JP3581535B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【0003】
この図において、1は転写材、2は転写材1を保持するカセット部である。3は、カセット部2上に積載された転写材1の最上位の転写材1を1枚毎に分離し、転写材1の先端部を給紙ローラ4a、4bの位置まで搬送させる給紙カムである。給紙カム3は給紙毎に間欠的回転し、1回転に対応して1枚の転写材1を給紙する。
【0004】
18は反射型フォトセンサで、カセット部2の底部に配置された穴部19を通して、転写材1の反射光を検出することにより、転写材1の有無検知を行う。給紙ローラ4a、4bは、転写材1が給紙カム3によってこの給紙ローラ部4a、4bまで搬送されてくると転写材1を軽く挿圧しながら回転し、転写材1を搬送する。転写材1が搬送されて先端部がレジストシャッター5の位置まで到達すると、転写材1はレジストシャッター5によって搬送が停止され、給紙ローラ4a、4bは転写材1に対してスリップしながら搬送トルクを発生して回転を続ける。
【0005】
この場合、レジストソレノイド6を駆動することによってレジストシャッター5を上方向に解除すると、転写材1は搬送ローラ7a、7bまで送られる。レジストシャッター5の駆動は、半導体レーザ51から照射されるレーザビーム20がドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)11上に結像することによって形成される画像送出のタイミングと同期が取られる。
【0006】
21はフォトセンサであり、レジストシャッター5の位置での転写材1の有無を検出する。
【0007】
図12に示すように、レーザドライバ50は外部機器から送出される画像形成信号に応じて半導体レーザ51を駆動する。52は回転多面鏡であり、モータ53によって駆動される。半導体レーザ51、回転多面鏡、モータ53などによって露光装置が構成されている。
【0008】
レーザドライバ50によって駆動される半導体レーザ51からのレーザビーム20は、回転多面鏡52によって感光ドラム11の主走査方向に走査され、回転多面鏡52と反射ミラー54の間に配置されたf−θレンズ系56を経て、反射ミラー54を介して感光ドラム11上に導かれてその表面上に結像し、主走査方向に走査して主走査ライン57上に静電潜像を形成する。また、レーザビーム20の走査開始位置に配置されたビームディテクタ55は、レーザビーム20を検出することにより、主走査方向の画像書き出しタイミングを決定するための水平同期信号を生成する。
【0009】
一方、転写材1は搬送ローラ7a、7bによって、感光ドラム11と転写帯電器15との間の転写ニップ部に搬送される。帯電器13により帯電された感光ドラム11の表面は、レーザビーム20の露光によって静電潜像が形成される。レーザビーム20が露光した部分の静電潜像は、現像器14によりトナー像として顕像化された後、転写帯電器15により、感光ドラム11上の前記トナー像を転写材1表面に転写させる。転写材1にトナー像を転写した後の残トナーのある感光ドラム11表面は、クリーナ12によってクリーニングされる。
【0010】
トナー像が転写された転写材1は、その後、定着ローラ8a、8bによりトナー像が定着され、排紙ローラ9a、9bにより排紙トレイ10上に排紙される。
【0011】
また、16は給紙台であり、カセット部2からの給紙だけでなく、給紙台16からも転写材を給紙させることを可能にするものである。給紙台16上のマルチ給紙ローラ17により給紙された転写材は、マルチ給紙ローラ17により軽く挿圧されて、前記給紙ローラ4a、4bと同様に転写材先端がレジストシャッタ5に到達するまで搬送され、そこでグリップ回転する。その後の搬送シーケンスは前述と同様である。
【0012】
また、定着ローラ8a、8bは定着ヒータ(不図示)を収納しており、定着ローラ8a、8bのローラ表面からスリップ接触、もしくは非接触のサーミスタ23による検出温度に基づいて定着ローラ8a、8bの表面温度を所望の温度にコントロールして,転写材1上のトナー像を加圧・加熱して定着させる。
【0013】
また、22はフォトセンサであり、定着ローラ8a、8bの位置での転写材1の有無検出を行う。
【0014】
