JPH0872286A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH0872286A
JPH0872286A JP24198994A JP24198994A JPH0872286A JP H0872286 A JPH0872286 A JP H0872286A JP 24198994 A JP24198994 A JP 24198994A JP 24198994 A JP24198994 A JP 24198994A JP H0872286 A JPH0872286 A JP H0872286A
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JP24198994A
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Toshiyuki Iijima
利幸 飯島
Toshiya Akiba
俊哉 秋葉
Sakae Okazaki
栄 岡崎
Shigemasa Mori
正 森繁
Yoshiyo Yamada
佳代 山田
Kazumasa Miyazaki
和雅 宮崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの手を介すことなく、プリント用紙に
応じて適正な印画処理が行なえるプリンタ装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 プリント用紙に関する情報を取得するバーコ
ードリーダ5を設ける。制御部3は、バーコードリーダ
5からの情報に基づいてプリント用紙の種別を判別し、
この種別に応じて印画特性を制御する。制御部3に制御
された画像処理部2は、印画する画像に対し画像処理を
施す。画像処理された画像は、メカデッキ部4に供給さ
れ、印画が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、画像をプリ
ント用紙に印画するプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ画像処理システム、
ホームビデオシステム、電子スチルカメラなどの各種の
画像処理システムが提供されるようになってきている。
これに伴い、上述のような画像処理システムにおいて形
成された画像をプリント用紙に印画させるプリンタ装置
も開発され、広く普及し始めている。
【0003】従来の画像処理システムのプリンタ装置
は、印画する前に、印画に用いるプリント用紙のサイ
ズ、印画位置、印画画像の大きさ、印画濃度などの各種
のプリント用紙に応じた印画条件をプリンタ装置に設定
し、プリンタ装置の印画環境をプリント用紙に合わせて
整えなければならない。そして、これら印画条件は、ユ
ーザ自身が判断し、ユーザの操作により、プリンタ装置
に設定するようになっている。
【0004】これにより、プリンタ装置のユーザは、印
画に用いるプリント用紙や、印画画像の大きさなどに応
じて、上述のような印画条件をプリンタ装置の印画環境
として設定することにより、種々のプリント用紙に所望
の画像を印画することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な従来のプリンタ装置の場合、ユーザが印画環境の設定
をし忘れたり、あるいは、設定を間違えてしまった場合
には、適切な印画処理が行なわれないことになる。
【0006】例えば、特定のサイズにカットされたシー
ルが、一枚の台紙上に複数枚並べられたいわゆるシール
タイプのプリント用紙に画像を印画する場合、ユーザ
は、印画処理前に、シールタイプのプリント用紙に応じ
た印画環境をプリンタ装置に設定する必要がある。とこ
ろが、この印画環境の設定をし忘れた、あるいは、設定
を間違えてしまった場合には、前に設定された印画環
境、あるいは間違えて設定した印画環境により、印画処
理が実行される。
【0007】この結果、シールタイプのプリント用紙の
シール部分のそれぞれに、当該画像を印字をするはず
が、シール部分を無視して、プリント用紙の中央部分に
複数のシール部分にまたがって画像が印画されてしまっ
たり、シール部分から印画された画像がはみ出してしま
うようなことが発生する。
【0008】また、上述のように印画環境の設定をし忘
れたり、間違えた場合には、これらの誤りは、印画処理
された出力結果(出力物)を見て、始めてユーザが気が
付くことが多い。したがって、印画処理された出力結果
によらなければ、ユーザは、印画環境の設定の誤りに気
付くことができない。
【0009】また、プリント用紙は、同じ規格のプリン
ト用紙であっても製造会社が異なったり、あるいは、同
じ製造会社であっても製造ロットが異なることにより、
印画された画像の画質に影響を与える物性値を異ならせ
る。プリント用紙の物性値とは、例えば、光学的な特性
である反射特性、光沢度、白色度や表面特性である多孔
性、平滑性、弾力性などである。これら物性値は、プリ
ント用紙の保存状態によっても変化する場合がある。
【0010】そして、上述のように物性値が異なるプリ
ント用紙を用いて、印画された画像の画質を常時一定に
保とうとする場合には、プリント用紙の物性値をも考慮
した印画環境の設定が必要になる。
【0011】しかしながら、プリント用紙の物性値の違
いをプリント用紙を見てユーザが判断することは、困難
であり、たとえそれら物性値を設定することができるプ
リンタ装置であっても、ユーザが当該適切な物性値を設
定することは困難である。
【0012】このように、従来の画像処理システムのプ
リンタ装置は、ユーザによる正確な印画環境の設定が行
なわれなければ適切に画像を印画することができなかっ
た。
【0013】この発明は、以上のことにかんがみ、ユー
ザの手を煩わせることなく、常時適切な印画処理を行な
うことができるプリンタ装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるプリンタ装置を後述する実施例の参
照符号を対応させると、印画に使用するプリント用紙に
関する情報を取得する情報取得手段5と、情報取得手段
5からのプリント用紙に関する情報に基づいて、プリン
ト用紙の種別を判別する判別手段3と、印画する画像に
対して画像処理を施す画像処理手段2と、画像処理手段
2からの画像の供給を受け、上記プリント用紙に画像を
印画する印画処理手段4と、判別手段3からの判別出力
