JP3584394B2 - 複合保持手段 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複合保持手段に関し、さらに詳細には、端部にバッテリ側端子を有したバッテリパックと、端部にメモリ側端子を有したメモリカードと、バッテリパック及びメモリカードを挿抜自在に保持する保持部材とを有する複合保持手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の電子機器は、小型軽量化が進むとともに、他社製品との差別化をより図るため、機器本来の機能そのものの付加機能を有したものが提案されている。例えば、機器に供給される電力の供給方法において、AC電源から直接に電力供給を受ける方法の他に、付加機能として機器本体にバッテリパックを搭載し、このバッテリパックから電力供給を受ける方法がある。
【0003】
このように、機器本体にバッテリパックを搭載することで、機器がAC電源のない場所に持ち運ばれた場合でも、バッテリパックからの電力供給により機器を駆動させることができる。また、電子記録媒体であるメモリを有したカード型のメモリカードを機器本体に挿抜自在に設けることで、メモリカードに情報を記憶させ及び情報を容易に取り出すことができ、パソコン等で処理することで情報の利用を拡大させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型軽量化された機器ではその体積が小さいので、機器本体にバッテリパックの他にメモリカードを同時に装着するのは困難な状況になっている、という問題が発生する。これは、メモリカードを機器本体に装着させてその機能を果たさせるためには専用の部品、即ち、メモリカードを挿抜自在に保持させるカード保持体及びメモリカードを電気的に接続させる端子が必要になるから異なる電子部品を機器に装着するのは更に困難である、という問題が発生する。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、小型化された電子機器において、機器本来の機能に付加機能を容易に追加することができる複合保持手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の複合保持手段は、前部に形成されたバッテリ挿入口(例えば、実施形態におけるバッテリ装着孔7)に連通して内部に形成されたバッテリ保持空間(例えば、実施形態におけるバッテリ装着部9)及びバッテリ挿入口と並んで形成された電子部品挿入口(例えば、実施形態におけるカード装着孔11)に連通してバッテリ保持空間に隣接して内部に形成された電子部品保持空間(例えば、実施形態におけるカード装着部13)を有する保持本体部材(例えば、実施形態における複合保持部材1)と、保持本体部材の後部に取り付けられ、一端がバッテリ保持空間内に突出し、他端が保持本体部材の後部から外方に露出するバッテリ側第2端子と、保持本体部材の後部に取り付けられ、一端が電子部品保持空間内に突出し、他端が保持本体部材の後部から外方に突出する電子部品側第2端子(例えば、実施形態におけるメモリ側第2端子23)とを有して構成される。そして、この複合保持手段は、端部にバッテリ側第1端子を有するバッテリパックをバッテリ挿入口からバッテリ保持空間に挿入してバッテリ側第1端子とバッテリ側第2端子とを当接させて電気的に接続して保持するとともに、端部に電子部品側第1端子(例えば、実施形態におけるメモリ側第1端子47)を有する電子部品(例えば、実施形態におけるメモリカード5)を電子部品挿入口から電子部品保持空間に挿入して電子部品側第1端子と電子部品側第2端子とを当接させて電気的に接続して保持することにより、バッテリパックと電子部品とを隣接させて同時に挿抜自在に保持するように構成される。
【0007】
上記構成の複合保持手段によれば、保持本体部材にバッテリパックを挿着保持させた状態にすると、バッテリ側第1端子がバッテリ側第2端子に電気的に接続され、保持本体部材に電子部品を挿着保持させた状態にすると、電子部品側第1端子が電子部品側第2端子に電気的に接続される。
【0008】
このように、バッテリパックと電子部品を挿抜自在に保持可能な保持本体部材を一体で形成し、この保持本体部材にバッテリパックと電気的に接続するバッテリ側第2端子と、電子部品に電気的に接続する電子部品側第2端子とを設けることで、バッテリパックと電子部品を挿抜自在に保持させる保持手段を別個に設けていた従来技術と比較して、保持手段の大きさを小さくすることができ、小型化した機器内のスペースを有効に利用することが可能になる。また、部品点数が減少するので端子の実装作業の作業効率を向上させることができ、製造コストが安価になる。
【0009】
