JP3580084B2 - 対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク状の記録媒体に光スポットを投影して光学的に情報を記録または再生する光ディスク装置内の対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、円盤状の光記録再生媒体(以下ディスクと称する)を用いて情報の記録および再生を行う装置(以下光ディスク装置と称する)は、その大容量性と高速性の利点が認められて音声、画像およびデータ記録等に広く利用されている。最近の光ディスク装置は例えばCD、CD−ROM、CD−Rの再生もしくは記録だけでなく、DVDのようなトラックピッチの異なるディスクの記録再生をも一つの光ディスク装置で行えるようになってきている。ここでCDとDVDでは基板厚さや記録密度等が異なるため、光ヘッド装置は焦点距離や開口数(NA)の異なる対物レンズを選択して使用する方法がよく用いられている。従来、ディスクの種類を判別してどの対物レンズが選択されているかを検知する光ヘッド装置は特開平8−221779号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
図3(a)は従来の対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置の構造を示す斜視図、図3(b)は従来の対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置の構造を示す分解斜視図、図4は従来の対物レンズアクチュエータの平面図である。図3から図4において、レンズ保持部材51には基板厚さや記録密度等の異なるディスクに対応する対物レンズ52及び53、フォーカスコイル54、トラッキングコイル55が接着固定されて可動子を構成し、回転軸56のまわりの回転および軸方向への摺動が可能となっている。反射プリズム57と、回転軸56が取り付けられた回転軸取付台58は基台59に接着固定され、基台59にはフォーカスコイル54、トラッキングコイル55に対向する位置に永久磁石60a,60bが設置され磁気回路を構成している。フォーカスコイル54、トラッキングコイル55はリード線61を介して給電フレキシブルケーブル(以下FPCと称す)62に接続され、給電FPC62から、図示しないが電流供給源に接続されている。レンズ保持部材51の底部にはフィン51aが突出しており、基台59にはレンズ保持部材51が回転したときフィン51aが上面を通過するよう位置検出センサ63が取り付けられ、対物レンズアクチュエータが構成されている。そして図示しない光源からの光ビーム64は反射プリズム57によって回転軸56の軸方向に立ち上げられ、対物レンズ52もしくは53により集光されて図示しないディスク上に光スポットが照射され、記録再生動作を行う光ヘッド装置が構成されている。
【0004】
次に動作について説明する。図示しないディスクが光ディスク装置にセットされると、ディスクに対応した対物レンズが選択されるが、この対物レンズの切り替えはトラッキングコイル55にパルス電流が加えられることにより行われる。対物レンズ52が選択されたとき、フィン51aは位置検出センサ63内に位置する。他方、対物レンズ53が選択されたときはフィン51aは位置検出センサ63の外部に位置する。したがって位置検出センサ63の出力から現在いずれの対物レンズが選択されているか検知することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置においては、レンズ保持部材51の底部から突出したフィン51aが位置検出センサ63上を通過するか否かでいずれの対物レンズが選択されているかを検知しているのみで、光ヘッド装置制御にとって有害な対物レンズアクチュエータの共振時の微少変位の検出ができず、対物レンズにより集光された光スポットのトラッキング制御を安定に行うことが難しい。これは対物レンズの動きを制御するための前記アクチュエータの動きを検出し、位置または速度のフィードバックを行うことにより、共振値を低く抑え、トラッキング素子の制御特性を改善するループが構成できないためであり、レンズ保持部材51は、周知のようにある一次共振点を持ち、この共振点での共振が大きいと対物レンズアクチュエータの駆動が制御しにくくなることによる。したがって微少変位検出のために別の位置検出センサを取り付けなければならず、装置の部品点数の削減と安定した制御動作が要求されている。
【0006】
