JP3428350B2 - 記憶装置システム - Google Patents

記憶装置システム

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JP3428350B2
JP3428350B2 JP06050897A JP6050897A JP3428350B2 JP 3428350 B2 JP3428350 B2 JP 3428350B2 JP 06050897 A JP06050897 A JP 06050897A JP 6050897 A JP6050897 A JP 6050897A JP 3428350 B2 JP3428350 B2 JP 3428350B2
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    • G06F2211/10Indexing scheme relating to G06F11/10
    • G06F2211/1002Indexing scheme relating to G06F11/1076
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬記憶媒体を対
象とした可用性の高い記憶装置システムに関する。特
に、可用性向上のために、各構成要素に冗長性をもつ記
憶装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】発明に最も近い公知例として、以下に示
すPattersonの論文が知られている。
【0003】エー.シー.エム.シグモッド コンファ
レンス プロシーディング,1988年,6月,ページ109
−116(D.Patterson,et al:A Case for Redundant A
rraysof Inexpensive Disks(RAID),ACM SIGMOD confere
nce proceeding,Chicago,IL,June1-3,1988,pp.109-11
6) Pattersonの論文は、ディスクアレイ上のデー
タ配置に関する技術を開示したものである。
【0004】ディスクアレイは、ディスクシステムの高
性能化、高信頼化を実現するための機構である。ディス
クアレイでは、高性能化のために、物理的には複数のデ
ィスク装置を、処理装置に対しては1台のディスク装置
に見せかける。一方、高信頼化のためには、データを格
納したディスク装置に障害が発生した場合、データの回
復を行うための冗長データを別のディスク装置に格納し
ておく。
【0005】通常、ディスク装置のリード/ライト単位
となるデータをレコードと呼ぶが、Patterson
の論文では、いくつかのレコード配置方法が提案されて
いる。ただし、ディスクアレイを用いた場合、処理装置
から見たリードライト単位であるレコードと、ディスク
装置に実際に記録されるレコードとではデータ長が異な
る場合がある。以下、前者を論理レコード、後者を物理
レコードと呼ぶ。以下、Pattersonの論文で提
案されているいくつかのレコード配置方法の説明を行
う。
【0006】第1の配置方法は、論理レコード、すなわ
ち、処理装置側から見たレコードを、ディスク装置上で
は、m個(m≧1)の物理レコードに分割して格納する
配置方法である。以下、この配置方法を、分割配置方法
と呼ぶ。分割配置を用いた場合、1つの論理レコードを
m台のディスク装置との間で転送できることから、見か
け上データ転送速度をm倍に向上させたのと同様の効果
を得ることができる。
【0007】次に、分割配置における冗長データの作成
方法を説明する。分割配置では、論理レコードを分割し
たm個の物理レコードに対し、n個(n≧1)の冗長デ
ータが作成され、それぞれを、1つの物理レコード(全
体でn個ある)としてディスク装置に格納する。以下、
処理装置が直接リード/ライトするデータを格納した物
理レコードをデータレコード、冗長データを格納した物
理レコードをパリティレコードと呼ぶ。また、m個のデ
ータレコードとn個のパリティレコードから構成される
グループを、パリティグループと呼ぶ。通常、パリティ
グループ内のパリティレコードの数がn個であれば、n
台までのディスク装置に障害が発生してもそのパリティ
グループのデータは回復可能である。
【0008】第2の配置方法は、処理装置から見たリー
ド/ライト単位である論理レコードを、1つの物理レコ
ード、すなわち、1つのデータレコードとして、ディス
ク装置上に格納する配置方法である。以下、これを非分
割配置と呼ぶ。したがって、論理レコードは、データレ
コードと等価なる。(それぞれの物理レコードには、デ
ータレコードあるいはパリティレコードが割り当てられ
るため、物理レコードと論理レコードは必ずしも等価に
ならない。すなわち、1つの論理レコードは、1つの物
理レコードではあるが、1つの物理レコードは、1つの
論理レコードであるというわけではないし、パリティレ
コードである場合もある。)非分割配置の特長は、ディ
スクアレイを構成するそれぞれのディスク装置ごとにリ
ード/ライト処理が実行可能な点である。(分割配置方
法をとると、リード/ライトのために複数のディスク装
置を専有する必要がある。)したがって、非分割配置を
とると、ディスクアレイ内で実行できるリード/ライト
処理の多重度を向上させることが可能となり、性能向上
を実現できる。非分割配置でも、m個のデータレコード
から、n個のパリティレコードを作成し、ディスク装置
に格納する。
【0009】ただし、分割配置の場合、パリティグルー
プ内のデータレコードの集合が、処理装置から見た1つ
の論理レコードを形成するのに対し、非分割配置の場
合、データレコードのそれぞれが、処理装置から見ると
まったく独立した論理レコードとなる。
【0010】米国特許5208813号は、ディスクア
レイシステムにおいて、ディスク装置に障害が発生した
時、新しいディスク装置上に、デ−タの回復処理中に、
処理装置からのリ−ド/ライト要求に対する受付を可能
にする技術を開示している。本技術では、新しいディス
ク装置上にデ−タを回復する処理を、ディスク装置の各
領域単位に分割して、分割した回復処理の合間に、処理
装置からのリ−ド/ライト要求に対する処理を実行する
ことで、その目的を達成している。
【0011】計算機システムにおいて、ディスク装置以
外にしばしば用いられる記憶装置として、磁気テ−プ、
光記憶装置等がある。特に最近では、DVD(Digi
tal Video Disk)が注目されている。こ
れらの記憶装置の特徴は、いずれも記憶媒体とR/W
