JP3584232B2 - 携帯機器用ストラップ装着具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯機器用ストラップ装着具に関するものであり、さらに詳しくは、携帯電話機、PHS電話機、使い捨てカメラなどの携帯機器を保持するために、これらの携帯機器のストラップを装着する携帯機器用ストラップ装着具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機、PHS電話機、使い捨てカメラなどの携帯機器は、各種のバッグや鞄、あるいは衣服のポケットなどに入れて持ち運び、必要に応じて、バッグや鞄あるいはポケットなどから取り出すようにして、使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらの携帯機器は、バッグや鞄などから出し入れする際に手から滑り落ちることがあった。また、上着の胸ポケットやズボンの横ポケットあるいは後ろポケットなどに入れている場合には、前かがみになり上半身を低くして物を拾ったり靴紐を結んだりする際や、電車あるいは自動車の座席に腰を降ろしたり座席から立ち上がったりする際などに、これらのポケットから滑り落ちることがあった。
【0004】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、これらの携帯機器のストラップを装着し、このストラップを介して携帯機器を保持することで、これらの携帯機器がバッグや鞄、あるいは衣服のポケットなどから滑り落ちるおそれを簡単かつ確実に防止することのできる携帯機器用ストラップ装着具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、前壁と、後壁と、これら両壁の上端部どうしを連結する連結壁とを備えてなり、前壁に、この前壁を貫通する窓穴が設けられ、この窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した、携帯機器用ストラップを着脱可能に装着するためのフックが設けられていることを特徴とする携帯機器用ストラップ装着具が提供される。
【0006】
この明細書において、「前」および「後」とは、この発明に係る携帯機器用ストラップ装着具を所望箇所、すなわち、各種のバッグや鞄の袋部における口縁部分、あるいは衣服のポケットの口縁部分や腰ベルトの一部などに取り付けたときの前側および後側の位置をいい、「上」および「下」とは、そのときの上側および下側の位置をいうものとする。
【0007】
この発明に係るストラップ装着具は、携帯電話機、PHS電話機、使い捨てカメラなどの携帯機器を保持するために、これらの携帯機器のストラップを装着するものであり、所望箇所に前壁および後壁で挟んだ状態に取り付けて用いられる。携帯機器の使用は、この発明に係るストラップ装着具を所望箇所に取り付けた状態で行ってもよく、所望箇所から取り外した状態で行ってもよい。また、ストラップは、通常はこのストラップ装着具に装着した状態のままにしておくが、所望により、このストラップ装着具からいつでも取り外すことができる。
【0008】
このストラップ装着具の材質としては、各種のプラスチックや金属などがあるが、製造の容易性やコスト、製品の軽量性などを考慮すると、適切に選択したプラスチックがより好ましい。
【0009】
このストラップ装着具の形状や各種寸法、すなわち、前壁、後壁および連結壁の全体形状や上下長さ(縦幅)・左右長さ(横幅)・厚さ、窓穴やフックの配設位置、形状、面積、上下長さ・左右長さなどは、材質の種類や所望強度、製造の難易度や所望コストなどに応じて任意に設定することができる。
【0010】
窓穴は、前壁に、これを貫通した状態に設けられる。窓穴の位置(例えば、前壁の下部あるいは上部)、形状(例えば、略円形あるいは略方形)、専有面積(例えば、前壁の前面表面積の数パーセント〜数十パーセント)、上下長さ・左右長さなどは、前記のように任意である。なお、後壁には、所望により、1つあるいは複数の貫通穴や凹所あるいは薄肉部を設けることで、ストラップ装着具の軽量化や低コスト化を図ることもできる。
【0011】
フックは、携帯機器用ストラップを着脱可能に装着するための箇所である。すなわち、フックは、ストラップの装着部分(折り返し部分)をフックの後面側に位置させ、それ以外の部分を窓穴の下縁部から前壁の前面側へ位置させた状態に、あるいは、ストラップの装着部分をフックの前面側に位置させ、それ以外の部分を窓穴の下縁部から前壁の後面側へ位置させた状態に、ストラップを装着するための箇所である。
【0012】