また、上記構成の複合保持手段において、電子部品が電子記憶媒体(例えば、実施形態におけるメモリカード5)であり、保持本体部材は、電子記憶媒体の保持本体部材への押し込み操作に応じて電子部品側第1端子と電子部品側第2端子が接触した状態で電子記憶媒体が保持本体部材に保持された接触状態位置及び電子記憶媒体を保持本体部材に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持するカム機構(例えば、実施形態におけるカム突出部33、カム溝53)を有するように構成してもよい。
【0010】
上記構成の複合保持手段によれば、電子記憶媒体が保持本体部材に押し込み操作されると、その押し込み操作に応じてカム機構が電子記憶媒体を接触状態位置又は挿抜可能位置に位置決めする。このように、保持本体部材にカム機構を設けることで、電子記憶媒体を複合保持手段に容易に挿着及び抜脱させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図7を使用して説明する。本実施の形態はバッテリパックとメモリカードを挿抜自在に保持させる複合保持部材の態様を示す。
【0012】
複合保持部材1は、図1に示すように、箱状のバッテリパック3と板状のメモリカード5を上下方向に重ねるように挿抜自在に保持させるものであり、複合保持部材1の上部にバッテリパック3を装着させるためのバッテリ装着孔7を備えたバッテリ装着部9を有し、複合保持部材1の下部にメモリカード5を装着させるためのカード装着孔11を備えたカード装着部13を有している。
【0013】
バッテリ装着孔7は、図2(c)に示すように、矩形状でその上部両端部がなめらかなR状を形成している。バッテリ装着孔7とカード装着孔11間を仕切る仕切り板15の上部右側であって図2(b)に示す複合保持部材1の先端部(図2の上方側)には、左右方向へ所定の間隙を有して配置された一対の突出片17が設けられている。この突出片17における複合保持部材1の後端側の各側面であって、仕切り板15から上方へ間隙Cを有するとともに右端から左側へ間隙(a)及び間隙(a+b)を有した位置に、金属性のバッテリ側第2端子19が取り付けられている。バッテリ側第2端子19の他端側は、図2(a)及び(b)に示すように、複合保持部材1の先端側へ露出している。
【0014】
このバッテリ装着孔7に装着されるバッテリパック3は、図3に示すように、カマボコ形状であり、その先端には底面から上方へ間隙Cを有し、且つ左端から右側へ水平方向に間隙(a)及び間隙(a+b)を有した位置に一対のバッテリ側第1端子21が設けられている。
【0015】
カード装着孔11は、図2(c)に示すように、矩形状であり、カード装着孔11の底板の上部右側であって図2(b)に示す複合保持部材1の先端部には、左右方向へ所定の間隙を有して配置された複数のメモリ側第2端子23が設けられている。メモリ側第2端子23の他端側は図2(a)に示す複合保持部材1の先端側へ突出している。図4(a)に示すカード装着孔11の手前側には、メモリカード5をカード装着孔11に挿抜させるとともにカード装着孔11の軸心方向と同一方向に摺動するスライダ25が設けられている。
【0016】
スライダ25は、図5(a)に示すように、直方体形状であり、その中央部には左右方向に延びる段部27を有し、段部27内には棒状の揺動部材29が配設されている。揺動部材29の左端は段部27の左側端部に上下左右方向に揺動自在に接続され、揺動部材29の右側端部がスライダ25の延出方向と略同一方向に延出している。揺動部材29の中間部には上方へ湾曲した係合突出部31が設けられている。係合突出部31は矩形状であり、係合突出部31の左側の左側突出片31aと揺動部材29の基部の延出方向とのなす角度θ1は鈍角を有している。係合突出部31の頂部の頂部突出片31bと揺動部材29の基部の延出方向とのなす角度θ2は90度を越え180度以下の角度を有している。
【0017】
揺動部材29の先端部には、図5(b)に示すように、スライダ25の延出方向と略直角方向へ屈曲したカム突出部33が設けられている。このカム突出部33の先端部は図5(a)に示すスライダ25の側壁に設けられた切り欠き孔35を挿通して外部に突出した状態に配設されている。図5(b)に示す段部27内にはカム突出部33をその先端側へ付勢させる板ばね37が取り付けられており、板ばね37の先端部がカム突出部33の後端部に当接して付勢している。スライダ25の手前側側壁39の右端には外側へ突出する係止段部41が設けられている。また、図5(a)に示すスライダ25の左端底部には左側壁に開口部43aを有しスライダ25の延出方向へ延びたバネ挿着穴43が設けられている。スライダ25の左端上部には上方へ突出する板状の係止部45が設けられている。
【0018】
