JP3580449B2 - 毒餌剤容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴキブリやその他害虫で家住性害虫の駆除用として用いられる毒餌剤を入れる容器であり、特に適当な柔らかさの状態の毒餌剤も収納し得る毒餌剤容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ゴキブリやその他害虫で家住性害虫の駆除用として種々の方法がある。例えばゴキブリ等の駆除方法としては、殺虫剤を噴霧、塗布する方法や誘引物質を含む捕獲器を使用する方法等の種々の方法が知られている。殺虫剤を噴霧したり所定の箇所に塗布する方法は即効性の点では優れているものの、残効性の点で必ずしも満足できるものではない。一方、捕獲器を使用する方法は、ゴキブリ等の発生、増殖に対して薬剤を使用しない効果的な方法として昭和48年以来広く使用されている。
【0003】
最近、例えばホウ酸をゴキブリ等が好む餌に混ぜたものを容器に入れて駆除する方法が使用されてきている。この種の容器としては、例えば実開昭60−41176号、同62−13175号公報に開示されたものがある。毒餌剤入り容器については、周知のごとく安全性の観点から誤食防止の機能や適宜強度などが要求される。このような要求から、これまでに種々の新しい食毒剤が開発されたり、またこれを入れる容器の改良がいろいろ提案されているものの、その使用性、駆除評価はまだ十分とはいえないのが現状であった。
【0004】
このような状況において、近年では特開平6−78655号公報に示されるような毒餌剤容器が提案されている。この容器は、底面部から不連続状態で突設した周壁部によって囲まれた毒餌収納凹部を設け、この凹部内に突起を設けた本体と、前記周壁部の上面に平板状の蓋材を設けた構成が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の毒餌剤容器では蓋材の形状が平板であるため強度が弱く、また、蓋材が本体に設けた周壁部の外周と同じであるため、子供が指等を入れ毒餌剤に直接手を触れるという危険性も考えられる。さりとて蓋材の周縁に鍔を設けたのでは構造的にも弱く蓋材にめくれを生ずるという欠点がある。更に、収納されている毒餌剤が本体の底面と本体に被着された蓋材の裏面とに挟まれているので、開放口から食い付くだけで上部から食い付くことができないという問題点もある。また、本体形状と蓋材形状とがそれぞれ異なるため、本体側縁と蓋材側縁とを底部として起立させることができず、従って、家具裏等狭い間隙に配置することができなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、指の侵入を阻止しかつ上部からの食い付きを可能とするとともに起立可能な毒餌剤容器を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の毒餌剤容器は、底面部より不連続状態で突設した周壁部により囲まれた毒餌剤を収納する収納部を有し、該収納部に外部より虫が侵入する侵入口を有し、前記周壁部と侵入口との外周に鍔状の本体外縁部を有する本体部と、該本体部に被着され且つ本体部の外周と同一形状の外周を有し、前記収納部に相応する位置に前記周壁部の内周に相当すると共に前記収納部に収納された前記毒餌剤の頂部へ前記虫の接近を可能とする空隙を前記毒餌剤の上部に形成するドーム状膨出部を有する上蓋部とを備え、前記上蓋部のドーム状部膨出部の周囲に形成された波形部の前記侵入口の上部に位置する窪みが、前記侵入口に突出して該侵入口の一部を塞ぐように形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記波形部は、前記上蓋部の中央から外周へ放射状に形成されている。特に、上蓋部の外周には上方向に折曲した縁部が設けてあり、且つ上蓋部は透明部材により形成してある。更に、本体部の鍔状底面は侵入口の外周では段差をもって凹部を形成されたことも特徴となっている。
【0009】
上記のように構成された本発明の毒餌剤容器によれば、本体部と上蓋部とが同じ形状で形成されているので指が入り難く安全性が確保されている。また、上蓋部に設けたドーム状膨出部により毒餌剤上部に空隙が形成されることにより虫が好んで侵入することになり、特に、毒餌剤の頂部に設けた誘引性成分に近付くことができる特長がある。
【0010】
また、上蓋部の波形部及び外周縁部が上蓋部の補強をなしているので変形の心配はなく、透明部材を使用したことにより毒餌剤の確認も可能である。本体部の鍔状底面は侵入口の外周で段差をもって凹部にしてあるので虫の侵入は容易となる等、多くの利点を持つことが可能となり毒餌剤を有効に使用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1は毒餌剤容器の分解斜視図であり、図2または図3は上蓋部の平面図、図4は本体部の平面図、図5は毒餌剤を収納した毒餌剤容器の断面図である。
