JP3584490B2 - 屋外取付用照明器具 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、屋外の壁面等に取付ける屋外取付用照明器具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
第１の従来例を図７に示す。すなわち、この屋外取付用照明器具は、外周につば１００を有し、つば１００に取付用のねじ孔１０１を形成した器具本体１０２と、つば１００に当接可能な鍔１０３を外周に有するグローブ１０４と、この鍔１０３に嵌合する断面コ字形の防水パッキン１０５と、この防水パッキン１０５に係合してねじ孔１０１に整合するねじ挿通孔１０６を有する枠１０７と、ねじ挿通孔１０６を通してねじ孔１０１に螺合することにより枠１０７をつば１００に締付けて、防水パッキン１０５をつば１００と枠１０７との間に密着挟持する取付ねじ１０８とを備えている。１０９はランプ、１１０は安定器、１１１は壁、１１２は器具本体１０２の壁面取付部である。
【０００３】
第２の従来例を図８ないし図１０に示す。すなわち、この屋外取付用照明器具は、防水周壁１２０を有し、防水周壁１２０の外側に取付用ねじ孔１０１を有する器具本体１０２と、防水周壁１２０の先端面に当接する鍔１０３を外周に有するグローブ１０４と、鍔１０３に嵌着する断面コ字形の防水パッキン１０５と、取付用ねじ孔１０１に整合するねじ挿通孔１０６を有して防水パッキン１０５の防水周壁１２０と反対側に係合する枠１０７と、防水パッキン１０５を圧縮するように枠１０７のねじ挿通孔１０６を通して取付用ねじ孔１０１に螺合することにより枠１０７を器具本体１０２に締付ける取付用ねじ１０８とを備えている。その他、図７と共通する部分に同一符号を付している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第１の従来例は、器具本体１０２に大きな平面状のつば１００が必要となるため、デザイン上の制約が大きいという欠点があった。またグローブ１０４と枠１０７との間の隙間に水が溜り、時間の経過に伴って防水パッキン１０５の劣化を招く可能性があった。
【０００５】
第２の従来例は、防水周壁１２０の上端部とグローブ１０４の鍔１０３との間に防水パッキン１０５を挟着するため、つば１００を省略できるのでデザイン上の制約が少ないが、防水周壁１２０の壁厚を大きくする必要があるため、器具本体１０２をダイカストおよび樹脂で作製する場合の成形性が低下し、材料費も上がるためコストアップになるという欠点があった。
【０００６】
したがって、この発明の目的は、デザイン性、成形性および防水性が良好で、材料費を低減できコストダウンを図ることができる屋外取付用照明器具を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この発明の屋外取付用照明器具は、周縁部に防水周壁を有しこの防水周壁の外側に二重壁をなす周壁状の飾り部を有し前記防水周壁と前記飾り部の間に取付受け部を有する器具本体と、前記防水周壁の上端部に嵌合する凹溝を開口の周縁部に有しこの凹溝の外側の周縁部につば状の枠受け部を有して前記器具本体の前面を被覆するグローブと、前記凹溝に収納されて前記防水周壁の前記上端部を受ける防水パッキンと、内周壁と外周壁を有する断面Ｕ字形のリング状であって前記内周壁の端部を前記グローブの前記枠受け部に係合する係合部とするとともに前記係合部に水抜き用切欠を有し前記外周壁の端部を前記飾り部に対向しさらに前記取付受け部に対向する取付部を前記内周壁と前記外周壁の間に有する枠と、前記防水パッキンを圧縮するように前記取付部を前記取付受け部に取付ける取付具とを備え、
ねじ挿通孔のある枠取付部を前記グローブの前記枠受け部より前記枠の内部に延出し、前記枠の内部に前記ねじ挿通孔に対向する突出部を形成し、前記ねじ挿通孔にねじを挿通して螺合するねじ孔を前記突出部に形成し、さらに前記枠の前記外周壁の端部と前記飾り部との間に隙間を形成したものである。
【０００８】
【作用】
この発明の構成によれば、グローブの凹溝に防水パッキンを収納し、凹溝を器具本体の防水周壁に嵌合し、枠をグローブに係合して、取付具により枠を器具本体の取付受け部に取付けることにより組立てられる。この場合、器具本体の防水周壁にグローブの凹溝を嵌合するためグローブの位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体の防水周壁の先端部で凹溝内の防水パッキンを押圧し凹溝内に密着するため、防水周壁は薄くてよいので器具本体の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。さらに枠のグローブの係合部に水抜き用切欠きを形成し枠の外周端と器具本体の飾り部との間に隙間を形成したため、グローブと枠との隙間に溜まった水を排水できる。
