JP3581376B2 - ズームレンズシステム、あるいは光学機器 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、有効撮像面のアスペクト比が16:9と4:3に切り換え可能なテレビジョンカメラに使用されるズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の一般的なテレビカメラの有効撮像面は、そのアスペクト比が4:3であった。しかし、次世代放送方式として画面のアスペクト比が16:9のEDTV(Enhanced Difinition TV)方式が実用化されつつある。このため、両方式に対応するために、カメラとしても16:9と4:3のアスペクト比を切り換えできることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
撮像管を使用したカメラでは電子ビームの偏向面積を電気的に切り換えることにより、画面対角長を保ったまま、縦横比を変えることが容易にできる。しかし、CCD素子等の固体撮像素子でこれをおこなうためには、以下のようにしなければならない。
【0004】
第1の場合として、撮像面の本来のアスペクト比が16:9のCCD素子を使用しているカメラに対しては、16:9画面の全面積を使用することは言うまでもないが、一方このサイズの撮像素子の一部の領域であって4:3画面を撮影するときには、撮像面の左右を使用せず中央部の4:3の面積のみを使用する。(図2(A))
あるいは、第2の場合で第1の場合とは逆に撮像面の本来のアスペクト比が4:3の撮像素子のカメラに対して、その一部の領域である16:9画面を撮影する際には、上下の部分を使用せず中央部の16:9の面積のみを使用する。(図2(B))
いずれの場合にも素子の撮像面を部分的に使用するときには画面の対角長が短くなるため、レンズの像を有効に活用できず、対角画角が狭くなってしまったり、感度が低下してしまうという欠点を有する。
【0005】
本発明の第1の目的は、上記の欠点を解消するもので、有効撮像面のアスペクト比を切り換えが可能なテレビジョンカメラに使用されるズームレンズにおいて、切り換えに応じて、レンズのイメージサークルも変化させるようにし、対角画角の変化を防止するものである。
【0006】
又、本発明の実施例においてはイメージサークルが大のアスペクト比の撮影モードから小のアスペクト比の撮影モードへの変換に際して変換レンズが挿入されるが、この状態でイメージサークルが大のアスペクト比の撮影モードを実行しようとすると光束周辺がけられて好ましくなくなるが、本発明ではこうしたことを防止することにあり、これを第2の目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
そして、本発明の第1の目的に対しては、第1のイメージサークルにおける第1のアスペクト比を持った第1有効撮像面と前記第1のイメージサークルより小さなイメージサークルにおける第2のアスペクト比を持った第2有効撮像面とが切換可能なカメラに使用される光学装置であって、前記第1有効撮像面に対する画角と前記第2有効撮像面に対する画角を同じとするための、前記第2の有効撮像面を使用する時に光路中に配置される光学ユニットと、前記第1の有効撮像面を撮影中に使用する時には前記光学ユニットが光路中へ配置されない様に前記光学ユニットの使用を禁止する禁止手段を備えることを特徴とするものである。
【0008】
又、第2の目的に対しては、アスペクト比が切り換え可能な撮影装置であってアスペクト比が変更されたことによる画角の変化を防止するための光学ユニットを具備し、イメージサークルが大のアスペクト比の撮影モードの状態では前記光学ユニットの使用を禁止したことを特徴としている。
【0009】
【実施例】
図1は本発明に関するズームレンズの概略を示す図である。1は合焦レンズ群、2はレンズ群2a(バリエータレンズ)とレンズ群2b(コンペンセータレンズ)を有する変倍レンズ群、3はリレーレンズ群で、固定のリレー前群4、変換レンズ群(5a、5b)、固定のリレー後群6である。尚変換レンズ群5は後述するがターレットによって支持されておりズームレンズの光路中を挿脱できるようになっている。IはCCD(Cherge Coupled Device)等の固体撮像素子で、本来のアスペクト比が(16:9)であり、又この領域内のアスペクト比が(4:3)の部分を使用できるようになっている。
【0010】
