JP3581503B2 - 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法 - Google Patents

内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3581503B2
JP3581503B2 JP30352296A JP30352296A JP3581503B2 JP 3581503 B2 JP3581503 B2 JP 3581503B2 JP 30352296 A JP30352296 A JP 30352296A JP 30352296 A JP30352296 A JP 30352296A JP 3581503 B2 JP3581503 B2 JP 3581503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
spinner
deflection
light beams
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30352296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10133132A (ja
Inventor
倫久 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP30352296A priority Critical patent/JP3581503B2/ja
Priority to EP97118849A priority patent/EP0840493B1/en
Priority to EP05012444A priority patent/EP1571824B1/en
Priority to DE69733529T priority patent/DE69733529T2/de
Publication of JPH10133132A publication Critical patent/JPH10133132A/ja
Priority to US09/847,351 priority patent/US6369929B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3581503B2 publication Critical patent/JP3581503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2本の光ビームを合波して共通の走査光学系により円筒ドラム内面を走査する内面走査型光ビーム走査装置とその制御方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
円筒ドラムの内面にレーザーなどの光ビームを導いて走査を行う内面走査型光ビーム走査装置が公知である。この装置で記録速度を上げるために光ビームを複数本にする方式、すなわちマルチビーム方式が提案されている。
【0003】
内面走査型の装置では、円筒ドラムの中心軸に沿って導入される複数本の光ビームを、この中心軸に対して45°の角度をもって高速回転する反射ミラー(スピナー)によって円筒ドラム内面に導く。しかしこの場合に複数の光ビームの位置を固定してスピナーに導くと、スピナーの回転角の変化に伴って光ビームの相対位置が周期的に変化する。このため記録ドラムに記録される複数の走査線が周期的に湾曲し、互いに交差することになり、正しい走査ができなくなる。
【0004】
そこで複数の光ビームのうち1本の光ビームを基準ビームとして走査光学系の中心軸上(記録ドラムの中心軸上)に位置合せし、スピナーの回転に同期して他の光ビームをこの基準ビームを中心として旋回させることが考えられている。この場合スピナーと他の光ビームの位相を変えることにより走査線の湾曲を除去して直線にすることができる。また基準ビームと他の光ビームとの間隔を変えることにより走査線の間隔を変化させることができる。
【0005】
例えば特開平5−27188号、特開平5−276335号には、偏向量が固定された偏向素子(プリズムなど)を、スピナーの回転に同期して回転させる方式が示されている。また米国特許第5097351号、米国特許第5502709号には、基準ビーム以外の他の光ビームを二次元的に偏向する方式が提案されている。
【0006】
【従来技術の問題点】
偏向量が固定された偏向素子を回転させる前者の方式は、偏向量が一定であるためビーム間隔を変えることができず、従って走査線間隔も変えられないという問題があった。なお走査線の間隔は記録密度によって変えるのが望ましいが、この従来技術では記録密度に対応して走査線密度を変えられないという不都合がある。また高速回転するスピナーに同期させて偏向素子を安定して回転させるためには高精度な機械的な回転伝動機構が必要になるが、このように機構は入手が困難であったり高価であった。
【0007】
また光ビームを二次元的に偏向する後者の方式では、複数のピエゾミラーや音響光学素子(Acousto−optic Modulator、以下AOMという)を組合わせて二次元偏向を可能にすることが必要になる。このため制御が複雑であり、品質を安定させることが難しく、高価でもあった。
