JP3583659B2 - 液面検出方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば水の導入・導出路やダムの水位検出、容器内の液体の境界面の如き液面を検出する液面検出方式に係り、特に計量板や圧力センサ、フロート等を使用することなく、液体の境界面すなわち液面を画像処理により検知する液面検出方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液面を検出する手法には、圧力式、フロート式、画像処理によるものなどがある。圧力式は液体中に圧力センサを配置し、センサにかかる圧力から液面を検出するものである。
【0003】
フロート式は、液面に物体を浮かせ、その物体の位置を電気的あるいは機械的に計測することにより液面を計測するものである。
【0004】
また画像処理による手法は、容器や水路、ダム等の側面を撮影した画像から、容器等の側面と液面の接点を検出することで液面を検出するものである。従来の画像処理によるものでは、側面に計量板を貼り付け、液面と計量板の接点を検出することで液面を検出している(特開平8−145765号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、前記従来の手法では、容器や水路、ダム等に何らかの物体を設置する必要があるため、設置条件がそろわなければ液面の観測ができないという問題がある。
【0006】
また容器内側や水路、ダム等の側面を撮影し、取得した画像から容器中の液体と容器との境界線を検出することで容器内の液面位置を検出することができる。しかしカメラで撮影した映像には、液体だけでなく容器の模様やノイズも映っているため、容器や、水路、ダム側壁等の模様やノイズを液面として誤検出してしまうことがある。ところで液面が揺らいでいなければ、画像中の液面を一本の線分として検出できるが、河川等の液面が揺らいでいる場合、その検出が困難になることがある。
【0007】
このように映像から液面を自動的に決定するには、容器等の模様やノイズ等の外乱に影響されにくく、さらに計量板、計量柱等の設置されていない画像から、検出できる検出方式が必要である。従って本発明の目的はこのような課題を解決した液面検出方式を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理を図1にもとづき説明する。図1(A)は時刻tで容器内側や水路等の側面を撮影した画像から後述する手法で画像中の明るさの変化が急激な点(以下エッジという)を検出したエッジ画像であり、同(B)は時刻tよりtだけ先の時刻t−tのエッジ画像であり、同(C)は同(A)と(B)との同一部分を削除した差分のエッジ画像である。
【0009】
例えばモノクロのビデオカメラにより撮影された画像から液面の境界線を正確に検出するため、画像中の明るさの変化が急な点すなわちエッジを検出し、それらエッジを基に液面を検出する。しかしエッジは液面境界線部分のみから発生するだけではなく、例えば容器や壁等の背景の模様などからも発生する。背景から発生したエッジは、液面の抽出に悪影響を及ぼす可能性があるので、背景から発生した不必要なエッジを除去する必要がある。
【0010】
カメラが固定されている場合、背景のエッジは静止している。一方、液面は絶えず動いているので、液面から発生したエッジは常に動いている。そこで図1(A)、(B)に示す如く、時刻t及びt−tにおける時間の異なる2枚の画像から移動していないエッジを除去する。このような処理により図1(C)に示す如く、背景から発生された不必要なエッジが除去された、液面から発生したエッジのみを検出することができる。
【0011】
次にエッジ分布から液面を検出する。画像中に撮影されている液面は揺らいでいるため、液面から発生しているエッジを一本の直線に当てはめることはできない。しかし揺らいでいる水面も短い区間で区切った場合、その区間内では直線近似することができる。
【0012】
そこで画像を横方向に、短い区間で分割し、各区間毎に液面を検出する。このとき前記背景差分処理により、液体に浸かっていない部位から発生したエッジが消去されている。したがって各区間内で上から水平な直線を探索し、初めに検出された線分の位置をその区間の液面とすることができる。このように区分した各区間毎に液面検出を行い、それら各区間で検出された液面を基に時刻tでの液面を決定する。
【0013】
本発明の前記目的は下記構成により達成することができる。
【0014】
(1)検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、液面を検出する液面検出手段を具備し、前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により、この区間毎の液面の頻度ヒストグラムを作成し、その頻度数のピークの液面の値を測定すべき液面の値としたことを特徴とする。
【0015】
(2)検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、液面を検出する液面検出手段を具備し、前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により一定時間内の前記各移動エッジ画像に対して各頻度ヒストグラムのピークの液面の値を求め、一定時間内のこれらの液面に対し頻度ヒストグラムのピーク値を重みとした重み付平均値を求め、この平均値を測定すべき液面の値としたことを特徴とする。
