JP3581510B2 - プリンタ/スキャナ装置、情報処理装置およびプリンタ/スキャナ装置におけるデータ設定方法 - Google Patents

プリンタ/スキャナ装置、情報処理装置およびプリンタ/スキャナ装置におけるデータ設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリアルプリンタのキャリッジ上に、着脱自在なスキャナ・ヘッド(スキャナ・ヘッド・カートリッジともいう)を載せることによって、原稿画像を読み込む機能を備えたプリンタ/スキャナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナ,ファクシミリなどに使われている一般的な原稿読取り装置としては、図3に示す様な縮小光学系を用いるものが知られている。
【0003】
この装置は、原稿6を照射する長手方向に伸びた光源5、装置全体を小型化するために光路を折り曲げるミラー4、原稿情報光を結像させるレンズ2、白出力波形のレンズcos4乗則を補正する白基準補正板(シェーディング板)3、光情報を電気信号に変換するCCD撮像素子1から構成されている。
【0004】
更に、CCD撮像素子1から出力される電圧波形を画像処理系に受け渡す前に、A/D変換するA/Dコンバータ等のICが介在する。
【0005】
前述のような画像読取り装置においては、装置を低コストにするために、光源についても、安価なXeランプやLED(発光ダイオード)などが使用されることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例では、XeランプやLED等は、絶対的な光量(光の強さ)が少ないため、安定した画像情報を得るためには、読取りの蓄積時間を長くしたり、受光系の感度を上げることが必要になるという問題が有る。
【0007】
しかし、現状では、受光素子であるBasisセンサや、CCDデバイスの高速駆動化の開発が進められてはいるものの、原稿の光情報を光電変換するための受光部の感度特性には限界が有り、安定したS/N比を得るためには充分な光量で原稿を照射する必要が有る。
【0008】
このために、LED等の駆動電流を上げて光量を増やす場合、LED自体の発熱により、光の波長及び順方向電圧の変化による電流の変化が有り、安定した光量を得ることが出来ないという問題が有る。
【0009】
また、本発明の実施形態に於ては、ノート型パソコン(ノート・パソコンともいう)に入っているプリンタの中の着脱可能な印字ヘッド/インクタンク・ユニットを取り外してスキャナ・ヘッド・ユニットを装着することが可能な形態を取る必要が有り、外形の小型化という制約から、スキャナ回路も簡素化しなければならないという問題が有る。
【0010】
更に、本発明の実施形態に於ては、2次電池による駆動が可能なノート型パソコンの使用なので、消費電力についても可能な限り減らしたいという問題が有る。
【0011】
小型化、低価格化のために、白基準値、オフセット値を測定するための白基準面(白面/黒面)を物理的に配置することが困難になる場合がある。その場合、白基準値とオフセット値の測定を行う度にユーザが白基準値/オフセット値測定用基準原稿を原稿台に設置し、その読取りを行う必要がある。
【0012】
個々のスキャナ・ヘッド・ユニットごとにその特性にばらつきがあり、白基準値、オフセット値はスキャナ・ヘッド・ユニットごとに測定する必要がある。
【0013】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、スキャナ・ヘッド・ユニットを交換しても安定した高品質の画像を読み込むことのできるプリンタ/スキャナ装置およびこの装置を内蔵するノート型パソコン等の情報処理装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、プリンタ/スキャナ装置を次ぎの(1)ないし(5)のとおりに構成し、情報処理装置を次ぎの(6)、(7)のとおりに構成し、プリンタ/スキャナ装置におけるデータ設定方法を次ぎの(8)のとおりに構成する。
(1)プリンタのキャリッジに、着脱自在なスキャナ・ヘッド・ユニットを装着してスキャナ機能を得るプリンタ/スキャナ装置であって、実際に測定して得た、最も白いデータの値を規定するための白基準データを、測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットと測定時の周囲環境温度とに関連付けて記憶する記憶手段と、ユニット交換時に、前記キャリッジに前記測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したか否かを判別する判別手段と、この判別手段により測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したとき、前記記憶手段の白基準データをそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニット以外のスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したときは、前記記憶手段の白基準データを破棄し、装着したスキャナ・ヘッド・ユニットにより新たに測定して得た白基準データを前記記憶手段に記憶すると共にそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定するように制御する制御手段とを備えたプリンタ/スキャナ装置。