そして、先に説明したように第1の場合であるそもそものアスペクト比が16:9の撮像素子を用いる際には、イメージサークル大なる変換レンズ群の前側主点から、それより前方のレンズ群による像の位置までの距離をx1 、変換レンズ群の主点間隔をΔH1 、変換レンズ群全体の焦点距離をf1 とし、イメージサークルの小なる変換レンズ群の前側主点から、それより前方のレンズ群による像の位置までの距離をx2 、変換レンズ群の主点間隔をΔH2 、変換レンズ群全体の焦点距離をf2 としたとき、
ΔH1 −x1 2/(x1 +f1 )=ΔH2 −x2 2/(x2 +f2 )…(1)
1.16<(1+x2 /f2 )/(1+x1 /f1 )<1.28…(2)
なる条件式を満足するものとし、第2の場合であるアスペクト比が4:3の素子を用いる場合には第1の場合と同様に記号を定義したとき、条件式(1)を満足すると同時に、
1.04<(1+x2 /f2 )/(1+x1 /f1 )<1.14…(3)
を満足するものである。
【0011】
ただし変換レンズ群を着脱する場合には、何もない空間での主点位置はその空間内の任意の点(たとえば空間の中央)とし、主点間隔ΔHをゼロ、焦点距離を無限大とすればよい。
【0012】
尚条件式(1)は、変換レンズ群の切り換え時にも結像面を一定位置に保つための条件であり、(2)(3)式は変換レンズ群を切り換えたときのイメージサークルの大きさの比を一定範囲に抑えるための条件である。(2)式は中心値1.22に対し±5%の範囲、(3)式は中心値1.09に対し±5%の範囲を設定している。いずれの場合も下限を越えるとイメージサークルの変化が小さすぎて本発明の目的である画角不変という効果を得ることができない。上限を越えると、イメージサークルが小さくなりすぎるため、画面の隅にケラレが生ずるので好ましくない。
【0013】
以下に、本発明の実施例を、本来のアスペクト比が16:9のCCDの撮像素子を使用したカメラに対して一部の4:3の領域にも切り換え可能な場合について説明する。
【0014】
後述の実施例は撮像面の本来のアスペクト比が16:9で対角長11mmのカメラに使用する場合のレンズ構成である。変換レンズ群5aはr25面からr27面である。FナンバーはF2でワイド端での画角は52.4度、テレ端での画角は3.76度である。レンズ断面図を図3に、ワイド端およびテレ端での収差図を図4(A)、(B)にそれぞれ示す。
【0015】
この状態からカメラのアスペクト比を4:3に切り換えた時には、数値実施例1−(2)に示すようにレンズ群5aに変えて変換レンズ群5bを入れ換える。これにより焦点距離が0.824倍となってイメージ対角長が9mmとなり、画角が維持される。Fナンバーはイメージ対角長に比例してF1.6となる。したがって、カメラを含めた感度を維持できることとなる。このときのレンズ断面図を図3(B)(リレーレンズ部のみを示す)に、ワイド端およびテレ端での収差図を図5(A)、(B)にそれぞれ示す。
【0016】
この実施例が条件式(1)(2)を満足していることは明らかであり、目的とする効果が得ることができた。
【0017】
次に、4:3の撮像素子を用いて16:9に切り換える場合の数値例を示す。数値実施例1−1を、前数値例と同様に、撮像面のアスペクト比が4:3で対角長11mmのカメラに使用する場合のレンズ構成とする。
【0018】
本数値例では、カメラのアスペクト比を16:9に切り換えたときには、図3の第5、第6群の空間に、光学系5dを挿入してイメージサークルを変化させる方法をとっている。数値実施例2に、光学系5dを挿入した場合のレンズ構成を示す。これにより、焦点距離が0.918倍となってイメージ対角長が10.1mmとなり画角が維持される。FナンバーはF1.85となる。
【0019】
このときのレンズ断面図を図7に、ワイド端およびテレ端での収差図を図7(A)、(B)にそれぞれ示す。
【0020】
【外1】
【0021】
【外2】
【0022】
【外3】
【0023】
次に変換レンズの切り換え機構とその電気回路系について述べる。本発明において特徴的なことは
(a)レンズ本体側に16:9/4:3モード切換用スイッチを有し、モード選択に連動して選択された現モードを表示する。
【0024】
(b)レンズ内ターレット上に3種の変換レンズ群〔(1)(16:9モード時の1倍)及び(4:3モード時の1.2倍)のためのレンズ5a〕〔(2)(16:9モード時の2倍)及び(4:3モード時の2.4倍)のためのレンズ5c〕〔(3)(4:3モード時の1倍専用レンズ)のためのレンズ5b〕を有し、(16:9)モード時には(4:3)モード時の1倍専用光学系を選択できない(禁止する)よう構成した点にある。