に基づいて画像処理手段2での画像処理及び印画処理手
段4での印画特性を制御する制御手段3とを備えたこと
を特徴とする。
【0015】
【作用】上記構成のこの発明によるプリンタ装置によれ
ば、情報取得手段5は、ユーザの手を介すことなく印画
に用いるプリント用紙に関する情報を取得し、制御手段
3に通知する。制御手段3は、上記プリント用紙に関す
る情報に基づいて、当該プリント用紙の種別を判別し、
当該プリント用紙に合致した印画を行なうように各部を
制御する。
【0016】制御手段3の制御により、画像処理手段2
は、印画する画像として供給された画像データに対し、
印画に用いられるプリント用紙に応じて、例えば、画像
の拡大、縮小、回転を行なって印画位置を合わせたり、
画質調整、階調制御処理などの画像処理を施す。画像処
理手段2による画像処理が終了すると、画像データは印
画処理手段4に供給される。
【0017】印画処理手段4は、制御手段3に制御さ
れ、印画に用いるプリント用紙に応じて印画処理を実行
する。これにより、種々のプリント用紙に適正な印画特
性を維持した印画処理を行なうことが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、この発明によるプリンタ装置の一実施
例について、図を参照しながら説明する。
【0019】図1は、この発明によるプリンタ装置の一
実施例のブロック図であり、図2は、この例のプリンタ
装置の外観の概略図である。この例のプリンタ装置は、
コンピュータ画像処理システム、ホームビデオシステ
ム、電子スチルカメラ、スキャナ、テレビジョン受像
機、映像表示機能を有する各種計測器などの、いわゆる
画像処理システムに接続される。そして、この例のプリ
ンタ装置は、上述のような画像処理システムにおいて形
成された画像をプリント用紙に印画する装置である。
【0020】図1に示すように、この例のプリンタ装置
10は、各種の画像処理システムから印画する画像とし
て供給される画像データを受け入れる入力端1aと、供
給された画像データを記憶するメモリ1と、画像処理部
2と、制御部3と、メカデッキ部4と、バーコードリー
ダ5と、メモリスイッチ6と、印画スイッチ7と、各種
設定スイッチ8とを備えている。
【0021】この例のプリンタ装置10は、後述するプ
リント用紙に関する情報を取得する手段として、バーコ
ードリーダ5が用いられている。そして、図2に示すよ
うにプリンタ装置10は、プリント用紙papごとに付
けられたバーコードbarをバーコードリーダ5で読み
取ることにより、プリント用紙に関する情報を取得す
る。なお、プリント用紙に付けられたバーコードは、後
述するようにプリント用紙に関する情報を表わすもので
ある。
【0022】次に、この例のプリンタ装置10の動作を
説明しながら、プリンタ装置10の構成について詳述す
る。プリンタ装置10が接続されている画像処理システ
ムにおいて形成された画像を印画する場合には、ユーザ
は最初にメモリスイッチ6を押下する。これによりメモ
リスイッチ6から、データ取り込み指示信号DIが制御
部3に供給される。
【0023】制御部3は、プリンタ装置10の全体を制
御するものであり、図示しないがCPUやROMや揮発
性、不揮発性のRAMなどにより形成されている。そし
て、データ取り込み信号DIが制御部3に供給される
と、制御部3は、画像データの取り込みを開始するよう
にメモリ1を制御する。
【0024】メモリ1は、例えばフレームメモリであ
り、制御部3の制御により、入力端1aに供給されてい
る画像処理システムからの画像データを取り込んで、記
憶する。このとき、接続されている画像処理システム
が、ホームビデオシステムやテレビジョン受像機であ
り、入力端1aに供給されている画像データがアナログ
信号である場合には、図示しないが、アナログ/デジタ
ル変換器によってデジタル信号に変換された後にメモリ
1に取り込まれる。なお、画像処理システムが、コンピ
ュータ画像処理システムや電子スチルカメラなどであ
り、入力端1aに供給されている画像データが、デジタ
ル信号である場合には、メモリ1にそのまま取り込まれ
る。
【0025】メモリ1への画像データの取り込みが終了
すると、図示しないがプリンタ装置10が備えているL
CD(液晶ディスプレイ)にメッセージを表示したり、
LED(発光ダイオード)などを点灯、点滅させるなど
して、画像データのメモリ1への取り込みが終了したこ
とがユーザに通知される。そして、ユーザは、プリント
スイッチ7を押下することにより、プリンタ装置10に
印画動作を開始させる。
【0026】プリントスイッチ7は、ユーザにより押下
されると、プリント信号PSを発生させ、制御部3に供
給する。プリント信号PSが、制御部3に供給される
と、制御部3は、メカデッキ部4に対し、給紙トレイ1
1にセットされたプリント用紙papを給紙する制御信
号を形成し、供給するとともに、バーコードリーダ5に
対し、バーコードを読み取る制御信号を形成し、供給す
る。
【0027】メカデッキ部4は、ヘッド41、プラテン
ローラ42、紙送りローラ44などにより形成された機
構部分であり、プリント用紙papを給紙し、印画し、
排紙までを行なう部分である。そして、図2に示すよう
に、給紙ローラ44が回転することにより、給紙トレイ
11上のプリント用紙papをメカデッキ部4のヘッド
41の方へ給紙する。
【0028】バーコードリーダ5は、例えば反射型フォ
トセンサにより形成されたものであり、例えば赤外光や
レーザ光を照射し、その反射光をフォトセンサで受光す
ることによりプリント用紙papにつけられたバーコー
ドbarを読み取る。
【0029】そして、上述のようにメカデッキ部4がプ
リント用紙papを給紙するときに、プリント用紙pa
pの移動に応じて、バーコードリーダ5は、プリント用
紙papにつけられたバーコードbarを読み取る。そ
して、バーコードリーダ5から制御部3に供給される。
【0030】プリント用紙papにつけられるバーコー
ドbarは、プリント用紙の背面やシールタイプのプリ
ント用紙の場合には、表面の余白部分などの所定の位置
に付けられる。この例では、図2に示すように、プリン
ト用紙papの表面にバーコードbarが付けられてお
り、このバーコードbarが読み取り可能な位置に、バ
ーコードリーダ5が設けられている。
【0031】なお、バーコードbarが、プリント用紙
papの背面に付けられている場合には、例えば、メカ
