JP3578966B2 - マルチキャリア変調方式用送信回路 - Google Patents

マルチキャリア変調方式用送信回路 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチキャリア変調方式、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)を利用するディジタル無線通信システムに用いられる送信回路に関し、特に、同一の送信帯域幅内で大送信電力で送信を行うシステムからの干渉波と共存しながら、相互のシステム間での影響を抑えた時間棲み分けを行うマルチキャリア変調方式用送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチキャリア変調方式は複数のサブキャリアを用いて情報伝送する方式である。このマルチキャリア変調方式では、サブキャリアごとに入カデータ信号はDQPSK(Differential quadrature phase shift keying)や16QAM(Quadrature amplitude modulation)等の変調方式により変調される。このマルチキャリア変調方式の中で各サブキャリアの周波数が直交関係にある直交マルチキャリア変調方式は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal frequency division multiplexing)変調方式とも呼ばれ、OFDM信号は逆離散フーリエ変換(Inverse discrete Fourier transform)回路を用いて高速逆フーリエ変換(IFFT)され、一括生成される。
【0003】
このOFDM信号は、IFFT(高速逆フーリエ変換)出力を順番に読み出して送信されるが、遅延波の影響を除去するため全てのIFFT出力を読み出した後に、各サブキャリアの時間波形が連続する様にIFFT出力の一部分を読み出し、OFDMシンボルの後に付加して送信される。この区間はガードインターバルと呼ばれる。このようにOFDM変調方式は連続データをシリアル/パラレル変換することで、シンボル時間長を長くしマルチパスフェージングの影響を低減する。また、ガードインターバルを付加することで遅延波を除去できる特徴を持つ。以上の処理を行うためOFDM変調方式は遅延波が存在するマルチパス環境下で優れた特性を有する。
【0004】
図16にサブキャリア変調方式に16QAMを適用した場合のマルチキャリア変調方式用送信回路を示す(参考文献:物理レイヤの構成、溝口他、NTTR&D,vol.48,Aug.1999)。図16において入力信号s1は16QAM変調回路に入力され変調信号s2を得る。変調信号s2は直列並列変換回路2に入力され、サブキャリア変調信号s3を出力する。ヌル信号生成回路3では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s4を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s3と、ヌル信号s4はIFFT(高速逆フーリエ変換)回路4に入力され、IFFT回路4でOFDM変調が行われ、OFDM信号s5が出力される。
【0005】
ここで、ヌル信号はIF(中間周波数)段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイントに入力される。従来のIFFT回路4の具体的な構成を図17に示す。図17では64ポイントIFFTを用いて52サブキャリアのOFDM信号を生成する場合を示している。入力が0から63まである、64ポイントIFFT回路4を用いて、52サブキャリアのOFDM変調信号を送信する場合には、0から25番目の入カポイント、及び38から63番目の入力ポイントにサブキャリア変調信号を入力し、それ以外の入カボイントにはヌル信号を入力するように操作を行う。但し、この場合の中心周波数は0ポイントと63ポイントの中間となる。
【0006】
OFDM信号s5は並列直列変換回路5に入力され、並列直列変換回路5の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路30の出力信号である制御信号s6も併せて入力され、並列直列変換回路5の読み出し順番を操作し、IFFT回路4の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し、送信信号s7として出力する。
以上に説明したように図16に示した従来のマルチキャリア変調方式用送信回路では、シリアルデータをパラレルデータに変換することで、見掛け上のシンボル時間長を長くし、かつ、遅延波の影響を抑えるようにガードインターバルを付加する操作を行いOFDMシンボルを生成している。このような操作を行っているためにOFDMシンボルを生成するマルチキャリア変調方式としてのOFDM変調方式は、遅延波が生じるマルチパス環境下で優れた特性を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した様にマルチパス環境下での通信においてOFDM変調方式は優れた特性を有するため、屋内、屋外を問わずマルチパスを考慮しなければならない通信システムにおいてよく使用される。しかし、マルチパス以外に屋外での通信では、OFDM変調方式を用いた通信システムが使用している、あるいは使用しようとしている送信帯域幅内に他システムからの干渉信号が加わることが予想される。
OFDM変調方式を用いた通信システムの送信帯域幅内に、他システムからの干渉信号が加わった場合には、OFDM信号は著しい特性劣化を受ける。この場合、他システムの干渉信号がOFDM信号を受信している通信局へ干渉を与える被干渉の問題が生じていると言える。
【0008】
また、逆に他システム側の立場に立ってみると、この通信システムからのOFDM信号が他システムの受信局で信号を受信する場合に干渉となり、OFDM変調方式を用いている通信システムから他システムヘの与干渉となる。
以上の様な、同一の周波数を含む送信帯域幅内で2つのシステムの共用を図る場合には、通信システム側、他システム側ともに受信信号の特性が劣化する問題が生じる。
【0009】
送信帯域幅内で相互に干渉を及ぼす通信システムと他システムの共存を考慮しなければならない1つの例として、屋外において基地局と固定加入者局間とで通信を行う固定無線アクセス(FWA:Fixed Wireless Access)がある。FWAではマルチパスフェージングが問題となるためOFDM変調方式の適用が検討されている。屋外の通信では、OFDM変調方式を用いている通信システム側にとって、干渉源となる様々な他システムが存在し信号を送信する期間も送信周期も変動するため、上述した様な、通信システムと干渉システムとの間で、相互に干渉を及ぼし合う与干渉、被干渉の問題が生じることになる。
【0010】
この干渉源の1つに気象レーダがある。気象レーダの送信出力は非常に大きく約250kW(約84dBm)にもなるため被干渉の影響は著しい。気象レーダは通常、指向性の鋭いパラボラアンテナ等を一定周期で回転させながら使用して、数マイクロ秒の幅を持ったパルス信号を1秒間に数百回、目標物に向かって送信し、その反射波を受信して処理することによって目標物を正確に捕捉する。
また、気象レーダでは目標物の捕捉を行うための反射波が重要な役割を果たしているので、その反射波を受信する区間では、通信システム側からの信号による与干渉の影響も低減する必要がある。
【0011】
以上、OFDM変調方式を用いた通信システムと他システムが同一の送信周波数を含む送信帯域幅内で共存するためには、相互のシステム間での被干渉、与干渉の問題をともに解決する必要がある。
本発明では、これらの問題を解決し大送信電力で送信を行う他システムが存在する下で、OFDM変調方式を用いて通信を行う場合に被干渉及び与干渉の影響を抑制し、かつ相互のシステム間での特性劣化の抑制を図ったマルチキャリア変調方式用送信回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
従来の構成では、OFDM変調方式を用いた通信システムが送信する同一送信帯域幅において、他システムからの干渉が加わった場合には相互のシステム間での与干渉、被干渉が生じ特性が劣化する問題があった。
そこで、本発明では、通信システムから他システムヘの与干渉を低減するために、他システムが使用する帯域に相当するIFFT回路の入力にヌル信号を用いたOFDM変調を行う。よってOFDM信号から他システム信号への影響を低減でき与干渉の問題を解決し、かつ他システム信号からOFDM信号への被干渉の問題も併せて解決している。
この状態を図13を参照して説明する。図13では、OFDM信号の中心周波数を他システムが送信する中心周波数に一致させている場合を示しており、複数のセンターサブキャリア付近のサブキャリアを使用しないOFDM信号を生成し、他システムの信号との共存を図る様子を示している。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うとともに、さらに、受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、前記閾値手段の出力信号を取り込み、前記干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出する干渉期間検出手段と、前記干渉期間検出手段と前記並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記干渉期間で示される時間に亙り送信を停止する制御を行う信号送信手段とを有することを特徴としている。
【0014】
請求項1に記載の発明では、他システムが使用する帯域に相当する複数のサブキャリアを使用しなようにしたので、OFDM変調方式を用いた通信システムから干渉システムヘの与干渉を低減し、かつ通信システムが他システムから受ける被干渉の影響を低減することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、通信システムから送信する前に、受信信号レベルから干渉波の存在を検出して OFDM 変調方式の送信を一定期間停止する。このキャリアセンスを行い信号の衝突を避けることで、通信システムと干渉システムとの間の被干渉及び与干渉を低減し上述した問題を解決している。請求項2では、受信信号に対して干渉信号レベルに基いたキャリアセンスを行い OFDM 変調方式が送信したいタイミングで送信周波数帯域が干渉局に使われているか、否かを送信前に判断し衝突を回避することで、干渉システムとの時間棲み分けを実現している。また、送信を停止する期間の設定は任意に行うことも当然可能である。
干渉信号用の閾値を設定し、この閾値を超えた干渉信号が受信されている干渉期間を検出し、この区間では OFDM 変調方式は送信を行うのを停止する。この停止操作を行うことで、相互のシステム間の与干渉、及び被干渉の影響を軽減することが可能である。これら干渉信号の干渉期間等の情報を検出する手段については、基地局のみに備え加入者局には検出情報を通知する場合や、全ての局で干渉期間等の情報を検出する請求項2に記載したような手段を備える場合が考えられる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、 前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うとともに、さらに、
受信信号を取り込み、受信信号から他システムにおける干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、該干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、 前記閾値手段の出力信号を取り込み、前記干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出する干渉期間検出手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システムの数nに応じてn個有すると共に、
前記信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、n個の各干渉期間検出部毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御することを特徴とする。
【0019】
請求項に記載の発明によれば、干渉信号の干渉期間検出手段を複数備えるために、他システムからの複数の干渉局が存在する場合に対して送信停止制御を行うことが可能である。OFDM信号を送信する通信局に複数の干渉局による干渉信号が加わった場合にも、相互の与干渉、被干渉の影響を抑制することが可能となる。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うととともに、さらに、