フックは、窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した状態に設けられる。これは製造の容易性(成形性)を考慮したためである。フックの位置(例えば、窓穴の下部あるいは左右幅中間部)、形状(例えば、縦長長方形あるいは、下部が幅狭であり上部が幅広である各種の形状)、面積(窓穴の専有面積の所定パーセント)、上下長さ(例えば、窓穴の上下長さの所定パーセント)、左右長さ(例えば、窓穴の左右長さの所定パーセント)などは、前記のように任意である。また、窓穴の上縁部、側縁部および下縁部のそれぞれからフックの対応部分までの距離についても、材質の種類や所望強度、製造の難易度や所望コストなどに応じて任意に設定することができる。
【0013】
このストラップ装着具は、1つの実施の形態として、窓穴を、前壁の下端部側部分に設け、かつ、その正面形状を略楕円形に構成し、フックを、窓穴の下縁部から上方へ略真っ直ぐに延びる1つの装着部と、この装着部の上端部分付近から窓穴の上縁部および側縁部に沿って互いに反対側へ下端部分付近まで湾曲状に延びる一対の抜止部とからなるように構成することができる。
【0014】
ストラップ装着具をこのように構成すれば、以下のような点で、いっそう有利である。
【0015】
窓穴が前壁の下端部側部分にあることで、前壁のうち、窓穴の設けられていない上端部側部分を主として所望箇所への取り付けおよび所望箇所における保持のために利用することができるので、ストラップ装着具の同箇所への取り付けおよび同箇所における保持をより確実に行うことができる。
【0016】
また、窓穴の正面形状を略楕円形に構成したことで、他の正面形状、例えば略方形に構成した場合に比べて窓穴の専有面積をできるだけ少なくすることが可能になり、前壁の強度低下を極力、抑えることができる上、見栄えもよい。
【0017】
さらに、フックを、このような特徴ある形状の装着部および抜止部からなるように構成したことで、フックの装着部に装着したストラップの抜け外れを抜止部により簡単かつ確実に防止することができる上、デザイン的にも優れている。
【0018】
このストラップ装着具は、前記1つの実施の形態/他の実施の形態として、前壁および後壁を、上端部から下端部までの距離が互いに略等しくなるように形成し、さらに、前壁の上端部側部分の前面に、このストラップ装着具の取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部を設けるように構成することができる。
【0019】
ストラップ装着具をこのように構成すれば、以下のような点で、いっそう有利である。
【0020】
前壁および後壁を、上端部から下端部までの距離が互いに略等しくなるように形成したことで、前壁および後壁の上下長さが互いに略等しくなるので、これら両壁の上下長さが互いに異なる場合に比べて、所望箇所におけるストラップ装着具の保持をいっそうしっかり行うことができる上、同箇所からのストラップ装着具の抜け外れをいっそう確実に防止することができる。
【0021】
また、前壁の上端部側部分の前面に、このストラップ装着具の取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部を設けたことで、このような指掛け部が設けられていない場合に比べ、ストラップ装着具の所望箇所への取り付けおよび同箇所からの取り外しを指掛け部と連結壁とを利用していっそう容易かつ確実に行うことができる。
【0022】
この発明の別の観点によれば、携帯機器用ストラップと、このストラップが装着されるストラップ装着具であって、前壁、後壁、これら両壁の上端部どうしを連結する連結壁を有し、前壁に、この前壁を貫通する窓穴が設けられ、この窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した、前記ストラップを着脱可能に装着するためのフックが設けられているストラップ装着具とを備えてなる携帯機器取付装置が提供される。
【0023】
このような携帯機器取付装置によれば、携帯機器用ストラップの備わっていない携帯機器や、同ストラップを紛失したり損傷したりした携帯機器を、所望箇所、すなわち、各種のバッグや鞄の袋部における口縁部分、あるいは衣服のポケットの口縁部分や腰ベルトなどに、ストラップ装着具の前壁および後壁で挟んだ状態に取り付けることができる。
【0024】
この発明のさらに別の観点によれば、携帯機器本体と、携帯機器用ストラップと、このストラップが装着されるストラップ装着具であって、前壁、後壁、これら両壁の上端部どうしを連結する連結壁を有し、前壁に、この前壁を貫通する窓穴が設けられ、この窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した、前記ストラップを着脱可能に装着するためのフックが設けられているストラップ装着具とを備えてなる携帯機器が提供される。
【0025】
ここで、「携帯機器本体」とは、携帯電話機、PHS電話機、使い捨てカメラなどの携帯機器のうち、携帯機器用ストラップだけを排除した残りの部分全体をいうものとする。