デッキ部4側の位置Aにバーコードリーダが設けられ、
プリント用紙papの背面のバーコードを読み取るよう
にされる。
【0032】また、バーコードにより表わされる情報
は、プリント用紙papの種類、品質製造会社名などで
ある。この例でプリント用紙の種類とは、例えば、証明
写真サイズのシールタイプのプリント用紙、専用プリン
ト用紙、VTR等テープカセットケースに貼付するラベ
ルシールタイプのプリント用紙、16分割印画のシール
タイプのプリント用紙などの情報である。また、品質
は、プリンタ用紙の平滑性、反射特性などを示す情報で
ある。また、製造会社名は、当該プリント用紙を製造し
た会社名である。
【0033】この例の場合、バーコードbarは、上述
の各情報を数値化して順次並べた情報としてバーコード
により表現したものである。
【0034】例えば、プリント用紙の種類については、
証明写真サイズのシールタイプ4片のプリント用紙であ
れば「01」、専用プリント用紙であれば「02」、ラ
ベルシールタイプのプリント用紙であれば「03」、1
6分割印画のシールタイプのプリント用紙であれば「0
4」、ハガキサイズのプリント用紙であれば「05」な
どのように数値化された情報がバーコードとして表現さ
れる。
【0035】また、品質については、平滑性であれば、
例えば、10段階の評価で表現され、標準的な平滑性で
あれば「05」、標準より悪ければ「00」、「0
1」、「02」、「03」、「04」のいずれかで表現
され、標準よりも良ければ、「06」、「07」、「0
8」、「09」、「10」のいずれかで表現される。ま
た反射特性も同様に表現される。なお、これら品質は、
上述のような10段階評価によらなくても、例えばパー
センテージ(百分率)などで表わすことができる。
【0036】また、製造会社名は、プリント用紙の種別
と同様に、A製造会社の場合は「01」、B製造会社の
場合は「02」などのように表現される。また、製造会
社ごとの製造工場をも特定できるように、例えば、A製
造会社のA工場の場合は「0101」、A製造会社のB
工場の場合は「0102」のように桁数を増やすことに
よって、詳細にその情報を表わすことが可能である。
【0037】そして、この例の場合、バーコードbar
により表現される数値化情報は、例えば、先頭から2桁
がプリント用紙の種別情報を表わし、それに続く2桁が
品質を示す情報のうちの平滑性を表わす情報であり、続
く2桁が品質を示す情報のうち反射特性を表わす情報で
ある。そして、反射特性の次に続く4桁が製造会社を表
わす情報となる。なお、製造会社を表わす4桁のうち、
先頭側から、最初の2桁が製造会社を表わし、次の2桁
が製造工場を表わす情報である。
【0038】このように、バーコードにより表現される
情報は、桁位置と桁数により表わす情報の内容が区別さ
れている。そして、この例の場合、バーコードbarに
より表わされた情報が、例えば、「010506010
2」という情報であった場合には、上述の例に対応させ
ると、先頭から2桁の「01」は、プリント用紙は、証
明写真サイズのシールタイプのプリント用紙であること
を示しており、続く2桁の数字「05」は、プリント用
紙の平滑性が標準的な平滑性であることを示している。
また、平滑性に続く2桁の数字「06」は、プリント用
紙の反射特性が標準よりも1段階高いことを示してお
り、続く4桁の数字「0102」は、当該プリント用紙
がA製造会社のB工場で製造されたことを示している。
【0039】上述のように、コード化されたプリント用
紙に関する種々の情報がバーコードbarとして表わさ
れている。このバーコードbarは、バーコードリーダ
5によって読み取られて上述の数値情報がデコードされ
る。このデコードされた数値情報は、制御部3に供給さ
れる。
【0040】制御部3は、プリント用紙の種別、特性な
どに応じて、後述するメカデッキ部や画像処理部などの
各部を制御する制御信号を形成し、この制御信号を各部
に供給する。この例においては、制御部3は、バーコー
ドリーダ5により読み取られ、デコードされた数値情報
に基づいて、プリント用紙に応じた印画処理を行なうた
めの制御信号を形成する。
【0041】上記制御部3において形成される制御信号
は、この例では、例えば、ROMや不揮発性のRAMに
作成されている、変換テーブルを読み出すことにより迅
速に形成される。この変換テーブルは、上記数値情報
を、画像処理部に供給する制御情報(以下、画像処理情
報という)及びその他の各部への制御情報との対応テー
ブルである。例えば、上記数値情報を読み出しアドレス
として当該変換テーブルに与えると、必要な画像処理情
報、制御情報がこの変換テーブルから得られるものであ
る。
【0042】また、制御部3において形成される上記制
御信号は、例えば、プリント用紙の種別にに応じて適正
な画像を印画するために、画像データに対して行なう、
縮小、拡大、回転などの画像処理を制御する制御信号や
プリント用紙の給紙速度や排紙などのメカデッキ部4を
制御する制御信号などである。
【0043】また、同様に、プリント用紙の平滑性、反
射特性についても、変換テーブルに登録されている。
【0044】制御部3は、メモリ1から画像データを読
み出して画像処理部2に供給する制御も行なうととも
に、メカデッキ部4の動作の制御も行なう。
【0045】画像処理部2は、メモリ1に記憶されてい
る印画する画像の画像データの供給を受けて、この画像
データに対し、印画に用いるプリント用紙に応じて、適
正な画像を印画するための画像処理を行なう。この画像
処理部2で行なわれる画像処理は、印画する画像の縮
小、拡大、回転などの画像処理や、中間階調制御処理、
γ補正、Hue(色相)調整などの画質調整のための画
像処理を含む。この画像処理部2での画像処理は、前述
したように、制御部3において形成された画像処理部2
を制御する信号に基づいて行なわれる。
【0046】この画像処理部2において行なわれる画像
処理について説明する。印画に使用するプリント用紙に
付けられたバーコードを読み取ることにより取得した情
報により、当該プリント用紙は、証明写真サイズのシー
ルタイプ、4片のプリント用紙(以下、証明写真サイズ
のプリント用紙という)であると判断された場合を、先
ず、説明する。
【0047】証明写真サイズのプリント用紙は、例え
ば、ハガキと同サイズのシートに、横3cm、縦4cm
の証明写真と同サイズのシールが縦2片、横2片に、合