図1に示すように、毒餌剤容器1は上蓋部2と本体部3とによって構成されている。上蓋部2はポリ塩化ビニール等の透明部材で形成された成型品で、本体部3はポリ塩化ビニール等の不透明部材で形成された成型品であって、上蓋部2と本体部材3とは同一形状の外形を有し、本体部3に上蓋部2を被着させることにより、その外形寸法が略同じであることから重なり合うように取り付けられる構成になっている。
【0012】
上蓋部2は中心に下方に垂設された突起4があって、この突起4を中心として上方に膨出した円形のドーム状膨出部5が設けてある。このドーム状膨出部5の周囲には後述する本体部3と接触する接合面6が、三方に等間隔で設けてある。これら3つの接合面6を設けた以外の周辺部には、下方向に膨出された谷形状突出部7が中心より放射状に等間隔で複数個設けてあって、互に隣接せる谷形状突出部7の間には上方に向って膨出され山形状突出部8が設けてあって、上蓋部2の上面には波形部9が形成されている。
【0013】
この波形部9の外周は上方に折り曲げられ外縁部10が設けてあって、この外縁部10は上蓋部2の外周を囲繞している。換言すれば外縁部10があたかも皿状の縁となって、その内側に波形部9が中心より放射状に形成されているので、上蓋部2の歪みによる変形を防止するように構成してある。
なお、上蓋部2の上面に波形部9を形成する他、図3に示すように、外縁部10の内側に波形部9を形成することなく、平面状に形成するようにしても良い。
【0014】
本体部3は、中央に円錐状突起12が設けてあり、この円錐状突起12を中心として外側には例えば三方に形成された周壁部13が設けてある。この周壁部13は円錐状に形成された壁で三方向に等間隔で形成されており、互に隣接する周壁部13の間には切欠状の侵入口14が三方に設けてある。前記周壁部13に囲まれた底面は前記ドーム状膨出部5の外径と同一径の内径をもつ円形で、後述する毒餌剤19を収納する収納部15となっている。
【0015】
この収納部15と前記侵入口14との境には薬のはみ出しを防止するための防止堤16が突出しており、この防止堤16の外側には段差をもって凹部17が形成されている。この凹部17は虫の侵入を容易にするためのもので、本体部3の底面部11より一段下って設けてある。前記底面部11の外周は下側に向った段差によって囲まれた本体外縁部18が設けられている。さらに、虫が毒餌に食いついたときに分泌される唾液及び毒餌の微粉等が凹部17に収めることができるので、周囲を汚すことがない。
【0016】
上述した本体部3を上面からみると図4に示すように、各侵入口14の外側には凹部17が必ず設けられているため、侵入口14は大きくなるが、そのため侵入口14に対応する上蓋部2の谷形突出部7のうちで、図2に示すように上蓋部2の谷形突出部7は侵入口14内に入り込むよう深く形成してある。この深い谷形突出部7によって侵入口14の口は少し塞がれ、子供の指の侵入を阻止する構成にしてある。
【0017】
また、上蓋部2の接合面6と本体部3の周壁部13のトップ面とを貼着すれば、本体外縁部18と上蓋部2の外縁部10とは、その外側が上下方向で一致され、且つ上蓋部2の波形部9と本体部3の底面部11及び凹部17との構成で、毒餌剤容器1は強度的にも強く使用上の不安は解消される。
【0018】
なお、毒餌剤容器1の素材としては、特に限定するものではないが、例えばポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネートなどの合成樹脂、紙不織布(スパンボンド)、合成紙、パルプを使用することができる。また、毒餌剤容器1の成形方法としては、例えば真空、圧空または射出成形、エンボス加工等のプレス加工にて成形することができる。また、害虫に対する誘引作用を強めるために誘引剤を混入した合成樹脂材料、紙不織布、合成紙、パルプから製造することもできる。また更に、毒餌剤容器1の大きさは特に制限をうけるものではなく、底面部分3の面積や容器厚み(h)においても適宜大きさを設定することができる。
【0019】
毒餌剤19の処方あるいは組成は特に限定するものではなく、この毒餌剤19として用いる殺虫剤自体は任意であるが、参考として現在用いられている殺虫剤について簡単に説明すれば、殺虫剤としては、例えばホウ酸、ホウ酸塩、アミジノヒドラゾン系殺虫剤をはじめ、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、ピラゾール系などの殺虫剤などがあげられ、これらのなかから一種または2種以上を混合して用いられる。
【0020】