本発明は、部品点数が少なくかつ制御特性の安定した対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、複数の対物レンズと、基台と、基台に固定された回転軸と、対物レンズを保持し、回転軸に対し回転、摺動自在に取り付けられたレンズ保持部材と、光源と、複数の対物レンズの何れかで光源から出射した光ビームを光記録再生媒体に集光させるため、回転軸の軸方向に光ビームを立ち上げる反射ミラーと、レンズ保持部材を電磁力によって回転軸に沿って対物レンズの光軸に略平行な方向に摺動駆動し、光記録再生媒体に光スポットの焦点を制御するフォーカスコイルとフォーカス磁石とで構成したフォーカス磁気回路と、レンズ保持部材を電磁力によって回転軸まわりに対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動し、光スポットの焦点位置を光記録再生媒体の面方向に移動するトラッキングコイルとトラッキング磁石とで構成したトラッキング磁気回路と、レンズ保持部材に備えるトラッキングコイルまたはトラッキング磁石の何れか一方の基台側表面に固定した部材と、発光手段と受光手段とを有し、発光手段からの光を部材を介して受光手段で受光することで、複数の対物レンズを対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動した位置を検出する基台に固定した回転位置検出手段と、回転位置検出手段に対向するレンズ保持部材の側面部が、平面形状の一対の位置検出用側面部を含む回転軸を中心とする円筒側面形状以外の非円筒側面形状とを備え、一対の位置検出用側面部は、複数の対物レンズが回転駆動していない正規の位置において回転位置検出手段に対し一定の角度で対向し、かつ、回転位置検出手段が複数の対物レンズの何れか一方を検出する際には、位置検出用側面部が回転位置検出手段に対し接近または離間するように所定の角度で対向する構成とすることで、光記録再生媒体の種類に応じて回転軸周りに回転し選択された対物レンズを判別する構成を備えたものである。
【0008】
本発明によれば、簡単な構成で対物レンズ切り替え特性、対物レンズアクチュエータ制御特性の良好な対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の対物レンズアクチュエータは、複数の対物レンズと、基台と、前記基台に固定された回転軸と、前記対物レンズを保持し、前記回転軸に対し回転、摺動自在に取り付けられたレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸に沿って前記対物レンズの光軸に略平行な方向に摺動駆動するフォーカスコイルとフォーカス磁石とで構成するフォーカス磁気回路と、前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸まわりに前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動するトラッキングコイルとトラッキング磁石とで構成するトラッキング磁気回路と、前記レンズ保持部材に備える前記トラッキングコイルまたは前記トラッキング磁石の何れか一方の前記基台側表面に固定した部材と、発光手段と受光手段とを有し、前記発光手段からの光を前記部材を介して前記受光手段で受光することで、前記複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動した位置を検出する前記基台に固定した回転位置検出手段と、前記回転位置検出手段に対向する前記レンズ保持部材の側面部が、平面形状の一対の位置検出用側面部を含む前記回転軸を中心とする円筒側面形状以外の非円筒側面形状とを備え、前記一対の位置検出用側面部は、前記複数の対物レンズが回転駆動していない正規の位置において前記回転位置検出手段に対し一定の角度で対向し、かつ、前記回転位置検出手段が前記複数の対物レンズの何れか一方を検出する際には、前記位置検出用側面部が前記回転位置検出手段に対し接近または離間するように所定の角度で対向する構成としたため、前記回転位置検出手段が前記対物レンズの光軸に略直角な方向の位置を検出するとともに前記光記録再生媒体の種類に応じてどの対物レンズが選択されているかを判別する機能を兼ね備え、部品点数が少なく簡単な構成で、安定した対物レンズアクチュエータの対物レンズ切り替え特性及び制御特性を得るという作用を有する。
【0010】
上記対物レンズアクチュエータにおける部材とレンズ保持部材とは表面反射率が異なる構成を備えると、簡単な構成で安定した対物レンズアクチュエータの対物レンズ切り替え特性及び制御特性を得るという作用を有する。
【0011】
