JP3577940B2 - 無電極放電灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブ内の放電ガスに対して高周波電磁界を作用させて可視光を発生させる無電極放電灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バルブ内に封入した放電ガスに高周波電磁界を作用させることによってバルブ内の放電ガスを励起させて可視光を発生させるようにした無電極放電灯装置が知られている。この種の無電極放電灯装置は、小型、高出力、長寿命などの特長を有していることから、各所で研究開発され、実用化されるに至っている。
【0003】
図17は、従来の無電極放電灯装置を示す模式的正面図である(特願平09−204974号公報参照)。この無電極放電灯装置は、内面に蛍光体を塗布すると共に、内部に水銀蒸気を含む放電ガスが封入されたバルブ2の一端(図では下端)側に凹部2aを形成し、この凹部2a内に高周波電流が通電される誘導コイル3を挿入させ、この誘導コイル3と凹部2aの周壁間を遮蔽するように、図17に示す下端側から上方に伸びる複数のスリット4aを設けた略筒状の金属遮蔽部材4を介在させてなるものであり、バルブ2の下端側である凹部2aの周端側には口金5が固着されて構成されている。また、誘導コイル3の下端側は、ケース7に収納されて構成されている。さらに、口金5および口金5と一体で形成された金属遮蔽部材4とケース7との間に空隙SPを確保させて、口金5をケース7に例えばねじB1等により機構的に固定させ、金属遮蔽部材4と一体に形成された口金5の周を覆うように放熱フィン6を設けている。そして、バルブ2によりなる無電極放電灯および誘導コイル3とインピーダンス整合のとれた高周波電源回路1から、電線9と、高周波電源回路1と誘導コイル3との図略の接続部を介して誘導コイル3に高周波電流を流して誘導コイル3により誘導される高周波電磁界をバルブ2内の放電ガスに作用させることによって、放電ガスを励起させて紫外線を放出させ、この紫外線をバルブ2の内面に塗布した蛍光体で可視光に変換させてバルブ2の外側に放出させ、照明に供するようにされている。
【0004】
ところで、このような無電極放電灯に用いられる誘導コイル3は、その誘導コイル3の線間に強電界が発生する。そして、この強電界によってプラズマ中のイオンなどがバルブ2の内壁に衝突し、バルブ2を黒化させ寿命を短くする。また、誘導コイル3は、自己発熱とバルブ2からの熱の輻射を受けて高温となり、誘導コイル3の線材が劣化したりする。
【0005】
しかし、上記のように構成することによって、放熱フィン6によりバルブ2からの熱や誘導コイル3からの熱を放熱することができる。さらに、誘導コイル3や金属遮蔽部材4とケース7との間に空隙SPが存在するため、この空隙SPにより口金5や金属遮蔽部材4が冷却されやすくなって放熱フイン6からの放熱もよくなり、バルブ2からの熱や誘導コイル3からの熱を放熱することができる。
【0006】
このようにして、バルブ2の黒化を防止して寿命の改善を図り、誘導コイル3の線材劣化を防止するようにしている。
なお、特開平6−187949号公報にも、凹部が設けられた球状のエンベロープを備えた無電極蛍光灯が開示されている。
また、特開昭63−13256号公報にも、凹所が設けられた放電管を備えた照明装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された従来の無電極放電灯装置においては、誘導コイル3の“A”の部分が空隙SPに露出しているため、誘導コイル3に高周波電流が流れた際に発生する高周波電磁界によるノイズが、周囲に漏洩してしまうという問題点がある。
【0008】
なお、誘導コイル3および金属遮蔽部材4が空隙SPを介して外気にさらされているため、例えば金属遮蔽部材4に湿気がついた場合に、高周波電源回路1から見た無電極放電灯を含む負荷回路のインピーダンスが変化し、高周波電源回路1と無電極放電灯および誘導コイル3との整合が合わなくなり、無電極放電灯が始動不安定になることがあるという問題点がある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、誘導コイルを放熱しつつ誘導コイルから発生するノイズレベルを低減する無電極放電灯装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、高周波電流供給用の高周波電源回路と、放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、前記空隙に位置する前記誘導コイルから放射される電磁波を、その誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させた状態で遮蔽するシールド手段とを備えたものである。
【0011】
この構成では、空隙に位置する誘導コイルに対して電磁波の遮蔽がなされるので、誘導コイルの熱が空隙により放熱する一方、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波が遮蔽により低減されるようになる。これにより、誘導コイルから発生するノイズレベルが低減するようになる。
なお、放熱フインを更に備え、前記放熱フインは、前記口金の外周及びこの外周の一端側を覆うように配置されているものでもよい(請求項2)。この構造によれば、口金の熱が放熱フインにより放熱されるようになる。
【0012】
また、前記シールド手段は、前記ケースに設けられ、前記口金と前記ケースとの間の前記空隙を通過する前記誘導コイルの部分を囲繞しているものでもよい(請求項3)。この構造によれば、誘導コイルの熱が空隙により放熱する一方、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波が遮蔽により低減されるようになる。
