JP2006345243A - 基地局装置、通信端末装置及び送信方法 - Google Patents

基地局装置、通信端末装置及び送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 P−MP型無線通信システムを配置する場合に、同一の周波数帯域を使用する既存の無線通信システムに与える干渉量を抑制することができ、かつ、当該P−MP型無線通信システムにおける周波数の空間利用効率を高めること。
【解決手段】 使用サブキャリア選択部102は、干渉状況記憶部101の記憶内容に基づいて他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアを選択する。報知情報生成部103は、使用サブキャリア選択部102が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する。変調部104、105は、報知情報、ユーザデータをアナログ信号に変調する。S/P変換部106は、逆フーリエ変換した場合に使用サブキャリア選択部102が選択したサブキャリアに配置されるように、変調部104、105から出力された1本の直列な信号列を並列な信号列に変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、P−MP(Point to Multipoint)型無線通信システムに使用される基地局装置、通信端末装置及び送信方法に関する。
近年、無線通信システムに対する伝送レートの向上の要求は増加の一途をたどっており、これを実現するために一つの無線通信システムが占有する帯域の拡大の要望も高まっている。一方、無線周波数は有限の資源であり、既に多くの無線通信システムがそれぞれの周波数帯にて稼動し、多くの通信事業者が事業を行っている。
このような無線周波数使用環境の中に新たな無線通信システムを配置するためには、同一の周波数帯域を使用する他の無線通信システムとの共用を図るべく、互いに干渉を避ける工夫が必要となる。
P−P(Point to Point)型無線通信システム同士の場合、アンテナ指向性を急峻にすることにより、比較的容易に互いに干渉を避け、サービスエリアの棲み分けを行うことができる。ところが、P−MP型無線通信システムを新たに配置する場合、サービスエリアを面として確保する必要があるため、アンテナ指向性を急峻にする方法は使えない。
従来技術としては、P−MP型無線通信システムを新たに配置する際に、当該既存の無線通信システムに使用されている周波数帯域を検知し、該当するキャリアのみ使用しない、または、干渉レベルに応じて使用するサブキャリアを減らして干渉量を抑制する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、既存の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域は、セル毎に異なる。例えば、図4の場合、セル1では、基地局装置10が通信端末装置11との通信において使用する全体の周波数帯域BWの中で、既存の無線通信システムAで使用される周波数帯域BWaと既存の無線通信システムBで使用される周波数帯域BWbとで干渉がおこり、セル2では、基地局装置20が通信端末装置21との通信において使用する全体の周波数帯域BWの中で、既存の無線通信システムAで使用される周波数帯域BWaのみで干渉がおこる。また、同一セル内でも、エリアによって干渉の有無や干渉となる周波数帯域が異なる。
特開2001−285236号公報
しかしながら、上記従来の方法では、新規に配置された無線通信システムの基地局装置が、提供するサービスエリア全体に対して帯域制限を行うため、空間利用上効率が悪くなってしまうという問題がある。また、上記従来の方法では、他の無線通信システムと共用の帯域を送信機側が一方的に遮蔽するため、受信側では誤り訂正機能と併用しても通信品質が劣化し、フェージングなどの要因により誘発されるビットエラー耐力を減少させてしまうという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、P−MP型無線通信システムを配置する場合に、同一の周波数帯域を使用する既存の無線通信システムに与える干渉量を抑制することができ、かつ、当該P−MP型無線通信システムにおける周波数の空間利用効率を高めることができる基地局装置、通信端末装置及び送信方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の基地局装置は、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択するサブキャリア選択手段と、前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する報知情報生成手段と、前記報知情報及びユーザデータを前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアで送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の基地局装置は、通信相手から送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定手段と、前記到来方向推定手段が推定した到来方向において、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択するサブキャリア選択手段と、前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する報知情報生成手段と、前記報知情報及びユーザデータを前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアで指向性送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の通信端末装置は、上記の基地局装置においてデータ送信用として選択したサブキャリアを示す報知情報を取得する報知情報取得手段と、前記報知情報に示されるサブキャリアの信号を復調してユーザデータを得る受信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の送信方法は、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択する工程と、前記選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する工程と、前記報知情報及びユーザデータを前記選択したサブキャリアで送信する工程と、を具備する方法を採る。
