JP3063529B2 - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP3063529B2
JP3063529B2 JP6172078A JP17207894A JP3063529B2 JP 3063529 B2 JP3063529 B2 JP 3063529B2 JP 6172078 A JP6172078 A JP 6172078A JP 17207894 A JP17207894 A JP 17207894A JP 3063529 B2 JP3063529 B2 JP 3063529B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/144Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only
    • G02B15/1441Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive
    • G02B15/144113Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive arranged +-++
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/22Telecentric objectives or lens systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビカメラ、ビデオカ
メラ、写真用カメラ等に好適なズームレンズに関し、特
に第1群中を構成するレンズ群にそれぞれ異なる移動を
させてフォーカスを行なう、所謂フローティングフォー
カスを用いた至近物体距離の短い広角端のFナンバー
1.75、ズーム比14〜44程度の大口径、高変倍比
のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりテレビカメラ等のズームレンズ
にはテレビカメラの小型化に伴い、レンズ系全体が小型
で、しかも大口径比、高変倍比のものが要望されてい
る。
【0003】ズームレンズとして変倍レンズ群より物体
側に位置するレンズ群によりフォーカシング(合焦)を
行う方式では、ズーミング(変倍)とフォーカシングが
独立に行えるため、移動のための機構を簡略化でき、ズ
ーミングによるピント移動が生じず、一定の物体距離に
対してはズーム位置に依らず一定の繰り出し量でフォー
カシングを行えるという特長を有している。
【0004】このようなズームレンズのうち物体側から
順に合焦用の正の屈折力の第1群(合焦レンズ群)、変
倍用の負の屈折力の第2群(変倍レンズ群)、変倍に伴
って変動する像面を補正する為の正又は負の屈折力の第
3群(補正レンズ群)、開口絞り、そして結像用の正の
屈折力の第4群(リレーレンズ群)の4つのレンズ群よ
り成る所謂4群ズームレンズにおいて、第1群中の一部
のレンズ群を移動させてフォーカスを行なう、所謂イン
ナーフォーカス式を採用したものが、例えば特公昭59
−4686号公報で提案されている。
【0005】同公報では第1群を負の屈折力の第11
群、正の屈折力の第12群そして正の屈折力の第13群
の3つのレンズ群より構成し、無限遠物体から至近距離
物体にかけてのフォーカスを第12群を像面側へ移動さ
せて行なっている。
【0006】又、特開昭52−109952号公報、特
開昭55−57815号公報、特開昭55−11711
9号公報、特公昭61−53696号公報、特公昭52
−41068号公報等では、4群ズームレンズにおいて
第1群を複数のレンズ群に分割し、そのうち最も物体側
のレンズ群をフォーカシング時に固定とし、それより後
方の像面側のレンズ群の一部をフォーカシング時に移動
させるインナーフォーカシングとしている。
【0007】又、特開昭52−128153号公報では
第1群を2つのレンズ群に分割し、その2つのレンズ群
の間隔を無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシン
グに際し、大きくなるように移動させフォーカシングを
行っている。
【0008】一般にインナーフォーカス式のズームレン
ズは第1群全体を移動させてフォーカスを行なうズーム
レンズに比べて第1群の有効径が小さくなり、レンズ系
全体の小型化が容易となり、又近接撮影、特に極近接撮
影が容易となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動
させて行なっているのでレンズ群の駆動力が小さくてす
み、迅速な焦点合わせができる等の特長を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ズームレンズにおいて
大口径比(例えばFナンバー1.75〜3.0)、高変
倍比(例えば変倍比14〜44)程度で、しかも全変倍
範囲及び全フォーカス範囲にわたり高い光学性能を得る
に各レンズ群の屈折力(パワー)やレンズ構成、そして
色消分担等を適切に設定する必要がある。
【0010】一般に全変倍範囲及び全フォーカス範囲に
わたり収差変動が少なく高い光学性能を得るには、例え
ば各レンズ群のパワーを小さくして各レンズ群で発生す
る収差量を小さくするか、各レンズ群のレンズ枚数を増
加させて収差補正上の自由度を増やすことが必要となっ
てくる。このため大口径比で高変倍比のズームレンズを
達成しようとすると、どうしても各レンズ群間の空気間
隔が大きくなったり、レンズ枚数が増加するなどして、
レンズ系全体が重厚長大化してくるという問題点が生じ
てくる。
【0011】又、一般に4群ズームレンズでは広角端か
ら約1.5倍のズーム位置において変倍レンズ群への軸
外光線の傾角が大きいにも関わらず、変倍の為に変倍レ
ンズ群が移動し、第1群との間隔が広くなる為に近距離
物体へのフォーカス時には広角端のズーム位置から約
1.5倍のズーム位置において軸外光線の第1群の物体
側のレンズ群への入射高が最も高くなり、これによりレ
ンズ外径を決定している。
【0012】又、最近の放送用ズームレンズにおいて
は、より広角化、より高変倍比化が望まれており、更に
近距離性能の向上やM.O.D(最短撮影距離)の短縮
が、仕様上、映像効果上、重要な要素の1つとなりつつ
ある。
【0013】しかしながら、放送用ズームレンズにおい
てはフォーカシングによる諸収差の変動、特に球面収
差、軸上色収差、非点収差等の変動が顕著で光学性能を
良好に維持するのが大変難しかった。このときの収差変
動は、一般に焦点距離が大きい程、Fナンバーが小さく
大口径比な程、そしてM.O.Dが短い程、大きくなる
傾向があった。
【0014】前述のフォーカシング方式についていえ
ば、特開昭52−109952号公報、特開昭55−5