上述した画像形成装置は、コントローラとインタフェース手段で接続され、コントローラからのプリント指令及び画像信号を受けて、プリントシーケンスを行うものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の画像形成装置では、転写帯電器15によって感光ドラム11に形成されたトナー像を転写材1表面上に転写させる際に、一定の電圧を印加して感光ドラム11との電位差により、トナー像を転写材1に転写させていた。このときの電圧を一定に制御する方法としては、従来、転写材1が転写帯電器15に搬送されていないとき、すなわち印字前に環境変動に備えるために予め電圧を印加し、そのフィードバックを画像形成装置の制御装置(CPU)に返すことにより、印加する電圧を決定していた。
【0016】
しかしながら、このような方法では環境変動には対応できるが、例えば、転写材の両面にトナー像を転写させて両面に画像形成可能な画像形成装置では、以下のような問題点があった。
【0017】
(1)上述したように転写材1ヘトナー像を転写させて、定着ローラ8a、8bによりトナー像を転写材1に定着させるときに、転写材1が高温の定着ローラ8a、8b間を通過することにより転写材1の水分が蒸発し、転写材1の抵抗値が増加方向に変化する。
【0018】
そのため、転写材1のトナー像が転写された一方の面の裏側の面にもトナー像を形成するため、再び、転写材1の各搬送を経て転写帯電器15へ到達して転写を行う際に、転写材1の抵抗値が増加しているために、トナー像を転写するための転写電圧不足により、トナー像が十分に転写できない場合があった。
【0019】
また、トナー像が非常に多量に感光ドラム11上に現像されていた場合においても、前述と同様にトナー像が十分に転写できない場合があった。
【0020】
(2)転写帯電器15で、一定の電圧ではなく一定の電流を制御(定電流制御)して、転写材1へのトナー像の転写を良好にする手法もある。この手法では電流を制御している。このため、転写材1の抵抗値が増加しても抵抗値に応じた電圧を印加するため、転写材1への両面の転写に強く、また、非常に多量のトナー像の転写にも強く、画像形成装置の制御装置(CPU)は電流値を設定するだけで前記(1)の手法で行った印字前の制御を必要としないシンプルな構成となる。
【0021】
しかしながら、この手法においても、転写材1の抵抗値が非常に下がる多湿環境下では、転写材1もしくは転写帯電器15の抵抗値が非常に下がった場合、電流を一定に制御しているため、発生する電圧が低くなり、感光ドラム11上のトナー像を転写材1に転写するための転写電圧が不足する現象が生じる。そのため、前記(1)の手法と同様にトナー像が十分に転写できない場合があった。
【0022】
そこで、本発明は、環境変動、転写材の負荷変動等が生じた場合でも転写材へのトナー像の転写を良好に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体から転写材へトナー像を転写させるための転写手段と、前記転写手段にバイアスを印加するためのバイアス印加電源と、を有し、前記バイアス印加電源は、バイアスを発生させる第1の発生部と、前記第1の発生部と同極のバイアスを発生させる第2の発生部と、電圧を検出する第1の検出部と、電流量を検出する第2の検出部と、を備え、前記第1の発生部は前記第1の検出部が検出する電圧が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第2の発生部は前記第2の検出部で検出する電流量が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第1の発生部と前記第2の発生部とは電気的に接続されており、前記第1の発生部の出力は、前記第2の発生部を介して前記転写手段へ印加され、前記第2の検出部は前記転写手段へ印加される総電流量を検知する画像形成装置において、前記第1の検出部は前記第1の発生部と前記第2の発生部とが接続している箇所の電圧を検出することを特徴とする。
【0024】
請求項2に係る発明は、請求項1の画像形成装置において、前記バイアス印加電源は、前記第1の発生部及び前記第2の発生部が発生するバイアスとは逆極性のバイアスを発生させる第3の発生部と、電圧を検出する第3の検出部と、を備え、前記第3の発生部は前記第3の検出部が検出する電圧が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第3の発生部は前記第1の発生部と電気的に接続されており、前記第3の発生部と前記第1の発生部とが接続されている箇所の電圧を検出することを特徴とする。
【0026】
(作用)
