JP3584190B2 - 魚釣用リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールに釣糸を平行に巻回するレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したレベルワインド機構は、リール本体の側板間に設けられ、ハンドルの巻取り操作に連動回転し螺旋溝が形成されたウォームシャフトと、前記螺旋溝に係合する係合ピン及びラインガイド(釣糸案内部)を保持した摺動子(釣糸案内体)とを備えており、この摺動子は、リール本体の側板間に支持された案内杆に回り止め嵌合されて左右に往復動可能に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したレベルワインド機構の摺動子は、スプールに対して釣糸を平行に案内する機能上、その釣糸のテンションによって、左右に往復移動するときに傾斜する方向の力、及び嵌合部のクリアランスの影響を受け、接触移動案内面が点接触状態に近くなって安定せず、引っ掛かりが発生してスムーズな動きができなくなる場合がある。そして、状況が悪化すると、案内杆との間で食い付き現象が生じて巻取り操作ができなくなる場合が有り得る。
【0004】
このような傾向は、摺動子と案内杆の嵌合部にこじる方向の力が強く作用する強負荷巻取り状況下で使用される大型リールや電動リール等に多く発生する可能性が高い。
【0005】
さらに、レベルワインド機構の強度の維持と小型、軽量化のため、摺動子自体を金属材料で形成して薄肉化、簡素化する傾向にあるが、それに伴って摺動子の案内杆に対する嵌合支持面積が部分的になって接触案内状態が傾斜しやすく、これにより、線接触状態になって引っ掛かりが生じたり、局部的に磨耗しやすくなる。又、金属材料の摺動子と案内杆が同程度の硬度で形成された場合などは、摺動子と案内杆の加工や成形時のバリ等の影響で引っ掛かりや食い付きが生じやすくなる。
【0006】
この発明は、上述した問題点に着目してなされたものであり、レベルワインド機構の釣糸案内部を有する釣糸案内体を、実用時においてスムーズに左右往復動させる魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の魚釣用リールは、リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持し、前記スプールに釣糸を平行に巻回する釣糸案内部を有する釣糸案内体をスプール前方の側板間に配すると共に、前記釣糸案内体を側板間に架設された案内杆に回り止め嵌合させて前記釣糸案内体をハンドルの回転に連動して左右に往復自在に構成しており、前記釣糸案内体に装着されて前記案内杆の外周に摺動自在に嵌合されるものであって、両端の開口縁部に外側に向けて広がる傾斜面が設けられた筒状の摺動部材を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について添付図面を参酌して具体的に説明する。
【0009】
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態を示しており、図1は電動リールのレベルワインド機構の部分を切欠いて示す平面図、図2は側面図、図3はレベルワインド機構の主用部を拡大して示す図、図4はレベルワインド機構の主用部を軸方向から見た図、そして、図5は、釣糸案内体の分解斜視図である。
【0010】
リール本体1の左右側板2a,2b間には、釣糸が巻回されるスプール5が回転可能に支持されている。スプール5は、右側板側に設けられたハンドル7の回転操作、もしくは左右側板間に保持されている駆動モータ9によって回転駆動される。
【0011】
左右側板2a,2b間には、スプール5の前方に、レベルワインド機構10が設けられている。レベルワインド機構10は、スプールの前方で左右に往復動する摺動子である釣糸案内体12と、左右側板2a,2b間に架設され、釣糸案内体12を回り止め嵌合する断面円形の案内杆14と、案内杆14と平行になるように左右側板2a,2b間に架設され、外周面に螺旋溝16aが形成されたウォームシャフト16とを有している。
【0012】
釣糸案内体12は、図5に示すように、内部に空洞部Sが規定された本体12aと、この本体12aに一体的に形成され、釣糸が挿通される釣糸案内部(ラインガイド)12bとを備えている。前記本体12aには、釣糸案内部12bの導糸方向と直交する方向に貫通し、かつ空洞部Sと連通する貫通孔12cが形成されている。また、本体12aには、前記案内杆14が挿通できるように、一対の丸孔12dが形成されると共に、丸孔12dと直交する方向に丸孔12eが形成されている。
【0013】
前記ウォームシャフト16は、左右側板に固定された円筒部17内に回転可能に収容されており、この円筒部17が前記貫通孔12cに挿通される。円筒部17には、空洞部Sに臨むように、軸方向に沿って長孔17aが形成されており、この長孔17aを介して、前記丸孔12eから空洞部S内に挿入される係合ピン18が螺旋溝16aに係合する。
【0014】
前記案内杆14には筒状の摺動部材(カラー)20が配設され、この摺動部材20を介して案内杆14は前記一対の丸孔12dに挿通される。このため、各丸孔12dの径は摺動部材20の外径と略等しい大きさに形成されている。この場合、摺動部材20が本体12a内に配されると、摺動部材20が抜けてしまうため、本体12aには、矩形の抜け止め部材22が配設される。抜け止め部材22には、案内杆14と略同径の一対の丸孔22aが形成されており、摺動部材20の抜け止めを果たすと共に、案内杆14を貫通させる。
【0015】
なお、上記空洞部S内に挿入された係合ピン18は、本体12aの内周面及び摺動部材20の外周面によって、その動きが規制される。
【0016】
上記ウォームシャフト16の端部には、前記ハンドル7の巻取り操作もしくは駆動モータ9の駆動によってスプール5と同期駆動するレベルワインド駆動部25と連結するギヤ27が取り付けられている。これにより、ウォームシャフト16は、スプール5と共に回転駆動される。
【0017】
ウォームシャフト16が回転駆動されると、螺旋溝16aに係合するピン18を介して、釣糸案内体12は案内杆14に沿って左右に往復動する。すなわち、釣糸案内体12は、案内杆14の外周面と接触することなく、摺動部材20を介して左右に移動案内される。このため、釣糸のテンションによって、釣糸案内体12にこじる方向の力が強く作用しても、釣糸案内体12と案内杆14とは、摺動部材20によって面接触状態が維持されるため、引っ掛かりや食い付き現象が生じることなく、安定して左右に摺動することができる。また、摺動部材20が案内杆上を摺動することから、釣糸案内体12や案内杆14に多少の傷や加工バリ等があっても、摺動時に影響を受けることはない。
