JP3582352B2 - 食器蓋及び金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飯用食器や汁用食器に被せる食器蓋及びこの食器蓋を成形する際に用いる金型に関するものであり、特に各家庭に給食を宅配する給食宅配システムにおいて使用される食器蓋及びこの食器蓋を成形する際に用いる金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高齢者の一人暮らしの家庭など、料理をすることができない家庭が年々増加している。このような家庭には給食を宅配する必要があるが、従来は弁当箱に食品を詰めた弁当を各家庭に配達することによって行なわれていた。
【0003】
しかし、弁当箱では暖かい食品は冷めてしまうと共に冷たい食品はぬるくなってしまい、特に給食センターから遠隔の家庭には暖かい食品や冷たい食品をそのまま供することができず、美味しく食事することができないという問題がある。
【0004】
そこで本出願人等によって、温蔵室と冷蔵室を設けて形成した温冷蔵庫を運搬用自動車に積んで、給食センターから各家庭に給食を配達する給食宅配システムが検討されている。すなわち、飯を盛った飯用食器、味噌汁等の汁を入れた汁用食器、惣菜を盛りつけた惣菜容器をトレーの上に載置し、このトレーを温蔵室と冷蔵室の間に跨がらせて温冷蔵庫内に収容することによって、飯用食器や汁用食器を温蔵室で保温させると共に惣菜容器は冷蔵室で冷却させるようにして、暖かい食品や冷たい食品をそのまま各家庭に配達することができるようにしたものである。
【0005】
この飯用食器84や汁用食器85の上面の開口に被せる食器蓋86’としては、図39、図40に示すように、飯用食器84と汁用食器85に共用することができる一種類のものが提案されている。この食器蓋86’は、円板型の蓋本体118の上面に補強用リング119を突設すると共に、蓋本体118の下面に飯用食器嵌合リング105と汁用食器嵌合リング106を同心円で突設することによって形成してあり、大きさの異なる飯用食器84と汁用食器の両方に嵌めることができるものである。また食器蓋86’の蓋本体118の中央部の近傍には下方へ筒部107が突設してあり、筒部107の内周に食器蓋86’の上下に開口する空気孔108が図40のように形成してあり、汁用食器85内の汁の揺れで汁が空気孔108から飛び出すことを防ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような食器蓋86’は、成形の際にその外周が鋭角に形成されて使用時に手を傷つけるおそれがあり、また外縁部の強度が低く、反りが発生するおそれがあった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、外周部にて手を傷つけるようなことがなく、また反りが発生するおそれのない食器蓋、及びこの食器蓋を成形するための金型を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の食器蓋は、御飯を盛り付ける飯用食器84と汁を入れる汁用食器85に被せられる食器蓋86であって、下面の周縁に外周リブ126を突設して形成されて成ることを特徴とするものである。
また、汁用食器85の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リング106が、飯用食器84の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リング105の内側に形成されるように汁用食器嵌合リング106及び飯用食器嵌合リング105を食器蓋86の下面に突設すると共に、飯用食器嵌合リング105の下方への突出寸法よりも、汁用食器嵌合リング106の下方への突出寸法を大きく形成して成ることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の食器蓋は、請求項1の構成に加えて、上面の中央部に押さえ突起127を突設して形成されて成ることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の食器蓋は、請求項1又は2の構成に加えて、押さえ突起127が円柱状に形成される共に、押さえ突起127の上面が凹面128として形成されて成ることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載の食器蓋は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、飯用食器84の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リング105と、汁用食器85の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リング106とをその下面に同心円状で
設けて形成して成ることを特徴するものである。
【0013】
本発明の請求項に記載の食器蓋は、請求項1乃至のいずれかの構成に加えて、中央部もしくはその近傍に上下方向に突出する筒部107を設け、この筒部107の内周に空気孔108を形成して成ることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項に記載の金型は、スプルー135が形成されたスプルーブッシュ131を着脱自在に備えた上型132と、この上型132に重ねて配置される下型133とで構成される金型129であって、上型132と下型133との接合部に上記の食器蓋86の押さえ突起127を除いた形状に対応する形状のキャビティ134が形成され、スプルー135のキャビティ134に接続される部分に押さえ突起127に対応する形状の突起用キャビティ141が形成されて成ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
トレー3は図6(a)及び図7に示すように、左右両側部に上面が開口する凹部76を設けると共に両凹部76をブリッジ片77で接続して合成樹脂成形品で形成してあり、両凹部76を同一寸法及び同形状に形成することによって、トレー3を左右対称に形成してある。各凹部76の開口周縁には係止凹段部113が設けてあり、各凹部76のブリッジ片77以外の周囲の三方はフランジ片111として形成してある。ブリッジ片77はこのフランジ片111よりも高い位置に形成されるようにしてあり、ブリッジ片77の両端部は幅広に形成してこの部分を手で掴んで持つことのできる把持部112としてある。またブリッジ片77の上面には、一端から多端に亘ってシリコン樹脂、テフロン樹脂等の軟質熱可塑性樹脂シートで形成されたシールド材138を設けるものである。なお、シールド材138は後述するようにトレー3のブリッジ片77の上面に設ける代わりにトレーカバー88の蓋ブリッジ片90の下面に設けても良いものである。トレー3の裏面には、図6(b)に示すように、各凹部76の底部において、トレー3の各隅部付近に下方に突出する嵌合凸部123を設けるものである。ここでトレー3をテーブル、床面、地面等の面上に載置する際、トレー3は面上と嵌合凸部123においてのみ接触するので、トレー3を載置する面上が汚染していたとしても、トレー3への汚染物の付着を最小限に食い止めることができ、トレー3を衛生に保つことができるものである。