【０００９】
【実施例】
この発明の一実施例を図１ないし図６により説明する。すなわち、この屋外取付用照明器具は、器具本体１と、グローブ２と、防水パッキン３と、枠４と、取付具５とを有する。
器具本体１は、周縁部に防水周壁７を有し、この防水周壁７の外側に飾り部８および取付受け部６を有する。実施例の器具本体１は、壁面１３に取付けるもので略４角形の箱形をなし、その底部の中央に電源線挿入穴１４を形成するとともに、電源線挿入穴１４の両側に取付孔１５を形成している。また底部に複数の基板支持台１６を側壁よりも高い位置に立設し、基板支持台１６にプリント基板１７を載せ、ねじ１８で基板支持台１６に取付けている。プリント基板１７にはプリント基板１７に平行な軸のまわりに所定角度回動可能にランプソケット１９が設けられ、ランプソケット１９に蛍光ランプ２０が装着されている。２１はプリント基板１７の裏面に取付けられた安定器である。
【００１０】
また取付受け部６は器具本体１の４箇所のコーナ部に設けられ、各取付受け部６に取付用ねじ孔２２を形成している。また防水周壁７は器具本体１の側壁の上端部に立設され、その高さは蛍光ランプ２０の位置程度であり、先端側ほど厚さを薄くなるように形成している。飾り部８は防水周壁７および取付受け部６を囲む周壁状に形成している。
【００１１】
グローブ２は、防水周壁７の上端部に嵌合する凹溝９を周縁部に有し、この凹溝９の外側に枠受け部１０を有して、器具本体１の前面を被覆する。実施例のグローブ２は器具本体１と同程度の大きさの箱形であり、その開口縁につば部２３を形成し、つば部２３のグローブ２の開口方向の面に凹溝９を形成し、つば部２３のグローブ２の底面に向いた側を枠受け部１０としている。また図４に示すようにグローブ２の開口縁のコーナ部の中間の辺部に位置するつば部２３より、径方向の外方に延出する枠取付部２４を有し、枠取付部２４にねじ挿通孔２５を形成している。
【００１２】
防水パッキン３は、凹溝９に収納されて防水周壁７の上端部を受ける。実施例の防水パッキン３はＯリングを用いている。この防水パッキン３の断面形状および大きさと、凹溝９の断面形状および大きさとの関係は防水周壁７の先端で防水パッキン３を押圧したとき、防水パッキン３が凹溝９の内底面および内側面の３面に密着する関係に設定するのが好ましい。
【００１３】
枠４は、グローブ２の枠受け部１０に係合する係合部２８を有するとともに、係合部２８に水抜き用切欠１２を有し、さらに取付受け部６に対向する取付部１１を有する。実施例の枠４は、断面Ｕ字形をなす四角形のリング状であり、ねじ挿通孔２５に整合する辺部となる位置に突出部３０を形成し、突出部３０にねじ孔２６を形成し、ねじ２７をねじ挿通孔２５に通してねじ孔２６に螺合することにより枠４をグローブ２に取付けている。また取付部１１は取付受け部６に対向して枠４のコーナ部に設けられて取付部１１にねじ挿通孔３１を形成し、また係合部２８の水抜き用切欠１２は枠４を器具本体１に取付けた状態で図１のように上下方向の下部となる位置に形成し、水が図１の矢印Ｐのように流れるようにしている。
【００１４】
取付具５は、防水パッキン３を圧縮するように取付部１１を取付受け部６に取付ける。実施例の取付具５は取付ねじを用いており、取付部１１のねじ挿通孔３１に取付具５を通して取付用ねじ孔２２に締付けて枠４を器具本体１に固定している。なお枠４の取付け状態では、防水パッキン３の圧縮が十分に行なえるとともに水抜きを兼ねて、飾り部８の端部と枠４との間に締め代の余裕のための隙間Ｈ2 が形成されるようにしている。
【００１５】
この照明器具は、グローブ１の凹溝９に防水パッキン３を収納し、凹溝９を器具本体１の防水周壁７に嵌合し、枠４をグローブ１に係合して、取付具５により枠４を器具本体１の取付受け部６に取付けることにより組立てられる。
この実施例によれば、器具本体１の防水周壁７にグローブ３の凹溝９を嵌合するためグローブ３の位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体１の防水周壁７の先端部で凹溝９内の防水パッキン３を押圧し凹溝９内に密着するため、防水周壁７は薄くてよいので器具本体１の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。
【００１６】
さらに枠４のグローブ２の係合部２８に水抜き用切欠１２を形成したため、図１に示すようにグローブ２と枠４との隙間Ｈ1 に進入した水は、水抜き用切欠１２およびグローブ２と飾り部８との隙間Ｈ2 を通って矢印Ｐのように流れるので、グローブ２と枠４との隙間Ｈ1 に溜った水を排水できる。