受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、前記閾値手段の出力信号を取り込み、干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基いて干渉期間の推定も行う干渉期間検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信される干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基いて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記閾値手段から前記閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段と、前記干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段、制御手段及び並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記送信周期ごとに前記干渉期間で示される時間に亙り、前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し、再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項に記載の発明では、送信停止の制御を開始した時点では、検出する値を用いるが、複数回の検出値が得られた後、平均処理を行い、この検出値に応じて干渉期間や送信周期の推定値を得ることを特徴としている(請求項2では干渉期間を毎回検出した値に応じて送信停止の制御を行っていた。)。もちろん、干渉期間、及び送信周期に現時点の値を用いることも当然可能である。また、送信を停止する期間の設定は任意に行うことも当然可能である。そして、一定の期間に渡り干渉信号が到来しない場合には送信停止の制御を停止させる。この制御は以下の様な場合に効果がある。干渉システムとして気象レーダを考えた場合には、気象レーダは常にレーダ信号を常に送信している訳ではなく、観測をする場合のみ送信を行う。また、常に一定の仰角ではなく、仰角を変化させながら高域な範囲の気象情報を収集するように動作する。従って、OFDM変調方式の通信局に一定の周期で干渉信号が到来していたとしても、有る期間経過した後には、干渉信号の影響が減少している場合がある。このように与干渉を与える他システムの送信条件が変化するために、通信システムが他システムから受ける干渉の期間や周期が変動する場合に効果がある。
【0022】
また、請求項に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うととともに、さらに、
受信信号が入力され、この受信信号から他システムの各干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、前記閾値手段の出力信号を取り込み、干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基いて干渉期間の推定も行う干渉期間検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信される干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基いて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記閾値手段から前記閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システム数nに応じてn個有すると共に、
前記n個の各干渉期間検出部における前記干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段の各出力信号、及び前記制御手段から出力されるリセット信号を取り込み、干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、前記n個の各干渉期間検出部毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段を有することを特徴とする。
【0023】
請求項に記載の発明では、請求項に示した干渉信号の干渉期間検出推定手段、送信周期検出推定手段、送信停止制御を解除する制御手段を複数有するために、他システムからの複数の干渉局に対して送信停止制御を行うことが可能である。OFDM信号を送信する通信局に複数の干渉局の干渉信号が加わった場合にも、相互の与干渉、被干渉の影響を抑えることが可能であり、かつ、与干渉を与える他システムの送信の条件が変化して、通信システムが他システムから受ける干渉の期間や周期が変動する場合に効果がある。
【0024】
以下では、共用を図る他システムの帯域に相当する複数のサブキャリアに一意にヌル信号を用いるのではなく、他システムからの干渉信号に対してキャリアセンスを行い、この受信レベルに応じて、適応的にヌル信号が入力されるサブキャリアの数を変化させ、相互のシステム間の共用を図る構成も考えられる。例えば、両システム間で影響を及ぼす関係が時間的に変化する場合には、以下の様な制御が可能である。
【0025】
干渉信号からの与干渉、被干渉が少ないと判断された受信レベルでは、ヌル信号はスペクトルのエイリアスを抑えるためだけに使用し、その他のサブキャリアの全ては送信データを送る目的に用いる。干渉信号の受信レベルが上昇するに従って、共用を図る帯域に使用するヌル信号を用いたサブキャリアの数を適応的に増やして行く。さらに干渉信号の受信レベルが上がった場合には、OFDM信号の送信を停止する操作を行う。この様子を図14、図15に示す。図14では、干渉システムには、指向性アンテナを用いて回転しながら送信を行う気象レーダ等を想定している。通信システムの通信局には、干渉システムの通信局が回転しながら送信を行うため干渉波の受信レベルの異なるエリアA、B、Cが時間的に周期的に到来する。これを時間的に表現したものが図15である。
【0026】
干渉信号のキャリアセンスを行い、受信レベルがエリアC、B、Aと徐々に大きくなっていく場合に、閾値BC、閾値ABを設定し、例えば、52サブキャリアで情報伝送を行うOFDM変調方式の場合には、この各閾値を境界に、エリアCでは、52サブキャリア全てを情報伝送に用いる。エリアBでは、干渉システムが使用する帯域に相当するサブキャリアが4と仮定すると、4つのヌル信号をマルチキャリア変調手段に入力し、48サブキャリアで情報伝送を行う。最も、干渉信号の受信電力が大きいエリアAでは、送信を停止する。以上の送信制御を行う。この様に送信停止を行う以外に、受信レベルに応じて送信するサブキャリア数を変化させることで干渉信号受信レベルに応じた適応的な送信が可能になる。図14、図15では、一つの例として、エリアBでは、48情報サブキャリア+4ヌルサブキャリアを用いて情報伝送を行い、エリアCでは全てのサブキャリアを用いて情報伝送を行う場合を示したが、もちろん、情報伝送に用いるサブキャリア数は、任意に設定が可能であり、閾値も任意の複数個用いて干渉信号の受信レベルヘの適応性を高めた構成は当然可能である。
【0027】
また、請求項に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号が入力され、この信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力手段が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号は、マルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを備えるマルチキャリア変調方式用送信回路において、受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号レベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、前記複数閾値手段の出力信号が入力され、該入力信号毎の干渉期間を検出する複数干渉期間検出手段と、前記複数干渉期間検出手段及び前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、ある特定の前記閾値を超えている前記閾値信号に基いた前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御する信号送信手段と、前記ヌル信号生成手段、直列並列変換手段及びマルチキャリア変調手段の間に設けられた入力切替手段とを有し、
前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、複数閾値手段、直列並列変換手段及び前記複数干渉期間検出手段の各出力信号を取り込み、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出手段の出力信号が示す前記各干渉期間に渡り、前記複数閾値手段の出力信号の値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置き換える数を増加するように信号の切り替えを行うことを特徴とする。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、干渉信号の受信レベルを検出し、受信レベルが高くなるに従い、ヌル信号を用いるサブキャリア数を増加させる操作を行い、情報伝送に用いるサブキャリア数を適応的に変化させ、かつ、ある設定された閾値以上の干渉信号の入力があった場合には送信を停止する制御を行うために、相互の与干渉、被干渉の影響を抑えることが可能である。また、送信を停止する期間の設定は任意に行うことも当然可能である。
【0029】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、受信信号を取り込み、受信信号から他システムにおける干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタにより抽出された干渉信号レベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、 前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、前記複数閾値手段の出力信号が入力され、該入力信号毎の干渉期間を検出する複数干渉期間検出手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システムの数nに応じてn個有すると共に、
前記信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における複数干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号とを取り込み、前記n個の各干渉期間検出部毎に、ある特定の前記閾値を超えている前記閾値信号に基いた前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御し、
前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、前記直列並列変換手段、n個の前記複数閾値手段及びn個の前記複数干渉期間検出手段の各出力信号が入力され、n個の各干渉期間検出部毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、n個の前記複数閾値手段の出力信号が示す各値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行うことを特徴とする。
【0030】
請求項に記載の発明によれば、干渉期間検出部を、共用を想定した他システムの数nに応じてn個有し、干渉信号の受信レベルを検出し、該干渉信号の受信レベルが高くなるに従い、ヌル信号を用いるサブキャリア数を増加させる操作を行い、情報伝送に用いるサブキャリア数を適応的に変化させ、かつ、ある設定された閾値以上のレベルの干渉信号が入力された場合には送信を停止する制御を行うようにしたので、他システムからの複数の干渉局に対して送信停止制御を行うことが可能となる。
【0031】
また、請求項に記載の発明は、送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、 前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力手段が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、ガードインターバルを前記マルチキャリア変調信号の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有するマルチキャリア変調方式用送信回路において、