(Read/Write)装置が分離されており、記憶
媒体を任意のR/W装置に装填し、記憶媒体上のデ−タ
を読み書きするという点である。一般にこれらの媒体
は、可搬媒体と呼ばれる。大規模計算機システムにおい
ては、非常に多くの枚数の可搬媒体の管理を容易に実現
するために、ライブラリが導入される。ライブラリに
は、記憶媒体、R/W装置に加えて、多くの枚数の記憶
メディアを収納する収納庫と、収納庫とR/W装置との
間で、記憶媒体を転送するロボットなどが含まれる。
【0012】計算機システムで扱うデ−タは、ますます
大規模化しているため、その可用性の向上に対するニ−
ズも非常に高い。したがって、上記のような可搬媒体で
構成される記憶装置システムにおいても、Patter
sonの論文で提案されているようなコンセプトを適用
することにより、高可用性を実現することは有効であ
る。
【0013】可搬媒体にこのようなコンセプトを適用し
た技術として、コムデックス96:DVD アプリケ−
ション(Alan E. Bell (IBM Research Division): DVD
Applications ,COMDEX 96 ,Nov.20,1996)がある。本文
献ではDVD、R/W装置、ロボット等から構成される
通常のライブラリを複数組み合わせて冗長性をもつRA
IL( Redundant Arrays of Inexpensive Libralies)
が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】米国特許520881
3号に示されているように、ディスクアレイシステムに
おいては、ディスク装置に障害が発生した時、新しいデ
ィスク装置上に、デ−タを回復処理中に、処理装置から
のリ−ド/ライト要求を受け付ける技術が明らかになっ
ている。
【0015】一般に、ディスクアレイのように冗長性を
もたせたシステムを導入する大きな目的は、単に障害が
発生した時にデ−タの消失を防止するだけでなく、障害
が発生しても処理装置からのデ−タアクセスを停止させ
ないようにすることである。したがって、RAILのよ
うな冗長性をもつ可搬媒体用の記憶装置システムにおい
ても、記憶媒体に障害が発生した場合、その記憶媒体の
デ−タを回復中に、その記憶媒体のデ−タに対するリ−
ド/ライトアクセスができなくなってしまうことは、大
きな問題がある。同様に、障害を起こした記憶媒体以外
の記憶媒体のデ−タに対するリ−ド/ライトアクセスを
停止させてしまうことも大きな問題となる。
【0016】冗長性をもつ可搬媒体用の記憶装置システ
ムに、米国特許5208813号に示されているような
技術をそのまま適用しても、上記目的を達成できないの
は、可搬媒体の場合、記憶媒体とR/W装置が分離され
ている点にある。したがって、障害を起こした記憶媒体
のデ−タの回復のために、障害とは直接関係ないR/W
装置を必要とするため、R/W装置を回復処理にいかに
割り当てるかが課題となる。もちろん、米国特許520
8813号は、可搬媒体に対する考慮はまったくないた
め、このような課題に対する考慮はまったくなかった。
【0017】本発明の目的は、冗長性のある可搬記憶媒
体において、記憶媒体の障害が発生した時、障害を発生
した記憶媒体のデ−タの回復処理中に、その記憶媒体の
デ−タに対するリ−ド/ライトアクセス、および、記憶
媒体以外の記憶媒体のデ−タに対するリ−ド/ライトア
クセス実行する機能を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題に対する
本発明の目的を、いかに達成するかについて以下に述べ
る。
【0019】説明を判り易くするため、ここでは、記憶
媒体の冗長性に関しては、m個のデータレコードから、
n個のパリティレコードを作成し、これらをm+n個の
記憶媒体に配置している例について説明する。このよう
な場合、m+n個の記憶媒体が、処理装置からは論理的
な1つの記憶媒体に見えることになる。
【0020】また、可搬記憶媒体の場合、記憶装置シス
テムは、リ−ド/ライト処理に入る前に、処理装置から
は、記憶媒体をR/W装置に装填するマウント要求を受
付、装填を実行することになる。ここでは、m+n個の
記憶媒体が、処理装置からは論理的な1つの記憶媒体に
見えるため、実際にはm+n個の記憶媒体をm+n個の
R/W装置に装填することになる。この後、m+n個の
記憶媒体のリ−ド/ライト処理に入る。さらに、処理装
置は、リ−ド/ライト処理が完了すると、論理的な記憶
媒体をR/W装置から収納倉庫に戻すよう要求する。
【0021】最初に説明する構成では、可搬媒体を制御
する記憶装置システムに、m+n個のR/W装置しか含
まれない場合について説明する。
【0022】記憶媒体の回復のためには、m+n個のR
/W装置が必要であるため、回復処理にすべてのR/W
装置が必要ということになる。
【0023】処理装置から、R/W装置に装填中の記憶
媒体、すなわち、回復処理に使用しているm+n個の記
憶媒体に相当する論理的な記憶媒体に対するマウント要
求を受け付けた場合、装填処理を行なったことにして、
マウント要求を完了させる。この後実行させるリ−ド/
ライト要求に対しては、米国特許5208813号に示
されているような技術をそのまま適用することにより、
課題を解決することができる。
【0024】一方、回復処理中以外の記憶媒体に対する
マウント要求を受け付けた場合、R/W装置が空いてい
ないため、単純には実行に入ることができない。本発明
では、一度回復処理を中断させ、回復処理中の記憶媒体
を一度収納倉庫に戻す。さらに、回復処理がどこまで進
んだかを記憶しておく。マウント要求のあった記憶要求
のデマウント要求を受付、デマウント処理が完了した
後、回復処理を再開させる。
【0025】次の構成は、可搬媒体を制御する記憶装置
システムが、m+n個のR/W装置を複数組持っている
場合である。この場合、1組のm+n個のR/W装置を
回復処理に割り当てても、残りのR/W装置を用いて、
処理装置から要求されたリ−ド/ライト処理を実行する
ことができる。
【0026】この場合、3つの方法が考えられる。最初
の方法は、回復処理のために、m+n個のR/W装置を
常に確保しておく方法である。
【0027】残りの2つの方法は、回復処理が必要にな
った時点で、論理的なR/W装置、すなわち、m+n個
のR/W装置を確保する方法である。処理装置は、マウ
ント要求を発行する場合、論理的な記憶媒体を装填する
論理的なR/W装置を指定する。したがって、回復処理
用に使用している論理的なR/W装置、すなわち、m+
n個のR/W装置を、処理装置がマウント要求で指定す