前記ホウ酸塩の具体例としては、例えば四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、メタホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸マグネシウムなどがあげられ、また前記アミジノヒドラゾン系殺虫剤の具体例としては、例えばテトラヒドロ−5,5−ジメチル−2(IH)−ピリミジノイン{3−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1−{2−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕エテニル}−2−プロペニリデン}ヒドラゾンなどがあげられる。又上記以外の殺虫剤としてはフェニトロチオン、トリクロルホン、ピリダフェンチオン、ダイアジノン、フェンチオンなどの有機リン系殺虫剤;セビン、プロポクサーなどのカルバメート系殺虫剤;レスメトリン、d−T80−レスメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、フタルスリルン、d−T80−フタルスリン、シフェノトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、エトフェンプロックス、プラレスリン、フェンフルスリンなどのピレスロイド系殺虫剤;オキサジアゾール系殺虫剤のメトキサジアゾン;フィピロニルなどのピラゾール系などがあげられる。
【0021】
前記殺虫剤の配合量は、得られる組成物の所望される効力、殺虫剤の種類、対象とする昆虫の種類などに応じて適宜に選択すればよいが、ホウ酸およびホウ酸塩の場合は5〜70%、なかんづく10〜50%、その他の殺虫剤の場合は0.01〜10%、なかんづく0.1〜5%とするのがよい。
前記ホウ酸またはホウ酸塩の配合量は5%未満である場合、殺虫効果が充分に発揮されない傾向があり、また70%をこえる場合、摂餌物質の添加量が少なくなり摂食性が低下する傾向がある。また前記その他の殺虫剤は0.05%未満である場合、殺虫効果が充分に発揮されない傾向があり、また10%をこえると使用する殺虫剤の種類によっては摂食忌避性が強くなる傾向があるものがある。
【0022】
前記以外の成分として、例えば摂餌物質、誘引性成分、酸化防止剤、防腐剤、誤食防止剤、着色剤などが用いられる。
前記摂餌物質としては、例えば小麦粉、米粉、米糖、とうもろこし粉などの穀粉;ポテトスターチ、コーンスターチなどのスターチ類;グラニュー糖、麦芽糖、アラビノース、ガラクトース、ラクトース、フルクトース、ソルビトール、マルトース、カラメル、廃糖蜜、蜂蜜などの糖類および糖蜜類やグリセリンなどがあげられる。
前記誘引性成分としては、例えばカプリル酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリル酸、オレイン酸などの有機酸;オクチルアルコール、ドデシルアルコール、オレインアルコールなどの高級アルコール類;オニオンフレーバー、ミルクフレーバー、バターフレーバー、ストロベリーフレーバー、コーヒーフレーバーなどの食品用フレーバーなどがあげられる。
【0023】
前記酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル)フェノールなどの酸化防止剤があげられる。
【0024】
前記防腐剤としては、例えばソルビン酸、ソルビン酸塩、パラオキシ安息香酸エステル類などがあげられる。
前記誤食防止用としては、例えばトウガラシ粉、トウガラシエッセンス、安息香酸デナトリウムなどがあげられる。
前記着色剤としては、例えば赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色201号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、カーボンブラックなどがあげられる。
【0025】
前記以外の成分の配合量は、殺虫剤の配合量によって異なるので一概には決定することはできないが、通常組成物において殺虫剤の残部とされる。
上述した毒餌剤19をダンゴ状に丸め、図5に示すように本体部3の周壁部13で囲まれた収納部15に挿入すると、円錐状突起12にて毒餌剤19は固定され、上蓋部2を被着させることにより、上蓋部2の突起4が毒餌剤19に刺さり、毒餌剤19は本体部3と上蓋部2とによって完全に固定される。
【0026】