(2)前記判別手段は、ユーザからの入力にもとづき判別するものである前記(1)記載のプリンタ/スキャナ装置。
(3)スキャナ・ヘッド・ユニットに個々のユニットを識別する識別手段を設け、前記判別手段は前記識別手段により判別するものである前記(1)記載のプリンタ/スキャナ装置。
(4)前記判別手段は、装着したスキャナ・ヘッド・ユニットを使用して白基準データを測定し、この白基準データと記憶手段に記憶している白基準データを比較して判別するものである前記(1)記載のプリンタ/スキャナ装置。
(5)データの比較は、ドットごとの値の差の分散による前記(4)記載のプリンタ/スキャナ装置。
(6)前記(1)ないし(5)のいずれかに記載のプリンタ/スキャナ装置を備えた情報処理装置。
(7)情報処理装置は、ノート型パソコンである前記(6)記載の情報処理装置。
(8)プリンタのキャリッジに、着脱自在なスキャナ・ヘッド・ユニットを装着してスキャナ機能を得るプリンタ/スキャナ装置において、実際に測定して得た、最も白いデータの値を規定するための白基準データを、測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットと測定時の周囲環境温度とに関連付けて記憶しておき、ユニット交換時に、前記キャリッジに前記測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したか否かを判別し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したとき、記憶していた白基準データをそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニット以外のスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したときは、記憶していた白基準データを破棄し、装着したスキャナ・ヘッド・ユニットにより新たに測定して得た白基準データを記憶すると共にそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定するプリンタ/スキャナ装置におけるデータ設定方法。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を“ノート型パソコン”の実施例により詳しく説明する。
【0024】
【実施例】
図1は、実施例である“ノート型パソコン”で用いるカラー・スキャナ・ヘッド・ユニットの斜視図である。同図において、キャリッジに設置されたときの位置決めを行う位置決め穴1Bと位置決め溝1Cが有る。読取り方向の姿勢を決めるのが基準壁1であり、キャリッジ側の基準壁(不図示)に片寄せされることによりその搭載位置を決定する。20Aは、キャリッジへの装着時に電気的接触をはかるための内部I/Fであるところのコネクタ部である。
【0025】
図2は、カラー・スキャナ・ヘッド・ユニットの光学系部品の配置を説明する図である。同図において、3は光源であるところの3色のLED([赤色]λ=640nm,[緑色]λ=525nm,[青色]λ=470nm)であり、読取り幅方向に配列されている。
【0026】
光源であるLED3に近接して、集光手段である円筒形状のロッド・レンズ6がLED3の並び方向と平行に設置されている。LED3の照射中心はロッド・レンズ6のレンズ作用面の中心を通過し、原稿面を斜めに照射する構成となっている。
【0027】
原稿からの反射光は、光軸中心が原稿と略直角方向に設けられた第一の結像系レンズであるフィールド・レンズ7を通過した後、読取り幅方向と平行に設けられたミラー5により光軸の進行方向が90゜折り曲げられて原稿と略平行な光線とされる。
【0028】
11は、アバーチャであり、第一の結像系レンズであるフィールド・レンズ7の結像面はこの位置とされる。アバーチャ11の後方には第2の結像系レンズであるところの結像レンズ(不図示)が設けられている。
【0029】
結像レンズの結像位置は光電変換素子13(Basisセンサ)の位置である。なお、結像系レンズの配置は、縮小比0.45158になる位置に設定されている。
【0030】
図7は、カラー・スキャナ・ヘッドユニットの構成を示す図である。
【0031】
受光素子(センサ)としては、モノクロのBasisセンサ(128画素)を使用している。
【0032】
光源としては、R[赤色]/G[緑色]/B[青色]の3色のLEDを2個/2個/1個の合計5個具備しており、RGB光源切換えを行う。ただし、LEDの個数に関しては、特に別の個数を使用しても問題はない。
【0033】