ることがある。回復処理を中断するのでは、R/W装置
がm+n個しかない場合と同様である。まず、考えられ
るのが、回復処理に割り当てた論理的なR/W装置(m
+n個のR/W装置)が見かけ上故障したように、処理
装置に見せることである。本構成では、まだ使用可能な
何組かのm+n個のR/W装置があるため、残りのR/
W装置を用いて、処理装置はリ−ド/ライト処理を実行
することができる。もちろん、回復処理が完了すると、
故障に見せかけていた論理的なR/W装置の故障が修復
されたように、処理装置に報告する。
【0028】もう1つの方法は、処理装置に見せている
論理的なR/W装置とm+n個のR/W装置の対応関係
を動的に変更する方法である。つまり、回復処理用に割
り当てたm+n個のR/W装置を使用しなくて済むよう
に、処理装置に見せている論理的なR/W装置とm+n
個のR/W装置の対応関係を、記憶装置システム側変化
させていく。
【0029】以上により、課題の解決が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】まず、各実施例に共通する内容に
ついて説明する。
【0031】図2は、本発明の対象となる計算機システ
ムの構成である。計算機システムは、処理装置130
0、制御装置1305、および、2台以上のR/W装置
1304、2台以上の収納倉庫1306、1台以上のロ
ボット1307により構成する。処理装置1300は、
CPU1301、主記憶1302、および、チャネル1
303により構成される場合があってもよい。制御装置
1305は、処理装置1300からのリード/ライト要
求にしたがって、処理装置1300と、ディスク装置1
304の間で、転送処理を実行する。制御装置バッファ
1310は、制御装置1305がリードライトするデー
タを、一時的に蓄えるバッファである。
【0032】収納倉庫1306には、デ−タを格納した
物理記憶媒体1311が複数枚収納されている。ロボッ
ト1307は、収納倉庫1306とR/W装置1304
の間で、物理記憶媒体1311を運搬する。R/W装置
1304は、ロッボト1307によりセットされた物理
記憶媒体1311を読み書きする。
【0033】図3は、本発明の対象となる別の計算機シ
ステムの構成である。図2に示した構成との差異は、制
御装置1305が、キャッシュメモリ1308、ディレ
クトリ1309、不揮発性メモリ1400、および、不
揮発性メモリ管理情報1401を含む点である。キャッ
シュメモリ(以下、単にキャッシュと略す。)1308
は、R/W装置1304にセットされた物理記憶媒体1
311の一部のデ−タを格納する。ディレクトリ130
9には、キャッシュ1308の管理情報を格納する。不
揮発性メモリ1400は、不揮発の媒体であり、キャッ
シュ1308と同様に、R/W装置1304にセットさ
れた物理記憶媒体1311の一部のデ−タを格納する。
不揮発性メモリ管理情報1401も不揮発の媒体であ
り、不揮発性メモリ1400の管理情報を格納する。こ
の場合、制御装置1305は、処理装置1300からの
リード/ライト要求とは、非同期に、R/W装置130
4とキャッシュ1308との間で、リード/ライト動作
を実行する。ただし、図7に示したように、制御装置1
305内に2つ以上のディレクタ1312を含み、それ
ぞれのディレクタ1307が、処理装置1300からリ
ード/ライト要求を受け付け、リード/ライト動作を実
行するような構成でも本発明は有効である。
【0034】通常、処理装置1300がディスク装置と
の間で、リード/ライトするデータの単位は、レコード
と呼ばれる。ただし、本発明では、処理装置1300か
ら見たレコードと、物理記憶媒体1311上に格納され
たレコードが、ディスクアレイのレコード配置によって
異なる場合がある。以下、ディスクアレイを適用した場
合のデータの記録形式について説明する。
【0035】次に、図4、図5、図6を用いて、本実施
形態における物理記憶媒体1311の記録形式について
説明する。論理記憶媒体400は、処理装置1300か
ら見た1枚の記憶媒体である。これに対し、物理記憶媒
体1311は、すでに述べたように、1枚の記憶媒体で
あり、収納倉庫1306の収納単位、ロボット1307
の搬送単位、R/W装置1304のセット単位となる。
図4の構成では、m+n枚の物理記憶媒体1311が1
枚の論理記憶媒体400となる。図5に示すように、論
理レコ−ド401は、処理装置1300からリ−ド/ラ
イトされるレコ−ドである。一方、図6に示すように、
R/W装置1304と制御装置1305の間で、リード
/ライトされる単位、すなわち、物理記憶媒体1311
に記録されている単位を、物理レコード1502と呼
ぶ。本発明においては、物理記憶媒体1311上に格納
されている物理レコード1502には、データレコード
1500とパリティレコード1501の2種類が存在す
る。データレコード1500は、論理レコ−ド401の
内容を格納した物理レコード1502である。一方、パ
リティレコード1501は、物理記憶媒体1311に障
害が発生し、データレコード1501の内容が消失した
時、その消失した内容を回復する処理に用いるレコード
である。この場合、データレコード1500の値が変更
されると、これに対応して、パリティレコード1501
の内容も変更する必要が生ずる。
【0036】図6を用いて、本実施形態における記憶媒
体パリティグル−プ1610について説明する。図6に
示す構成では、記憶媒体パリティグル−プ1610は、
1つの論理記憶媒体400に対応するm+n枚の物理記
憶媒体1311に相当する。
【0037】次に、レコ−ドパリティグル−プ1600
について説明する。1組の記憶媒体パリティグル−プ1
610を構成するm枚の物理記憶媒体1311に、それ
ぞれ対応するデータレコード1500が格納されてい
る。これらのm個のデータレコード1500から、n個
のパリティレコード1501が作成され、それぞれ対応
するn枚の物理記憶媒体1311に格納される。したが
って、図6では、m個のデータレコード1500とn個
のパリティレコード1501から、レコ−ドパリティグ
ループ1600が構成されている。一般に、n個のパリ
ティレコード1501を含むレコ−ドパリティグループ
1600においては、そのレコ−ドパリティグループ1
600内の物理レコード1502が格納されているm+
n個物理記憶媒体のうち、n台の物理記憶媒体1304
が故障しても、レコ−ドパリティグループ1600内の
すべての物理レコード1502の内容を回復することが
できる。以上より、物理記憶媒体1311の高信頼化が