【0008】
【発明の目的】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、2本の光ビームを用いる場合に二次元光ビーム偏向素子を用いることなく走査線間隔を変更でき、構成を簡単にすることが可能な内面走査型光ビーム走査装置の制御方法を提案することを第1の目的とする。
【0009】
またこの方法の実施に直接使用する装置を提案することを他の目的とする。
【0010】
【発明の構成】
この発明によれば第1の目的は、2本の光ビームを合波してスピナーにより円筒ドラム内面を走査する内面走査型光ビーム走査装置の制御方法において、走査光学系に入射する2本の光ビームの間隔を一定に保ちつつスピナーの周期に同期して互いに直交する方向にそれぞれ一次元偏向することを特徴とする、
内面走査型光ビーム走査装置の制御方法、により達成される。
【0011】
この場合、光ビームの結像面上でx−y直交座標系を考え、2本の光ビームの間隔(距離)rを一定とし、スピナーの角速度をωとし、オフセット角度をψとして、各光ビームの座標がx=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωtψ)となるように、それぞれをx軸上およびy軸上で一次元偏向を行えばよい。
【0012】
この発明によれば他の目的は、2本の光ビームを合波してスピナーにより円筒ドラム内面そを走査する内面走査型光ビーム走査装置において、各光ビームをそれぞれ互いに直交する方向に偏向する2つの一次元光ビーム偏向素子と、スピナーの回転角度を検出する角度検出手段と、両光ビームの間隔を一定に保ちつつ両光ビームをスピナーに同期して互いに直交する方向に偏向させるために必要な前記一次元光ビーム偏向素子による偏向量を記憶する偏向量メモリと、このメモリの内容に基づいて両一次元光ビーム偏向素子を駆動する偏向素子制御手段と、を備えることを特徴とする内面走査型光ビーム走査装置、により達成される。
【0013】
この場合に光ビームの位置を補正する機構を設けておくのが望ましい。この機構は例えば次のように構成できる。
【0014】
光ビームの結像位置をスピナーに入射する前に検出するビーム位置検出手段を設け、検出したビーム位置を適正位置、すなわち偏向量メモリに記憶した適正な偏向量により得られる適正な位置と比較して、両位置の差を補正するための補正量を求めて補正量メモリに記憶しておき、この補正量データを用いて偏向量を補正しながら走査を行うように構成するものである。
【0015】
このような補正機構を設けた場合には、画像データの記録に先行して光ビームごとに別々に予備的に走査を行い、各光ビームごとの補正データを求めてメモリする。従って光学系などの温度変化や経時的特性変化などによる影響を除去し正確で高精度な走査が可能になる。
【0016】
補正データの書き換えは適時に行えばよく、例えば電源投入時、一定時間経過毎、一定ページ数の画像出力毎、オペレータが希望する時などにこの書き換えを指令することができる。
【0017】
光ビームはレーザービームが適する。この場合には、一次元光ビーム偏向素子を音響光学素子(AOM)とするのがよい。ビーム位置検出手段は、合波した光ビームをビームスプリッタで分波して得た結像面の付近に、4分割位置検出素子を置くことにより構成できる。
【0018】
【原理】
ここでこの発明の原理を図4、5、6を用いて説明する。図4は光ビームL、Lの偏向制御の説明図であり、記録ドラムの中心軸Cに沿ってスピナー30に向かう2本の光ビームL、Lを光源側から示す。図5はスピナー30の回転位置と各光ビームL、Lの位置との関係を説明する図、図6は同じくスピナーの斜視図である。なおこの説明では、オフセット角度ψ=0とする。
【0019】
光ビームLは図4に示すように、光ビームの結像面上の中心軸Cを原点とするx−y直交座標系においてx軸上を往復動するものとする。また光ビームLはy軸上を往復動するものとする。今両光ビームL、Lの結像位置A、Bを結ぶ直線ABがx軸となす角度をθ(=ωt)とすれば、A、Bの座標はそれぞれx=r・cosθ、y=r・sinθとなる。ここでA、Bの距離dは、d=(x+y1/2=rとなるからrを一定とすれば、ビームLはビームLの回りを半径r、角速度ωで回転することになる。同様にビームLはビームLの回りを同じ条件で回転する。
【0020】
この様子を図5、6を用いて説明する。図5では、位相θを90°づつ変化させた時の図3に対応する結像面上でのビーム位置とスピナー30の平面図とを左右に並べて示す。図6では、図4の位相θの変化に対応するスピナー30の位置を示すものである。
【0021】
図5の(A)はωt=(0±2n)πラジアン(nは整数)の時であり、光ビームLはx=r、光ビームLはy=0に位置する。同様に(B)はωt=(1/2±2n)π、(C)はωt=(1±2n)π、(D)はωt=(3/2±2n)πの状態を示す。(A)の状態ではスピナー30で反射された光ビームL、Lはx軸方向へ導かれ、中心軸Cの方向(Z軸方向)にL、Lの順で円筒ドラム内面に入射する。
【0022】