【0026】
このような携帯機器によれば、携帯機器本体に加えて、携帯機器用ストラップとストラップ装着具とが備わっているので、特別な用具によることなく、携帯機器本体を、ストラップ装着具とストラップとを介して所望箇所に取り付けることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る1つの実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この発明はこれによって限定されるものではない。
【0028】
図1および図2に示すように、この発明に係る1つの実施の形態である携帯機器用ストラップ装着具Dは、プラスチック射出成形により形成され、正面形状が略長方形である前壁1と、正面形状が略長方形である後壁2と、これら両壁1・2の上端部1a・2aどうしを連結する連結壁3とを備えてなる。
【0029】
このストラップ装着具Dは、前壁1、後壁2および連結壁3により弾性変形可能なものであり、所望箇所、すなわち、各種のバッグや鞄の袋部における口縁部分、あるいは衣服のポケットの口縁部分や腰ベルトなどに、前壁1および後壁2で挟んだ状態に取り付けて、携帯電話機、PHS電話機、使い捨てカメラなどの携帯機器のストラップを装着し、これらの携帯機器を保持するために用いられる。
【0030】
前壁1および後壁2は、上端部1a・2aから下端部1b・2bまでの距離が互いに略等しくなるように、すなわち、上下長さがともに約38.0mmに形成されている。また、前壁1および後壁2は、左右長さ(横幅)がともに約26.0mmに、厚さがともに約3.0mmに形成されている。前壁1の上端部1a後面から後壁2の上端部2a前面までの距離、すなわち連結壁3の前後長さは、約8.0mmにされている。また、連結壁3の厚さは3.0mmにされている。
【0031】
前壁1の上端部1a側部分の前面には、このストラップ装着具Dの取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部4が設けられている。指掛け部4は、連結壁3から一体に垂下する垂直部分4aと、この垂直部分4aから一体に後壁2の下端部2b側部分へ向かうように傾斜する傾斜部分4bとからなり、縦断面形状が略「く」の字状に、また正面形状が略長方形に形成されている。指掛け部4は、その上下長さ(垂直部分4aの上端から傾斜部分4bの下端までの距離)が約16.0mmにされ、その左右長さ(横幅)が前壁1のそれと等しい約26.0mmに形成されている。
【0032】
前壁1の下端部1b側部分の中央には、この部分を貫通する窓穴5が設けられている。窓穴5は、その正面形状が略楕円形であり、その上下長さ(縦幅)が約12.0mmに、左右長さ(横幅)が約18.0mmに形成されている。
【0033】
窓穴5内には、携帯機器用ストラップ10を着脱可能に装着するためのフック6が設けられている。このフック6は、窓穴5の下縁部5cから一体に張り出したものであり、窓穴5の下縁部5cから上方へ略真っ直ぐに延びる1つの装着部6aと、装着部6aの上端部分付近から窓穴5の上縁部5aおよび側縁部5b・5bに沿って互いに反対側へ下端部分付近まで湾曲状に延びる一対の抜止部6b・6bとからなっている。
【0034】
装着部6aは、ストラップ10の装着部分(折り返し部分)10aを装着部6aの後面側に位置させ、それ以外の部分10bを窓穴5の下縁部5cから前壁1の下端部1b側部分の前面側へ位置させた状態に、あるいは、ストラップ10の装着部分10aを装着部6aの前面側に位置させ、それ以外の部分10bを窓穴5の下縁部5cから前壁1の下端部1b側部分の後面側へ位置させた状態に、ストラップ10を吊り下げ装着する箇所である。
【0035】
一対の抜止部6b・6bは、装着部6aに装着されたストラップ10が装着部6aから抜け外れるのを防止する部分である。
【0036】
装着部6aは、その上下長さ(下端部分から上端部分までの距離)が約12.0mmに形成され、左右長さ(横幅)が約4.0mmに形成されている。
【0037】
それぞれの抜止部6b・6bは、その上下長さ(下端部分から上端部分までの直線距離)が約8.0mmに形成され、湾曲した部分の横断幅が約2.0mmに形成されている。
【0038】
フック6は、その上端部分から窓穴5の上縁部5aまでの距離が約2.0mmであり、その側端部分から窓穴5の側縁部5b・5bまでの距離が約3.0mmであり、その下端部分から窓穴5の下縁部5cまでの距離が約2.0mmであるように形成されている。
【0039】
図3に、以上のように形成されたストラップ装着具Dを所望箇所の1つであるズボンの腰ベルト20の一部に取り付けた場合の例を示す。この場合において、ストラップ10は、携帯機器の1種である携帯電話機30に備わっているものである。