本発明の構成によれば、転写手段へ印加するバイアスの電圧もしくは電流を任意に制御することができるので、転写材の厚さによる負荷範囲や、環境等で吸湿した転写材の負荷変動等に応じて、転写手段へのバイアス印加を適切に調整することにより、良好な転写を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置(本実施の形態では、フルカラーモードのレーザビームプリンタ)を示す概略構成図である。
【0029】
図1において、感光ドラム100上に露光装置(光学ユニット)107で各色毎に送出されるレーザビームLによる画像情報により形成された静電潜像は、イエロー現像器Dy、シアン現像器Dc、マゼンタ現像器Dm、ブラック現像器Dbにより現像化されて、中間転写ドラム103に順次複数回転写(1次転写)されて多色画像が形成される。その後、転写材Pを中間転写ドラム103と2次転写ベルト150の間に搬送させ、転写材Pに中間転写ドラム103上の多色画像が転写(2次転写)される。
【0030】
転写材P上に転写された多色画像は、定着器104で転写材Pに熱定着される。その後、転写材Pは排紙部105より、上部トレイ部106または下部排紙トレイ部115に排出される。
【0031】
イエロー現像器Dy、シアン現像器Dc、マゼンタ現像器Dm、ブラック現像器Dbは、その両端に回転軸(不図示)を有し、各々が該回転軸を中心に回転可能に現像器選択機構部108に保持され、各現像器(イエロー現像器Dy、シアン現像器Dc、マゼンタ現像器Dm、ブラック現像器Db)は、姿勢を一定に維持した状態で現像器選択のための回転がなされる。選択された現像器が現像位置に移動後、回転軸110に回転自在に支持された現像器選択機構部108はこの現像器と一体で、支点109bを中心に選択機構保持フレーム109をソレノイド109aにより感光ドラム100方向に移動位置を決定される。
【0032】
次に、上記画像形成装置の画像形成動作について具体的に説明する。
【0033】
まず、帯電器111によって感光ドラム100が所定の極性に均一に帯電(例えば、−600V)され、露光装置107からのレーザビームLによる露光により静電潜像が形成され、例えば、マゼンタ現像器Dmにより感光ドラム100上の静電潜像が現像され、感光ドラム100上にマゼンタ色の第1のトナー画像が形成される。
【0034】
一方、所定のタイミングでトナー画像と反対極性(本実施の形態では正極性)の1次転写電圧(例えば、+200V)が中間転写ドラム103に印加され、感光ドラム100上の第1のトナー画像が中間転写ドラム103に転写される。その後、感光ドラム100上に残留する転写残トナーはクリーナ112によって除去され、次の静電潜像及び現像工程に備える。
【0035】
前記第1のトナー画像の転写が終了した後、感光ドラム100上にレーザビームLにより第2色(例えばシアン)の静電潜像が形成され、シアン現像器Dcによりトナー画像が形成される。そして、この第2のトナー画像は、感光ドラム103に先に転写された第1のトナー画像の位置に合わせて中間転写ドラム103に前述と同様に転写を行う。
【0036】
以下、同様にして第3色(例えばイエロー)、第4色(例えばブラック)の静電潜像が感光ドラム100上に順次形成され、それぞれが第3、第4の現像器(イエロー現像器Dy、ブラック現像器Db)によって順次現像され、中間転写ドラム103に先に転写されたトナー画像と位置を合わせて、第3色、第4色の各トナー画像が順次転写され、中間転写ドラム103上に4色のトナー画像が重なった状態で形成されることになる。
【0037】
そして、4色のトナー画像が重畳転写された中間転写ドラム103の画像先端部が転写部に近づくと、転写ベルト150に2次転写バイアス(例えば、+2KV)を印加し、転写ベルト150を中間転写ドラム103に接触させる。その後、中間転写ドラム103と転写ベルト150間の転写部に転写材Pを搬送させ転写を行う。転写材Pは、マルチ給紙トレイ160あるいは各給紙カセット201,202,203又は204のいずれかから給紙される。
【0038】
そして、転写ベルト150の転写材搬送方向下流側に配置した除電針151に、転写ベルト150に印加したバイアスと逆極性(例えば−1KV)の電圧を印加するか、もしくは接地させ、転写されて搬送される転写材P上の蓄積電荷(トナーと逆極性)を除去する。転写材Pの後端が転写終了位置(中間転写ドラム103と転写ベルト150間に形成されるニップ部の出口)に達した後、中間転写ドラム103に印加する2次転写高圧をOFF(接地電位)にし、さらに、転写ベルト150、除電針151に印加されている電圧をOFFにする。また、転写ベルト150を中間転写ドラム103より離間させる。