位相がπ/2ラジアン変化して(B)の状態になると、光ビームLはx=0、光ビームLはy=rになる。この時にはスピナー30もπ/2ラジアン回転して図6(B)の状態になり、光ビームL、Lは−y軸方向に反射されてZ軸方向にL、Lの順で記録ドラム内面に入射する。以上のようにスピナー30の回転に同期して光ビームL、Lの位置が周期的に変化すると、これら光ビームL、Lが円筒ドラム内面に描く走査線(主走査線)は平行な直線となる。また光ビームL、Lの距離rを変えることにより走査線の間隔を変えることができる。
【0023】
【実施態様】
図1は本発明の一実施態様を一部省いて示す概念図、図2はその制御系のブロック図、図3はビーム位置検出手段の説明図である。
【0024】
図1、2において符号10はヘリウム・ネオンやアルゴンなどのレーザー光源である。このレーザー光源10から射出された一本のレーザービームLoは、偏向ビームスプリッタ12でP偏光(電界の振動面が、入射光と反射光を含む入射面に対して平行な偏光)と、S偏光(電界の振動面が入射面に対して垂直な偏光)とに分割される。P偏光の光ビームは光ビームLであり、レンズ群を介して一次元光ビーム偏向素子としてのAOM1に入射される。
【0025】
AOM1は、後記するようにトランスデューサが発生する所定周波数の超音波により駆動され、超音波が生成する定在波で入射光ビームを回折するものである。この時の一次回折光が0次光カット板(図示せず)で選択される。このAOM1の駆動信号(Radio Frequency 信号、RF信号)の周波数を変えることにより、光ビームLの角度がx軸方向(図1、2参照)に微小変化する。またこの駆動信号(RF信号)は2値画像信号により変調される。
【0026】
ビームスプリッタ12で分割されたS偏光の光ビームLは、ミラー14およびレンズ群を介してAOM2に入射される。その駆動信号(RF信号)は2値画像信号により変調されると共にその周波数を変化することにより角度をy軸方向(図1、2参照)に微小変化させることができる。
【0027】
両光ビームL、Lはそれぞれレンズ群(図2)で拡大された後、ミラー16および偏光ビームスプリッタ18で合波される。この合波された光ビームLはさらにビームエキスパンダ20を構成するレンズ22および24においてビーム径の拡大・変更が行われる。このビームLはドラム(円筒)26の中心軸Cに沿ってドラム26内に導かれる。
【0028】
ドラム26の中心軸C上には、走査光学系を形成する集光レンズ28およびスピナー30が設けられている。このスピナー30は中心軸(回転軸)に対してほぼ45°の反射面を持ち、モータにより高速回転される。なおこのモータには角度検出手段としてのロータリーエンコーダ32が取付けられ、スピナー30の回転角(θ=ωt)が検出される。すなわち所定回転角ごとに出力されるパルス信号pと、1回転の基準位置を示す基準位置信号poとが出力される。なおこのスピナー30に導かれるビームは、回転軸上にあるビームエキスパンダ20および集光レンズ28を通って、ドラム26の内周面あるいは記録シート34に合焦する。
【0029】
なおビームスプリッタ18の後方には結像レンズ36が設けられ、ビームスプリッタ18を通過するビームL、Lの一部をレンズ22の焦点面P1と共役な他の焦点面P2に結像する。この焦点面P2上あるいはこれより僅かにずれた位置にはビーム位置検出素子としての4分割位置検出素子38が設けられ、光ビームL、Lのビーム位置が検出される。これら結像レンズ36、4分割位置検出素子38はビーム位置検出手段40を形成する。
【0030】
図2において符号42は偏向素子制御手段としてのAOM制御手段であり、このスピナー30の回転角θに同期してAOMを制御する。44は偏向量メモリであり、前記した光ビームL、Lをそれぞれx軸方向とy軸方向に一次元偏向するための偏向データをメモリする。すなわちx=cos(ωt+ψ)、y=sin(ωt+ψ)の関数を数値テーブルあるいは数式の形式でメモリする。
【0031】
AOM制御手段42はスピナー30の回転角θ=ωtに対応するデータx、yをこのメモリ44から読出し、これらに別途入力される距離rを積算して偏向量x=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωt+ψ)を求める。そしてこれらの偏向量x、yに対応するアナログ電圧をVCO(電圧制御発振器、図示せず)に入力してこれらの偏向量x、yを発生させるために必要なAOM1、AOM2の駆動周波数fx、fyを求める。AOM制御手段42ではこれらの駆動周波数fx、fyの駆動信号(RF信号)をそれぞれAOM1、AOM2に供給し、これらを駆動する。
【0032】
この結果AOM1、AOM2は光ビームL、Lをそれぞれx=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωt+ψ)で偏向させることができる。なおこの時2値画像信号による変調を加えて、画像信号に従ってオン・オフ変化する画素を走査線上に書き込む。また一般に偏向角度によりAOM1、AOM2の回折効率が変化するから、この変化を補正するために駆動信号の電圧も同時に制御して光ビームL、Lの強度を均一にするのが望ましい。
【0033】