【0017】
トレー3に着脱自在に嵌合される食器としては、中仕切り78、飯用食器84、汁用食器85、惣菜用容器79等を用いることができる。
【0018】
中仕切り78は外周形状を凹部76の開口周縁の係止凹段部113に沿う形状に形成してあり、中仕切り78には図8(a)に示すように一対の食器用凹部80a,80bが上方へ開口させて設けてある。また中仕切り78の裏面には、図8(c)に示すように、食器用凹部80a,80bの周囲に補強リブ124を下方に突出させて設け、中仕切り78が湾曲しないように補強してある。また中仕切り78の裏面に、その周縁の全周に亘って外縁補強リブ125を設けると、中仕切り78の湾曲を防止する効果を更に向上することができて好ましい。また中仕切り78はタルクを配合したポリプロピレン樹脂で成形すると、中仕切り78自体の弾性を低減して更に中仕切り78の湾曲を防止することができ、好ましい。一方の食器用凹部80aは飯用食器84の下部の外周面が密着して嵌合する形状に形成してあり、他方の食器用凹部80bは汁用食器85の下部の外周面が密着して嵌合する形状に形成してある。飯用食器84は汁用食器85よりも大きいので、一方の食器用凹部80aは他方の食器用凹部80bよりも大きく深い寸法に形成されるものである。
【0019】
惣菜容器79の周囲には外周形状が凹部76の開口周縁の係止凹段部113に沿う形状のフランジ片114が設けてあり、仕切り片82で仕切って上面が開口する凹所79aを複数設けてある。複数の凹所79aのうち一部のものは他のものと深さが異なるように形成するようにしてある。
【0020】
そして図16に示すように、トレー3の一方の凹部76に中仕切り78を、他方の凹部76に惣菜容器79を脱着自在にはめ込んで、中仕切り78と惣菜容器79を装着する。ここで、中仕切り78の外周縁を凹部76の係止凹段部113に、惣菜容器79のフランジ片114の外周縁を凹部76の係止凹段部113にそれぞれ係止させることによって、凹部76への中仕切り78や惣菜容器79の装着を行なうようにしてあり、中仕切り78の上面や惣菜容器79のフランジ片114の上面がトレー3の上面と面一になるようにしてある。このようにトレー3の一対の凹部76にそれぞれ中仕切り78や惣菜容器79をはめ込むにあたって、両凹部76は同形状であり、しかもトレー3は左右対称であるため、いずれの凹部76にも中仕切り78や惣菜容器79を装着することができるものである。
【0021】
飯用食器84や汁用食器85は図9に示すように、肉厚内部を中空に形成した樹脂成形品の食器本体116内にパラフィン等の蓄熱材料109を充填した保温食器110として形成したものが使用されるものであり、予め加熱して蓄熱材料109に蓄熱させておくことによって、飯用食器84内の御飯や、汁用食器85内の味噌汁などの汁を、蓄熱材料109に蓄熱した熱で保温することができるようにしてある。
【0022】
またこの飯用食器84や汁用食器85の上面の開口に被せる食器蓋86は、飯用食器84と汁用食器85に共用することができる一種類のものを用いるものである。すなわち、図1及び図2は食器蓋86の一例を示すものであり、円板型の蓋本体118の上面に補強用リング119を突設すると共に、蓋本体118の下面に飯用食器嵌合リング105と汁用食器嵌合リング106を同心円で突設することによって形成してある。飯用食器嵌合リング105は飯用食器84の開口上縁の内側に嵌合する直径で形成してあり、汁用食器嵌合リング106は汁用食器85の開口上縁の内側に嵌合する直径で、飯用食器嵌合リング105の内側に形成してある。内側の汁用食器嵌合リング106の下方への突出寸法は、飯用食器嵌合リング105の下方への突出寸法よりも大きな寸法に形成してある。また食器蓋86の蓋本体118の中央部の近傍には下方へ筒部107が突設してあり、筒部107の内周に食器蓋86の上下に開口する空気孔108が図3のように形成してある。また食器蓋86の蓋本体118の下面には周縁の全周に亘って下方へ外周リブ126を突設してある。また食器蓋86の蓋本体118の上面の中央部には上方へ押さえ突起127が突設してある。この押さえ突起127は円柱状に形成すると共に、上面を上方に開口する凹面128として形成することが好ましい。
【0023】
この食器蓋86は、樹脂成形品で形成するものであり、樹脂材の射出成形等により成形することができる。樹脂成形の際に用いる金型129としては、図10に示すように、スプルーブッシュ131を着脱自在に備えた上型132と、この上型132に重ねて配置される下型133とで構成されるものを用いることができる。上型132と下型133との間には、食器蓋86と同一形状の空隙を設けてキャビティ134を形成してあり、キャビティ134は蓋本体118の上面の中央部に相当する部分においてスプルーブッシュ131に設けたスプルー135に連通されている。スプルー135のキャビティ134に接続される部分は、押さえ突起127に対応する形状の突起用キャビティ141として形成するものである。このような金型129を用いてスプルー135から金型129内に樹脂材を注入することにより食器蓋86の樹脂成形を行った際は、金型129内に成形された樹脂成形品を上型132と下型133を分離して取り出すと共に、押さえ突起127となる部分を残してスプルー部分を切り離すことにより食器蓋86を形成することができるものである。このとき本来廃材となる樹脂成形品のスプルー部分の一部を残して押さえ突起127として成形することができ、資源の有効利用を図ることができるものである。またスプルーブッシュ131を図11に示すように、スプルー135のキャビティ134に接続される部分に突起用キャビティ141を形成しないで全長に亘ってほぼ同一口径に形成したスプルーブッシュ136と交換し、このようにして構成される金型130を用いて成形される成形品のスプルー部分を全て切り離すことによって押さえ突起127を備えない食器蓋86を形成することができるものである。また元々図11に示すような金型130を用いて押さえ突起127を備えない食器蓋86の生産を行っている場合は、スプルーブッシュ136を図10に示すスプルーブッシュ131と交換することによって図10に示す金型129を形成し、少ない設備投資にて押さえ突起127を備える食器蓋86を生産することができるものである。
【0024】
このように形成される食器蓋86を飯用食器84の上に被せると、図4のように飯用食器嵌合リング105が飯用食器84の開口上縁の内側に嵌合し、また食器蓋86を汁用食器85の上に被せると、汁用食器嵌合リング106は汁用食器85の開口上縁の内側に嵌合し、飯用食器84や汁用食器85の上面の開口に食器蓋86を被せることができるものである。従って、飯用食器84専用の蓋や汁用食器85専用の蓋を用いる場合のような、蓋の被せ間違いが生じることがなくなるものである。
【0025】