【0039】
そして、転写ベルト150によって転写材Pは定着器104に搬送され、ここで転写材P上のトナー画像を熱定着させ、下部排紙トレイ115もしくは上部排紙トレイ105上に排出される。
【0040】
転写後、転写ベルト150と同極性のバイアスが印加されたクリーニングローラ130によって、中間転写ドラム103上の転写残トナーをクリーニングローラ130に引き寄せてクリーニングを行い、中間転写ドラム103の次の転写シーケンスに備える。
【0041】
そして、転写材Pの両面に画像形成を行う際は、マルチ給紙トレイ160に前記画像形成シーケンスを終えた転写材Pの定着済の面を裏面にして載せて前記画像形成シーケンスを再び行う。もしくは、前記画像形成シーケンスの転写材P上のトナー画像を定着後、両面ユニット90側へ転写材Pを搬送し、両面ユニット90のスイッチバックローラ170を紙送り方向に回転させることにより、転写材Pを保持し、転写材Pの後端がスイッチバックローラ170にさしかかる前に、スイッチバックローラ170を逆方向に回転させ、定着器104下部の両面用の転写材搬送経路80ヘ転写材Pを搬送する。
【0042】
その後、両面ユニット90より転写材Pをピックアップして、前記画像形成シーケンスを行って両面にトナー画像が定着された転写材Pは、下部排紙トレイ115もしくは上部排紙トレイ105上に排出される。
【0043】
次に、本発明の特徴である転写ベルト150への2次転写バイアス印加の制御について説明する。
【0044】
図2は、転写ベルト150の2次転写バイアス印加電源部を示す概略構成図である。
【0045】
図中の301は第1正電圧発生部であり、第1検出部310で第1正電圧発生部301の出力電圧を検出して、その検出結果を第2制御部321にフィードバックすることにより、第2制御部321は、第1正電圧発生部301で出力される電圧を制御し、発生した電圧を転写ベルトl50に印加する。
【0046】
300は第2正電圧発生部であり、これは接地切り替え部330で接地を切り離し、第3検出部312で検出した2次転写バイアスの総電流を検出して、その検出結果を第1制御部320にフィードバックすることにより、第1制御部320は、第2正電圧発生部300で出力される電圧を出力電流量に応じて制御し、発生した電圧を第1正電圧発生部301で発生させた電圧に重畳させて転写ベルト150に印加する。
【0047】
302は負電圧発生部であり、これは接地切り替え部330で接地を行い、第2検出部311で検出した出力電圧を検出して、その検出結果を第3制御部322にフィードバックすることにより、第3制御部322は、負電圧発生部302で出力される電圧を制御し、発生した電圧を第1及び第2正電圧発生部301,300を通過させて転写ベルト150に印加する。
【0048】
図3は、第1、第2の正電圧発生部301,300と負電圧発生部300の回路図である。図中のR1、R2、R3は、それぞれの電圧発生部300,301,302の電圧を通過させるための抵抗であり、例えば通常は10M〜20MΩ程度を用いる。T1は負電圧発生部302の電圧を生成するトランスであり、負極性はダイオードD5,D6で決定する。
【0049】
負電圧発生部302のCは、トランスT1を駆動(スイッチング)するために特定の周波数を入力する部分で、例えば20K〜100KHzを入力する。また、Fは、負電圧発生部302の電圧をON/OFFするための入力信号で、図では、Lowレベルの時、負電圧発生部302は電圧を出力し、Highレベルの時は、電圧の発生を中止する。
【0050】
同様に、T2は第1正電圧発生部301の電圧を生成するトランスであり、正極性はダイオードD3,D4で決定する。
【0051】
第1正電圧発生部301のBは、トランスT2を駆動(スイッチング)するために特定の周波数を入力する部分で、例えば20K〜100KHzを入力する。Eは、第1正電圧発生部301の電圧をON/OFFするための入力信号で、図では、Lowレベルの時、負電圧発生部301は電圧を出力し、Highレベルの時は、電圧の発生を中止する。
【0052】
T3は第2正電圧発生部300の電圧を生成するトランスであり、正極性はダイオードD1,D2で決定する。
【0053】