受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、前記複数閾値手段の出力信号を取り込み、前記閾値信号から干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムからの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基づいて干渉期間の推定も行う複数干渉期間検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信する干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基づいて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記複数閾値手段から前記複数の各閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段と、前記複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段、制御手段及び並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記送信周期毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し、再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段と、前記ヌル信号生成手段、直列並列変換手段及びマルチキャリア変調手段の間に設けられた入力切替手段とを有し、
前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、複数閾値手段、直列並列変換手段、複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段及び前記制御手段の各出力信号を取り込み、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出推定手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、前記複数閾値手段の出力信号の値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行い、かつ、この操作を前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号である前記送信周期に基いて繰り返し行い、前記制御手段の出力信号であるリセット信号が入力された場合には、前記直列並列変換手段の出力信号をそのまま出力することを特徴とする。
【0032】
請求項に記載の発明によれば、送信停止の制御を開始した時点では干渉期間を検出した値を用いるが、複数回の干渉期間の検出値が得られた後、平均処理を行い、この平均処理により得られた検出値に応じて干渉期間や送信周期の推定値を得るようにしたので、与干渉を与える他システムの送信の条件が変化するために、通信システムが他システムからの影響を受ける期間や周期が変動する場合に効果がある。
もちろん、請求項に記載の発明の様に、干渉期間を検出する毎に毎回、干渉期間の検出値をそのまま送信停止制御に使用することも可能である。また、送信を停止する期間の設定は任意に行うことも当然可能である。
【0033】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、受信信号が入力され、この受信信号から他システムの各干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、該干渉レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、該複数閾値手段の出力信号を取り込み、前記閾値信号から干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムからの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基づいて干渉期間の推定も行う複数干渉期間検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信する干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基づいて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記複数閾値手段から前記複数の各閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段とからなる干渉期間検出部を、共用する他システムの数nに応じてn個有すると共に、
前記信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段の各出力信号と、前記制御手段からのリセット信号が入力され、前記n個の各干渉期間検出部毎に、前記送信周期で繰り返される前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記n個の各干渉状態検出手段毎に前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始し、
前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、前記直列並列変換手段、n個の前記複数閾値手段、n個の前記複数干渉期間検出推定手段、n個の前記干渉信号周期検出推定手段、及びn個の前記制御手段の各出力信号が入力され、前記n個の各干渉状態検出手段毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出推定手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、前記複数閾値手段の出力信号が示す値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行い、かつこの操作を前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号である前記送信周期に基いて繰り返し行い、かつ、前記制御手段の出力信号であるリセット信号が入力された場合には、前記直列並列変換手段の出力信号をそのまま出力することを特徴とする。
【0034】
請求項に記載の発明によれば、請求項の説明に記述されている様な与干渉を与える他システムの送信の条件が変化するために、通信システムが他システムから受ける干渉の期間や周期が変動する場合に有効であるという効果に加え、他システムの複数の局にそれぞれに対応させた複数の干渉期間検出部を備えているために、複数の干渉局に対して送信停止制御を行うことが可能となる。
【0035】
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、前記干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号の情報を送信信号として出力する干渉情報送信手段と、前記信号送信手段と前記干渉情報送信手段の出力信号とが入力され、これらの各入力信号を切替えて出力する切替え手段とを有することを特徴とする。
【0036】
請求項に記載の発明によれば、請求項から請求項のいずれかに記載の発明で検出または推定された干渉信号の干渉期間、あるいは送信周期を他局に通知する手段を有するので、干渉を及ぼす他システムが通信システムに影響を及ぼす干渉期間、送信周期の情報を他局に通知することにより、例えば、基地局が送信停止を行う期間や周期を加入者局が知ることが可能になる。
また、加入者局が送信する場合には送信停止を行う期間やその周期を、これらの通知情報に基いて適切に判断することが可能となる。
【0037】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、干渉信号の到来方向の利得が高いアンテナ手段を有し、前記アンテナ手段の出力信号を前記干渉信号レベル検出手段の入力信号とすることを特徴とする。
【0038】
請求項10に記載の発明によれば、干渉信号の大きな受信電力が得られる方向にアンテナの指向性を向けるようにしたので、請求項1乃至9のいずれかに記載した発明に適用することで干渉信号の干渉期間や送信周期を高精度に検出や推定することが可能になる。この指向性アンテナの指向性を向ける方向は、干渉信号の発生源方向とは限らずに、干渉信号の反射波による受信電力が大きい方向に向ける場合も当然考えられる。また、複数の他システム干渉局に対応させるためには、複数の指向性アンテナを用いる場合ももちろん可能である。
【0039】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力に基づいて干渉信号の到来方向を推定する到来方向推定手段を有し、前記アンテナ手段は、その指向特性が可変であり、前記到来方向推定手段の出力信号である推定された前記到来方向に従って、その指向特性を制御することを特徴とする。
【0040】
請求項11に記載の発明によれば、大きな受信電力で干渉信号が受信される方向が変動する場合に、請求項の手段に加えて到来角方向推定演算を行う手段を用いて、干渉信号受信電力が大きい方向を推定する。この手段により適応的に受信電力の大きな方向にアンテナの指向性を向けることが可能になるために、高精度に干渉信号の干渉期間や送信周期を検出、推定することが可能になる。また、複数の他システム干渉局に対応させるためには、複数の指向性アンテナを用いる場合もちろん可能である。
【0041】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路において、前記干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号の情報を送信信号として出力する干渉情報送信手段と、前記信号送信手段と前記干渉情報送信手段の出力信号が入力され、これらの各入力信号を切替えて出力する切替え手段を有することを特徴とする。
【0042】
請求項12に記載の発明によれば、請求項10または11のいずれかに記載の発明で検出または推定された干渉信号の干渉期間、あるいは送信周期を他局に通知する手段を有するので、干渉を及ぼす他システムが通信システムに影響を及ぼす干渉期間、送信周期の情報を他局に通知することにより、例えば、基地局が送信停止を行う期間や周期を加入者局が知ることが可能になる。
また、加入者局が送信する場合には送信停止を行う期間やその周期を、これらの通知情報に基いて適切に判断することが可能となる。
【0043】
以上、本発明の全ての請求項に係る発明では、OFDM変調方式において共用を図る他システムの帯域に相当する複数のサブキャリアにヌル信号を用いることでOFDM変調方式を用いる通信システムから他システムヘの与干渉を低減し、かつOFDM変調方式が他システムの干渉信号から受ける被干渉を低減するところが共通した特徴である。
【0044】
また、OFDM変調方式を用いた通信システムと、気象レーダ等に代表される干渉システムの送信電力差が大きいこと、さらに干渉システムの信号が鋭い指向性を持ち、一定周期で回転するアンテナから干渉信号が送信されることを利用し、OFDM変調方式の通信局で、他システムからの干渉信号の干渉期間、送信周期を検出し、これに基いた期間、周期での送信を停止する制御を行うことで、相互のシステム間の与干渉、被干渉の影響を低減することも本発明の特徴である。
さらに、送信を停止する期間を任意に設定可能なことも本発明の特徴である。
【0045】
さらに、干渉信号の受信レベルに応じて、ヌル信号を使用するサブキャリア数を変化させ、他システムからの干渉の影響に応じて適応的に与干渉、被干渉の影響を低減することも本発明の大きな特徴である。
以上述べた通り、本発明によれば、大送信電力で送信を行う他システムが存在する下で、OFDM変調方式を用いて通信を行う場合に被干渉及び与干渉の影響を抑制し、相互のシステム間での特性劣化を抑制したマルチキャリア変調方式用送信回路を実現できる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図1に示す。図1に示される第1の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図1において入力信号s101は16QAM変調回路101に入力され変調信号s102を得る。変調信号s102は直列並列変換回路102に入力されサブキャリア変調信号s103を出力する。ヌル信号生成回路103では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s104を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s103と、ヌル信号s104はIFFT回路104に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s105が出力される。ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。