計4片が貼付されることによって形成されたプリント用
紙である。そして、この例の証明写真サイズのプリント
用紙は、長い辺の長さ方向を縦方向とし、短い辺の長さ
方向を横方向とすると、縦方向に給紙→印画→排紙が行
なわれるものであり、貼付されたシールの縦横の方向の
関係と一致している。
【0048】この証明写真サイズのプリント用紙に画像
を印画する場合には、印画する画像はシール部分に納ま
るように縮小される。また、何枚のシール片に印画処理
を実行するか、あるいは、どの位置のシール片に印画処
理を実行するかの設定が、ユーザによりプリンタ装置に
設定できるようにされている。
【0049】また、印画処理するプリンタ装置10が接
続された画像処理システムが、ホームビデオシステムに
おいて形成された画像の横縦比が、4対3であった場合
には、入力画像の横縦比と、長い辺の長さ方向を縦と
し、短い辺の長さ方向を横として印画に用いた場合のシ
ール部分の横縦比(3対4)とは一致しないため、単に
入力された画像の横、縦を同一の比率で縮小するとシー
ル部分にぴったり合った画像の印画ができない。
【0050】このため、この例の画像処理装置では、画
像を縮小する前に画像の左右の一部分をトリミング処理
して、印画画像には特に必要としない部分を除いてか
ら、そのトリミング処理された画像を縮小する。これに
より、画像をシール部分にぴったり合った画像として印
画することが可能となる。
【0051】また、この例の場合、ホームビデオシステ
ム側で形成された画像を90度回転させることにより、
印画する画像と画像が印画されるシール部分の横縦比が
一致する。したがって、印画する画像を90度回転させ
ることにより、トリミングすることなく印画する画像全
体をシール部分に印画することができる。
【0052】また、印画する画像の回転は、プリント用
紙の印画領域から、元の画像をできるだけ削ることがな
いように画像の印画方向が、制御部3により判断され
る。なお、ユーザ自身が、画像の印画方向を設定し、こ
れを優先させることも可能であるし、印画直前に、制御
部3の制御により設定入力をすることも可能である。
【0053】同様に、縮小率をユーザが印画処理前に設
定しておき、これを優先させることも可能であるし、画
像処理として行われるトリミング処理や、回転処理の実
行、不実行の別や、トリミング処理を行う領域の指定な
どをユーザが設定しておくことが可能である。これによ
り、画像処理部2で行われる画像処理の内容をユーザの
設定により実行することができる。
【0054】また、上述の例は、画像を縮小して印画す
る場合について説明したが、印画する画像を拡大するこ
とも可能である。したがって、プリント用紙の種別に応
じて、印画する画像の縮小、拡大、回転、トリミング処
理などが実行される。
【0055】これにより、プリント用紙のサイズに応じ
た画像を印画することが可能となる。特に、上述のよう
にシールタイプのプリント用紙の種類をプリンタ装置自
身が把握するため、印画環境の設定の自動化及び設定ミ
スの防止が実現できる。
【0056】次に、画像処理部2において実行される画
質調整関連の画像処理について説明する。まず、中間階
調制御処理であるが、画質の良い印画画像を得ようとす
ると、印画する画像としてプリンタ10に取り込まれた
画像が有する中間調を印画される画像において忠実に再
現する必要がある。このため画像処理部2は、メカデッ
キ部4のヘッド41に適した方法により、プリンタ装置
10に取り込まれた入力画像データから、この入力画像
データが有する中間調をより忠実に再現することができ
る出力画像データを生成する。
【0057】上述したヘッド41に適した方法による中
間階調制御処理は、例えば、熱溶融プリンタやインクジ
ェットプリンタではディザ法などによる2値化処理によ
り行なわれる。上述のディザ法は、入力画像データの1
画素を、2値記録の1画素に対応させるもので、解像度
の劣化が少なく階調も良好に表現される。ディザ法は、
ディザマトリクスと呼ばれるスレショルドデータを用い
て2値化を行なう方法がある。
【0058】また、ディザ法以外にも、入力画像データ
の1画素を複数の記録画素(例えばn×nのマトリク
ス)に対応させ、マトリクス中のオンとなる画素の数に
よりn2+1通りのパターンを選択して階調を表現する
濃度パターン法がある。
【0059】そして、ディザ法や濃度パターン法などを
用いて、入力画像データから、中間調が表現された出力
画像データを形成する。この出力画像データが、メカデ
ッキ部4に供給され、所定面積に記録するドット数を換
えて階調表現を実現するデータとなる。
【0060】また、中間調は、プリント用紙の平滑性や
反射特性などにより、影響を受けるため、バーコードを
読み取ることにより取得した、当該プリント用紙の平滑
性や反射特性を考慮した中間階調制御が実行される。具
体的には、例えば、反射特性が良いプリント用紙の場合
には、発色性をおさえた中間階調制御が行なわれ、反射
特性が悪いプリント用紙の場合には、発色性を上げるよ
うにする中間階調制御が行なわれる。
【0061】また、熱昇華型プリンタでは、加えられる
熱エネルギ量に応じて染着濃度を変えて階調が表現でき
るため(濃度階調法)、感熱ヘッドに供給する電流パル
スの時間幅を制御するなどして中間階調制御処理が行わ
れることが多く、画像処理部2において、ディザ法等
(面積階調法)による中間階調制御処理は行われない。
なお、メカデッキ部4のヘッド41を制御することによ
り行なわれる中間階調制御処理については、後述する。
【0062】次に、Hue(色相)調整であるが、Hu
e補正の代表的なものとしてカラーマスキングと呼ばれ
ているものがある。カラーマスキングは、強く発色して
しまう色をあらかじめ減らしておくようにする処理のこ
とで、例えば、マゼンタ(M)とイエロー(Y)を混色
してレッド(R)を再現する場合には、マゼンタ(M)
インク中のイエロー成分yが過剰となり、黄色味がかっ
た濁った赤を呈する。そこでマゼンタ(M)と混色すべ
きイエロー(Y)からあらかじめ過剰となるyをげんじ
て、Y−yとすれば純度の高いレッド(R)を再現する
ことができる処理である。
【0063】また、Hue(色相)は、プリント用紙の
平滑性や反射特性によっても影響を受けるため、前述し
たようにバーコードを読み取ることにより取得した、平
滑性や反射特性に応じたHue(色相)調整をカラーマ
スキング処理などにより行なうようにされる。
