JP2724911B2 - ビデオカメラ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はビデオカメラ装置に関し、特にズーム機
能、エクステンダー機能を備えたビデオカメラ装置に関
する。

［従来の技術］ 従来のビデオカメラ装置の多くは、被写体をズームア
ップまたはズームバックして撮影するズーム機能を備え
る。また一部の装置はマスターレンズの一部を動かすこ
とにより、瞬時に被写体の拡大、縮小を行なうエクステ
ンダー機能を備えている。

これら両方の機能を備えたビデオカメラ装置において
は、従来はズーム操作はズーム操作専用のスイッチもし
くはレバーにより行なわれ、エクステンダー操作はエク
ステンダー操作専用のスイッチもしくはレバーによって
行なわれていた。

［発明が解決しようとする課題］ ズーム機能にしてもエクステンダー機能にしてもレン
ズ系の焦点距離を変えるという点で同一であり、２つの
操作スイッチがあるのは使用者の立場からすると非常に
不便である。また構造上も複雑となり、故障が生じやす
い。という問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、被写体の拡大および縮小が可能で、操作性
のよい簡単な構成のビデオカメラ装置を提供することを
目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る、ズーム機能を有するズームレンズ
と、エクステンダー機能を有するエクステンダーレンズ
とを備えたレンズ系を有するビデオカメラは、エクステ
ンダーレンズはズームレンズの光路内に設けられ、ズー
ムレンズを駆動するためのズームスイッチと、エクステ
ンダーレンズを駆動するためのエクステンダースイッチ
とを含み、ズームレンズとエクステンダースイッチとは
一体に形成される。

［作用］ この発明に係るビデオカメラ装置においては、エクス
テンダーレンズがズームレンズの光路内に設けられてい
るため、単独のスイッチを操作するだけでテレ端および
ワイド端の両側でズーム機能およびエクステンダー機能
が果たせる。

［実施例］ 第１図はこの発明に係るビデオカメラ装置の一例を示
すブロック図である。第１図を参照してこの発明に係る
ビデオカメラ装置は、被写体を撮影するためのレンズ系
１と、レンズ系１で得られた被写体像を電気信号に変え
るためのCCD2と、CCD2からの信号を処理する映像処理回
路３と、映像処理回路３からの信号を受けて映像の記録
および再生を行なう映像記録再生回路17とを含む。レン
ズ系１は被写体の像の大きさを変更するためにレンズ系
１の焦点距離を変えるズームレンズ11と、ズームレンズ
11によって変更された焦点距離の下で所定の位置に像が
形成されるよう補正するためフォーカシングレンズ10と
コンペンセータレンズ12と、焦点距離を変更することに
よって被写体の拡大、縮小を行なうための、エクステン
ダーレンズ13と、CCD2に焦点面を結合させるためのマス
ターレンズ14とを含む。ズームレンズ11はズームモータ
15によって駆動され、エクステンダーレンズ13はエクス
テンダーモータ16によって駆動される。ズームモータ15
はズームモータドライブ回路４によって駆動され、エク
ステンダーモータ16はエクステンダーモータドライブ回
路５によって駆動され、共にCPU6によって制御される。
ズームモータドライブ回路４およびエクステンダーモー
タドライブ回路５への操作信号はズーム、エクステンダ
ースイッチ７を用いてCPU6を介して行なわれる。

レンズ系１を透過した光によって像が形成され、その
像がCCD2の面上に結像される。CCD2によって光電変換さ
れた後、映像信号処理回路３にて映像信号に変換され、
それが映像記録再生回路17へ送られ記録される。

ズームレンズ11は第１図において矢印で示す範囲で移
動可能であり、それによって焦点距離が変えられる。エ
クステンダーレンズ13も第１図に示した矢印の範囲で動
かされ、エクステンダーモータ16により瞬時に移動され
る。次にこの発明に係るズーム、エクステンダースイッ
チ７の詳細について説明する。第２図はズーム、エクス
テンダースイッチ７とを横方向から見た模式図である。
第２図を参照し、スイッチ７はスイッチ軸20を中心にし
て図中矢印に示すように左右いずれの方向にも回転が可
能である。スイッチ７が図中Ｔで示す方向に回転される
とズームレンズ11およびエクステンダーレンズ13は望遠
側へ移動され、図中Ｗ方向へ回転されるとズームレンズ
11およびエクステンダーレンズ13ともワイド側へ移動さ
れる。より詳しくいうと、ズーム、エクステンダースイ
ッチ７は２段スイッチになっており、１段目の動作では
ズームスイッチとなる。さらに深くONさせると、エクス
テンダースイッチとなる。すなわち、たとえばスイッチ
７が望遠側へ倒された時、スイッチ７の望遠側端部22は
まず接点24に接触する。これが押されることによって接
点24の下方に示すスイッチがONされ、それによって望遠
側へズームレンズ11が移動するよう、CPU6からズームモ
ータドライブ回路４へ信号が出力される。スイッチ７の
端部22がより深く押されると、今度はスイッチ７の端部
22は接点26に接触する。これによって接点26の下方にあ
るスイッチがONされる。その結果、エクステンダーレン
ズ13が望遠側へ移動されるよう、CPU6からエクステンダ
ーモータドライブ回路５へ信号が出力される。広角側
（Ｗで示す側）においても同様である。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明によれば、単独のスイッチを操
作するだけで、ズームレンズおよびエクステンダーレン
ズが操作される。すなわち、レンズをいちいち光路内へ
挿脱することなく、ワイド端とテレ端の両側でズーム機
能およびエクステンダー機能が果たせる。ワイド端では
超ワイドな撮影画角が得られるとともに、テレ端では超
望遠としての撮影画角が得られるため、超広角から超望
遠まで所望の画角が得られる簡単な構成のビデオカメラ
装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るビデオカメラ装置の要部を示す
ブロック図であり、第２図はこの発明に係るビデオカメ
ラ装置に使われるズームレンズおよびエクステンダーレ
ンズを駆動することができる単一のスイッチの詳細を示
す図である。 １はレンズ系、２はCCD、３は映像処理回路、４はズー
ムモータドライブ回路、５はエクステンダーモータドラ
イブ回路、６はCPU、７はズーム、エクステンダースイ
ッチ、10はフォーカシングレンズ、11はズームレンズ、
12はコンペンセータレンズ、13はエクステンダーレン
ズ、14はマスターレンズである。 なお、図中、同一符号は同一、または相当語を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ズーム機能を有するズームレンズと、エク
   ステンダー機能を有するエクステンダーレンズとを備え
   たレンズ系を有するビデオカメラ装置であって、 前記エクステンダーレンズは前記ズームレンズの光路内
   に設けられ、 前記ビデオカメラ装置は、前記ズームレンズを駆動する
   ためのズームスイッチと、前記エクステンダーレンズを
   駆動するエクステンダースイッチとを含み、 前記ズームスイッチと前記エクステンダースイッチとは
   一体に形成される、ビデオカメラ装置。