実現できる。もちろん、それぞれの物理記憶媒体131
1には、複数の物理レコ−ド1502が含まれ、1つの
パリティグル−プ記憶媒体1610には、複数のパリテ
ィグル−プレコ−ド1600が存在する。
【0038】また、図8(a)に示すように、1組のパ
リティグル−プ記憶媒体1610に複数の論理記憶媒体
400が対応してもよい。なお、本発明は、図8(b)
に示すように、1つの論理記憶媒体400に複数組パリ
ティグル−プ記憶媒体が対応してもよい。
【0039】図9は、R/W装置パリティグル−プ90
0と論理R/W装置901を示す。パリティグル−プ9
00は、m+n台のR/W装置1304から構成され、
1組のパリティグル−プ記憶媒体1610を装填する。
本実施形態では、制御装置1305には、1組以上のR
/W装置パリティグル−プ900が接続されているもの
とする。一方、論理R/W装置901は、処理装置13
00から見たR/W処理を実行する論理的な装置であ
り、論理記憶媒体400を装填する。図9(a)に示す
ように、1つの記憶媒体パリティグル−プ1610が、
1つの論理記憶媒体400に対応する場合、あるいは、
1つの記憶媒体パリティグル−プ1610が、複数の論
理記憶媒体400に対応する場合、R/W装置パリティ
グル−プ900と1対1に対応する。一方、図9(b)
に示すように、複数の記憶媒体パリティグル−プ161
0が、1つの論理記憶媒体400に対応する場合、論理
R/W装置901は、複数のR/W装置パリティグル−
プ900に対応する。
【0040】図10は、収納倉庫1306の構成であ
る。収納倉庫1306は複数のスロット1000を持
つ。スロット1000は、1枚の物理記憶媒体1311
を収納する単位である。
【0041】図11は、スロットパリティグル−プ11
00と論理スロット1101を示す。スロットパリティ
グル−プ1100は、1つの記憶媒体パリティグル−プ
1610に属するm+n枚の物理媒体1311を収納し
たm+n個のスロット1000の集合である。図11に
示した構成では、スロットパリティグル−プ1100に
属するスロット1000は、1つの収納倉庫1306内
のスロット1000となっている。ただし、もちろん、
本発明は、1つのスロットパリティグル−プ1100に
属する2つ以上のスロット1000が同一の収納倉庫1
306に含まれていても有効である。あるいは、1つの
スロットパリティグル−プ1100に属するのスロット
1000がすべて別々の収納倉庫1306に含まれてい
ても有効である。
【0042】論理スロット1101は、処理装置130
0から見た論理記憶媒体400を収納する論理的な収納
単位である。記憶媒体パリティグル−プ1610が、1
つの論理記憶媒体400に対応する場合には、図11
(a)に示すように、論理スロット1101は、スロッ
トパリティグル−プ1100と1対1に対応する。一
方、記憶媒体パリティグル−プ1610が、複数の論理
記憶媒体400に対応する場合には、図11(b)に示
すように、スロットパリティグル−プ1100は、複数
の論理スロット1101に対応する。さらに、図11
(c)に示すように、複数の記憶媒体パリティグル−プ
1610が、1つの論理記憶媒体400に対応する場
合、論理スロット1101は、複数のスロットパリティ
グル−プ1100に対応する。
【0043】以下に示す各実施形態では、記憶媒体パリ
ティグル−プ1610が、1つの論理記憶媒体400に
対応する場合について説明する。もちろん、本発明は、
記憶媒体パリティグル−プ1610が、複数の論理記憶
媒体400に対応する場合についても有効である。
【0044】図1は、第1の実施形態の構成/動作を表
す。第1の実施形態では、制御装置1304には、1つ
のR/W装置パリティグル−プ900、すなわち、m+
n台のR/W装置1304が接続されているものとす
る。
【0045】第1の実施形態に関する情報として、制御
装置1305は、制御装置バッファ1312、ディレク
トリ1309、不揮発性メモリ管理情報1401など
に、回復中スロットパリティグル−プ識別子100、回
復中フラグ101、中断要求フラグ102、中断フラグ
103、回復ポインタ104、R/W処理並列フラグ1
05を含む。
【0046】本実施形態では、回復処理中の記憶媒体パ
リティグル−プ1610は1つであるため、これに対応
するスロットパリティグル−プ1000も1つである。
回復中スロットパリティグル−プ識別子100は、回復
中の記憶媒体パリティグル−プ1610に対応するスロ
ットパリティグル−プ1000の識別子である。
【0047】回復中フラグ101は、回復中スロットパ
リティグル−プ識別子100で示されたスロットパリテ
ィグル−プ1000に対応する記憶媒体パリティグル−
プ1610の回復処理を実行中であることを示す。
【0048】回復中断要求フラグ102は、他のスロッ
トパリティグル−プ1000のマウント要求を受け取っ
たため、回復処理の中断が要求されていることを示す。
【0049】中断フラグ103は、回復中のスロットパ
リティグル−プ1000の回復処理を中断したことを示
す情報である。
【0050】回復ポインタ104は、回復処理をどこま
で行なっていたかを表す情報である。回復処理を開始、
あるいは、再開する場合、この回復ポインタ104に示
された領域から回復処理を再開する。回復ポインタ10
2は、回復中の記憶媒体パリティグル−プ1610の各
物理記憶媒体1311に記憶しておいてもよい。
【0051】R/W処理並列フラグ105は、回復処理
と処理装置1300からのリ−ド/ライト要求を並行し
て実行していることを表す。
【0052】制御装置1305の主な機能は、マウント
処理実行部A110、R/W処理実行部A111、デマ
ウント処理実行部A112、回復処理マウント部A11
3、回復処理R/W部A114、回復処理デマウント部
A115である。
【0053】マウント処理実行部A110は、処理装置
1300の要求にしたがって、ロボット1307を用
い、論理記憶媒体400を論理R/W装置901に装填
する。実際には、対応するスロットパリティグル−プ1
000に格納されている記憶媒体パリティグル−プ16
10を、R/W装置パリティグル−プ900に、装填す
る。
【0054】R/W処理実行部A111は、処理装置1
300の要求にしたがって、論理R/W装置901に装
填された論理記憶媒体400のR/W処理を実行する。
実際には、対応するR/W装置グル−プ900に装填中
の記憶媒体パリティグル−プ1610のリ−ド/ライト
処理を実行する。この時、回復処理を実行中であれば、