カード装着孔11に装着されるメモリカード5は、図4(a)に示すように、その先端部にメモリカード5の幅方向に所定の間隙を有して配置された複数のメモリ側第1端子47を有し、メモリカード5の先端左側の縁部には矩形状の段部49が設けられている。この段部49の外側形状はメモリカード5の先端に進むに従って漸次内側に傾斜する円弧状であり、段部49よりもメモリカード5の後端側には先端が円弧状の係合凹部51が設けられている。
【0019】
図6(a)に示すように、カード挿通孔11の底部にはカム溝53が設けられている。カム溝53は、図6(b)に示すように、先端に2つの凸部55を有し、その凸部55から開口部11a側へ延びて合流し更に開口部11a側へ延びる逆Y字状である。ここで、図7(a)はカム溝53の平面図を示し、図7(b)は同図(a)のI−I矢視に相当する部分の断面図を示し、図(c)は同図(a)のII−II矢視に相当する部分の断面図を示し、図(d)は同図(a)のIII−III矢視に相当する部分の断面図を示す。
【0020】
図7(a)及び(b)に示すように、カム溝53は点Aから点Bまでは同一深さyの平らな面であり、点Bから点Cまでは上方へ傾斜する傾斜面でありこの部分のカム溝53の深さyは点Cに進むに従って漸次浅くなる。点Cから点Dまでは点Cと同一深さyを有した平らな面であり、点Dから点Eまでは段部を形成し,この部分のカム溝53の深さyは点Cのそれよりも深くなっている。また、図7(c)に示すように、点Eから点Fまでは点Dから点Eまでと同一深さyの同一面であり、点F乃至点Hまでは段部となりこの部分のカム溝53の深さyは点D乃至点Fのそれよりも深くなっている。点Hから点Iまでは段部となりこの部分のカム溝53の深さyは点F乃至点Hのそれよりも深くなっている。
【0021】
更に、図7(d)に示すように、点Iから点Jまでは点Hから点Iまでの面と同一面であり、点J乃至点Lまでは上方へ傾斜する傾斜面でありカム溝53の深さyは点Lに進むに従って漸次浅くなり、点Lは点Aよりも上方に配設されている。このため、点Lよりも点A側に段部が形成されている。図6(b)に示す点Aから上方に延出するカム溝53は点Aと同一深さの溝である。カード装着部13の底板13aの上部にはカード装着孔11側へ突出する係止突起57aを有した係止片57が設けられている。この係止片57はカード装着部13の厚さ方向に弾性変形が可能である。
【0022】
スライダ25は、図4(a)に示すカード装着孔11内の左側(図4の下方側)であって、係合突出部31がメモリカード5側へ突出し且つカム突出部33が図4の紙面の手前側から奥側へ突出するように配設されている。そして、カード装着孔11内の端部に取り付けられたコイルバネ59の端部がスライダ25のバネ挿着穴43に挿入されている。
【0023】
次に、本発明の複合保持部材1の作用を説明する。最初に、バッテリパック3の挿抜作用を説明する。図示しない作業者が図1に示すバッテリ側第1端子21を複合保持部材1側に向けた状態でバッテリパック3を把持して、バッテリパック3をバッテリ装着孔7に挿入する。バッテリパック3がバッテリ装着孔7に挿入されると、図2(b)及び(c)に示すように、バッテリパック3はバッテリ装着孔7の内壁面に案内されながら複合保持部材1の先端側に移動するとともに、一対のバッテリ側第1端子21がバッテリ側第2端子19側へ移動する。そして、バッテリ側第1端子21がバッテリ側第2端子19に当接して、バッテリパック3がバッテリ側第2端子19に電気的に接続される。尚、バッテリパック3がバッテリ側第2端子19に電気的に接続されると、バッテリパック3の後端は複合保持部材1の後端から所定の突出量を有した位置に突出する。
【0024】
次に、複合保持部材1に装着された状態のバッテリパック3を複合保持部材1から取り出すには、作業者が複合保持部材1から突出するバッテリパック3の後端部を把持し、バッテリ側第2端子19から離反する方向へ引っぱる。その結果、バッテリパック3が複合保持部材1から引き出されて取り出すことができる。
【0025】
次に、メモリカード5の挿抜作用を説明する。メモリカード5を図1に示すカード装着孔11に装着するには、図4(a)に示すように、メモリカード5の基部を把持しメモリ側第1端子47を先端に向けてメモリカード5をカード装着孔11に挿入する。メモリカード5がカード装着孔11に挿入されると、メモリカード5の左側の側壁がスライダ25の側壁と摺接し、メモリカード5がスライダ25をメモリ側第2端子23側へ移動させるとともに係合突出部31を揺動させ、メモリカード5の段部49がスライダ25の係止部45に当接することで、メモリカード5がスライダ25に係止される。
【0026】
