JP3584109B2 - 積層樹脂シート押出成形法とその金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異種又は同種の熱可塑性合成樹脂から2層の樹脂層を押出成形して金型外で接合する積層樹脂シートの成形方法とその金型に関する。
【0002】
【従来技術と解決課題】
熱可塑性合成樹脂のポリカーボネート樹脂は、透明性良好で強度が高く特に耐衝撃性に優れて比較的安価である為、板、シート又はフィルム(以下この明細書において、単にシートと称する)に成形して建築用の屋根材、壁面材、仕切板、その他建材用として広く使用されており、また、非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂は、透明性ないし透光性が得られるので同様の用途に使用されつつある。これらの樹脂シートは、耐候性の付与や疵付き防護の目的で、上記樹脂を基材層としてその表面にアクリル樹脂、特にポリメチルメタクリレート樹脂を被覆して2層積層構造とされて実用されている。また、基材層の両面に被覆層を形成した3層積層構造のものもある。
【0003】
従来の2層積層の樹脂シートの成形法に、それぞれの樹脂を押出機で溶融して金型内にそれぞれ形成した2つの流路に連続的に供給し、これら流路が合流してダイ内を樹脂が流通する過程で2つの樹脂層が一体化されて、共通のダイの出口より押出して一対のロール間で圧接して引き取りながら放冷して2層積層の樹脂シートとする金型内で樹脂層が接合する押出方法が利用されてきた。
【0004】
この成形方法では、2層の樹脂の種類が異なるため、樹脂それぞれの最適押出成形温度が異なり、各流路内での樹脂温度を各成形ダイに設けられたヒーターを別個に制御し、流路内で温度調節された両樹脂層は成形ダイ内に同じ程度の粘度で供給されて、樹脂シートの基材層と被覆層の厚み比が押出方向だけでなく、幅方向に対し一定にすることが重要である。
【0005】
しかし、上記の用途の板材では、基材層と被覆層とは異種合成樹脂であるので、両樹脂の溶融軟化温度の差、即ち成形温度の差が50℃以上となるものがあり、しかも、基材層と被覆層との厚みの比が10:1〜50:1となるように被覆層が非常に薄くされている。このように被覆層の厚みが、基材層厚みに比して十分に小さいような樹脂積層品の押出法においては、各成形ダイ間の熱伝導により成形ダイ内の流路を流通する樹脂の温度が接近するようになり、軟化温度の高い方の樹脂の流動抵抗を増加させ、他方、軟化温度の低い方の樹脂は、流動抵抗を減じて流動性が高くなり、その結果、被覆用樹脂層と基材用樹脂層との粘度に大きな差が生じて、両樹脂層の厚み比の制御を難しくしていた。
【0006】
また、基材をポリカーボネート樹脂とし、被覆層をポリメチルメタクリレート樹脂とした組合せのような場合には、基材樹脂の温度は300℃程度、被覆層のポリメチルメタクリレート樹脂は250℃程度の成形温度が最適であるが、金型内の流路内で被覆層の樹脂の温度が徐々にではあるが、300℃近くに上昇して、ポリメチルメタクリレート樹脂が熱劣化を生じて強度の低下を生じ、また、過熱により被覆層が黄変してしまい、連続生産が難しいという問題もあった。
【0007】
また、この従来の成形方法は、成形ダイ内で2つの樹脂が合流してから距離が長いので、合流点から成形ダイ出口を2層の溶融樹脂層が移動する間に、基材樹脂層と被覆層の界面で両樹脂が混ざり合い、その結果、界面で白濁することがあり、本来2種類の樹脂はいずれも透明である場合でも、2層に積層した樹脂シートは不透明になる問題があった。
【0008】
さらに、従来の成形方法では、成形ダイ内の合流点から成形ダイ出口を2層の溶融樹脂層が移動する間に、両樹脂層の界面が押出方向に変動して被覆層が極端に薄くなり、ときには、膜切れを生じることがあった。また、金型の幅方向両縁部では金型からの熱放散が大きいので、両縁部近くの流路内樹脂層が冷却されやすく、成形した樹脂シートは、幅方向にも被覆層の厚み分布を生じたり、ときには、両縁部側では被覆層が極端に薄くなって膜切れを生じるという問題もあった。
【0009】