【0016】
(3)検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、液面を検出する液面検出手段を具備し、前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により一定時間内のすべての移動エッジ画像中で求められた各区間毎の液面にもとづき頻度ヒストグラムを作成し、そのピークの液面の値を測定すべき液面の値としたことを特徴とする。
【0017】
(4)検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、第1のエッジ画像を得る背景画像を更新する背景更新手段と、画像のブレを補正するブレ補正手段と、前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、液面を検出する液面検出手段を具備し、前記液面検出手段において前記移動エッジ画像に対してエッジ分布を液面方向に対して複数の区間に分割して液面のヒストグラムを求め、これにもとづき液面を算出したことを特徴とする。
【0018】
これにより下記の作用効果を奏することができる。
【0019】
(1)移動エッジ部分のみを抽出してこれを複数区間に分割し、各区間において線分検出により液面検出し、検出した液面の頻度ヒストグラムにより液面を検出したので、計量板や計量柱を使用することなく、しかも正確に液面測定することができる。
【0020】
(2)一定時間内の複数の移動エッジ画像に対して頻度ヒストグラムのピーク値を重みとした重み平均により平均液面を求めたので、頻度ヒストグラムの値の大きい液面を全体の平均値に寄与する率を高くすることができるので、信頼性の高い液面測定することができる。
【0021】
(3)一定時間内の複数のすべての移動エッジ画像に対するヒストグラムを作成し、そのピーク値を持つ位置をその一定時間内の平均液面とすることができるので、何等かの原因により瞬間的な液面変動があってもそれによる悪影響を受けることのない、正しい液面検出ができる。
【0022】
(4)背景画像を一定の条件下で更新し、背景画像を基にブレ補正を行うので、環境変化や時間的変化で画像全体の様子が変わったり、カメラ設置位置がブレることによる影響を除去した、正確な液面測定を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1〜図4にもとづき説明する。図1は本発明の原理図、図2は本発明における液面検出状態説明図、図3は本発明の一実施の形態、図4は本発明の動作説明図である。
【0024】
図3において、1はビデオカメラ、2はパーソナル・コンピュータの如き上位装置、3はA/D変換部、4はCPU、5はメモリ、6はエッジ検出手段、7は移動エッジ検出手段、8は線分検出手段、9は水位検出手段である。
【0025】
ビデオカメラ1は例えば水路の水面及び壁面を撮影するものであり256階調のアナログのモノクロ画像で出力するものである。
【0026】
上位装置2は、例えばパーソナル・コンピュータ(以下パソコンという)で構成され、ビデオカメラ1から伝達されたモノクロ画像にもとづき水面の水位を判定するものであり、前記の如き、例えば256階調のアナログのモノクロ画像の明度をディジタル信号に変換するA/D変換部3、前記モノクロ画像を処理して水面の水位を判定処理するCPU4、画像データや動作プログラム等を格納するメモリ5等を具備している。またCPU4は、エッジ検出手段6、移動エッジ検出手段7、線分検出手段8、水位検出手段9等を具備している。
【0027】
メモリ5は、A/D変換部3でディジタル変換されたモノクロ画像や、CPU4で処理されたエッジ画像等が格納されるものであり、特にエッジ画像は、そのエッジ位置が壁の高さのどこに相当するのか、水底からの位置がわかるように位置づけされて格納されている。
【0028】
エッジ検出手段6は、ビデオカメラ1から伝送されたモノクロ画像を走査して、この画像中の明るさの変化があらかじめ定められた閾値Th以上の点を検出するものである。モノクロ画像を例えば3×3画素のマスクで走査して、その中心の注目画素の明度値が、その周辺の8つの画素の明度値のうちの少なくとも1つよりも、あらかじめ定められた閾値Th以上の差があれば、これをエッジと判定する。エッジは壁面の模様や、水面等に存在する。なお水面の明度値は光の反射がなければ小さく、光の反射部分は大きく、コンクリート壁は光が拡散発射するため明度値が水面よりも大きいという性質を有する。
【0029】
