このため、必然的に記憶媒体
とリードライト装置の関係は固定的にならざるをえな
い。
【0011】また、RAILでは、リードライト装置と
複数枚の記憶媒体で一つのユニットを構成し、そのユニ
ットが冗長度を構成する単位であるとしており、やはり
記憶媒体とリードライト装置の関係は固定的である。
【0012】記憶媒体とリードライト装置の関係を固定
的にした場合、特に、パリティグループを構成する記憶
媒体の枚数を可変とした場合に、リードライト装置を有
効に使用できないという課題が生じる。たとえば、リー
ドライト装置が5台あった場合、すべてのパリティグル
ープが5枚の記憶媒体で構成されているならばよいが、
3枚や2枚で構成されるパリティグループがあり、同時
にその二つのパリティグループにアクセスがあった場
合、媒体数5に対して、リードライト装置が5台あるに
もかかわらず割り当てられているリードライト装置が同
じ記憶媒体が一組でもあった場合その二つのパリティグ
ループは同時に装填することができなくなる。記憶媒体
の装填はロボットがおこなうため通常秒単位の時間がか
かりアクセス応答時間が増大してしまう。
【0013】また、RAIDの場合、リードライト装置
とパリティグループの対応が固定的であるため、RAI
Dの制御装置はあるパリティグループを構成するリード
ライト装置を対応付け、そのリードライト装置をまとめ
て一つの論理ボリュームとして上位ホストに提供する。
上位ホストは前記論理ボリューム単位でアクセスの管理
を行う。前記のRAILの文献では論理ボリュームに関
して考慮されていない。リードライト装置単位で論理ボ
リュームを構成するとパリティグループを構成する記憶
媒体の枚数を可変にできなくなる。また、5台のリード
ライト装置に対し、2枚、3枚、5枚の記憶媒体からな
るパリティグループがあった場合、5枚構成のパリティ
グループをサポートするために必然的に5台のリードラ
イト装置すべてを使って一つの論理ボリュームを構成す
ることになるが、こうすると2枚と3枚のパリティグル
ープを同時にリードライト装置に装填して二つの論理ボ
リュームを上位ホストに提供することができなくなる。
【0014】さらに、パリティグループを可変にするこ
とができないと、論理ボリュームの容量が固定になって
しまい、小容量でよい用途でもユーザが容量を有効に使
用できなくなるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、リードライト装置と記憶媒体の関係を固定的にせ
ず、動的に割り当てるものとする。また、パリティグル
ープを構成する記憶媒体の枚数を可変とする。
【0016】さらに、パリティグループのなかに故障の
記憶媒体がない場合でもパリティを用いたデータ回復手
段を使いながら上位ホストからのアクセスを処理するこ
とにより、たとえば5台のリードライト装置があり、3
枚の記憶媒体で構成される二つのパリティグループに同
時にアクセスがあった場合、そのうち一つのパリティグ
ループは二枚だけ記憶媒体をリードライト装置に装填し
てパリティを用いたデータ回復手段を用いて上位ホスト
のアクセスを処理し、残りのパリティグループは三枚す
べてリードライト装置に装填して通常通り上位ホストの
アクセスを処理すれば同時に二つのパリティグループに
対するアクセスを処理することができる。
【0017】また、パリティグループのうち実際に上位
ホストからアクセスを要求されたブロックを保持する記
憶媒体のみリードライト装置に装填するようにすればさ
らに同時にアクセスを処理できるパリティグループの数
を増大させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の対象となるコンピュータ
システムの構成を図1に示す。本コンピュータシステム
はクライアントコンピュータ200と可搬媒体ライブラ
リ装置100とそれらを接続するネットワーク300で
構成する。クライアントコンピュータ200はネットワ
ーク300を経由して、可搬媒体ライブラリ装置100
にデータを蓄積し、また、可搬媒体ライブラリ装置10
0からデータを取り出す。
【0019】図2に示すように、ネットワーク制御部を
独立させた構成も本発明の好適な実施例である。図2の
構成は図1に示すライブラリ制御装置110の機能を分
割しネットワーク300に接続するネットワークサーバ
装置150とライブラリ制御装置110としたものとい
える。
【0020】図2と図3を用いて本コンピュータシステ
ムの動作を説明する。
【0021】[全体構成]可搬媒体ライブラリ装置10
0は、図2に示すようにネットワークサーバ装置150
とライブラリ制御装置110とリードライト装置120
とロボット130と媒体収納庫140で構成する。媒体
収納庫140には記録媒体400を格納する。ネットワ
ークサーバ装置150はネットワーク300でクライア
ントコンピュータ200と接続し、また、ライブラリ制
