JP3581795B2 - 線材コイルの当て物取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する利用分野】
本発明は、線材コイルの端面に当て物を取り付けるときに用いる線材コイルの当て物取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
線材コイルには、工場内での移動機械による取り扱い時や搬送時又は工場外でのトラック輸送時等において、移動機械類や構造物又は他の線材コイル等と接触することを原因として端面側に傷が付くのを防止するために、線材コイルの端面を覆うことのできるドーナツ板状に形成した当て物を取り付けている。この当て物は、一般に段ボール等を素材として形成されている。
当て物を線材コイルへ取り付ける方法には、おおよそ次のようなものがあった。
【0003】
1) 線材コイルは、その周方向の複数箇所が帯紐状をした鋼製のフープ筋により、その径方向及び軸方向へと掛け回して結束されているが、このフープ筋において線材コイルの端面から外周面へと折り曲げられた部分を対象として、当て物の外周部との間をガムテープにより貼り付けていた(以下、第1従来法と言う)。
2) 線材コイルを上記したフープ筋で結束する前に、線材コイルの端面へ当て物を当接させ、その後にフープ筋による結束を行うことで、当て物を抱き合わせ状態にしていた(以下、第2従来法と言う)。
【0004】
3) 線材コイルと当て物とを周方向の複数箇所で針金材等により縛りつけていた(以下、第3従来法と言う)。
4) 線材コイル同士を軸方向に並べ置く場合に、各線材コイルの相互間へ当て物を挟み込ませるようにしていた(以下、第4従来法と言う)。
この他、当て物を用いない方法もあり、この方法では、線材コイル全体を、ビニールや麻等の耐久性のある袋で包むようにしていた(以下、第5従来法と言う)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した第1従来法乃至第5従来法は、いずれも作業員による手作業として行われるものであり、重労働であると共に熟練を要し、面倒で且つ時間のかかるものであった。また、そのうえで、次のような種々の欠点があった。
上記第1従来法では、ガムテープが剥がれて当て物が脱落するということが比較的多く発生していた。また、線材コイルの取り扱い等を繰り返すうちに、フープ筋とガムテープとの相対的な位置ズレが生じるおそれがあり、これによって線材にガムテープの粘着剤が付着することがあった。この場合、線材コイルをその後に酸洗いや熱処理等するときに、テープ粘着剤が線材の品質に悪影響を及ぼすことになっていた。
【0006】
上記第2従来法では、線材コイルを酸洗いや熱処理等するときに、いちいちフープ筋を切断・除去しなければ当て物を外せないということになり、また処理後には再び当て物やフープ筋を装着し直す必要があるので、2度手間となって作業性が悪く、且つ高コストになるという欠点があった。
上記第3従来法では、作業性が悪いうえに、線材コイルに対して当て物を不動に取り付けるのが難しく、大半がガタガタの状態になるために、確実な傷防止とはならず、また取付後の当て物に、針金材の緊締部分等において破れやちぎれ等が生じて線材コイルから脱落し易いといった欠点もあった。
【0007】
上記第4従来法では、線材コイルを移動させるたびに当て物も一緒に移動させる必要があり、また移動させた先で、当て物の挟み込みが必要になるため、極めて面倒であるという欠点があった。
上記第5従来法では、少なくとも3人の作業者を必要としており、作業性が悪く、高コスト化を招来するという欠点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、線材コイルに対する当て物の取付作業を自動化できるものとして省人化を図り、また作業効率を高めると共にコスト高の抑制を可能にし、そのうえで線材コイル端面の傷防止が確実に行えるようにした線材コイルの当て物取付装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係る線材コイルの当て物取付装置では、まず、当て物として、線材コイルの周方向の複数箇所に線材コイルの径方向及び軸方向へ掛け回した状態でフープ筋が設けられ、該線材コイルの端面を覆うドーナツ板状の本体部と、この本体部の外周部に径方向外方へ突出する帯片状のものとして設けられて線材コイルの前記フープ筋の外周面へ折り込まれ周方向で巻き締め可能とされる耳部とを有した構造のものを用いるものとした。