この実施態様では、ビーム位置検出手段40を設けてAOM1、AOM2や光学系などが温度変化や経時的特性変化により偏向角度が変動するのを補正できるようにしている。すなわち画像の記録に先行して予備的に1本の光ビームL、Lごとに走査を行い、その時の光ビームLまたはLの一部を偏光ビームスプリッタ18で分割し、結像レンズ36で4分割位置検出素子38に導く。4分割位置検出素子38は4つの光検出素子に対する入射光量に対応した電圧を出力する。これらの出力電圧の分布に基づいてビーム位置検出回路46は光ビームLまたはLのビーム位置、すなわち結像面P2上におけるビーム位置を求める。
【0034】
このようにして求めたビーム位置はスピナー30の回転角度θにより周期的に変化するが、この求めたビーム位置は正規のビーム位置と補正量演算手段48で比較される。ここに正規のビーム位置を示すデータは、偏向量メモリ44にメモリされたx=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωt+ψ)のデータである。このようにして求めた補正量△x、△yを示すデータは補正量メモリ50に記憶される。このようにして光ビームLとLに対する補正データがそれぞれ記憶される。
【0035】
そして画像記録を行う際には、AOM制御手段42はスピナー30の回転角度θ=ωt+ψに対応する偏向量x、yを偏向量メモリ44から読込むと共に、補正量メモリ50から同じ回転角度θに対応する補正量△x、△yを読出し、これらの和(x+△x)、(y+△y)をそれぞれ光ビームL、Lに対する偏向量とする。AOM制御手段42ではこれらの補正した偏向量(x+△x)、(y+△y)に対応する周波数の駆動信号を生成し、この駆動信号を2値画像信号で変調してAOM1、AOM2に供給する。
【0036】
この結果光ビームL、Lは正しい位置に偏向され、円筒ドラム26の内面に等間隔の直線からなる2本の走査線を描くことができる。なおスピナー30は、1回転する間に主走査線の2本分の間隔に相当する距離だけ中心軸C方向(Z軸方向)に移動する。すなわち副走査方向に移動する。
【0037】
以上の実施態様は1つのレーザー光源10のレーザービームLoを、偏光ビームスプリッタ12で2本の光ビームL、Lに分割したものであるが、図7、8、9に示すような他の実施態様も可能である。
【0038】
図7に示すものは、ヘリウム・ネオンやアルゴンなどのガスレーザー光源10が射出する一本のレーザービームLoを、ビームスプリッタ60で2本の光ビームLa、Laに分割し、その一方の光ビームLaにλ/2波長板62でλ/2の位相差を付与した。このようにして互いに交渉しないようにした2本の光ビームLa、Laを前記の実施態様と同じ光学系を用いて偏向し、合波したものである。なおこの図7では図2と同一部分に同一符号を付したから、その説明は繰り返えさない。
【0039】
図8の実施態様は2つのレーザーダイオード64、66を用いるものである。すなわちレーザーダイオード64、66は直線偏光の光ビーム(レーザービーム)Lb、Lbを射出するから、これらを偏光方向が互いに直交するように配置し、両光ビームLb、Lbをコリメーティングレンズ68、70で平行ビームとした後、AOM1、AOM2を介して偏光ビームスプリッタ72に導き、ここで合波するものである。この合波した光ビームLbはビームエキスパンダ74を介して走査光学系に導かれる。
【0040】
なおこのようにレーザーダイオード64、66を光源とする場合には、2値画像信号による変調をこのレーザダイオード64、66で行うことができる。すなわち画像信号に基づいてレーザーダイオード64、66をオン・オフ制御する。従ってAOM1、AOM2は光ビームLb、Lbの偏向のみを行えばよい。
【0041】
図9の実施態様は、図8の実施態様におけるAOM1、AOM2に代えて、可動ミラー76、78を用いたものである。ここにレーザーダイオード80、82が射出する光ビームLc、Lcの直線偏光方向は、それぞれS偏光とP偏光となるように設定され、可動ミラー76、78はそれぞれの偏光方向と平行な軸回りに回動して光ビームLc、Lcを偏向する。この図9では前記図8と同一部分に同一符号を付したので、その説明は繰り返えさない。
【0042】
この図9の実施態様で用いる可動ミラー76、78は、ピエゾ素子を利用したピエゾミラー、ガルバノメータを利用したガルバノミラーなどが使用可能である。以上図1〜6を用いて説明した実施態様では、スピナー30はドラム26の中心軸Cに対して45°の角度をもって回転するミラーを用いているが、ミラーに代えて回折格子を回転させて中心軸Cに沿って導かれる光ビーム(レーザービーム)をドラム内面に導くようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、スピナーに導入する2本の光ビームを、その間隔を一定に保ちつつスピナーの周期に同期して互いに直交する方向にそれぞれ一次元偏向するので、二次元光ビーム偏向素子を用いることなく走査線間隔を変更でき、2本の光ビームで円筒ドラムの内面に高画質の画像を記録することができる。また二次元光ビーム偏向素子を用いる必要がないので構造が簡単で動作が安定し、安価でもある。
【0044】
このように2本の光ビームを一次元偏向するためには、光ビームの結像面上におけるx−y直交座標系で、x=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωt+ψ)となるようにそれぞれ偏向すればよい(請求項2)。
【0045】