【0047】
以上、IFFT回路104が、本発明のマルチキャリア変調手段に対応している。 OFDM信号s105は並列直列変換回路105に入力がなされ、並列直列変換回路105の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路130の出力信号である制御信号s106も併せて入力され、並列直列変換回路105の読み出し順番を操作し、IFFT回路104の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し、送信信号s107として出力される。
【0048】
本発明の第2の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図2に示す。図2に示される第2の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図2において入力信号s201は16QAM変調回路201に入力され変調信号s202を得る。変調信号s202は直列並列変換回路202に入力されサブキャリア変調信号s203を出力する。ヌル信号生成回路203では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s204を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s203と、ヌル信号s204はIFFT回路204に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s205が出力される。
【0049】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s205は、並列直列変換回路205に入力がなされ、並列直列変換回路205の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路230の出力信号である制御信号s206も併せて入力され、並列直列変換回路205の読み出し順番を操作し、IFFT回路204の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s207として出力される。
【0050】
一方、アンテナ回路206では受信信号s208が受信される。アンテナ回路出力信号s209はスイッチ回路207に入力され、その後、スイッチ回路出力信号s210として干渉信号レベル検出回路208に入力される。干渉信号レベル検出回路208では干渉信号レベル信号s211が出力される。干渉信号閾値回路209では、干渉信号レベル信号s211が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s212を出力する。干渉期間検出回路210では、閾値回路出力信号s212に基いて干渉信号の干渉期間を検出し干渉期間信号s214を出力する。信号送信回路212には、干渉期間信号s214が入力され、これらの情報に基いて送信信号s207に対する出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い、この制御に従った制御送信信号s215が出力される。
以上、干渉信号レベル検出回路208、干渉信号閾値回路209、干渉期間検出回路210、及び信号送信回路212が、第2の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉信号レベル検出手段と、閾値手段と、干渉期間検出手段と、信号送信手段とに対応している。
【0051】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図3に示す。図3に示される第3の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図3において入力信号s301は16QAM変調回路301に入力され変調信号s302を得る。変調信号s302は直列並列変換回路302に入力されサブキャリア変調信号s303を出力する。ヌル信号生成回路303では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s304を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s303と、ヌル信号s304はIFFT回路304に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s305が出力される。
【0052】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s305は、並列直列変換回路305に入力され、並列直列変換回路305の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路330の出力信号である制御信号s306も併せて入力され、並列直列変換回路305の読み出し順番を操作し、IFFT回路304の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s307として出力される。
【0053】
一方、アンテナ回路306では受信信号s308が受信される。アンテナ回路出力信号s309はスイッチ回路307に入力され受信信号の受信時にはスイッチ回路出力信号s310として出力される。ここで、n個の干渉周波数選択フィルタ313にスイッチ回路出力信号s310が入力され、各干渉周波数に応じた抽出が行われn個のフィルタ出力s316が得られる。以降では、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。
【0054】
干渉信号レベル検出回路308では干渉信号レベル信号s311が出力される。干渉信号閾値回路309では、干渉信号レベル信号s311が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s312を出力する。干渉期間検出回路310では、閾値回路出力信号s312に基いて干渉信号の干渉期間を検出し干渉期間信号s314を出力する。
信号送信回路312には、n個の干渉周波数に対応した干渉期間信号s314が入力され、これらの情報に基いて送信信号s307の出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い、この制御に従った制御送信信号s315が出力される。
以上、干渉周波数選択フィルタ313、信号送信回路312が、第3の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ、本発明の干渉周波数選択フイルタ手段と、信号送信手段とに対応している、
【0055】
本発明の第4の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路構成を図4に示す。図4に示される第4の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図4において入力信号s401は16QAM変調回路401に入力され変調信号s402を得る。変調信号s402は直列並列変換回路402に入力されサブキャリア変調信号s403を出力する。ヌル信号生成回路403では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s404を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s403と、ヌル信号s404はIFFT回路404に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s405が出力される。
【0056】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s405は並列直列変換回路405に入力され、並列直列変換回路405の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路430の出力信号である制御信号s406も併せて入力され、並列直列変換回路405の読み出し順番を操作し、IFFT回路404の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s407として出力される。
【0057】
一方、アンテナ回路406では受信信号s408が受信される。アンテナ回路出力信号s409はスイッチ回路407に入力され、その後、スイッチ回路出力信号s410として干渉信号レベル検出回路408に入力される。干渉信号レベル検出回路408では干渉信号レベル信号s411が出力される。干渉信号閾値回路409では、干渉信号レベル信号s411が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s412を出力する。干渉期間検出推定回路410では、閾値回路出力信号s412に基いて干渉信号の干渉期間を検出、その後、推定も行い干渉期間信号s413を出力する。
【0058】
また、干渉信号周期検出推定回路411では、閾値回路出力信号s412に基いて干渉信号の送信周期を検出、その後、推定も行い送信周期信号s414を出力する。また、閾値回路出力信号s412は制御回路414にも入力され送信周期信号s414で示される時間以上に渡り閾値回路出力信号s412が入力されない場合には、リセット信号s417を出力する。信号送信回路412には、干渉期間信号s413、送信周期信号s414、リセット信号s417が入力され、これらの情報に基いて送信信号s407の出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い、かつ、リセット信号s417が入力された場合には、リセット信号s417が出力された干渉信号に対する制御を解除し、制御送信信号s415が出力される。
【0059】
以上、干渉信号レベル検出回路408、干渉信号閾値回路409、干渉期間検出推定回路410、干渉信号周期検出推定回路411、制御回路414、及び信号送信回路412が、第4の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉信号レベル検出手段と、閾値手段と、干渉期間検出推定手段と、干渉信号周期検出推定手段と、制御手段、及び信号送信手段とに対応している。
【0060】
本発明の第5の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図5に示す、図5に示される第5の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図5において入力信号s501は16QAM変調回路501に入力され変調信号s502を得る。変調信号s502は直列並列変換回路502に入力されサブキャリア変調信号s503を出力する。ヌル信号生成回路503では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s504を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s503と、ヌル信号s504はIFFT回路504に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s505が出力される。ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幡の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。
【0061】
OFDM信号s505は、並列直列変換回路505に入力され、並列直列変換回路505の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路530の出力信号である制御信号s506も併せて入力され、並列直列変換回路505の読み出し順番を操作し、IFFT回路504の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s507として出力される。
一方、アンテナ回路506では受信信号s508が受信される。アンテナ回路出力信号s509はスイッチ回路507に入力され、信号受信時にはスイッチ回路出力信号s510として出力される。
【0062】