この時、上蓋部2の谷形突出部7は侵入口14を少し塞ぐので安全性は確保される。また、上蓋部2も本体部3も共に凹凸で構成された面が多いため、侵入がし易くなるため誘引性が向上し、延いては食いつきが良くなる。また、この構成により外力による歪み等の変形は阻止され、毒餌剤19は外部にあふれ出ることはない。更に、毒餌剤19の上面は上蓋部2のドーム状膨出部5による空間が形成されるので、害虫が入り易く上部から食いつくことが出来る。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の毒餌剤容器は、本体部と上蓋部の外周を同じ大きさとしたので、本体部及び蓋材の側縁を底として起立させることができ、上蓋部にドーム状膨出部を設け、毒餌剤の収納部上に空間を設けたので害虫の食いつきがよい。また、上蓋部に波形部を備えることにより強度が向上し上蓋部がめくり難くなる。また、本体部の侵入口内に波形部の谷形突出部を設けたので指が入り難い構造となった特長がある。また、上蓋部を透明部材により形成したので、毒餌財を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す毒餌剤容器の分解斜視図である。
【図2】図1の毒餌剤容器の上蓋部の平面図である。
【図3】図1の毒餌剤容器の上蓋部の平面図である。
【図4】図1の毒餌剤容器の本体部の平面図である。
【図5】図3及び図4のIV−IV破断線による断面を組み合わせた断面図である。
【符号の説明】
1 毒餌剤容器
2 上蓋部
3 本体部
5 ドーム状膨出部
9 波形部
10 外縁部
11 底面部
13 周壁部
14 侵入口
15 収納部
17 凹部
19 毒餌剤
Claims (5)
- 底面部より不連続状態で突設した周壁部により囲まれた毒餌剤を収納する収納部を有し、該収納部に外部より虫が侵入する侵入口を有し、前記周壁部と侵入口との外周に鍔状の本体外縁部を有する本体部と、
該本体部に被着され且つ本体部の外周と同一形状の外周を有し、前記収納部に相応する位置に前記周壁部の内周に相当すると共に前記収納部に収納された前記毒餌剤の頂部へ前記虫の接近を可能とする空隙を前記毒餌剤の上部に形成するドーム状膨出部を有する上蓋部とを備え、
前記上蓋部のドーム状部膨出部の周囲に形成された波形部の前記侵入口の上部に位置する窪みが、前記侵入口に突出して該侵入口の一部を塞ぐように形成されていることを特徴とする毒餌剤容器。 - 前記波形部が、前記上蓋部の中央から外周へ放射状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の毒餌剤容器。
- 前記上蓋部の外周は、外縁部が上方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1乃至2の何れか1項に記載の毒餌剤容器。
- 前記上蓋部が透明部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の毒餌剤容器。
- 前記本体部の鍔状底面は前記侵入口の外周では段差をもって凹部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の毒餌剤容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20814795A JP3580449B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 毒餌剤容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20814795A JP3580449B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 毒餌剤容器 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH0951751A JPH0951751A (ja) | 1997-02-25 |
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Family
ID=16551423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20814795A Expired - Lifetime JP3580449B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 毒餌剤容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3580449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9451761B2 (en) * | 2011-01-28 | 2016-09-27 | James D. Messina | Pest management system |
-
1995
- 1995-08-15 JP JP20814795A patent/JP3580449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0951751A (ja) | 1997-02-25 |
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