7815号公報、特開昭55−117119号公報のズ
ームレンズでは収差補正上、第1群の構成レンズ枚数が
多いため、レンズ全系が大型化、複雑化し、重量も重く
なってしまう。
【0015】特公昭61−53696号公報のズームレ
ンズでは、第1群は比較的簡易な構成となっているが、
無限遠フォーカス時の第1群と変倍レンズ群との空気間
隔が大きく開いており、更に近距離フォーカス時に負の
屈折力のフォーカス群が像面側へ移動するため、広角側
での軸外光線の高さが第1群にて高くなり、レンズ系が
大型化してしまう。
【0016】第1群の繰り出し方式のズームレンズで
は、第1群は比較的簡易な構成にでき小型化に適する
が、特にフォーカシングによる球面収差、軸上色収差の
変動が大きくなってくる。例えば、近距離フォーカスに
なるにつれて球面収差はアンダーへ倒れ、軸上色収差も
アンダーとなる。
【0017】以下にこのときの収差変動のメカニズムに
ついて説明する。
【0018】図31は第1群L1を負の屈折力の第11
群(凹群)L11と正の屈折力の第12群(凸群)L1
2で構成し、第1群L1でフォーカスしたときの薄肉近
軸系の説明図である。図32は4群ズームレンズにおけ
る代表的な第1群L1のレンズ断面図である。同図では
負、正、正、そして正のレンズの4つのレンズより成っ
ている場合を示している。
【0019】図31において、実線が無限遠物体フォー
カス時の位置、点線がM.O.D時の位置である。実線
で示す無限遠フォーカス時の近軸光線の第11群と第1
2群への入射高を各々ha,hb、第11群と第12群
間の傾角をα、点線で示すM.O.D時の近軸光線の第
1群と第2群への入射高を各々ha′,hb′、第11
群と第12群間の傾角をα′とするとα′<αであるか
ら、hb−ha<hb′−ha′である。
【0020】ここで3次収差理論では軸上色収差の3次
収差係数Lは近軸光線高hの2乗に比例し、球面収差の
3次収差係数Iは近軸光線高hの4乗に比例する。この
フォーカス方式では無限遠物体時よりM.O.D時の方
が係数Lはプラス方向に大きくなるため軸上色収差はア
ンダーへ、係数Iも同様にプラス方向に大きくなるため
球面収差もアンダーへ変動する。この為、このフォーカ
ス方式では近距離物体へのフォーカス時に、望遠側での
中心性能、色収差が劣化する傾向がある。
【0021】特公昭52−41068号公報のズームレ
ンズでは、図34に示すように第1群を2つのレンズ群
に分割し、そのうち物体側の第11群L11に略ノーパ
ワーの弱い負の屈折力を持たせフォーカシングに際し固
定とし、像面側の正の屈折力の第12群L12を移動さ
せることによりフォーカシングを行なっている。
【0022】これを第11群と第12群の薄肉近軸系と
し図33に示す。図33に示すように第12群について
は、その主点の移動として示している。
【0023】実線が無限遠物体のフォーカス時の近軸光
線で、このときの第11群,第12群への入射高を各々
hf,hm、点線で示すM.O.D時の近軸光線の第1
1群と第12群への入射高を各々hf′,hm′とすれ
ば図31(第1群繰り出し方式)と比較して、 hb −ha <hm −hf hb′−ha′≒hm′−hf′ である。
【0024】従って同公報のズームレンズによれば、第
1群の繰り出し方式に比べて、無限遠時からM.O.D
時までの3次の球面収差係数I及び軸上色収差係数Lの
変化量を小さくすることが可能となる。よって第1群の
繰り出し方式よりも、フォーカシングによる球面収差、
軸上色収差の変動を減少させることができる。しかしな
がら依然として、その変動量は満足できるものではな
く、更なる改善が望まれている。
【0025】特開昭52−128153号公報のズーム
レンズでは、第1群を2つのレンズ群に分割し、その双
方をフォーカシング時に移動させ、その2つのレンズ群
の間隔を近距離フォーカスになるに従い大きくすること
により主に周辺性能を改善している。しかし、実施例に
よると近距離フォーカス時に球面収差もアンダーに倒れ
ており、中心性能は逆に悪化している。
【0026】本発明は4群ズームレンズを構成する第1
群を2つのレンズ群に分割し、双方のレンズ群を光軸
上、異なる移動をさせてフォーカスを行なうフローティ
ングフォーカス方式を採用しつつ、大口径化及び高変倍
化を図る際、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定する
ことにより、変倍及びフォーカシングに伴う球面収差、
色収差等の諸収差の変動を減少させ、全変倍範囲及び全
フォーカス範囲にわたり高い光学性能を有した広角端の
Fナンバー1.75程度、変倍比14〜44程度の大口
径比かつ高変倍比のズームレンズの提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズ
は、物体側より順に正の屈折力の第1群、変倍用の負の
屈折力の第2群、変倍に伴なう像面変動を補正する正又
は負の屈折力の第3群、そして変倍中固定の結像作用を
有する第4群とを有したズームレンズにおいて、該第1
群は負の屈折力の第A群と、正の屈折力の第B群の2つ
のレンズ群を有し、無限遠物体から近距離物体へのフォ
ーカスの際に該第B群を物体側に単調に移動させると共
に該第A群を近距離物体でのフォーカス位置が無限遠物
体のフォーカス位置に比べて像面側に位置するように移
動させており、該第A群は少なくとも負の第A1レンズ
と正の第A2レンズの独立した2つのレンズを有し、該
第A群の屈折力をφA、第Aiレンズの屈折力φAiと
材質のアッベ数νAiの比の総和をΣA=φAi/νA
iとし、該第B群は正の第B1レンズと正の第B2レン
ズの少なくとも2つのレンズを有し、該第B群の屈折力
をφB、第Biレンズの屈折力φBiと材質のアッベ数
νBiの比の総和をΣB=φBi/νBiとし、該第A
群と第B群の無限遠物体のフォーカス位置と近距離物体
のフォーカス位置との光軸上の差を各々Δd,ΔXと
し、無限遠物体にフォーカスしたときの該第1群の屈折
力をφとしたとき −0.3< φA/φ <−0.02 …(1) −0.018< ΣA/φ <−0.008…(2) −1.15< ΣA/ΣB <−0.75 …(3) 0.08<|Δd/ΔX|<1.10 …(4) なる条件を満足することを特徴としている。
【0028】
【実施例】図1,図2,図3,図4は各々本発明の数値
実施例1,2,3,4の望遠端における各フォーカシン
グ時のレンズ断面図である。図29,図30は本発明の
ズームレンズの第1群の近軸屈折力配置と第1群の2つ
のレンズ群でフォーカスしたときの説明図である。
【0029】図中、L1は第1群としての正の屈折力の
フォーカス群(前玉レンズ群)であり、負の屈折力の第
A群LAと正の屈折力の第B群LBの2つのレンズ群を
有している。
【0030】無限遠物体から至近距離物体(以下「M.