移動エッジ検出手段7は、異なる時刻で撮影したモノクロ画像を比較して、壁面の模様の如き、同じ位置にあるエッジを除去し、水面の表面波の如く、時刻により変化するエッジを検出するものである。例えば、図1(A)、(B)に示す如く、壁面の模様等にもとづくエッジEが存在する場合、図1(A)に示す時刻tで撮影したモノクロ画像にもとづくエッジ画像と、図1(B)に示す時刻t−tで撮影したモノクロ画像にもとづくエッジ画像では、これらの模様等にもとづくエッジ画像の同一の位置にエッジ画像Eが存在する。しかし水面境界つまり表面波W、Wの位置は同一でないので、図1(A)に示す時刻tのエッジ画像から、そのt前の時刻t−tにおける図1(B)に示すエッジ画像を差し引いたとき、図1(C)に示す如く、壁面の模様等の不動のものにもとづくエッジEは除去され、表面波の如き水面境界の移動したエッジWや、水面反射部分のエッジを抽出することができる。
【0030】
線分検出手段8は、図1(C)に示す如き、移動エッジ分布画像から水面を検出するものである。すなわち、図2(A)に示す如き、移動エッジ分布画像を、同(B)に示す如く、幅がLピクセルのn個の区間B、B・・・Bnに分割する。そして各区間B、B・・・Bn毎に、上から横がLピクセル、縦が1ピクセルのL×1のマスクで探索する。そしてこのLピクセルのうちあらかじめ定められた数のマスク領域がエッジ分布部分を検出したとき、例えばこのマスクの半分がエッジを検出したとき、水面を検出したものと判断し、そのときのマスクの位置から、この区間内の水位を認識する。このようにして各区間B、B・・・Bn毎に水位が検出される。
【0031】
水位検出手段9は、線分検出手段8から送出された各区間B、B・・・Bnにおける水位にもとづき水位を検出するものであって、各区間B、B・・・Bnで求められた水位をSi〔t〕(i=1、2・・・n)としてSi〔t〕の頻度ヒストグラムを作成する。このヒストグラムの値は、ある時刻tにおける各区間B、B・・・Bnでの水面の分布を表している。そこでこのヒストグラムでの最も高い値を持つ水面の位置をこの時刻tの水面として決定する。
【0032】
CPU4は、この水位検出手段9による水面の検出結果を、モニタ装置やビデオなどにD/A変換して出力して、表示したり、記録したり、堰における水量の流入、流出量のコントロールなどに使用する。
【0033】
図3に示す本発明の一実施の形態の動作を図4にもとづき説明する。
【0034】
S1.先ず前処理として図1(B)に示す如き、背景画像のエッジ画像を作成するため、ビデオカメラ1により背景画像を取得する。ビデオカメラ1により撮影されたモノクロのアナログ信号の背景画像は上位装置2に送出され、A/D変換部3によりディジタル信号に変換され、メモリ5に格納される。
【0035】
S2.メモリ5に背景画像が格納された後で、CPU4のエッジ検出手段6は、このモノクロの背景画像を、前記の如く、例えば3×3画素のマスクで走査して、その中心の注目画素の明度値が、その周囲の8つの画素の明度値の少なくとも1つよりも、あらかじめ定められた閾値Th以上の差があれば、これをエッジと判定し、図1(B)に示す如き、背景画像のエッジ分布を示すエッジ画像を作成し、メモリ5に保持する。このS1、S2により前処理を終了する。
【0036】
S3.次に時刻tにてビデオカメラ1により撮影されたモノクロ画像を上位装置2が取得する。
【0037】
S4.この時刻tのモノクロ画像もエッジ検出手段6により、前記と同様にしてエッジ分布を示す、例えば図1(A)に示す如きエッジ画像が作成され、メモリ5に保持される。
【0038】
S5.次にCPU4は移動エッジ検出手段7を動作させ、前記時刻tのエッジ画像から前記背景画像のエッジ画像を引き、図1(C)に示す如く、非移動エッジが削除された、差分のエッジ画像、つまり移動エッジ分布画像を得て、これをメモリ5に格納する。このメモリ5に格納された差分のエッジ画像は、水底からの位置に応じてエッジ位置が格納されており、エッジ位置により水底までの距離が認識できるように格納されている。
【0039】
S6.CPU4は、線分検出手段8を動作させ、図2(A)に示す如き、移動エッジ分布画像を、同(B)に示す如く、幅がL画素の区間B、B・・・Bnに分割する。
【0040】
S7.それから線分検出手段8は、各区間B、B・・・Bn毎にL×1画素のマスクで上から検索し、前記の如く、エッジ分布部分を検出し、これを水位検出用の線分として、つまり水平線を抽出する。
【0041】
S8.このように水平線の抽出ができたとき、CPU4は水位検出手段9を次のS9の如く動作させる。
【0042】
S9.水平線の抽出ができたとき、水位検出手段9は、前記の如く、各区間B、B・・・Bnで求められた水平線の位置、つまり水位の頻度ヒストグラムを作成し、その頻度ヒストグラムの最大の値の水平線の位置をその時刻の水位として測定する。そして次の時刻の水位測定に移る。
【0043】
S10.しかし何等かの原因により、例えば急に無風状態となって、前記S5にもとづく非移動エッジの削除において2つのエッジ分布の画像が一致し、S8において水平線の抽出ができなかったとき、CPU4は、メモリ5に保持している前の時刻に検出できた水位を出力することになる。
【0044】
なお、水面反射部分は、図1(C)に示す如く、水面境界面Wよりも下方に位置するので、前記線分検出手段8の動作に影響を与えることはない。
【0045】
また前記説明ではビデオカメラ1はモノクロ画像用のものを使用した例について説明したが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、カラー用のビデオカメラ、ディジタルカメラを使用しても、明度値の画像を得ることができるので、使用可能である。