【0064】また、本来直線的な関係を有する出力階調
レベルと印画画像の光学(反射)濃度が、中間階調制御
処理の後に、直線的関係がとれなくなってしまう。出力
階調レベルとは、前述した、入力画像データから中間階
調制御処理をへて形成された出力画像データが有する中
間階調のレベルのことである。また、印画画像の光学
(反射)濃度とは、印画されて画像が有する反射濃度で
ある。
【0065】そして、出力階調レベルと印画画像の反射
濃度との関係はγ特性と呼ばれ、このγ特性の直線性を
保つために行なわれる処理が、γ補正である。このγ補
正は、画像処理部2において、出力階調レベルを補正す
ることにより行なわれるが、熱昇華型のプリンタでは、
ヘッドに供給する電力量(エネルギ)を調整することに
より行なわれる。このヘッドに供給する電力量の調整方
法の具体例については後述する。
【0066】そして、γ補正もHue調整と同様に、プ
リンタ用紙の平滑性、反射特性などの品質に大きく左右
されてしまう。これは、上述したように、出力階調レベ
ルと、印画画像の反射濃度の直線的関係を維持する処理
がγ補正であるが、プリント用紙によっては、反射特性
が良いものもあれば、悪いものもあり、一般的に定めら
れたγ補正量では足りなかったり、多かったりする。
【0067】したがって、より適正なγ補正を行なうた
めには、印画に使用するプリント用紙が有する平滑性、
反射特性を把握し、これに応じたγ補正を実行すること
が望ましい。
【0068】そこで、γ補正も、上述のHue調整と同
様にプリント用紙の品質などに応じて処理するようにさ
れる。
【0069】また、バーコードにより読み取られたプリ
ント用紙の製造会社や製造工場の情報により、例えば、
A製造会社のB工場で作られたシールタイプのプリント
用紙は、シール部分が右にわずかなずれを生じていると
か、反射特性がバーコードにより表現されたものよりも
若干落ちるなどという詳細な情報を、制御部3が有する
ROMや不揮発性のRAMに変換テーブルとして保持し
ておく。これにより、画像処理部2で行なわれる画像処
理において、画像の位置を修正したり、出力階調レベル
を少し上げるなどの微調整を行なうように処理される。
【0070】上述のように、プリント用紙に付けられた
バーコードを読み取ることにより取得したプリント用紙
に関する情報に応じて、画像処理部2において、プリン
タ装置10に取り込まれた画像データに対して画像処理
が実施される。
【0071】画像処理部2において画像処理が施された
画像データは、メカデッキ部4のヘッド41に供給され
ることになる。メカデッキ部4のヘッド41への画像デ
ータの供給は、電流パルスなどのアナログデータとして
供給される。
【0072】そして、画像処理部2の説明でも上述した
ように、プリンタ装置によっては、ヘッド41への電流
パルスを調整することにより中間階調制御処理や、γ補
正が行なわれる場合がある。例えば、熱昇華型プリンタ
では、中間階調制御処理や、γ補正は、ヘッド41にお
いて行なわれる。
【0073】このヘッド41での中間階調制御処理や、
γ補正は、画像処理部2での画像処理と同様に、制御部
3の制御に基づいて行なわれる処理であり、バーコード
を読み取ることにより取得したプリント用紙に関する情
報に応じて実行される。
【0074】熱昇華型プリンタの場合に、ヘッド41に
おいて行なわれる中間階調制御処理をγ補正について説
明する。ヘッド41で行なわれる中間階調制御処理は、
ヘッド41に供給する電流パルスの時間幅を制御するこ
とにより行なわれる。そして、カラー画像を印画する場
合には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各色が片寄ることなく正しく等間隔な濃度で中
間調が表現できるように供給された信号のレベルとプリ
ント用紙に関する情報に応じて制御する。なお、ヘッド
に供給する電力量の調整の方法としては、電流パルスの
時間幅の他に、電圧調整(パルス高)など、種々用いる
ことができるのは言うまでもない。
【0075】また、熱昇華型プリンタに用いられている
ヘッド4は、感熱ヘッドと呼ばれるものであり、プリン
タ用紙にY、M、Cのインクシートを順にプリンタ用紙
上に配置し、ヘッド41により熱をインクシート側から
加えることにより印画するようにされている。そして、
感熱ヘッドは発熱、印画、冷却を繰り返し画像を印画す
るが、冷却が充分でなかった場合などには、ヘッドに熱
が残ってしまう。
【0076】ヘッドに熱が残っている場合には、新たに
加えられた熱とあいまって、色の尾引きなどの画質の劣
化が発生することにもなる。このため、ヘッドに残った
熱の情報(熱履歴)を制御部3にヘッドからフィードバ
ックすることにより、制御部3は、ヘッド41に供給す
る電流パルスを調整する熱履歴補正を実行する。これに
より、より完全な中間階調制御処理が実現できる。
【0077】またγ補正であるが、出力画像データであ
るヘッド41に供給される電流パルスが有する印画エネ
ルギと印画画像の印画濃度との直線的な関係を維持する
ための処理である。そして、γ補正の場合にも、プリン
タ用紙に関する情報である、プリント用紙の平滑性や反
射特性を考慮したγ補正処理がなされることになる。
【0078】なお、上述したように、中間階調制御処理
やγ補正は、ともにヘッド41へ供給する電流パルスを
調整することにより行なわれる処理であり、中間階調制
御処理やγ補正が行なわれた電流パルスがヘッド41に
供給されることになる。
【0079】また、印画画像の画質は、インクの発色性
によっても影響を受ける。このため、プリンタで使用す
るリボンやインクの容器に、インクの発色性に関する情
報を示すバーコードなどのマークを付けでおくようにす
る。これにより前述したプリント用紙に関する情報と同
様にリボンのカセットやインクの容器に付けられたマー
クを読み取るようにし、プリンタ装置10において把握
できるようにする。
【0080】これにより、プリンタ装置10の制御部3
は、インクの発色性をも考慮してヘッド41を制御し、
画質の品位を高く維持するように各部を制御する。
【0081】上述のインクの発色性に応じたヘッド41
の制御は、熱昇華型のプリンタに限らず、熱溶融型プリ
ンタやインクジェットプリンタにおいても行なわれる。
例えば、熱溶融隔型プリンタでは、ヘッドへ印加する電
圧を変化させて、リボンに加わるエネルギを調整した
り、ヘッドのドライブ時間を制御してリボンに加わるエ