本発明の光ヘッド装置は、複数の対物レンズと、基台と、前記基台に固定された回転軸と、前記対物レンズを保持し、前記回転軸に対し回転、摺動自在に取り付けられたレンズ保持部材と、光源と、前記複数の対物レンズの何れかで前記光源から出射した光ビームを光記録再生媒体に集光させるため、前記回転軸の軸方向に前記光ビームを立ち上げる反射ミラーと、前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸に沿って前記対物レンズの光軸に略平行な方向に摺動駆動し、前記光記録再生媒体に光スポットの焦点を制御するフォーカスコイルとフォーカス磁石とで構成したフォーカス磁気回路と、前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸まわりに前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動し、前記光スポットの焦点位置を前記光記録再生媒体の面方向に移動するトラッキングコイルとトラッキング磁石とで構成したトラッキング磁気回路と、前記レンズ保持部材に備える前記トラッキングコイルまたは前記トラッキング磁石の何れか一方の前記基台側表面に固定した部材と、発光手段と受光手段とを有し、前記発光手段からの光を前記部材を介して前記受光手段で受光することで、前記複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動した位置を検出する前記基台に固定した回転位置検出手段と、前記回転位置検出手段に対向する前記レンズ保持部材の側面部が、平面形状の一対の位置検出用側面部を含む前記回転軸を中心とする円筒側面形状以外の非円筒側面形状とを備え、前記一対の位置検出用側面部は、前記複数の対物レンズが回転駆動していない正規の位置において前記回転位置検出手段に対し一定の角度で対向し、かつ、前記回転位置検出手段が前記複数の対物レンズの何れか一方を検出する際には、前記位置検出用側面部が前記回転位置検出手段に対し接近または離間するように所定の角度で対向する構成とすることで、前記光記録再生媒体の種類に応じて前記回転軸周りに回転し選択された対物レンズを判別する構成としたため、前記回転位置検出手段が前記対物レンズの光軸に略直角な方向の位置を検出して前記対物レンズにより集光された前記光ビームの光スポットのトラックずれを補正するとともに、前記光記録再生媒体の種類に応じてどの対物レンズが選択されているかを判別する機能を兼ね備え、部品点数が少なく簡単な構成で、安定した対物レンズアクチュエータの対物レンズ切り替え特性及び制御特性を得るという作用を有する。
【0012】
上記光ヘッド装置における部材とレンズ保持部材とは表面反射率が異なる構成を備えると、簡単な構成で安定した対物レンズアクチュエータの対物レンズ切り替え特性及び制御特性を得るという作用を有する。
【0013】
以下本発明の実施の形態について、図1から図2を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の第1の実施の形態における対物レンズアクチュエータの構成図、図1(b)は本発明の第1の実施の形態における対物レンズアクチュエータの平面図である。図1において、軽量で高剛性な樹脂材料等で成形されたレンズ保持部材1には基板厚さや記録密度等の異なるディスクに対応する対物レンズ2及び3、電磁力によってレンズ保持部材1を駆動するためのフォーカスコイル4、トラッキングコイル5が接着固定されて可動子を構成しており、回転軸6のまわりの回転および軸方向への摺動が可能となっている。トラッキングコイル5の表面にはレンズ保持部材1と表面反射率の異なる部材11が接着固定されている。回転軸6が圧入された基台7にはフォーカスコイル4、トラッキングコイル5に対向する位置にフォーカス磁石8a、トラッキング磁石8b、8cが設置され磁気回路を構成している。トラッキング磁石8b、8cは対物レンズ2が選択されたときの駆動用と、対物レンズ3が選択されたときの駆動用の二種類の磁気回路が構成されるよう配置されている。フォーカスコイル4、トラッキングコイル5は図示しないリード線や給電用FPCに半田付け等で接続され、図示しないが電流供給源に接続されている。基台7の、トラッキング磁石8b、8cの配置の中間位置には発光素子と受光素子で構成された反射形の位置検出センサ9が設置されている。
【0014】
