JP3576260B2 - 布団等の自動装着装置及び積載装置 - Google Patents

布団等の自動装着装置及び積載装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、布団やこれに類する被縫製物(以下、布団等)をミシンに装着する自動装着装置及びその自動装着装置に布団等を供給する積載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
布団綴じミシンで布団等を縫う場合、従来においては、布団等の支持枠を載せる載置部を上下二段に備えた準備用の作業台をミシンの横に設置し、支持枠に多数のクリップで張設された一枚の布団等がミシンで縫われている間に、作業員が作業台の設置部で次の布団等を他の支持枠に張設して上段の載置部に載せ、一枚の布団等が縫われたら、その布団等を支持枠ごとミシンから外して下の載置部に引き入れた後、上記で上の載置部に載せられた支持枠を取り出してミシンの所定位置に装着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、支持枠に対する布団等の張設、及び取外しには多数のクリッパを操作しなければならず、また支持枠のミシンに対する着脱は、左右2人の作業員が支持枠を手に持って行う必要があるため、手間と時間がかかるという問題点がある。
【0004】
本発明の第1の目的は、布団等をミシンに自動的に装着することができる布団等の自動装着装置を提供することである。
【0005】
本発明の第2の目的は、ミシンで縫われた布団等をミシンから自動的に外ずして外部に運び出すことができる布団等の自動装着装置を提供することである。
【0006】
本発明の第3の目的は、ミシンで縫われた布団等を下から上に順次積載し、まだ縫われていない最も上の布団等の取出しを可能にする布団等の積載装置を提供することである。
【0007】
本発明の第4の目的は、布団等の運込みと運出しが容易な布団等の積載装置を提供することである。
【0008】
本発明の第5の目的は、構造が簡単な布団等の積載装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る布団等の自動装着装置は、複数のクランパで布団等の四辺を上下に掴み互いに向き合うクランパどうしの相対的な離隔移動で布団等をほぼ水平に緊張状態で張設する張設機構と、布団等をチャックで掴んで上記張設機構にほぼ水平に引き込む引込機構と、該引込機構で布団等を上記張設機構に引き込む際に、上記張設機構の張設空間に受け部材を上下手段で上昇させて布団等を受け、布団等が上記張設機構によって張設された後に受け部材を下降させて布団等のミシン掛けを可能にする仮受機構とを具備した構成とした。受け部材は傾斜自在とするとよい。また、受け部材を、ミシン掛けを終って張設機構から外された布団等を外部に運び出す排出コンベヤとすることが好ましい。
【0010】
また、請求項4に係る布団等の積載装置は、布団等をほぼ水平に受け入れる受入コンベヤと、該受入コンベヤの両側部に配設され、アクチュエータで上昇させられて上記受入コンベヤ上の布団等を受入コンベヤから浮かせる2列の支承部材とを具備した構成とした。この場合、支承部材を、アクチュエータで上下に回動させられる回動アームの自由端に枢軸で上下に回動自在に取り付け、上記支承部材と回動アームに、回動アームの上への回動時に、回動アームに対する支承部材の下方への自由回動を止めて支承部材に布団等の支承状態を維持させるストッパを付設することが望ましい。受入コンベアを、チャックによる布団等の掴み位置の下方に配設し、受入コンベヤの受入端を排出コンベヤの排出端に連絡して布団等の積載装置を設けるとよい。また、搬送台車を具備することが好ましい。
【0011】
