JP3578170B2 - 水洗便器 - Google Patents

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Description

本発明は洗浄水を溜水として貯留するボウル部を有する便器本体と、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給手段とを備える水洗便器に関する。
洗浄水を溜水として貯留するボウル部を有する便器本体と、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給手段とを備える水洗便器であって、サイホン現象の発生を促進すべくボウル部の底部から排水トラップへ向けて吐出するジェット吐水に空気を吸引混入して節水を図った水洗便器が、特許文献1に特開平6−299585号等に開示されている。
・・・特開平6−299585号公報
洗浄水中に多数の気泡が分散混入した洗浄水の気泡流は、固体表面に衝突した際の水跳ねや騒音が少なく、また固体表面に衝突した際に発生する高周波振動により高い洗浄力を有する。従って、洗浄水の気泡流は、単にジェット吐水の節水に有効であるのみならず、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面の洗浄にも有効である。本発明は溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面の洗浄に、気泡流を有効利用した水洗便器を提供することを目的とする。
本発明においては、上記課題を解決するために、洗浄水を溜水として貯留するボウル部を有する便器本体と、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面に沿って洗浄水を略水平に吐出し、ボウル部内壁面に沿って旋回させる第1洗浄水吐出部分と、第1洗浄水吐出手段から吐出する加圧洗浄水に空気を混入する空気混入手段を備え、また、前記空気混入手段には、一端が空気混入手段に連通し他端が大気開放された空気導入管を備える構成とした。
第1洗浄水吐出手段により、洗浄水の気泡流が、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面に沿って略水平に吐出される。洗浄水の気泡流はボウル部内壁面に衝突する際の水跳ねや騒音が少ないので、ボウル部内壁面の洗浄が衛生化され静音化される。洗浄水の気泡流は、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面上を周回しつつ、ボウル部内壁面を洗浄する。
ボウル部内壁面上を周回する洗浄水の気泡流は、ボウル部内壁面上に滞留する時間が長いので、気泡流自体の高い洗浄力と相まって、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面を強力に洗浄する。
洗浄水に多数の気泡が分散混入されることにより、ボウル部内壁面の洗浄に要する洗浄水の節水が図られる。上記説明から分かるように、本発明に係る水洗便器においては、気泡流を有効利用して、ボウル部内壁面の洗浄に要する洗浄水の節水と、ボウル部内壁面の洗浄の衛生化と静音化と、ボウル部内壁面の洗浄力強化とを達成している。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は第1洗浄水吐出手段から吐水される洗浄水の流量を制御する洗浄水流量制御手段を備える。洗浄水の流量を制御して洗浄水の流速を制御することにより、空気混入率を制御することができ、ひいては空気混入率を適正値に制御して洗浄水の気泡流を生成することができる。
本発明の水洗便器においては、気泡流を有効利用して、ボウル部内壁面の洗浄に要する洗浄水の節水と、ボウル部内壁面の洗浄の衛生化と静音化と、ボウル部内壁面の洗浄力を強化する効果がある。
また、空気導入管の配設により、空気吸引位置の配置の自由度が増し、便器利用者の目に触れない場所で、且つ水のかからない場所に空気吸引位置を配置することが可能となる。空気導入管の配設により、空気混入手段で発生する騒音を利用者から遠ざけることが可能となり、水洗便器の静音性が向上する。