基材層と被覆層との厚みの比が1:1〜10:1と小さい時、このような異種2層積層構造をもつ樹脂シートは、前記のような膜切れは生じないものの熱劣化や界面の白濁は同様に生じるため、通常二層積層構造を得るには、基材層、被覆層として、事前に成形されたそれぞれの樹脂シートをプレス機によって加熱加圧して接着するプレス法が広く採用されている。この方法は連続生産が難しいという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の諸問題に鑑み、異種合成樹脂の基材層と被覆層とを一体にした2層構造のシート状の成形品を成形する方法とそのための金型を提供しようとするものであって、第1に、基材の樹脂と被覆層の樹脂との界面の混合を阻止して、透明な成形品を安定に成形可能とし、第2に、成形品の基材と被覆層との厚み比を所望の一定に制御可能とし、第3に、基材層と被覆層との溶融樹脂の温度を別個独立に制御可能として溶融軟化温度の低い樹脂の熱劣化を防止することを目的としている。
【0011】
樹脂を3層積層してシートに成形する方法には、通常は、押出成形法による押出直後の溶融樹脂層の両面に常温の樹脂フィルムを重ねてロール間に挟圧して接着するラミネート法が広く採用されている。また、繊維強化樹脂シートの成形法に関してではあるが、金型に設けた2つの成形ダイからそれぞれ樹脂層を別個に押出し、2つの成形ダイの間の空所を経由して繊維の織布ないし不織布など繊維補強材を該2つの樹脂層の間に供給し、加熱保温しながらロールにより樹脂層両側から挟圧して該繊維補強材に樹脂を含浸させて圧着させる方法がある(特開平4−33807号)。
【0012】
本発明は、また、異なる種類の溶融樹脂の接着性が乏しい場合に樹脂の間に接着剤層を介在させて成形した3層積層構造のシートを対象にするものであり、表裏の2つの樹脂層の間に中間層を介在させた3層構造のシート状の成形品を押出成形により成形する方法とその金型を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明の2層積層樹脂シートの成形方法は、概して言えば、2種類の熱可塑性合成樹脂をそれぞれ別体の押出機により溶融し、次いで、該2種類の溶融樹脂を、断熱空所を設けて近接状態または離間状態にした一対の金型本体にそれぞれ形成した樹脂流通用の流路と該流路に連通し金型外の合流点に向かって配向した成形流路とに供給して異なる溶融樹脂層にそれぞれ成形し、この2つの溶融樹脂層をそれぞれ該成形流路出口より押出して合流点で接合して後、一対のロール間で圧接して引き取るようにした異種2層積層樹脂シートに成形する方法である。
【0014】
本発明の2層積層樹脂シートを成形するための金型は、図1にその概要を示すが、断熱空所7を設けて離間した並列配置の一対の金型本体1a、1b にはそれぞれ樹脂流通用の広幅流路3a、 3bと該流路に連通した広幅の樹脂層成形用の成形流路4a、4bとを形成してあり、この2つの成形流路4a、4bの先端の出口4a’、4b’を近接状態または離隔状態にし(図1は離隔状態)、且つ、それぞれの成形流路4a、4bを金型外合流点40に向かって配向して成ることを特徴とするものである。
【0015】
この発明において、2種類の溶融樹脂は、各金型本体内の樹脂流通用の流路3a、3bの注入口31a、31bに供給されると、金型本体内の該流路3a、3bに連通した成形流路4a、4bで所定厚みの溶融樹脂層91a、91bに成形される。図1のような金型本体1a、1bの先端の成形ダイ41a、41bに設けた成形流路4a、4bの先端の出口4a’、4b’が離隔状態にあると2つの成形流路4a、4bが配向する共通の合流点40が金型本体外に設定され、成形流路出口4a’、4b’より押出された樹脂層は、所定厚みを保持したまま合流点40で溶融した樹脂の粘着力により溶着する。また、成形ダイ41a、41bが近接状態(不図示)にあるとその出口4a’、4b’も近接しており、それぞれ押出された2つの溶融樹脂層は合流点40で接触する。そして、それぞれの樹脂層が接触した後では、両樹脂層は91a、91bとして接合され、ロール8a、8b間で圧接しても、その接合面は明瞭に維持されて、従って、その両樹脂層91a、91bの界面部では白濁不透明になることが防止される。この方法により成形されたシートは、各樹脂シート9a、9bが一定の厚みを有する透明性の高い積層樹脂シート90となる。
【0016】