ネルギを調整したりする。また、インクジェットプリン
タの場合にも、インクの塗布量を発熱素子の発熱エネル
ギによって制御するものは、同様に処理される。
【0082】そして、上述のように、各補正処理などが
施された電流パルスがヘッド41に供給され、プリント
用紙に印画が開始される。印画が終了したプリント用紙
は制御部3により制御されるメカデッキ部4により排紙
され、ユーザに提供される。
【0083】また、図1の各種設定スイッチ8は、プリ
ント用紙の種別や印画画像の大きさ、印画位置などの印
画環境を設定するスイッチである。このスイッチを操作
することにより、印画環境がプリンが装置10の制御部
3のRAMに書き込まれる。
【0084】そして、印画スイッチ7が押され、印画が
開始されるときにバーコードリーダ5により読み取られ
たバーコードにより表現されているプリント用紙に関す
る情報と、上記ユーザが各種設定スイッチを操作するこ
とにより制御部3に設定した印画環境のプリント用紙の
サイズが比較され、合致しなかったときに、ユーザに対
し警告を通知し、印画処理が行なわれないように制御さ
れる。
【0085】これにより、サイズが違うプリント用紙に
誤って印画処理を実行してしまうということも防止で
き、プリント用紙を無駄に使用することもなくなる。
【0086】次に、図3のフローチャートを用いて、印
画指示から印画終了までのプリンタ装置10の動作につ
いて説明する。図3は、メモリスイッチ1が押下され、
印画する画像の画像データが、メモリ1に取り込まれた
後の印画処理の流れを示す図である。メモリ1に画像デ
ータが取り込まれると、プリンタ装置10は、印画指示
を待つ状態となる。そして、プリントスイッチ7が押下
されることにより発生し、制御部3に供給されるプリン
ト信号PSの供給の有無を確認する(ステップ10
1)。
【0087】プリントスイッチ7が押下され、プリント
信号PSが制御部3に供給されると、制御部3は、メカ
デッキ部4にプリント用紙を給紙するよう指示を出す
(ステップ102)。また制御部3は、バーコードリー
ダ5に対し、バーコードを読み取るように制御し、バー
コードリーダ5により読み取られた情報は、制御部3に
供給され、プリント用紙の種別などの情報が判断される
(ステップ103)。
【0088】次に制御部3は、ユーザにより印画環境が
設定されているか否かを確認し(ステップ104)、設
定されている場合には、バーコードを読み取ることによ
り取得したプリント用紙に関する情報のサイズ情報と印
画環境としてユーザにより設定されているサイズ情報と
を比較する(ステップ105)。
【0089】ステップ105の比較処理で、両者のプリ
ント用紙のサイズが異なっている場合には、図示しない
が、LCD(液晶ディスプレイ)にエラーメッセージを
出したり、LED(発光ダイオード)を点灯させるなど
したり、ブザーを鳴らすなどして、ユーザに対し警告を
通知し(ステップ106)、印画処理を終了させる。
【0090】ステップ104の確認処理で、ユーザによ
る印画環境の設定がされていなかった場合、及びユーザ
による印画環境の設定とバーコードを読み取ることによ
り取得したプリント用紙に関する情報のプリント用紙の
サイズが一致している場合には、制御部3の制御に基づ
いて、画像処理部2において、画像処理が施される(ス
テップ107)。
【0091】このステップ107の処理で実行される画
像処理は、バーコードを読み取ることにより取得したプ
リント用紙に関する情報に応じて施される処理であり、
その内容は画像処理部2の説明において前述した通りで
ある。また、画像処理部2で画像処理される画像データ
は、制御部3の制御によりメモリ1から読み出され、画
像処理部2に供給された画像データである。
【0092】次に制御部3は、画像処理が施された画像
データをメカデッキ部4に供給するように制御し、印画
に用いるプリント用紙とインクに応じて、ヘッド41に
供給する電流パルスを調整し、ヘッド41にかかる印画
エネルギを調整する(ステップ108)。
【0093】そして、画像処理、印画エネルギ調整が終
了すると印画が実施される(ステップ109)。印画さ
れた画像は、印画に使用するプリント用紙やインクに応
じて印画された画像である。そして、プリント用紙やイ
ンクが変っても常時適正な印画処理が実現できる。
【0094】なお、プリント用紙に付加されるバーコー
ドは、製造時において製造者側において印刷されたもの
でもよいし、同様にシールに印字されたバーコードを貼
り付けたものでもよい。また、シールに印字されたバー
コードの場合には、ユーザ側においても貼付することが
できる。
【0095】また、上述の例では、プリント用紙に関す
る情報をバーコードにより現わし、プリント用紙に付加
したが、バーコードに限るものではない。例えば、図4
に示すように、プリント用紙に穴の列hをあけ、この穴
の列hを透過型フォトセンサ51A、51Bにより検出
するようにしてもよい。
【0096】プリント用紙に開けられる穴の位置は、透
過型フォトセンサ51A、51Bで、この穴を検出する
ときに所定のクロックに同期した位置にあるようにされ
ている。したがって、上記クロックに同期した位置の穴
の有無により、全体としてプリント用紙に関する情報を
表わすものである。
【0097】また、バーコード、穴の他にも、プリント
用紙に切れ目や凹凸を設けたり、プリント用紙の角の形
状などによってプリント用紙に関する情報を表現し、各
種のセンサを用いて検出するようにしてもよい。
【0098】次に、プリント用紙に関する情報を、プリ
ント用紙のサイズを計測することにより取得する第2の
実施例について説明する。
【0099】図5は、プリント用紙の給紙方向の長さを
検出することができるプリンタ装置の概略図である。こ
の例のプリンタ装置30は、給紙速度を一定として、反
射型フォトセンサ52でプリント用紙の先端と後端のエ
ッジを検出し、制御部3に通知する。制御部3は、この
先端から後端までのプリント用紙の給紙時間を算出す
る。この給紙時間と一定に保たれている給紙速度とを掛
け合わせることによりプリント用紙の給紙方向の長さを
検出する。
【0100】制御部3は、前述した第1の実施例と同様
のものであり、ROMや揮発性、不揮発性のRAMOや
CPUを備えるものである。そして、ROMか、不揮発
性のRAMに、プリント用紙の長さによってプリント用
紙の種別を判別するための変換テーブルを登録してお
く。