第2正電圧発生部300のAは、トランスT3を駆動(スイッチング)するために特定の周波数を入力する部分で、例えば20K〜100KHzを入力する。Dは、第2正電圧発生部300の電圧をON/OFFするための入力信号で、図では、Lowレベルの時、負電圧発生部300は電圧を出力し、Highレベルの時は、電圧の発生を中止する。
【0054】
SELは、図2に示した接地切り替え部330で接地を切り替える信号であり、図ではトランジスタを用いて接地切り替え部330を簡易に示している。
【0055】
図3中の信号D,E,F,SELの転写時のON/OFFのタイミングの一例を図4に示す。なお、この図では横軸が時間軸、縦軸がON/OFFのレベルであり、Pは、この図では転写ベルト150の転写部に転写材Pが存在する部分(斜線部分)である。
【0056】
まず、転写材Pが転写ベルト150に搬送される前に、時刻t1で信号FをLowレベルにして負電圧発生部302をONにし、転写材Pが搬送される前の一定時間負電圧を発生させ、転写ベルト150の除電を行う。そして、転写材Pが搬送される前に再びHighレベルに戻し(時刻t2)、負電圧の発生を止める。
【0057】
次に、転写材Pが転写ベルト150に搬送された瞬間、もしくは直前に(時刻t3)、SEL信号をLowレベルにすることにより、接地を第3検出部322の方に切り替える。その後、転写材Pが転写ベルト150に搬送され、転写領域に達する前に正電圧の立ち上がりを考慮して信号D、Eを共にLowレベルにして(時刻t4)、第1及び第2正電圧発生部301,300を共にONにし、正電圧を発生させ転写を行う。
【0058】
そして、転写領域が終了すると、信号D、EをHighレベルに戻し(時刻t5)、正電圧の発生を止める。さらに,転写材Pが転写ベルト150の転写部を通過した後に再び信号FをLowレベルにして(時刻t6)、負電圧発生部302をONにし、転写時にチャージアップした転写ベルト150の除電を行う。なお、信号D、E、FがLowレベルになっているときは、転写ベルト150は中間転写ドラム103に接触状態にあり、それ以外の時は離間している。
【0059】
次に、本実施の形態での転写時に、図2に示した2次転写バイアス印加電源部から転写ベルト150に印加される電圧の一例を、図5に示す。なお、この図では縦軸が転写ベルト150に印加される電圧、横軸が時間であり、Pは、転写ベルト150の転写部に転写材Pが存在する部分(斜線部分)である。
【0060】
本実施の形態では、負電圧発生部302での発生電圧を−1000V、第1正電圧発生部301での発生電圧を+1000Vに設定した。また、第2正電圧発生部300は第1正電圧発生部301の電圧と重畳させているので、本実施の形態では、第1及び第2正電圧発生部301,300の総出力電圧のリミットを+3000Vとした。なお、本実施の形態では、上記の電圧設定で行ったが、この設定値以外で行ってもむろんよい。また、図中の範囲A1−A2は、中間転写ベルト103のトナー画像を転写材Pに転写する範囲である。
【0061】
図4に示した信号D,E,F,SELの時刻t1〜t6のON/OFFのタイミングに合わせて、図5のような電圧が転写ベルト150に印加される。
【0062】
転写ベルト150に負電圧を印加する際には、中間転写ドラム103と転写ベルト150のみの抵抗関係なので電圧の大幅な変動はないが、正電圧は転写時に用いるため転写材Pの抵抗値によって、例えば図6に示すように変化する。
【0063】
図6の縦軸は転写ベルト150に印加される電圧、横軸は中間転写ドラム103と転写ベルト150及び転写材Pの総抵抗値(以下負荷と記す)を示している。本実施の形態では、第2正電圧発生部300の第3検出部312を20μAに設定した。そのため、図6で示すように、前述でも述べたように発生電圧の設定値を設けているため、+1000Vで第1正電圧発生部301の設定値で下限リミットが存在し、+3000Vでは前述のリミットが存在する。また、図6に示すように、負荷が50M〜150MΩの範囲では、第1正電圧発生部301とそれに重畳された第2正電圧発生部300が負荷に応じて変化する。
【0064】
このように、本実施の形態では、転写材Pの厚さによる負荷範囲や、環境等で吸湿した転写材Pの負荷変動等に応じて、転写ベルト150への印加電圧を適切な値に制御することができるので、良好な転写を行うことができる。
【0065】
第1の参考例
図7は、本参考例における転写ベルト150への2次転写バイアス印加電源部を示す概略構成図である。なお、図2に示した第1の実施の形態の2次転写バイアス印加電源部と同一構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0066】