また、前記シールド手段は、前記口金の一端に設けられているものでもよい(請求項4)。この構造によれば、誘導コイルの熱が空隙により放熱する一方、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波が遮蔽により低減されるようになる。
【0013】
また、前記シールド手段は、筒状のシールド部材を少なくとも二重にして構成され、これらの各シールド部材は、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させるように、他のシールド部材と前記口金または前記ケースとから離隔しているものでもよい(請求項5)。この構造によれば、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波が少なくとも二重の遮蔽によりさらに低減されるようになる。
また、前記少なくとも二重のシールド部材の各々は、複数の切欠けを有し、これら複数の切欠けの各々は、対向する他のシールド部材における切欠け間の部分と対向しているものでもよい(請求項6)。この構造によれば、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波がより低減されるようになる。
【0014】
また、前記シールド手段は、前記ケースの外周縁に前記筒状の金属遮蔽部材の軸方向に沿って伸びる筒状に形成され、当該シールド手段の筒状部分の開口側に、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させる隙間を有しているものでもよい(請求項7)。この構造では、シールド手段内の空隙が大きくなり、より大きな放熱効果が得られるようになる。
また、前記シールド手段は、前記空隙に位置する前記誘導コイルの外周近傍を覆う筒状に形成され、当該シールド手段の筒状部分の開口側に、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させる隙間を有しているものでもよい(請求項8)。この構造では、シ−ルド手段が誘導コイルの近傍にあるので、より大きなノイズ低減効果が得られるようになる。
【0015】
請求項9記載の発明は、高周波電流供給用の高周波電源回路と、放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、前記空隙に位置する前記誘導コイルの外周近傍を覆う筒状に形成され、前記空隙に位置する前記誘導コイルに密着するように設けられているシールド手段とを備えたものでもよい。この構造では、シ−ルド手段が誘導コイルに密着しているので、より大きなノイズ低減効果が得られるようになる。
また、前記シールド手段は、表面に凹凸が形成されているものでもよい(請求項10)。この構造によれば、放熱効果が高くなる。
【0016】
さらに、前記シールド手段は、メッシュ状の金網により構成されているものでもよい(請求項11)。この構造によれば、放熱効果が高くなる。
なお、前記金属遮蔽部材内部に挿入された絶縁材を備え、前記絶縁材は、少なくとも一部が前記金属遮蔽部材と前記誘導コイルとに接しているものでもよい(請求項12)。この構成では、金属遮蔽部材への外気の浸入が防止され、例えば金属遮蔽部材に湿気がついたりして高周波電源回路から見たバルブ及び誘導コイルのインピーダンスがずれることがなくなる。これにより、特に始動時に安定動作が確保されるようになる。
【0017】
また、前記ケースに収納され、前記誘導コイルのリード端部が接続されるプリント基板を備えたものでもよく(請求項13)、前記プリント基板には、前記バルブ及び誘導コイルと前記高周波電源回路との間のインピーダンス整合用の整合回路が組み込まれているものでもよく(請求項14)、さらに前記高周波電源回路は、前記ケース内に収納されているものでもよい(請求項15)。
【0018】
また、前記誘導コイルのリード端部と前記ケースとの間に配置された放熱部材を備えたものでもよい(請求項16)。この構成では、リード端部の熱が放熱部材及びケースを介して外部に放熱されるようになる。
また、前記誘導コイルのリード端部は前記プリント基板に半田付けされ、前記放熱部材は、前記リード端部に接触し、かつ前記リード端部の半田から離れているものでもよい(請求項17)。この構造では、放熱部材がリード端部の半田から離れているので、振動等によるハンダクラックが防止されるようになる。
【0019】
また、前記誘導コイルのリード端部は前記プリント基板に半田付けされ、前記放熱部材は、前記リード端部及びこのリード端部の半田から離れており、この半田周辺に接触しているものでもよい(請求項18)。この構造によれば、振動等によるハンダクラックが防止されるようになる他、振動するリード端部から放熱部材が保護されるようになる。
【0020】
請求項19記載の発明は、高周波電流供給用の高周波電源回路と、放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、前記口金と前記ケースとの間の前記ケースに設けられ、前記空隙に位置する前記誘導コイルから放射される電磁波を、その誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させた状態で遮蔽するシールド手段と、前記金属遮蔽部材内部に挿入され、少なくとも一部が前記金属遮蔽部材と前記誘導コイルとに接している絶縁材と、前記ケースに収納され、前記誘導コイルのリード端部が接続され、前記バルブ及び誘導コイルと前記高周波電源回路との間のインピーダンス整合用の整合回路が組み込まれているプリント基板とを備えたものである。
【0021】
この構成によれば、誘導コイルの熱が空隙により放熱する一方、空隙に位置する誘導コイルからの電磁波が遮蔽により低減されるようになる。これにより、誘導コイルから発生するノイズレベルが低減するようになる。