そして、装置構成として、この当て物の複数枚を収納準備しておく収納部と、この収納部から1枚の当て物を取り出して線材コイルが搬入される作業位置へ送り渡す取出部と、作業位置へ供給された当て物の本体部を線材コイルの端面へ押付けると共にこの当て物の耳部を線材コイルの前記フープ筋の外周面に沿わせて折り込む供給部と、当て物の耳部の上を横切る位置付けで線材コイルの外周面に沿って周方向へ締結材を巻き締めることで線
材コイルに耳部を介して当て物を固定する固定部とを有したものとしている。
【0009】
従って、作業位置において線材コイルと当て物とが共に供給された状態から、供給部が、当て物の本体部を線材コイルの端面に被せる状態で当接させ、この当て物に設けられた耳部を線材コイルの外周面へ沿わせて折り込むようにする。そして、固定部が、当て物の耳部の上を横切るような位置付けで線材コイルの外周面に沿って周方向へ締結材を巻き締めるようにするものである。
このようなことから、線材コイルに対する当て物の取付作業は自動化できたものであり、そのうえで、当て物を線材コイルに取り付けるのにガムテープを用いるものではないので、ガムテープの粘着剤を原因とする品質不良が生じることはなく、また当て物の着脱は締結材(例えばPPバンドを用いればよい)を切断するだけで可能であってフープ筋を切断する必要がないものであるし、フープ筋と当て物の耳部との位置合わせが容易、正確となり、これ故、線材コイルに対する当て物の取付状態をしっかりしたもの(不動状態)にでき、勿論、線材コイルの移動に伴っていちいち当て物を別途、移動させるといったことも必要ないものである。更に、線材コイルを包み込むような袋や針金材を用いないために作業性も良好となる等、従来の各種問題点を解消・除去できるものである。
【0010】
なお、供給部において、作業位置へ搬入された線材コイルに対してその端面の傾きに当て物の本体部を平行させるような機能を持たせておくことにより、線材コイルの端面が直立しているときだけでなく、傾斜しているときにも当て物の本体部を線材コイルの端面へ隙間無く当接させることができることになる。そのため、線材コイルに対して当て物を不動状態にできるし、また確実な取り付けが可能になるものである。
また、供給部において、当て物の耳部を線材コイルの外周面に沿わせて折り込むときに、予めこの線材コイルの外周位置を検出できるようにした外径割り出し手段を設けておけば、線材コイルの外径のバラクキに柔軟に対応して、常に、耳部の折り込みを確実に行えるようになる。
【0011】
そして、供給部においてこれらの機能を持たせることは、当て物として、耳部の長さを可及的に短く形成できる(即ち、余長分を持たせる必要がない)ことに繋がり、従って、当て物の低コスト化が図れるという利点を招来することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図5乃至図9は、本発明に係る当て物取付装置30の一実施形態を示している。また図1は、この当て物取付装置30によって当て物1を取り付けた状態の線材コイル2を示した斜視図であり、図2はこの当て物1の展開図である。
本発明で用いる当て物1は、従来のそれと構造が異なるため、まずこの当て物1について説明する。
【0013】
図1及び図2から明らかなように、この当て物1は、ドーナツ板状をした本体部4と、この本体部4の外周部に設けられた耳部5とを有している。
本体部4において、その外径は線材コイル2のコイル外径と同等又はそれ以上の寸法に形成され、またドーナツ形の中央孔7における内径は、線材コイル2のコイル内径と同等又はそれ以下に形成されている。そのため、この本体部4により、線材コイル2の端面を覆うことができるようになっている。
耳部5は、本体部4から線材コイル2の外周面へ向けて折り込むようにして、線材コイル2のまわりに巻回される締結材8によって当該線材コイル2の外周面に巻き締め可能とされたものである。図例では、線材コイル2へ取付前の段階で本体部4に対して径方向外方へ突出する帯片状のものとしてある。
【0014】
なお、線材コイル2には、その周方向の複数箇所に、線材コイル2の径方向及び軸方向へ掛け回した状態でフープ筋9が設けられ、これによってコイル形体を保持するための結束が行われている。そこで当て物1において、本体部4に対して耳部5を設ける個数及び配置を、このフープ筋9の結束位置数及び結束位置に対応(合致)させるように決めるのが好適となる。
すなわち、一般にフープ筋9は、線材コイル2を横に寝かせた状態で載置する場合の底面位置を避けるようにしつつ、その周方向4等配位置で結束されるので、耳部5も、これに対応した4等配位置に設けるようにする。
【0015】