ここで、汁用食器嵌合リング106は下方への突出寸法を大きく形成してあるので、図4に示すように、汁用食器嵌合リング106の下端が汁用食器85の内面に接する位置から汁用食器85の上端の位置までの長さが長くなり、汁用食器85内の汁が揺れて汁用食器嵌合リング106の下端を超えても汁用食器85の上端は超え難くなるものであり、汁用食器85からの汁漏れを防ぐことができるものである。また、食器蓋86に設けた空気孔108は、食器蓋86で閉じた汁用食器85内が負圧になって、食器蓋86を開くことができなくなることを防ぐためのものであるが、汁用食器85内の汁が揺れると空気孔108から汁が飛び出すおそれがある。しかし、汁用食器85内の汁の波は汁用食器85の内面で発生するために、汁の波の高さは汁用食器85の内周に近い部分程大きく、汁用食器85の中央部では汁の波の高さは小さくなる。このために本実施の形態では、空気孔108を食器蓋86の中央部若しくはその近傍に設けることによって、汁用食器85内の汁の揺れで汁が空気孔108から飛び出すことを防ぐようにしている。しかも、空気孔108は筒部107の内周に設けることによって長さが長く形成されており、汁が空気孔108から飛び出すことを一層有効に防ぐことができるようにしてある。
【0026】
また食器蓋86の蓋本体118の下面には周縁の全周に亘って下方へ外周リブ126を突設してあるので食器蓋86の外周端部が鋭角に形成されることがなく、食器蓋86の外周端部にて手を切るようなことがないものであり、且つ食器蓋86の外周端部を補強して食器蓋86に反りが発生することを防ぐことができるものである。
【0027】
また汁用食器嵌合リング106の外周に樹脂材等で形成したパッキン材を着脱自在に設けることができる。このようにすると汁が盛られた汁用食器85に食器蓋86を被せる際、食器蓋86と汁用食器85との間にはパッキン材が介在することとなるので、食器蓋86と汁用食器85との間の気密性が高まり、食器蓋86と汁用食器85との間から汁用食器85内の汁が漏れ出ることを防ぐことができるものである。また飯用食器84に汁を盛ることも考えられるが、この場合は、飯用食器嵌合リング105の外周に樹脂材等で形成したパッキン材を着脱自在に設けることができる。このようにすると汁が盛られた飯用食器84に食器蓋86を被せる際、食器蓋86と飯用食器84との間にはパッキン材が介在することとなるので、食器蓋86と飯用食器84との間の気密性が高まり、食器蓋86と飯用食器84との間から飯用食器84内の汁が漏れ出ることを防ぐことができるものである。
【0028】
上記のように食器蓋86を被せた飯用食器84や汁用食器85は、図17に示すように、中仕切り78の食器用凹部80aに飯用食器84の下部をはめ込んで、また中仕切り78の食器用凹部80bに汁用食器85の下部をはめ込んで、トレー3の上に載置するようにしてある。このように飯用食器84や汁用食器85の下部を食器用凹部80a,80bにはめ込むようにすることによって、振動や衝撃で飯用食器84や汁用食器85が転倒することを防ぐことができると共に、利用者が食事するときにも飯用食器84や汁用食器85が転倒することを防ぐことができるものである。
【0029】
また図17のように惣菜容器79の上には容器蓋83を被せて、惣菜容器79の凹所79aに盛りつけた惣菜を保護するようにしてある。ここで、惣菜容器79に被せた容器蓋83の上面の高さと、飯用食器84に被せた食器蓋86の上面の高さと、汁用食器85に被せた食器蓋86の上面の高さはそれぞれ同じ高さになるようにしてある。
【0030】
容器蓋83は樹脂成形品で形成してあり、図18に示すように内部を中空に形成すると共に、この中空に形成した空隙に保冷材137を充填することが好ましい。このように容器蓋83の内部に保冷材137を充填すると、あらかじめ冷蔵庫内等に入れて保冷材137を冷却しておいた容器蓋83を惣菜容器79上に被せることにより、惣菜容器79内の惣菜を保冷することができる。また保冷材137は惣菜容器79とトレー3の惣菜容器79が嵌め込まれる凹部76の底部との間に配置して惣菜容器79内の惣菜を保冷することもできるが、冷気は対流により上方から下方に向かって移動するので、上記のように容器蓋83の内部に充填された保冷材137にて惣菜容器79内の惣菜を上方から保冷するほうが、効率良く保冷することができる。
【0031】
トレーカバー88は透明の樹脂成形品で形成してあり、図12及び図13に示すように、両側に下面が開口する断面コ字形の蓋部120を蓋ブリッジ片90で接続して形成されるものである。ここで蓋ブリッジ片90は上方に湾曲した形状に形成することが好ましい。蓋ブリッジ片90の下面には、蓋ブリッジ片90の一端から他端に亘って、シリコン樹脂、テフロン樹脂等の軟質熱可塑性樹脂シートで形成したシールド材138を設ける。ここでシールド材138は、蓋ブリッジ片90ではなく、上述したように、図6、図7に示すようにトレー3のブリッジ片77の面の一端から他端に亘って設けることもできる。また各蓋部120に下方へ開口する蓋凹部89が形成されるものであり、各蓋部120及び蓋凹部89を同一寸法及び同一形状に形成することによって、トレーカバー88を左右対称に形成してある。各蓋部120の蓋ブリッジ片90以外の周囲の三方はフランジ片121として形成してある。トレーカバー88の下面はトレー3の上面に沿う形状に形成してある。すなわち、蓋ブリッジ片90はフランジ片121よりも高い位置に形成されるようにしてあり、蓋ブリッジ片90の両端部は幅広に形成してこの部分を手で掴んで持つことのできる把持部122としてある。また各蓋凹部89の内側面には、図14に示すように蓋ブリッジ片90と反対側の隅部及びこの隅部に挟まれた部分に半円柱状の押さえリブ139を内方に突出させて設ける。この押さえリブ139の下面は、フランジ片121の下面と面一に形成するものである。また各蓋部120の下面(各凹部89の上底面)の複数箇所には下方へ突出する押さえ突部91が設けてある。この押さえ突部91は少なくともトレーカバー88の各隅部付近に設けることが好ましいものであり、トレーカバー88の各隅部付近においてトレーカバー88を下方に湾曲させて設けるものである。なお、図中では押さえ突部91は各蓋部120の周縁部に八個づつ設けてある。またこのとき、トレーカバー88の上面には押さえ突部91の裏側において上方に開口する嵌合凹部140を形成するものである。このとき各嵌合凹部140は、図15に示すようにトレーカバー88の上にトレー3を重ねてトレーカバー88の上面にトレー3の下面を配置した際にトレー3の各嵌合凸部123の位置とトレーカバー88の各嵌合凹部140の位置が対応するような位置に設け、且つ各嵌合凸部123が各嵌合凹部140内に収まって嵌合されるように各嵌合凹部140の内面の寸法を各嵌合凸部123の寸法よりもやや大きく形成するものである。
【0032】
このようなトレーカバー88を同じ向きに複数個積み重ねる際は、下方に配置されるトレーカバー88の蓋凹部89の上面に、上方に配置されるトレーカバー88の押さえリブ139の下面が当接することとなり、下方に配置されるトレーカバー88の蓋凹部89が上方に配置されるトレーカバー88の蓋凹部89内に嵌り込むことを防ぐことができ、特にトレーカバー88を洗浄した後、水で濡れたトレーカバー88を積み重ねたときに、下方に配置されるトレーカバー88の蓋凹部89が上方に配置されるトレーカバー88の蓋凹部89内に嵌り込んで抜けなくなることを防止することができるものである。
【0033】