また、金属遮蔽部材への外気の浸入が防止され、例えば金属遮蔽部材に湿気がついたりして高周波電源回路から見たバルブ及び誘導コイルのインピーダンスがずれることがなくなる。これにより、特に始動時に安定動作が確保されるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図、図2は図1のケース及びシールド部を示す斜視図で、以下これらの図を参照しながら第1実施形態について説明する。
第1実施形態の無電極放電灯装置は、図17に示した従来の無電極放電灯装置と同様、高周波電流供給用の高周波電源回路1と、放電ガスが内部に封入され、凹部2aを下端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブ2と、凹部2aに挿入され、高周波電源回路1から高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させてバルブ2内の放電ガスに作用させる誘導コイル3と、凹部2aの周側壁と誘導コイル3との間に配置された略筒状の金属遮蔽部材4と、バルブ2の下端側に固着され、金属遮蔽部材4とこの下端で一体に形成された口金5と、口金5の外周及びこの外周の下端側を覆うように配置された放熱フイン6と、口金5の下端側を空隙SPを挟んでねじB1を用いて機構的に保持するとともに、凹部2aから下方に空隙SPを通過するようにして引き出された誘導コイル3のリード端部3aを収納するケース7とを備えている他、従来の無電極放電灯装置とは異なる部材としてシールド部(シールド手段)10を備えている。
【0023】
なお、ケース7の内部にはねじB2により固定されたプリント基板8が設けられ、このプリント基板8には、誘導コイル3のリード端部3aの先端が半田付けされている一方、同軸ケーブル等の電線9を介して高周波電源回路1が接続されており、誘導コイル3と高周波電源回路1とはプリント基板8及び電線9を介して電気的に接続されている。
【0024】
上記シールド部10は、金属等で円筒状に形成され、ケース7の上端(上面)に設けられており、空隙SPに位置する誘導コイル3の“A”の部分から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
次に、既に明らかではあるが、シールド部10の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部10の遮蔽により低減される。
【0025】
以上、第1実施形態によれば、誘導コイル3から発生する熱を空隙SPにより放熱することが可能になる他、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる。
なお、第1実施形態では、シールド部10は、ケース7の上端に設けられる構造になっているが、これに限らず、口金5の下端(下面)に設けられる構造でもよく、この場合も第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0026】
図3は、本発明の第2実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第2実施形態について説明する。
第2実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)20を備えている。
【0027】
このシールド部20は、金属等で円筒状に形成されてケース7の上端に設けられた外側シールド部(シールド部材)201と、外側シールド部201に収納可能な大きさの円筒状に金属等により形成されて口金5の下端に設けられた内側シールド部202(シールド部材)とにより構成され、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
【0028】
次に、シールド部20の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、内側シールド部202の遮蔽により低減され、外側シールド部201の遮蔽により更に低減される。
以上、第2実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を第1実施形態よりもさらに低減することが可能になる。
【0029】
なお、第2実施形態では、シールド部20は、2重構造になっているが、これに限らず、3重構造以上でもよい。
また、第2実施形態では、外側シールド部201は、ケース7の上端に設けられる構造になっているが、口金5の下端に設けられる構造でもよく、同様に、内側シールド部202は、口金5の下端に設けられる構造になっているが、ケース7の上端に設けられる構造でもよい。
【0030】
図4は、本発明の第3実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第3実施形態について説明する。
第3実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)30を備えている。
【0031】
このシールド部30は、金属等で円筒状に形成されてケース7の上端に設けられた外側シールド部(シールド部材)301と、外側シールド部301に収納可能な大きさの円筒状に金属等により形成されて口金5の下端に設けられた内側シールド部302(シールド部材)とにより構成され、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
【0032】
また、外側シールド部301及び内側シールド部302は、それぞれ複数の切欠け301a,302aを有し、外側シールド部301及び内側シールド部302の一方に形成された各切欠けは、外側シールド部301及び内側シールド部302の他方に対向している。
次に、シールド部30の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、内側シールド部302及び外側シールド部301の遮蔽により低減される。