ここで、n個の干渉周波数選択フィルタ513にスイッチ回路出力信号s510が入力され、各干渉周波数に応じた抽出が行われn個のフィルタ出力s516が得られる。以降では、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。
干渉信号レベル検出回路508では干渉信号レベル信号s511が出力される。干渉信号閾値回路509では、干渉信号レベル信号s511が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s512を出力する。干渉期間検出推定回路510では、閾値回路出力信号s512に基いて干渉信号の干渉期間を検出し、その後、推定した値である干渉期間信号s513を出力する。
【0063】
また、干渉信号周期検出推定回路511では、閾値回路出力信号s512に基いて干渉信号の送信周期を検出し、その後推定した値である送信周期信号s514を出力する。また、閾値回路出力信号s512は制御回路514にも入力され送信周期信号s514で示される長い時間以上に渡り、閾値回路出力信号s512が入力されない場合には、リセット信号s517を出力する。信号送信回路512には、n個の干渉周波数に対応した干渉期間信号s513、送信周期信号s514、及びリセット信号s517が入力され、これらの情報に基いて送信信号s507に対する出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い、かつ、リセット信号s517が入力された場合には、リセット信号が出力された干渉信号に対する制御を解除し、制御送信信号s515が出力される。
以上、干渉周波数選択フィルタ513、信号送信回路512が、第5の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉周波数選択フィルタ手段、及び信号送信手段とに対応している。
【0064】
本発明の第6の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図6に示す。図6に示される第6の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図6において入力信号s601は16QAM変調回路601に入力され変調信号s602を得る。変調信号s602は直列並列変換回路602に入力されサブキャリア変調信号s603を出力する。ヌル信号生成回路603では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s604を出力する。入力切替回路631及び632には、ヌル信号s604とサブキャリア変調信号s603が入力される。このサブキャリア変調信号s603をヌル信号s604で置きかえる操作は、干渉信号複数閾値回路609の出力信号s612の値に比例して干渉期間信号s614で示される時間に亙り行われる。
【0065】
具体的には、入力切替回路631及び632は、共用する他システムが使用する帯域に相当している直列並列変換回路602の出力信号を、複数干渉期間検出回路610の出力信号が示す各干渉期間に亙って、ヌル信号生成回路603の出力信号に置き換える。また、その置き換える数は干渉信号複数閾値回路609の出力信号が大きくなるに従い増加させる。
【0066】
入力切替回路631、632の出力信号s616、及びヌル信号s604はIFFT回路604に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s605が出力される。ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s605は、並列直列変換回路605に入力され、並列直列変換回路605の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路630の出力信号である制御信号s606も併せて入力され、並列直列変換回路605の読み出し順番を操作し、IFFT回路604の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s607として出力される。
【0067】
一方、アンテナ回路606では受信信号s608が受信される。アンテナ回路出力信号s609はスイッチ回路607に入力され、信号受信時にはスイッチ回路出力信号s610として出力される。スイッチ回路出力信号s610は干渉信号レベル検出回路608に入力される。干渉信号レベル検出回路608では干渉信号レベル信号s611が出力される。干渉信号複数閾値回路609では、閾値を複数設定し、干渉信号レベル信号s611が複数設定された閾値を超えたレベルに応じて、その閾値レベルを示す複数閾値回路出力信号s612を出力する。複数干渉期間検出回路610では、干渉信号複数閾値回路609の出力信号s612に基いて干渉信号の各干渉期間を検出し干渉期間信号s614を出力する。
【0068】
信号送信回路612には干渉期間信号s614が入力され、この情報に基いて送信信号s607に対する出力を、停止する制御を行い制御送信信号s615が出力される。
以上、干渉信号レベル検出手段608、干渉信号複数閾値回路609、複数干渉期間検出回路610、信号送信回路612、及び、入力切替回路631、632が、本発明の第6の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉信号レベル検出手段、複数閾値手段、複数干渉期間検出手段、信号送信手段、及び入力切替手段とに対応している。
【0069】
本発明の第7の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図7に示す。図7に示される第7の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図7において入力信号s701は16QAM変調回路701に入力され変調信号s702を得る。変調信号s702は直列並列変換回路702に入力されサブキャリア変調信号s703を出力する。ヌル信号生成回路703では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s704を出力する。入力切替回路731、及び732には、ヌル信号s704とサブキャリア変調信号s703が入力される。
【0070】
本実施の形態では、n個の他システムに対応させた、複数閾値回路出力信号s712、干渉期間信号s713が入力されるが、ここでは、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。このサブキャリア変調信号s703をヌル信号s704で置きかえる操作は、複数閾値回路出力信号s712の値に比例して干渉期間信号s713で示される時間に亙り行われる。
尚、本実施の形態では、n個の他システムに対応させて制御を行う際に、入力切替回路731、及び732は、n個の各干渉期間検出部毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している直列並列変換回路702の出力信号を、複数干渉期間検出回路710の出力信号が示す各干渉期間に亙って、ヌル信号生成回路703の出力信号に置き換える。また、その置き換える数は干渉信号複数閾値回路709の出力信号が大きくなるに従い増加させる。
【0071】
入力切替回路731、732の出力信号s716、及びヌル信号s704はIFFT回路704に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s705が出力される。ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s705は並列直列変換回路705に入力され、並列直列変換回路705の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路1030の出力信号である制御信号s706も併せて入力され、並列直列変換回路705の読み出し順番を操作し、IFFT回路704の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s707として出力される。
【0072】
一方、アンテナ回路706では受信信号s708が受信される。アンテナ回路出力信号s709はスイッチ回路707に入力され、信号受信時にはスイッチ回路出力信号s710として出力される。ここで、n個の干渉周波数選択フィルタ717にスイッチ回路出力信号s710が入力され、各干渉周波数に応じた抽出が行われn個のフィルタ出力s717が得られる。以降では、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。干渉信号レベル検出回路718では干渉信号レベル信号s711が出力される。干渉信号複数閾値回路719では、閾値を複数設定し、干渉信号レベル信号s711が複数設定された閾値を超えたレベルに応じて、その閾値レベルを示す干渉信号複数閾値回路709の出力信号s712を出力する。
【0073】
複数干渉期間検出回路710では、干渉信号複数閾値回路719の出力信号s712に基いて干渉信号の各干渉期間を検出し干渉期間信号s713を出力する。信号送信回路712には干渉期間信号s713が入力され、この情報に基いて送信信号s707 に対する出力を、停止する制御を行い制御送信信号s715が出力される。
以上、干渉周波数選択フィルタ717、信号送信回路712、及び、入力切替回路731、732が、第7の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉周波数選択フィルタ手段、信号送信手段、及び入力切替手段とに対応している。
【0074】
本発明の第8の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図8に示す。図8に示される第8の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図8において入力信号s801は16QAM変調回路801に入力され変調信号s802を得る。変調信号s802は直列並列変換回路802に入力されサブキャリア変調信号s803を出力する。ヌル信号生成回路803では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s804を出力する、入力切替回路832、及び831には、ヌル信号s804とサブキャリア変調信号s803が入力される。
【0075】
このサブキャリア変調信号s803をヌル信号s804で置きかえる操作は、複数閾値回路出力信号s812の値に比例して干渉期間信号s813で示される時間に亙り行われる。具体的には、入力切替回路831、832は、ヌル信号生成回路803、干渉信号複数閾値回路809、直列並列変換回路802、複数干渉期間検出推定回路810、干渉信号周期検出推定回路811及び制御回路814の出力信号を取り込み、共用する他システムが使用する帯域に相当している直列並列変換回路802の出力信号を、複数干渉期間検出回路810の出力信号が示す各干渉期間に亙って、ヌル信号生成回路803の出力信号に置き換える。また、その置き換える数は干渉信号複数閾値回路809の出力信号が大きくなるに従い増加させる。
【0076】
また、このヌル信号生成回路803の出力信号(ヌル信号)に置き換える操作は、送信周期信号s814に従い周期的に行われる。さらに、リセット信号s817が入力切替回路831、832に入力された場合には、この操作を停止する。入力切替回路出力信号s816及びヌル信号s804はIFFT回路804に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s805が出力される。ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s805は、並列直列変換回路805に入力され、並列直列変換回路805の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路830の出力信号である制御信号s806も併せて入力され、並列直列変換回路805の読み出し順番を操作し、IFFT回路804の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s807として出力される。
【0077】
一方、アンテナ回路806では受信信号s808が受信される。アンテナ回路出力信号s809はスイッチ回路807に入力され、信号受信時にはスイッチ回路出力信号s810として出力される。スイッチ回路出力信号s810は干渉信号レベル検出回路808に入力される。干渉信号レベル検出回路808では干渉信号レベル信号s811が出力される。干渉信号複数閾値回路809では、閾値を複数設定し、干渉信号レベル信号s811が複数設定された閾値を超えたレベルに応じて、その閾値レベルを示す干渉信号複数閾値回路809の出力信号s812を出力する。複数干渉期間検出推定回路810では、複数閾値回路出力信号s812に基いて干渉信号の干渉期間を検出、その後、推定を行い干渉期間信号s813を出力する。