このように形成されるトレーカバー88を図5のようにトレー3の上に被せると、トレー3のブリッジ片77及びフランジ片114の上にトレーカバー88の蓋ブリッジ片90及びフランジ片121が重ねられると共に、一方の蓋凹部89内に惣菜容器79に被せた容器蓋83が、他方の蓋凹部89内に飯用食器84と汁用食器85が収容される。そして各蓋凹部89の上底面に突設した押さえ突部91が惣菜容器79に被せた容器蓋83の上面及び、飯用食器84や汁用食器85に被せた食器蓋86の上面にそれぞれ当接するようにしてある。また各食器蓋86の押さえ突起127の上面が蓋凹部89の上底面に当接するようにしてある。また図19に示すように蓋凹部89の押さえリブ139の下面が中仕切り78の上面に当接するようにしてある。
【0034】
このようにして、惣菜容器79、飯用食器84、汁用食器85をトレーカバー88で覆って埃等から保護することができるものであり、またトレーカバー88の押さえ突部91で容器蓋83や食器蓋86を押さえると共にトレーカバー88の上底面で食器蓋86の押さえ突起127を押さえることができ、惣菜容器79から容器蓋83が浮き上がって外れたり、飯用食器84や汁用食器85から食器蓋86が浮き上がって外れたりして、惣菜容器79や飯用食器84や汁用食器85の内容物が飛び出すことを防ぐことができるものである。ここで食器蓋86の押さえ突起127の上面を凸状に形成してあると、トレーカバー88の上底面と食器蓋86の押さえ突起127とが一点で当接することになり、トレーカバー88の上底面で食器蓋86の押さえ突起127を充分に押さえつけることが困難なものであるが、上記のように食器蓋86の押さえ突起127の上面を上方に開口する凹面128として形成すると、トレーカバー88の上底面が食器蓋86の押さえ突起127の上面の周縁部と当接することとなり、接触面積が大きくなってトレーカバー88の上底面で食器蓋86の押さえ突起127を充分に押さえつけることができるものである。また押さえリブ139にて中仕切り78を押さえることができ、中仕切り78に反りが発生することを防止することができるものである。またトレーカバー88の蓋ブリッジ片90の下面とトレー3のブリッジ片77の上面のいずれか一方にシールド材138が設けてあるので、トレーカバー88の蓋ブリッジ片90に設けたシールド材138がトレー3のブリッジ片77に当接し、あるいはトレー3のブリッジ片77に設けたシールド材138がトレーカバー88の蓋ブリッジ片90に当接することにより、惣菜容器79が配置される空間と、飯用食器84や汁用食器85が配置される空間とをシールド材138にて確実に遮断することができ、惣菜容器79が配置される空間の冷たい空気が飯用食器84や汁用食器85が配置される空間に浸入して飯用食器84や汁用食器85が冷たくなることを防いで保温効果が低減することを防ぐと共に、飯用食器84や汁用食器85が配置される空間の暖かい空気が惣菜容器79が配置される空間に浸入して惣菜容器79が暖められることを防いで保冷効果が低減することを防ぐことができるものである。また、トレーカバー88をトレー3の上に被せるにあたって、両蓋凹部89は同形状であってしかもトレーカバー88は左右対称であるため、いずれの蓋凹部89にも惣菜容器79に被せた容器蓋83、あるいは飯用食器84や汁用食器85を収容することができ、トレーカバー88をいずれの向きにしてもトレー3の上に被せることができるものである。
【0035】
上記のようにして本発明に係る宅配用配膳装置Aを構成することができるものであり、この宅配用配膳装置Aは給食宅配システムにおいて使用されるものである。
【0036】
このようにして構成される宅配用配膳装置Aを複数個積み重ねる際は、下方に配置される宅配用配膳装置Aのトレーカバー88に設けられた各嵌合凹部140に、上方に配置される宅配用配膳装置Aのトレー3に設けられた嵌合凸部123を嵌合させることにより、複数の宅配用配膳装置Aを正確に位置合わせをして容易に多段に積み重ねることができるものである。そのため下記に詳述するように図22に示すように温冷蔵庫4内に宅配用配膳装置Aを収容する際、宅配用配膳装置Aを多段に積み重ねた状態で効率的且つ容易に人力で温冷蔵庫4まで運搬することができるものであり、またこの温冷蔵庫4を図20のように運搬用自動車5の荷台15に積み込んで給食を宅配する家庭の家の前に着いた際、宅配用配膳装置Aを多段に積み重ねた状態で効率的且つ容易に人力で各家庭に運ぶことができ、複数個の宅配用配膳装置Aを人力で同時且つ容易に運搬することができるものである。
【0037】
次に、給食宅配システムの一例について説明する。給食宅配システムは温冷蔵庫4と、運搬用自動車5と、台車6とを具備して形成されるものであり、まず温冷蔵庫4について説明する。
【0038】
図23及び図24は温冷蔵庫4の箱本体21を示すものであって、図23において22はアルミニウム等の型材で形成されるフレーム材23を組み付けて形成されるフレーム、24a,24b,24c,24dは発泡ポリウレタン板の両面にステンレス等の金属板を貼って形成される断熱プレートであり、各断熱プレート24a,24b,24c,24dをフレーム22のフレーム材23間に差し込んで固定することによって、上面用の断熱プレート24aで箱本体21の上面の壁が、下面用の断熱プレート24bで箱本体21の下面の壁が、側面用の断熱プレート24cで箱本体21の側面が、背面用の断熱プレート24dで箱本体21の背面の壁がそれぞれ形成されるようにしてある。
【0039】
また図23において18はアルミニウム等の金属板で形成される蓄冷材収納ダクトであって、図25に示すように前端面が差込み口26として開口する蓄冷材収納用間隙27が上下複数段設けてあり、各蓄冷材収納用間隙27の両側面にはほぼ全面に亘って放冷用開口部28が形成してある。蓄冷材収納ダクト18の上端と下端にはそれぞれフランジ片29が設けてあり、蓄冷材収納ダクト18を箱本体21の左右の中央部内に入れ、上下の各フランジ片29を上面用の断熱プレート24aや下面用の断熱プレート24bにビス止め等して固定することによって、箱本体21内に蓄冷材収納ダクト18を取り付けるようにしてある。
【0040】
さらに図23において30はステンレス等の金属材で形成されるドア取付枠であり、フレーム22の各フレーム材23の前端部及び各断熱プレート24a,24b,24cの前端部に取着するようにしてある。上記のように組み立てることによって、図24に示すように前面が開口する箱本体21を形成することができるものである。
【0041】
図26乃至図28は箱本体21内へのパネルヒーター7や間仕切り壁10の組み込みを示すものである。パネルヒーター7は2枚の金属板の間に電気発熱体をほぼ全面に亘ってサンドイッチして遠赤外タイプに形成されるものであり、電気発熱体に通電することによってパネルヒーター7の全面から発熱するようにしてある。このパネルヒーター7の下部の表面には蓄熱材8を密着させて取り付けてある。蓄熱材8はパラフィン等の蓄熱材料をケーシングに密封して板状に形成してあり、図30(a)に示すように周囲にフランジ片32が設けてある。この蓄熱材8を複数枚並べてパネルヒーター7の表面に重ね、ネジ33をフランジ片32からパネルヒーター7にねじ込むことによって、図30(b)に示すようにパネルヒーター7の下部に取り付けるようにしてある。この蓄熱材8を付設したパネルヒーター7は温冷蔵庫4の箱本体21の左右両側の内面にそれぞれ、図29に示すようにネジ34によって取り付けられるものである。パネルヒーター7にはプラグを設けた電気コードが接続してあり、この電気コードは箱本体21から導出してある。