2種類の熱可塑性樹脂の組合わせについて、一方の樹脂はポリカーボネート樹脂若しくは非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂があり、成形流路4及びその先端の出口4b’の間隙を広隙として、厚い樹脂層91bを形成し、ロール圧接後の2層積層樹脂シートの基材層とする。他方の樹脂としては、アクリル系樹脂があり、成形流路4a及びその先端の出口4a’の間隙を狭隙として、薄い樹脂層91aを形成し、ロール圧接後に積層樹脂シートの被覆層とする。
【0017】
基材樹脂としてポリカーボネート樹脂又は非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂が利用されるが、特にテレフタル酸エステル共重合樹脂としては、特にテレフタル酸に、共重合成分として1, 4−シクロヘキサンジメタノールを1モルに対してエチレングリコールを3〜4モルの割合で、縮重合させて非晶質とした樹脂が好ましく利用される。このテレフタル酸エステル共重合樹脂は溶融後の押出成形過程で常用の冷却速度でも殆ど結晶化しないので、他に着色材を含まなければ、透明な樹脂となる。他方の被覆層樹脂には、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、特に、ポリメチルメタクリレートが利用され、通常は、被覆層に耐候性を付与するために紫外線吸収剤が配合され、基材樹脂に耐候性の劣る樹脂を使用する場合にも、2層積層樹脂シートとして耐候性を付与することができる。
【0018】
第2発明の3層積層樹脂シートの成形方法は、概して言えば、同種又は異種の熱可塑性合成樹脂を各々溶融混練する押出機から断熱空所を設けて離間した一対の金型本体に設けた樹脂流通用の流路にそれぞれ供給し、各溶融樹脂は、各金型本体先端の成形ダイに設けた成形流路から金型外の合流点に向けて2つの溶融樹脂層として押出すと共に、中間層樹脂シートを上記断熱空所から挿通して2つの樹脂層の間に供給して合流点で接合し、接合した溶融樹脂層をロールで圧接して引き取り、以後放冷してシートとするものである。2つの成形流路が配向する合流点では、中間層樹脂シートの両面に溶融樹脂層が接合し、ロールで圧接して引き取ると接合した3層積層構造の樹脂シートとなる。
【0019】
第2発明に利用する金型の発明は、図2にその概要を示すように、断熱空所7を設けて離間した並列配置の一対の金型本体1a、1bにそれぞれ樹脂流通用の広幅流路3a、3bと該流路に連通した広幅の樹脂層成形用の成形流路4a、4bを形成し、金型本体1a、1bの先端の成形ダイ41a、41bを離隔状態にして、且つ、それぞれの成形流路4a、4bを出口直下の金型外合流点40に向かって配向して成り、上記一対の金型本体1a、1bの当該断熱空所7及び該空所の下側の上記2つの成形ダイ41a、41bの間の空隙71を、中間層樹脂シート9cを合流点に連続供給するための供給路としたことを特徴としている。
【0020】
第2の発明は、一対の金型本体1a、1bの成形41a、41bに設けた成形流路4a、4bから比較的層の厚い異種の溶融樹脂層91a、91bを押出し、中間層9cの樹脂には接着性樹脂シート(フィルムを含む)を使用して、2つの溶融樹脂層91a、91bを接触させないで、接着して3層構造の樹脂シートに成形できる。この方法は、接着しにくい樹脂同士や接着はするが更に高い接着力が必要とされる接着接合に適しており、樹脂の組合せとして、例えば、溶融樹脂層91a、91bにそれぞれポリカーボネート樹脂と、ポリメチルメタクリレート樹脂を使用し、接着性樹脂シート9cには、ウレタンフィルム接着剤(例えば、Morton社製、「PE192 」、「PE194 」、「PE299 」等、厚み760μm)や、エチレン酢酸ビニル接着剤(例えば、武田薬品(株)製、「デュミランF−100 」、「デュミランF−300 」等、厚み400μm)を使用することができる。
【0021】