本発明の実施例を説明する。図1に示すように、サイホン式の便器本体1は、溜水を貯留するボウル部2と、一端がボウル部2の底部に連通するリバースタイプのSトラップ3と、ボウル部2の上端周縁に配設されたボウル部2内壁面のオーバーハング4と、ボウル部2の後方に配設された機器収納区画5とを備えている。Sトラップ3の他端は、図示しない外部排出管に接続している。
機器収納区画5内に、バルブユニット6が収納されている。バルブユニット6は、図2に示すように、止水弁7と、洗浄水流路8を介して止水弁7に接続された流路切替弁9と、洗浄水流路10aを介して流路切替弁9に接続された大流量用定流量弁11aと、洗浄水流路10bを介して流路切替弁9に接続された小流量用定流量弁11bと、大流量用定流量弁11aから延びる洗浄水流路12aと、小流量用定流量弁11bから延びる洗浄水流路12bと、洗浄水流路12aの末端と洗浄水流路12bの末端とが接続する洗浄水流路13とを有している。止水弁7、流路切替弁9は、図示しない制御装置を介して、図示しない電磁ソレノイドにより駆動される。便器洗浄操作を指示するための図示しない操作装置が配設されている。
止水弁14を介して水道配管15に接続する洗浄水配管16が、バルブユニット6の止水弁7に接続している。バルブユニット6の洗浄水流路13は、洗浄水配管17に接続している。図1に示すように、洗浄水配管17は空気混入装置18に接続している。空気混入装置18は、洗浄水配管19を介して洗浄水吐出ノズル20に接続している。洗浄水吐出ノズル20は、ボウル部2内の溜水の静止界面よりも上方に、且つオーバーハング4の直下に配設されている。洗浄水吐出ノズル20は、ボウル部2の側壁を貫通してボウル部2の内壁面に開口している。洗浄水吐出ノズル20の吐出口はボウル部2の内壁面に沿って略水平に差し向けられている。空気混入装置18から延びる空気導入配管21が、洗浄水配管19に平行に延在している。空気導入配管21は洗浄水吐出ノズル20の上方で、ボウル部2の側壁を貫通してボウル部2の内壁面に開口している。
図3に示すように、空気混入装置18は、洗浄水用管部材18aと、洗浄水用管部材18aに直交する空気用管部材18bとを有している。洗浄水用管部材18aの一端は洗浄水配管17に接続し、他端は洗浄水配管19に接続している。空気用管部材18bは空気導入配管21に接続している。
本実施例に係る水洗便器の作動を説明する。便器利用者が、図示しない操作装置を操作して、便器洗浄を指示すると、バルブユニット6の止水弁7が開くと共に、流路切替弁9が洗浄水流路8を洗浄水流路10aに接続する。止水弁7、洗浄水流路8、流路切替弁9、洗浄水流路10aを介して大流量用定流量弁11aに洗浄水が流入する。大流量用定流量弁11aで所定の大流量に流量調整された洗浄水が、洗浄水流路12a、13、洗浄水配管17を介して、空気混入装置18へ流入する。空気混入装置18の洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水のエジェクタ作用により、ボウル部2内の空気が、空気導入配管21内へ吸引される。空気導入配管21内へ吸引された空気は、空気用管部材18bを介して、洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水に吸引混入される。洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流量は、大流量用定流量弁11aにより所定の適正な大流量に調整されており、ひいては洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流速は適正値に調整されているので、空気混入率は130%程度未満に抑制される。この結果、空気が混入された洗浄水は、空気層と洗浄水層とが分離し空気層内に洗浄水のミストが分散する噴霧流とはならず、洗浄水中に多数の気泡が分散混入した気泡流となる。
洗浄水の気泡流は、洗浄水配管19を通り、洗浄水吐出ノズル20からボウル部2内へ吐出する。洗浄水の気泡流は、溜水の静止界面よりも上方のボウル部2内壁面に沿って略水平に吐出される。洗浄水の気泡流はボウル部2内壁面に衝突する際の水跳ねや騒音が少ないので、ボウル部2内壁面の洗浄が衛生化され静音化される。洗浄水の気泡流は、溜水の静止界面よりも上方のボウル部2内壁面上を周回しつつ、ボウル部内壁面を洗浄する。ボウル部2内壁面上を周回する洗浄水の気泡流は、ボウル部2内壁面上に滞留する時間が長いので、高周波振動の惹起による気泡流自体の高い洗浄力と相まって、溜水の静止界面よりも上方のボウル部2内壁面を強力に洗浄する。洗浄水に多数の気泡が分散混入されることにより、ボウル部2内壁面の洗浄に要する洗浄水の節水が図られる。