本発明の送信方法は、通信相手から送信された信号の到来方向を推定する工程と、前記推定した到来方向において、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択する工程と、前記選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する工程と、前記報知情報及びユーザデータを前記選択したサブキャリアで指向性送信する工程と、を具備する方法を採る。
本発明によれば、他の無線通信システムに対して干渉の影響があるパスの当該他の無線通信システムで使用される周波数帯域のみを制限することができるので、同一の周波数帯域を使用する既存の無線通信システムに与える干渉量を抑制することができ、かつ、当該P−MP型無線通信システムにおける周波数の空間利用効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、基地局装置が、N本のサブキャリアのうち、他の無線通信システムに対して干渉となるn本のサブキャリアを除いた(N−n)本のサブキャリアで信号を送信する場合について説明する(nは0以上の整数、Nは複数、N>n)。
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図1において受信機側は省略する。
図1の基地局装置100は、干渉状況記憶部101と、使用サブキャリア選択部102と、報知情報生成部103と、変調部104、105と、S/P(シリアル/パラレル)変換部106と、IFFT(逆フーリエ変換)部107と、P/S(パラレル/シリアル)変換部108と、送信無線部109と、アンテナ110と、から主に構成される。
干渉状況記憶部101は、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を示す情報を記憶する。使用サブキャリア選択部102は、干渉状況記憶部101の記憶内容に基づいて他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外の(N−n)本のサブキャリアを選択し、選択結果を示す情報を報知情報生成部103及びS/P変換部106に出力する。
報知情報生成部103は、使用サブキャリア選択部102が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する。なお、報知情報の形態は、サブキャリア番号、周波数帯域の絶対値等、どのような形式でも構わない。変調部104は、報知情報をBPSK、QPSKなどのデジタルデータに変調し、S/P変換部106に出力する。変調部105は、ユーザデータをアナログ信号に変調し、S/P変換部106に出力する。
S/P変換部106は、逆フーリエ変換した場合に使用サブキャリア選択部102が選択したサブキャリアに配置されるように、変調部104と変調部105から出力された1本の直列な信号列を(N−n)本の並列な信号列に変換し、IFFT部107に出力する。なお、S/P変換部106は、通信開始時に、変調部104から出力された報知情報の変調信号を、所定のサブキャリア、例えば、使用サブキャリア選択部102が選択したサブキャリアの中で周波数が最も高いサブキャリアに配置されるように、あるいは、あらかじめ決められたポイントに配置するようにS/P変換する。
IFFT部107は、S/P変換部106の出力信号に対して逆フーリエ変換を行い、P/S変換部108に出力する。P/S変換部108は、IFFT部107から出力された(N−n)本の並列な信号列を1本の直列な信号列に変換し、送信無線部109に出力する。
送信無線部109は、P/S変換部108の出力信号に対して、アップコンバート、増幅等の無線処理を行い、アンテナ110から無線送信する。
上記構成により、基地局装置100から無線送信されるマルチキャリアの信号の周波数帯域は、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を除いたものとなる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図2おいて送信機側は省略する。
図2の通信端末装置200は、アンテナ201と、受信無線部202と、S/P変換部203と、FFT(フーリエ変換)部204と、P/S変換部205と、復調部206、208と、報知情報取得部207と、から主に構成される。
受信無線部202は、アンテナ201に受信された無線周波数の信号に対して、ダウンコンバート、増幅等の無線処理を行い、S/P変換部203に出力する。S/P変換部203は、受信無線部202から出力された1本の直列な信号列をN本の並列な信号列に変換し、FFT部204に出力する。FFT部204は、S/P変換部203の出力信号に対してフーリエ変換を行い、P/S変換部205に出力する。
P/S変換部205は、通信開始時には、FFT部204から出力されたN本の並列な信号列から報知情報を取り出し、1本の直列な信号列に変換し、復調部206に出力する。また、P/S変換部205は、報知情報取得部207から報知情報を入力した後には、報知情報に示される(N−n)本の並列な信号列を1本の直列な信号列に変換し、復調部208に出力する。
復調部206は、P/S変換部205の出力信号を復調し、報知情報取得部207に出力する。報知情報取得部207は、復調部206の出力データから報知情報を取得し、P/S変換部205に出力する。復調部208は、P/S変換部205の出力信号を復調し、ユーザデータを得る。
このように、本実施の形態によれば、P−MP型無線通信システムのセル毎に、各セルの基地局装置が、データ送信用のサブキャリアを選択し、通信端末装置に報知することにより、各セルで制限する周波数帯域の幅を必要最小限とするように、セル毎にきめ細かく通信条件を設定することができる。この結果、P−MP型無線通信システムを配置する場合に、同一の周波数帯域を使用する既存の無線通信システムに与える干渉量を抑制することができ、かつ、当該P−MP型無線通信システムにおける周波数の空間利用効率を高めることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、基地局装置が、N本のサブキャリアのうち、他の無線通信システムに対して干渉となるn本のサブキャリアを除いた(N−n)本のサブキャリアからなる信号をM本のアンテナ素子からなるアダプティブアレーアンテナから可変の指向性で無線送信する場合について説明する(nは0以上の整数、N、Mは複数、N>n)。なお、本実施の形態における通信端末装置の構成は、図2に示した通信端末装置200と同一であるため、説明を省略する。また、ここでは簡単のため、ひとつの端末の場合について記述している。複数端末の場合は無線部を除き許容端末数分の構成となり、送信時に信号が合成される。