また、上述のように上記中間層樹脂シート9cは、厚い層がポリカーボネート樹脂若しくは上述した非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂であってロール圧接積層後には3層樹脂シート90の基材層となり、また、溶融樹脂層91aが薄い層のアクリル系樹脂であってロール圧接積層後に被覆層となるシートの成形にも利用される。この場合も、中間層樹脂シート9cが介在するので両樹脂層91a、91bは接触せず、ロール8a、8b間で圧接しても、その接合面は明瞭に維持されて、従って、その両樹脂層の界面部では白濁不透明になることが防止される。この方法により、成形されたシートは、各樹脂シート9a、9bが一定の厚みを有する透明性の高い積層樹脂シート90となる。
【0022】
以上、中間層樹脂シートは実施例に限定される事なく、基材層、被覆層となる溶融樹脂の種類により適宜選択できる。又中間層樹脂シートは、接着剤としての機能を失わない限り、どのような形態でも選択可能である。
【0023】
更に接着剤だけでなく赤外線カットフィルムのような機能性を持ったフィルムなどを重ねて中間層樹脂シートとしても使用可能である。又、上記に基材層と被覆層との厚み比が大きい例を挙げているが、必ずしもこれに限定されるのではなく、両者の厚み比が1:1〜10:1と小さい場合にも同様に適用出来る。
【0024】
上記第1及び第2の発明では、一対の金型本体が断熱空所により完全に離間されており、断熱空所は、その両側の金型本体間の熱伝導を遮断するので、金型本体内の各流路及び各成形流路の樹脂温度制御が独立して容易に行える。これにより、樹脂層の厚みの調整が容易となり、その押出方向だけでなく幅方向でのシートの被覆層厚み変動や膜切れが防止され、また樹脂層の過熱がないので、樹脂の熱劣化も有効に防止できる利点がある。そして、第2発明は、その断熱空所を、中間層樹脂シートの供給路としても利用しており、中間層樹脂シートを2つの成形ダイの間から合流点に供給して、両成形ダイから押出された樹脂層の間に接合される。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の押出成形用金型の実施例を、図3以下の図面により説明する。この金型1は、成形流路4a、4bを下方向に向けた堅型配置の例であり、金型1は、2つの広幅流路3a、3bを形成するために左右一対の金型本体1a、1bが設けられているもので、この例では、金型本体1a が被覆用樹脂層91a の成形に使用され、金型本体1bは基材用樹脂層91bの成形に使用される。
【0026】
図3において、各金型本体1a、1bは、内側金型部材12a、12bと外側金型部材11a、11bとがそれぞれ斜め下方に向けた本体接合面110、120で面接して固定されて構成され、各金型本体1a、1bは、図5に示すように、その金型の幅方向両側の端面が各金型本体1a、1bごとに別個の端面固定板18a、18b(図5参照)にボルト締めで固定されている。両側の端面固定板18a、18bは、後述のように、共通の金型固定部材19に固定されており、これにより、各金型本体1a、1bの内側金型部材12a、12bの間に断熱用空所7を設けて各金型本体1a、1bが分離されている。
【0027】
内側金型部材12a、12bと外側金型部材11a、11bとの間の接合面110、120には、押出機81a、81b(図7)に接続される注入口31a、31bに連通した注入路32、32と、金型幅方向に延長した分配路33、33とこの分配路33から間隙を狭くした広幅の狭面路34、34とが刻設されて、広幅流路3a、3bとされている。
【0028】
各金型本体1a、1bの外側金型部材11a、11bと内側金型部材12a、12bとが接合面110、120で対面しており、外側金型部材11a、11bの下方縁部13a、13bと、内側金型部材12a、12bの下方縁部にボルト締めで固定され交換可能な内側金型接合部材14a、14bとで成形ダイ41a、41bとを構成し、下方縁部13a、13bと内側金型接合部材14a、14bとが相対向する内面の間隙がそれぞれ樹脂層成形用の成形流路4a、4bとされている。これらの成形流路4a、4bは、それぞれ上記広幅流路3a、3bの狭面路34、34に連通され、接合面110、120に沿って斜め下方に向けられている。この例では、内側金型部材12a、12bの下方縁部に固定された接合部材14a、14bが、内側金型部材12a、12bとは、別体の部材で形成されて成形流路4a、4bの内面を構成している。
【0029】