御装置110はリードライト装置120、ロボット13
0とそれぞれリードライト装置インタフェース310、
ロボットインタフェース320で接続する。ネットワー
クサーバ装置150とライブラリ制御装置110は通常
SCSI(Small Computer System Interface)などの
周辺装置用インタフェースで接続されるがEther Net ,
ATM ( Asynchronous Transfer Mode )などのネットワー
クで接続してもよい。ネットワーク300はEther Ne
t、リードライト装置インタフェース310とロボット
インタフェース320にはSCSIが通常用いられる。
ライブラリ制御装置110はネットワーク300経由で
クライアントコンピュータ200からのデータアクセス
要求を受領し、それに応じてロボット130を制御し、
必要な記憶媒体400をリードライト装置120にセッ
トする。さらにライブラリ制御装置100はリードライ
ト装置120を制御してクライアントコンピュータ20
0が要求するデータアクセス処理する。
【0022】[記憶媒体のパリティグループと論理ボリ
ューム]記憶媒体400は固定長のセクタと呼ばれる単
位に分割されており、セクタ番号を用いてアクセスす
る。本可搬媒体ライブラリ装置100では、記録媒体4
00が障害をおこしてアクセスできなくなった場合でも
その障害の影響をクライアントコンピュータ200に与
えない高い信頼性を提供する。そのため、図4に示すよ
うに複数の記憶媒体400−1、400−2、400−
3、400−4を組としてそのうちの一枚400−4に
その他の記憶媒体上のデータから計算される冗長なコー
ドを記録しておく。この組をパリティグルプ500と呼
ぶ。この冗長なコードの典型的な例として、400−1
と400−2と400−3のデータすべての排他的論理
和で計算されるコードであるパリティが用いられる。こ
のパリティは記憶媒体のセクタ毎に計算する。
【0023】ライブラリ制御装置110はパリティグル
ープ500を単位としたアクセスをクライアントコンピ
ュータ200に提供する。このアクセス単位を論理ボリ
ュームと呼ぶ。論理ボリュームの中は固定長のセクタに
分割され、セクタサイズが同一の場合は記憶媒体400
−1〜400−3のセクタと1対1の対応がつけられ
る。この対応はライブラリ制御装置110のRAID制
御112が保持する記憶媒体400とパリティグループ
500の構成情報とセクタ対応規則によって決定され
る。セクタ対応規則は記憶媒体400−1の先頭セクタ
から記憶媒体400−3の末尾セクタまで順次対応付け
してもよいし、Pattersonの論文でRAID−
4として説明されているようにある一定の単位でローテ
ーションを行う対応付けを行ってもよい。いずれにして
も、このパリティグループでクライアントコンピュータ
が使用できる容量はこの場合、記憶媒体3枚分となる。
【0024】[パリティを用いた故障記録媒体へのアク
セス処理方法]パリティグループのなかの一枚の記憶媒
体400−2が障害をおこした場合、その記憶媒体上の
データは、図5に示すようにパリティグループの残りの
記憶媒体400−1、400−3、400−4の排他的
論理和を計算することで再生成する。障害媒体400−
2へのライトアクセス処理は図6に示すように対応する
パリティ(400−4のP)を400−1のデータD1
と400−3のデータD3と400−4の旧パリティ
(Pold )と400−2へ書くべきデータ( D2new)の排
他的論理和で計算される新パリティ( Pnew )で更新し
ておく。こうしておけば以降、400−2にリードアク
セスがあった場合、図5に示した方法で D2newを再生成
することができる。この処理はライブラリ制御装置11
0のRAID制御112で行う。
【0025】次に、クライアントコンピュータ200の
データアクセス要求を可搬媒体ライブラリ装置100が
処理する手順を説明する。
【0026】クライアントコンピュータ200は上記の
論理ボリューム500とセクタ番号とリードかライトか
などのアクセス種を指定するコマンドで構成するアクセ
ス要求を可搬媒体ライブラリ装置100のネットワーク
サーバ装置150にネットワーク300経由で送出す
る。ネットワークサーバ装置150はネットワーク制御
151で上記のアクセス要求を受領しリモートアクセス
サービス152へ渡す、リモートアクセスサービス15
2はそのアクセス要求の妥当性をチェックし、よければ
ライブラリI/F制御153を介してライブラリ制御装
置110の上位I/F111に送出する。存在しない論
理ボリュームへのアクセス要求であるなど妥当でない場
合は、そのアクセス要求の送出もとクライアントコンピ
ュータ200にエラー報告を返す。上位I/F制御11
1はアクセス要求を受け取ると、RAID制御112に
渡す、RAID制御112は、アクセス要求が指定する
論理ボリュームからパリティグループ500を特定し、
ロボット制御115を用いて当該パリティグループに属
する記憶媒体400を媒体収納庫140から取り出して
リードライト装置120に装填するようにロボット13
0にコマンドを送出する。論理ボリュームとパリティグ
ループの対応、媒体収納庫の記憶媒体を収納するスロッ
トの番号と記憶媒体400の対応、リードライト装置の
個数などの構成情報はRAID制御112が保持してお
り、必要な記憶媒体に対応するスロット番号とその媒体
を装填するリードライト装置120と記憶媒体の移動方
向(媒体収納庫からリードライト装置の方向かリードラ
イト装置から媒体収納庫の方向か)から構成するコマン
ドを生成し、ロボット130がそのコマンドを処理する
ことで記憶媒体400の装填が行われる。装填が終了す
るとロボット130はロボット制御115に終了報告を
返す。ロボット制御115はRAID制御112に装填
の完了を通知する。
【0027】RAID制御112は、次にクライアント
コンピュータ200のアクセス要求のセクタ番号から対
応する記憶媒体400と記憶媒体のセクタ番号を求め
る。そして、当該記憶媒体が装填されているリードライ
ト装置とセクタ番号とアクセス種(リードかライトかな
ど)の情報から構成されるコマンドを生成して、リード
ライト制御114に渡し、リードライト装置制御114
が当該リードライト装置120にそのコマンドを送出す
る。リードライト装置120は装填されている記憶媒体
の当該セクタへアクセス処理を行い、そのアクセス種が
リードならば当該セクタのデータを読み出してリードラ
イト装置制御を介してRAID制御に送る。RAID制
御112はさらに、ネットワークサーバ装置152に当
該データを送出する。リモートアクセスサービス152
は当該データを受け取ったのち、ネットワーク300経
由でクライアントコンピュータ200に当該データを渡
すことで一連の処理が終了する。ライトのアクセス要求
の場合はクライアントからデータが可搬媒体ライブラリ
装置100に渡され、リードライト装置120で記憶媒
体400に当該データが書き込まれる。
【0028】[記憶媒体のリードライト装置への装填方
法]従来技術では、上記手順のうち記憶媒体400とリ
ードライト装置120の対応付けが固定的であった。し
かし、本発明ではリードライト装置120を有効に利用
するために記憶媒体400とリードライト装置120の
対応付けを動的割り当てとする。この方法を図7から図
10までを用いて説明する。
【0029】まず、リードライト装置が5台(120−
1〜120−5)ありアクセス要求のあったパリティグ
ループ500−1が400−5と400−6の2枚の記
憶媒体で構成されている場合を考える。図7に示すよう
にリードライト装置がすべて空いていた場合は、例えば
120−1と120−2のリードライト装置を使用す
る。しかし、図8に示すようにリードライト装置120
−1から120−3までに他のパリティグループ500
−2が装填されており、アクセスを処理している場合、
従来の固定的対応ならばパリティグループ500−2に
対する一連のアクセスが終了し、その論理ボリュームが
アンマウントされるまでパリティグループ00−1は装
填することができず待ちに入る。
【0030】本発明では、RAID制御112が現在の
リードライト装置の使用状態情報を持ち、空きのリード
ライト装置を検索し空きリードライト装置数がパリティ
グループ500−1を構成する記録媒体数以上であれば
そのすべての記憶媒体400−5〜400−6を空いて
いるリードライト装置120−4〜120−5に装填し
て、パリティグループ500−2と並行してアクセス処
理を行うようにする。これにより、リードライト装置1
20に十分な空きがあれば、パリティグループ500−
2へのアクセスが終了し、リードライト装置120から
媒体格納庫140にロボット130によって移動させら
れるのを待つ必要がなくなる。
【0031】図9の例はリードライト装置120とパリ
ティグループ500−2については図7や8と同じ状況
だが、これから装填すべきパリティグループ500−3
の記憶媒体数が2から3に増えている点が異なる。この
ため、リードライト装置120の数5に対して、装填す
べき記憶媒体数が6となりすべての記憶媒体を同時に装
填することはできない。このとき、本発明では、パリテ
ィグループ500の記録媒体の冗長性を利用し、足りな
いリードライト装置の個数がパリティグループの冗長度
の総和以下ならば記憶媒体を装填し、前期のパリティを
用いた故障記録媒体へのアクセス処理方法で動作する。
図9では、パリティグループ500−3のうち記憶媒体
400−10と400−11をそれぞれリードライト装
置120−4と120−5に装填し、媒体400−12
が障害を起こした場合と同様にアクセスの処理を行う。
すなわち、リードアクセスは通常通りの処理を行い、ラ
イトアクセスの場合はパリティの更新を省略する。上記
のライトアクセスがあった場合、パリティが更新されな
いため、パリティグループのデータとパリティの整合性
は失われる。そこでこのままでは、記憶媒体400−1
0が障害を起こしてもパリティを用いたデータ回復はで
きない。RAID制御112はパリティグループ500
−3の整合性が失われているという情報を保持し、パリ
ティを用いたデータ回復を抑止する必要がある。整合性
を回復するため、リードライト装置120に空きができ
た時点で記憶媒体400−12を装填し記憶媒体400
−11と400−12のデータからパリティを生成して
書き込めばよい。すべてのセクタについてパリティを生
成する必要はなく、ライトアクセスがあったセクタのみ
についてこの処理を行えばよい。
【0032】図10はリードライト装置120−3に障
害が発生した場合の例である。従来の記憶媒体とリード
ライト装置の関係が固定的な場合、記憶媒体400−3
をアクセスできなくなるので、この記憶媒体が障害をお
こした場合と同じ処理を行う。しかし、記憶媒体400
−3へのアクセスを処理するのに、上で説明したように
パリティグループ内の残りのすべての記憶媒体にアクセ
スする必要があるのでアクセス処理速度が大幅に低下す
る。本発明では動的な割り当てができる。この場合障害
をおこしたのはリードライト装置120−3であり記憶
媒体400−3は障害をおこしていないので、RAID
制御112は記憶媒体400−3を空いていて障害を起
こしていないリードライト装置120−5に記憶媒体4
00−3を装填するようにロボット130を制御する。
アクセス処理の際もRAID制御112は記憶媒体40
0−3がリードライト装置120−3でなく120−5
に装填されているという情報を保持し、記憶媒体400
−3に対するアクセスはリードライト装置120−5に
送出するようにコマンドを生成する。
【0033】[論理ボリュームとパリティグループ]従
来の技術の項で説明したように、RAID装置ではリー
ドライト装置に対応したアクセス単位を論理ボリューム
としてクライアントコンピュータに提供していた。しか
し、この方法ではパリティグループを構成する記憶媒体
の枚数を固定化しなければならない。本発明では、パリ
ティグループを構成する記憶媒体の枚数を可変にでき
る。そのために図11に示すようにライブラリ制御装置
110に論理・物理ボリュームマッピング113を設
け、クライアントコンピュータ200がアクセス要求コ
マンドのなかで指定する論理ボリュームがどの記憶媒体
400に対応するかを保持する。RAID制御112は
アクセス要求コマンドを受領したとき、そのなかの論理
ボリュームから対応するパリティグループ500と記憶
媒体400をこの論理・物理ボリュームマッピング11
3で求める。
【0034】図12に論理ボリュームとパリティグルー
プと記憶媒体の関係の例を示す。本図で論理ボリューム
1はパリティグループと論理ボリュームが一致している
例。論理ボリューム2は複数のパリティグループが論理
ボリュームに含まれる例。論理ボリューム3と論理ボリ
ューム4はパリティグループが複数の論理ボリュームに
またがる例である。このようにして含まれる記憶媒体4
00の数が異なる論理ボリュームを実現できるし、論理
ボリューム1と論理ボリューム2のように含まれる記憶
媒体400の数は同じだが冗長度が異なるものが実現で
き、容量、性能、信頼性の異なる論理ボリュームを構成
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によればリードライト装置の台数
によらず論理ボリュームやパリティグループを構成する
記憶媒体の数を可変にすることができる。このため、ユ
ーザのニーズによって、柔軟に論理ボリュームの容量を
設定することができ容量を有効に利用することができ
る。また、論理ボリュームの性能や信頼性も可変にする
ことができる。
【0036】さらに、リードライト装置と記憶媒体の関
係を動的に割り付けることにより、複数のパリティグル
ープを同時にアクセス処理可能となり、アクセス速度や
スループットが向上する。
【0037】障害の記憶媒体がない場合でも、記憶媒体
障害時と同じ方法でアクセスをおこなうことでより少な
いリードライト装置でも複数のパリティグループを同時
にアクセスでき、性能を向上させる可能性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のコンピュータシステムの構成
図。
【図2】本発明の実施例のコンピュータシステムの構成
図。
【図3】本発明の可搬媒体ライブラリ装置の構成図。
【図4】パリティグループの構成図
【図5】パリティを用いたデータ回復処理。
【図6】パリティを用いたデータ更新処理
【図7】パリティグループとリードライト装置の割り当
て例。
【図8】本発明のパリティグループとリードライト装置
の割り当て例。