上記説明から分かるように、本実施例に係る水洗便器においては、気泡流を有効利用して、ボウル部2内壁面の洗浄に要する洗浄水の節水と、ボウル部2内壁面の洗浄の衛生化と静音化と、ボウル部2内壁面の洗浄力強化とを達成している。
洗浄水吐出ノズル20からボウル部2内への大流量の洗浄水吐出が所定時間継続すると、Sトラップ3が汚水で満たされ、サイホン現象が発生する。サイホン現象により、ボウル部2内の汚水が一気にSトラップ3を介して、外部排出管へ排出される。Sトラップ3の空気吸込によりサイホン現象が終了し、ボウル部2内の汚水排出が終了する。
ボウル部2内の汚水排出が終了した時点で、バルブユニット6の流路切替弁9は、流路8の接続先を流路10aから流路10bヘ切り替える。止水弁7、洗浄水流路8、流路切替弁9、洗浄水流路10bを介して小流量用定流量弁11bに洗浄水が流入する。大流量用定流量弁1baで所定の小流量に流量調整された洗浄水が、洗浄水流路12a、13、洗浄水配管17を介して、空気混入装置18へ流入する。空気混入装置18の洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流量が少ないので、エジェクタ作用が抑制され、洗浄水中への空気の混入が抑制される。この結果気泡含有量が少ない洗浄水が、洗浄水吐出ノズル20を介して、ボウル部2へ供給される。ボウル部2へ供給された洗浄水により、ボウル部2に溜水が形成される。吐出流量が少ないので、洗浄水がボウル部2内壁面に衝突する際の水跳ね、騒音は少ない。
洗浄水吐出ノズル20からボウル部2内への小流量の洗浄水吐出が所定時間継続すると、止水弁7が閉じて、洗浄水吐出ノズル20からの洗浄水の吐出が終了し、便器洗浄が終了する。
本実施例に係る水洗便器においては、水道配管15から便器本体1へ直接洗浄水を供給している。水道配管15内の水圧は、便器本体の近傍に配設した洗浄水貯留タンクから水頭差を利用して便器本体に洗浄水を供給する場合の前記水頭差に比べて高い。水道配管15から便器本体1へ洗浄水を直接供給することにより、水道配管15内の水圧を利用して空気混入装置18の洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流速を十分に高め、十分な量の空気を洗浄水中に吸引混入して、洗浄水の気泡流を生成することができる。
本実施例に係る水洗便器においては、ボウル部2内壁面の上端にオーバーハング4が形成されているので、略水平に吐出した洗浄水の気泡流がボウル部2の上端を越えて外部へ流出する事態の発生が防止される。
本実施例に係る水洗便器においては、洗浄水吐出ノズル20はオーバーハング4の直下に配設されているので、溜水の静止界面よりも上方のボウル部2内壁面の略全面を洗浄することが可能である。
本実施例に係る水洗便器においては、洗浄水配管19を介して空気混入装置18を洗浄水吐出ノズル20に接続している。この結果、空気混入装置18を洗浄水吐出ノズル20から所定距離離して配設することが可能となり、ボウル部2側壁の洗浄水吐出ノズル20貫通部をシールするシール部材の配設が容易になる。
本実施例に係る水洗便器においては、空気混入装置18から空気導入配管21が延びている。空気導入配管21の配設により、空気吸引位置の配置の自由度が増し、便器利用者の目に触れない場所で、且つ水のかからない場合に空気吸引位置を配置することが可能となる。空気導入配管21の配設により、空気混入装置18で発生する騒音を利用者から遠ざけることが可能となり、水洗便器の静音性が向上する。
本実施例に係る水洗便器においては、空気導入配管21の開放端はボウル部2内壁面に開口している。この結果、洗浄水吐出ノズル20が閉塞した場合に、洗浄水をボウル部2に排出することができる。
本実施例に係る水洗便器においては、洗浄水配管19と空気導入配管21とは略平行に延在している。両者を略平行に延在させることにより、空気混入装置18、洗浄水配管19、洗浄水吐出ノズル20、空気導入配管21により構成される装置が小型化される。