成形ダイ41a、41bの内側金型接合部材14a、14bの相対向する外面の間が上記断熱空所7の下部の間隙71を形成し、成形ダイ41a、41bの成形流路4a、4bの出口4a’、4b’は、間隙71に向かって開口して、間隙71の開口部直下に設定した合流点40に配向されている。そして、本例では、成形流路4aが狭隙とされて、被覆層91aの成形に使用され、成形流路4bが広隙とされて、基材用樹脂層92bの成形に使用される。
【0030】
各成形流路4a、4bの流路間隙の調節手段については、本例では、外側金型部材11a、11bの下方縁部13a、13bの上方位置であって、且つ広幅流路3a、3b形成部位の外面に、厚み方向に切り欠いて薄肉とした切り欠部26、26が幅方向に形成されており、外側金型部材11a、11bの下部のネジ孔53を螺合して挿通された調節ロッド5a、5bの先端が、外側金型部材11a、11bの下方縁部13a、13bの外面に設けた封止孔25、25の底に先端が係止するようにされている。調節ロッド5a、5bは幅方向に一定間隔で複数設けてある(図5参照)。
【0031】
そこで、調節ロッド5a、5bを回転調節することにより、外側金型部材11a、11bの下方縁部に対して調節ロッド5a、5bが進退移動するので、切り欠部26、26を支点として下方縁部13a、13bの成形ダイ内面をそれぞれ相対面する方向に微動調節して弾性的に撓ませて、成形流路4a、4bの流路間隙を幅方向に均一に調節することができる。そこで、成形流路4a、4bは、押出成形しようとする成形品の基材層用樹脂シート9bと被覆層用樹脂シート9aの種類とその厚みに応じて、成形流路4a、4bの内面を微動することができ容易に間隙を変更できる。
【0032】
図4と図5は、金型本体1a、1b 間の相互距離調節手段を示すが、上記一対の金型本体1a、1b は、その幅方向端部が一対の端面固定板18a、18b によりそれぞれボルト締めされて固定されており、これら端面固定板18a、18bの外面が板状の金型固定部材19の表面に後述のように移動可能なようにボルト締め固定されている。金型固定部材19の下側縁部の左右の両側端にそれぞれネジ受け部材21、21を突設固定し、各ネジ受け部材21、21には進退調整用ロッド20、20が螺合して貫通されるが、進退調整用ロッド20、20が一対の金型本体1a、1b の相対向する方向に向けてあり、その進退調整用ロッド20、20の先端は、金型の端面固定板18a、18bの端面に当たり、且つ上記ネジ受け部材21、21に対応する端面に設けたロッド受け部材22、22に離脱不能に枢着されている。本例では、該ロッド20、20の先端には拡径部201が形成され、ロッド受け部材22、22は、内部に該拡径部201を収容する空所221と該拡径部201より小径のロッド軸203を挿通する貫通孔222とが形成されて、端面固定板18a、18b の対応端面にボルト締め固定されている。
【0033】
また、金型固定部材19の下側表面には、本例では4か所ずつの長孔23が設けてあり、長孔23は直線状に配列されて、長孔23に挿通したボルト24を端面固定板の側面に螺着できるようにされており、ボルト24が長孔23内を左右に相対移動できる範囲で、一対の端面固定板18a、18bを金型固定板19に対して相対的に左右方向に任意位置調節ができるようされている。
【0034】
そして、進退調整用ロッド20は、その回転動作によりネジ受け部材21に対して進退移動し、これにより、ロッド受け部材22を固定した端面固定板18a、18bを平行状態で相互に遠近移動させ、金型本体1a、1b間の相互距離調節、即ち成形ダイ41a、41b間の間隙71の間隔dを調節することができる。調節後は、金型固定板の下側側面の上記ボルト24を締めつけて固定すれば、金型本体1a、1bが両端の金型固定板19に固定される。
【0035】
この金型本体間の相互距離調節手段によって、成形ダイ41a、41bの間隙71の間隔dが密接の状態(即ち0mm)から例えば40mm程度に調節することができ、また同時に、間隙71の開口部から合流点40までの距離を調節することができるので、中間層樹脂シートの種類、形態に適宜対応できると言う利点がある。
【0036】