回復の中断を要求する。
【0055】デマウント処理実行部A112は、処理装
置1300の要求にしたがって、ロボット1307を用
い、論理R/W装置901に装填された論理記憶媒体4
00の取りだしを行なう。実際には、対応するR/W装
置パリティグル−プ900から、記憶媒体パリティグル
−プ1610を取り出す。
【0056】回復処理マウント部A113は、故障した
物理記憶媒体1312を回復するために、ロボット13
07を用い、対応するスロットパリティグル−プ100
0に格納されている記憶媒体パリティグル−プ1610
を、R/W装置パリティグル−プ900に装填する。
【0057】回復処理R/W部A114は、故障した物
理記憶媒体1312を回復する処理を実行する。この
時、回復中断要求があるかをチェックし、あれば、中断
ポイントを記憶し、一度、R/W装置パリティグル−プ
900から、回復処理を行っている記憶媒体パリティグ
ル−プ1610を取り出す。
【0058】回復デマウント部114は、ロボット13
07を用い、回復処理が終了した時、R/W装置パリテ
ィグル−プ900から、記憶媒体パリティグル−プ16
10を取り出す。
【0059】以下、各処理のフロ−を説明する。
【0060】まず、マウント処理実行部A110の処理
フロ−を説明する。まず、ステップ120で、制御装置
1305は、回復中フラグ101を参照する。回復中で
なければ、ステップ121で、制御装置1305は、通
常のマウント処理を実行する。回復中であれば、ステッ
プ122で、制御装置1305は、回復中スロットパリ
ティグル−プ識別子100を参照して、マウントを要求
されたスロットパリティグル−プ1000が、回復中ス
ロットパリティグル−プ識別子100であるかを参照す
る。そうであれば、ステップ123では、制御装置13
05は、R/W処理並列フラグ105をオンにして、ス
テップ124で、制御装置1305は、処理装置130
0に完了報告を行う。そうでなければ、ステップ125
で、回復中断要求フラグ102をオンにする。この後、
中断フラグ103がオンになるのを待つ。最後に、制御
装置1305は、ステップ121で通常のマウント処理
を実行する。
【0061】R/W処理実行部A111の処理フロ−を
説明する。まず、ステップ130で、制御装置1305
は、R/W処理並列フラグ105がオンかをチェックす
る。オンでなければ、ステップ131で、制御装置13
05は、要求されたリ−ド/ライト処理を実行する。オ
ンであれば、ステップ132で、回復処理の切れ目をま
つ。この後、ステップ131の実行に入る。
【0062】デマウント処理実行部A112の処理フロ
−を説明する。ステップ140で、制御装置1305
は、R/W処理並列フラグ105がオンかをチェックす
る。ステップ141で、オンでなければ、要求されたデ
マウント処理を実行する。さらに、ステップ142で、
制御装置1305は、R/W処理並列フラグ105をオ
フし、デマウント要求の完了を報告する。ステップ14
3で、制御装置1305は、中断フラグ103がオンか
をチェックする。オンでなければ、処理を終了し、オン
であれば、ステップ144で、回復処理マウント処理の
実行を要求する。具体的には、回復処理マウント部A1
13を起動する。
【0063】回復処理マウント部113Aの処理フロ−
を説明する。ステップ150で、制御装置1305は、
回復処理の対象となる記憶媒体パリティグル−プ161
0をR/W装置パリティグル−プ900に装填する。こ
の後ステップ151で、制御装置1305は、中断フラ
グ103がオンかをチェックする。オフの場合、回復ポ
インタ103に初期値(まったく回復を行なっていない
ことを示す値)に設定し、ステップ153へジャンプす
る。
【0064】ステップ152では、制御装置1305
は、中断フラグ103をオフにする。さらに、回復ポイ
ンタ104を物理記憶媒体1311に退避した場合、こ
の値を読みだし、回復ポインタ104再設定する。ステ
ップ153では、制御装置1305は、回復処理の対象
となる記憶媒体パリティグル−プ1610に対応するス
ロットパリティグル−プ1000の識別子を回復中スロ
ットパリティグル−プ識別子100に設定する。さら
に、回復中フラグ101をオンにする。ステップ154
では、制御装置1305は、回復ポインタ104で示す
領域から、回復処理の実行を要求する。すなわち、回復
処理R/W部113の実行を要求する。
【0065】回復処理R/W部A114の処理フロ−を
説明する。ステップ160で、制御装置1305は、部
分領域の回復処理実行する。ステップ161では、回復
処理全体が完了したかをチェックする。完了した場合、
ステップ162で、回復デマウント処理の実行を要求す
る。具体的には回復処理デマウント部A115の実行を
要求する。完了していない場合、ステップ163で、制
御装置1305は、R/W処理並列フラグ105がオン
かをチェックする。オフの場合、次の回復処理を行なう
ため、ステップ160に戻る。オンの場合、ステップ1
64で、制御装置1305は、実行すべきリ−ド/ライ
ト要求があれば、それが完了するのをまつ。この後、次
の回復処理を行なうため、ステップ160に戻る。
【0066】回復処理デマウント部A115の処理フロ
−を説明する。ステップ170では、制御装置1305
は、回復中フラグ101をオフする。ステップ171で
は、R/W処理並列フラグ105がオンかをチェックす
る。オンであれば、ステップ172では、R/W処理並
列フラグ105をオフし、処理を完了する。オフであれ
ば、ステップ173で、制御装置1305は、回復処理
の完了した記憶媒体パリテイグル−プ1600を、R/
W装置パリグル−プ900から回復中スロットパリティ
グル−プ識別子100に対応するスロットパリティグル
−プ1000に戻す。
【0067】図12は、第2の実施形態を表す。第2の
実施形態では、制御装置1305が回復処理専用のR/
W装置パリティグル−プ900である回復用R/W装置
パリティグル−プ200を持つ点である。本実施形態で
は、回復用R/W装置パリティグル−プ200が1組の
場合について説明するが、本発明は、回復用R/W装置
パリティグル−プ200が複数組の場合についても有効
である。
【0068】本実施形態では、回復処理は、回復用R/
W装置パリティグル−プ200を用いるため、処理装置
1300からのリ−ド/ライト要求と回復処理との間で
リソ−ス競合が発生するのは、回復処理中の記憶媒体パ
リティグル−プ1610に処理装置1300からリ−ド
/ライト要求を受け付けた時だけである。また、この時