O.D」とも言う。)へのフォーカスは第B群LBを物
体側へ単調に移動させると共に、第A群LAを、至近距
離物体でのフォーカス位置が無限遠物体のフォーカス位
置に比べて像面側に位置するように像面側へ単調に移動
又は物体側に凸状の軌跡を有しつつ移動させている。
【0031】L2は第2群としての変倍用の負の屈折力
のバリエータであり、光軸上像面側へ単調に移動させる
ことにより、広角端(ワイド)から望遠端(テレ)への
変倍を行なっている。
【0032】第2群L2は変倍の際に結像倍率が等倍
(−1倍)を含む領域内で変化させている。
【0033】L3は第3群としての正又は負の屈折力の
コンペンセータであり、変倍に伴う像面変動を補正して
おり、負の屈折力の場合は物体側に凸状の軌跡を有して
移動する。正の屈折力の場合は物体側へ単調に移動す
る。SPは絞り、L4は第4群としての正の屈折力のリ
レー群である。Pは色分解プリズムや光学フィルター等
であり、同図ではガラスブロックとして示している。I
Pは像面である。
【0034】一般に4群ズームレンズにおいて最も物体
側の第1群全体で焦点合わせを行なう、所謂前玉フォー
カス方式は各焦点距離において同一物体距離に対しては
第1群の繰り出し量が一定となる為、レンズ鏡筒構造が
簡単になるという特長がある。
【0035】しかしながら第1群が正の屈折力を有し、
広画角を含むズームレンズにおいては広角端において至
近距離物体に焦点合わせをする際、第1群が物体側へ移
動する為、軸外光束を確保する為に第1群の有効径が増
大し、又比較的重量の重い第1群を移動させる為駆動ト
ルクが増大し、迅速なる合焦が難しくなってくる。特に
レンズを傾けて使用する際には重力に逆らって移動させ
る為、特にトルクが増大してしまう。
【0036】そこで本発明においては前述の構成を有し
たズームレンズにおいて、無限遠物体から至近距離物体
への焦点合わせを第1群L1中の2つのレンズ群LA,
LBを前述の如く移動させて行なうフローティングフォ
ーカス方式を採用し、無限遠とM.O.Dでレンズ群L
A,LBが逆方向に変位するようにしてレンズ傾け時の
トルク増大を軽減し良好なる光学性能を得ている。
【0037】即ち本発明では物体距離が変化して合焦す
る際に移動するレンズ群内のある任意の空気間隔を、繰
り出しに応じて拡大或いは縮小するフローティングを利
用することにより、光線の通過する角度や高さを変化さ
せて収差変動を良好に補正している。
【0038】次に本発明のズームレンズにおいて、第1
群L1の負の屈折力の第A群LAと正の屈折力の第B群
LBとを用いてフォーカスを行なうときの光学的作用に
ついて図29,図30を用いて説明する。
【0039】図29において無限遠物体時の近軸光線を
実線で示し、このときの第A群と第B群の光軸上の位置
をa,b、各々の近軸光線高をHA ,HBとして示して
いる。一方、ある有限距離物体(M.O.D)時の近軸
光線を点線で示し、このときの第A群と第B群の光軸上
の位置をa′,b′、各々の近軸光線高をHA ′,
B ′として示している。
【0040】次に本発明において各光線の入射高を従来
のフォーカス方式を示す図31,図33と対比させて説
明する。
【0041】本発明では近距離物体時において第A群と
第B群を無限遠物体時に比べて接近させている。このと
き入射高は HB ′−HA ′≒hm ′−hf ′≒hb ′−ha ′ となる。無限遠物体では近距離物体に比べて第A群を物
体側に位置させる為に入射高は HB −HA >hm −hf >hb −ha となる。
【0042】本発明では無限遠物体時においてHB −H
A の値を大きくし、近距離物体時での値HB ′−H
A ′、との差を相対的に小さくしている。
【0043】これにより無限遠物体と近距離物体での球
面収差係数Iと色収差係数Lの変化を小さくし、収差補
正の低次領域にて球面収差と軸上色収差の物体距離変化
に伴う変化を小さくしている。
【0044】次に本実施例においてフォーカスに伴う第
1群の第A群の移動軌跡について説明する。
【0045】望遠側のズーム位置で、無限遠物体から
M.O.Dへのフォーカスにかけて球面収差と軸上色収
差が共に単調に補正過剰から補正不足へと変動する場合
には第A群を近軸光線の該第A群への入射高HA が単調
に変化するように移動させている。即ち無限遠物体から
M.O.Dへのフォーカスの際には像面側へ単調に移動
させている。
【0046】又望遠側で無限遠物体からM.O.Dへの
フォーカスにかけて球面収差が変曲点を有するように変
動する場合には、例えばアンダー→オーバー→アンダー
へと変化する場合には、第A群を近軸光線の該第A群へ
の入射高HA が変曲点を有して変化するように移動させ
ている。即ち第A群を変曲点を境にして物体側へ凸状の
軌跡を有するように移動させている。
【0047】そして本発明では、更に物体距離全般にわ
たり、及びズーム範囲全般にわたり、高い光学性能を得
るためには前述の条件式(1)〜(4)を満足させてい
る。
【0048】
【0049】本発明のズームレンズでは、第1群を通過