このようにすることで、フープ筋9を原因とした傷の発生やフープ筋9自体への傷付きを防止でき、しかも線材コイル2に対してフープ筋9の設けられた箇所が、概して線材コイル2の外周面として軸方向に揃っている(形状的に安定している)箇所であることから、耳部5の締結が確実に行えるという利点がある。
この当て物1は、段ボール(ボール紙を含む)や厚めの樹脂シート等を素材として、本体部4と耳部5とを互いに一体的に形成したものとすればよいが、図示の実施形態では厚み3.0〜6.0mmの段ボール紙が用いられており、用済後の廃棄コストが節減されている。
【0016】
なお、この素材や構造等は限定されるものではなく、例えば本体部4と耳部5とを分離させた状態で形成しておき、これらを線材コイル2と接触しない面において接着テープ等で連結させた構造としたり、本体部4及び耳部5を合わせた全体形状を布生地や樹脂シート等で形成しておき、これの片面(線材コイル2に接触する面)に発泡スチロール材やスポンジ、ゴム、エアマット等の緩衝材を本体部4と耳部5とで別々に張りつける構造にしたりすることができる。
本体部4には、耳部5の根元部両脇をドーナツ形の中央孔7へ向けて切り込ませることで形成した可撓部12が設けられている。このような可撓部12を設けておけば、図3に示すように、線材コイル2のコイル外径が本体部4の外径よりも小さかったときに、耳部5の折り曲げ位置を本体部4側へ入り込ませるようにすることが可能になる。
【0017】
すなわち、耳部5を折る位置について、耳部5の長さ範囲だけでなく可撓部12の形成範囲(切り込み量)をも含めて任意に選択できるので、1種類のサイズの当て物1により適用可能とする線材コイル2の外径(巻径のバラツキやサイズ違い等)に幅を持たせられるものである。
なお図4は、線材コイル2のコイル外径と本体部4の外径とが略同じのときの耳部5の折り曲げ状態を、図3と比較し易く描いたものである。
この可撓部12の形状は特に限定されるものではないが、図示したような半月状等の切欠としておくことにより、当て物1の耳部5を線材コイル2に折込むとき、耳部の5の付根部を原因として本体部4に亀裂が生じるといったことを可撓部12によって防止できるため、好適である。
【0018】
この他、本体部4には、中央開口7の上部位置に切欠部13が設けられ、外周部の上縁部及び下縁部には平坦部14,15が設けられている。
切欠部13は、工場内等において線材コイル2を移動するのに用いる後述の移動機械40のフォーク41が、本体部4と接触干渉しないようにするための逃げである。
また平坦部14,15は、線材コイル2を載置する場合に、床面やその他の構造物等に対して本体部4が接触干渉しないようにするための逃げである。
【0019】
次に、図5乃至図9に基づいて、本発明に係る当て物取付装置30を説明する。なお、以下では、当て物取付前の線材コイルを符号2Aで示す。
この当て物取付装置30は、当て物1を収納準備しておく収納部31と、この収納部31から1枚の当て物1を取り出して所定の作業位置32へ送り渡す取出部34と、作業位置32へ供給された当て物1を線材コイル2Aの一方の端面へ所定状態に押圧保持させる供給部35と、当て物1と線材コイル2Aとを締結材8によって固定する固定部36とを有している。
【0020】
そして、この当て物取付装置30の作業位置32に対し、当て物取付前の線材コイル2Aは移動機械40によって搬入可能となっている。またこの移動機械40は、当て物1の取付後の線材コイル2(図1の状態のもの)をそのまま作業位置32から搬出することも可能になっている。
この移動機械40は、例えば上方軌道(図示略)等に沿って走行可能で、水平方向に突き出したフォーク41を具備しており、このフォーク41で線材コイル2A(又は2)のコイル内部を突き刺して線材コイル2A(2)を浮き上がらせ、移動させるようになったものである。この移動機械40として、床上を走行するフォークリフト等を採用することも勿論可能である。
【0021】
収納部31は、高さ調節が可能になされた支持台45上で、凭れ片46に対して多数の当て物1を立てかけるようにして載置保持するものである。
取出部34は、当て物1の本体部4を吸着する吸着ヘッド47と、この吸着ヘッド47を上下動させる昇降手段48と、吸着ヘッド47を作業位置32と収納部31との間で進退させる進退手段49とを有したものである。吸着ヘッド47は、収納部31において立てかけ状態にある当て物1を、その立てかけの傾きのまま保持できるように、傾斜して設けられている。
【0022】