以上のように構成された対物レンズアクチュエータについて、以下、その動作を述べる。対物レンズ2及び3を搭載したレンズ保持部材1は矢印X1−X2方向及び矢印Y1−Y2方向に回転、摺動させることが可能となっている。図示していないが電流供給源からフォーカスコイル4とトラッキングコイル5の巻線に電流を流すと、これに対向離間したフォーカス磁石8a、トラッキング磁石8b、8cとの間に生ずる電磁力によってフォーカスコイル4に矢印Y1−Y2方向、トラッキングコイル5にX1−X2方向の駆動力が発生してレンズ保持部材1を駆動し、したがってそれに固定された対物レンズ2及び3を矢印X1−X2方向、Y1−Y2方向に駆動する。これによって対物レンズ2もしくは3を通し対物レンズ上方にある図示しないディスク上に集光される光スポットの焦点位置を移動させることができ、ディスクの面方向の面振れおよび半径方向の偏芯等に追従して情報信号の記録または再生動作を行うことができる。ディスクが光ディスク装置にセットされると、基板厚さや記録密度等の違いを判別手段(図省略)で判別し、ディスクに対応した特性の対物レンズが選択されるが、対物レンズの切り替えはトラッキングコイル5にパルス電流が加えられることにより行われる。対物レンズ2が選択されたとき、磁気回路はトラッキングコイル5とトラッキング磁石8bで構成され、対物レンズ3が選択されたとき、磁気回路はトラッキングコイル5とトラッキング磁石8cで構成される。切り替えのパルス電流を電流供給源から発生させ、トラッキングコイル5に流す電流の方向と部材11が位置検出センサ9に対向する位置を通過して位置検出センサ9に検知されることにより、現在いずれの対物レンズが選択されているか検知することができる。また対物レンズの選択に位置検出センサ9を使用しないとき、すなわち対物レンズが選択された後ディスクに光スポットを照射しフォーカス、トラッキング方向に対物レンズを駆動する動作中においては、レンズ保持部材1の側面部1a、1bを回転軸6を中心とする円筒側面形状以外の形状、例えば平面形状にしておけば前記側面部1a、1bの位置検出センサ9への接近、離間を検出でき、それによってレンズ保持部材1の位置を検出できる。ここで部材11の表面反射率はレンズ保持部材1のそれと異なるため、部材11とレンズ保持部材1の位置検出センサ9に検出される受光量に差ができ、これによって対物レンズ選択の確認動作とトラッキング方向の位置検出動作を同一のセンサで検出することができる。前記した位置検出センサ9により接近、離間を検出する場合、センサの光検出器が1個の場合は、正規の位置においてセンサ9と位置検出用側面部1a、1bとは一定の角度で対向し、X1方向の場合は接近し、X2の場合は離間するように設計し、検出光量が接近、離間でほぼ線形に変化するように工夫することにより、交流成分を検出することにより、X方向の振れ量が検出でき、これをトラッキング制御回路に帰還することにより、トラッキングアクチュエータの一次共振を抑え良好な制御特性を得ることができる。
【0015】
また、位置検出センサは1個の光源とX方向に並べた2個の光検出器で行い、2個の光検出器の差を検出することによって位置検出を行うこともできる。この場合は、正規の位置において2個の光検出器の中央にほぼ正対して位置検出用側面部1aまたは1bが対向し、X方向の振れに応じて2個の光検出器への接近と離間が逆極性になるように構成することにより、極めて線形性の良い位置検出を行うことができるものである。
【0016】
本願発明では上記の位置検出センサの構成はどちらの場合でも対応でき、さらに光検出器が2個以上の場合でも応用可能である。
【0017】
以上のように本実施の形態によれば、一つの位置検出センサによりトラッキング方向の位置を検出するとともに、ディスクの種類に応じてどの対物レンズが選択されているかを判別する構成としたので、簡単な構成で対物レンズアクチュエータの安定した信頼性の高い制御特性及び対物レンズ切り替え特性を得ることができる。
【0018】
上記の例では、トラッキングコイルに加えるパルス電流の極性と位置検出センサ9が前記側面部1a、部材11、前記側面部1bの順に検出することを確認し中点に相当する部材11を通過したかどうかで、対物レンズ2、3の判別を行ったが、前記側面部1aの反射率と前記側面部1bの反射率に、それぞれの表面の粗さを変える反射部材を取り付ける等の方法で充分差を付け、前記側面部1a、1bそれぞれの反射率を位置検出センサのDC出力で判別することにより絶対位置を検出することもできる。その場合は位置検出動作の感度が変化するため、あらかじめ位置検出段に自動利得制御(以下AGCと称す)を施すことにより、検出感度を略一定に保ち、かつ位置検出を正確に行うことができる。例えば、位置検出センサの光量が一定になるように光源の発光量を制御するAGCの場合は、光源の電流量が多い場合は反射量が少なくなったと判断し、電流量が少ない場合は反射量が多くなったと判断できる。これは、差動増幅器と基準電圧と電圧比較器で簡単に構成できるものである。このAGCを用いた例の場合は、中点検出のための部材11を省略しても正確な判断をさせることができる。ただし、1aと1bの表面が汚れた場合には、判別が難しくなるため、密閉に近い状態で使い場合はAGCを利用する方法、開放の状態の場合は先に説明した、部材11を使う方法が好ましい。