図8は、RGBのLED駆動回路である。同図において、ICは、LED駆動用電源の12[V]3端子レギュレータである。ここから出力される12[V]の電源が各色のLEDに供給される。各色の駆動回路は、簡易型の定電流回路を構成していて、赤色について説明すると、12[V]を抵抗R12,R13で分圧し、その分圧電圧が駆動用トランジスタQ1のベース,エミッタ間電圧と抵抗R11の電圧降下分と等しくなるだけLED回路に電流が流れる。Ron信号は、Low出力でLED消灯、High出力ではLED点灯となる。H/L信号によりLowの場合は抵抗R14がR13に並列接続された形になることで分圧電圧が下がりLED駆動電流は弱電流となる。
【0034】
つぎに各色のLEDに流す電流値であるが、赤色/緑色は、強電流(Ron/Gon=High,H/L=High)で10[mA],弱電流(Ron/Gon=High,H/L=Low)で2.5[mA]に設定している。青色は、強電流(Bon=High,H/L=High)で20[mA],弱電流(Bon=High,H/L=Low)で5[mA]に設定している。電流の設定値の違いは、LEDの数と配置による光量のレベルが近い状態になるように設定するためである。
【0035】
前記受光素子のBasisセンサとLEDのRGB光源切換えの組合わせを用いて行うカラー原稿読取り方法としては、順次式カラー方式による面順次式3パス読取りにて行う。
【0036】
この動作としては、RGBのLED光源のうち、まず、第1色目のみ点灯し、Basisセンサの読込み幅でキャリアを移動しつつ1行分のデータを取得する。
【0037】
次に、改行を行なわず、同じ位置のデータをLED光源のみ、第2色目のみの点灯に切り換えて取得する。同じ様に第3色目のデータも取得し、1行分のRGBカラーデータの読込みが終わり次の行へ改行する。
【0038】
図4の太い一点鎖線で囲まれた部分は、カラー・スキャナ・ヘッド・ユニット専用に作られたカスタムICであり、機能は下記のとおりである。
【0039】
・Basisセンサからの信号をクランプする機能
・クランプされた信号をA/Dの最適レンジにアンプするためのピーク・サーチ機能
・1〜5倍のアンプ&ゲインコントロール(256段階)
・10bitA/Dコンバータ機能
・画像処理機能
*白黒歪み補正
*エッジ強調
*カラム方向及びライン方向の縮小
*2値画像データ出力
*多値(8bit)画像データ出力
カラー画像を読み込む場合、色要素としてRGBの3種類の光源を使用しており、色毎にLED光源の出力及び温度特性が違うために白基準を設定する必要がある。
【0040】
そのために、白基準取得時には前記カスタムICでは、Basisセンサからの各色の信号別に、白基準プロファイルのピークを検出し、A/D最適レンジにて基準を設定するために256段階で設定可能なアンプのゲインを決定する。
【0041】
白基準のデータとしては、
・白データとして、128画素*10bit
・ゲインデータとして、8bit
・黒データとして、128画素*8bit
の構成単位でRGBの3色分プラス温度データ(2byte),ID(2byte)で管理を行っている。
【0042】
本実施例においては、図13に示すように、5種類の解像度(360×360dpi,180×180dpi,90×90dpi,200×360dpi,300×360dpi)とキャリッジ速度の関係から4種類の蓄積時間(256μsec,320μsec,307μsec,288μsec)がある。各蓄積時間に対して前記白基準データを持ち、管理を行っている。
【0043】
前述の構成のカラー・スキャナ・ユニットを装着するノート型パソコン全体について図10及び図11に於て説明する。
【0044】
図10は、本実施例のノート型パソコンの外観斜視図である。液晶表示装置101は、TFTで11.8インチカラー表示で、開閉が可能になっている。キーボード102は、液晶表示装置101が開かれたときに操作可能となる。図示されてはいないが、プリンタ/スキャナ部は、本体の後方部に収納されている。
【0045】
図11は、ノート型パソコンのブロック図である。駆動源として、ACアダプタ(定格電圧20[V],54[W])とニッケル水素2次電池(定格電圧12[V],2700[mA/h])が有る。内蔵している機能としては、フロッピー・ディスク・コントローラ(FDC)、ハード・ディスク・コントローラ(HDC)、キーボード・コントローラ(KBC),VGAコントローラ(VGAC)などの周辺機器用コントローラが有る。更に、内蔵のプリンタ/スキャナが内部バスにより接続されている。
【0046】
前記構成のノート型パソコンに内蔵されたプリンタ・ユニット及びプリンタ・ユニットに着脱可能なカラー・スキャナ・ヘッド・ユニットと印字ヘッド・ユニット(BJヘッドと記載)について、図4及び図5で説明する。
【0047】
図4は、ブロック図である。プリンタ用CPUとコントローラにより、3つのモータ(キャリッジ用、ラインフィード用、オートシートフィード用)制御、4つのセンサ(ホーム・ポジション検出、ASFポジション検出、給紙検出、排紙検出)、カラー・スキャナ/印字・ヘッドの駆動制御を行っている。カラー・スキャナ・ヘッド・ユニット及び印字ヘッド・ユニット(印字ヘッド・カートリッジともいう)は、いずれか一ユニットとプリンタユニットのキャリッジが着脱可能な構成を取っている。接合部は、キャリッジ部分にコンタクト電極が有り、ヘッド・ユニットを装着時に圧力による接続をしている。
【0048】