【0078】
また、干渉信号周期検出推定回路811では、複数閾値回路出力信号s812を複数回、取り込み、一定期間周期で受信する干渉信号の送信周期を検出し、複数回の検出値に基づいて送信周期の推定を行い、送信周期信号s814を出力する。
また、干渉信号複数閾値回路809の出力信号s812は制御回路814にも入力され送信周期信号s814で示される時間以上に亙り複数閾値回路出力信号s812が入力されない場合には、リセット信号s817を出力する。信号送信回路812には、干渉期間信号s813、送信周期信号s814、リセット信号s817が入力され、これらの情報に基いて送信信号s807に対する出力を、停止する制御を行い、かつ、リセット信号s817が入力された場合にはこの制御を停止し、制御送信信号s815が出力される。
【0079】
以上、干渉信号レベル検出回路808、干渉信号複数閾値回路809、複数干渉期間検出推定回路810、干渉信号周期検出推定回路811、制御回路814、信号送信回路812、及び、入力切替回路831、832が、第8の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉信号レベル検出手段、複数閾値手段、複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段、制御手段、信号送信手段、及び入力切替手段とに対応している。
【0080】
本発明の第9の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図9に示す。図9に示される第9の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図9において入力信号s901は16QAM変調回路901に入力され変調信号s902を得る。変調信号s902は直列並列変換回路902に入力されサブキャリア変調信号s903を出力する。ヌル信号生成回路903では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s904を出力する。入力切替回路932、及び931には、ヌル信号s904とサブキャリア変調信号s903が入力される。
【0081】
本実施の形態では、n個の他システムに対応させた、干渉信号複数閾値回路909の出力信号s912、干渉期間信号s913、送信周期信号s914、リセット信号s918が入力されるように構成されいるが、説明の便宜上、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。
このサブキャリア変調信号s903をヌル信号s904で置きかえる操作は、干渉信号複数閾値回路909の出力信号s912の値に比例して干渉期間信号s913で示される時間に亙り行われる。
【0082】
尚、本実施の形態では、n個の他システムに対応させて制御を行う際に、入力切替回路931及び932は、n個の干渉期間検出部毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している直列並列変換回路902の出力信号を、複数干渉期間検出回路910の出力信号が示す各干渉期間に亙って、ヌル信号生成回路903の出力信号に置き換える。また、その置き換える数は干渉信号複数閾値回路909の出力信号が大きくなるに従い増加させる。
また、このヌル信号に置きかえる操作は、送信周期信号s914に従い周期的に行われる。さらに、リセット信号s918が入力切替回路931、932に入力された場合には、この操作を停止する。入力切替回路出力信号s916及びヌル信号s904はIFFT回路904に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s905が出力される。
【0083】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s905は、並列直列変換回路905に入力され、並列直列変換回路905の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路930の出力信号である制御信号s906も併せて入力され、並列直列変換回路905の読み出し順番を操作し、IFFT回路904の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s907として出力される。
【0084】
一方、アンテナ回路906では受信信号s908が受信される。アンテナ回路出力信号s909はスイッチ回路907に入力され、信号受信時にはスイッチ回路出力信号s910として出力される。ここで、n個の干渉周波数選択フィルタ917にスイッチ回路出力信号s910が入力され、各干渉周波数に応じた抽出が行われn個のフィルタ出力s917が得られる。以降では、ある1つの干渉周波数に対応した実施例について説明を行う。フィルタ出力s917は干渉信号レベル検出回路908に入力される。干渉信号レベル検出回路908では干渉信号レベル信号s911が出力される。
【0085】
干渉信号複数閾値回路909では、閾値を複数設定し、干渉信号レベル信号s911が複数設定された閾値を超えたレベルに応じて、その閾値レベルを示す複数閾値回路出力信号s912を出力する。複数干渉期間検出推定回路910では、複数閾値回路出力信号s912に基いて干渉信号の干渉期間を検出、その後、推定を行い干渉期間信号s913を出力する。また、干渉信号周期検出推定回路911では、複数閾値回路出力信号s912に基いて干渉信号の送信周期を検出、その後、推定を行い送信周期信号s914を出力する。
【0086】
また、複数閾値回路出力信号s912は制御回路914にも入力され送信周期信号s914で示される時間以上に亙り、複数閾値回路出力信号s912が入力されない場合には、リセット信号s918を出力する。信号送信回路912には、干渉期間信号s913、送信周期信号s914、リセット信号s918が入力され、これらの情報に基いて送信信号s907に対する出力を、停止する制御を行い、かつ、リセット信号s918が入力された場合にはこの制御を停止し、制御送信信号s915が出力される。
以上、干渉周波数フィルタ917、信号送信回路912、及び、入力切替回路931、932が、第9の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉周波数選択フィルタ手段、信号送信手段、及び入力切替手段とに対応している。
【0087】
本発明の第10の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図10に示す。図10に示される第10の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図6において入力信号s1001は16QAM変調回路1001に入力され変調信号s1002を得る。変調信号s1002は直列並列変換回路1002に入力されサブキャリア変調信号s1003を出力する。ヌル信号生成回路1003では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s1004を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s1003と、ヌル信号s1004はIFFT回路1004に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s1005が出力される。
【0088】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s1005は、並列直列変換回路1005に入力され、並列直列変換回路1005の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路1030の出力信号である制御信号s1006も併せて入力され、並列直列変換回路1005の読み出し順番を操作し、IFFT回路1004の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s1007として出力される。
【0089】
一方、アンテナ回路1006では受信信号s1008が受信される。アンテナ回路出力信号s1009はスイッチ回路1007に入力され、その後、スイッチ回路出力信号s1010として干渉信号レベル検出回路1008に入力される。干渉信号レベル検出回路1008では干渉信号レベル信号s1011が出力される。干渉信号閾値回路1009では、干渉信号レベル信号s1011が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s1012を出力する。干渉期間検出回路1010では、閾値回路出力信号s1012に基いて干渉信号の干渉期間を検出し干渉期間信号s1014を出力する。
【0090】
信号送信回路1012には、干渉期間信号s1014が入力され、これらの情報に基いて送信信号s1007に対する出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い、この制御に従った制御送信信号s1015が出力される、
一方、干渉期間信号s1014は干渉情報送信回路1015に入力され、干渉信号の干渉期間を他局に周知するための信号が生成され、干渉情報信号s1019が出力される。切替回路1016には、制御送信信号s1015と干渉情報信号s1019が入力され、干渉情報が必要とされる場合には、制御送信信号s1015の送信を一時停止して干渉情報信号s1019が送信される。
【0091】
尚、図10に示した本実施の形態では、干渉信号の干渉期間を検出する干渉期間検出回路1010の出力信号のみが干渉情報送信回路1015に入力され、切替回路1016を介して外部に送信されるように構成されているが、これに限らず、これを含む、図2乃至図9を参照して説明した、または図11、12に示された検出、または推定した干渉信号の干渉期間、送信周期等のうちの少なくとも1つの情報を送信するようにしてもよい。
以上、干渉情報送信回路1015、切替回路1016が、第10の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明の干渉情報送信手段と、切替手段とに対応している。
【0092】
本発明の第11の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図11に示す。図11に示される第11の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである。図11において入力信号s1101は16QAM変調回路1101に入力され変調信号s1102を得る。変調信号s1102は直列並列変換回路1102に入力されサブキャリア変調信号s1103を出力する。ヌル信号生成回路1103では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s1104を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s1103と、ヌル信号s1104はIFFT回路1104に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s1105が出力される。
【0093】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s1105は、並列直列変換回路1105に入力され、並列直列変換回路1105の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路1130の出力信号である制御信号s1106も併せて入力され、並列直列変換回路1105の読み出し順番を操作し、IFFT回路1104の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s1107として出力される。
【0094】
一方、干渉信号用アンテナ回路1116ではアンテナの指向性が干渉信号の信号電力が高い方向に向けられ干渉信号s1108が受信される。
この干渉信号用アンテナ回路1116は、第11の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、本発明のアンテナ手段に対応している。
アンテナ回路出力信号s1110は干渉信号レベル検出回路1108に入力される。干渉信号レベル検出回路1108では干渉信号レベル信号s1111が出力される。干渉信号閾値回路1109では、干渉信号レベル信号s1111が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s1112を出力する。干渉期間検出回路1110では、閾値回路出力信号s1112に基いて干渉信号の干渉期間を検出し干渉期間信号s1113を出力する。