参考例では、第1制御部320に制御装置(CPU)340を接続し、制御装置(CPU)340で第2正電圧発生部300の第3検出部312を制御するようにした。他の構成及び動作は第1の実施の形態と同様である。
【0067】
参考例においても、例えば図8に示すような電圧(図6に示した第1の実施の形態と同様の電圧)が、転写ベルト150に印加される。上述したように発生電圧の設定値を設けているため、+1000Vで第1正電圧発生部301の設定値で下限リミットが存在し、+3000Vでは前述のリミットが存在する。また、負荷が50M〜150MΩの範囲では、第1正電圧発生部301とそれに重畳された第2正電圧発生部300が負荷に応じて変化する。
【0068】
転写ベルト150に負電圧を印加する際には、中間転写ドラム103と転写ベルト150のみの抵抗関係なので電圧の大幅な変動はないが、正電圧は転写時に用いるため転写材Pの抵抗値によって変化する。
【0069】
このため、本参考例では、前記制御装置(CPU)340によって第3検出部312を制御して、例えば図8のS−S′の範囲で電圧の傾きを調整することができる。
【0070】
このように、本参考例では、微妙な環境変動においても環境に応じて制御装置(CPU)340が、第2正電圧発生部300の電圧の設定値を決定することにより、環境変動や転写材Pの厚さによる負荷範囲、環境等で吸湿した転写材Pの負荷変動に応じて、転写ベルト150への印加電圧を適切な値に制御することができるので、いかなる環境及び転写材Pに対しても、良好な転写を行うことができる。
【0071】
第2の参考例
参考例でも、第1の実施の形態、または第1の参考例で述べた転写ベルト150の2次転写バイアス印加電源部を用いた。図9は、本参考例における前記信号D,E,F,SELの転写時のON/OFFのタイミングの一例を示したものである。なお、この図では横軸が時間軸、縦軸がON/OFFのレベルであり、Pは、この図では転写ベルト150の転写部に転写材Pが存在する部分(斜線部分)である。
【0072】
まず、転写材Pが転写ベルト150に搬送される前に、時刻t1で信号FをLowレベルにして負電圧発生部302をONにし、転写材Pが搬送される前の一定時間負電圧を発生させ、転写ベルト150の除電を行う。そして、転写材Pが搬送される前に再びHighレベルに戻し(時刻t2)、負電圧の発生を止める。
【0073】
次に、転写材Pが転写ベルト150に搬送された瞬間(時刻t3)、もしくは直前に、SEL信号をLowレベルにすることにより、接地を第3検出部312の方に切り替える。その後、転写材Pが転写ベルト150に搬送され、転写領域に達する前に正電圧の立ち上がりを考慮して信号D、Eを順次Lowレベルにして(信号Eは時刻t3、信号Dは時刻t4)、第1及び第2正電圧発生部301,300を順次ONにし、正電圧を発生させ転写を行う。
【0074】
そして、転写領域が終了すると、信号D、Eを順次Highレベルに戻し(信号Dは時刻t5、信号Eは時刻t6)、それぞれの正電圧の発生を止める。さらに、転写材Pが転写ベルト150の転写部を通過した後に再び信号FをLowレベルにして(時刻t7)、負電圧発生部302をONにし、転写時にチャージアップした転写ベルト150の除電を行う。なお、第1及び第2正電圧発生部301,300の信号E、DのON/OFFタイミングを逆にしてもよい。
【0075】
次に、本参考例での転写時に、図2に示した2次転写バイアス印加電源部から転写ベルト150に印加される電圧の一例を、図10に示す。なお、この図では縦軸が転写ベルト150に印加される電圧、横軸が時間であり、Pは、転写ベルト150の転写部に転写材102が存在する部分(斜線部分)である。
【0076】
参考例では、負電圧発生部301での発生電圧を−1000V、第1正電圧発生部301での発生電圧を+1000Vに設定した。また、第2正電圧発生部300は第1正電圧発生部301の電圧と重畳させているので、本参考例では、第1及び第2正電圧発生部301,300の総出力電圧のリミットを+3000Vとした。なお、本参考例では、上記の電圧設定で行ったが、この設定値以外で行ってもむろんよい。また、図中の範囲A1−A2は、中間転写ドラム103のトナー画像を転写材Pに転写する範囲である。
【0077】
図9に示した信号D,E,F,SELの時刻t1〜t7のON/OFFのタイミングに合わせて、図10のような電圧が転写ベルト150に印加される。