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。図3に示すように、空気導入配管21の途上に膨出部21aを形成しても良い。膨出部21aが消音器として機能し、空気混入装置18で発生した騒音を低減できる。図3に示すように、空気導入配管21から分岐して下方へ延在する洗浄水排出管22を配設しても良い。空気混入装置18から逆流する洗浄水を、空気導入配管21から洗浄水排出管22を介して排出することにより、洗浄水への安定した空気混入が可能となる。空気導入配管21を高速で流れる空気と水との接触を防止することにより、前記接触による騒音の発生を防止できる。図3で二点鎖線で示すように、空気導入配管21を開放端へ向けて下方へ傾斜させても良い。空気導入配管21が、開放端へ向かって下方へ傾斜していれば、空気混入手装置18から逆流する洗浄水は、自重によって開放端へ向けて流れ、開放端からボウル部2へ排出される。空気導入配管21を除去しても良い。
洗浄水配管19を短くして空気混入装置18を洗浄水吐出ノズル20の直近に配設しても良い。空気混入装置18と洗浄水吐出ノズル20との間の距離を短くすることにより、空気混入装置18と洗浄水吐出ノズル20との間の配管19に起因する圧力損失による吐出気泡流の流速低下を抑制し、吐出気泡流の洗浄力低下を抑制することができる。図4に示すように、洗浄水用管部材18a′の側壁に空気穴18b′が穿設された空気混入装置18′を、洗浄水配管を介することなく洗浄水吐出ノズル20′に直結しても良い。空気混入装置18′と洗浄水吐出ノズル20′とを直結することにより、洗浄水配管19が不要になり、当該配管による圧力損失が零になる。
図5に示すように、洗浄水配管19に膨出部19aを形成しても良い。膨出部19a内に気泡が混入された洗浄水を一時的に滞留させることにより、大径気泡の破砕が促進され、気泡の分散が促進され、気泡流の生成が促進される。図5に示すように、洗浄水配管19の膨出部19aよりも上流側の部位と、膨出部19aよりも下流側の部位とを、互いに偏心させても良い。洗浄水配管19の膨出部19aよりも上流側の部位と、膨出部19aよりも下流側の部位とを、互いに偏心させることにより、膨出部19a内での気泡が混入された洗浄水の一時的な滞留が促進され、大径気泡の破砕が促進され、気泡の分散が促進され、気泡流の生成が促進される。
図1に示すように、空気導入配管21の途上に流量調整弁23を配設しても良い。定流量弁11aの作動不良等により空気混入装置18の洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流量が変動する場合でも、洗浄水流量の変動に応じて空気混入量を調整することにより、安定して気泡流を生成することができる。
流路切替弁9、定流量弁11a、11bを除去し、洗浄水流路8を流量調整弁を介して洗浄水流路13に接続しても良い。流量調整弁によって空気混入装置18の洗浄水用管部材18aを流れる洗浄水の流量を調整し、空気混入率を適正値に調整して、洗浄水の気泡流を生成することができる。また、便器洗浄時の大流量と溜水供給時の小流量とを流量調整弁によって得ることができる。
バルブユニット6に代えて、フラッシュバルブを配設しても良い。適正な流量特性を有するフラッシュバルブを使用することにより、気泡流を吐出する便器洗浄と、気泡の混入率が少ない洗浄水による溜水の生成とを実現できる。
図6に示すように、洗浄水流路13の下流端を流路切替弁24に接続し、流路切替弁24から洗浄水配管17と洗浄水配管25とを延在させ、洗浄水配管25の下流端に接続した洗浄水吐出ノズル26をボウル部2の底面に且つSトラップ3へ差し向けて開口させても良い。
上記構成によれば、流路切替弁24から洗浄水配管17へ大流量の洗浄水を流し、洗浄水の気泡流を洗浄水吐出ノズル20からボウル部2内壁面に沿って吐出させて、溜水の境界線より上方のボウル部2内壁面を洗浄し、次いで、流路切替弁24から洗浄水配管25へ大流量の洗浄水を流し、ボウル部2の底部を貫通する洗浄水吐出ノズル26からSトラップ3へ向けて気泡を含まない洗浄水を吐出させてボウル部2の溜水をSトラップ3へ向けて駆動し、サイホン現象を起こさせてボウル部2内の汚水を一気に外部排出管へ排出し、次いで、流路切替弁24から洗浄水配管17へ小流量の洗浄水を流し、気泡含有量の少ない洗浄水を洗浄水吐出ノズル20からボウル部2内壁面に沿って吐出させて溜水を形成することができる。