ここで、図4(b)はメモリカード5がスライダ25に係止された状態を示し、同図に示すように、揺動部材29の係合突出部31の上下位置はカム溝53の点Aの位置でフリーの状態(メモリカード5をカード装着部13に対して挿抜可能な状態)にあり(以下、この位置を「挿抜可能位置」と記す。)、この挿抜可能位置では、係合突出部31の係合凹部51内への突出量は僅かな状態にある。メモリカード5の段部49の外側形状は円弧状であり、且つ係合突出部31の頂部突出片31bは右下側へ傾斜しているので、メモリカード5がカード挿入孔11に挿入されてメモリカード5の円弧状の先端部が頂部突出片31bに当接すると、揺動部材31が下方へ揺動して頂部突出片31bが下方へ移動する。このため、メモリカード5がスライダ25の先端側に移動し、頂部突出片31bの戻りによりメモリカード5がスライダ25に係止される。
【0027】
そして、挿抜可能位置からメモリカード5を更に押圧すると、スライダ25はコイルバネ59の付勢力に抗して先端側へ移動する。また、これと同時に、カム突出部33が図7(b)に示す点A乃至点Dに移動して図4(b)に示す揺動部材29を上方へ揺動させて、係合突出部31が係合凹部51内へ深く挿入される。このため、メモリカード5とスライダ25との係合状態が確実になる。また、スライダ25の係止部45にメモリカード5の段部49が当接し、メモリカード5とスライダ25の相対位置が定まり、メモリ側第1端子47とメモリ側第2端子23間の摩擦に抗してこれらを接続させることができる。
【0028】
そして、カム突出部33が図7(a)に示す点Dから点E(以下、点Eの位置を「下死点」と記す。)に移動してその移動が規制されると、作業者はメモリカード5の押圧を止める。メモリカード5の押圧が無くなると、図4(a)に示すコイルバネ59の付勢力によりカム突出部33が図7(a)に示す点Gに移動して停止する。更に詳細には、図7(a)及び(c)に示すように、カム突出部31が下死点(点E)に移動してメモリカード5への押圧が無くなると、カム突出部31は点Eから点Dの方向へ移動するが、点Dは上方へ突出した段部の底部にあるのでカム突出部33が点Dから点Cの方向へ移動することができず、点Fの方向へ移動し点Fよりも溝の深い点Gまで移動して停止する。そして、図4(a)に示すメモリ側第1端子47がメモリ側第2端子23に接続された状態でメモリカード5がカード装着部13に装着される。尚、メモリ側第1端子47とメモリ側第2端子23が接触した状態でメモリカード5がカード装着部13に保持された状態である図7(a)に示す点Gの位置を、以下「接触状態位置」と記す。
【0029】
次に、接触状態位置にあるメモリカード5をカード装着部13から抜脱させる場合について説明する。最初に、図4(a)に示すメモリカード5をメモリ側第2端子23側へ押圧する。メモリカード5が押圧されると、カム突出部33は図7(a)及び図7(c)に示す点Gから点Hを通り点Iに移動し、点Iでその移動が規制される。(以下、点Iの位置を「下死点」と記す。)。そして、点Iでメモリカード5の押圧操作が無くなると、図4に示すコイルバネ59の付勢力によりスライダ25がメモリ側第2端子23から離反する方向へ移動するとともに、図7(a)に示すカム突出部33が点Iから点J、点K、点Lを通って点Aの挿抜可能位置に戻って停止する。
【0030】
ここで、図4(b)に示すように、挿抜可能位置における係合突出部31の係合凹部51への突出量は小さいので、挿抜可能位置においてメモリカード5を引き抜く方向に力を作用させても、係合凹部51の端部がカード装着部13に引っ掛からずに、メモリカード5をカード装着部13から容易に抜脱させることができる。
【0031】
尚、前述した実施の形態では、メモリカード5をカード装着部13に挿抜自在に装着させる例を示したがこれに限るものではなく、他の電子部品(例えば、ICカード等)を挿抜自在に装着させるようにすることができる。また、図4(b)に示すスライダ25は揺動部材29の先端にカム突出部33を有しているがこれに限るものではなく、カム突出部33を揺動部材29と別個に設けることができる。この場合には、図4(a)に示すスライダ25が摺動するカード装着孔11の側壁にカム突出部33を図4(a)の上下方向に移動自在に設け、カム突出部33に対抗配置されたカム突出部33の側壁に図7(a)に示すカム溝53を刻設する。尚、カム突出部33の先端がバネ等の付勢力を得て常時カム溝53に当接させるようにする。このように構成することで、前述したカム突出部33を揺動部材31に備えたスライダ25と同様に、メモリカード5をカード装着孔11に挿抜自在に装着させることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明による複合保持手段によれば、バッテリパックと電子部品を挿抜自在に保持可能な保持本体部材を一体で形成し、この保持本体部材にバッテリパックと電気的に接続するバッテリ側第2端子と、電子部品に電気的に接続する電子部品側第2端子とを設けることで、バッテリパックと電子部品を挿抜自在に保持させる保持手段を別個に設けた従来技術と比較して、保持手段の大きさを小さくすることができ、小型化した機器内のスペースを有効に利用することが可能になる。また、部品点数が減少するので端子の実装作業の作業効率を向上させることができ、製造コストが安価になる。