供給部35は、取出部34の吸着ヘッド47から、当て物1の他方面を吸着して受け取り可能になった吸着ヘッド51と、この吸着ヘッド51を取出部34の吸着ヘッド47と平行する傾斜状態から直立状態、及びこれを超えた反対側への傾斜状態までの間で首振りさせる角度変更手段52と、吸着ヘッド51を作業位置32に対して近接・離反可能にする縦送り手段53と、この縦送り手段53による送り動作後に当て物1の耳部5を折曲させる折曲手段54(図8及び図9参照)とを有している。
【0023】
この折曲手段54は、当て物1において耳部5が設けられている配置(周方向の位置付け及び個数)に対応すべく、同配置で設けられており、線材コイル2Aの外周面に沿って押圧具56を軸方向に移動させ、これで当て物1の耳部5を押し倒す(折り曲げる)構造になっている。
そして、それぞれの折曲手段54には、検出子57を線材コイル2Aの径方向外方からゆっくり下降させつつ、この検出子57が線材コイル2Aに当接した時点をもって押圧具56の最適位置を検出するようにした線材コイル2Aの外径割り出し手段58が設けられている。
【0024】
なお、図8及び図9において、60は押圧具56を移動させるための流体圧シリンダ等の駆動具であり、61は検出子57を径方向移動させるための流体圧シリンダ等の駆動具であり、62は吸着ヘッド51の吸盤である。この吸盤62は、バネ等の弾発具63を介してバックアップされており、これによって当て物1を線材コイル2Aへ押し付けたときの緩衝作用及び付勢作用が得られるようになっている。
固定部36は、線材コイル2Aの外周面まわりに締結材8を巻回させ、適宜方式(超音波溶着、加熱溶着、接着剤溶着又はその他の結束方法)により、この締結材8をエンドレスに連結させる構造になっている。
【0025】
この固定部36は、供給部35の縦送り手段53により、吸着ヘッド51と一緒に移動可能になっていると共に、この縦送り手段53による移動とは別に、線材コイル2Aに対する軸方向へ沿って独自の移動を可能にした位置合わせ手段64が設けられている。
なお、締結材8には、ポリエチレン又はポリエステル等より成る平紐状のものを用いるのが好適であるが、針金材やロープ等、その他の紐材を用いることも可能である。
【0026】
次に、この当て物取付装置30の動作状況を説明する。
図5に示すように、移動機械40により、当て物取付前の線材コイル2Aが作業位置32に臨む位置へ搬入されるのに合わせて、取出部34が、昇降手段48及び進退手段49を組み合わせ動作させて吸着ヘッド47を動かし、収納部31から1枚の当て物1を取り出す。そして、図6に示すように、取り出した当て物1を供給部35の吸着ヘッド51へと送り渡す。
次にこの供給部35では、図7に示すように、角度変更手段52が吸着ヘッド51を直立状態にすると共に、移動機械40によって待機状態とされている線材コイル2Aへ向けて、縦送り手段53が吸着ヘッド51を接近させる。そして、図8に示すように、線材コイル2Aの端面へ当て物1の本体部4を被せるように位置付けて当接させる。
【0027】
なお、この場合、角度変更手段52は、吸着ヘッド51の傾きを一義的に直立状態とするのではなく、例えば移動機械40によって待機保持された線材コイル2Aの端面が傾斜しているときには、この端面の傾きの方向及び傾斜角度に合わせるように吸着ヘッド51を傾かせる。このようにすることで、線材コイル2Aの端面に対して当て物1の本体部4を平行にさせ、当接を面対偶的に行わせることができるものとなっている。
線材コイル2Aの端面に当て物1の本体部4が当接した状態は、吸着ヘッド51の吸盤62が弾発具63によるバックアップ力を受けていることにも起因して、線材コイル2Aの端面と当て物1の本体部4との間に隙間が生じていないものとして保持されている。
【0028】
次に、この供給部35の折曲手段54では、外径割り出し手段58がそれまで線材コイル2Aの外周位置よりやや径方向外方で待機していた検出子57を径方向内方へ移動させて、線材コイル2Aの外面位置の割り出しを行う。そして、この割り出し後に、図9に示すように、押圧具56を線材コイル2Aの外周面に沿わすようにして軸方向に移動させる。
押圧具56は、当て物1の耳部5を線材コイル2Aの外周面へ向けて押し倒すようにしつつ回動支点65を中心に回動し、円弧状に形成された押し面56aで耳部5の表面を撫でるようになる。このとき、押圧具56の回動範囲は制限されており、従って耳部5と本体部4との間で確実に折り目が付けられる状態となる。
【0029】
このようにして線材コイル2Aの外周面へ沿わせて耳部5が折り込まれると、次に固定部36は、位置合わせ手段64によって所定位置への位置合わせを行い、その後、耳部5の上を横切る位置付けで線材コイル2Aの外周面まわりに締結材8を巻回させ、この締結材8をエンドレスに連結させる。締結材8の巻回数は1周だけとしてもよいし、複数周とさせてもよい。