搭載ヘッド・ユニットの判別方法としては、キャリッジ・コンタクト部に2ビットのヘッドIDを持っていて、装着後ヘッドIDを読み込み、スキャナ・ヘッド・ユニットと印字ヘッド・ユニットの判別を行い、制御ピンの内容を対応させる。
【0049】
図5は、プリンタ・ユニットへの取り付け状態について説明する。
【0050】
10は、被記録媒体に記録を行う印字ヘッド・ユニット30と交換可能な、着脱式のスキャナ・ヘッド・ユニットである。
【0051】
スキャナ・ヘッド・ユニット10は、プリントに用いられる印字ヘッド・ユニット30と同形状である。40は、キャリッジであり、スキャナ・ヘッド・ユニット10のコネクタ部を介して読取り信号を本体と送受信する接点部が有る。
【0052】
読取り信号は、接点部及びフレキシブル・ケーブル44を介してプリンタ・ユニットのCPUで処理される。
【0053】
キャリッジ40は、フレームの側板部45A,45Bの間にスライド軸とスライド板47に沿って往復運動をすることで読取りが行われる。48は駆動モータで、ベルトを介してキャリッジ40を移動させる。
【0054】
前述の如く構成された本実施例に於て、カラー・スキャナ光源であるLEDの電気的特性について図6で説明する。
【0055】
図6は、周囲温度(Ta)と相対発光強度(Iv)の関係図である。周囲温度が上がるとLEDの発光強度が下がっていることがわかる。
【0056】
スキャナ・ヘッド・ユニットでプリンタ・ユニットから給紙した白基準シートを蓄積時間256[μsec]にて強電流状態で読み続けたデータを図9に示す。横軸は時間(単位:秒)で光源のLEDが点灯してからの時間を表す。縦軸は、スキャナ・ヘッド・ユニット10からの出力を256段階で表現したときのプリンタユニットが受け取った数値である。本実施例のカラー・スキャナ・ヘッド・ユニット10は、読取り幅128画素構成になっているが、データに載せているのは、代表値として、63〜66画素目のものである。
【0057】
LEDは、点灯後発熱することで相対発光強度が低下する。この変化は時間に対して比例関係ではなく、明らかに発光直後が急峻な変化をしている。
【0058】
また、カラー・スキャナ・ヘッド・ユニット10による読込み動作を考えると、読込み中のLED光源の発光は、受光側のS/N比を良くするために強電流で選択的に行われていますが、キャリッジがホームポジションに戻るリターン動作中は、本体及びLEDでの消費電力を抑える必要が有るために、光源のLED点灯を禁止している。この状態でLEDが温度飽和したときの温度条件が、温度的に最も安定した状態である。この状態の白基準読み取り値は、図9においては“110”である。
【0059】
同一環境下においての原稿読込み中のLED温度上昇による出力変動を無くすために予保熱制御を行っている。
【0060】
画像読込み状態の熱均衡条件は下記のようになるので、
[R(強電流/100%点灯)+G(強電流/100%点灯)
+B(強電流/100%点灯)]/6
=1色(強電流/100%点灯)/2
原稿読取りの安定状態になった後で、次の読込み動作が始まるまでのインターバルにおいて、この状態を保つためには、読込み状態と同等の消費電力を光源のLEDで消費する必要が有る。これを行う制御が、保熱である。
【0061】
保熱としては、
保熱=R,G(弱電流/100%点灯)
前記条件にて、行うことが出来る。
【0062】
図14は、本実施例において、行った実験データである。縦軸は、予保熱を行っていない時のLED出力を100%とした時の出力比率であり、横軸は保熱条件である。横軸において、画像読込みと同じものは[同1on50%]であり、[R100%PHT3=1]が保熱条件と同等のものである。この結果よりLED色(赤、青)に関わらず保熱がうまく行っていることが裏付けられる。
【0063】
予熱については、保熱条件まで最短時間で到達するように発熱元のLEDを全点灯する。
【0064】
図9のデータより、出力の値が、読込み時の安定状態である“110”に至るのは、LED発光後、約60[sec]経過後である。本実施例では予熱時間を60秒と時間管理しているが、カラー・スキャナ・ヘッド・ユニット10内にサーミスタを設け温度管理としてもよい。
【0065】
また、キャリッジ40の往復動作の速度は、図13に示すように、読込みモードによりBasisセンサの蓄積時間と存在するキャリッジ速度テーブルの関係で、4種類設定している。
【0066】
同一環境下においては、予保熱制御を行うことで画像を高品質に安定的に取得することが出来る。
【0067】
次に、図12は、RGBのLED出力と環境温度特性を、本実施例のシステムを用いて取得したデータである。縦軸は、20℃を100%とした出力比率、横軸は環境温度であり、白基準を取得したときの出力比率である。
【0068】
この結果よりLEDの色による材質の差から、環境温度による出力変化量が変わることがわかる。
【0069】
また、このデータは各色14個のサンプルの平均値であり、同じ色のLED出力にも多少のバラツキがあるので、この特性をすべての温度範囲や量産品に当てはめるのは誤差拡大の可能性があるので、下記の様な環境補正制御を行う。
【0070】
1)各蓄積時間の白基準に温度情報を加え、取得白基準温度を中心に±5℃の温度範囲を、その白基準を使用できる有効温度範囲として、その温度範囲から外れたものについては、別の白基準を必要とする。