【0042】
また間仕切り壁10は図31や図32に示すような仕切り板11を上下に複数枚連ねて配置することによって形成されるものである。すなわち、仕切り板11は耐熱PVCなどの樹脂で成形される中空成形品36に発泡ポリウレタン等の断熱材37を充填して断熱性高く形成されるものであり、仕切り板11の下端部には下方へ開口するシャッター溝38が前後方向の全長に亘って設けてある。仕切り板11には前後の2箇所において両側面に開口する通孔39が穿設してあり、この各通孔39にインナーパイプ40を挿通すると共にインナーパイプ40の仕切り板11の両側面から突出する部分にそれぞれアウターパイプ41を被挿し、一対のインナーパイプ40の両側の端部間にレール42を配設するようにしてある。尚、レール42は断面L字形、断面倒L字形、断面コ字形など、任意の形状に形成したものを用いることができる。
【0043】
また仕切り板11のシャッター溝38には断面下向き開口コ字形に屈曲した断熱ゴム44が差し込んであり、この断熱ゴム44内においてシャッター溝38内に発泡ポリウレタンのゴムコート材などの弾性材で形成したスプリング材45が差し込んである。さらにこのスプリング材45の下側に、仕切り板11の前部と後部にそれぞれ1枚ずつ、シャッター板12が断熱ゴム44内においてシャッター溝38内に差し込んである。そして図32のようにシャッター板12等をセットした仕切り板11を図33に示すように上下複数枚連ねて配置し、図29のように各仕切り板11の両側のレール42をパンチングメタル等の多数の孔を明けた金属板で形成される孔明き板46に当接すると共に孔明き板46の外側からレール42に通したネジ43をインナーパイプ40にねじ込むことによって、図28に示すように仕切り板11を上下複数枚連ねて固定し、間仕切り壁10を形成することができるものである。このように形成される間仕切り壁10にあって、上下に隣合う仕切り板11間の隙間は、上の仕切り板11のシャッター溝38に装着したシャッター板12が下の仕切り板11の上端面にスプリング材45による弾性力で当接することによって塞がれ、間仕切り壁10の両側間の気密性が得られるようになっている。尚、上の仕切り板11のシャッター溝38に設けた断熱ゴム44が下の仕切り板11の上端面に接触しているため、この気密性を一層高く得ることができるものである。
【0044】
そして、上記のように形成される間仕切り壁10は、図27や図28に示すように、箱本体21内の蓄冷材収納ダクト18と両側のパネルヒーター7との間にそれぞれ配置して取り付けられるものであり、このように箱本体21内に一対の間仕切り壁10を取り付けることによって間仕切り壁10で箱本体21内を左右に仕切り、一対の間仕切り壁10の間に冷蔵室2を、各間仕切り壁10と温冷蔵庫4の内側壁を構成するパネルヒーター7との間に温蔵室1を形成するようにしてある。尚、図27には一つの間仕切り壁10のみを図示しており、また孔明き板46の図示は省略している(後述の図34についても孔明き板46の図示は省略)。また図28のように、間仕切り壁10の上端の仕切り板11aと下端の仕切り板11bは、仕切り板11を上下半分に切断した形態に形成してある。
【0045】
上記のように箱本体21内に一対の間仕切り壁10を取り付けたのち、ドア取付枠30に図34のようなドア48を取り付けて、箱本体21の前面の開口を開閉自在にすることによって、図35ように温冷蔵庫4を組み立てることができるものである。ドア48は左右一対の観音開き状のものを上下二段に取り付けるようにしてある。またこの温冷蔵庫4の下面には台フレーム49が取り付けてあり、台フレーム49の四隅の下面にボールキャスターで形成される走行車輪50が、台フレーム49の左右に一対ずつガイドキャスターで形成されるガイド車51がそれぞれ取り付けてある。また台フレーム49の両側には、後述のロック具17の係合シャフト68が挿入係合される受け孔52が穿設してある。
【0046】
一方、台車6は図36に示すように、台板53の下面に車輪54を設け、台板53の上面に載置台13を取り付けることによって形成されるものであり、載置台13は油圧機構等を具備して形成されるリフト装置(図示省略)によって上下に昇降駆動されるようにしてある。このリフト装置は図36に示すように蛇腹55で囲って保護してある。また載置台13の上面には一対の型材56を取り付けると共に型材56の上に一対のレール14が前後方向に取り付けてある。各レール14は上面が開口する断面コ字形に形成されるものであり、各レール14の前端部は外側の側片14aを外方へ傾斜させてガイド片58を形成することによって、入口の幅が広く奥程幅が狭くなるテーパ状のガイド部59として形成してある。このガイド部59は載置台13の前端よりも前方へ突出させてある。また各レール14の後端部には緩衝材60を設けたストッパー61が取り付けてある。この台車6の後端部にハンドル66が脱着自在に取り付けてある。
【0047】
運搬用自動車5は軽ワゴン車などで形成することができるものであり、後部の荷台15の床面には図37のように一対のレール16が前後方向に取り付けてある。各レール16は上記の台車6のレール14と同様に上面が開口する断面コ字形に形成されるものであり、各レール16の後端部は外側の側片16aを外方へ傾斜させてガイド片62を形成することによって、入口の幅が広く奥程幅が狭くなるテーパ状のガイド部63として形成してある。各レール16の後端部には緩衝材64を設けたストッパー65が取り付けてある。
【0048】
また、各レール16の外側方位置において荷台15の床面にはロック具17が設けてある。ロック具17は図38に示すように受け板67と係合シャフト68とで形成されるものであり、受け板67の両側端に受け片69を立ち上げて設けると共に各受け片69にスライド孔70を設け、この一対のスライド孔70に係合シャフト68を軸方向へスライド自在で且つスライド孔70廻りに回動自在に挿通してある。受け板67の両側の受け片69間の一側には幅方向に一対の係止片71a,71bが立設してあり、係合シャフト68の外周には係合孔72を設けた係合板73が突設してある。このように形成されるロック具17にあって、係合シャフト68を図38の左側へスライド移動させると共に係合シャフト68を回動ささせて係合板73の係合孔72を一方の係止片71aに係合させると、係合シャフト68の左側の端部を受け板67から大きく突出させた状態で固定することができる。また係合シャフト68を図38の右側へスライド移動させると共に係合シャフト68を回動させて係合板73の係合孔72を他方の係止片71bに係合させると、係合シャフト68の左側の端部を受け板67から突出させない状態で固定することができる。
【0049】