【００１７】
【発明の効果】
この発明の屋外取付用照明器具は、器具本体の防水周壁にグローブの凹溝を嵌合するためグローブの位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体の防水周壁の先端部で凹溝内の防水パッキンを押圧し凹溝内に密着するため、防水周壁は薄くてよいので器具本体の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。さらに枠のグローブの係合部に水抜き用切欠きを形成し枠の外周端と器具本体の飾り部との間に隙間を形成したため、グローブと枠との隙間に溜まった水を排水できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例の断面図である。
【図２】器具本体の正面図である。
【図３】その側面図である。
【図４】枠の取付け状態を示す部分断面図である。
【図５】枠でグローブを器具本体に取付けた状態の部分断面図である。
【図６】器具本体の部分背面図である。
【図７】第１の従来例の断面図である。
【図８】第２の従来例の断面図である。
【図９】その器具本体の正面図である。
【図１０】そのグローブ取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 器具本体
２ グローブ
３ 防水パッキン
４ 枠
５ 取付具
６ 取付受け部
７ 防水周壁
８ 飾り部
９ 凹溝
１０ 枠受け部
１１ 取付部
１２ 水抜き用切欠
２８ 係合部
【産業上の利用分野】
この発明は、屋外の壁面等に取付ける屋外取付用照明器具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
第１の従来例を図７に示す。すなわち、この屋外取付用照明器具は、外周につば１００を有し、つば１００に取付用のねじ孔１０１を形成した器具本体１０２と、つば１００に当接可能な鍔１０３を外周に有するグローブ１０４と、この鍔１０３に嵌合する断面コ字形の防水パッキン１０５と、この防水パッキン１０５に係合してねじ孔１０１に整合するねじ挿通孔１０６を有する枠１０７と、ねじ挿通孔１０６を通してねじ孔１０１に螺合することにより枠１０７をつば１００に締付けて、防水パッキン１０５をつば１００と枠１０７との間に密着挟持する取付ねじ１０８とを備えている。１０９はランプ、１１０は安定器、１１１は壁、１１２は器具本体１０２の壁面取付部である。
【０００３】
第２の従来例を図８ないし図１０に示す。すなわち、この屋外取付用照明器具は、防水周壁１２０を有し、防水周壁１２０の外側に取付用ねじ孔１０１を有する器具本体１０２と、防水周壁１２０の先端面に当接する鍔１０３を外周に有するグローブ１０４と、鍔１０３に嵌着する断面コ字形の防水パッキン１０５と、取付用ねじ孔１０１に整合するねじ挿通孔１０６を有して防水パッキン１０５の防水周壁１２０と反対側に係合する枠１０７と、防水パッキン１０５を圧縮するように枠１０７のねじ挿通孔１０６を通して取付用ねじ孔１０１に螺合することにより枠１０７を器具本体１０２に締付ける取付用ねじ１０８とを備えている。その他、図７と共通する部分に同一符号を付している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第１の従来例は、器具本体１０２に大きな平面状のつば１００が必要となるため、デザイン上の制約が大きいという欠点があった。またグローブ１０４と枠１０７との間の隙間に水が溜り、時間の経過に伴って防水パッキン１０５の劣化を招く可能性があった。
【０００５】
第２の従来例は、防水周壁１２０の上端部とグローブ１０４の鍔１０３との間に防水パッキン１０５を挟着するため、つば１００を省略できるのでデザイン上の制約が少ないが、防水周壁１２０の壁厚を大きくする必要があるため、器具本体１０２をダイカストおよび樹脂で作製する場合の成形性が低下し、材料費も上がるためコストアップになるという欠点があった。
【０００６】
したがって、この発明の目的は、デザイン性、成形性および防水性が良好で、材料費を低減できコストダウンを図ることができる屋外取付用照明器具を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この発明の屋外取付用照明器具は、周縁部に防水周壁を有しこの防水周壁の外側に二重壁をなす周壁状の飾り部を有し前記防水周壁と前記飾り部の間に取付受け部を有する器具本体と、前記防水周壁の上端部に嵌合する凹溝を開口の周縁部に有しこの凹溝の外側の周縁部につば状の枠受け部を有して前記器具本体の前面を被覆するグローブと、前記凹溝に収納されて前記防水周壁の前記上端部を受ける防水パッキンと、内周壁と外周壁を有する断面Ｕ字形のリング状であって前記内周壁の端部を前記グローブの前記枠受け部に係合する係合部とするとともに前記係合部に水抜き用切欠を有し前記外周壁の端部を前記飾り部に対向しさらに前記取付受け部に対向する取付部を前記内周壁と前記外周壁の間に有する枠と、前記防水パッキンを圧縮するように前記取付部を前記取付受け部に取付ける取付具とを備え、