には、制御装置1305は、処理装置1300から指示
された論理R/W装置901に対応するR/W装置パリ
ティグル−プ900を使用せず、回復用R/W装置パリ
ティグル−プ200を用いる。
【0069】第2の実施形態に関する情報として、制御
装置1305は、制御装置バッファ1310、ディレク
トリ1309、不揮発性メモリ管理情報1401など
に、回復中スロットパリティグル−プ識別子100、回
復中フラグ101、R/W処理並列フラグ105を含
む。いずれの情報も第1の実施形態に含まれる情報であ
り、意味も同様である。さらに、本実施形態では、仮想
R/W装置アドレス201を設ける。上記に説明したよ
うに、本実施形態では、回復処理中の記憶媒体パリティ
グル−プ1610に処理装置1300からリ−ド/ライ
ト要求を受け付けた時には、処理装置1300から指示
された論理R/W装置901に対応するR/W装置パリ
ティグル−プ900を使用せず、回復用R/W装置パリ
ティグル−プ200を用いる。この際には、回復用R/
W装置パリティグル−プ200が見掛け上は、処理装置
1300が指定した論理R/W装置901に相当するこ
とになる。仮想R/W装置アドレス201には、この論
理R/W装置901に相当するアドレスを設定する。
【0070】制御装置1305主な機能は、マウント処
理実行部B210、R/W処理実行部B211、デマウ
ント処理実行部B212、回復処理マウント部B21
3、回復処理R/W部B214、回復処理デマウント部
B215である。それぞれが、第1の実施形態における
マウント処理実行部A110、R/W処理実行部A11
1、デマウント処理実行部A112、回復処理マウント
部A113、回復処理R/W部A114、回復処理デマ
ウントA部115に対応する機能である。以下、それぞ
れについて説明する。
【0071】マウント処理実行部B210について説明
する。まず、ステップ220で、制御装置1305は、
回復中フラグ101を参照する。回復中でなければ、ス
テップ221で、通常のマウント処理を実行する。回復
中であれば、ステップ222で、制御装置1305は、
回復中スロットパリティグル−プ識別子100を参照し
て、マウントを要求されたスロットパリティグル−プ1
000が、回復中スロットパリティグル−プ識別子10
0であるかを参照する。そうであれば、ステップ223
では、制御装置1305は、R/W処理並列フラグ10
5をオンにして、さらに、処理装置1300から指定さ
れた論理R/W装置901を、仮想R/W装置アドレス
201に設定する。この後、ステップ224で、処理装
置1300への完了報告を実行する。
【0072】R/W処理実行部B211の処理を説明す
る。まず、ステップ230で、制御装置1305は、R
/W処理並列フラグ105がオンかをチェックする。オ
ンでなれば、さらに、処理装置1300から指定された
論理R/W装置901を、仮想R/W装置アドレス20
1に等しいかをチェックする。両方の条件が成立すれ
ば、ステップ231で、制御装置1305は、回復用R
/W装置パリティグル−プ200を用いて、指定された
リ−ド/ライト処理を実行する。どちらか1つでも条件
が成立しない場合、ステップ232で、制御装置130
5は回復処理の切れ目をまつ。この後、ステップ231
に戻り、回復用R/W装置パリティグル−プ200を用
いて、指定されたリ−ド/ライト処理を実行する。
【0073】デマウント処理実行部B212について説
明する。まず、制御装置1305は、ステップ240
で、R/W処理並列フラグ105がオンかをチェックす
る。オンでなれば、ステップ241で、通常のデマウン
ト処理を実行する。この後、ステップ244にジャンプ
する。オンであれば、ステップ242で、制御装置13
05は、処理装置1300から指定された論理R/W装
置901を、仮想R/W装置アドレス201に等しいか
をチェックする。等しくなければ、ステップ241へジ
ャンプし、通常のデマウント処理を実行する。等しけれ
ば、ステップ243で、制御装置1305は、R/W処
理並列フラグ105をオフする。この後、ステップ24
4で、処理装置1300に完了報告を行なう。
【0074】回復処理マウント部B213について説明
する。ステップ250で、制御装置1305は、回復処
理の対象となる記憶媒体パリティグル−プ1610をR
/W装置パリティグル−プ900に装填する。ステップ
251では、制御装置1305は、回復処理の対象とな
る記憶媒体パリティグル−プ1610に対応するスロッ
トパリティグル−プ1000の識別子を回復中スロット
パリティグル−プ識別子100に設定する。さらに、回
復中フラグ101をオンにする。ステップ252では、
制御装置1305は、回復ポインタ104で示す領域か
ら、回復処理の実行を要求する。すなわち、回復処理R
/W部B214の実行を要求する。
【0075】回復処理R/W部B214は、回復処理R
/W部A114の処理と同じであるため、説明を省略す
る。
【0076】同様に、回復処理デマウント部B215の
処理も、回復処理デマウント部A115と同じであるた
め、説明を省略する。
【0077】図13は、第3の実施形態を表す。第3の
実施形態では、制御装置1305が回復処理を行なう際
に、回復処理用にR/W装置パリティグル−プ900を
割り当てる。特に、何もしないと処理装置1300が、
この回復処理用に割り当てたR/W装置パリティグル−
プ900に記憶媒体パリティグル−プ1610を装填す
ることを要求してくる。第1の実施形態では、この際、
回復処理を中断した。第1の実施形態は、制御装置13
04には、1つのR/W装置パリティグル−プ900、
すなわち、m+n台のR/W装置1304が接続されて
いる構成で説明した。しかし、この回復処理用に割り当
てたR/W装置パリティグル−プ900に記憶媒体パリ
ティグル−プ1610を装填することを要求してきた
時、回復処理を中断することは、制御装置1305が複
数組のR/W装置パリティグル−プ900を含む場合も
適用できる。すなわち、第1の実施形態で示した内容
は、制御装置1305が複数組のR/W装置パリティグ
ル−プ900を含む場合も有効である。一方、第3の実
施形態では、処理装置1300には、回復処理用に割り
当てたR/W装置パリティグル−プ900に対応する論
理R/W装置901に障害が発生したとように見せる。
こうすることにより、処理装置1300が、回復処理用
に割り当てたR/W装置パリティグル−プ900に記憶
媒体パリティグル−プ1610を装填することを要求し
てくることを防ぐことができる。
【0078】第3の実施形態に関する情報として、制御