図3は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。図3において、アダプティブアレーアンテナのアンテナ素子数Mを3として説明する。なお、図3に示す基地局装置300において、図1に示した基地局装置100と共通する構成部分には、図1と同一符号を付し説明を省略する。
図3に示す基地局装置300は、図1に示した基地局装置100と比較して、ウェイト乗算部301、3つの受信無線部351−1〜351−3、AAA(アダプティブアレーアンテナ)受信部352、復調部353、到来方向推定部354及びウェイト算出部355を追加した構成を採る。また、基地局装置300は、それぞれ送信無線部109−1〜109−3、アンテナ110−1〜110−3を3つ具備する。
使用サブキャリア選択部102は、干渉状況記憶部101の記憶内容に基づいて、到来方向推定部354で推定された通信端末装置の方向において他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外の(N−n)本のサブキャリアを選択し、選択結果を示す情報を報知情報生成部103及びS/P変換部106に出力する。
P/S変換部108は、IFFT部107から出力された(N−n)本の並列な信号列を1本の直列な信号列に変換し、ウェイト乗算部301に出力する。ウェイト乗算部301は、P/S変換部108の出力信号に対してウェイト算出部355が算出したウェイトを乗算し、送信無線部109−1〜109−3に出力する。送信無線部109−1〜109−3は、ウェイト乗算部301の出力信号に対して、アップコンバート、増幅等の無線処理を行い、対応するアンテナ110−1〜110−3から無線送信する。
受信無線部351−1〜351−3は、アンテナ素子110−1〜110−3に受信された信号に対して、ダウンコンバート、増幅等の無線処理を行い、AAA受信部352及び到来方向推定部354に出力する。AAA受信部352は、受信無線部351−1〜351−3から出力されたそれぞれの信号に、SIR(Signal to Noise Ratio)が最大となるように計算した受信ウェイトを乗算して合成する。AAA受信部352は、合成後の信号を復調部353に出力する。復調部353は、AAA受信部352の出力信号を復調し、受信データを得る。
到来方向推定部354は、受信無線部351−1〜351−3から出力されたそれぞれの信号を用いて通信相手から送信された信号の到来方向を推定し、推定結果を示す情報を使用サブキャリア選択部102及びウェイト算出部355に出力する。
このように、本実施の形態によれば、P−MP型無線通信システムのセル毎、かつ、通信端末装置の位置に応じて、各セルの基地局装置が、データ送信用のサブキャリアを選択し、通信端末装置に報知することにより、各セルで制限する周波数帯域の幅を必要最小限とするように、セル毎にきめ細かく通信条件を設定することができる。この結果、P−MP型無線通信システムを配置する場合に、同一の周波数帯域を使用する既存の無線通信システムに与える干渉量を抑制することができ、かつ、実施の形態1よりもさらに当該P−MP型無線通信システムにおける周波数の空間利用効率を高めることができる。
本発明は、P−MP型無線通信システムの基地局装置、通信端末装置に用いるに好適である。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図 P−MP型無線通信システムを示す図
符号の説明
100、300 基地局装置
101 干渉状況記憶部
102 使用サブキャリア選択部
103 報知情報生成部
104、105 変調部
106、203 S/P変換部
107 IFFT部
108、205 P/S変換部
200 通信端末装置
204 FFT部
206、208 復調部
207 報知情報取得部

Claims (5)

  1. 他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択するサブキャリア選択手段と、
    前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する報知情報生成手段と、
    前記報知情報及びユーザデータを前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアで送信する送信手段と、を具備する基地局装置。
  2. 通信相手から送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定手段と、
    前記到来方向推定手段が推定した到来方向において、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択するサブキャリア選択手段と、
    前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する報知情報生成手段と、
    前記報知情報及びユーザデータを前記サブキャリア選択手段が選択したサブキャリアで指向性送信する送信手段と、を具備する基地局装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の基地局装置においてデータ送信用として選択したサブキャリアを示す報知情報を取得する報知情報取得手段と、
    前記報知情報に示されるサブキャリアの信号を復調してユーザデータを得る受信手段と、を具備する通信端末装置。
  4. 他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択する工程と、
    前記選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する工程と、
    前記報知情報及びユーザデータを前記選択したサブキャリアで送信する工程と、を具備する送信方法。
  5. 通信相手から送信された信号の到来方向を推定する工程と、
    前記推定した到来方向において、他の無線通信システムに対して干渉となる周波数帯域を検出し、検出した周波数帯域以外のサブキャリアをデータ送信用として選択する工程と、
    前記選択したサブキャリアを示す報知情報を生成する工程と、
    前記報知情報及びユーザデータを前記選択したサブキャリアで指向性送信する工程と、を具備する送信方法。
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