【0046】
本発明の第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態では、図3の水位検出手段9が時刻tの瞬時のエッジ画像にもとづき区間毎に求めた水位のヒストグラムを作成してそれにもとづき水位を決定したが、第2の実施の形態では、図3の水位検出手段9は、図5に示す如く、一定時間T内の時刻t、t・・・tm(これらは一定時間間隔である)において、前記と同様にエッジ画像を作成し、各エッジ画像をnケの区間に区分して、それぞれ水位検出を行う。
【0047】
このとき、図5に示す如く、時刻tのエッジ画像については、最高の頻度ヒステリシスは水位Sであってピーク値はhであり、時刻tのエッジ画像については、最高の頻度ヒステリシスは水位Sであってピーク値がhであり、時刻tmのエッジ画像については、最高の頻度ヒステリシスは水位Smであってピーク値がhmであるとき、この一定時間Tの平均水位を求めるに際して、図3の水位検出手段9は下記の如く、水位のヒストグラムのピーク値を重みとした重み付け平均DWを求め、一定時間Tにおける平均水位とする。
【0048】
【数1】
Figure 0003583659
【0049】
すなわち、ヒストグラムの値の大きい方が検出水位としての信頼度が高いといえるので、一定時間の平均液面を求めるとき、前記の如く、第1の実施の形態でもとめた水位のヒストグラムのピーク値を重みとした重み付け平均により平均水位を検出するものである。
【0050】
本発明の第3の実施の形態を図6にもとづき説明する。第3の実施の形態では、図3の水位検出手段9は、一定時間内の全てのエッジ画像中で求められている各区間の液面Si〔t〕に対するヒストグラムを作成する。
【0051】
すなわち、図6に示す如く、一定時間T内の時刻t、t・・・tm(これらは一定時間間隔である)において、前記と同様にエッジ画像を作成し、各エッジ画像をnケの区間に区分して、それぞれ水位検出を行う。
【0052】
これにより時刻tにおいては区間B1−1 、B2−1 、Bn−1 においてそれぞれ水位が得られ、時刻tにおいては区間B1−2 、B2−2 、Bn−2 においてそれぞれ水位が得られ、時刻tmにおいては区間B1−m 、B2−m 、Bn−m においてそれぞれ水位が得られる。
【0053】
このようにして得られたm×nの水位によりヒストグラムを作成し、そのピーク値の水位を一定時間T内の平均水位とする。
【0054】
このようにして時間的、空間的な情報を基に水位を検出することができる。この場合は、何等かの原因で瞬間的な水位変動があってもそれを吸収した正しい水位検出を行うことができる。
【0055】
本発明の第4の実施の形態を図7にもとづき説明する。前記実施の形態で説明した背景画像は、環境変化や時間的変化で画像全体の様子が変わってしまうことがある。またビデオカメラを屋外に設置した場合、風雨などの影響によりカメラ映像がブレてしまう恐れがある。
【0056】
そこで本発明の第4の実施の形態では、図7に示す如く、背景更新手段11、ブレ補正手段12を設ける。なお、図7において他図と同記号は同一部分を示す。
【0057】
背景更新手段11は、一定の条件下で新しい背景画像を設定する。背景を更新するための条件としては、例えば▲1▼一定時間で更新、▲2▼画像の明るさ等が急に変化したとき等がある。
【0058】
ブレ補正手段12は、時刻t−Δtにおいて検出された、水位よりも高い位置にある。例えば矩形領域の映像を用いて、時刻tの映像と時刻t−Δtの映像をブロックマッチングによりブレ補正を行う。
【0059】
これにより撮影環境の変化や画像のブレに影響されることなく、水位を正確に検出することができる。
【0060】
図7において他は前記と同様に動作するものであるので、説明の簡略のため他の手段等の説明は省略する。
【0061】
また前記実施の形態における説明は、いずれも、水位の検出について行ったが、本発明は勿論水位検出のみに限定されるものではなく、容器内の油類の液面検出等、他の液体の液面検出にも適用することができるものである。
【0062】
【発明の効果】
本発明により下記の効果を奏することができる。
【0063】
(1)移動エッジ部分のみを抽出してこれを複数区間に分割し、各区間において線分検出により液面検出し、検出した液面の頻度ヒストグラムにより液面を検出したので、計量板や計量柱を使用することなく、しかも正確に液面測定することができる。
【0064】
(2)一定時間内の複数の移動エッジ画像に対して頻度ヒストグラムのピーク値を重みとした重み平均により平均液面を求めたので、頻度ヒストグラムの値の大きい液面を全体の平均値に寄与する率を高くすることができるので、信頼性の高い液面測定することができる。
【0065】
(3)一定時間内の複数のすべての移動エッジ画像に対するヒストグラムを作成し、そのピーク値を持つ位置をその一定時間内の平均液面とすることができるので、何等かの原因により瞬間的な液面変動があってもそれによる悪影響を受けることのない、正しい液面検出ができる。
【0066】