【0095】
また、干渉信号周期検出回路1111では、閾値回路出力信号s1112に基いて干渉信号の送信周期を検出し送信周期信号s1114を出力する。
信号送信回路1112には、干渉期間信号s1113、送信周期信号s1114が入力され、これらの情報に基いて送信信号s1107に対する出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い制御送信信号s1115が出力される。本発明の実施の形態は図2乃至図10に示した実施の形態にも適用可能である。
【0096】
本発明の第12の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を図12に示す。図12に示される第12の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の動作は以下の通りである、図12において入力信号s1201は16QAM変調回路1201に入力され変調信号s1202を得る。変調信号s1202は直列並列変換回路1202に入力されサブキャリア変調信号s1203を出力する。ヌル信号生成回路1203では、Ich、Qchともに0の値を持つヌル信号s1204を出力する。各サブキャリアごとに分けられたサブキャリア変調信号s1203と、ヌル信号s1204はIFFT回路1204に入力されOFDM変調が行われOFDM信号s1205が出力される。
【0097】
ここで、ヌル信号はIF段以上での送信スペクトルの折り返しを避けるために送信帯域幅の帯域両端部に相当するIFFTポイント、かつ共用を図る他システムの帯域に相当するポイントに入力される。OFDM信号s1205は並列直列変換回路1205に入力され、並列直列変換回路1205の読み出し順序を制御するガードインターバル付加制御回路1230の出力信号である制御信号s1206も併せて入力され、並列直列変換回路1205の読み出し順番を操作し、IFFT回路1204の出力信号の一部分を繰り返して読み出したガードインターバルをOFDM信号に付加してOFDMシンボルを生成し送信信号s1207として出力される。
【0098】
一方、指向性可変干渉信号用アンテナ回路1219では、到来方向信号s1220によりアンテナの指向性が制御され干渉信号s1208が受信される。アンテナ回路出力信号s1210は干渉信号レベル検出回路1208に入力され干渉信号レベル信号s1211が出力される。干渉信号レベル信号s1211は干渉信号到来方向推定回路1220に入力され、到来方向推定が行われ到来方向信号s1220が出力される。
以上、指向性可変干渉信号用アンテナ回路1219、干渉信号到来方向推定手段1220が、本発明の第12の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の特徴とするところであり、それぞれ本発明のアンテナ手段、到来方向推定手段に対応している。
【0099】
また、干渉信号閾値回路1209では、干渉信号レベル信号s1211が設定された閾値より大きい場合には、干渉信号が入力されていることを示す閾値回路出力信号s1212を出力する。干渉期間検出回路1210では、閾値回路出力信号s1212に基いて干渉信号の干渉期間を検出し干渉期間信号s1213を出力する。また、干渉信号周期検出回路1211では、閾値回路出力信号s1212に基いて干渉信号の送信周期を検出し送信周期信号s1214を出力する。信号送信回路1212には、干渉期間信号s1213、送信周期信号s1214が入力され、これらの情報に基いて送信信号s1207に対する出力を、干渉信号が到来している場合には停止する制御を行い制御送信信号s1215が出力される。
【0100】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、大送信電力で送信を行う他システムが存在する下で、OFDM変調方式を用いて通信を行う場合に被干渉及び与干渉の影響を抑制し、かつ相互のシステム間での特性劣化の抑制を図ったマルチキャリア変調方式用送信回路を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第10の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第11の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第12の実施の形態に係るマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図13】OFDM信号から他システム信号への影響を低減するようにOFDM信号の中心周波数を他システムが送信する中心周波数に一致させ、与干渉の問題を解決する状態を示す説明図。
【図14】干渉システムと干渉システムの影響を受ける通信システムとの両システム間で影響を及ぼす関係が時間的に変化する状態を示す説明図。
【図15】通信システムの通信局における干渉システムからの干渉波の受信レベルが時間軸上で周期的に変化する状態を示す説明図。
【図16】従来のマルチキャリア変調方式用送信回路の構成を示すブロック図。
【図17】図16に示した従来のマルチキャリア変調方式用送信回路におけるIFFT回路の具体的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
101 16QAM変調器
102 直列並列変換回路
103 ヌル信号生成回路
104 IFFT回路
105 並列直列変換回路
130 ガードインターバル付加制御回路

Claims (12)

  1. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
    前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うとともに、さらに、
    受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、
    前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、
    前記閾値手段の出力信号を取り込み、前記干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出する干渉期間検出手段と、
    前記干渉期間検出手段と前記並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記干渉期間で示される時間に亙り送信を停止する制御を行う信号送信手段とを有することを特徴とするマルチキャリア変調方式用送信回路。
  2. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
    前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うとともに、さらに、
    受信信号を取り込み、受信信号から他システムにおける干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、該干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、 前記閾値手段の出力信号を取り込み、前記干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出する干渉期間検出手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システムの数nに応じてn個有すると共に、
    信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、n個の各干渉期間検出部毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御することを特徴とするマルチキャリア変調方式用送信回路。
  3. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
    前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うととともに、さらに、
    受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、
    前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、
    前記閾値手段の出力信号を取り込み、干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基いて干渉期間の推定も行う干渉期間検出推定手段と、
    前記閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信される干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基いて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、
    前記閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記閾値手段から前記閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段と、
    前記干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段、制御手段及び並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記送信周期ごとに前記干渉期間で示される時間に亙り、前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し、再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段とを有することを特徴とするマルチキャリア変調方式用送信回路。
  4. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力信号が入力され、前記 ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有し、
    前記マルチキャリア変調手段は、共用する他システムが使用する帯域に相当する入力信号として前記サブキャリア信号の代りに前記ヌル信号生成手段の出力信号を取り込み、マルチキャリア変調を行うとともに、さらに、
    受信信号が入力され、この受信信号から他システムの各干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された閾値を超えた場合には閾値を超えたことを示す信号を出力する閾値手段と、前記閾値手段の出力信号を取り込み、干渉信号が一定の閾値以上で受信される他システムの干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基いて干渉期間の推定も行う干渉期間検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信される干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基いて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記閾値手段から前記閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システム数nに応じてn個有すると共に、
    前記n個の各干渉期間検出部における前記干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段の各出力信号、及び前記制御手段から出力されるリセット信号を取り込み、干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、前記n個の各干渉期間検出部毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段を有することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  5. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号が入力され、この信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力手段が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号は、マルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調手段の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを備えるマルチキャリア変調方式用送信回路において、