【0033】
以上、第3実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を第1実施形態よりもさらに低減することが可能になる。
図5は、本発明の第4実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第4実施形態について説明する。
第4実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)40を備えている。
【0034】
このシールド部40は、ケース7の上端側の外周縁から、そのまま上方へ伸びる円筒形状に金属等で形成され、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
次に、シールド部40の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部40の遮蔽により低減される。
【0035】
以上、第4実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる。
また、シールド部40内の空隙SPが大きくなることから、より大きな放熱効果を得ることが可能になる。
なお、第4実施形態では、シールド部40は、ケース7の上端側の外周縁からそのまま上方へ伸びる形状(円筒形状)に形成されるが、放熱フィン6の下端側の外周に伸びる形状に形成されるようにしてもよく、或いはそれら双方が適用される構造でもよい。
【0036】
図6は、本発明の第5実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第5実施形態について説明する。
第5実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)50を備えている。
【0037】
このシールド部50は、空隙SPに位置する誘導コイル3の外周近傍を覆う円筒状に金属等で形成されてケース7の上端に設けられ、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
次に、シールド部50の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部50の遮蔽により低減される。
【0038】
以上、第5実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる。
また、シ−ルド部50が誘導コイル3に近いため、より大きなノイズ低減効果を得ることができる。
図7は、本発明の第6実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第6実施形態について説明する。
【0039】
第6実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)60を備えている。
このシールド部60は、空隙SPに位置する誘導コイル3の各々に密着するように金属性で管状に形成され、口金5の下端に設けられたシールド部材601,602により構成され、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
【0040】
次に、シールド部60の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部60の遮蔽により低減される。
以上、第6実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる。
【0041】
また、シールド部材601,602は口金5の下端に設けられているので、誘導コイル3の熱を放熱フィン6を介して放熱させることが可能になる。
図8は、本発明の第7実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図、図9は図8のケース及びシールド部を示す斜視図で、以下これらの図を参照しながら第7実施形態について説明する。
【0042】
第7実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)70を備えている。
このシールド部70は、金属等で円筒状に形成され、ケース7の上端に設けられており、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
【0043】
また、シールド部70の表面には、ギヤ状の凹凸が形成されている。なお、この凹凸を設ける構造は、上記第1〜第6実施形態にも適用可能であることはいうまでもない。
次に、シールド部70の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部70の遮蔽により低減される一方、シールド部70の表面に形成された凹凸により当該シールド部70の熱が効率よく外部に放熱されるので、当該シールド部70内の熱もこれを介して効率よく外部に放熱される。
【0044】
以上、第7実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる他、放熱効果を高めることが可能になる。
図10は、本発明の第8実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第8実施形態について説明する。
【0045】
第8実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8及び電線9等を備えている他、第1実施形態とは構造が異なるシールド部(シールド手段)80を備えている。
このシールド部80は、金属等により円筒状でメッシュ状に形成され、口金5の下端及びケース7の上端の双方に接するように設けられており、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を遮蔽により低減するものである。