【0025】
このレンズはアスペクト比が16:9の撮影モードに対してもより広角化を図ることに相当するが、理由はこの広いイメージサークルに対してはケラレが生じてしまうことによる。図8以後はその実施例を表す図であり、特に図8(B)は操作部側面図、図8(A)は図8(B)のA−A断面図でターレット部の側断面図を示す。図9(A)は図8(A)のB−B断面図、図9(B)は図8(A)のC−C断面図、図9(C)は図9(A)の部分拡大図、図11(A)、(B)は図8(B)のD−D断面図、図10(A)、(B)は変換レンズ群を内蔵したターレット周辺側面の展開図である。図12は変換レンズ群の選択を電動により行うためのリモートコントロールボックス外観図、図13は電気系ブロック図である。
【0026】
図8(B)に示すようにレンズ本体11の側面には操作部及び表示用機能が集約されており、12は16:9/4:3モード切換用のスライドスイッチ、13a、13bがその選択モード表示灯、14aが変換レンズ群の手動(M)/電動(A)切換選択用のトグルスイッチレバー、15は変換レンズ群手動切換用のノブである。
【0027】
図8、9に示すように、固定軸11aを中心に回転するターレット17を貫通し同一円周上に等角度間隔に配置された3種の変換レンズ群5a、5b、5cを切り換える機能はトグルスイッチ14の選択により、手動(M)の場合ターレット17に設けられたターレット歯車17fとかみ合うノブ歯車15aに連結された手動ノブ15を回転させて行う。
【0028】
又電動(A)の場合、コントロールボックスで選択された変換レンズ群ポジション指令信号と、レンズ内の変換レンズ群位置検出センサー18からのポジション信号を変換レンズ群駆動回路28に入力し、指令信号とポジション信号とが一致していない時には変換レンズ群駆動回路28からターレット駆動モーター19に電圧を印加しターレット駆動モーター19に連結されたモーター歯車19aが、ターレット歯車17fを一致するまで回転させて行う。
【0029】
一方、選択した変換レンズ群ポジションでターレット17を簡易的に保持する際には、固定軸11bを中心に回転するレバー20上に設けられた固定軸20aを中心に回転する回転体21がターレット17の円周側面部に等角度間隔に設けられた3ケ所のV字状の溝17aにネジリコイルバネ22のバネ圧で落とし込まれることによって行う。手動ノブ15またはターレット駆動モーター19により一定以上のトルクがターレット17に加わると回転体21が溝17aより抜け出てターレット17が回転することになる。11cはネジリコイルバネ22の一端を保持する固定ピンである。尚、図8は、(4:3)モード時の1倍レンズが選択されている状態を示す。
【0030】
16:9/4:3モード切り換えは、図9に示すように、本体11に設けられた穴11eを貫通するスライドスイッチ12のレバー12aをスライドさせて行う。変換レンズ群のポジションの規制は、本体11の穴11eを通して貫通しスライドスイッチ12に設けられた穴12bおよびターレット17の外周側面部に連続的に設けられた規制溝17b、17c、17d、17eと係合し、圧縮コイルバネ24により溝17b〜17eに加圧された規制ピン23により行われる。すなわち、図11(A)及び図10(B)に示すように溝17bは(4:3)モード用でターレット全周に、溝17cは16:9モード用で1倍と2倍間に相当する外周のみに設けられ、両者は(16:9)モードの1倍と2倍位置ではこの長溝に対して直角な溝17dにより結ばれターレット17は17b、17cの範囲のみ回転可能となる。
【0031】
また(4:3)モードの1倍と(16:9)モードの1倍は、図10(A)の矢印の方向にその溝底が浅くなる斜めの溝17eでも結ばれている。ここで(4:3)モードの1倍の状態から(16:9)モードに切り換える場合、図11(B)及び図11(B)に示すようにピン23は、溝17bより17eに入り圧縮コイルバネ24を縮めながら溝17eの側壁を加圧し、その分力が図10(A)に示す矢印方向にターレット17を回転させやがて16:9モードの1倍点に達し溝17cに落ち込み、溝17cから溝17eへの進入を阻止している。モード切換時のスライドスイッチ12の保持は、図9(C)に示すように、レンズ本体11に設けられた穴11fと係合し圧縮コイルバネ26により加圧された球25がスイッチ12に設けられた山型の形状をした2ケ所の切欠き底12eのいずれかに落ち込むことにより行われる。