受入コンベヤを、搬送台車の載台に対して相対的に上下自在とし、上昇状態で布団等を受け入れる構成とすることが好ましい。受入コンベヤは上下に回動自在とされた起倒アームに設けるとよい。このようにした場合、搬送台車に、該搬送台車を2列の支承部材の間に運び入れる際に起倒アームを起立させる押圧部材を設けるとよい。
【0012】
【作用】
布団等の自動装着装置において、引込機構は、布団等をチャックで掴んで張設機構にほぼ水平に引き込む。この際、受け部材は上昇していて布団等を受ける。張設機構は、引込機構で引き込まれた布団等の四辺をクランパで掴んで緊張状態で張設する。布団等が張設され終ると、受け部材が下降して布団等のミシン掛けを可能にする。受け部材を傾斜自在とした場合は、これを適度に傾斜させておくと、張設機構から外ずされた布団等が受け部材を滑り降りるようになる。受け部材を排出コンベヤとした場合は、張設機構から外ずされた布団等を自動的に外部に運び出すことができる。
【0013】
布団等の積載装置において、2列の支承部材は、アクチュエータで上に動かされ、受入コンベヤ上の布団等を受入コンベヤから浮かせる。支承部材を回動アームの自由端に枢軸で取り付けた場合は、回動アームによる支承部材の上昇作動時に、ストッパが働いて支承部材に布団等の支承状態を保たせる。支承部材は、該支承部材の下に受入コンベヤによって運び込まれた布団等に、回動アームの下への回動で軽く触れてから枢軸を支点に回動アームに対し相対的に上に回動して上記布団等の下に降下する。
【0014】
受入コンベヤを、チャックによる布団等の掴み位置の下方に配設し、受入コンベヤの受入端を排出コンベヤの排出端に連絡すると、受入コンベヤ上の最上位の布団等をチャックで掴んでミシンに引き込み、またミシンで縫われて排出コンベヤで送り出されてきた布団等を受入コンベヤで受けて下から上に積載することができる。
【0015】
搬送台車は、布団等を積載状態で2列の支承部材の間に運び込み、またミシン掛けを終った布団等を積載状態のまま2列の支承部材の間から運び出す。受入コンベヤを、搬送台車の載台に対して相対的に上下自在とした場合は、搬送台車を2列の支承部材の間に入れたまま、布団等の送出しと受取りを行うことができる。受入コンベヤを起倒アームに設けると、搬送台車の載台に対する受入コンベヤの上下を簡単な構造で行うことができるようになり、しかも受入コンベヤをシリンダ等の駆動力によらずに搬送台車の押圧部材で上昇させることができる。
【0016】
【実施例】
図1ないし図8は本発明に係る布団等の自動装着装置の一実施例を示す。本発明の自動装着装置Aは、布団等W(図2と図5等)をミシンMに装着するものであり、張設機構1(図1)と引込機構2(図4〜図6)と、仮受機構3(図1と図7等)を主体とする。張設機構1は、複数のクランパ5を持つ固定部材6,7及び可動部材8,9を備える。固定部材6,7と可動部材8,9とは布団等Wの形状に合わせて長形状に組まれており、各可動部材8,9はそれらと平行な固定部材6,7に対し、油圧或いはエアシリンダ等の移動手段10,10、11,11によって隔離移動することができる構成とされている。
【0017】
クランパ5は、図7に示すように、固定部材6,7と可動部材8,9にボルト13によって個々に取り付けられた固定挟具14と、上記各部材6〜9に設けられた軸受15に周方向に回動自在に水平に軸支された回動棒16と、該回動棒16にボルト17及び止めねじ18で固定された回動挟具19と、案内棒20をガイド21に挿入して回動挟具19の先端に取り付けられた押え具22と、回動挟具19と押え具22との間に設けられ、押え具22を図7で右方に付勢する押しばね23とを備え、アクチュエータ24(図1と図3)により各回動棒16をベルト等の伝動手段25を介して個々に回動させて回動挟具19を図2の2点鎖線のように倒すことにより、固定挟具14と押え具22で布団等Wを掴む構成となっている。
【0018】
ガイド21はビス26で回動挟具19に固定され、押え具22は押しばね23の先端部に固定されている。押え具22の押え面はウレタンゴム若しくはこれに類する弾性材22aで形成されている。
【0019】
引込機構2は、ミシンMの器枠28に設けられY方向(図1で左右方向)のレール29に沿って移動する引込台車31と、布団等Wを掴む一対のチャック32(図5と図6では重なっている。)とを備える。引込台車31にはプーリ33,34に巻き掛けられたタイミングベルトよりなる引込ベルト35の両端が結着されている。プーリ33はモータ等の駆動手段36にベルト等の伝動手段37を介して連絡されており、駆動手段36でプーリ33を回転させて台車31を図5と図6で左右に進退させることができるようになっている。
【0020】
チャック32はロッド38で引込台車31に取り付けられており、油圧シリンダやエアシリンダ或いは電磁石等で作動させられて布団等Wを上下に掴むようになっている。
【0021】
仮受機構3は、タイミングベルトからなる無端状の排出ベルト41(図1と図7)をプーリ42,43(図8と図4)に巻き掛けた排出コンベヤ(受け部材)44と、プーリ42が取り付けられた回転軸45を上下自在に支えたロッドレスシリンダ等の左右一対の上下手段46(図8)と、プーリ43が取り付けられた回転軸47を上下自在に支えた油圧或いはエアシリンダ等の上下手段48(図4)と、回転軸45をベルト等の伝動手段49(図1と図7)を介して回転させるモータ等の駆動手段50を備える。
【0022】
仮受機構3は、布団等Wが引込機構2によって張設機構1に引き込まれる際に、上下手段46,48で排出コンベヤ44を張設機構1の張設空間に図7の2点鎖線のように水平に上昇させて布団等Wを受け、その布団等Wが張設機構1に張設され終ると、上下手段46,48で排出コンベヤ44を下降させ、図7の実線のようにプーリ42側を下にして傾斜させる構成となっている。排出コンベヤ44の下降によって布団等Wのミシン掛けが可能となる。傾斜状態の排出コンベヤ44は、ミシン掛けを終って張設機構1から落下させられた布団等Wを受け、駆動手段50の作動で外部に排出させる。
【0023】
図1で固定部材6と可動部材8の間隔は普通の布団等の幅に合わせられ、その布団等の幅よりも僅かに大きくされている。固定部材7と可動部材9が図1で普通の布団等Wの幅よりも十分に長くされ、また、引込台車31の幅がやはり普通の布団等の幅よりも十分に大きくされているが、これは、W幅の布団等、或いは普通幅の2枚の布団等の引込みと張設を可能にするためである。
【0024】
W幅の布団等の場合、図8の左側の上下手段46は左に付け替えられ、普通幅の2枚の布団等を対象とする場合は、図8の左側の上下手段46の左に仮受機構3がもう一組設けられる。仮受機構3を二組設ける場合、中央の上下手段46を左右の仮受機構3,3に兼用することができる。チャック32は布団等の幅に対応してその設置間隔が調整されるか、或いは設置個数を増減される。
【0025】
引込み台31には凹所31a(図4)が形成されており、ミシンヘッド52の布押え53と釜部54の間を自由に通過することができるようになっている。なお、ミシンMは、左右一対のYレール55,55(図4)に可動フレーム56をY方向(図4で紙面に垂直な方向)に移動自在に載せ、その可動フレーム56にミシンヘッド52と釜部54をX方向(図4で左右)に移動自在に設けた周知のもである。
【0026】
図1と図9ないし図13は本発明に係る布団等の積載装置の一実施例を示す。積載装置Bは、前述の自動装着装置Aに布団等Wを供給し、また自動装着装置Aの排出コンベヤ44から送り出されてくる布団等を受けて下から上に積載するものであり、受入コンベヤ61と支承部材62とを主体とする。
【0027】
受入コンベヤ61は、プーリ63,64,65,66にタイミングベルトよりなる無端状の受入ベルト67を巻き掛けて成り、プーリ63が軸支された回転軸68をモータ等の駆動手段69でベルト等の伝動手段70を介して回転させることにより受入ベルト67を動かして布団等Wを受け入れることができるようになっている。受入コンベヤ61は左右(図1と図12では上下)一対設けられている。
【0028】
プーリ64は、回転軸68を支点に前後(図9では左右)に起側自在に設けられた起倒アーム72の上端の軸73に軸支され、また、プーリ65は軸74を支点に前後に起倒自在に設けられた起倒アーム75の上端の軸76に軸支されている。プーリ66は軸74に軸支されている。一対の起倒アーム72,75は連動杵76の両端にピン77,78で互いに平行に連結されており、各プーリ63〜66は平行四辺形の各頂点に位置している。連動杵76には受入ベルト67の緊張力を調節するテンションローラ79が取り付けられている。
【0029】
起倒アーム72は、図9に実線で示すように、軸73を支え部材81に支えられて倒伏状態を保ち、また回転軸68に下ろした垂線Pを、図9で2点鎖線で示すように、前側(図9で右側)に僅かに越えたところで停止部材82に当接して起立状態を維持する構成とされている。一対の受入コンベヤ61のプーリ64,64の間には、それらのプーリ64と一緒に回転する回転体83(図10)が軸73に軸支されて設けられている。回転体83はその周面にゴム若しくはこれに類する材料から成る突起84を有し、排出コンベヤ44の排出ベルト41によって送り出されてくる布団等Wの中央部を突起84で受けて引き込む構成となっている。
【0030】
支承部材62は、受入ベルト67,67に載せられて運ばれてきた布団等Wを受入ベルト67,67から持ち上げ、受入ベルト67,67の上に次の布団等Wの受入間隙G(図11)を形成するものであり、回動アーム86(図11)の自由端に枢軸87で上下に回動自在に取り付けられ、受入ベルト67,67の左右両側に4個宛2列配設されている。各回動アーム86はその根端部を回動軸88に固定され、回動軸88はシリンダ等のアクチュエータ89によって所要角度回動させられるようになっている。
【0031】
支承部材62と回動アーム86には、図11において2点鎖線で示された回動アーム86が回動軸88を支点に上に回動する際に、回動アーム86に対する支承部材62の下方への自由回動を阻止して支承部材62による布団等Wの支承を可能にするストッパ62a,86aが設けられている。
【0032】
積載機構Bには、通常、キャスタ付きの搬送台車91が付設される。搬送台車91は、複数の布団等Wを載台92に積載して2列の支承部材62の間に運び込み、また2列の支承部材62から布団等を受けて運び出すものである。載台92には、受入ベルト67の上下の出没を可能にするスリット92aと、支承部材62の上下回動を可能にする切欠き92bが形成され、また、受入コンベヤ61の軸73を図13のように押して起倒アーム72,75を起立させる、押圧部材93が設けられている。載台92の高さは、倒伏状態の受入ベルト67よりも高く、起立状態の受入ベルト67よりも低い(図の実施例では3cm程度低い)高さにされ、また支承部材62は載台92から布団等をその1枚分の厚さよりも十分に高く上昇させるようになっている。
【0033】
搬送台車91の前端部(図1と図12で右端部)には枠94が、また後端部には柵95がそれぞれ垂直に立設され、枠94の上端には最上位の布団等WをミシンMに送り出す送出ローラ96が水平に設けられている(図12、図6、図7)。
【0034】
積載装置Bは、受入コンベヤ61を自動装着装置Aのチャック32による布団等Wの掴み位置の下方に配置するとともに、受入コンベヤ61の受入端を自動装着装置Aの排出コンベヤ44の排出端に連絡して設けられる。
【0035】
次に上記の構成とされた本発明に係る布団等の自動装着装置A及び積載装置Bの作用を説明する。