する軸上光線高が望遠端にて最も高くなる。そして第2
群以降の倍率により第1群で発生した収差が拡大される
ため、望遠端の球面収差、軸上色収差は第1群での収差
発生量に大きく依存する。特に放送用ズームレンズでは
高仕様、高性能が要求され、望遠端の長焦点距離化、大
口径比化を図る必要があるので軸上光線高は著しく増加
する。
【0050】従ってズーミングやフォーカシングによる
球面収差、色収差等の諸収差の補正が困難になってく
る。これに対し設計的に各レンズのパワーを小さくした
り、レンズ枚数を増加して対処すれば、レンズ系全体が
大型化し、重量、製造コストが増大してしまう。
【0051】そこで第1群の第A群を、少なくとも負の
屈折力面を有し比較的小さい空気間隔を隔てた負の第A
1レンズと正の第A2レンズの2枚で構成している。こ
の空気間隔を設けることで設計自由度を増加させて諸収
差の変動を減少させ、諸収差をバランス良く容易にコン
トロールできるようにし、更に第1群の後側主点を押し
出すことによりレンズ系全体の小型化を図っている。
【0052】又第B群は、少なくとも正レンズ2枚を有
するように構成し、諸収差の発生量を小さくすると同時
に第A群での残存収差を打ち消している。特に両レンズ
面が凸面の正の第B1レンズと物体側に凸面を向けたメ
ニスカス形状の正の第B2レンズの2つのレンズより構
成して、単独で球面収差の発生量を小さくすると同時に
ディストーション、非点収差等も良好に補正している。
【0053】次に前述の条件式(1)〜(4)の技術的
意味について説明する。
【0054】条件式(1)は第1群に占める第A群のパ
ワーを制限するものである。条件式(1)の下限値を越
えるとパワーが大きくなるため球面収差、コマ収差等の
高次収差が発生しやすくなり、その残存高次収差を補正
するためには第B群のパワーも大きくし曲率半径を小さ
くしなければならず、この結果ズーミング及びフォーカ
シングによる収差変動を補正することが困難になる。
又、上限値を越えると殆どノーパワーに近くなるため、
無限遠物体時の第A群と第B群の近軸光線高の差が小さ
くなってしまい、フォーカシングによる球面収差と軸上
色収差の変動を良好に補正することが難しくなってく
る。
【0055】又このときの諸収差の変動は第A群と第B
群との間隔を広げればある程度補正可能となるが、そう
するとレンズ全長が長くなってくるので良くない。
【0056】条件式(2)は第A群の色消し条件を第1
群のパワーで規格化したものである。条件式(3)は第
1群を第A群と第B群の2つのレンズ群に分割したとき
の色消し条件の分担値を規定したものである。条件式
(2),(3)ともフォーカシングによる軸上色収差の
変動をバランス良く保つためのものである。
【0057】第1群の第A群,第B群の色消し条件につ
いては、ΣA≒ΣB≒0が望ましいが、フォーカス移動
群は通常は第1群の大きさを考慮すると凸レンズのみの
構成となるので、フォーカス移動群の色消し条件は必ず
正の値になる。これを打ち消すように条件式(2)にお
いては、若干、負の値としている。条件式(2),
(3)において下限値を越えると補正過剰となり、フォ
ーカス全域にてオーバーの軸上色収差が残存し、上限値
を越えると逆に補正不足となり、アンダーの軸上色収差
が残存してしまう。
【0058】条件式(4)は無限遠物体と至近距離物体
へのフォーカスに伴う第A群と第B群の移動に伴う光軸
上の差の比に関し、主にフォーカスに伴う球面収差と軸
上色収差をバランス良く補正する為のものである。条件
式(4)の下限値を越えるとフォーカスに伴う球面収差
と軸上色収差の変動を少なくするのが難しくなり、又上
限値を越えるとレンズ全長が長くなってくるので良くな
い。
【0059】このように本発明においては、第1群をフ
ォーカシングによる収差変動を抑制できるように第A群
と第B群の2つのレンズ群に分割すると共に、各レンズ
群の移動量を制限し、レンズ配置、パワー分担、色消し
分担等を規定することにより、主に球面収差と軸上色収
差の変動を良好に補正している。
【0060】次に図1〜図4の本発明の数値実施例1〜
4のレンズ構成について説明する。
【0061】図1は本発明の数値実施例1の望遠端での
各物体距離におけるレンズ断面図であり、物体距離が無
限遠、3.0m,1.3m,0.9m(M.O.D)の
ときを示している。
【0062】本実施例では14倍のズーム比を有し、R
1〜R8は正の屈折力の第1群である。このうちR1〜
R4は負の屈折力の第A群、R5〜R8は正の屈折力の
第B群である。
【0063】R9〜R15は変倍のため、広角端から望
遠端にかけて像面側へ単調に移動し、途中で横倍率−1
倍を通過する負の屈折力の第2群である。R16〜R1
8は変倍に伴う像面変動を補償する第3群で広角端から
望遠端にかけて物体側に凸状に移動する。R19(S
P)は絞りである。R20〜R37は結像作用を有する
第4群で、R38,R39は色分解プリズム、トリミン
グフィルター等と等価なガラスブロックPである。
【0064】本実施例では無限遠物体からM.O.D.