    受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号レベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、
    前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、
    前記複数閾値手段の出力信号が入力され、該入力信号毎の干渉期間を検出する複数干渉期間検出手段と、
    前記複数干渉期間検出手段及び前記並列直列変換手段の出力信号を取り込み、ある特定の前記閾値を超えている前記閾値信号に基いた前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御する信号送信手段と、
    前記ヌル信号生成手段、直列並列変換手段及びマルチキャリア変調手段の間に設けられた入力切替手段とを有し、
    前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、複数閾値手段、直列並列変換手段及び前記複数干渉期間検出手段の各出力信号を取り込み、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出手段の出力信号が示す前記各干渉期間に渡り、前記複数閾値手段の出力信号の値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置き換える数を増加するように信号の切り替えを行うことを特徴とするマルチキャリア変調方式用送信回路。
  6. 受信信号を取り込み、受信信号から他システムにおける干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタにより抽出された干渉信号レベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、前記複数閾値手段の出力信号が入力され、該入力信号毎の干渉期間を検出する複数干渉期間検出手段とからなる干渉期間検出部を、共用を想定した他システムの数nに応じてn個有すると共に、
    前記信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における複数干渉期間検出手段の出力信号と、前記並列直列変換手段の出力信号とを取り込み、前記n個の各干渉期間検出部毎に、ある特定の前記閾値を超えている前記閾値信号に基いた前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止するように制御し、
    前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、前記直列並列変換手段、n個の前記複数閾値手段及びn個の前記複数干渉期間検出手段の各出力信号が入力され、n個の各干渉期間検出部毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、n個の前記複数閾値手段の出力信号が示す各値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行うことを特徴とする請求項に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  7. 送信データを取り込み、サブキャリア変調を行うサブキャリア変調手段と、
    前記サブキャリア変調手段の出力信号であるサブキャリア変調信号に対して直列並列変換を行う直列並列変換手段と、
    実数信号成分及び虚数信号成分の値が共に0であるヌル信号を出力するヌル信号生成手段と、
    前記直列並列変換手段の出力信号と前記ヌル信号生成手段の出力手段が入力され、前記ヌル信号生成手段の出力信号がマルチキャリア変調信号における両端の複数のサブキャリア信号として入力された状態でマルチキャリア変調を行うマルチキャリア変調手段と、
    ガードインターバルを前記マルチキャリア変調信号の出力信号であるマルチキャリア変調信号に付加するための制御信号を出力するガードインターバル付加制御手段と、
    前記マルチキャリア変調信号と前記ガードインターバル付加制御手段の制御信号が入力され、ガードインターバル付加制御手段の制御信号に応じてマルチキャリア変調信号を並列直列変換し、かつガードインターバル区間を付加するように出力する並列直列変換手段とを有するマルチキャリア変調方式用送信回路において、
    受信信号を取り込み、受信信号と同じ周波数帯域に含まれる他システムからの干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、
    前記干渉レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、
    前記複数閾値手段の出力信号を取り込み、該入力信号毎の干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基づいて干渉期間の推定も行う複数干渉期間検出推定手段と、
    前記複数閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信する干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基づいて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、
    前記複数閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記複数閾値手段から前記複数の各閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段と、
    前記複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段、制御手段及び並列直列変換手段の各出力信号を取り込み、前記送信周期毎に前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し、再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始する信号送信手段と、
    前記ヌル信号生成手段、直列並列変換手段及びマルチキャリア変調手段の間に設けられた入力切替手段とを有し、
    前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、複数閾値手段、直列並列変換手段、複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段及び前記制御手段の各出力信号を取り込み、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出推定手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、前記複数閾値手段の出力信号の値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行い、かつ、この操作を前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号である前記送信周期に基いて繰り返し行い、前記制御手段の出力信号であるリセット信号が入力された場合には、前記直列並列変換手段の出力信号をそのまま出力することを特徴とするマルチキャリア変調方式用送信回路。
  8. 受信信号が入力され、この受信信号から他システムの各干渉周波数の干渉信号を抽出する干渉周波数選択フィルタ手段と、該干渉周波数選択フィルタ手段により抽出された干渉信号のレベルを検出する干渉信号レベル検出手段と、該干渉レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力が設定された複数の閾値を時間経過に従い順次超えていく場合に、どの閾値を超えているのかを示す閾値信号を出力する複数閾値手段と、該複数閾値手段の出力信号を取り込み、該入力信号毎の干渉期間を検出し、複数回の干渉期間の検出値に基づいて干渉期間の推定も行う複数干渉期間検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号を複数回取り込み、一定期間周期で受信する干渉信号の送信周期を検出し、複数回の前記送信周期の検出値に基づいて送信周期の推定も行う干渉信号周期検出推定手段と、前記複数閾値手段の出力信号と前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号を取り込み、前記送信周期より長い一定期間に亙り前記複数閾値手段から前記複数の各閾値を超えたことを示す信号が入力されない場合にはリセット信号を出力する制御手段とからなる干渉期間検出部を、共用する他システムの数nに応じてn個有すると共に、
    前記信号送信手段は、前記n個の各干渉期間検出部における複数干渉期間検出推定手段、干渉信号周期検出推定手段の各出力信号と、前記制御手段からのリセット信号が入力され、前記n個の各干渉期間検出部毎に、前記送信周期で繰り返される前記干渉期間で示される時間に亙り前記並列直列変換手段の出力信号の送信を停止し、前記n個の各干渉期間検出部毎に前記リセット信号が入力された場合には、この送信停止の制御を停止し再び前記並列直列変換手段の出力信号の送信を開始し、
    前記入力切替手段は、前記ヌル信号生成手段、前記直列並列変換手段、n個の前記複数閾値手段、n個の前記複数干渉期間検出推定手段、n個の前記干渉信号周期検出推定手段、及びn個の前記制御手段の各出力信号が入力され、前記n個の各干渉期間検出部毎に、共用する他システムが使用する帯域に相当している前記直列並列変換手段の出力信号について、前記複数干渉期間検出推定手段の出力信号が示す各前記干渉期間に亙り、前記複数閾値手段の出力信号が示す値が大きくなるに従い、前記直列並列手段の出力信号を前記ヌル信号生成手段の出力信号に置きかえる数を増加するように信号の切り替えを行い、かつこの操作を前記干渉信号周期検出推定手段の出力信号である前記送信周期に基いて繰り返し行い、かつ、前記制御手段の出力信号であるリセット信号が入力された場合には、前記直列並列変換手段の出力信号をそのまま出力することを特徴とする請求項7に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  9. 前記干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号の情報を送信信号として出力する干渉情報送信手段と、
    前記信号送信手段と前記干渉情報送信手段の出力信号とが入力され、これらの各入力信号を切替えて出力する切替え手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  10. 干渉信号の到来方向の利得が高いアンテナ手段を有し、
    前記アンテナ手段の出力信号を前記干渉信号レベル検出手段の入力信号とすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  11. 前記干渉信号レベル検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力に基づいて干渉信号の到来方向を推定する到来方向推定手段を有し、
    前記アンテナ手段は、その指向特性が可変であり、前記到来方向推定手段の出力信号である推定された前記到来方向に従って、その指向特性を制御することを特徴とする請求項10に記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
  12. 前記干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出手段の出力信号、あるいは、前記干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号、あるいは、前記複数干渉期間検出推定手段と前記干渉信号周期検出推定手段の少なくとも1つの出力信号の情報を送信信号として出力する干渉情報送信手段と、
    前記信号送信手段と前記干渉情報送信手段の出力信号が入力され、これらの各入力信号を切替えて出力する切替え手段を有することを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載のマルチキャリア変調方式用送信回路。
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