【0019】
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図2を参照して説明する。図2は本発明の第2の実施の形態による光ヘッド装置の構成図である。図2において、図1と同一または相当する部分は同一の符号を付している。また対物レンズアクチュエータの構成、動作は実施の形態1において説明した同図番の構成と同じもので詳細な説明は省略する。反射ミラー12は図示しない他の光学台に固定され、光源14からの光ビーム13は反射ミラー12によって回転軸6の軸方向に立ち上げられ、対物レンズ2もしくは3により集光されて図示しないディスク上に光スポットが照射され、記録再生動作を行うことができる。
【0020】
以上のように構成された光ヘッド装置について、以下、その動作を述べる。実施の形態1と同様に切り替えのパルス電流を電流供給源から発生させ、トラッキングコイル5に流す電流の方向と部材11が位置検出センサ9に対向する位置を通過して位置検出センサ9に検知されることにより、現在いずれの対物レンズが選択されているか検知することができる。また対物レンズの選択に位置検出センサ9を使用しないとき、すなわち対物レンズが選択された後ディスクに光スポットを照射しフォーカス、トラッキング方向に対物レンズを駆動する動作中においては、実施の形態1と同様に位置検出センサ9によってレンズ保持部材1のトラッキング方向の位置が検出され、トラッキングコイル5に所望の電流を通電することにより、光スポットのトラックずれを補正することができる。また部材11の表面反射率はレンズ保持部材1のそれと異なるため、部材11とレンズ保持部材1の位置検出センサ9に検出される受光量に差ができ、これによって対物レンズ選択動作とトラックずれ補正動作を判別することができる。
【0021】
以上のように本実施の形態によっても実施の形態1において説明したのと同様に一つの位置検出センサによりトラッキング方向の位置を検出してトラックずれを補正するとともに、ディスクの種類に応じてどの対物レンズが選択されているかを判別する構成としたので、簡単な構成で対物レンズアクチュエータの安定した信頼性の高い制御特性及び対物レンズ切り替え特性を得るという効果を実現できる。
【0022】
上記実施の形態では位置検出センサ9に光源と光検出器を持つもので説明したが、光ビーム13を対物レンズの動きと連動したハーフミラー等で位置検出センサ9側に導くことにより、位置検出センサ9の構成から光源を省くことができる。その場合は側面部1a、部材11、側面部1bにスリット状の透過窓を設けることになる。また位置検出センサ9の位置は回動軸を介し対物レンズと反対側にあるが、光ビーム13を使用する場合は光路が長くならないように対物レンズ側のトラッキング磁石8bに囲まれた部分に配置するのが好ましい。この配置は、光ビームを使用しない時にも有効であり、また側面部1a、1bに相当する検出面を工夫することにより図示した位置以外でも実現できることは自明である。
【0023】
なお実施の形態においてレンズ保持部材1にフォーカスコイル4、トラッキングコイル5を取り付けるとしたが、レンズ保持部材にフォーカス磁石、トラッキング磁石を取り付けて基台にコイルを取り付ける構成としてもよい。
【0024】
さらに上記実施の形態は基本的な構成であり、本発明の権利の範囲において細部の変更を加え、また従来公知の技術も加えて実施することができ、また光ディスク装置において説明したが、本発明は光カードや光テープ装置等対物レンズを切り換える必要のある同様の装置において使用できるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、トラッキング方向の位置を検出してトラックずれを補正するとともに、ディスクの種類に応じてどの対物レンズが選択されているかを判別する機能を一つの位置検出センサで行う構成としたので、対物レンズアクチュエータ及び光ヘッド装置において部品点数が削減でき簡単な構成で対物レンズアクチュエータの安定した信頼性の高い制御動作及び対物レンズ切り替え動作を実現するという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による対物レンズアクチュエータの構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態による光ヘッド装置の構成図
【図3】従来例の対物レンズアクチュエータ及び光ディスク装置の構成図
【図4】従来例の対物レンズアクチュエータの平面図
【符号の説明】