にかけてのフォーカスに際し第A群を像面側へ単調に移
動させ、第B群を物体側へ単調に移動させている。
【0065】また本実施例ではM.O.D.0.9mに
対し、φA/φ=−0.022と、第A群のパワーを小
さくして収差発生量を小さくしつつ、第B群を必要最少
限の正レンズ2枚のみで構成し、第A群で発生した収差
を打ち消している。そして|Δd/ΔX|=0.868
と第A群の移動量を大きくすることによりHB−HAを大
きくして、球面収差、軸上色収差のフォーカス変動を減
少させている。
【0066】図7〜図10に示すように軸上色収差の変
動は多少残存しているもののM.O.D側の球面収差は
良好に補正されている。
【0067】図2は本発明の数値実施例2の望遠端での
各物体距離におけるレンズ断面図であり、物体距離が無
限遠、3.0m,1.3m,0.8m(M.O.D)の
ときを示している。
【0068】本実施例では14倍のズーム比を有し、R
1〜R10は正の屈折力の第1群である。このうちR1
〜R4は負の屈折力の第A群、R5〜R10は正の屈折
力の第B群である。
【0069】R11〜R17は変倍のため、広角端から
望遠端にかけて像面側へ単調に移動し、途中で横倍率−
1倍を通過する負の屈折力の第2群である。R18〜R
20は変倍に伴う像面変動を補償する第3群で広角端か
ら望遠端にかけて物体側に凸状に移動する。R21(S
P)は絞りである。R22〜R39は結像作用を有する
第4群で、R40,R41は色分解プリズム、トリミン
グフィルター等と等価なガラスブロックPである。
【0070】本実施例では無限遠物体からM.O.Dに
かけてのフォーカスに際し第A群を像面側へ単調に移動
させ、第B群を物体側へ単調に移動させている。
【0071】また本実施例では実施例1に比べてM.
O.Dが0.8mと短く、広角端焦点距離がf=9.0
mmと広角化している。そこで第1群の所謂レトロ比を
増大させることでM.O.D短縮化、広角化によるレン
ズ径の増大を抑制し、このときφA/φ=−0.263
と第A群のパワーを大きくすることでHB−HAも大きく
している。そしてパワーが大きくなった第A群で発生す
る収差を打ち消すように第B群では3枚の正レンズを用
い、球面収差と軸上色収差のフォーカス変動を減少させ
ている。このときΣA/φ=−0.0173,ΣA/Σ
B=−1.078である。
【0072】図13〜図16に示すように球面収差、軸
上色収差、共に良好に補正されている。
【0073】図3は本発明の数値実施例3の望遠端での
各物体距離におけるレンズ断面図であり、物体距離が無
限遠、10.0m,4m,2.5m(M.O.D)のと
きを示している。
【0074】本実施例では44倍のズーム比を有し、R
1〜R10は正の屈折力の第1群である。このうちR1
〜R4は負の屈折力の第A群、R5〜R10は正の第B
群である。
【0075】R11〜R17は変倍のため、広角端から
望遠端にかけて像面側へ単調に移動し、途中で横倍率−
1倍を通過する負の屈折力の第2群である。R18〜R
27は変倍作用と共に像面変動を補償し、物体側へ単調
に移動し、途中で横倍率−1倍を通過する正の屈折力の
第3群である。R28(SP)は絞りである。R29〜
R44は結像作用を有する第4群で、R45,R46は
色分解プリズム、トリミングフィルター等と等価なガラ
スブロックPである。
【0076】本実施例では44倍と非常に高ズーム比で
望遠端の焦点距離が440mmとなっている。これに対
し第1群を球面収差、軸上色収差の補正のため、第A群
を正,負レンズ各1枚により構成し、第B群を正レンズ
3枚で構成して収差の補正を分担させている。
【0077】本実施例では無限遠物体からM.O.Dに
かけてのフォーカスの際に第B群を物体側へ単調に移動
させると共に第A群を物体側に凸状の軌跡を有するよう
に移動させている。即ち第A群を無限遠物体から物体距
離10mまでは物体側へ移動させ、物体距離10mから
2.5mまでは像面側へ移動させている。
【0078】また本実施例では望遠端の焦点距離がf=
440mmと非常に長く、このときFナンバーもF/
3.0と大口径化しているので第1レンズ群にて発生す
る収差を小さくする必要がある。そこでφA/φ=−
0.023と第A群のパワーを小さくして収差発生量を
抑制しつつ、|Δd/ΔX|=1.013と第A群の移
動量を大きくすることにより、HB−HAを大きくして球
面収差、軸上色収差のフォーカス変動を減少させてい
る。
【0079】図19〜図22に示すように球面収差、軸
上色収差の変動は全体的に良好である。
【0080】図4は本発明の数値実施例4の望遠端での
各物体距離におけるレンズ断面図であり、物体距離が無
限遠、10.0m,3.0m,2.0m(M.O.D)
のときを示している。
【0081】本実施例ではズーム比44倍で数値実施例
3と略同じレンズ構成ながら、広角端の焦点距離が9.
0mmとより広角側にシフトしており、M.O.Dも
2.0mと短くなっている。
【0082】本実施例では実施例3と同様に第A群を無
限遠物体から物体距離10mまでは物体側へ移動させ、
物体距離10mから2.0mまでは像面側へ移動させて
いる。実施例3と比べて広角化、M.O.Dの短縮化を
達成する為、第1群のレトロ比を増大させてレンズ径の
増大を抑制しつつ、φA/φ=−0.24と第A群のパ
ワーを大きくすることでHB−HAを大きくして球面収
差、軸上色収差のフォーカス変動を減少させている。こ
のときΣA/φ=−0.0122,ΣA/ΣB=−0.