【0033】
また、電子部品を電子記憶媒体とし、保持本体部材は、電子記憶媒体の保持本体部材への押し込み操作に応じて電子部品側第1端子と電子部品側第2端子が接触した状態で電子記憶媒体が保持本体部材に保持された接触状態位置及び電子記憶媒体を保持本体部材に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持するカム機構を有する場合には、電子記憶媒体が保持本体部材に押し込み操作されると、その押し込み操作に応じてカム機構が電子記憶媒体を接触状態位置又は挿抜可能位置に位置決めすることで、電子記憶媒体を複合保持手段に容易に挿着及び抜脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における複合保持部材とこれに挿着されるバッテリパック及びメモリカードの斜視図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における複合保持部材を示し、同図(a)は複合保持部材の右側面図であり、図(b)は複合保持部材の平面図であり、同図(c)は複合保持部材の左側面図であり、図(b)は複合保持部材の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるバッテリパックの斜視図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態におけるカード装着部を示し、同図(a)はカード装着部の平面図であり、図(b)はスライダの平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるスライダを示し、同図(a)はスライダの正面図であり、図(b)はスライダの平面図であり、同図(c)はスライダの右側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態におけるカム溝を有したカード装着部を示す。
【図7】本発明の一実施の形態におけるカム溝を示し、同図(a)はカム溝の平面図であり、図(b)は同図(a)のI−I矢視に相当する部分の断面図であり、図(c)は同図(a)のII−II矢視に相当する部分の断面図であり、図(d)は同図(a)のIII−III矢視に相当する部分の断面図である。
【符号の説明】
1 複合保持部材(保持本体部材、複合保持手段)
3 バッテリパック
5 メモリカード(電子部品、電子記憶媒体)
19 バッテリ側第2端子
21 バッテリ側第1端子
23 メモリ側第2端子(電子部品側第2端子)
33 カム突出部(カム機構)
47 メモリ側第1端子(電子部品側第1端子)
53 カム溝(カム機構)
Claims (2)
- 前部に形成されたバッテリ挿入口に連通して内部に形成されたバッテリ保持空間及び前記前部に前記バッテリ挿入口と並んで形成された電子部品挿入口に連通して前記バッテリ保持空間に隣接して内部に形成された電子部品保持空間を有する保持本体部材と、
前記保持本体部材の後部に取り付けられ、一端が前記バッテリ保持空間内に突出し、他端が前記保持本体部材の後部から外方に露出するバッテリ側第2端子と、
前記保持本体部材の後部に取り付けられ、一端が前記電子部品保持空間内に突出し、他端が前記保持本体部材の後部から外方に突出する電子部品側第2端子とを有し、
端部にバッテリ側第1端子を有するバッテリパックを前記バッテリ挿入口から前記バッテリ保持空間に挿入して前記バッテリ側第1端子と前記バッテリ側第2端子とを当接させて電気的に接続して保持するとともに、端部に電子部品側第1端子を有する電子部品を前記電子部品挿入口から前記電子部品保持空間に挿入して前記電子部品側第1端子と前記電子部品側第2端子とを当接させて電気的に接続して保持することにより、前記バッテリパックと前記電子部品とを隣接させて同時に挿抜自在に保持することを特徴とする複合保持手段。 - 前記電子部品は電子記憶媒体であり、前記保持本体部材は、前記電子記憶媒体の前記保持本体部材への押し込み操作に応じて前記電子部品側第1端子と前記電子部品側第2端子が接触した状態で前記電子記憶媒体が前記保持本体部材に保持された接触状態位置及び前記電子記憶媒体を前記保持本体部材に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持するカム機構を有することを特徴とする請求項1に記載の複合保持手段。
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