【0071】
2)白基準を最大5セット管理する。
【0072】
3)白基準取得時のピークゲイン取得方法を下記式を用いて行う。
【0073】
Gw=−L(64+Gf)+Gf ……(1)
Gf:ピークスキャンのゲイン
Gw:白基準取得時のゲイン
L :赤LED=+0.05
緑LED=+0.02
青LED= 0.00
4)±5℃の幅のバンド内において、白基準取得温度から画像読込みの温度差をLEDの色別に下記式を用いて白基準値に補正を加える。
【0074】
赤LED:−0.5%/℃ ……(※1)
緑LED:−0.2%/℃ ……(※2)
青LED: 0.0%/℃ ……(※3)
本実施例のシステムの環境温度補正の為の、最大5セットの白基準及び±5℃バンド中の白基準値補正は、ドライバ上にて管理する。
【0075】
図15は、本実施例のシステムで白基準取得した時の蓄積時間256[μsec]の白データを示している。
【0076】
縦軸は、光電変換後のA/D変換値(10bit),横軸は、Basisセンサの全読込み幅である128画素である。△印は赤LEDの出力、×印は緑LEDの出力、○印は青LEDの出力である。
【0077】
LED光源の配置及びレンズとの位置により、1〜128dotの中で出力が均一な状態でないこと、色毎のプロファイルのピーク位置が一致していないことがわかる。
【0078】
本実施例における画像読込み画素は33〜96dotの中央の64dot幅にて行っている。
【0079】
本実施例のカスタムICにおける白基準のピークサーチ機能について説明をする。
【0080】
白基準値は、各色10bit/128画素データ構成であるが、A/Dのフルレンジに白データを存在するように、128画素分のセンサ信号の出力のピークを検出し、そのピーク値をフルレンジに設定する様に、A/Dの前のアンプ(1〜5倍ゲイン/256段階によるコントロール)のゲインを決定する機能である。
【0081】
この機能を使用した場合、図15の青色での白プロファイルでは、矢印で示す77dot目がピーク検出され、このdotの出力が、A/D範囲のピークに来る様にゲインデータを決定する。
【0082】
ここで問題なのは、そのピークが、本実施例のシステムで画像を読み込む33〜96dot内に存在しない場合である。
【0083】
通常のピークサーチを行った白データを使用すると、そのピーク値をA/Dのフルレンジにするゲイン決定をしてしまい、画像として使用する33〜96dot目での画質を考えると、本来は32dot目ないし97dot目をピークとしたゲインを使用すべきで、その解像度能力がピークからのずれ分の比率で悪化したものを使用することになる。
【0084】
本実施例において、前記状態の白基準データを“イレギュラー白データ”と呼び、この定義としては、
『・ゲインをピークサーチした時に、その対象となる白データピーク出力値が、33〜96dot内に存在しない。かつ、その出力値の差が5%以上である。』LED光源のピークが中心の33〜96dotからずれてしまう原因は、LED基板上の位置精度のずれ及び基板やレンズの実装ずれによる。
【0085】
本実施例においては、前記悪化が発生しないように下記処理を行う。
【0086】
下記1),2)場合分けによって補正をかける。
【0087】
S1:33〜96dot内ピーク出力値
S2:1〜32dot,97〜128dot内ピーク出力値
1)S1/S2<0.95
とした時、上記の条件を満足した場合に下記式によりゲイン換算を行いゲイン(Gf)を決定し、これを元に64dot幅での最適白基準値を取得する。
【0088】
Gf=(1−S1/S2)*(64+Gs)+Gs ……(2)
Gf:ゲイン換算後のピークスキャンのゲイン
Gs:128dotのピークスキャンによって得られたゲイン
2)S1/S2>0.95もしくはS1/S2=0.95
の場合は、
Gf=Gs
として白基準を取得する。
【0089】
図16はドライバで管理する白基準データベースの構造を示す。図中16−1は白基準取得数管理領域、16−2は白基準データ領域を示す。白基準取得数管理領域16−1は白基準取得数16−1−0、第1白基準データ取得時の温度16−1−1、...、第5白基準データ取得時の温度16−1−5、及び予備の16−6〜15からなる。白基準データ領域16−2は、第1白基準データ、...、第5白基準データからなり、各白基準データは、取得時のスキャン回数および蓄積時間256μsec、320μsec、307μsec、288μsec、および307μsecの白基準データからなり、各蓄積時間の白基準データは、赤色、緑色、および青色の白基準データからなり、各色の白基準データは、白データ1、...、白データ128、黒データ1、...、黒データ128、ゲイン、ID、および温度からなる。
【0090】
図17はノート型パソコン本体のコンピュータ(以下ホストという)と内蔵プリンタのインターフェースコマンドを示す。図18は白基準取得時のホストからのコマンド列を示す。図19は白基準設定時のホストからのコマンド列を示す。
【0091】
図20はプリンタの白基準取得処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、プリンタユニットのCPUによって行われる。