このようにして、当て物1の耳部5が線材コイル2Aの外周面に強固に巻き締め固定され、当て物1(本体部4)が線材コイル2Aの端面に対して不動に取り付けられたものとなる。
【0030】
その後、移動機械40により、作業位置32から当て物1の取付後の線材コイル2が搬出され、また続いて作業位置32に、当て物取付前の線材コイル2Aが搬入され、以後、これら一連の動作が繰り返される。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記当て物1としては、図10に示すように、本体部4として必要な外径よりも一回り径大なドーナツ板状に形成しておき、その外周寄りに放射状配置で多数本の切れ目67を設け、これによって切れ目67の相隣間にできる領域を各々耳部5と成し、これら耳部5の径方向内側にできる領域(切れ目67の達していないドーナツ領域)を本体部4とするような構造にすることも可能である。
【0031】
この場合、切れ目67には、可撓部12としての作用も兼ねさせることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る線材コイルの当て物取付装置では、線材コイルに対する当て物の取付作業を自動化できるものであり、従って省人化が図れることになる。また、作業効率が飛躍的に高められ、コスト高の抑制も可能となり、そのうえで、線材コイル端面の傷防止が確実に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る当て物取付装置によって当て物が取り付けられた線材コイルを示す斜視図である。
【図2】本発明で用いる当て物を示す展開図である。
【図3】当て物の耳部を折り曲げた例として図4とは異なるものを示した要部斜視図である。
【図4】当て物の耳部を折り曲げた状態を示した要部斜視図である。
【図5】本発明に係る当て物取付装置の初期動作段階を示した側面図である。
【図6】図5に続く動作状況を示した側面図である。
【図7】図6に続く動作状況を示した側面図である。
【図8】供給部の折曲手段を拡大して示す側面図である。
【図9】図8の状態から折曲手段が動作した状況を示した側面図である。
【図10】本発明で用いる当て物としての別例を示す展開図である。
【符号の説明】
1 当て物
2 線材コイル(当て物の取付後)
2A 線材コイル(当て物の取付前)
4 本体部
5 耳部
7 中央孔
8 締結材
30 当て物取付装置
31 収納部
32 作業位置
34 取出部
35 供給部
36 固定部
58 外径割り出し手段
Claims (3)
- 線材コイル(2A)の周方向の複数箇所に線材コイル(2A)の径方向及び軸方向へ掛け回した状態でフープ筋(9)が設けられ、該線材コイル(2A)の端面を覆うドーナツ板状の本体部(4)と該本体部(4)の外周部に径方向外方へ突出する帯片状のものとして設けられて線材コイル(2A)の前記フープ筋(9)の外周面へ折り込まれ周方向で巻き締め可能とされる耳部(5)とを有した当て物(1)の複数枚を収納準備しておく収納部(31)と、該収納部(31)から1枚の当て物(1)を取り出して線材コイル(2A)が搬入される作業位置(32)へ送り渡す取出部(34)と、作業位置(32)へ供給された当て物(1)の本体部(4)を線材コイル(2A)の端面へ押付けると共に該当て物(1)の耳部(5)を線材コイル(2A)の前記フープ筋(9)の外周面に沿わせて折り込む供給部(35)と、当て物(1)の耳部(5)の上を横切る位置で線材コイル(2A)の外周面に沿って周方向へ締結材(8)を巻き締めることで線材コイル(2A)に耳部(5)を介して当て物(1)を固定する固定部(36)とを有していることを特徴とする線材コイルの当て物取付装置。
- 前記供給部(35)は、作業位置(32)へ搬入された線材コイル(2A)に対してその端面の傾きに当て物(1)の本体部(4)を平行させて保持可能になっていることを特徴とする請求項1記載の線材コイルの当て物取付装置。
- 前記供給部(35)において、当て物(1)の耳部(5)を線材コイル(2A)の外周面に沿わせて折り込むときに予め該線材コイル(2A)の外周位置を検出する外径割り出し手段(58)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の線材コイルの当て物取付装置。
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