ねじ挿通孔のある枠取付部を前記グローブの前記枠受け部より前記枠の内部に延出し、前記枠の内部に前記ねじ挿通孔に対向する突出部を形成し、前記ねじ挿通孔にねじを挿通して螺合するねじ孔を前記突出部に形成し、さらに前記枠の前記外周壁の端部と前記飾り部との間に隙間を形成したものである。
【０００８】
【作用】
この発明の構成によれば、グローブの凹溝に防水パッキンを収納し、凹溝を器具本体の防水周壁に嵌合し、枠をグローブに係合して、取付具により枠を器具本体の取付受け部に取付けることにより組立てられる。この場合、器具本体の防水周壁にグローブの凹溝を嵌合するためグローブの位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体の防水周壁の先端部で凹溝内の防水パッキンを押圧し凹溝内に密着するため、防水周壁は薄くてよいので器具本体の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。さらに枠のグローブの係合部に水抜き用切欠きを形成し枠の外周端と器具本体の飾り部との間に隙間を形成したため、グローブと枠との隙間に溜まった水を排水できる。
【０００９】
【実施例】
この発明の一実施例を図１ないし図６により説明する。すなわち、この屋外取付用照明器具は、器具本体１と、グローブ２と、防水パッキン３と、枠４と、取付具５とを有する。
器具本体１は、周縁部に防水周壁７を有し、この防水周壁７の外側に飾り部８および取付受け部６を有する。実施例の器具本体１は、壁面１３に取付けるもので略４角形の箱形をなし、その底部の中央に電源線挿入穴１４を形成するとともに、電源線挿入穴１４の両側に取付孔１５を形成している。また底部に複数の基板支持台１６を側壁よりも高い位置に立設し、基板支持台１６にプリント基板１７を載せ、ねじ１８で基板支持台１６に取付けている。プリント基板１７にはプリント基板１７に平行な軸のまわりに所定角度回動可能にランプソケット１９が設けられ、ランプソケット１９に蛍光ランプ２０が装着されている。２１はプリント基板１７の裏面に取付けられた安定器である。
【００１０】
また取付受け部６は器具本体１の４箇所のコーナ部に設けられ、各取付受け部６に取付用ねじ孔２２を形成している。また防水周壁７は器具本体１の側壁の上端部に立設され、その高さは蛍光ランプ２０の位置程度であり、先端側ほど厚さを薄くなるように形成している。飾り部８は防水周壁７および取付受け部６を囲む周壁状に形成している。
【００１１】
グローブ２は、防水周壁７の上端部に嵌合する凹溝９を周縁部に有し、この凹溝９の外側に枠受け部１０を有して、器具本体１の前面を被覆する。実施例のグローブ２は器具本体１と同程度の大きさの箱形であり、その開口縁につば部２３を形成し、つば部２３のグローブ２の開口方向の面に凹溝９を形成し、つば部２３のグローブ２の底面に向いた側を枠受け部１０としている。また図４に示すようにグローブ２の開口縁のコーナ部の中間の辺部に位置するつば部２３より、径方向の外方に延出する枠取付部２４を有し、枠取付部２４にねじ挿通孔２５を形成している。
【００１２】
防水パッキン３は、凹溝９に収納されて防水周壁７の上端部を受ける。実施例の防水パッキン３はＯリングを用いている。この防水パッキン３の断面形状および大きさと、凹溝９の断面形状および大きさとの関係は防水周壁７の先端で防水パッキン３を押圧したとき、防水パッキン３が凹溝９の内底面および内側面の３面に密着する関係に設定するのが好ましい。
【００１３】
枠４は、グローブ２の枠受け部１０に係合する係合部２８を有するとともに、係合部２８に水抜き用切欠１２を有し、さらに取付受け部６に対向する取付部１１を有する。実施例の枠４は、断面Ｕ字形をなす四角形のリング状であり、ねじ挿通孔２５に整合する辺部となる位置に突出部３０を形成し、突出部３０にねじ孔２６を形成し、ねじ２７をねじ挿通孔２５に通してねじ孔２６に螺合することにより枠４をグローブ２に取付けている。また取付部１１は取付受け部６に対向して枠４のコーナ部に設けられて取付部１１にねじ挿通孔３１を形成し、また係合部２８の水抜き用切欠１２は枠４を器具本体１に取付けた状態で図１のように上下方向の下部となる位置に形成し、水が図１の矢印Ｐのように流れるようにしている。