しかして、給食業者などの給食センターから、既述の宅配用配膳装置Aを各家庭に宅配するにあたっては、図21(a)のように台車6の下降させた状態の載置台13に温冷蔵庫4を載置して給食センターの厨房に移動させる。温冷蔵庫4はその台フレーム49に設けた走行車輪50を台車6の載置台13のレール14に沿って走行させて、載置台13の上に載置するようにしてある。このとき、レール14の側片14aのガイド片58の内面に温冷蔵庫4の台フレーム49に設けたガイド車51が転動されることによってガイドされ、レール14の前端部のガイド部59に走行車輪50が導かれて、レール14に走行車輪50が入り易くなるようにしてあり、温冷蔵庫4の前の走行車輪50がストッパー61の緩衝材64に当たる位置で停止するようにしてある。
【0050】
このように台車6を移動させることによって、載置台13に載置した温冷蔵庫4を給食センターの厨房に移動させて搬入した後に、まずパネルヒーター7の電気コードを屋内配線のコンセントなどの電源に接続し、パネルヒーター7を発熱させて温冷蔵庫4内の温蔵室1内を所定温度にまで昇温させると共に、図35に図示するように、蓄冷材収納ダクト18の各蓄冷材収納用間隙27に前面の差込み口26から蓄冷材9を差し込んで挿入セットし、蓄冷材9によって温冷蔵庫4内の冷蔵室2を冷却する。この蓄冷材9としては、蓄冷材料をケーシングに密封して板状に形成したものを用いることができる。また蓄冷材収納用間隙27に蓄冷材9を挿入セットした後は、蓄冷材収納ダクト18の前端部に断面コ字形のカバー94を外嵌して取り付けることによって、差込み口26を塞ぐようにしてある。
【0051】
次に、台車6のハンドル66を外して温冷蔵庫4のドア48を開き、図22に示すように温冷蔵庫4内に宅配用配膳装置Aを収容する。宅配用配膳装置Aを収容するにあたっては、トレー3とトレーカバー88のブリッジ片77,90を間仕切り壁10の上下に隣合う仕切り板11間に差し込むことによって行なうものであり、このように差し込むと、トレー3のブリッジ片77が下の仕切り板11の上端部に載置され、トレーカバー88の蓋ブリッジ片90の上面に上の仕切り板11のシャッター溝38に装着したシャッター板12がスプリング材45による弾性力で当接することによって、宅配用配膳装置Aを上下に隣合う仕切り板11間に保持することができるものである。このとき、宅配用配膳装置Aの惣菜容器79を収容した側の半分が冷蔵室2に位置し、飯用食器84や汁用食器85を収容した側の半分が温蔵室1に位置するように、宅配用配膳装置Aの収容を行なうものであり、惣菜容器79の惣菜は冷蔵室2内で冷やすことができると共に飯用食器84の御飯や汁用食器85の汁を温蔵室1内で保温することができるものである。また、間仕切り壁10で仕切られる温蔵室1と冷蔵室2の間の気密は、シャッター板12がトレーカバー88の蓋ブリッジ片90の上面に当接することによって確保されるようになっている。
【0052】
このときトレーカバー88の蓋ブリッジ片90を上方に湾曲させて形成してあるので、トレーカバー88の蓋ブリッジ片90の上面にシャッター板12がスプリング材45による弾性力で当接する際、蓋ブリッジ片90の弾性によってトレーカバー88をトレー3に確実に押さえつけることができ、運搬用自動車5にて給食を宅配する際、トレーカバー88の押さえ突部91で容器蓋83や食器蓋86を強固に押さえると共にトレーカバー88の上底面で食器蓋86の押さえ突起127を強固に押さえることができ、惣菜容器79から容器蓋83が浮き上がって外れたり、飯用食器84や汁用食器85から食器蓋86が浮き上がって外れたりして、惣菜容器79や飯用食器84や汁用食器85の内容物が飛び出すことを確実に防ぐことができるものである。また押さえリブ139にて中仕切り78を強固に押さえることができ、中仕切り78に反りが発生することを確実に防止することができるものである。
【0053】
またトレーカバー88の蓋ブリッジ片90の下面とトレー3のブリッジ片77の上面のいずれか一方にシールド材138が設けてあるので、トレーカバー88の蓋ブリッジ片90に設けたシールド材138がトレー3のブリッジ片77に当接し、あるいはトレー3のブリッジ片77に設けたシールド材がトレーカバー88の蓋ブリッジ片90に当接することにより、惣菜容器79が配置される空間と、飯用食器84や汁用食器85が配置される空間とをシールド材138にて確実に遮断することができ、惣菜容器79が配置される空間の冷たい空気が飯用食器84や汁用食器85が配置される空間に浸入して飯用食器84や汁用食器85が冷たくなることを防いで保温効果が低減することを防ぐと共に、飯用食器84や汁用食器85が配置される空間の暖かい空気が惣菜容器79が配置される空間に浸入して惣菜容器79が暖められることを防いで保冷効果が低減することを防ぐことができるものである。
【0054】
上記のようにして給食センターの厨房において食品を盛りつけた直後の宅配用配膳装置Aを温冷蔵庫4内に収容した後、ドア48を閉じると共に台車6にハンドル66を取り付け、さらにパネルヒーター7の電気コードを電源から外す。電気コードを電源から外すことによってパネルヒーター7は発熱しなくなるが、パネルヒーター7の今までの発熱によってパネルヒーター7に付設した蓄熱材8は加熱されて蓄熱されており、以後は蓄熱したこの蓄熱材8からの放熱によって温蔵室1を加温することができる。このように温蔵室1や冷蔵室2の熱源は蓄熱材8や蓄冷材9であるために、バッテリーのような電源を温冷蔵庫4に設備する必要がなくなり、温冷蔵庫4を小型且つ軽量に形成することができるものである。
【0055】
そしてハンドル66を押すことによって台車6を手動で走行させ、給食センターの厨房から運搬用自動車5が待機する駐車場まで温冷蔵庫4を搬送する。次に、運搬用自動車5の後部の荷台15のリアドア95を上方へ回動させて開き、台車6の載置台13を上昇させる。載置台13は運搬用自動車5の荷台15の床面の高さまで上昇するようにしてある。そして載置台13に設けた一対のレール14の載置台13の前端から突出するガイド部59を運搬用自動車5の荷台15の床面上に差し入れ、この一対のレール14のガイド部59の先端と荷台15の床面に設けた一対のレール16のガイド部63の後端を突き合わせようにして位置合わせを行なう。この後、載置台13のレール14にそって走行車輪50を走行させて載置台13上の温冷蔵庫4を前方へ移動させ、レール14のガイド部59から運搬用自動車5の荷台15のレール16のガイド部63へと走行車輪50を移行させる。このとき、レール16の側片16aのガイド片62の内面に温冷蔵庫4のガイド車51が転動されることによってガイドされ、レール16の後端部のガイド部63に走行車輪50が導かれて、レール16に走行車輪50が入り易くなるようにしてある。そしてレール16に沿って走行車輪50を走行させることによって、温冷蔵庫4を台車6の載置台13から運搬用自動車5の荷台15に移載させることができるものであり、温冷蔵庫4の後の走行車輪50がストッパー65の緩衝材64に当たる位置で停止するようにしてある。
【0056】
このようにして図20のように温冷蔵庫4を運搬用自動車5の荷台15に積み込んだ後、ロック具17の係合シャフト68を操作し、係合シャフト68の受け板67から突出する先端部を温冷蔵庫4の台フレーム49に設けた受け孔52に差込み係合することによって、温冷蔵庫4が荷台15内で移動しないように固定する。例えば、係合シャフト68を図38の左側へスライド移動させて係合シャフト68の左側の端部を受け板67から突出させることによって温冷蔵庫4の台フレーム49の受け孔52に係合シャフト68の先端部を差込み係合させると共に、係合シャフト68を回動させて係合板73の係合孔72を一方の係止片71aに係合させることによって、受け孔52への係合シャフト68の係合が外れないようにすることができる。次に、台車6を運搬用自動車5から離し、リアドア95を下方へ回動させて運搬用自動車5の荷台15の後部の開口を閉じる。