装置1305は、制御装置バッファ1310、ディレク
トリ1309、不揮発性メモリ管理情報1401など
に、回復中スロットパリティグル−プ識別子100、回
復中フラグ101、R/W処理並列フラグ105、仮想
R/W装置アドレス201を含む。いずれの情報も第2
の実施形態に含まれる情報であり、意味も同様である。
【0079】制御装置1305内のディレクタ1312
の主な機能は、マウント処理実行部B210、R/W処
理実行部B211、デマウント処理実行部B212、回
復処理マウント部B213、回復処理R/W部B21
4、回復処理デマウント部C315である。回復処理デ
マウント部C315以外は、いずれの情報も第2の実施
形態に含まれる機能であるため、説明を省略する。さら
に、第3の実施形態では、仮障害報告部310を含む。
以下、第2実施形態とはことなる2つの機能のそれぞれ
について説明する。
【0080】まず、仮障害報告部310の処理について
説明する。ステップ320で、制御装置1305は、回
復処理用に割り当てるR/W装置パリティグル−プ90
0を決定する。ステップ321では、制御装置1305
は、このR/W装置パリティグル−プ900に対応する
論理的R/W901に障害が発生したということを処理
装置1300に報告する。最後に322で、回復処理マ
ウント部B210を起動する。
【0081】回復処理デマウント部C315では、最後
にステップ330で、制御装置1305が、処理装置1
300に回復用に割り当てていた、R/W装置パリティ
グル−プ900の障害が回復したことを報告する。
【0082】図14は、第4の実施形態を表す。第4の
実施形態でも、制御装置1305が回復処理を行なう際
に、回復処理用にR/W装置パリティグル−プ900を
割り当てる。第3の実施形態でも述べたように、何もし
ないと処理装置1300が、この回復処理用に割り当て
たR/W装置パリティグル−プ900に記憶媒体パリテ
ィグル−プ1610を装填することを要求してくる。本
実施形態では、制御装置1305が、論理R/W装置9
00とR/W装置パリティグル−プ900の対応関係を
動的に切り換える。すなわち、回復処理用に割り当てた
R/W装置パリティグル−プ900に論理R/W装置9
00を割り当てないようにする。ただし、処理装置13
00に見せている論理的R/W装置900の数より、処
理装置1300からのリ−ド/ライト処理用にR/W装
置パリティグル−プ900の数が少ない場合、対応する
R/W装置パリティグル−プ900が空くまでマウント
要求がまたされることになる。
【0083】第4の実施形態に関する情報として、制御
装置1305は、制御装置バッファ1310、ディレク
トリ1309、不揮発性メモリ管理情報1401など
に、回復中スロットパリティグル−プ識別子100、回
復中フラグ101、R/W処理並列フラグ105、仮想
R/W装置アドレス201を含む。いずれの情報も第2
の実施形態に含まれる情報であり、意味も同様である。
さらに、第4の実施形態では、さらに、対応R/W装置
パリティグル−プ350、R/W装置パリティグル−プ
状態351、回復用R/W装置パリティグル−プ352
を含む。
【0084】対応R/W装置パリティグル−プ350
は、論理R/W装置901ごとの情報である。本情報
は、論理R/W装置901が、どのR/W装置パリティ
グル−プ900に対応するかを表す。R/W装置パリテ
ィグル−プ状態351は、R/W装置パリティグル−プ
900ごとの情報である。R/W装置パリティグル−プ
状態351は、対応するR/W装置パリティグル−プ9
00が使用中であるか、空いているかを表す。回復用R
/W装置パリティグル−プ352は、回復処理用に割り
当てたR/W装置パリティグル−プ900の識別子であ
る。本実施形態は、回復用R/W装置パリティグル−プ
352が1つ、すなわち、回復処理用に割り当てるR/
W装置パリティグル−プ900が1つの場合について説
明する。もちろん、本発明は、回復処理用に割り当てる
R/W装置パリティグル−プ900が2以上ある場合も
有効である。
【0085】制御装置1305の主な機能は、マウント
処理実行部C360、R/W処理実行部C361、デマ
ウント処理実行部C362、回復処理マウント部C36
3、回復処理R/W部C364、回復処理デマウント部
D365である。以下、各機能ついて説明する。
【0086】マウント処理実行部C360について説明
する。まず、ステップ370で、制御装置1305は、
R/W装置パリティグル−プ状態351を参照して、空
いているものがないかを調べる。空いていなければ、ス
テップ371では、制御装置1305は、当該マウント
要求を待たせ、一度処理を終了する。この時、指定され
た論理R/W装置900の対応R/W装置パリティグル
−プ350に、待ち情報を設定する。空いているR/W
装置パリティグル−プ900を見つけられたら、ステッ
プ372で、制御装置1305は、指定された論理R/
W装置900の対応R/W装置パリティグル−プ350
に、見つけたR/W装置パリティグル−プ900の識別
子を設定する。制御装置1305は、ステップ373
で、回復処理中の記憶媒体パリティグル−プにマウント
要求を受け付けたかをチェックし、そうであれば、ステ
ップ374で、指定された論理R/W装置900の対応
R/W装置パリティグル−プ350に、回復処理用のR
/W装置パリティグル−プ900の識別子を設定し直
す。この後、マウント処理実行部B210と同様の処理
を実行する。
【0087】R/W処理実行部C361の説明を行な
う。まず、ステップ380で、制御装置1305は、指
定された論理R/W装置900の対応R/W装置パリテ
ィグル−プ350を参照し、当該要求がどのR/W装置
パリティグル−プ900に対する要求かを認識する。以
降は、R/W処理実行部B211の処理を実行する。
【0088】デマウント処理実行部C362の説明を行
う。まず、制御装置1305は、ステップ390で、指
定された論理R/W装置900の対応R/W装置パリテ
ィグル−プ350を参照し、当該要求がどのR/W装置
パリティグル−プ900に対する要求かを認識する。さ
らに、ステップ391では、制御装置1305は、R/
W処理並列フラグ105を参照し、オンかをチェックす
る。オンでない時、ステップ392で、対応するR/W
装置パリティグル−プ状態351を空き状態にする。オ
ンでない場合、さらに、対応R/W装置パリティグル−
プ350を参照し、待ち状態にあるマウント要求がある
かをチェックし、あれば、これを記憶しておく。次に、
デマウント処理実行部B212の処理を実行する。