【0018】
さらに、上記した構成によれば、釣糸案内体12の案内杆14との摺動部に、摺動性の良好な材料(耐摩耗性、低摩擦係数の軸受材料)や、案内杆と硬度の異なる材料の選択が可能となり、釣糸案内体の材料、形状の制約を受けることが無くなる。具体的には、釣糸案内体12、案内杆14としてステンレス、アルミニウム合金等の金属材料を用い、摺動部材20として、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂材やカーボン素材、セラミック等、非金属材料を用いることが好ましい。
【0019】
上述した構成において、筒状に形成されている摺動部材20は、その両端の開口縁部に、外側に向けて広がる傾斜面を形成しておくことが好ましい。このような傾斜面を形成しておけば、案内杆14上に多少の傷、打こん等があっても、これを乗り越えての移動案内が可能となるため、食い付き等のトラブルをより効果的に防止することができる。
【0020】
図6〜図8は、本発明の第2の実施形態を示す図である。なお、以下の実施形態では、レベルワインド機構の部分のみを図示し、それ以外のリール本体の説明については省略する。また、上記実施形態のレベルワインド機構と同一の作用を成す部分については、同一の参照符号を付すこととする。
【0021】
前記実施の形態では、釣糸案内体の本体12a内に挿入される係合ピン18を、本体12aの内周面及び摺動部材20の外周面によって規制するように構成していたが、図6〜図8に示すように、係合ピン18が挿入される孔12eを筒状に形成し、ここに係合ピン18を挿入した後、筒状部12fに袋ナット30を螺入することで係合ピン18の規制を行なっても良い。すなわち、係合ピン18には、中心に突出部18aが形成されており、ここに座金31を介在させると共に、突出部18aを袋ナット30の中心孔30aに挿通させることで締付けが行なわれる。
【0022】
また、ウォームシャフト16と案内杆14の配置を上記した実施の形態と逆にする等、釣糸案内体の構成は適宜変形することが可能である。
【0023】
図9〜図11は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
上述した実施の形態では、摺動部材20は、釣糸案内体に配設された後、抜け止め部材22によって抜け止め保持した構成としたが、この実施の形態で示すように、インサート、圧入、接着、カシメ、溶着等の固定手段によって、予め釣糸案内体12内に抜け止め固定しておいても良い。
【0024】
このような構成によれば、レベルワインド機構の組み付け作業を容易に行なえるようになる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記した電動リール以外の両軸受型リールにも適用することが可能である。また、釣糸案内体の形状等については、種々変形することが可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、レベルワインド機構の釣糸案内部を有する釣糸案内体を、実用時においてスムーズに左右往復動させる魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電動リールのレベルワインド機構の部分を切欠いて示す平面図。
【図2】図1に示した電動リールの側面図。
【図3】図1に示す電動リールのレベルワインド機構の主用部を拡大して示す図。
【図4】図1に示す電動リールのレベルワインド機構の主用部を軸方向から見た図。
【図5】図1に示す電動リールのレベルワインド機構の釣糸案内体の分解斜視図。
【図6】レベルワインド機構の別の構成例の主用部を示す図。
【図7】図6に示すレベルワインド機構の主用部を軸方向から見た図。
【図8】図6に示すレベルワインド機構の釣糸案内体の分解斜視図。
【図9】レベルワインド機構の更に別の構成例の主用部を示す図。
【図10】図9に示すレベルワインド機構の主用部を軸方向から見た図。
【図11】図9に示すレベルワインド機構の釣糸案内体の分解斜視図。
【符号の説明】
1 リール本体
2a,2b 側板
5 スプール
7 ハンドル
10 レベルワインド機構
12 釣糸案内体
12b 釣糸案内部
14 案内杆
20 摺動部材
Claims (1)
- リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持し、前記スプールに釣糸を平行に巻回する釣糸案内部を有する釣糸案内体をスプール前方の側板間に配すると共に、前記釣糸案内体を側板間に架設された案内杆に回り止め嵌合させて前記釣糸案内体をハンドルの回転に連動して左右に往復自在とした魚釣用リールにおいて、
前記釣糸案内体に装着されて前記案内杆の外周に摺動自在に嵌合されるものであって、両端の開口縁部に外側に向けて広がる傾斜面が設けられた筒状の摺動部材を具備したことを特徴とする魚釣用リール。
Priority Applications (1)
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JP2001169696A JP2001169696A (ja) | 2001-06-26 |
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ID=18464189
Family Applications (1)
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JP35937599A Expired - Fee Related JP3584190B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 魚釣用リール |
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JP (1) | JP3584190B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35937599A patent/JP3584190B2/ja not_active Expired - Fee Related
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