【0057】
そして、運搬用自動車5を運転して給食センターの駐車場を出発し、給食を宅配する地域に向かう。給食を宅配する家庭の家の前に着くと、リアドア95を上方へ回動させて荷台15を開き、さらに温冷蔵庫4のドア48を開いて宅配用配膳装置Aを温冷蔵庫4内から取り出し、給食を配達する。温冷蔵庫4内から取り出した宅配用配膳装置Aを手に持って運ぶにあたって、トレー3のブリッジ片77の把持部112の下面とトレーカバー88の蓋ブリッジ片90の把持部122の上面を指で挟むように持つことによって(図5のイ矢印で示す箇所)、トレーカバー88がトレー3から浮き上がることを防いで、トレーカバー88で惣菜容器79に被せた容器蓋83や、飯用食器84及び汁用食器85に被せた食器蓋86を押さえ付けている状態を保持することができるものである。
【0058】
このようにして給食を配達した後、リアドア95を閉じて、次の給食を宅配する家庭に向かい、同様にして給食を配達し、給食を宅配する各家庭を回った後、給食センターの駐車場に戻る。ここで、宅配用配膳装置Aの飯用食器84の御飯や汁用食器85の汁を温蔵室1内で保温しているために、御飯や汁が冷めることなく暖かい状態で食事に供することができるものであり、また惣菜容器79の惣菜は冷蔵室2内で冷やしているために、冷たい状態で食事に供することができ、また惣菜が腐って食中毒が発生することを防ぐことができるものである。
【0059】
給食センターの駐車場に戻ると、運搬用自動車5の荷台15のリアドア95を開き、台車6の載置台13を上昇させて載置台13の一対のレール14のガイド部59を荷台15の床面の一対のレール16のガイド部63に突き合わせようにして位置合わせを行なう。次に、ロック具17の係合シャフト68を操作して温冷蔵庫4の台フレーム49の受け孔52から係合シャフト68を抜き、温冷蔵庫4の固定を解除する。例えば、係合シャフト68を回動させて係止片71aへの係合孔72の係合を解除し、係合シャフト68を図38の右側へスライド移動させてることによって受け孔52から係合シャフト68を抜くと共に、係合シャフト68を回動させて係合板73の係合孔72を他方の係止片71bに係合させることによって、温冷蔵庫4の固定を解除することができる。
【0060】
この後、運搬用自動車5の荷台15のレール16に沿って走行車輪50を走行させて載置台13上の温冷蔵庫4を後方へ移動させ、レール16のガイド部63から台車6の載置台13のレール14のガイド部59へと走行車輪50を移行させる。このとき、レール14の側片14aのガイド片58の内面に温冷蔵庫4のガイド車51が転動されることによってガイドされ、レール14の前端部のガイド部59に走行車輪50が導かれて、レール14に走行車輪50が入り易くなるようにしてある。そしてレール14に沿って走行車輪50を走行させることによって、温冷蔵庫4を運搬用自動車5の荷台15から台車6の載置台13に移載させることができるものであり、温冷蔵庫4の前の走行車輪50がストッパー61の緩衝材60に当たる位置で停止するようにしてある。
【0061】
このように台車6の載置台13に温冷蔵庫4を載置した後、台車6を運搬用自動車5から離し、運搬用自動車5のリアドア95を閉じる。そしてハンドル66を押すことによって台車6を手動で走行させ、給食センターの駐車場から厨房まで温冷蔵庫4を搬送し、給食を宅配する作業を終了することができるものである。
【0062】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の食器蓋は、御飯を盛り付ける飯用食器と汁を入れる汁用食器に被せられる食器蓋であって、下面の周縁に外周リブを突設して形成されるため、食器蓋の外周端部が鋭角に形成されることがなく、食器蓋の外周端部にて手を切るようなことがないものであり、且つ食器蓋の外周端部を補強して食器蓋に反りが発生することを防ぐことができるものである。
また、汁用食器の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リングが、飯用食器の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リングの内側に形成されるように汁用食器嵌合リング及び飯用食器嵌合リングを食器蓋の下面に突設すると共に、飯用食器嵌合リングの下方への突出寸法よりも、汁用食器嵌合リングの下方への突出寸法を大きく形成するため、汁用食器嵌合リングの下端が汁用食器の内面に接する位置から汁用食器の上端の位置までの長さが長くなり、汁用食器内の汁が揺れて汁用食器嵌合リングの下端を超えても汁用食器の上端は超え難くなるものであり、汁用食器からの汁漏れを防ぐことができるものである。
【0063】
また本発明の請求項3の食器蓋は、押さえ突起が円柱状に形成される共に、押さえ突起の上面が凹面として形成されるため、このような食器蓋を被せた飯用食器や汁用食器をトレーに入れると共にトレーにトレーカバーを被せた際、トレーカバーの上底面で食器蓋の押さえ突起を押さえることができ、飯用食器や汁用食器から食器蓋が浮き上がって外れたりして、飯用食器や汁用食器の内容物が飛び出すことを防ぐことができるものである。
【0064】
また本発明の請求項4の食器蓋は、飯用食器の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リングと、汁用食器の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リングとをその下面に同心円状で設けて形成されるため、食器蓋を飯用食器の上に被せると飯用食器嵌合リングが飯用食器の開口上縁の内側に嵌合し、また食器蓋を汁用食器の上に被せると、汁用食器嵌合リング汁用食器の開口上縁の内側に嵌合して、飯用食器や汁用食器の上面の開口に食器蓋を被せることができるものであり、飯用食器や汁用食器に蓋を被せ間違うようなことがなくなるものである。
【0066】
また本発明の請求項の食器蓋は、中央部もしくはその近傍に上下方向に突出する筒部を設け、この筒部の内周に空気孔が形成されるため、汁用食器内の汁の揺れで汁が空気孔から飛び出し難くなり、しかも空気孔は長さが長く形成されており、汁が空気孔から飛び出すことがいっそう難しくなるものである。
【0067】