【0046】
なお、メッシュ構造は、上記第1〜第7実施形態にも適用可能であることはいうまでもない。
次に、シールド部80の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部80の遮蔽により低減される一方、シールド部80のメッシュ構造により当該シールド部80内の熱が効率よく外部に放熱される。
【0047】
以上、第8実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる他、放熱効果を高めることが可能になる。
図11は、本発明の第9実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図、図12は図11のB−B線断面図で、以下これらの図を参照しながら第9実施形態について説明する。
【0048】
第9実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8、電線9及びシールド部10等を備えている他、第1実施形態とは異なる絶縁材11及び放熱部材12を備えている。
絶縁材11は、当該絶縁材11の上側が金属遮蔽部材4と誘導コイル3とに接するとともに下側の残部が口金5の内部上面まで伸びる充填状(図12参照)に形成された例えばシリコーン系のゴムブッシュであり、金属遮蔽部材4内に挿入され、下方から金属遮蔽部材4への外気の浸入を防止するとともに誘導コイル3及びバルブ2から発生する熱を断熱及び放熱する。
【0049】
放熱部材12は、誘導コイル3のリード端部3aとケース7の内部底面との間に配置され、リード端部3aの熱が当該放熱部材12及びケース7を介して外部に放熱するように設けられている。また、放熱部材12は、リード端部3aとこの半田の双方に接触するように設けられている。
なお、絶縁材11及び放熱部材12は、上記第1〜第8実施形態にも適用可能であることはいうまでもない。
【0050】
次に、第9実施形態の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部10の遮蔽により低減される。
一方、金属遮蔽部材4への外気の浸入が防止されるので、例えば金属遮蔽部材4に湿気がついたりして高周波電源回路1から見た負荷回路(バルブ2及び誘導コイル3)のインピーダンスがずれることがなくなる。これにより、当該無電極放電灯装置が特に始動時に安定に動作することになる。
【0051】
また、誘導コイル3及びバルブ2から発生する熱は絶縁材11により断熱及び放熱され、リード端部3aの熱は放熱部材12及びケース7を介して外部に放熱される。
以上、第9実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる他、金属遮蔽部材4への外気の浸入に起因する動作の不安定を防止することが可能になるとともに、放熱効果を高めることが可能になる。
【0052】
なお、第9実施形態では、絶縁材11は金属遮蔽部材4内に充填状に挿入されているが、これに限らず、誘導コイル3の周囲近傍に設けられる構造でもよい。図13は、絶縁材が誘導コイル3の周囲近傍に設けられる例を示す図で、この図では、絶縁材11に代わるものとして、誘導コイル3の周囲近傍に絶縁材21が設けられており、この絶縁材21の周囲には金属部材22が設けられている。これにより、第9実施形態と同様の効果が得られる他、金属部材22により誘導コイル2から放射されるノイズを低減することが可能になる。
【0053】
図14は、本発明の第10実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図で、以下この図を参照しながら第10実施形態について説明する。
第10実施形態の無電極放電灯装置は、第1実施形態と同様に、高周波電源回路1、バルブ2、誘導コイル3、金属遮蔽部材4、口金5、放熱フイン6、ケース7、プリント基板8、電線9及びシールド部10等を備えている他、第1実施形態とは異なる絶縁材31及び放熱部材32を備えている。
【0054】
絶縁材31は、当該絶縁材31の上側が金属遮蔽部材4の全内部と誘導コイル3とに接するとともに下側の残部が口金5の内部上面まで伸びる充填状に形成された例えばシリコーン系のゴムブッシュであり、金属遮蔽部材4内に挿入され、下方から金属遮蔽部材4への外気の浸入を防止するとともに誘導コイル3及びバルブ2から発生する熱を断熱及び放熱する。
【0055】
放熱部材32は、誘導コイル3のリード端部3aとケース7の内部底面との間に配置され、リード端部3aの熱が当該放熱部材32及びケース7を介して外部に放熱するように設けられている。また、放熱部材32は、誘導コイル3のリード端部3aに接触する一方、リード端部3aの半田から離れるようにして半田周辺のプリント基板8の下面に接触している。
【0056】
なお、絶縁材31及び放熱部材32は、上記第1〜第8実施形態にも適用可能であることはいうまでもない。
次に、第10実施形態の構造による作用について説明すると、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波は、シールド部10の遮蔽により低減される。
【0057】
一方、金属遮蔽部材4への外気の浸入が防止されるので、例えば金属遮蔽部材4に湿気がついたりして高周波電源回路1から見た負荷回路(バルブ2及び誘導コイル3)のインピーダンスがずれることがなくなる。これにより、当該無電極放電灯装置が安定に動作することになる。
また、誘導コイル3及びバルブ2から発生する熱は絶縁材31により断熱及び放熱され、リード端部3aの熱は放熱部材32及びケース7を介して外部に放熱される。
【0058】
さらに、放熱部材32がリード端部3aの半田から離れているので、振動等によるハンダクラックが防止される。
以上、第10実施形態によれば、空隙SPに位置する誘導コイル3から周囲に放射される電磁波を低減することが可能になる他、金属遮蔽部材4への外気の浸入に起因する動作の不安定を防止することが可能になるとともに、放熱効果を高めることが可能になる。