913である。
【0083】図25〜図28に示すように球面収差、軸
上色収差はM.O.D側で多少補正過剰の傾向である
が、全体的に良好である。
【0084】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズd線に対するガラスの屈折率とアッベ数である。
又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関
係を表−1に示す。尚、数値においてRi,Di,そし
て焦点距離fは全て「mm」単位で表わしている。
【0085】〈数値実施例1〉 f= 9.5〜133.0 FNO=1:1.9〜2.1 2ω= 60.1°〜 4.74° R 1= 724.84 D 1= 2.50 N 1=1.81265 ν 1= 25.4 R 2= 108.23 D 2= 2.84 R 3= 143.62 D 3= 12.53 N 2=1.43496 ν 2= 95.1 R 4= -152.05 D 4= 12.20 R 5= 87.51 D 5= 10.64 N 3=1.49845 ν 3= 81.6 R 6= -229.67 D 6= 0.15 R 7= 50.93 D 7= 5.75 N 4=1.69979 ν 4= 55.5 R 8= 85.79 D 8= 可変 R 9= 370.85 D 9= 1.00 N 5=1.88814 ν 5= 40.8 R10= 19.78 D10= 3.41 R11= -154.42 D11= 0.80 N 6=1.80811 ν 6= 46.6 R12= 107.19 D12= 3.56 R13= -19.33 D13= 0.80 N 7=1.77621 ν 7= 49.6 R14= 30.74 D14= 4.36 N 8=1.85501 ν 8= 23.9 R15= -38.62 D15= 可変 R16= -30.99 D16= 0.90 N 9=1.77621 ν 9= 49.6 R17= 37.64 D17= 3.35 N10=1.81265 ν10= 25.4 R18= -466.74 D18= 可変 R19=(絞り) D19= 1.85 R20=41537.97 D20= 4.59 N11=1.72794 ν11= 38.0 R21= -37.34 D21= 0.10 R22= 61.38 D22= 6.77 N12=1.50014 ν12= 65.0 R23= -30.45 D23= 1.40 N13=1.88814 ν13= 40.8 R24= -97.37 D24= 0.10 R25= 41.81 D25= 7.56 N14=1.51356 ν14= 51.0 R26= -38.58 D26= 1.50 N15=1.80811 ν15= 46.6 R27= 92.95 D27= 15.78 R28= 201.91 D28= 6.60 N16=1.48915 ν16= 70.2 R29= -37.26 D29= 0.15 R30= -144.87 D30= 1.50 N17=1.83932 ν17= 37.2 R31= 33.24 D31= 6.64 N18=1.48915 ν18= 70.2 R32= -91.55 D32= 0.15 R33= 112.24 D33= 6.90 N19=1.51314 ν19= 60.5 R34= -32.94 D34= 1.40 N20=1.83932 ν20= 37.2 R35= -67.83 D35= 0.15 R36= 55.78 D36= 5.37 N21=1.48915 ν21= 70.2 R37= -126.67 D37= 3.40 R38= ∞ D38= 55.50 N22=1.51825 ν22= 64.2 R39= ∞
【0086】
【表1】 〈数値実施例2〉 f= 9.0〜126.0 FNO=1:1.9〜2.1 2ω= 62.9°〜 5.00° R 1= -268.28 D 1= 2.50 N 1=1.76859 ν 1= 26.5 R 2= 155.18 D 2= 3.25 R 3= 218.67 D 3= 9.08 N 2=1.43496 ν 2= 95.1 R 4= -245.12 D 4= 13.18 R 5= 273.95 D 5= 9.66 N 3=1.49845 ν 3= 81.6 R 6= -152.54 D 6= 0.15 R 7= 110.93 D 7= 8.65 N 4=1.49845 ν 4= 81.6 R 8= -470.97 D 8= 0.15 R 9= 50.11 D 9= 6.22 N 5=1.69979 ν 5= 55.5 R10= 83.23 D10= 可変 R11= 52.49 D11= 1.00 N 6=1.88814 ν 6= 40.8 R12= 16.08 D12= 4.89 R13= -184.06 D13= 0.80 N 7=1.80811 ν 7= 46.6 R14= 312.48 D14= 3.84 R15= -19.58 D15= 0.80 N 8=1.77621 ν 8= 49.6 R16= 24.90 D16= 4.63 N 9=1.85501 ν 9= 23.9 R17= -52.52 D17= 可変 R18= -25.33 D18= 0.90 N10=1.77621 ν10= 49.6 R19= 78.18 D19= 2.71 N11=1.81265 ν11= 25.4 R20= -135.54 D20= 可変 R21=(絞り) D21= 2.99 R22= 192.33 D22= 5.85 N12=1.72794 ν12= 38.0 R23= -29.38 D23= 0.10 R24= 62.90 D24= 7.03 N13=1.48915 ν13= 70.2 R25= -25.31 D25= 1.40 N14=1.88814 ν14= 40.8 R26= -133.09 D26= 0.10 R27= 54.58 D27= 7.19 N15=1.51678 ν15= 54.7 R28= -27.97 D28= 1.50 N16=1.82017 ν16= 46.6 R29= 109.75 D29= 20.13 R30= 432.94 D30= 6.58 N17=1.53430 ν17= 48.9 R31= -35.06 D31= 0.15 R32= -225.50 D32= 1.50 N18=1.83932 ν18= 37.2 R33= 32.91 D33= 5.88 N19=1.48915 ν19= 70.2 R34= -180.72 D34= 0.15 R35= 93.34 D35= 6.22 N20=1.48915 ν20= 70.2 R36= -34.43 D36= 1.40 N21=1.83932 ν21= 37.2 R37= -66.84 D37= 0.15 R38= 60.13 D38= 4.88 N22=1.48915 ν22= 70.2 R39= -100.76 D39= 3.40 R40= ∞ D40= 55.50 N23=1.51825 ν23= 64.2 R41= ∞