また本発明の請求項の金型は、スプルーが形成されたスプルーブッシュを着脱自在に備えた上型と、この上型に重ねて配置される下型とで構成される金型であって、上型と下型との接合部に上記の食器用蓋の押さえ突起を除いた形状に対応する形状のキャビティが形成され、キャビティに接続される部分に押さえ突起に対応する形状の突起用キャビティが形成されるため、このような金型を用いて成形される樹脂成形品にて食器蓋を形成するにあたり、本来廃材となる樹脂成形品のスプルー部分の一部を残して押さえ突起として成形することができ、資源の有効利用を図ることができるものであり、また金型のスプルーブッシュを突起用キャビティを形成しないで全長に亘ってほぼ同一口径に形成したスプルーブッシュと交換することで、押さえ突起を備えない食器蓋を形成することができるものである。また元々突起用キャビティを有しないスプルーブッシュを備えた金型にて食器蓋の生産を行っている場合は、スプルーブッシュを交換することによって少ない設備投資にて押さえ突起を備える食器蓋を生産することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上の実施の形態を示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図3】同上の実施の形態における一部の拡大した断面図である。
【図4】同上の実施の形態における一部の拡大した断面図である。
【図5】宅配用配膳装置の一例を示す斜視図である。
【図6】同上の宅配用配膳装置におけるトレーを示ものであり(a)は平面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図である。
【図7】同上の宅配用配膳装置におけるトレーを示すものであり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図8】(a)は同上の宅配用配膳装置における中仕切りの斜視図、(b)は惣菜容器の斜視図、(c)は(a)の中仕切りの底面側からの斜視図である。
【図9】同上の宅配用配膳装置における保温食器を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、図3乃至図10の食器蓋を成形する際に用いる金型の一例を示す概略断面図である。
【図11】押さえ突起を設けない食器蓋を成形する際に用いる金型の一例を示す概略断面図である。
【図12】同上の宅配用配膳装置におけるトレーカバーを示す斜視図である。
【図13】同上の宅配用配膳装置におけるトレーカバーを示すものであり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図14】同上の宅配用配膳装置におけるトレーカバーを示す底面図である。
【図15】同上の宅配用配膳装置におけるトレーカバー上にトレーを重ねた状態を示す断面図である。
【図16】同上の宅配用配膳装置における中仕切りと惣菜容器を装着した状態のトレーを示す斜視図である。
【図17】同上の宅配用配膳装置における容器蓋と飯用食器と汁用食器を装着した状態のトレーを示す斜視図である。
【図18】同上の宅配用配膳装置における容器蓋を示す断面図である。
【図19】同上の実施の宅配用配膳装置におけるトレーにトレーカバーを被せた状態を示す一部の断面図である
【図20】給食宅配システムの実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図21】同上の実施の形態における台車と温冷蔵庫を示すものであり、(a)は載置台を下降させた状態の斜視図、(b)は載置台を上昇させた状態の斜視図である。
【図22】同上の実施の形態における温冷蔵庫へのトレーの収容の状態を示す斜視図である。
【図23】同上の実施の形態における温冷蔵庫の箱本体の分解斜視図である。
【図24】同上の実施の形態における温冷蔵庫の箱本体の斜視図である。
【図25】同上の実施の形態における蓄冷材収納ダクトの斜視図である。
【図26】同上の実施の形態における温冷蔵庫の分解斜視図である。
【図27】同上の実施の形態における温冷蔵庫の斜視図である。
【図28】同上の実施の形態における間仕切り壁の部分の正面図である。
【図29】図28のA部分の拡大図である。
【図30】同上の実施の形態におけるパネルヒータと蓄熱材を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は一部の側面図である。
【図31】同上の実施の形態における仕切り板部分の分解斜視図である。
【図32】同上の実施の形態における仕切り板部分の正面図である。
【図33】同上の実施の形態における間仕切り壁の部分の斜視図である。
【図34】同上の実施の形態における温冷蔵庫の分解斜視図である。
【図35】同上の実施の形態における温冷蔵庫の斜視図である。
【図36】同上の実施の形態における台車を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。
【図37】同上の実施の形態における運搬用自動車の荷台の平面図である。
【図38】同上の実施の形態におけるロック具の斜視図である。
【図39】従来の食器蓋の一例を示す断面図である。
【図40】従来の食器蓋の一例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【符号の説明】
84 飯用食器
85 汁用食器
86 食器蓋
105 飯用食器嵌合リング
106 汁用食器嵌合リング
107 筒部
108 空気孔
126 外周リブ
127 押さえ突起
128 曲面
129 金型
131 スプルーブッシュ
132 上型
133 下型
134 キャビティ
135 スプルー
141 突起用キャビティ

Claims (6)

  1. 御飯を盛り付ける飯用食器と汁を入れる汁用食器に被せられる食器蓋であって、下面の周縁に外周リブを突設し、汁用食器の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リングが、飯用食器の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リングの内側に形成されるように汁用食器嵌合リング及び飯用食器嵌合リングを食器蓋の下面に突設すると共に、飯用食器嵌合リングの下方への突出寸法よりも、汁用食器嵌合リングの下方への突出寸法を大きく形成して成ることを特徴とする食器蓋。
  2. 上面の中央部に押さえ突起を突設して形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の食器蓋。
  3. 押さえ突起が円柱状に形成される共に、押さえ突起の上面が凹面として形成されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の食器蓋。
  4. 飯用食器の上面開口に嵌合する飯用食器嵌合リングと、汁用食器の上面開口に嵌合する汁用食器嵌合リングとをその下面に同心円状で設けて形成して成ることを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の食器蓋。
  5. 中央部もしくはその近傍に上下方向に突出する筒部を設け、この筒部の内周に空気孔を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の食器蓋。
  6. スプルーが形成されたスプルーブッシュを着脱自在に備えた上型と、この上型に重ねて配置される下型とで構成される金型であって、上型と下型との接合部に上記の食器蓋の押さえ突起を除いた形状に対応する形状のキャビティが形成され、スプルーのキャビティに接続される部分に押さえ突起に対応する形状の突起用キャビティが形成されて成ることを特徴とする金型。
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