【0040】
ストラップ装着具Dをズボンの腰ベルト20に取り付けるときには、指掛け部4を人指し指と中指とで支え、親指を連結壁3に当てて、前壁1の下端部1bと後壁2の下端部2bとで腰ベルト20の上縁部を挟むようにストラップ装着具Dを配置し、そのまま押し下げる。
【0041】
腰ベルト20に取り付けたストラップ装着具Dには、図1〜図3に示すように、携帯電話機30に結び付けられたストラップ10の装着部分(折り返し部分)10aをフック6の装着部6aの後面側に位置させ、それ以外の部分10bを窓穴5の下縁部5cから前壁1の前面側へ位置させた状態に、ストラップ10を吊り下げ装着する。
【0042】
携帯電話機30の使用は、このストラップ装着具Dを腰ベルト20から取り外した状態で行う。ストラップ装着具Dを腰ベルト20から取り外すときには、親指を連結壁3に添え、人指し指と中指とを指掛け部4に掛けて引き上げる。腰ベルト20から取り外した携帯電話機30のストラップ10は、このストラップ装着具Dに装着された状態のままにしておくのが普通である。携帯電話機30の使用が終わると、携帯電話機30に結び付けられたストラップ10が装着されたストラップ装着具Dを腰ベルト20に再び取り付ける。
【0043】
なお、フック6の装着部6aに装着されたストラップ10は、一対の抜止部6b・6bによって装着部6aからの抜け外れが防止されているので、意識して装着部6aから取り外さない限り、少々の動きにより装着部6aから抜け外れるおそれがない。
【0044】
図4には、自動車50の運転席に座った人が、ストラップ装着具Dをズボンの腰ベルト20の一部に取り付けて、破線で表わすように携帯電話機30をズボンの横ポケット21に収納している場合の例を示す。また、図5には、電車60の座席に腰を降ろした人が、ストラップ装着具Dをズボンの腰ベルト20の一部に取り付けて、破線で表わすように携帯電話機30をズボンの横ポケット21に収納している場合の例を示す。
【0045】
これらの場合において、携帯電話機30のストラップ10がストラップ装着具Dに前記のように装着されているので、自動車50の運転席へ乗り降りする際や、電車60の座席に腰を降ろしたり座席から立ち上がったりする際などに、実線で表わすように携帯電話機30がズボンの横ポケット21から滑り出るようなことがあっても、携帯電話機30が横ポケット21からフロア51や通路61などへ落ちるおそれを簡単かつ確実に防止することができる。
【0046】
この発明に係る1つの実施の形態であるストラップ装着具Dにあっては、前壁1と、後壁2と、両壁1・2の上端部1a・2aどうしを連結する連結壁3とを備えてなり、前壁1に、これを貫通する窓穴5が設けられ、窓穴5内に、窓穴5の下縁部5cから一体に張り出した、携帯電話機30のストラップ10を着脱可能に装着するためのフック6が設けられている。従って、携帯電話機30に結び付けられたストラップ10をフック6に装着して、このストラップ装着具Dを、所望箇所である、各種のバッグや鞄の袋部における口縁部分、あるいは衣服のポケットの口縁部分や腰ベルト20などに、前壁1および後壁2で挟んだ状態に取り付けることで、携帯電話機30がこれらのバッグや鞄、あるいは衣服のポケットなどから滑り落ちるおそれを簡単かつ確実に防止することができる。
【0047】
また、このストラップ装着具Dにあっては、窓穴5が前壁1の下端部1b側部分にあることで、前壁1のうち、窓穴5の設けられていない上端部1a側部分を主として所望箇所への取り付けおよび所望箇所における保持のために利用することができるので、ストラップ装着具Dの同箇所への取り付けおよび同箇所における保持をより確実に行うことができる。
【0048】
さらに、このストラップ装着具Dにあっては、窓穴5の正面形状が略楕円形に構成されているので、他の正面形状、例えば略方形に構成した場合に比べて窓穴5の専有面積をできるだけ少なくすることが可能になり、前壁1の強度低下を極力、抑えることができる上、見栄えもよい。
【0049】
しかも、このストラップ装着具Dにあっては、フック6が、特徴ある形状の装着部6aおよび抜止部6bからなっているので、フック6の装着部6aに装着したストラップ10の抜け外れを抜止部6bにより簡単かつ確実に防止することができる上、デザイン的にも優れている。
【0050】
加えて、このストラップ装着具Dにあっては、前壁1および後壁2が、上端部1a・2aから下端部1b・2bまでの距離が互いに略等しくなるように形成されたことで、前壁1および後壁2の上下長さが互いに略等しくなるので、両壁1・2の上下長さが互いに異なる場合に比べて、所望箇所におけるストラップ装着具Dの保持をいっそうしっかり行うことができる上、同箇所からのストラップ装着具Dの抜け外れをいっそう確実に防止することができる。
【0051】