【0101】例えば、変換テーブルは、長さの範囲によ
りプリント用紙の種別を判別することができるように登
録されており、 (長さ)≦Amm 証明写真サイズのシール(4片) Amm<(長さ)≦Bmm 専用プリント用紙(スタンダード) Bmm<(長さ)≦Cmm VHSのラベルシール Cmm<(長さ)≦Dmm 16分割印画のシール(16片) のように登録された変換テーブルである。なお、上記
(長さ)は検出したプリント用紙の長さであり、範囲を
示す既定値A、B、C、Dは、A<B<C<Dの関係に
ある。
【0102】また、この変換テーブルに、各プリント用
紙に対応するプリント用紙の平滑性や反射特性などをプ
リント用紙の種別とともに登録しておくことにより、プ
リント用紙の長さからそれら情報を取得することが可能
となる。
【0103】また、この第2の実施例のプリンタ装置3
0は、プリント用紙に関する情報の取得手段が上述の第
1の実施例のバーコードリーダ5からプリント用紙の長
さを計測する反射型フォトセンサ52に変わったもので
あり、その他の構成は、図1に示したプリンタ装置10
と同様である。
【0104】そして、この例のプリンタ装置30は、プ
リント用紙の長さを計測することにより、この計測した
長さを読みだしアドレスとして上述の変換テーブルに与
えることにより、プリント用紙に関する情報を取得する
ことができる。そして、第1の実施例と同様に画像処理
部2及び、メカデッキ部4において、画像処理や印画エ
ネルギの調整を行なうことにより、プリント用紙に応じ
た印画処理が実現できる。
【0105】また、図6に示すように、給紙ローラー4
4の給紙方向の直後にフォトダイオードアレイ53を設
置することにより、プリンタ用紙の幅を計測することも
できる。これは、フォトダイオードアレイ53上をプリ
ント用紙が通過するときに、フォトダイオードアレイ5
3を走査し、プリント用紙のある部分からは高いレベル
の信号を、プリント用紙のない部分からは低いレベルの
信号を制御部3に供給する。これにより制御部3は、高
いレベルの信号の数を検出することによりプリント用紙
の幅を検出するようにする。
【0106】このようなプリント用紙の幅の検出を長さ
の検出と併用することにより、プリント用紙のサイズを
正確に把握することができ、例えば、ユーザが勝手にプ
リント用紙の幅を短くするようにカットしても、プリン
ト用紙の幅が短くなったことによる誤印画を防止するこ
とができる。
【0107】なお、上述のように、プリンタ用紙の長さ
と幅の両方を計測するようにした場合には、制御部3の
ROMまたはRAMに登録される変換テーブルは、長さ
と幅の両方の情報に基づいて、プリント用紙に関する情
報を取得するようにされる。
【0108】また、図7はマイクロメータなどの計測装
置をプリンタ装置に設けたプリンタ装置である。そし
て、プリント用紙の厚さを計測するようにして、紙送り
時の制御や印画圧の調整に活用する。
【0109】図7に示すように、プリンタ装置50は、
給紙ローラー44とプラテンローラー42との間のメカ
デッキ部42にマイクロメータ54を設けたプリンタ装
置である。この例のマイクロメータ54は、プリント用
紙を上下から挟むように下台54Aと上台54Bを設
け、上台54Bがモータにより回転しながら上下するよ
うにされている。この上台54Bには、光学式または磁
気式のロータリーエンコーダが取り付けられており、ロ
ータリーエンコーダからのパルスが制御部3に供給され
るようになっている。そして、上台がプリント用紙に接
触して停止するまでのパルス数をカウントすることによ
り、紙の厚さを判別するようにされたものである。な
お、プリンと用紙の厚さを計測時には、プリント用紙は
停止した状態となるように、制御部3により制御され
る。
【0110】そして、プリント用紙の厚さを判別するこ
とにより、上述したようにプリント用紙の給紙時の制御
や印画圧などの印画エネルギの調整に用いられるほか、
上述のプリント用紙の長さや幅の計測と併用することに
より、プリント用紙に応じたさらに細かい印画処理が実
現できる。
【0111】また、上述のように、プリント用紙のサイ
ズである長さ、幅、厚さを個別または併用して計測し、
把握することにより、バーコードによりプリント用紙に
関する情報を取得する第1の実施例と同様にプリント用
紙に応じた印画処理が実現できる。
【0112】次に、プリント用紙に関する情報である反
射率を計測する第3の実施例について説明する。
【0113】図8は、プリント用紙の反射率を計測する
ことができるプリンタ装置の概略図である。この例のプ
リンタ装置60は、反射型フォトセンサ55を用いて、
プリント用紙に照射した光の反射光を受光し、その受光
量(受光データ)をA/Dコンバータ56を介して制御
部3に送り、この制御部3で処理することにより反射率
を計測するものである。
【0114】この例のプリンタ装置60は、図1に示し
たプリンタ装置10のバーコードリーダ5を反射率を計
測するための反射型のフォトセンサ55に変えたプリン
タ装置であり、メモリ1、画像処理部2、制御部3、メ
カデッキ部4、各スイッチ6、7、8は同様に備えてい
る。
【0115】そして、反射率をプリンタ装置60が把握
することにより、プリント用紙の反射特性に応じた印画
処理を常時印画処理することが可能となる。また、例え
ば、バーコードによりプリント用紙に関する情報を取得
する例においても、当該プリント用紙が長期間ユーザの
元で保存されたもので、反射率が劣化していたり、使用
時の湿度や温度により、反射率が変化してしまうことも
あり、印画直前に反射率を計測することは、有意義であ
る。
【0116】そして、印画直前に計測された反射率に応
じて、画像処理部2での画像処理や、メカデッキ部4で
の印画エネルギ調整を行なうことにより、常時、反射率
に応じた適正な印画が実現できる。
【0117】また、上述したプリント用紙のサイズ(長
さ、幅、厚さ)の計測と、反射率の計測とを併用するこ
とにより、より適正な印画処理を実現することができ
る。
【0118】また、任意の計測項目を選択して、例えば
プリント用紙の長さ、幅、反射率、あるいはバーコード
と反射率などのように、プリント用紙に関する情報を取
得する手段を複数個設けるようにしてもよい。
【0119】なお、第2及び第3の実施例においても、
第1の実施例と同様に、当該プリンタ装置で用いられる
インクの発色性などの情報を、リボンのカセットやイン