【0032】
またモード表示機構は、図9(B)に示すように導体で形成されたスライドスイッチ12が、本体11に固定された電極27aと底面で常時接触し、電極端面12cまたは12dが表示灯13a、13bと結線された電極27b、27cと接触することにより選択されたモードの表示灯を点灯させる。
【0033】
次に、変換レンズ群の切り換えを電動、すなわち手動/電動切換スイッチ14がONモード時、で行うためのリモートボックスを図12に、その時のブロック図を図#13に示す。31は本体、32はケーブル付コネクタで、レンズ本体に接続され、レンズ本体からの16:9/4:3モード信号を受信して、選択されたモードをボックス上に表示する(図示せず)。そしてプッシュスイッチ33を押すことにより、モード信号に応じて、リモートコントロールボックスからは、(16:9)モードの時は1倍(1×)あるいは、2倍(2×)を選択する指令信号を、(4:3)モードの時は1倍(1×)あるいは1.2倍(1.2×)あるいは2.4倍(2.4×)を選択する指令信号をレンズ本体に送るとともに、それに応じてリモートコントロールボックス内の表示灯34a、34b、34c、あるいは35a、35bの内の1個を点灯させる。リモートコントロールボックスからレンズ本体に送られた指令信号は変換レンズ群駆動回路28に入力され、変換レンズ群位置センサー18からの信号と比較され、指令信号と位置センサーからの信号とが異なる時にはターレット駆動モーター19に電圧を印加して、ターレットを回転させ、一致したところでモーターへの電圧印加を停止する。また変換レンズ群駆動回路28にはレンズ本体に設けられたモード切換スイッチ12からの信号が入力され、モードが不確定の時(スイッチ切り換え途中)には、ターレット駆動モーター19に電圧を印加しないようになっている。
【0034】
次の実施例はレンズ内には第1の実施例と同一の変換レンズ群を有するが、レンズ本体には何ら変換レンズ群選択の規制手段を設けず、リモートコントロールボックスを用いた電動切り換えのみを行うもので、当リモートコントロールボックスに16:9/4:3モード切換用スライドスイッチ、モード表示灯、及び変換レンズ群選択用3ポジショントグルスイッチを内蔵し、当スイッチに(16:9)モード時に(4:3)モードの1倍光学系を選択できない機構手段を設けたことを特徴とするものである。図14は本実施例を表す図であり、図12(A)はその操作パネル外観図、図12(B)はE−E断面図、図12(C)はF−F断面図、図14(D)、(E)、図14(C)におけるG−G断面図である。
【0035】
41は本体、42は16:9/4:3モード切換用スライドスイッチ、43は変換レンズ群選択用のポジショントグルスイッチであり、本体41に設けた穴41a及び41bを通してそれらの切換レバー42a、43aが突出している。44a及び44bはモード表示灯、45はケーブル付きコネクターで、レンズ本体に接続され電気回路49よりの16:9/4:3モード指令信号及び変換レンズ群ポジション指令信号を送信する。スライドスイッチ42の切換、保持、表示灯点灯機構は第1の実施例と同一である。
【0036】
図14(D)に示すようにスライドスイッチ42は、トグルスイッチ43側に突出するレバー42eを有し、その先端部は42fなる傾斜面となっており、(16:9)モード時は、トグルスイッチレバー43aの切換可動面上に位置しレバー43aの左傾を妨げることにより(4:3)モードの1倍専用光学系への切換を防止する。
【0037】
また図14(E)に示すように(4:3)モード時には、レバー42eはレバー43aの可動面外に位置しレバー43aの左傾が可能となる。
【0038】
ここで(4:3)モード時の1倍選択状態から(16:9)モードにスライドスイッチ42を切り換えると傾斜面42fがレバー43aを加圧して左傾状態から直立状態に起こすことによりモード切り換えと同時に強制的に1倍に変換レンズ群切換も行われる。
【0039】
第3の実施例は、レンズ内には第1の実施例と同一の変換レンズ群光学系を有するが、レンズ本体には何ら変換レンズ群選択の規制手段を設けず、リモートコントロールボックスを用いた電動切換のみを行うもので、リモートコントロールボックスを図15に、その時のブロック図を図16に示す。このリモートコントロールボックスに、16:9/4:3モード切換用スライドスイッチ、モード表示灯(図示せず)、変換レンズ群選択用プッシュスイッチおよび指令信号表示灯を内蔵し、電気的に(16:9)モード時に(4:3)モード時の1倍光学系を選択できない手段を設けた事を特徴とする。