請求項3の発明によれば、この方法の実施に直接使用する装置が得られる。この場合に、スピナーに入射する光ビームの位置をビーム位置検出手段で検出し、この検出したビーム位置を適正位置に移すために必要な補正量を補正量メモリに記憶しておき、画像記録時にはこの補正量メモリから補正量を読出して偏向量を補正することが望ましい(請求項4)。このような補正量を画像記録の前など適時に求めて補正量メモリの内容を書き換えるようにすれば、光学系などの温度変化や経時的特性変化などによる影響を除去し、画質を一層向上させることができる。
【0046】
使用する光ビームとしてはレーザービームが適し(請求項5)、この場合は一次元光ビーム偏向素子として音響光学素子(AOM)を用いることができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の概念図
【図2】その制御ブロック図
【図3】ビーム位置検出手段の説明図
【図4】偏向制御の原理の説明図
【図5】スピナーの回転位置と光ビーム位置の関係を説明する図
【図6】スピナーの斜視図
【図7】他の実施態様を示す図
【図8】他の実施態様を示す図
【図9】他の実施態様を示す図
【符号の説明】
10 レーザー光源
12、18、72 偏向ビームスプリッタ
20、74 ビームエキスパンダ
26 円筒ドラム
28 集光レンズ
30 スピナー
32 角度検出手段としてのエンコーダ
34 記録シート
36 結像レンズ
38 4分割位置検出素子
40 ビーム位置検出手段
42 AOM制御手段
44 偏向量メモリ
46 ビーム位置検出回路
48 補正量演算手段
50 補正量メモリ
60 ビームスプリッタ
62 λ/2波長板
64、66、80、82 レーザダイオード(半導体レーザー)
76、78 可動ミラー
、L 光ビーム
合波光ビーム
AOM1、AOM2 音響光学素子

Claims (6)

  1. 2本の光ビームを合波してスピナーにより円筒ドラム内面を走査する内面走査型光ビーム走査装置の制御方法において、
    走査光学系に入射する2本の光ビームの間隔を一定に保ちつつスピナーの周期に同期して互いに直交する方向にそれぞれ一次元偏向することを特徴とする内面走査型光ビーム走査装置の制御方法。
  2. 光ビームの結像面上におけるx−y直交座標系で、2本の光ビームがそれぞれx=r・cos(ωt+ψ)、y=r・sin(ωt+ψ)(但しrは両光ビームの間隔、ωはスピナーの角速度、ψはオフセット角度)を満たすように、各光ビームをそれぞれ一次元偏向する請求項1の内面走査型光ビーム走査装置の制御方法。
  3. 2本の光ビームを合波してスピナーにより円筒ドラム内面を走査する内面走査型光ビーム走査装置において、
    各光ビームをそれぞれ互いに直交する方向に偏向する2つの一次元光ビーム偏向素子と、
    スピナーの回転角度を検出する角度検出手段と、
    両光ビームの間隔を一定に保ちつつ両光ビームをスピナーに同期して互いに直交する方向に偏向させるために必要な前記一次元光ビーム偏向素子による偏向量を記憶する偏向量メモリと、
    このメモリの内容に基づいて両一次元光ビーム偏向素子を駆動する偏向素子制御手段と、
    を備えることを特徴とする内面走査型光ビーム走査装置。
  4. スピナーに入射する光ビームの位置を検出するビーム位置検出手段と、
    検出したビーム位置を適正位置に移すために必要な補正量を求める補正量演算手段と、
    この求めた補正量を記憶する補正量メモリと、
    を備え、偏向素子制御手段は偏向量を前記補正量で補正して両一次元光ビーム偏向素子を制御する請求項3の内面走査型光ビーム走査装置。
  5. 光ビームはレーザービームである請求項3または4の内面走査型光ビーム走査装置。
  6. 一次元光ビーム偏向素子は音響光学偏向素子である請求項5の内面走査型光ビーム走査装置。
JP30352296A 1996-10-30 1996-10-30 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法 Expired - Fee Related JP3581503B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30352296A JP3581503B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法
EP97118849A EP0840493B1 (en) 1996-10-30 1997-10-29 Method and Apparatus for Inner Face Scanning with Multi Beams
EP05012444A EP1571824B1 (en) 1996-10-30 1997-10-29 Method and apparatus for inner face scanning with multi beams
DE69733529T DE69733529T2 (de) 1996-10-30 1997-10-29 Gerät und Verfahren zum mehrstrahligen Abtasten einer Innenfläche