【0092】
ホストから白基準取得指定コマンドADF0Hを受け取ると、白基準取得処理を開始し白基準データを生成し、図18に示したホストからのコマンド列にしたがってホストに白基準データを返す。
【0093】
まずステップS20−1でポジションAにキャリアを移動する。ついでステップS20−2でゲイン値を検出し、ステップS20−3でオフセット値、白基準値を検出する。ステップS20−4で『ゲインをピークサーチした時に、その対象となる白データピーク出力値が、33〜96dot内に存在しない、かつ、その出力値の差が5%以上である』かどうか判別し、そうであればステップS20−5で前述の式(2)により各ゲイン値を変更してオフセット値、白基準値を再検出する。
【0094】
次にステップS20−6でポジションBにキャリアを移動し、ステップS20−7で白基準値を検出する。ステップS20−8でポジションAでのとポジションBでの白基準値を比較して最終値を決める。
【0095】
以下ステップS20−9でキャリアをホームポジションに移動し、ステップS20−10で温度を取得し、ステップS20−11で保熱状態に戻り、処理を終了する。
【0096】
図21はステップS20−2のゲイン値の検出処理のフローチャートである。まずステップS21−1で該当色のLEDを点灯し、該当蓄積時間でゲイン値を30回検出し消灯する。ついでステップS21−2で30個のデータから平均化により決定値を算出する。ステップS21−3で4つの蓄積時間すべて終わったかを判別し、4つの蓄積時間すべてにわたりこれを繰り返す。さらにステップS21−4でR,G,Bすべて終わったかを判別しR,G,Bすべてにわたってこれを繰り返す。これをすべて終えた後ステップS21−5で温度補正に備えて前述の式(1)のゲイン値変換を行い。処理を完了する。
【0097】
図22はステップS20−3のオフセット値、白基準値の検出処理を示すフローチャートである。
【0098】
まずステップS22−1で該当色、該当蓄積時間のゲイン値をヘッドに設定する。次にステップS22−2で、LEDを消灯してオフセット値を検出しLEDを点灯してこのオフセット値がヘッドに残った状態で白基準値を検出し、ステップS22−3での判別によりこれを40回繰り返す。この後ステップS22−4でLEDを消灯し128ドット各々に対して平均化により決定値を算出する。
【0099】
この一連の処理をステップS22−5での判別により4つの蓄積時間すべてにわたって繰り返し、さらにそれをステップS22−6での判別により、R,G,Bすべてにわたって繰り返し処理を完了する。
【0100】
図23はステップS20−7の白基準の検出処理のフローチャートである。
【0101】
まずステップS23−1で該当色、該当蓄積時間のゲイン値、オフセット値ををヘッドに設定する。次にステップS23−2で、LEDを点灯して白基準値を検出し、ステップS23−3での判別によりこれを40回繰り返す。この後ステップS23−4でLEDを消灯し128ドット各々に対して平均化により決定値を算出する。
【0102】
この一連の処理をステップS23−5での判別により4つの蓄積時間すべてにわたって繰り返し、さらにそれをステップS23−6での判別により、R,G,Bすべてにわたって繰り返し処理を完了する。
【0103】
図24はヘッド・ユニット(カートリッジ)交換のフローチャートである。
【0104】
まずステップS24−1で交換するユニットを選択する。ついでステップS24−2でスキャナ・ヘッド・ユニットを選択したかどうかを判別する。スキャナ・ヘッド・ユニットでなければステップS24−3でプリントヘッドに関して設定項目を指定する。スキャナ・ヘッド・ユニットであればステップS24−4で新品のユニットに交換するのか使用中のユニットに交換するのかを指定する。
【0105】
次にステップS24−5でユニット交換を行う。ユニット交換は、ユニット交換開始コマンドD000Hを発行して、ユニット交換可能な状態にして、交換作業が終わったら、ユニット交換終了コマンドD001Hを発行してユニット交換を終了する。
【0106】
ユニット交換後、ステップS24−6でユーザ確認によりさきに指定した新品か使用中かを確認し、新品であればステップS24−7で情報ファイルに新品ユニットに交換したことを設定する。
【0107】
以上によりユニット交換を終了する。
【0108】
図25はスキャン開始前のドライバの白基準取得・設定処理のフローチャートである。
【0109】
まずステップS25−1で情報ファイルの設定から新品ユニットかどうかを判別する。新品であればステップS25−2で白基準データベースを初期化し、白基準取得処理に進む。新品でなければステップS25−3でデータベースに白基準データが保存されているかどうかを判別する。保存されていなければ白基準取得処理に進む。保存されていればステップS25−4で現在の温度と取得時の温度を比較してその差が11度未満かどうかを判別し、11度以上であればステップS25−5で次のデータが存在するかどうかを判別し、最新の白基準データから順次、温度差が11度未満のデータを探す。見つからなければ白基準取得処理に進む。
【0110】