【0087】
【表2】 〈数値実施例3〉 f=10.0〜440.0 FNO=1:1.75〜3.0 2ω= 57.6°〜 1.43° R 1= 351.25 D 1= 5.50 N 1=1.74618 ν 1= 28.3 R 2= 176.54 D 2= 0.70 R 3= 173.22 D 3= 16.10 N 2=1.43496 ν 2= 95.1 R 4= 783.98 D 4= 30.06 R 5= 428.99 D 5= 11.36 N 3=1.43496 ν 3= 95.1 R 6=-1169.74 D 6= 0.30 R 7= 205.95 D 7= 14.38 N 4=1.43496 ν 4= 95.1 R 8= 2658.30 D 8= 0.30 R 9= 138.07 D 9= 14.07 N 5=1.49845 ν 5= 81.6 R10= 386.01 D10= 可変 R11= 2124.62 D11= 2.00 N 6=1.82017 ν 6= 46.6 R12= 43.15 D12= 5.13 R13= -193.71 D13= 1.80 N 7=1.77621 ν 7= 49.6 R14= 60.83 D14= 5.06 R15= -70.86 D15= 1.80 N 8=1.77621 ν 8= 49.6 R16= 48.78 D16= 6.62 N 9=1.93306 ν 9= 21.3 R17= -304.69 D17= 可変 R18= 209.91 D18= 8.62 N10=1.49845 ν10= 81.6 R19= -110.14 D19= 0.30 R20= 169.61 D20= 2.50 N11=1.81265 ν11= 25.4 R21= 80.28 D21= 11.39 N12=1.48915 ν12= 70.2 R22= -148.81 D22= 0.20 R23= 136.18 D23= 10.25 N13=1.62032 ν13= 63.4 R24= -102.91 D24= 2.50 N14=1.85501 ν14= 23.9 R25= -257.73 D25= 0.20 R26= 84.20 D26= 6.98 N15=1.48915 ν15= 70.2 R27= 362.30 D27= 可変 R28=(絞り) D28= 3.37 R29= -62.09 D29= 1.80 N16=1.79013 ν16= 44.2 R30= 24.88 D30= 5.75 N17=1.81265 ν17= 25.4 R31= 121.72 D31= 6.20 R32= -31.02 D32= 1.60 N18=1.73234 ν18= 54.7 R33= 32.37 D33= 10.58 N19=1.59911 ν19= 39.2 R34= -28.24 D34= 24.00 R35= -206.06 D35= 6.89 N20=1.48915 ν20= 70.2 R36= -31.47 D36= 0.20 R37= -53.12 D37= 2.20 N21=1.79013 ν21= 44.2 R38= 42.38 D38= 7.83 N22=1.50349 ν22= 56.4 R39= -50.80 D39= 1.10 R40= 113.61 D40= 7.33 N23=1.55099 ν23= 45.8 R41= -29.41 D41= 2.20 N24=1.81265 ν24= 25.4 R42= -140.30 D42= 0.20 R43= 71.53 D43= 5.33 N25=1.51977 ν25= 52.4 R44= -67.54 D44= 5.00 R45= ∞ D45= 50.00 N26=1.51825 ν26= 64.2 R46= ∞
【0088】
【表3】 〈数値実施例4〉 f= 9.0〜396.0 FNO=1:1.75〜2.9 2ω= 62.9°〜 1.59° R 1= 407.15 D 1= 5.50 N 1=1.72311 ν 1= 29.5 R 2= 178.51 D 2= 0.70 R 3= 179.05 D 3= 10.78 N 2=1.43496 ν 2= 95.1 R 4= 296.67 D 4= 25.50 R 5= 243.76 D 5= 19.77 N 3=1.43496 ν 3= 95.1 R 6= -616.16 D 6= 0.30 R 7= 209.13 D 7= 14.71 N 4=1.43496 ν 4= 95.1 R 8= 9704.09 D 8= 0.30 R 9= 128.46 D 9= 11.94 N 5=1.49845 ν 5= 81.6 R10= 260.17 D10= 可変 R11= 4023.52 D11= 2.00 N 6=1.82017 ν 6= 46.6 R12= 45.38 D12= 6.48 R13= -126.52 D13= 1.80 N 7=1.77621 ν 7= 49.6 R14= 62.77 D14= 5.48 R15= -82.20 D15= 1.80 N 8=1.77621 ν 8= 49.6 R16= 49.76 D16= 6.55 N 9=1.93306 ν 9= 21.3 R17= -265.81 D17= 可変 R18= 188.04 D18= 8.14 N10=1.49845 ν10= 81.6 R19= -114.16 D19= 0.30 R20= 146.94 D20= 2.50 N11=1.85501 ν11= 23.9 R21= 75.16 D21= 10.57 N12=1.48915 ν12= 70.2 R22= -154.73 D22= 0.20 R23= 132.35 D23= 9.51 N13=1.62032 ν13= 63.4 R24= -101.15 D24= 2.50 N14=1.85501 ν14= 23.9 R25= -261.67 D25= 0.20 R26= 85.31 D26= 6.80 N15=1.48915 ν15= 70.2 R27= 437.21 D27= 可変 R28=(絞り) D28= 3.71 R29= -67.77 D29= 1.80 N16=1.79013 ν16= 44.2 R30= 19.80 D30= 5.95 N17=1.81265 ν17= 25.4 R31= 82.24 D31= 5.95 R32= -30.36 D32= 1.60 N18=1.73234 ν18= 54.7 R33= 30.50 D33= 9.09 N19=1.59911 ν19= 39.2 R34= -29.62 D34= 24.00 R35= -265.91 D35= 6.95 N20=1.48915 ν20= 70.2 R36= -31.29 D36= 0.20 R37= -53.44 D37= 2.20 N21=1.79013 ν21= 44.2 R38= 42.93 D38= 7.93 N22=1.50349 ν22= 56.4 R39= -46.33 D39= 1.10 R40= 154.81 D40= 7.15 N23=1.55099 ν23= 45.8 R41= -28.84 D41= 2.20 N24=1.81265 ν24= 25.4 R42= -111.80 D42= 0.20 R43= 68.31 D43= 5.68 N25=1.51977 ν25= 52.4 R44= -64.11 D44= 5.00 R45= ∞ D45= 50.00 N26=1.51825 ν26= 64.2 R46= ∞