【0059】
また、誘導コイル3の固定が可能になり、リード端部3aの半田に対して振動等によるハンダクラックを防止することが可能になる。
なお、放熱部材32の形状は、図14に示す形状に限らず、図15及び図16に示す形状でもよい。
図15では、放熱部材32に代わる放熱部材42は、誘導コイル3のリード端部3aとケース7の内部底面との間に配置され、リード端部3aの熱が当該放熱部材42及びケース7を介して外部に放熱するように設けられている。また、放熱部材42は、誘導コイル3のリード端部3aに接触し、且つリード端部3aの半田から離れるように設けられている。さらに、放熱部材42は、リード端部3aの各々の間にも介在するように設けられている。これにより、第10実施形態と同様の効果を得ることが可能になる。
【0060】
図16では、放熱部材32に代わる放熱部材52は、誘導コイル3のリード端部3aとケース7の内部底面との間に配置され、リード端部3aの熱が当該放熱部材52及びケース7を介して外部に放熱するように設けられている。また、放熱部材52は、誘導コイル3のリード端部3a及びリード端部3aの半田から離れるように設けられている。これにより、第10実施形態と同様の効果を得ることが可能になる他、振動するリード端部3aから当該放熱部材52を保護することが可能になる。
【0061】
なお、上記第1〜第10実施形態では、プリント基板8は、高周波電源回路1からの高周波電力をコイル3に供給するための配線が形成されている構造になっているが、これに限らず、バルブ2及び誘導コイル3と高周波電源回路1との間のインピーダンス整合用の整合回路がさらに組み込まれている構造でもよい。
また、上記第1〜第10実施形態では、高周波電源回路1は、外部に設けられているが、ケース7内に収納される構成でもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1、3、4及び13〜15記載の発明によれば、誘導コイルを放熱しつつ誘導コイルから発生するノイズレベルを低減することができる。
請求項2、7、10、11及び16記載の発明によれば、放熱効果を高めることが可能になる。
【0063】
請求項5及び6、8及び9記載の発明によれば、誘導コイルから発生するノイズレベルをより低減することが可能になる。
請求項12記載の発明によれば、特に始動時に当該無電極放電灯装置を安定に動作させることが可能になる。
請求項17記載の発明によれば、リード端部の半田に対して振動等によるハンダクラックを防止することが可能になる。
【0064】
請求項18記載の発明によれば、リード端部の半田に対して振動等によるハンダクラックを防止することが可能になる他、振動するリード端部から放熱部材を保護することが可能になる。
請求項19記載の発明によれば、誘導コイルを放熱しつつ誘導コイルから発生するノイズレベルを低減することができる他、特に始動時に当該無電極放電灯装置を安定に動作させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図2】図1のケース及びシールド部を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第6実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第7実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図9】図8のケース及びシールド部を示す斜視図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図11】本発明の第9実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】絶縁材が誘導コイルの周囲近傍に設けられる例を示す図である。
【図14】本発明の第10実施形態に係る無電極放電灯装置を示す概略構成図である。
【図15】放熱部材の別の形状を示す図である。
【図16】放熱部材のさらに別の形状を示す図である。
【図17】従来の無電極放電灯装置を示す模式的正面図である。
【符号の説明】
1 高周波電源回路
2 バルブ
2a 凹部
3 誘導コイル
4 金属遮蔽部材
5 口金
6 放熱フイン
7 ケース
8 プリント基板
10,20,30,40,50,60,70,80 シールド部
11,21,31 絶縁材
12,32,42,52 放熱部材
Claims (19)
- 高周波電流供給用の高周波電源回路と、
放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、
前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、
前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、
前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、
前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、
前記空隙に位置する前記誘導コイルから放射される電磁波を、その誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させた状態で遮蔽するシールド手段と