US09/847,351 US6369929B2 (en) 1996-10-30 2001-05-03 Method and apparatus for inner face scanning with multi beams

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30352296A JP3581503B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10133132A JPH10133132A (ja) 1998-05-22
JP3581503B2 true JP3581503B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=17922009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30352296A Expired - Fee Related JP3581503B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3581503B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005012978A1 (en) * 2003-07-08 2005-02-10 Esko-Graphics A/S Multibeam internal drum scanning system
JP2005274898A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd 露光装置
JP2006091377A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd インナードラム露光装置
JP2006208976A (ja) 2005-01-31 2006-08-10 Fuji Photo Film Co Ltd インナードラム露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10133132A (ja) 1998-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0827325B1 (en) Multi-beam scanner with acousto-optic element for scanning imaging surfaces
US5179463A (en) Simultaneous multibeam scanning system
JP3667816B2 (ja) 円筒内面走査型画像記録装置
US5877494A (en) Beam error correction using movable correction element
EP0840493B1 (en) Method and Apparatus for Inner Face Scanning with Multi Beams
US3951509A (en) Apparatus for deflecting light and scanning line conversion system
EP0825471B1 (en) Beam diameter control method and device
JP3581503B2 (ja) 内面走査型光ビーム走査装置およびその制御方法
JP2006189505A (ja) インナードラム露光装置
JP3703587B2 (ja) 光ビーム走査装置およびその制御方法
EP1046941B1 (en) Correcting method of light beam position in a scanning apparatus
US5864418A (en) Multi-beam scanner with mechanically moving element for scanning imaging surfaces
JP3710567B2 (ja) 光ビーム走査装置
JP2001004940A (ja) 光ビーム走査装置およびその補正方法
JP3696349B2 (ja) 光偏向器及び光ビーム走査装置
JP3655416B2 (ja) 内面走査型光ビーム走査装置の制御方法
JP4054078B2 (ja) 音響光学機器、光ビーム走査装置、及び音響光学素子の姿勢調整方法
JP4472624B2 (ja) インナードラム式マルチビーム露光系における解像度の切り替え方法
US20010054678A1 (en) Internal-surface-scanning image recording apparatus
JPH10170848A (ja) 光ビーム走査装置およびその制御方法
JPS5942855B2 (ja) 複数ビ−ム同時走査装置
JP4081474B2 (ja) 円筒内面走査型画像記録装置
JPH1020223A (ja) 円筒内面走査型画像記録装置
JP2006011151A (ja) インナードラム露光装置
JP2006189504A (ja) インナードラム式マルチビーム露光方法及びインナードラム露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees