JP2018128520A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変倍機能を付加可能で球面収差と軸上色収差が抑えられた高性能のズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供する。【解決手段】ズームレンズは物体側から順に、合焦部F、変倍部V、開口絞りSt、結像部Mを有する。結像部Mは、物体側から順に、負のM1レンズ群M1、全系の焦点距離範囲を変更するためのレンズ群と置換可能な正のM2レンズ群M2、正のM3レンズ群M3からなる。M2レンズ群M2は、物体側から順に、M2aレンズ群M2a、正のM2bレンズ群M2b、M2cレンズ群M2cからなる。M2aレンズ群M2aとM2cレンズ群M2cはともに負レンズと正レンズとからなる。M2レンズ群M2において、最も物体側の面と最も像側の面は凹面である。【選択図】図1

Description

本発明は、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、および/または監視用カメラ等に好適なズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
近年、映像の高画質化が進んでおり、放送用カメラ等の撮像装置に使用可能な4K以上の解像性能を有するレンズ系が求められている。放送用カメラ用のレンズ系としては、多様なシーンに対応できるよう変倍機能を有するものが好まれることから一般にズームレンズが用いられている。さらに変倍が要求される際には、全系の焦点距離を変更可能なエクステンダーレンズ群が用いられている。
特許文献1には、ズームレンズの一部のレンズ群を光路に対して挿脱可能にし、このレンズ群をエクステンダーレンズ群と置換することが記載されている。特許文献2および特許文献3には、ズームレンズの一部のレンズ群を光路から退避させて変倍レンズ群を挿入することが記載されている。また、特許文献4および特許文献5には、ズームレンズのリレー部に挿脱可能なエクステンダーレンズ群を含むことに関する記載がある。
特開2007−78833号公報 特開平2−100009号公報 特開平2−100010号公報 特開2015−184643号公報 特開2015−184644号公報
エクステンダーレンズ群のような変倍機能を付加可能なズームレンズが要望される一方で、高画質化に対する要求は年々厳しくなってきており、十分な光学性能を有するズームレンズが要望されている。良好な光学性能を得るには特に球面収差および軸上色収差が良好に補正されている必要がある。しかしながら、特許文献1〜5に記載のズームレンズは必ずしも軸上色収差の補正が十分になされているとは言えない点がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、変倍機能を付加可能な構成を採りながら、球面収差および軸上色収差が良好に補正されて高い光学性能を有するズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、合焦のために移動する合焦用レンズ群を含む合焦部と、変倍のために相互間隔を変化させて移動する少なくとも2つの変倍用レンズ群を含む変倍部と、開口絞りと、結像用レンズ群を含む結像部とを有し、変倍の際に合焦部および結像部は像面に対して固定されており、結像部は、物体側から順に、負の屈折力を有するM1レンズ群と、全系の焦点距離範囲を変更するためのレンズ群と置換可能で正の屈折力を有するM2レンズ群と、正の屈折力を有するM3レンズ群とからなり、M2レンズ群は、物体側から順に、M2aレンズ群と、正の屈折力を有するM2bレンズ群と、M2cレンズ群とからなり、M2aレンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなり、M2cレンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなり、M2レンズ群の最も物体側のレンズ面およびM2レンズ群の最も像側のレンズ面はそれぞれ凹面であることを特徴とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(1)および(2)を満足することが好ましい。また、条件式(1)および(2)を満足した上で下記条件式(1−1)および(2−1)の少なくとも一方を満足することが好ましい。
−0.05<θM2cp−θM2cn<0 (1)
−0.5<NM2cp−NM2cn<−0.2 (2)
−0.02<θM2cp−θM2cn<0 (1−1)
−0.4<NM2cp−NM2cn<−0.25 (2−1)
ただし、
θM2cp:M2cレンズ群の正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2cn:M2cレンズ群の負レンズのg線とF線間の部分分散比
NM2cp:M2cレンズ群の正レンズのd線における屈折率
NM2cn:M2cレンズ群の負レンズのd線における屈折率
とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(3)および(4)を満足することが好ましい。また、条件式(3)および(4)を満足した上で下記条件式(3−1)および(4−1)の少なくとも一方を満足することが好ましい。
−0.05<θM2ap−θM2an<0.1 (3)
−35<νM2ap−νM2an<−5 (4)
0<θM2ap−θM2an<0.1 (3−1)
−25<νM2ap−νM2an<−8 (4−1)
ただし、
θM2ap:M2aレンズ群の正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2an:M2aレンズ群の負レンズのg線とF線間の部分分散比
νM2ap:M2aレンズ群の正レンズのd線基準のアッベ数
νM2an:M2aレンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
本発明のズームレンズにおいては、M2aレンズ群は、物体側から順に、負レンズと、正レンズとが配列されてなり、M2cレンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズとが配列されてなることが好ましい。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
2<fM2/fM<8 (5)
4<fM2/fM<6 (5−1)
ただし、
fM2:M2レンズ群の焦点距離
fM:M1レンズ群とM2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(6)を満足することが好ましく、下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.7<fM23/fM3<1 (6)
0.85<fM23/fM3<0.95 (6−1)
ただし、
fM23:M2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
fM3:M3レンズ群の焦点距離
とする。
本発明のズームレンズにおいては、M2レンズ群と置換されることにより像面の位置を一定に保ったまま全系の焦点距離を長焦点距離側へ遷移させるM2Eレンズ群をさらに備えることが好ましい。
上記M2Eレンズ群を備える場合、M2Eレンズ群は、正の屈折力を有し、M2Eレンズ群は、M2Eレンズ群内の最長の空気間隔を挟んで、物体側に配置された正の屈折力を有するM2EPレンズ群と、像側に配置された負の屈折力を有するM2ENレンズ群とからなり、M2ENレンズ群は、それぞれ正レンズと負レンズが接合されてなる2組の接合レンズからなり、下記条件式(7)および(8)を満足することが好ましい。
0<θM2ENrp−θM2ENrn<0.1 (7)
−30<νM2ENrp−νM2ENrn<−10 (8)
ただし、
θM2ENrp:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2ENrn:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの負レンズのg線とF線間の部分分散比
νM2ENrp:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
νM2ENrn:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
上記M2Eレンズ群および上記M2ENレンズ群を備える場合、下記条件式(9)および(10)を満足することが好ましい。
−0.05<θM2ENfp−θM2ENfn<0.05 (9)
−0.5<NM2ENfp−NM2ENfn<−0.2 (10)
ただし、
θM2ENfp:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2ENfn:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの負レンズのg線とF線間の部分分散比
NM2ENfp:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの正レンズのd線における屈折率
NM2ENfn:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの負レンズのd線における屈折率
とする。
上記M2Eレンズ群および上記M2EPレンズ群を備える場合、M2EPレンズ群は、正レンズと負レンズが接合されてなり下記条件式(11)および(12)を満足する接合レンズを少なくとも1組有することが好ましい。
−0.6<NM2EPp−NM2EPn<−0.15 (11)
20<νM2EPp−νM2EPn<75 (12)
ただし、
NM2EPp:M2EPレンズ群の接合レンズの正レンズのd線における屈折率
NM2EPn:M2EPレンズ群の接合レンズの負レンズのd線における屈折率
νM2EPp:M2EPレンズ群の接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
νM2EPn:M2EPレンズ群の接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(13)を満足することが好ましい。
0.1<fM2E/fME<1 (13)
ただし、
fM2E:M2Eレンズ群の焦点距離
fME:M1レンズ群とM2Eレンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(14)を満足することが好ましい。
−1.2<fM/fM1<−0.5 (14)
ただし、
fM:M1レンズ群とM2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
fM1:M1レンズ群の焦点距離
とする。
本発明のズームレンズにおいては、M1レンズ群は、像ぶれを低減するために光軸と垂直方向の成分を持つ方向に移動する防振用レンズ群を含むことが好ましい。
本発明の撮像装置は、本発明のズームレンズを備えたものである。
なお、上記の「〜からなり」は、実質的なことを意味するものであり、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、フィルタ、カバーガラス等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、および振動補正機構等の機構部分等を含んでもよい。
なお、上記の「正の屈折力を有する〜レンズ群」とは、レンズ群全体として正の屈折力を有することを意味する。上記の「負の屈折力を有する〜レンズ群」についても同様である。レンズ群の屈折力の符号、レンズの屈折力の符号、および面の形状は、非球面が含まれているものは特に断りがない限り近軸領域で考えることとする。上記の「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。なお、上記の「物体側から順に、〜を有し」は、連続的および不連続的に挙げた構成要素を順に有するものを全て含む。上記条件式は特に断りが無い限り全て、無限遠物体に合焦した状態でd線(波長587.56nm)を基準としたものである。
なお、上記のレンズの枚数は、構成要素となるレンズの枚数であり、例えば、材質の異なる複数の単レンズが接合された接合レンズにおけるレンズの枚数は、この接合レンズを構成する単レンズの枚数で表すことにする。ただし、複合非球面レンズ(球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱うものとする。
なお、あるレンズのg線とF線間の部分分散比θgFとは、そのレンズのg線、F線、およびC線の屈折率をそれぞれNg、NF、およびNCとしたとき、θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)で定義されるものである。
本発明によれば、物体側から順に、合焦部と変倍部と開口絞りと結像部とを有するレンズ系において、結像部の一部を全系の焦点距離範囲を変更するためのレンズ群と置換可能にし、結像部の構成を好適に設定しているため、変倍機能を付加可能な構成を採りながら、球面収差および軸上色収差が良好に補正されて高い光学性能を有するズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例1のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例2のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例3のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例4のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例5のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例6のズームレンズの基準状態の構成を示す断面図である。 本発明の実施例6のズームレンズの基準状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例6のズームレンズの置換状態の結像部とその近傍の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例1のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の実施例2のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例2のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の実施例3のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例3のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の実施例4のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例4のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の実施例5のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例5のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の実施例6のズームレンズの基準状態の各収差図である。 本発明の実施例6のズームレンズの置換状態の各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態のズームレンズは、その一部のレンズ群であるM2レンズ群M2が光路に挿脱可能であり、M2レンズ群M2を別のレンズ群と置換することにより像面Simの位置を一定に保ったまま全系の焦点距離範囲を変更可能なように構成されている。以下の説明では、ズームレンズにM2レンズ群M2が配されている状態を基準状態といい、M2レンズ群M2が別のレンズ群に置換された状態を置換状態ということにする。図1は本発明の一実施形態に係るズームレンズの広角端における基準状態の構成を示す断面図であり、図2は図1に示すズームレンズの基準状態の構成と光路を示す部分拡大図であり、図3は図1に示すズームレンズの置換状態の構成と光路を示す部分拡大図である。図1〜図3に示す構成例は、後述する本発明の実施例1に係るズームレンズに対応している。図1〜図3では、左側が物体側、右側が像側である。
図1に示すズームレンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、合焦のために移動する合焦用レンズ群F2を含む合焦部Fと、変倍のために相互間隔を変化させて移動する少なくとも2つの変倍用レンズ群を含む変倍部Vと、通過光量を制限する開口絞りStと、結像用レンズ群を含む結像部Mとを有する。変倍部Vは、物体側から順に、3つの変倍用レンズ群V1、V2、V3からなる。図1では変倍用レンズ群V1、V2、V3それぞれの下に広角端から望遠端へ変倍する際の各レンズ群の移動軌跡を概略的に矢印で示している。合焦部Fおよび結像部Mは、変倍の際には像面Simに対して固定されている。
なお、図1の例では結像部Mと像面Simとの間に入射面および出射面が光軸Zに垂直な光学部材PPが配置されている。光学部材PPは、各種フィルタ、プリズム、および/またはカバーガラス等を想定したものである。本発明においては、光学部材PPは図1の例とは異なる位置に配置されていてもよく、光学部材PPを省略した構成も可能である。また、図1〜図3に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
図1の例では、結像部Mは3つの結像用レンズ群からなる。結像部Mは、物体側から順に、負の屈折力を有するM1レンズ群M1と、正の屈折力を有するM2レンズ群M2と、正の屈折力を有するM3レンズ群M3とからなる。図2に、図1の構成例の結像部Mとその近傍を部分拡大した断面図を示す。図2では広角端における軸上光束と最大画角の軸外光束も合わせて示している。
図2の例では、M1レンズ群M1は物体側から順にレンズL11〜L15およびプリズムP1からなり、M2レンズ群M2は物体側から順にレンズL21〜L25からなり、M3レンズ群M3は物体側から順にレンズL31〜L35からなる。M3レンズ群M3は諸収差を良好に補正するために少なくとも5枚のレンズからなることが好ましい。なお、本発明においては各レンズ群を構成するレンズ枚数は図2の例とは異なる数としてもよい。
結像部Mの最も物体側のM1レンズ群M1を負の屈折力を有するレンズ群とすることで、軸上マージナル光線の高さが高い開口絞り位置付近の負レンズによりバックフォーカスを容易に確保することができる。M2レンズ群M2とM3レンズ群M3を正の屈折力を有するレンズ群とすることで、正の屈折力をこれら2つのレンズ群で分担することができ、諸収差の発生を抑制しやすくなる。
M2レンズ群M2は、光路中に挿脱可能とされており、像面Simの光軸方向の位置を一定に保ったまま全系の焦点距離範囲を変更するためのレンズ群と置換可能に構成されている。この置換の際、合焦部Fおよび変倍部Vは変更されることなく像面Simに対して固定されている。結像部Mのレンズ群のうち、M1レンズ群M1はバックフォーカスを確保する役割があるため置換に用いるには不適である。また、M2レンズ群M2に比べ、M3レンズ群M3は軸外光束の主光線の高さが高いため、仮にM3レンズ群M3を置換に用いると置換による収差変動の影響をより受けやすい。以上のことから、置換にはM2レンズ群M2を用いることが好適である。図3に、M2レンズ群M2を、このズームレンズが備えることが好ましいエクステンダーレンズ群M2Eと置換した置換状態の例を示す。エクステンダーレンズ群M2Eについては後で詳述する。
図2に示すように、M2レンズ群M2は、物体側から順に、M2aレンズ群M2aと、正の屈折力を有するM2bレンズ群M2bと、M2cレンズ群M2cとからなり、M2aレンズ群M2aは1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなり、M2cレンズ群M2cは1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなるように構成される。このように、正の屈折力を3枚以上の正レンズに分散することにより、球面収差の発生を抑えることができる。また、負の屈折力を2枚以上の負レンズに分散することにより、軸上色収差を補正しつつ、波長による球面収差の差を抑えることができる。M2レンズ群M2内の両端のレンズ群に負レンズを分散配置することにより、軸上色収差と倍率色収差のバランスをとることができる。エクステンダーレンズ群M2Eを装備するズームレンズでは、エクステンダーレンズ群M2Eを使用していない状態でも使用している状態でも十分な光学性能を有することが要求される。M2レンズ群M2を上記のように構成することで、M2レンズ群M2とエクステンダーレンズ群M2Eの色収差を同傾向とすることに有利となり、このような要求に対応しやすくなる。
M2レンズ群M2の最も物体側のレンズ面およびM2レンズ群M2の最も像側のレンズ面はそれぞれ凹面となるように構成される。これにより、高次の球面収差の発生を抑えることができる。なお、高次とは5次以上のことをいい、この点は以下の説明においても同様である。
M2aレンズ群M2aは、物体側から順に、負レンズと、正レンズとが配列されてなり、M2cレンズ群M2cは、物体側から順に、正レンズと、負レンズとが配列されてなることが好ましい。このようにした場合は、球面収差の発生を抑制することができる。
M2aレンズ群M2aの負レンズと正レンズは互いに接合されていることが好ましく、このようにした場合は、高次の球面収差の発生を抑制することができる。M2cレンズ群M2cの負レンズと正レンズは互いに接合されていることが好ましく、このようにした場合は、高次の球面収差の発生を抑制することができる。
M2cレンズ群M2cについて、下記条件式(1)および(2)を満足することが好ましい。
−0.05<θM2cp−θM2cn<0 (1)
−0.5<NM2cp−NM2cn<−0.2 (2)
ただし、
θM2cp:M2cレンズ群の正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2cn:M2cレンズ群の負レンズのg線とF線間の部分分散比
NM2cp:M2cレンズ群の正レンズのd線における屈折率
NM2cn:M2cレンズ群の負レンズのd線における屈折率
とする。
条件式(1)を満足することで、2次色収差を抑えることができる。条件式(1)に関する効果を高めるためには下記条件式(1−1)を満足することがより好ましい。
−0.02<θM2cp−θM2cn<0 (1−1)
条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、M2レンズ群M2と、全系の焦点距離範囲を変更するためにM2レンズ群M2と置換されるレンズ群との、ペッツバール和を近づけることが可能となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、球面収差の補正が容易となる。条件式(2)に関する効果を高めるためには下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
−0.4<NM2cp−NM2cn<−0.25 (2−1)
M2aレンズ群M2aについて、下記条件式(3)および(4)を満足することが好ましい。
−0.05<θM2ap−θM2an<0.1 (3)
−35<νM2ap−νM2an<−5 (4)
ただし、
θM2ap:M2aレンズ群の正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2an:M2aレンズ群の負レンズのg線とF線間の部分分散比
νM2ap:M2aレンズ群の正レンズのd線基準のアッベ数
νM2an:M2aレンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
条件式(3)を満足することで、2次色収差を抑えることができる。条件式(3)に関する効果を高めるためには下記条件式(3−1)を満足することがより好ましく、下記条件式(3−2)を満足することがさらにより好ましい。
0<θM2ap−θM2an<0.1 (3−1)
0.01<θM2ap−θM2an<0.07 (3−2)
条件式(4)を満足することで、軸上色収差の補正が容易となる。条件式(4)に関する効果を高めるためには下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
−25<νM2ap−νM2an<−8 (4−1)
M2bレンズ群M2bは、正レンズを少なくとも1枚含み、下記条件式(15)を満足することが好ましい。
30<νM2bp<75 (15)
ただし、
νM2bp:M2bレンズ群M2b内の正レンズのd線基準のアッベ数の最大値
とする。
条件式(15)を満足することで、色収差の発生を抑制することができる。条件式(15)に関する効果を高めるためには下記条件式(15−1)を満足することがより好ましい。
35<νM2bp<65 (15−1)
M2bレンズ群M2b内の正レンズのうち、d線基準のアッベ数が最大値をとる正レンズは、像側の面が凸面であることが好ましい。このようにした場合は、負レンズで発生する球面収差を補正することが容易になる。
また、このズームレンズは、下記条件式(5)を満足することが好ましい。
2<fM2/fM<8 (5)
ただし、
fM2:M2レンズ群の焦点距離
fM:M1レンズ群とM2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
とする。
条件式(5)を満足することで、M2レンズ群M2とM3レンズ群M3に好適に正の屈折力を分配することが可能となるため、諸収差の発生を抑制することが容易となる。条件式(5)に関する効果を高めるためには下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
4<fM2/fM<6 (5−1)
また、このズームレンズは、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
0.7<fM23/fM3<1 (6)
ただし、
fM23:M2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
fM3:M3レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(6)を満足するように条件式(6)の範囲で屈折力をバランスさせることにより球面収差の発生を抑えることができる。条件式(6)に関する効果を高めるためには下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.85<fM23/fM3<0.95 (6−1)
また、このズームレンズは、下記条件式(20)を満足することが好ましい。
1.5<DM23<15 (20)
ただし、
DM23:M2レンズ群とM3レンズ群の光軸上の空気間隔
である。
一般に、M2レンズ群M2をエクステンダーレンズ群M2E等の別のレンズ群と置換するには必要とされる間隔があり、操作性を鑑みて置換用の構造を像側に有している。条件式(20)の下限以下とならないようにすることで、この間隔を確保して置換用の構造を実現することが容易となる。条件式(20)の上限以上とならないようにすることで、小型化が可能となる。条件式(20)に関する効果を高めるためには下記条件式(20−1)を満足することがより好ましい。なお、条件式(20)および条件式(20−1)の各値の単位はmmとする。
3<DM23<11.5 (20−1)
また、このズームレンズは、下記条件式(14)を満足することが好ましい。
−1.2<fM/fM1<−0.5 (14)
ただし、
fM:M1レンズ群とM2レンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
fM1:M1レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(14)は、良好な光学性能を確保しつつ、所望のバックフォーカスを確保するための式である。条件式(14)の下限以下とならないようにすることで、諸収差の補正に有利となる。より詳しくは、条件式(14)の下限以下とならないようにすることで、M2レンズ群M2とM3レンズ群M3での軸上マージナル光線の高さを抑えることができ、小型化および軽量化が可能となり、また、球面収差の発生を抑えることができる。条件式(14)の上限以上とならないようにすることで、所望のバックフォーカスを確保することが容易となる。条件式(14)に関する効果を高めるためには下記条件式(14−1)を満足することがより好ましい。
−1<fM/fM1<−0.7 (14−1)
具体的には例えば結像部Mは、以下のような構成を採ることができる。M1レンズ群M1は、5枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備えるように構成してもよい。M1レンズ群M1は、物体側から順に、両凹レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズおよび正メニスカスレンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズとを備えるように構成することができる。さらに、M1レンズ群M1は、最も像側に光路分割用のプリズムを備えるように構成してもよい。
M2aレンズ群M2aは、両凹レンズと両凸レンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズからなるように構成してもよい。M2bレンズ群M2bは、1枚のレンズまたは1組の接合レンズからなるように構成してもよい。M2bレンズ群M2bは、1枚の両凸レンズのみからなるように構成してもよく、あるいは、両凸レンズと負メニスカスレンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズからなるように構成してもよい。M2cレンズ群M2cは、両凸レンズと両凹レンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズからなるように構成してもよい。
M3レンズ群M3は、5枚のレンズからなるように構成してもよい。M3レンズ群M3は、物体側から順に、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凸レンズと、両凸レンズおよび負レンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズとからなるように構成してもよい。
次に、図3を参照しながら置換状態の構成について説明する。図3に示す置換状態では、結像部MEは、物体側から順に、M1レンズ群M1と、エクステンダーレンズ群M2Eと、M3レンズ群M3とからなる。図3のM1レンズ群M1およびM3レンズ群M3は図2に示すものと同一であるため、図3ではこれらのレンズ群内のレンズの符号を省略している。エクステンダーレンズ群M2Eは、M2レンズ群M2と置換されることにより像面Simの光軸方向の位置を一定に保ったまま全系の焦点距離を長焦点距離側へ遷移させるレンズ群である。なお、ここでいう「置換」とは、レンズ群の配列順に関するものであり、置換前後で必ずしも隣り合うレンズ群との間隔を同一にする必要はない。すなわち、M1レンズ群M1とM2レンズ群M2の光軸上の間隔と、M1レンズ群M1とエクステンダーレンズ群M2Eの光軸上の間隔とは同一にする必要はない。同様に、M3レンズ群M3とM2レンズ群M2の光軸上の間隔と、M3レンズ群M3とエクステンダーレンズ群M2Eの光軸上の間隔とは同一にする必要はない。
置換の際には、光路からM2レンズ群M2を脱出させて光路へエクステンダーレンズ群M2Eを挿入する。従来、光学系の焦点距離を長焦点距離側へ遷移させる光学系の構成として、マスター光学系にエクステンダー機能を有するレンズ群を追加挿入する構成が知られている。この追加挿入する構成と比べて、本実施形態のようにM2レンズ群M2とエクステンダーレンズ群M2Eとを置換する構成では、諸収差を良好に補正しやすく、良好な光学性能を得ることが容易となる。
エクステンダーレンズ群M2Eは、正の屈折力を有することが好ましく、このようにした場合は、エクステンダーレンズ群M2Eによる諸収差の発生を抑制し、M3レンズ群M3により補正を行うことが容易になる。
エクステンダーレンズ群M2Eと置換状態の結像部MEに関して、下記条件式(13)を満足することが好ましい。
0.1<fM2E/fME<1 (13)
ただし、
fM2E:M2Eレンズ群の焦点距離
fME:M1レンズ群とM2Eレンズ群とM3レンズ群の合成焦点距離
とする。
条件式(13)を満足することで、エクステンダーレンズ群M2EとM3レンズ群M3に好適に正の屈折力を分配することが可能となるため、諸収差の発生を抑制することが容易となる。条件式(13)に関する効果を高めるためには下記条件式(13−1)を満足することがより好ましい。
0.3<fM2E/fME<0.5 (13−1)
エクステンダーレンズ群M2Eは、エクステンダーレンズ群M2E内の最長の空気間隔を挟んで、この空気間隔の物体側に配置された正の屈折力を有するM2EPレンズ群M2EPと、この空気間隔の像側に配置された負の屈折力を有するM2ENレンズ群M2ENとからなることが好ましい。このようにした場合は、置換状態の結像部MEの後側主点を物体側にシフトさせることができ、基準状態に対して像面Simの位置を変えずに全系の焦点距離を変化させることが容易となる。
図3の例では、M2EPレンズ群M2EPは物体側から順にレンズLE21〜LE24からなり、M2ENレンズ群M2ENは物体側から順にレンズLE25〜LE28からなり、レンズLE23とレンズLE24は互いに接合され、レンズLE25とレンズLE26は互いに接合され、レンズLE27とレンズLE28は互いに接合されている。
M2ENレンズ群M2ENは、それぞれ正レンズと負レンズが接合されてなる2組の接合レンズからなることが好ましく、このようにした場合は、高次の球面収差の発生を抑えつつ、軸上色収差および倍率色収差のバランスを良好にとることができる。
M2ENレンズ群M2ENがそれぞれ正レンズと負レンズが接合されてなる2組の接合レンズからなる場合、下記条件式(7)および(8)を満足することが好ましい。
0<θM2ENrp−θM2ENrn<0.1 (7)
−30<νM2ENrp−νM2ENrn<−10 (8)
ただし、
θM2ENrp:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2ENrn:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの負レンズのg線とF線間の部分分散比
νM2ENrp:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
νM2ENrn:M2ENレンズ群内の像側の接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
条件式(7)を満足することで、2次色収差の発生を抑制することができる。条件式(7)に関する効果を高めるためには下記条件式(7−1)を満足することがより好ましい。
0.04<θM2ENrp−θM2ENrn<0.08 (7−1)
条件式(8)を満足することで、倍率色収差の補正が容易となる。条件式(8)に関する効果を高めるためには下記条件式(8−1)を満足することがより好ましい。
−25<νM2ENrp−νM2ENrn<−15 (8−1)
また、M2ENレンズ群M2ENがそれぞれ正レンズと負レンズが接合されてなる2組の接合レンズからなる場合、下記条件式(9)および(10)を満足することが好ましい。
−0.05<θM2ENfp−θM2ENfn<0.05 (9)
−0.5<NM2ENfp−NM2ENfn<−0.2 (10)
ただし、
θM2ENfp:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの正レンズのg線とF線間の部分分散比
θM2ENfn:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの負レンズのg線とF線間の部分分散比
NM2ENfp:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの正レンズのd線における屈折率
NM2ENfn:M2ENレンズ群内の物体側の接合レンズの負レンズのd線における屈折率
とする。
条件式(9)を満足することで、2次色収差の発生を抑制することができる。条件式(9)に関する効果を高めるためには下記条件式(9−1)を満足することがより好ましい。
−0.03<θM2ENfp−θM2ENfn<0.03 (9−1)
条件式(10)の下限以下とならないようにすることで、球面収差の補正を容易にすることができる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることで、像面湾曲の発生を抑制することができる。条件式(10)に関する効果を高めるためには下記条件式(10−1)を満足することがより好ましい。
−0.4<NM2ENfp−NM2ENfn<−0.3 (10−1)
また、M2EPレンズ群M2EPは、正レンズと負レンズが接合されてなり下記条件式(11)および(12)を満足する接合レンズを少なくとも1組有することが好ましい。
−0.6<NM2EPp−NM2EPn<−0.15 (11)
20<νM2EPp−νM2EPn<75 (12)
ただし、
NM2EPp:M2EPレンズ群の上記接合レンズの正レンズのd線における屈折率
NM2EPn:M2EPレンズ群の上記接合レンズの負レンズのd線における屈折率
νM2EPp:M2EPレンズ群の上記接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
νM2EPn:M2EPレンズ群の上記接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
とする。
条件式(11)を満足することで、像面湾曲を好適に補正することに有利となる。条件式(11)に関する効果を高めるためには下記条件式(11−1)を満足することがより好ましい。
−0.45<NM2EPp−NM2EPn<−0.25 (11−1)
条件式(12)を満足することで、色収差、特に軸上色収差を好適に補正することに有利となる。条件式(12)に関する効果を高めるためには下記条件式(12−1)を満足することがより好ましい。
25<νM2EPp−νM2EPn<70 (12−1)
M2EPレンズ群M2EPに含まれ条件式(11)および(12)を満足する上記接合レンズは、物体側から順に、正レンズと、物体側の面が凹面の負レンズとが接合されてなることが好ましい。このようにした場合は、この接合レンズの接合面が物体側に凹面を向けた形状となり、この接合レンズの正レンズで発生した球面収差を補正することに有利となる。この接合レンズの負レンズはさらに、下記条件式(16)を満足することが好ましい。
0.8<(Rnr+Rnf)/(Rnr−Rnf)<4 (16)
ただし、
Rnr:M2EPレンズ群の上記接合レンズの負レンズの像側の面の近軸曲率半径
Rnf:M2EPレンズ群の上記接合レンズの負レンズの物体側の面の近軸曲率半径
とする。
条件式(16)は、物体側の面が凹面の上記負レンズの形状をさらに規定する式である。条件式(16)を満足することで、上記接合レンズの正レンズで発生した球面収差を補正することにさらに有利となる。条件式(16)に関する効果を高めるためには下記条件式(16−1)を満足することがより好ましい。
1<(Rnr+Rnf)/(Rnr−Rnf)<2.5 (16−1)
また、M2EPレンズ群M2EPが正レンズと負レンズが接合されてなる接合レンズを有する場合、この接合レンズの負レンズについて下記条件式(17)を満足することが好ましい。
1.75<NM2EPnn<2 (17)
ただし、
NM2EPnn:M2EPレンズ群の上記接合レンズの負レンズのd線における屈折率
とする。
条件式(17)の下限以下とならないようにすることで、球面収差の補正が容易となる。条件式(17)の上限以上とならないようにすることで、適切なアッベ数を有する材料を選択することができ、色収差の補正が容易となる。条件式(17)に関する効果を高めるためには下記条件式(17−1)を満足することがより好ましい。
1.8<NM2EPnn<1.9 (17−1)
また、M2EPレンズ群M2EPは下記条件式(18)を満足することが好ましい。
0.2<NM2EPna−NM2EPpa<0.4 (18)
ただし、
NM2EPna:M2EPレンズ群の負レンズのd線における屈折率の平均値
NM2EPpa:M2EPレンズ群の正レンズのd線における屈折率の平均値
であり、M2EPレンズ群M2EPに含まれる負レンズが1枚のみの場合はこの負レンズのd線における屈折率をNM2EPnaとし、M2EPレンズ群M2EPに含まれる正レンズが1枚のみの場合はこの正レンズのd線における屈折率をNM2EPpaとする。
条件式(18)の下限以下とならないようにすることで、像面湾曲の補正が容易となる。条件式(18)の上限以上とならないようにすることで、球面収差の補正が容易となる。条件式(18)に関する効果を高めるためには下記条件式(18−1)を満足することがより好ましい。
0.24<NM2EPna−NM2EPpa<0.36 (18−1)
また、M2EPレンズ群M2EPは下記条件式(19)を満足することが好ましい。
20<νM2EPpa−νM2EPna<55 (19)
ただし、
νM2EPpa:M2EPレンズ群の正レンズのd線基準のアッベ数の平均値
νM2EPna:M2EPレンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数の平均値
であり、M2EPレンズ群M2EPに含まれる正レンズが1枚のみの場合はこの正レンズのd線基準のアッベ数をνM2EPpaとし、M2EPレンズ群M2EPに含まれる負レンズが1枚のみの場合はこの負レンズのd線基準のアッベ数をνM2EPnaとする。
条件式(19)の下限以下とならないようにすることで、1次色収差を良好に補正することができる。条件式(19)の上限以上とならないようにすることで、正レンズと負レンズに部分分散比の近い材料を選択でき、2次色収差の発生を抑えることができる。条件式(19)に関する効果を高めるためには下記条件式(19−1)を満足することがより好ましい。
25<νM2EPpa−νM2EPna<50 (19−1)
具体的には例えばエクステンダーレンズ群M2Eは以下のように構成することができる。M2EPレンズ群M2EPは、4枚のレンズからなるように構成してもよい。M2EPレンズ群M2EPは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズと、両凸レンズと、正レンズおよび像側に凸面を向けた負メニスカスレンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズとからなるように構成してもよい。M2ENレンズ群M2ENは、物体側から順に、両凸レンズおよび両凹レンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズと、両凹レンズおよび両凸レンズが物体側から順に接合されてなる接合レンズとからなるように構成してもよい。
また、このズームレンズは、防振機能を有することが好ましく、例えば、M1レンズ群M1は、像ぶれを低減するために光軸Zと垂直方向の成分を持つ方向に移動する防振用レンズ群M1aを含むように構成してもよい。開口絞りStに近い位置で像ぶれを補正することで、結像領域中心部のための像ぶれ補正に必要な防振用レンズ群M1aの移動量と、結像領域周辺部のための像ぶれ補正に必要な防振用レンズ群M1aの移動量との差を小さくすることが容易となる。
なお、図2に示す例では、M1レンズ群M1の物体側から1〜3番目のレンズであるレンズL11〜L13が防振用レンズ群M1aを構成しているが、この例とは異なるレンズ群を防振用レンズ群とすることも可能である。また、図1に示す例では、合焦部Fの物体側から3番目および4番目のレンズが合焦用レンズ群F2を構成しているが、この例とは異なるレンズ群を合焦用レンズ群とすることも可能である。同様に、本発明のズームレンズにおいては、変倍部Vが含む変倍用レンズ群の数も図1に示す例と異なる数とすることが可能である。
以上述べた好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。
次に、本発明のズームレンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1のズームレンズの基準状態の構成は図1に示したものであり、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路は図2に示したものであり、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路は図3に示したものである。図1〜図3の図示方法、および図1〜図3に示す例の構成は上述しているため、ここでは重複説明を一部省略する。
実施例1のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1のSiの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。表1のNdjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.56nm)における屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示し、θgFjの欄にはj番目の構成要素のg線(波長435.8nm)とF線(波長486.1nm)間の部分分散比を示す。
表1ではM2レンズ群M2に相当するデータを太枠で囲んでいる。曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りStおよび光学部材PPも合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。Diの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1では変倍の際に変化する可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDiの欄に記入している。
表2に、変倍比Zr、全系の焦点距離f、FナンバーFNo.、最大全画角2ωと、可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、広角端、変倍比が28倍の状態、および望遠端での各値をそれぞれWIDE、28×、およびTELEと表記した欄に示している。表1のデータと表2の可変面間隔の値は無限遠物体に合焦した状態のものである。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、実施例1の各非球面の非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…10)の値である。
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
また、実施例1のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表4に、諸元を表5に示す。ただし、表4では開口絞りSt、結像部ME、および光学部材PPのみ示している。表4ではエクステンダーレンズ群M2Eに相当するデータを太枠で囲んでいる。その他の表4および表5の記載方法はそれぞれ表1および表2と基本的に同様である。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmmを用いているが、光学系は比例拡大または比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図19に実施例1のズームレンズの基準状態の無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示す。図19では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、および倍率色収差(倍率の色収差)を示す。図19では、WIDEと付した上段に広角端での各収差図を示し、28×と付した中段に変倍比が28倍での各収差図を示し、TELEと付した下段に望遠端での各収差図を示す。球面収差図では、d線(波長587.56nm)、C線(波長656.27nm)、F線(波長486.13nm)、およびg線(波長435.84nm)に関する収差をそれぞれ実線、長破線、短破線、および灰色の実線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、およびg線に関する収差をそれぞれ長破線、短破線、および灰色の実線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。同様に、図20に実施例1のズームレンズの置換状態の無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示す。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、および記載方法は、特に断りがない限り以下に述べる実施例2〜6のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
また、以下の実施例2〜6のズームレンズにおいて、基準状態では物体側から順に、合焦部Fと、変倍部Vと、開口絞りStと、結像部Mとからなる点、結像部Mが物体側から順に、負の屈折力を有するM1レンズ群M1と、正の屈折力を有するM2レンズ群M2と、正の屈折力を有するM3レンズ群M3とからなる点、M2レンズ群M2が物体側から順に、M2aレンズ群M2aと、M2bレンズ群M2bと、M2cレンズ群M2cとからなる点、M2レンズ群M2をエクステンダーレンズ群M2Eに置換後の状態を置換状態と呼ぶ点、合焦部Fの物体側から3番目および4番目のレンズが合焦用レンズ群F2を構成している点、およびM1レンズ群M1の物体側から1〜3番目のレンズが防振用レンズ群M1aを構成している点は実施例1のものと同様である。
[実施例2]
実施例2のズームレンズの基準状態の構成を図4に、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路を図5に、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路を図6に示す。実施例2の各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例2のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表6に、諸元と可変面間隔を表7に、非球面係数を表8に示す。実施例2のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表9に、諸元を表10に示す。実施例2のズームレンズの基準状態の各収差図を図21に示し、置換状態の各収差図を図22に示す。
[実施例3]
実施例3のズームレンズの基準状態の構成を図7に、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路を図8に、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路を図9に示す。実施例3の各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例3のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表11に、諸元と可変面間隔を表12に、非球面係数を表13に示す。実施例3のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表14に、諸元を表15に示す。実施例3のズームレンズの基準状態の各収差図を図23に示し、置換状態の各収差図を図24に示す。
[実施例4]
実施例4のズームレンズの基準状態の構成を図10に、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路を図11に、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路を図12に示す。実施例4のM2bレンズ群M2bは正レンズと負レンズが物体側から順に接合された接合レンズからなる。実施例4では、M2aレンズ群M2aは物体側から順にレンズL21とレンズL22とからなり、M2bレンズ群M2bは物体側から順にレンズL23とレンズL24とからなり、M2cレンズ群M2cは物体側から順にレンズL25とレンズL26とからなる。実施例4のその他の各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例4のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表16に、諸元と可変面間隔を表17に、非球面係数を表18に示す。実施例4のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表19に、諸元を表20に示す。実施例4のズームレンズの基準状態の各収差図を図25に示し、置換状態の各収差図を図26に示す。
[実施例5]
実施例5のズームレンズの基準状態の構成を図13に、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路を図14に、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路を図15に示す。実施例5では変倍部Vは2つの変倍用レンズ群V1、V2からなる。実施例5の各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例5のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表21に、諸元と可変面間隔を表22に、非球面係数を表23に示す。実施例5のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表24に、諸元を表25に示す。実施例5のズームレンズの基準状態の各収差図を図27に示し、置換状態の各収差図を図28に示す。
[実施例6]
実施例6のズームレンズの基準状態の構成を図16に、基準状態の結像部Mとその近傍の構成と光路を図17に、置換状態の結像部MEとその近傍の構成と光路を図18に示す。実施例6の各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例6のズームレンズの基準状態について、基本レンズデータを表26に、諸元と可変面間隔を表27に、非球面係数を表28に示す。実施例6のズームレンズの置換状態について、基本レンズデータを表29に、諸元を表30に示す。実施例6のズームレンズの基準状態の各収差図を図29に示し、置換状態の各収差図を図30に示す。
表31に、実施例1〜6のズームレンズの条件式(1)〜(20)の対応値を示す。表31に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータから、実施例1〜6のズームレンズは全て、基準状態に比べ置換状態の焦点距離を約2倍長くしながら、球面収差および軸上色収差を含む各収差が良好に補正されて高い光学性能を実現していることがわかる。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図31に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態に係るズームレンズ1を用いた撮像装置10の概略構成図を示す。撮像装置10としては、例えば、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、および監視用カメラ等を挙げることができる。
撮像装置10は、ズームレンズ1と、ズームレンズ1の像側に配置された光学部材2と、光学部材2の像側に配置された撮像素子3とを備えている。光学部材2はフィルタおよび/またはプリズムを想定したものである。なお、図31では、ズームレンズ1が備える合焦部F、変倍部V、結像部M、M1レンズ群M1、M2レンズ群M2、M3レンズ群M3、およびエクステンダーレンズ群M2Eを概略的に図示し、開口絞りStは図示を省略している。
撮像素子3はズームレンズ1により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。撮像素子3は、その撮像面がズームレンズ1の像面に一致するように配置される。なお、図31では1つの撮像素子3のみ図示しているが、本発明の撮像装置はこれに限定されず、3つの撮像素子を有するいわゆる3板方式の撮像装置であってもよい。
撮像装置10はまた、撮像素子3からの出力信号を演算処理する信号処理部4と、ズームレンズ1の変倍を制御する変倍制御部5と、ズームレンズ1の合焦を制御するフォーカス制御部6とを備えている。変倍制御部5によりM2レンズ群M2とエクステンダーレンズ群M2Eの置換が行われる。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ群が有するレンズの枚数、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、部分分散比および非球面係数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 ズームレンズ
2 光学部材
3 撮像素子
4 信号制御部
5 変倍制御部
6 フォーカス制御部
10 撮像装置
F 合焦部
F2 合焦用レンズ群
L11〜L15、L21〜L26、L31〜L35、LE21〜LE28 レンズ
M、ME 結像部
M1 M1レンズ群
M2 M2レンズ群
M2a M2aレンズ群
M2b M2bレンズ群
M2c M2cレンズ群
M2E エクステンダーレンズ群
M3 M3レンズ群
P1 プリズム
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
V 変倍部
V1、V2、V3 変倍用レンズ群
Z 光軸

Claims (20)

  1. 物体側から順に、合焦のために移動する合焦用レンズ群を含む合焦部と、変倍のために相互間隔を変化させて移動する少なくとも2つの変倍用レンズ群を含む変倍部と、開口絞りと、結像用レンズ群を含む結像部とを有し、
    変倍の際に前記合焦部および前記結像部は像面に対して固定されており、
    前記結像部は、物体側から順に、負の屈折力を有するM1レンズ群と、全系の焦点距離範囲を変更するためのレンズ群と置換可能で正の屈折力を有するM2レンズ群と、正の屈折力を有するM3レンズ群とからなり、
    前記M2レンズ群は、物体側から順に、M2aレンズ群と、正の屈折力を有するM2bレンズ群と、M2cレンズ群とからなり、
    前記M2aレンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなり、
    前記M2cレンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなり、
    前記M2レンズ群の最も物体側のレンズ面および前記M2レンズ群の最も像側のレンズ面はそれぞれ凹面であることを特徴とするズームレンズ。
  2. 下記条件式(1)および(2)を満足する請求項1記載のズームレンズ。
    −0.05<θM2cp−θM2cn<0 (1)
    −0.5<NM2cp−NM2cn<−0.2 (2)
    ただし、
    θM2cp:前記M2cレンズ群の前記正レンズのg線とF線間の部分分散比
    θM2cn:前記M2cレンズ群の前記負レンズのg線とF線間の部分分散比
    NM2cp:前記M2cレンズ群の前記正レンズのd線における屈折率
    NM2cn:前記M2cレンズ群の前記負レンズのd線における屈折率
    とする。
  3. 下記条件式(3)および(4)を満足する請求項1または2記載のズームレンズ。
    −0.05<θM2ap−θM2an<0.1 (3)
    −35<νM2ap−νM2an<−5 (4)
    ただし、
    θM2ap:前記M2aレンズ群の前記正レンズのg線とF線間の部分分散比
    θM2an:前記M2aレンズ群の前記負レンズのg線とF線間の部分分散比
    νM2ap:前記M2aレンズ群の前記正レンズのd線基準のアッベ数
    νM2an:前記M2aレンズ群の前記負レンズのd線基準のアッベ数
    とする。
  4. 前記M2aレンズ群は、物体側から順に、前記負レンズと、前記正レンズとが配列されてなり、
    前記M2cレンズ群は、物体側から順に、前記正レンズと、前記負レンズとが配列されてなる請求項1から3のいずれか1項記載のズームレンズ。
  5. 下記条件式(5)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載のズームレンズ。
    2<fM2/fM<8 (5)
    ただし、
    fM2:前記M2レンズ群の焦点距離
    fM:前記M1レンズ群と前記M2レンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    とする。
  6. 下記条件式(6)を満足する請求項1から5のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0.7<fM23/fM3<1 (6)
    ただし、
    fM23:前記M2レンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    fM3:前記M3レンズ群の焦点距離
    とする。
  7. 前記M2レンズ群と置換されることにより像面の位置を一定に保ったまま全系の焦点距離を長焦点距離側へ遷移させるM2Eレンズ群をさらに備える請求項1から6のいずれか1項記載のズームレンズ。
  8. 前記M2Eレンズ群は、正の屈折力を有し、
    前記M2Eレンズ群は、前記M2Eレンズ群内の最長の空気間隔を挟んで、物体側に配置された正の屈折力を有するM2EPレンズ群と、像側に配置された負の屈折力を有するM2ENレンズ群とからなり、
    前記M2ENレンズ群は、それぞれ正レンズと負レンズが接合されてなる2組の接合レンズからなり、
    下記条件式(7)および(8)を満足する請求項7記載のズームレンズ。
    0<θM2ENrp−θM2ENrn<0.1 (7)
    −30<νM2ENrp−νM2ENrn<−10 (8)
    ただし、
    θM2ENrp:前記M2ENレンズ群内の像側の前記接合レンズの前記正レンズのg線とF線間の部分分散比
    θM2ENrn:前記M2ENレンズ群内の像側の前記接合レンズの前記負レンズのg線とF線間の部分分散比
    νM2ENrp:前記M2ENレンズ群内の像側の前記接合レンズの前記正レンズのd線基準のアッベ数
    νM2ENrn:前記M2ENレンズ群内の像側の前記接合レンズの前記負レンズのd線基準のアッベ数
    とする。
  9. 下記条件式(9)および(10)を満足する請求項8記載のズームレンズ。
    −0.05<θM2ENfp−θM2ENfn<0.05 (9)
    −0.5<NM2ENfp−NM2ENfn<−0.2 (10)
    ただし、
    θM2ENfp:前記M2ENレンズ群内の物体側の前記接合レンズの前記正レンズのg線とF線間の部分分散比
    θM2ENfn:前記M2ENレンズ群内の物体側の前記接合レンズの前記負レンズのg線とF線間の部分分散比
    NM2ENfp:前記M2ENレンズ群内の物体側の前記接合レンズの前記正レンズのd線における屈折率
    NM2ENfn:前記M2ENレンズ群内の物体側の前記接合レンズの前記負レンズのd線における屈折率
    とする。
  10. 前記M2EPレンズ群は、正レンズと負レンズが接合されてなり下記条件式(11)および(12)を満足する接合レンズを少なくとも1組有する請求項8または9のいずれか1項記載のズームレンズ。
    −0.6<NM2EPp−NM2EPn<−0.15 (11)
    20<νM2EPp−νM2EPn<75 (12)
    ただし、
    NM2EPp:前記M2EPレンズ群の前記接合レンズの前記正レンズのd線における屈折率
    NM2EPn:前記M2EPレンズ群の前記接合レンズの前記負レンズのd線における屈折率
    νM2EPp:前記M2EPレンズ群の前記接合レンズの前記正レンズのd線基準のアッベ数
    νM2EPn:前記M2EPレンズ群の前記接合レンズの前記負レンズのd線基準のアッベ数
    とする。
  11. 下記条件式(13)を満足する請求項7から10のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0.1<fM2E/fME<1 (13)
    ただし、
    fM2E:前記M2Eレンズ群の焦点距離
    fME:前記M1レンズ群と前記M2Eレンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    とする。
  12. 下記条件式(14)を満足する請求項1から11のいずれか1項記載のズームレンズ。
    −1.2<fM/fM1<−0.5 (14)
    ただし、
    fM:前記M1レンズ群と前記M2レンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    fM1:前記M1レンズ群の焦点距離
    とする。
  13. 前記M1レンズ群は、像ぶれを低減するために光軸と垂直方向の成分を持つ方向に移動する防振用レンズ群を含む請求項1から12のいずれか1項記載のズームレンズ。
  14. 下記条件式(1−1)を満足する請求項2記載のズームレンズ。
    −0.02<θM2cp−θM2cn<0 (1−1)
  15. 下記条件式(2−1)を満足する請求項2記載のズームレンズ。
    −0.4<NM2cp−NM2cn<−0.25 (2−1)
  16. 下記条件式(3−1)を満足する請求項3記載のズームレンズ。
    0<θM2ap−θM2an<0.1 (3−1)
  17. 下記条件式(4−1)を満足する請求項3記載のズームレンズ。
    −25<νM2ap−νM2an<−8 (4−1)
  18. 下記条件式(5−1)を満足する請求項1から17のいずれか1項記載のズームレンズ。
    4<fM2/fM<6 (5−1)
    ただし、
    fM2:前記M2レンズ群の焦点距離
    fM:前記M1レンズ群と前記M2レンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    とする。
  19. 下記条件式(6−1)を満足する請求項1から18のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0.85<fM23/fM3<0.95 (6−1)
    ただし、
    fM23:前記M2レンズ群と前記M3レンズ群の合成焦点距離
    fM3:前記M3レンズ群の焦点距離
    とする。
  20. 請求項1から19のいずれか1項記載のズームレンズを備えた撮像装置。
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