洗浄水吐出ノズル26から洗浄水を吐出してボウル部2の溜水を駆動することにより、サイホン現象の発生が促進され、水洗便器の汚水排出機能が強化される。洗浄水吐出ノズル20からの洗浄水吐出によってボウル部2の溜水の水位が上昇した時点で、洗浄水吐出ノズル26からの洗浄水吐出へ切り替えることにより、洗浄水吐出ノズル26から吐出する洗浄水による溜水駆動作用に、溜水の水位上昇による溜水駆動作用が付加される。この結果、洗浄水吐出ノズル26から吐出する洗浄水の溜水駆動機能が強化される。洗浄水吐出ノズル26から吐出する洗浄水には空気を混入しないので、空気混入による洗浄水の流速低下が無く、高速の洗浄水を洗浄水吐出ノズル26から吐出することができる。この結果、洗浄水吐出ノズル26から吐出する洗浄水の溜水駆動機能が強化される。
逆流防止機能付きの空気混入装置を用いても良い。図7に示すように、空気混入装置28の、洗浄水用管部材28aから延びる空気用管部材28bに、可動弁体29aと弁座29bとから成る逆流防止弁29が取り付けられている。弁座29bに対峙して、空気用管部材28bに弁体支持部28b1 が形成されている。支持部28b1 には、複数の通気溝28b2 が形成されている。弁体29aは洗浄水よりも密度の小さな素材で構成されている。空気混入装置28においては、通常の状態では、逆流防止弁29の弁体29aは自重により弁座29bから離れて、支持部28b1 に当接している。空気用管部材28bヘ吸引された空気は、複数の通気溝28b2 を通って、洗浄水用管部材28aを流れる洗浄水に混入される。洗浄水用管部材28aから洗浄水が空気用管部材28bへ逆流すると、逆流する洗浄水から付勢力を受けた弁体29aが支持部28b1 から離れ、弁座29bに押し当てられる。この結果、空気用管部材28bが閉鎖され、洗浄水の外部への漏出が防止される。
弁体29aと弁座29bとから成る逆流防止弁29は構造が単純であり、容易に製造可能である。弁体29aの密度は洗浄水よりも小さいので、洗浄水の逆流速度が遅い場合でも、逆流した洗浄水によって弁体29aは確実に弁座29bに押当てられ、確実に漏水が防止される。
弁体29aは、水洗便器の非洗浄時に、弁座29bから離れているので、非洗浄時に、空気混入装置28が接続される洗浄水配管内の洗浄水を空気に置換することができ、衛生的である。空気混入装置に取り付けられる洗浄水の逆流防止機構は逆流防止弁29に限定されない。空気用管部材内にラビリンスを配設して、洗浄水の逆流を抑制するようにしても良く、或いは他の任意の方法で逆流を防止しても良い。
空気混入装置18、18′、28は、バルブユニット6の近傍下流に配設するのが望ましい。便器洗浄を停止する際に、洗浄水配管17内の洗浄水の慣性運動により、洗浄水配管17のバルブユニット6近傍部に負圧が発生する。当該負圧はウォーターハンマーの原因となる。空気混入装置18、18′、28を、バルブユニット6の近傍下流に配設することにより、前記負圧の発生が抑制され、ウォーターハンマーの発生が抑制される。
本発明の実施例に係る水洗便器の一部を透視した斜視図である。 本発明の実施例に係る水洗便器が備えるバルブユニットの構成図である。 本発明の実施例に係る水洗便器が備える空気混入装置の断面図である。 互いに直結された空気混入装置と洗浄水吐出ノズルの断面図である。 洗浄水配管の途上に設けた膨出部の断面図である。 バルブユニット変形例の部分構成図である。 逆流防止機能を備える空気混入装置の構造図である。(a)は側断面図であり、(b)は(a)のb−b矢視図である。
符号の説明
1 サイホン式の便器本体
2 ボウル部
3 Sトラップ
4 オーバーハング
6 バルブユニット
18、18′、28 空気混入装置
20、26 洗浄水吐出ノズル
21 空気導入配管
29 逆流防止弁

Claims (2)

  1. 洗浄水を溜水として貯留するボウル部を有する便器本体と、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、溜水の静止界面よりも上方のボウル部内壁面に沿って洗浄水を吐出し、ボウル部内壁面に沿って旋回させる第1洗浄水吐出手段と、第1洗浄水吐出手段には、一端が空気混入手段に連通し他端が大気開放された空気導入管を備えることを特徴とする水洗便器。
  2. 請求項1に記載の水洗便器において、前記第1洗浄水吐出手段から吐水される洗浄水の流量を制御する流量制御手段を備えることを特徴とする水洗便器。



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