温度差11度未満のデータが見つかったらステップS25−6で現在の総スキャン数と取得時のスキャン回数を比較して、取得時から100回以上スキャンしているかどうかを判別する。100回以上スキャンしていれば白基準取得処理に進み、100未満であればステップS25−7で白基準データベースから白基準値を読み出し白基準設定処理に進む。
【0111】
図26はドライバの白基準値取得処理のフローチャートである。
【0112】
まずステップS26−1で白基準取得要求ダイアログボックスを表示する。ついで給紙コマンド9FF1Hを発行し白基準用紙を給紙する。
【0113】
白基準用紙を給紙すると、ステップS26−3で白基準取得コマンドを発行する。白基準取得コマンドは図18に示したコマンド列に従う。白基準取得コマンドを受け取るとプリンタは前述のとおり白基準取得処理を行い、各蓄積時間の白基準値を取得する。
【0114】
プリンタが白基準取得処理を終え白基準値データを返すまで、ステップS26ー4で白基準取得中モードレスダイアログボックスを表示する。ステップS26−5でタイマを起動しステップS26−6で取得処理が終了したかどうかの判別を繰り返す。
【0115】
取得処理が終了したらステップS26−7で排紙コマンド9FF0Hを発行し白基準用紙を排紙する。ステップS26−8でプリンタから受け取ったデータを白基準データベースに保存して、ステップS26−9で白基準値取得中モードレスダイアログボックスを破棄して白基準値設定処理に進む。
【0116】
図27はドライバの白基準値設定処理のフローチャートである。
【0117】
まずステップS27−1で図13に示した読取りモードのうち指定の読取りモードに応じた蓄積時間(解像度に対応)の白基準データを準備する。ついでステップS27−2で読取りがカラーモードかMonoモードかを判別し、MonoであればステップS27−3で緑色に相当する値を補正し、カラーであれば赤色、緑色、青色に相当する値を補正する。補正は前述の式(※1)(※2)(※3)に従う。ステップS27−5でキャリアシートが選択されているかどうかを判別し、選択されていればステップS27−6で用意した白基準値の93パーセントに補正する。こうして用意した白基準値をステップS27−7で白基準設定コマンドを発行して設定する。白基準設定コマンドは図19に示したコマンド列のうち、該当蓄積時間のものに従う。コマンドを受け取るとプリンタは受け取った白基準値をヘッドに設定する。
【0118】
以上により白基準値の設定を終了する。
【0119】
以上説明したように、本実施例によれば、スキャナ・ヘッド・ユニットを交換しても、安定した高品質の画像を読み込むことができる。また、周囲環境温度,読取りモードに左右されることなく高品質の画像を読み込むことができる。
【0120】
(その他の実施例)
スキャナ・ヘッド・ユニットの装着時に、次の▲1▼,▲2▼,▲3▼に示す白基準データ設定の仕方がある。
【0121】
▲1▼スキャナ・ヘッド・ユニットに個々のヘッドを特定できるようにシリアルナンバーを読み出せるように回路を設ける(不図示)。ユニット交換の際にこのシリアルナンバーを読み出し情報ファイルに設定する。
【0122】
白基準データベースにも取得時のヘッドのシリアルナンバーを保存し、白基準取得・設定の際に情報ファイルに設定されたシリアルナンバーとデータベースのシリアルナンバーを比較し、一致するデータベースを用い、一致しなければデータベースを初期化し白基準を取得する。
【0123】
▲2▼スキャナ・ヘッド・ユニット交換の際に、ユーザ操作により個々のヘッドを特定する識別番号を情報ファイルに設定する。白基準データベースにこの識別番号を合わせて保存する。白基準取得・設定の際には情報ファイルに設定された識別番号に一致するデータベースを用い、一致するデータベースがなければ新規に作成する。
【0124】
▲3▼カートリッジ交換の際に白基準値を取得する。この白基準値のプロファイルと白基準データベースに保存されている白基準値のプロファイルとを比較する。例えばドットごとの値の差の分散が一定値以下であれば同一ヘッドと見なす。異なるヘッドとみなされた場合にはデータベースを新規作成し、そうでなければ取得した白基準値を該当するデータベースに保存する。搭載されたヘッドのデータベースを情報ファイルに設定する。白基準取得・設定の際には情報ファイルに設定されたデータベースを用いる。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スキャナ・ヘッド・ユニットを交換しても安定した高品位の画像を読み込むことができる。
【0126】
また、周囲環境温度に左右されることなく、高品質の画像を読み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー・スキャナ・ヘッド・ユニットの斜視図
【図2】光学系部品の配置を示す図
【図3】一般的な原稿読取り装置を示す図
【図4】実施例要部のブロック図
【図5】スキャナ・ヘッド・ユニット,印字ヘッド・ユニットの装着の説明図
【図6】LEDのIv−Ta特性を示す図
【図7】カラー・スキャナ・ヘッド・ユニットの構成を示す図
【図8】LED駆動回路を示す図
【図9】LED連続点灯時の出力特性を示す図
【図10】実施例の斜視図
【図11】実施例のブロック図