その上、このストラップ装着具Dにあっては、前壁1の上端部1a側部分の前面に、このストラップ装着具Dの取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部4が設けられているので、このような指掛け部4が設けられていない場合に比べ、ストラップ装着具Dの所望箇所への取り付けおよび同箇所からの取り外しを指掛け部4と連結壁3とを利用していっそう容易かつ確実に行うことができる。
【0052】
【発明の効果】
この発明における請求項1記載の携帯機器用ストラップ装着具にあっては、前壁と、後壁と、これら両壁の上端部どうしを連結する連結壁とを備えてなり、前壁に、この前壁を貫通する窓穴が設けられ、この窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した、携帯機器用ストラップを着脱可能に装着するためのフックが設けられている。従って、ストラップをフックに装着して、このストラップ装着具を、所望箇所である、各種のバッグや鞄の袋部における口縁部分、あるいは衣服のポケットの口縁部分や腰ベルトなどに、前壁および後壁で挟んだ状態に取り付けることで、携帯機器がこれらのバッグや鞄、あるいは衣服のポケットなどから滑り落ちるおそれを簡単かつ確実に防止することができる。
【0053】
この発明における請求項2記載の携帯機器用ストラップ装着具にあっては、窓穴が、前壁の下端部側部分に設けられていることで、前壁のうち、窓穴の設けられていない上端部側部分を主として所望箇所への取り付けおよび所望箇所における保持のために利用することができるので、ストラップ装着具の同箇所への取り付けおよび同箇所における保持をより確実に行うことができる。また、窓穴の正面形状が略楕円形に構成されているので、他の正面形状、例えば略方形に構成した場合に比べて窓穴の専有面積をできるだけ少なくすることが可能になり、前壁の強度低下を極力、抑えることができる上、見栄えもよい。
【0054】
この発明における請求項3記載の携帯機器用ストラップ装着具にあっては、前壁および後壁が、上端部から下端部までの距離が互いに略等しくなるように形成されたことで、前壁および後壁の上下長さが互いに略等しくなるので、これら両壁の上下長さが互いに異なる場合に比べて、所望箇所におけるストラップ装着具の保持をいっそうしっかり行うことができる上、同箇所からのストラップ装着具の抜け外れをいっそう確実に防止することができる。また、前壁の上端部側部分の前面に、このストラップ装着具の取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部が設けられているので、このような指掛け部が設けられていない場合に比べ、ストラップ装着具の所望箇所への取り付けおよび同箇所からの取り外しを指掛け部と連結壁とを利用していっそう容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係る携帯機器用ストラップ装着具の正面図である。
【図2】図2は、図1のストラップ装着具の側面図である。
【図3】図3は、図1のストラップ装着具を所望箇所に取り付けたときの斜視図である。
【図4】図4は、図1のストラップ装着具を所望箇所に取り付けて自動車に乗ったときの側面図である。
【図5】図5は、図1のストラップ装着具を所望箇所に取り付けて電車の座席に座ったときの側面図である。
【符号の説明】
1 前壁
1a 上端部
1b 下端部
2 後壁
2a 上端部
2b 下端部
3 連結壁
4 指掛け部
5 窓穴
5a 上縁部
5b 側縁部
5c 下縁部
6 フック
6a 装着部
6b 抜止部
10 ストラップ
20 腰ベルト
30 携帯電話機
Claims (3)
- 前壁と、後壁と、これら両壁の上端部どうしを連結する連結壁とを備えてなり、
前壁に、この前壁を貫通する窓穴が設けられ、この窓穴内に、窓穴の下縁部から一体に張り出した、携帯機器用ストラップを着脱可能に装着するためのフックが設けられていることを特徴とする携帯機器用ストラップ装着具。 - 窓穴は、前壁の下端部側部分に設けられ、かつ、その正面形状が略楕円形をなすものであり、フックは、窓穴の下縁部から上方へ略真っ直ぐに延びる1つの装着部と、この装着部の上端部分付近から窓穴の上縁部および側縁部に沿って互いに反対側へ下端部分付近まで湾曲状に延びる一対の抜止部とからなることを特徴とする請求項1記載の携帯機器用ストラップ装着具。
- 前壁および後壁は、上端部から下端部までの距離が互いに略等しく形成され、さらに、前壁の上端部側部分の前面に、このストラップ装着具の取り付けおよび取り外しの際に指を掛けるための指掛け部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の携帯機器用ストラップ装着具。
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