【図9】パリティグループとリードライト装置の割り当
て例ー。
【図10】パリティグループとリードライト装置の割り
当て例。
【図11】本発明の可搬媒体ライブラリ装置の構成図。
【図12】本発明の論理ボリュームの構成図。
【符号の説明】
100…可搬媒体ライブラリ装置、200…クライアン
トコンピュータ、300…ネットワーク、400…記憶
媒体、500…パリティグループ、600…論理ボリュ
ーム、110…ライブラリ制御装置、120…リードラ
イト装置、130…ロボット、140…媒体格納庫、1
50…ネットワークサーバ装置、151…ネットワーク
制御、152…リモートアクセスサービス、153…ラ
イブラリI/F制御、111…上位I/F制御、112
…RAID制御、114…リードライ装置制御、115
…ロボット制御

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可搬媒体を用いたライブラリ型記憶装置に
    おいて、記憶媒体と、前記記憶媒体を格納する記憶媒体
    格納庫と、前記記憶媒体への書き込み、読みだしを行う
    リードライト装置と、前記記憶媒体を搬送するロボット
    と、ライブラリや前記ロボットの管理を行うライブラリ
    制御装置で構成され、一枚以上の記憶媒体でパリティグ
    ループを構成し、前記パリティグループの任意の1媒体
    が故障してもデータを回復できるデータ回復手段をも
    つ、さらに、前記パリティグループを2つ以上もつこと
    ができ、おのおののパリティグループを異なる枚数の媒
    体で構成することができることを特徴とするライブラリ
    型記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1のライブラリ型記憶装置におい
    て、前記記憶媒体と前記リードライト装置の関係が固定
    的でないことを特徴とするライブラリ型記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項2のライブラリ型記憶装置におい
    て、同時に2つ以上のパリティグループに属する前記記
    憶媒体を前記リードライト装置に装填することを特徴と
    する、ライブラリ型記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のライブラリ型記憶装置に
    おいて、前記記憶媒体をリードライト装置に装填する場
    合、当該パリティグループに含まれるすべての記憶媒体
    を同時に装填することを特徴とするライブラリ型記憶装
    置。
  5. 【請求項5】可搬媒体を用いたライブラリ型記憶装置を
    用いたコンピュータシステムにおいて、記憶媒体と、前
    記記憶媒体を格納する記憶媒体格納庫と、前記記憶媒体
    への書き込み、読みだしを行うリードライト装置と、前
    記記憶媒体を搬送するロボットと、ライブラリや前記ロ
    ボットの管理を行うライブラリ制御装置で構成されるラ
    イブラリ型記憶装置と、前記ライブラリ型記憶装置にア
    クセスするコンピュータで構成され、一枚以上の記憶媒
    体でパリティグループを構成し、前記パリティグループ
    の任意の1媒体が故障してもデータを回復できるデータ
    回復手段をもつ、さらに、前記ライブラリ制御装置は、
    前記記憶媒体の複数枚を組にして論理ボリュームを構成
    し、前記コンピュータに前記論理ボリュームをアクセス
    の管理単位として提供することを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のコンピュータシステムに
    おいて、前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の組
    が、前記パリティグループを構成する記憶媒体の組と一
    致していることを特徴とするコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のコンピュータシステムに
    おいて、複数の論理ボリュームに含まれる記憶媒体を同
    時に前記リードライト装置に装填することを特徴とす
    る、コンピュータシステム。
  8. 【請求項8】請求項6に記載のコンピュータシステムに
    おいて、故障媒体が含まれていないパリティグループで
    も前記データ回復手段を使うことを特徴とするコンピュ
    ータシステム。
  9. 【請求項9】請求項5に記載のコンピュータシステムに
    おいて、前記コンピュータは複数の論理ボリュームに同
    時にアクセス可能であることを特徴とするコンピュータ
    システム。
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