クの容器につけられたバーコードなどのマークを読み取
ることにより取得し、インクの発色性をも考慮した印画
エネルギの調整が実施できる。
【0120】なお、この発明によるプリンタ装置は、種
々の画像処理システムに接続が可能であり、静止画像、
動画像の両方を印画することができるものである。そし
て、動画像を印画する場合には、メモリスイッチ6が押
下された時点から所定範囲までの動画像がメモリ1に取
り込まれ印画処理される。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるプ
リンタ装置によれば、ユーザによる印画処理前の印画環
境の設定をすることなく、当該プリンタ装置はプリント
用紙に関する情報を取得し、この情報に応じた画像処理
及び印画エネルギの調整をすることができる。これによ
り、ユーザの手を煩わせることなく適正な印画処理が実
現できる。
【0122】また、ユーザにより印画環境が設定されて
いる場合には、上記設定された印画環境とプリンタ装置
が取得するプリント用紙に関する情報のサイズを比較
し、異なっている場合には警告が通知され、印画処理を
行なわないようにする。このためプリント用紙の無駄を
なくすことができる。
【0123】また、ユーザ自身がプリント用紙を見ただ
けでは把握が困難であるプリント用紙の平滑性や反射特
性などの詳細な情報をも把握できる。そして、これら情
報に応じた画像処理及び印画エネルギの調整が可能とな
り、適正な印画処理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるプリンタ装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】この発明によるプリンタ装置にマークの読取装
置を用いた場合の一実施例の概略図である。
【図3】この発明によるプリンタ装置の一実施例の動作
を説明するフローチャートである。
【図4】この発明によるプリンタ装置に別のマークの読
取装置を用いた場合の一実施例の概略図である。
【図5】この発明によるプリンタ装置が用紙長さを計測
する場合の一実施例の概略図である。
【図6】この発明によるプリンタ装置が用紙幅を計測す
る場合の一実施例の概略図である。
【図7】この発明によるプリンタ装置が用紙の厚さを計
測する場合の一実施例の概略図である。
【図8】この発明によるプリンタ装置が用紙の反射率を
計測する場合の一実施例の概略図である。
【符号の説明】
1 メモリ 2 画像処理部 3 制御部 4 メカデッキ部 5 バーコードリーダ 6 メモリスイッチ 7 プリントスイッチ 8 各種設定スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森繁 正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山田 佳代 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宮崎 和雅 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印画に使用するプリント用紙に関する情報
    を取得する情報取得手段と、 上記情報取得手段からのプリント用紙に関する情報に基
    づいて、プリント用紙の種別を判別する判別手段と、 印画する画像に対して画像処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段からの画像の供給を受け、上記プリン
    ト用紙に画像を印画する印画処理手段と、 上記判別手段からの判別出力に基づいて上記画像処理手
    段での画像処理及び上記印画処理手段での印画特性を制
    御する制御手段とを備えたプリンタ装置。
  2. 【請求項2】印画に使用するプリント用紙に関する情報
    を取得する情報取得手段と、 上記情報取得手段からのプリント用紙に関する情報に基
    づいて、上記プリント用紙の種別を判別する判別手段
    と、 印画エネルギの調整を行ない、上記プリント用紙に画像
    を印画する印画処理手段と、 上記判別手段からの判別出力に基づいて上記画像処理手
    段を制御する制御手段とを備えたプリンタ装置。
  3. 【請求項3】上記情報取得手段は、プリント用紙に付け
    られたマークを読み取ることによりプリント用紙に関す
    る情報を取得することを特徴とする請求項1及び請求項
    2に記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】上記情報取得手段により読み取られるマー
    クは、バーコードであることを特徴とする請求項3に記
    載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】上記情報取得手段により読み取られるマー
    クは、プリント用紙に対して付加された物理的変容であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】上記情報取得手段は、プリント用紙のサイ
    ズを計測することにより、プリント用紙に関する情報を
    取得することを特徴とする請求項1及び請求項2に記載
    のプリンタ装置。
  7. 【請求項7】上記情報取得手段により計測されるプリン
    ト用紙のサイズは、プリント用紙の給紙方向の長さであ
    ることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
  8. 【請求項8】上記情報取得手段により計測されるプリン
    ト用紙のサイズは、プリント用紙の給紙方向と直行する
    方向の幅であることを特徴とする請求項6に記載のプリ
    ンタ装置。
  9. 【請求項9】上記情報取得手段により計測されるプリン
    ト用紙のサイズは、プリント用紙の厚さであることを特
    徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
  10. 【請求項10】上記情報取得手段は、プリント用紙に光
    を照射し、その反射光を受光することにより上記プリン
    ト用紙の反射率を計測することを特徴とする請求項1及
    び請求項2に記載のプリンタ装置。
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