(4)背景画像を一定の条件下で更新し、背景画像を基にブレ補正を行うので、環境変化や時間的変化で画像全体の様子が変わったり、カメラ設置位置がブレることによる影響を除去した、正確な液面測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明における液面検出状態説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態である。
【図4】本発明の動作説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の動作説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ
2 上位装置
3 A/D変換部
4 CPU
5 メモリ
6 エッジ検出手段
7 移動エッジ検出手段
8 線分検出手段
9 水位検出手段

Claims (4)

  1. 検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、
    前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、
    前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、
    第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、
    前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、
    液面を検出する液面検出手段を具備し、
    前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により、この区間毎の液面の頻度ヒストグラムを作成し、その頻度数のピークの液面の値を測定すべき液面の値とした
    ことを特徴とする液面検出方式。
  2. 検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、
    前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、
    前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、
    第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、
    前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、
    液面を検出する液面検出手段を具備し、
    前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により一定時間内の前記各移動エッジ画像に対して各頻度ヒストグラムのピークの液面の値を求め、一定時間内のこれらの液面に対し頻度ヒストグラムのピーク値を重みとした重み付平均値を求め、この平均値を測定すべき液面の値としたことを特徴とする液面検出方式。
  3. 検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、
    前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、
    前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、
    第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、
    前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、
    液面を検出する液面検出手段を具備し、
    前記移動エッジ画像に対して分割した各区間において前記線分検出手段により検出した水平の直線の位置により区間毎の液面を検出し、前記液面検出手段により一定時間内のすべての移動エッジ画像中で求められた各区間毎の液面にもとづき頻度ヒストグラムを作成し、そのピークの液面の値を測定すべき液面の値としたことを特徴とする液面検出方式。
  4. 検出すべき液面とその背景が撮影された、明度を有する撮影画像を出力する画像出力手段と、
    前記撮影画像を明度に応じたディジタル値に変換するA/D変換手段と、
    第1のエッジ画像を得る背景画像を更新する背景更新手段と、
    画像のブレを補正するブレ補正手段と、
    前記明度に応じたディジタル値から明度変化が急な部分であるエッジを検出してこれを示すエッジ画像を出力するエッジ検出手段と、
    第1のエッジ画像と第2のエッジ画像を比較して移動したエッジを示す移動エッジ画像を出力する移動エッジ検出手段と、
    前記移動エッジ画像を複数の区間に分割し、各区間において上から一定長の水平の直線を探索する線分検出手段と、
    液面を検出する液面検出手段を具備し、
    前記液面検出手段において前記移動エッジ画像に対してエッジ分布を液面方向に対して複数の区間に分割して液面のヒストグラムを求め、これにもとづき液面を算出したことを特徴とする液面検出方式。
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