図6は、金型本体間の傾動角度調節手段を備えた金型固定部材19’を示しており、その外面には、上下3段のボルト挿通用の長孔25、251、252が左右対称に設けており、金型固定部材19’の背後の一対の金型の端面固定板18a、18bに、該長孔25、251、252に対応したネジ孔261が設けてある。下段の長孔25、25は直状長孔250であり、中段と上段の長孔251、252は、下段25を中心とする同心円上の弧状長孔であって、これら弧状長孔には、長孔25の直状長孔250に平行な直状長孔250、250が設けてある。
【0037】
各長孔25、251、252に挿通した端面固定板18a、18bを対応ネジ孔261にネジ込みすれば、金型固定部材19’に対して、一対の端面固定板18a、18bは、ボルト26の軸が該長孔25、251、252に沿って動向する範囲で、一対の端面固定板18a、18bは、相対向して傾動させることができ、金型本体の接合面120(130)も接合面120’から120”の範囲で回動し、従って、成形流路4a、4b(不図示)の配向角度θも調節でき、これに対応して、成形流路4a、4bの出口4a’、4b’から樹脂層の合流点40までの距離を調節できる。配向角度θないし合流点位置が決まれば、ボルト26を締めつけて、金型本体1a、1bと端面固定板18a、18bは、金型固定部材19’に固定される。該長孔25、251、252の直状長孔250は、金型本体1a、1b間の距離を調節するもので、傾動角度の調節は金型本体1a、1bを離間した状態でなされる。
【0038】
金型本体1a、1bの傾動角度の調節により、成形ダイの間隙、配向角度θ及び合流点40の位置が調節できるので、基材層と被覆層との密着性を改善したり、あるいは中間層樹脂シートの種類、形態が適宜選択できるという利点がある。
【0039】
上記実施例の金型で、2層積層樹脂シートを成形する例を挙げると、基材層用の樹脂に、ポリカーボネート樹脂または上記非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂を使用し、被覆層用の樹脂にポリメチルメタクリレート樹脂を使用する場合では、基材層厚み0.5〜5.0mm、被覆層厚みを0.025〜5.0mmの組合わせで成形する事が可能である。この場合、2つの成形ダイ41a、41bの間隔dは0〜10mmとし、場合によっては、内側金型部材12a、12bの下方縁部にボルト締めで固定され交換可能な内側金型接合部材14a、14bの接触する部分に後述のような断熱材を挟み断熱効果を高める。
【0040】
図3において、金型本体1a、1bの左右の内側金型部材12a、12bの間には断熱空所7を設け、この空所7には、断熱材72(例えば、日東成形工業(株)製の断熱材シート「ニトロンR」など)が、内側金型部材12a、12bの外面に貼着されている。また断熱材に代えて、この空所7には、金型接合部材13a、13bが冷却されない程度に空気を吹き付けまたは循環させてもよい。
【0041】
樹脂温度制御については、図3において、金型本体1a、1b内部には、流路3a、3bの両側にシース型電熱線6が幅方向に一定間隔で埋設され、また、測温用温度センサー61が埋設され、温度センサー61からの温度信号により制御装置を介してシース型電熱線6の発熱量を制御して、流路3a、3bを流通する溶融樹脂層91a、91bの温度を所定の成形温度範囲に維持するようにしておく。
【0042】
このような樹脂成形温度の制御により、基材層用の上記ポリカーボネート樹脂では300℃程度に、非晶質のテレフタル酸エステル共重合樹脂では210℃程度に温度調節されても被覆層用のポリメチルメタクリレート樹脂は250℃程度に温度調節することができる。また、成形中に各樹脂の温度が著しく変動する事も殆どない。そして基材層用樹脂と被覆層用樹脂の溶融温度差が50℃以上の樹脂の組合わせでも容易に成形することができる。
【0043】
図3に示した金型で3層積層樹脂シートを成形するには、上記各成形流路の間隙調節手段でそれぞれの成形流路4a、4bの間隙を変更し、また、金型本体1a、1b間の相互距離調節手段で、成形ダイ41a、41b間の間隙71の間隔dを変更し、上記中間樹脂層9cを挿通可能に断熱空所7、間隙71を調節することで、容易に3層シートの成形に利用することができる。
【0044】
このようにして構成した金型1は、注入口31a、31bには、2種類の樹脂を別個に溶融混練する2基の押出機81a、81bに接続されたノズルがそれぞれ接続され、また、成形流路4a、4bの合流点40の先側には、樹脂成形品を引き取るロール8a、8b(不図示)が配置されている。
【0045】
図7は、金型1と押出機81a、81bの接続配置を模式的に示しているが、図7(A)に示す例は、金型1の成形流路4a、4bを下向きに配置し、基材層用樹脂を押出す大径の押出機81bは軸心を水平に配置しており、この押出機81bの先端に接続したノズル85bを、金型本体1bの側面に開口した注入口31bに螺着している。他方の被覆層用の樹脂を押出す小径の押出機81aに連通して接続されたノズル85aは、金型本体1aの上面に開口した注入口31aに螺着して固定してあり、この場合、被覆層樹脂の押出機81aも軸心水平に配置して、その先端に水平のノズル83aとそのノズル流路を直角に曲げる曲がりノズル84aとを経て上記ノズル85aを下向きに接続している。これにより、2基の押出機81a、81bをいずれも水平配置可能にしている。
【0046】
上記の実施例は、下向き配置にした堅型の金型配置の例であるが、この金型1を成形流路4a、4bが横方向になるように横向き配置にしてもよい。図7(B)はこの例を示すが、金型1を横向きに配置しても、同様に、金型本体1aの被覆層樹脂の注入口31aはその金型側面に開口し、他方の金型本体1bの基材層用樹脂の注入口31bは金型上面に開口するので、基材層樹脂用押出機81bを水平に配置して、ノズル85bは曲がりノズル84bにより垂直に変向して注入口31bに螺着するようにしている。このように、2基の押出機81a、81bを共に水平状態で設置して混練し、しかも、金型1を横向きや下向きいずれの配置も適宜選択できるようになされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2層積層樹脂シートの押出成形用金型の模式的概念図。
【図2】本発明の3層積層樹脂シートの押出成形用金型の模式的概念図。
【図3】実施例に係る2層積層樹脂シートの押出成形用金型の縦断面図。
【図4】実施例に係る金型本体距離調節手段を具備した押出成形用金型の側面図。
【図5】実施例に係る金型本体距離調節手段を具備した押出成形用金型の上面図。
【図6】実施例に係る金型本体の傾動角調節手段を具備した押出成形用金型の側面図。
【図7】押出成形金型と2基の押出機との接続配置関係を示す図であって、(A)は金型を下向き配置した例を、(B)は金型を横向き配置にした例を、それぞれ示す。
【符号の説明】
1 金型
1a、1b 金型本体
3a、3b 樹脂流通用の流路
4a、4b 成形流路
4a’、4b’ 成形流路出口
40 樹脂層合流点
41a、41b 成形ダイ
5a、5b 調節ロッド
6 シース型電熱線
7 断熱用空所
9a、9b 樹脂シート
81a、81b 押出機
Claims (2)
- 断熱空所を設けて離間した並列配置の一対の金型本体にそれぞれ樹脂流通用の流路を形成すると共に該流路に連通した狭隙の樹脂層成形用の成形流路を金型本体の先端部の成形ダイに形成し、該2つの成形ダイの成形流路の先端の出口を近接状態若しくは離隔状態にし、且つ2つの成形ダイの成形流路をその出口若しくは出口直下の金型外合流点に向かって配向して成り、上記一対の金型本体の幅方向端部を固定する金型固定部材に金型本体間の相互距離調整手段を設けて、成形ダイの相互間隔調整可能としたことを特徴とする複層積層樹脂シートの押出成形金型。
- 断熱空所を設けて離間した並列配置の一対の金型本体にそれぞれ樹脂流通用の流路を形成すると共に該流路に連通した狭隙の樹脂層成形用の成形流路を金型本体の先端部の成形ダイに形成し、該2つの成形ダイの成形流路の先端の出口を近接状態若しくは離隔状態にし、且つ2つの成形ダイの成形流路をその出口若しくは出口直下の金型外合流点に向かって配向して成り、上記一対の金型本体の幅方向端部を固定する金型固定部材に金型本体間の傾動角度を調節する角度調節手段を設けて、成形ダイの成形流路の配向角度を調節可能としたことを特徴とする複層積層樹脂シートの押出成形金型。
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