【0078】
このように、本参考例においても、転写材Pの厚さによる負荷範囲や、環境等で吸湿した転写材Pの負荷変動等に応じて、転写ベルト150への印加電圧を適切な値に制御することができるので、良好な転写を行うことができる。
【0079】
また、本発明では4色のカラー画像形成装置を用いたが、単色もしくは複数色の画像形成装置に用いても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、転写材の厚さによる負荷範囲や、環境等で吸湿した転写材の負荷変動等に応じて、転写手段へのバイアス印加を適切に制御することができるので、良好な転写を行うことが可能となり、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の2次転写バイアス印加電源部を示す概略構成図。
【図3】2次転写バイアス印加制御部の回路構成の一例を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における転写時の、信号D、E、F、SELのON/OFFタイミングを示す図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における転写時の転写ベルトへの印加電圧を示す図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における転写時の転写ベルトへの印加電圧の推移を示す図。
【図7】本発明の第参考例に係る画像形成装置の2次転写バイアス印加電源部を示す概略構成図。
【図8】本発明の第参考例における転写時の転写ベルトへの印加電圧の推移を示す図。
【図9】本発明の第参考例における転写時の、信号D、E、F、SELのON/OFFタイミングを示す図。
【図10】本発明の第参考例における転写時の転写ベルトへの印加電圧を示す図。
【図11】従来例における画像形成装置を示す概略構成図。
【図12】従来例における画像形成装置のレーザビームによる感光ドラム上への走査状態を示す図。
【符号の説明】
100 感光ドラム(像担持体)
103 中間転写ベルト
107 露光装置
150 転写ベルト(転写手段)
300 第2正電圧発生部(第2の発生部)
301 第1正電圧発生部(第1の発生部)
302 負電圧発生部(第3の発生部)
310 第1検出部(第1の検出部)
311 第2検出部(第2の検出部)
312 第3検出部(第3の検出部)
340 制御装置(制御手段)

Claims (2)

  1. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体から転写材へトナー像を転写させるための転写手段と、前記転写手段にバイアスを印加するためのバイアス印加電源と、を有し、前記バイアス印加電源は、バイアスを発生させる第1の発生部と、前記第1の発生部と同極のバイアスを発生させる第2の発生部と、電圧を検出する第1の検出部と、電流量を検出する第2の検出部と、を備え、前記第1の発生部は前記第1の検出部が検出する電圧が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第2の発生部は前記第2の検出部で検出する電流量が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第1の発生部と前記第2の発生部とは電気的に接続されており、前記第1の発生部の出力は、前記第2の発生部を介して前記転写手段へ印加され、前記第2の検出部は前記転写手段へ印加される総電流量を検知する画像形成装置において、
    前記第1の検出部は前記第1の発生部と前記第2の発生部とが接続している箇所の電圧を検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記バイアス印加電源は、前記第1の発生部及び前記第2の発生部が発生するバイアスとは逆極性のバイアスを発生させる第3の発生部と、電圧を検出する第3の検出部と、を備え、前記第3の発生部は前記第3の検出部が検出する電圧が目標値に達するようにバイアスを出力し、前記第3の発生部は前記第1の発生部と電気的に接続されており、前記第3の発生部と前記第1の発生部とが接続されている箇所の電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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