【図12】RGBのLED出力vs環境温度特性を示す図
【図13】画像読込みモードを示す図
【図14】保熱データを示す図
【図15】RGB白基準プロファイルを示す図
【図16】ドライバで管理する白基準データベースの構造を示す図
【図17】ホストと内蔵プリンタのインタフェースコマンドを示す図
【図18】白基準取得時のホストからのコマンド列を示す図
【図19】白基準設定時のホストからのコマンド列を示す図
【図20】白基準取得処理を示すフローチャート
【図21】ゲイン値検出処理を示すフローチャート
【図22】オフセット値、白基準値検出の処理を示すフローチャート
【図23】白基準値の検出処理を示すフローチャート
【図24】ユニット交換処理のフローチャート
【図25】スキャン開始前のドライバの白基準取得,設定処理のフローチャート
【図26】ドライバの白基準取得処理のフローチャート
【図27】ドライバの白基準設定のフローチャート
【符号の説明】
10 印字ヘッド・ユニット
30 スキャナ・ヘッド・ユニット
40 キャリッジ

Claims (8)

  1. プリンタのキャリッジに、着脱自在なスキャナ・ヘッド・ユニットを装着してスキャナ機能を得るプリンタ/スキャナ装置であって、実際に測定して得た、最も白いデータの値を規定するための白基準データを、測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットと測定時の周囲環境温度とに関連付けて記憶する記憶手段と、ユニット交換時に、前記キャリッジに前記測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したか否かを判別する判別手段と、この判別手段により測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したとき、前記記憶手段の白基準データをそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニット以外のスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したときは、前記記憶手段の白基準データを破棄し、装着したスキャナヘッド・ユニットにより新たに測定して得た白基準データを前記記憶手段に記憶すると共にそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするプリンタ/スキャナ装置。
  2. 前記判別手段は、ユーザからの入力にもとづき判別するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ/スキャナ装置。
  3. スキャナ・ヘッド・ユニットに個々のユニットを識別する識別手段を設け、前記判別手段は前記識別手段により判別するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ/スキャナ装置。
  4. 前記判別手段は、装着したスキャナ・ヘッド・ユニットを使用して白基準データを測定し、この白基準データと記憶手段に記憶している白基準データを比較して判別するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ/スキャナ装置。
  5. データの比較は、ドットごとの値の差の分散によることを特徴とする請求項4記載のプリンタ/スキャナ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプリンタ/スキャナ装置を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  7. 情報処理装置は、ノート型パソコンであることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. プリンタのキャリッジに、着脱自在なスキャナ・ヘッド・ユニットを装着してスキャナ機能を得るプリンタ/スキャナ装置において、実際に測定して得た、最も白いデータの値を規定するための白基準データを、測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットと測定時の周囲環境温度とに関連付けて記憶しておき、ユニット交換時に、前記キャリッジに前記測定に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したか否かを判別し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したとき、記憶していた白基準データをそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定し、測定時に使用したスキャナ・ヘッド・ユニット以外のスキャナ・ヘッド・ユニットを装着したと判別したときは、記憶していた白基準データを破棄し、装着したスキャナ・ヘッド・ユニットにより新たに測定して得た白基準データを記憶すると共にそのスキャナ・ヘッド・ユニットに設定することを特徴とするプリンタ/スキャナ装置におけるデータ設定方法。
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