【0040】
51は本体、56はケーブル付きコネクタで、レンズ本体に接続されている。モード切換用スライドスイッチ52からのモード信号により選択されたモード表示灯を点灯させる。変換レンズ群選択用プッシュスイッチ53を押すことによりモード信号に応じてリモートコントロールボックスからは、(16:9)モードの時は1倍あるいは2倍を選択する指令信号を、(4:3)モードの時は1倍あるいは1.2倍あるいは2.4倍を選択する指令信号をレンズ本体に送るとともにリモートコントロールボックス内の表示灯54a、54b、54cあるいは55a、55bの内の1個を点灯させる。リモートコントロールボックスからレンズ本体に送られた指令信号は変換レンズ群駆動回路28に入力され、変換レンズ群位置検出センサー18からの信号と比較され、指令信号と位置センサーからの信号とが異なる時にはターレット駆動モーター19に電圧を印加してターレットを回転させ一致したところで、モーターへの電圧印加を停止してターレットを停止させる。リモートコントロールボックスからの指令信号は各モードによって出力される為に、(4:3)モード時に1倍の変換レンズ群が選択されていたとしてもモード切換用スライドスイッチ52を(16:9)モードに切り換えることにより指令信号が(16:9)モードに対応した1倍の指令信号に変化する為に強制的に(16:9)モードにおける1倍の変換レンズ群が選択される。
【0041】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば(16:9)の撮像素子から(4:3)の撮像領域、あるいはその逆のアスペクト比変換に対し画角変化のない撮影レンズを提供することができた。
【0042】
又、例えばイメージサイズが大きなアスペクト比の撮影モードが指定されている状態では、イメージサイズを小さくする変換レンズ群が入ることを禁止したことによりズームレンズの光束のケラレを防止、あるいはズームレンズの大型化を防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズの原理を示す図。
【図2】撮像素子のイメージフォーマット切り換えを説明する図。
【図3】本発明に関するズームレンズのレンズ断面図。
【図4】本発明に関するズームレンズの諸収差図。
【図5】本発明に関するズームレンズの諸収差図。
【図6】本発明に関するズームレンズの断面図。
【図7】本発明に関するズームレンズの諸収差図。
【図8】本発明に関する変換レンズ群の切換機構を示す図。
【図9】図6における本発明の切換機構の所定の断面図。
【図10】図6に示すターレットの周辺側面図。
【図11】図6に示す操作部の断面図。
【図12】本発明に関し、変換レンズ群切換機構のコントロールボックスを示す図。
【図13】本発明に関する制御ブロックを示す図。
【図14】本発明に関し、変換レンズ群の切換操作部の要部を示す図。
【図15】本発明に関し、変換レンズ群の切換操作部を行うコントロールボックスを示す図。
【図16】図13のコントロールボックスにおける電気的ブロック図。
【符号の説明】
1 合焦レンズ群
2 変倍レンズ群
3 リレーレンズ群
5(a、b、c) 変換レンズ群
13 選択モード表示灯
14 手動/電動切換選択スイッチ
17 ターレット
Claims (2)
- 第1のイメージサークルにおける第1のアスペクト比を持った第1有効撮像面と前記第1のイメージサークルより小さなイメージサークルにおける第2のアスペクト比を持った第2有効撮像面とが切換可能なカメラに使用される光学装置であって、前記第1有効撮像面に対する画角と前記第2有効撮像面に対する画角を同じとするための、前記第2の有効撮像面を使用する時に光路中に配置される光学ユニットと、前記第1の有効撮像面を撮影中に使用する時には前記光学ユニットが光路中へ配置されない様に前記光学ユニットの使用を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする光学機器。
- 前記第1のイメージサークルに対応した撮影モードと前記小さなイメージサークルに対応した撮影モードとを切換えるためのモード切換操作部材を有し、前記禁止手段は、前記モード切換操作部材の操作によって前記第1有効撮像面に対して前記光学ユニットが光路中へ配置されない様にしたことを特徴とする請求項1の光学機器。
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