1 レンズ保持部材
2 対物レンズ
3 対物レンズ
4 フォーカスコイル
5 トラッキングコイル
6 回転軸
7 基台
8a フォーカス磁石
8b トラッキング磁石
8c トラッキング磁石
9 位置検出センサ
11 部材
12 反射ミラー
13 光ビーム
14 光源
Claims (4)
- 複数の対物レンズと、
基台と、
前記基台に固定された回転軸と、
前記対物レンズを保持し、前記回転軸に対し回転、摺動自在に取り付けられたレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸に沿って前記対物レンズの光軸に略平行な方向に摺動駆動するフォーカスコイルとフォーカス磁石とで構成するフォーカス磁気回路と、
前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸まわりに前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動するトラッキングコイルとトラッキング磁石とで構成するトラッキング磁気回路と、
前記レンズ保持部材に備える前記トラッキングコイルまたは前記トラッキング磁石の何れか一方の前記基台側表面に固定した部材と、
発光手段と受光手段とを有し、前記発光手段からの光を前記部材を介して前記受光手段で受光することで、前記複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動した位置を検出する前記基台に固定した回転位置検出手段と、
前記回転位置検出手段に対向する前記レンズ保持部材の側面部が、平面形状の一対の位置検出用側面部を含む前記回転軸を中心とする円筒側面形状以外の非円筒側面形状とを備え、
前記一対の位置検出用側面部は、前記複数の対物レンズが回転駆動していない正規の位置において前記回転位置検出手段に対し一定の角度で対向し、かつ、前記回転位置検出手段が前記複数の対物レンズの何れか一方を検出する際には、前記位置検出用側面部が前記回転位置検出手段に対し接近または離間するように所定の角度で対向する構成としたことを特徴とする対物レンズアクチュエータ。 - 前記部材と前記レンズ保持部材とは表面反射率が異なることを特徴とする請求項1記載の対物レンズアクチュエータ。
- 複数の対物レンズと、
基台と、
前記基台に固定された回転軸と、
前記対物レンズを保持し、前記回転軸に対し回転、摺動自在に取り付けられたレンズ保持部材と、
光源と、
前記複数の対物レンズの何れかで前記光源から出射した光ビームを光記録再生媒体に集光させるため、前記回転軸の軸方向に前記光ビームを立ち上げる反射ミラーと、
前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸に沿って前記対物レンズの光軸に略平行な方向に摺動駆動し、前記光記録再生媒体に光スポットの焦点を制御するフォーカスコイルとフォーカス磁石とで構成したフォーカス磁気回路と、
前記レンズ保持部材を電磁力によって前記回転軸まわりに前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動し、前記光スポットの焦点位置を前記光記録再生媒体の面方向に移動するトラッキングコイルとトラッキング磁石とで構成したトラッキング磁気回路と、
前記レンズ保持部材に備える前記トラッキングコイルまたは前記トラッキング磁石の何れか一方の前記基台側表面に固定した部材と、
発光手段と受光手段とを有し、前記発光手段からの光を前記部材を介して前記受光手段で受光することで、前記複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸に略直角な方向に回転駆動した位置を検出する前記基台に固定した回転位置検出手段と、
前記回転位置検出手段に対向する前記レンズ保持部材の側面部が、平面形状の一対の位置検出用側面部を含む前記回転軸を中心とする円筒側面形状以外の非円筒側面形状とを備え、
前記一対の位置検出用側面部は、前記複数の対物レンズが回転駆動していない正規の位置 において前記回転位置検出手段に対し一定の角度で対向し、かつ、前記回転位置検出手段が前記複数の対物レンズの何れか一方を検出する際には、前記位置検出用側面部が前記回転位置検出手段に対し接近または離間するように所定の角度で対向する構成とすることで、前記光記録再生媒体の種類に応じて前記回転軸周りに回転し選択された対物レンズを判別することを特徴とする光ヘッド装置。 - 前記部材と前記レンズ保持部材とは表面反射率が異なることを特徴とする請求項3記載の光ヘッド装置。
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