【0089】最後に、制御装置1305は、ステップ3
93で、起動しようと記憶していた待ち状態にあるマウ
ント要求があれば、マウント処理を実行するために、マ
ウント処理実行部C360を起動する。
【0090】回復処理マウント部C363について説明
する。ステップ410で、制御装置1305は、R/W
装置パリティグル−プ状態351を参照して、空いてい
るものがないかを調べる。空いていなければ、一度処理
を終了する。空いているR/W装置パリティグル−プ9
00を見つけられたら、ステップ411で、制御装置1
305は、回復用R/W装置パリティグル−プ352
に、見つけたR/W装置パリティグル−プ900の識別
子を設定する。以降の処理は、回復処理マウント部B2
13と同様である。
【0091】回復処理R/W部C364は、回復処理R
/W部B214と同じであるため、説明を省略する。
【0092】回復処理デマウント部D365の説明を行
う。まず、制御装置1305は、ステップ420で、R
/W処理並列フラグ105を参照し、オンかをチェック
する。オンでない時、ステップ421で、制御装置13
05は、回復用R/W装置パリティグル−プ352に対
応するR/W装置パリティグル−プ状態351を空き状
態にする。さらに、オンでない場合、ステップ422
で、制御装置1305は、対応R/W装置パリティグル
−プ350を参照し、待ち状態にあるマウント要求があ
るかをチェックし、あれば、これを記憶しておく。次
に、回復処理デマウント部B215と同じ処理を実行す
る。
【0093】この後、制御装置1305は、ステップ4
23で、回復用R/W装置パリティグル−プ352をク
リアする。さらに、制御装置1305は、ステップ42
4で、記憶していた待ち状態にあるマウント要求があれ
ば、マウント処理の実行を要求する。すなわち、マウン
ト処理実行部C360の実行を要求する。
【0094】
【発明の効果】本発明は、可搬媒体をベ−スとした記憶
装置システムにおいて、冗長性を記憶媒体に障害が発生
した場合、障害を起こした記憶媒体に格納されていたデ
−タを回復処理を、処理装置からのリ−ド/ライト要求
を受付ながら実行することに可能にする。このため、記
憶装置システムは、処理装置とは独立に、回復処理にR
/W装置を割り当てる機能をもつ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要図。
【図2】本発明の対象となる計算機システムの構成図。
【図3】本発明の対象となる別の計算機システムの構成
図。
【図4】論理記憶媒体400の構成図。
【図5】論理レコ−ド、物理レコ−ドの関係図。
【図6】記憶装置パリティグル−プ、レコ−ドパリティ
グル−プの構成図。
【図7】ディレクタが複数存在する場合の構成図。
【図8】論理記憶装置と記憶装置パリティグル−プの関
係図。
【図9】R/W装置パリティグル−プと論理R/W装置
の構成図。
【図10】収納倉庫の構成図。
【図11】スロットパリティグル−プと論理スロットの
構成図。
【図12】第2の実施例の概要図。
【図13】第3の実施例の概要図。
【図14】第4の実施例の概要図。
【符号の説明】
100:回復中スロットパリティグル−プ識別子、10
1:回復中フラグ、102:中断要求フラグ、103:
中断フラグ、104:回復ポインタ、105:R/W処
理並列フラグ、110:マウント処理実行部A、11
1:R/W処理実行部A、112:デマウント処理実行
部A、113:回復処理マウント部A、114:回復処
理R/W部A、115:回復処理デマウント部A、20
1:仮想R/W装置アドレス、210:マウント処理実
行部B、211:R/W処理実行部B、212:デマウ
ント処理実行部B、213:回復処理マウント部B、2
14:回復処理R/W部B、215:回復処理デマウン
ト部B、315:回復処理デマウント部C、310:仮
障害報告部、350:対応R/W装置パリティグル−
プ、351:R/W装置パリティグル−プ状態、352
回復用R/W装置パリティグル−プ、360:マウント
処理実行部C、361:R/W処理実行部C、362:
デマウント処理実行部C、363:回復処理マウント部
C、364:回復処理R/W部C、365:回復処理デ
マウント部D
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/18 570 G11B 20/18 570Z 574 574K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 - 3/08 G11B 20/10 - 20/12 G06F 12/00 - 12/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが処理装置からアクセスされるデ
    ータを格納する複数のデータレコードと該複数のデー
    タレコードに格納されたデータの回復に使われる冗長デ
    ータを格納する冗長レコードとで構成されるレコードグ
    ループの前記複数のデータレコード及び前記冗長レコ
    ードをそれぞれ保持する複数の可搬記憶媒体を収納する
    収納庫と、 それぞれが前記複数の可搬記憶媒体のいずれかを装着
    し、データのリード/ライト動作を実行する複数のリー
    ドライト装置と、 前記収納庫とリード/ライト装置との間で可搬記憶媒体
    を搬送するロボットと、 前記複数のリード/ライト装置と前記ロボットとの制御
    を行う制御装置とを有する記憶装置システムであって、前記レコードグループを構成する複数の データレコード
    及び冗長レコードの数と同じ数のリード/ライト装置の
    組を複数組有し、 前記制御装置は、前記複数の可搬記憶媒体のいずれかに
    障害があったとき、障害があった可搬記憶媒体のデータ
    の回復処理に使用するリード/ライト装置の組を選択
    し、 該選択したリード/ライト装置の組を前記回復処理のた
    めに割り当て、選択した組 に属するリード/ライト装置の障害を前記処
    理装置に通知して前記回復処理を実施することを特徴と
    する記憶装置システム。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、前記回復処理が終了した
    ことに応じて、前記処理装置に前記選択した組に属す
    リード/ライト装置障害から回復したことを通知す
    ることを特徴とする請求項1記載の記憶装置システム。
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