を備えたことを特徴とする無電極放電灯装置。 - 放熱フインを更に備え、前記放熱フインは、前記口金の外周及びこの外周の一端側を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、前記ケースに設けられ、前記口金と前記ケースとの間の前記空隙を通過する前記誘導コイルの部分を囲繞していることを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、前記口金の一端に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、筒状のシールド部材を少なくとも二重にして構成され、これらの各シールド部材は、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させるように、他のシールド部材と前記口金または前記ケースとから離隔していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記少なくとも二重のシールド部材の各々は、複数の切欠けを有し、これら複数の切欠けの各々は、対向する他のシールド部材における切欠け間の部分と対向していることを特徴とする請求項5記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、前記ケースの外周縁に前記筒状の金属遮蔽部材の軸方向に沿って伸びる筒状に形成され、当該シールド手段の筒状部分の開口側に、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させる隙間を有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、前記空隙に位置する前記誘導コイルの外周近傍を覆う筒状に形成され、当該シールド手段の筒状部分の開口側に、前記誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させる隙間を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 高周波電流供給用の高周波電源回路と、
放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、
前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、
前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、
前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、
前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、
前記空隙に位置する前記誘導コイルの外周近傍を覆う筒状に形成され、前記空隙に位置する前記誘導コイルに密着するように設けられているシールド手段と
を備えたことを特徴とする無電極放電灯装置。 - 前記シールド手段は、表面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記シールド手段は、メッシュ状の金網により構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記金属遮蔽部材内部に挿入された絶縁材を備え、前記絶縁材は、少なくとも一部が前記金属遮蔽部材と前記誘導コイルとに接していることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記ケースに収納され、前記誘導コイルのリード端部が接続されるプリント基板を備えたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記プリント基板には、前記バルブ及び誘導コイルと前記高周波電源回路との間のインピーダンス整合用の整合回路が組み込まれていることを特徴とする請求項13記載の無電極放電灯装置。
- 前記高周波電源回路は、前記ケース内に収納されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の無電極放電灯装置。
- 前記誘導コイルのリード端部と前記ケースとの間に配置された放熱部材を備えたことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の無電極放電灯装置。
- 前記誘導コイルのリード端部は前記プリント基板に半田付けされ、前記放熱部材は、前記リード端部に接触し、かつ前記リード端部の半田から離れていることを特徴とする請求項16記載の無電極放電灯装置。
- 前記誘導コイルのリード端部は前記プリント基板に半田付けされ、前記放熱部材は、前記リード端部及びこのリード端部の半田から離れており、この半田周辺に接触していることを特徴とする請求項17記載の無電極放電灯装置。
- 高周波電流供給用の高周波電源回路と、
放電ガスが内部に封入され、凹部を一端側に有する形状に透光性材料により形成されたバルブと、
前記凹部に挿入され、前記高周波電流が供給されると高周波電磁界を発生させて前記放電ガスに作用させる誘導コイルと、
前記凹部の周側壁と前記誘導コイルとの間に配置された筒状の金属遮蔽部材と、
前記バルブの一端側に固着され、前記金属遮蔽部材とこの一端で一体に形成された口金と、
前記口金の一端側を外気と連通する空隙を挟んで機構的に保持するとともに、前記凹部から一方に前記空隙を通過するようにして引き出され、前記高周波電源回路からの高周波電流が供給される前記誘導コイルのリード端部を収納するケースと、
前記口金と前記ケースとの間の前記ケースに設けられ、前記空隙に位置する前記誘導コイルから放射される電磁波を、その誘導コイルが位置する空隙を外気と連通させた状態で遮蔽するシールド手段と、
前記金属遮蔽部材内部に挿入され、少なくとも一部が前記金属遮蔽部材と前記誘導コイルとに接している絶縁材と、
前記ケースに収納され、前記誘導コイルのリード端部が接続され、前記バルブ及び誘導コイルと前記高周波電源回路との間のインピーダンス整合用の整合回路が組み込まれているプリント基板と
を備えたことを特徴とする無電極放電灯装置。
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