【0089】
【表4】
【0090】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、4群ズー
ムレンズを構成するフォーカス用の第1群のレンズ群を
2つのレンズ群に分割し、双方を光軸上移動させてフォ
ーカスを行なうフローティングフォーカス方式を採用し
つつ、大口径化及び高変倍化を図る際、各レンズ群のレ
ンズ構成を適切に設定することにより、変倍及びフォー
カシングに伴う球面収差、色収差等の諸収差の変動を減
少させ、全変倍範囲及び全フォーカス範囲にわたり高い
光学性能を有した広角端のFナンバー1.75程度、変
倍比14〜44程度の大口径比かつ高変倍比のズームレ
ンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1の望遠端のレンズ断面
【図2】 本発明の数値実施例2の望遠端のレンズ断面
【図3】 本発明の数値実施例3の望遠端のレンズ断面
【図4】 本発明の数値実施例4の望遠端のレンズ断面
【図5】 本発明の数値実施例1の焦点距離9.5m
m,物体距離3mのときの収差図
【図6】 本発明の数値実施例1の焦点距離30.04
mm,物体距離3mのときの収差図
【図7】 本発明の数値実施例1の焦点距離133m
m,物体距離無限遠のときの収差図
【図8】 本発明の数値実施例1の焦点距離133m
m,物体距離3mのときの収差図
【図9】 本発明の数値実施例1の焦点距離133m
m,物体距離1.3mのときの収差図
【図10】 本発明の数値実施例1の焦点距離133m
m,物体距離0.9mのときの収差図
【図11】 本発明の数値実施例2の焦点距離9mm,
物体距離3mのときの収差図
【図12】 本発明の数値実施例2の焦点距離28.4
6mm,物体距離3mのときの収差図
【図13】 本発明の数値実施例2の焦点距離126m
m,物体距離無限遠のときの収差図
【図14】 本発明の数値実施例2の焦点距離126m
m,物体距離3mのときの収差図
【図15】 本発明の数値実施例2の焦点距離126m
m,物体距離1.3mのときの収差図
【図16】 本発明の数値実施例2の焦点距離126m
m,物体距離0.8mのときの収差図
【図17】 本発明の数値実施例3の焦点距離10m
m,物体距離10mのときの収差図
【図18】 本発明の数値実施例3の焦点距離69.7
8mm,物体距離10mのときの収差図
【図19】 本発明の数値実施例3の焦点距離440m
m,物体距離無限遠のときの収差図
【図20】 本発明の数値実施例3の焦点距離440m
m,物体距離10mのときの収差図
【図21】 本発明の数値実施例3の焦点距離440m
m,物体距離4mのときの収差図
【図22】 本発明の数値実施例3の焦点距離440m
m,物体距離2.5mのときの収差図
【図23】 本発明の数値実施例4の焦点距離9mm,
物体距離10mのときの収差図
【図24】 本発明の数値実施例4の焦点距離61.7
5mm,物体距離10mのときの収差図
【図25】 本発明の数値実施例4の焦点距離396m
m,物体距離無限遠のときの収差図
【図26】 本発明の数値実施例4の焦点距離396m
m,物体距離10mのときの収差図
【図27】 本発明の数値実施例4の焦点距離396m
m,物体距離3mのときの収差図
【図28】 本発明の数値実施例4の焦点距離396m
m,物体距離2mのときの収差図
【図29】 本発明のズームレンズの第1群の近軸屈折
力配置の説明図
【図30】 本発明のズームレンズの第1群の2つのレ
ンズ群でフォーカスするときの説明図
【図31】 従来の4群ズームレンズの第1群の近軸屈
折力配置の説明図
【図32】 従来の4群ズームレンズの第1群近傍のレ
ンズ断面図
【図33】 従来の4群ズームレンズの第1群の近軸屈
折力配置の説明図
【図34】 従来の4群ズームレンズの第1群近傍のレ
ンズ断面図
【符号の説明】
L1 第1群 LA 第A群 LB 第B群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 SP 絞り IP 像面 P プリズム e e−line g g−line S サジタル像面 M メリディオナル像面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群、変
    倍用の負の屈折力の第2群、変倍に伴なう像面変動を補
    正する正又は負の屈折力の第3群、そして変倍中固定の
    結像作用を有する第4群とを有したズームレンズにおい
    て、該第1群は負の屈折力の第A群と、正の屈折力の第
    B群の2つのレンズ群を有し、無限遠物体から近距離物
    体へのフォーカスの際に該第B群を物体側に単調に移動
    させると共に該第A群を近距離物体でのフォーカス位置
    が無限遠物体のフォーカス位置に比べて像面側に位置す
    るように移動させており、該第A群は少なくとも負の第
    A1レンズと正の第A2レンズの独立した2つのレンズ
    を有し、該第A群の屈折力をφA、第Aiレンズの屈折
    力φAiと材質のアッベ数νAiの比の総和をΣA=φ
    Ai/νAiとし、第B群は正の第B1レンズと正の
    第B2レンズの少なくとも2つのレンズを有し、該第B
    群の屈折力をφB、第Biレンズの屈折力φBiと材質
    のアッベ数νBiの比の総和をΣB=φBi/νBiと
    し、該第A群と第B群の無限遠物体のフォーカス位置と
    近距離物体のフォーカス位置との光軸上の差を各々Δ
    d,ΔXとし、無限遠物体にフォーカスしたときの該第
    1群の屈折力をφとしたとき −0.3< φA/φ <−0.02 −0.018< ΣA/φ <−0.008 −1.15< ΣA/ΣB <−0.75 0.08<|Δd/ΔX|<1.10 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 無限遠物体から近距離物体へのフォーカ
    スの際、前記第A群を像面側へ単調に移動させているこ
    とを特徴とする請求項のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 無限遠物体から近距離物体へのフォーカ
    スの際、前記第A群を物体側へ凸状の軌跡を有しつつ移
    動させていることを特徴とする請求項のズームレン
    ズ。
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