【００１４】
取付具５は、防水パッキン３を圧縮するように取付部１１を取付受け部６に取付ける。実施例の取付具５は取付ねじを用いており、取付部１１のねじ挿通孔３１に取付具５を通して取付用ねじ孔２２に締付けて枠４を器具本体１に固定している。なお枠４の取付け状態では、防水パッキン３の圧縮が十分に行なえるとともに水抜きを兼ねて、飾り部８の端部と枠４との間に締め代の余裕のための隙間Ｈ2 が形成されるようにしている。
【００１５】
この照明器具は、グローブ１の凹溝９に防水パッキン３を収納し、凹溝９を器具本体１の防水周壁７に嵌合し、枠４をグローブ１に係合して、取付具５により枠４を器具本体１の取付受け部６に取付けることにより組立てられる。
この実施例によれば、器具本体１の防水周壁７にグローブ３の凹溝９を嵌合するためグローブ３の位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体１の防水周壁７の先端部で凹溝９内の防水パッキン３を押圧し凹溝９内に密着するため、防水周壁７は薄くてよいので器具本体１の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。
【００１６】
さらに枠４のグローブ２の係合部２８に水抜き用切欠１２を形成したため、図１に示すようにグローブ２と枠４との隙間Ｈ1 に進入した水は、水抜き用切欠１２およびグローブ２と飾り部８との隙間Ｈ2 を通って矢印Ｐのように流れるので、グローブ２と枠４との隙間Ｈ1 に溜った水を排水できる。
【００１７】
【発明の効果】
この発明の屋外取付用照明器具は、器具本体の防水周壁にグローブの凹溝を嵌合するためグローブの位置合わせが容易になるので施工性が向上する。また器具本体の防水周壁の先端部で凹溝内の防水パッキンを押圧し凹溝内に密着するため、防水周壁は薄くてよいので器具本体の周縁部に平面部および肉厚部が不要となり、成形時間を減少できるので成形性がよくなり、材料費が少なくなるためコストダウンを図ることができ、また器具本体の外周につばを設ける必要がないうえ、飾り部を設けることができるので、デザイン展開が広くなりデザイン性が良好になる。さらに枠のグローブの係合部に水抜き用切欠きを形成し枠の外周端と器具本体の飾り部との間に隙間を形成したため、グローブと枠との隙間に溜まった水を排水できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例の断面図である。
【図２】器具本体の正面図である。
【図３】その側面図である。
【図４】枠の取付け状態を示す部分断面図である。
【図５】枠でグローブを器具本体に取付けた状態の部分断面図である。
【図６】器具本体の部分背面図である。
【図７】第１の従来例の断面図である。
【図８】第２の従来例の断面図である。
【図９】その器具本体の正面図である。
【図１０】そのグローブ取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 器具本体
２ グローブ
３ 防水パッキン
４ 枠
５ 取付具
６ 取付受け部
７ 防水周壁
８ 飾り部
９ 凹溝
１０ 枠受け部
１１ 取付部
１２ 水抜き用切欠
２８ 係合部
Claims (1)
- 周縁部に防水周壁を有しこの防水周壁の外側に二重壁をなす周壁状の飾り部を有し前記防水周壁と前記飾り部の間に取付受け部を有する器具本体と、前記防水周壁の上端部に嵌合する凹溝を開口の周縁部に有しこの凹溝の外側の周縁部につば状の枠受け部を有して前記器具本体の前面を被覆するグローブと、前記凹溝に収納されて前記防水周壁の前記上端部を受ける防水パッキンと、内周壁と外周壁を有する断面Ｕ字形のリング状であって前記内周壁の端部を前記グローブの前記枠受け部に係合する係合部とするとともに前記係合部に水抜き用切欠を有し前記外周壁の端部を前記飾り部に対向しさらに前記取付受け部に対向する取付部を前記内周壁と前記外周壁の間に有する枠と、前記防水パッキンを圧縮するように前記取付部を前記取付受け部に取付ける取付具とを備え、
ねじ挿通孔のある枠取付部を前記グローブの前記枠受け部より前記枠の内部に延出し、前記枠の内部に前記ねじ挿通孔に対向する突出部を形成し、前記ねじ挿通孔にねじを挿通して螺合するねじ孔を前記突出部に形成し、さらに前記枠の前記外周壁の端部と前記飾り部との間に隙間を形成した屋外取付用照明器具。
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Families Citing this family (2)
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