積載された布団等Wを支承部材62で持ち上げた場合に最上位の布団等が送出ローラ96よりも少し高い位置、つまりチャック32の掴み位置の高さになる複数枚の布団等Wを搬送台車91の載台92上に積載して積載装置Bの2列の支承部材62の間に運び込む。
【0036】
この際、回動アーム86を図11の2点鎖線のように外側に回動させて支承部材62を下に回動させておく。搬送台車91が所定の位置に着く直前に押圧部材93が軸73を押してそれまで倒伏状態にあった起倒アーム72,75を起立させる。これによって受入ベルト67がスリット92aから載台92の上に出、停止部材82に対する起倒アーム72の当接によって上昇状態を保つ。なお、受入ベルト67が載台92から上に出ても布団等Wは柔軟でクッション性を持つので、前記程度(3cm)の上昇高さでは受入ベルト67に布団等の全荷重が掛かることはない。
【0037】
布団等Wを搬送台車91で2列の支承部材62の間に運び込んだら、アクチュエータ89の作動で回動アーム86を図11の2点鎖線の状態から実線の状態に回動させることにより、布団等Wを支承部材62で支承して受入ベルト67と載台92から上昇させる。これによって最上位の布団等Wがチャック32の掴み位置につき、また受入ベルト67の上に布団等の受入間隙Gが形成される。
【0038】
これが済むと、引込機構2の駆動手段36が作動して引込台車31を布団等に向けて移動させ、図6のようにチャック32で最上位の1枚の布団等Wを掴んだ後、引込台車31を図6で右に移動させて布団等を張設機構1に引き込む。この際、積載装置Bに近い可動部材9に取り付けられたクランパ5の可動挟具19だけを布団等Wが通りやすいように下に倒すとともに、他の部材6,7,8の回動挟具19をいずれも開状態に起立させ、また、排出コンベヤ44を張設機構1の張設空間に上昇させておく、このため、布団等Wはクランパ5の回動挟具19に引っ掛かることなく排出コンベヤ44に沿って水平に引き込まれる。なお、排出コンベヤ44は、通常、引込機構2の引込速度と同一速度で引込方向に作動させるが、これを停止させ、引込機構2のみによって布団等を引き込むことができる。
【0039】
布団等Wの引込みが終了したら、積載装置Bに近い可動部材9に設けられたクランパ5のそれまで倒されていた回動挟具19を一旦起立させて他のクランパ5と同様に布団等を固定挟具14の上に載せ、全クランパ5の回動挟具19を倒して布団等を固定挟具14に挟む。次いで可動部材8,9を移動手段10,11で離隔移動させることにより、上記布団等Wをミシン掛けできるように適度に緊張させる。
【0040】
上記の進行に合わせて適当な時期に、引込台車31はチャック32を開いて布団等から外し、ミシン掛けの邪魔にならない位置に移動させる。また、排出コンベヤ44は上下手段46,48で下降させた上で積載装置B側の端部を下にして傾斜させる。そしてミシンMを作動させ、上記で張設機構1に張設された布団等Wを従来同様にミシン掛けする。
【0041】
ミシン掛けが終了したら、クランパ5の回動挟具19を起こして布団等Wの挟着を解き、布団等を排出コンベヤ44上に落下させて排出コンベヤ44の作動で積載装置Bに送り出す。このようにして排出コンベヤ44から送り出された布団等は、排出コンベヤ44と一緒に作動している受入コンベヤ61の働きによって受入間隔Gに受け入れられる。
【0042】
布団等が受入間隔Gに収まると、排出コンベヤ44と受入コンベヤ61が停止する。次いでアクチュエータ89が作動して回動アーム86を図11の実線の状態から2点鎖線の状態に下に回動させてそれまで支承部材62で支承していた布団等を受入間隔Gの布団等の上に降ろす。この際支承部材62は、受入間隔Gの布団等の上面を外側にほぼ水平に滑ってその布団等から外れ、枢軸87を支点に自重で下に倒れて支承作動の開始位置につく。
【0043】
上記でミシン掛けの一サイクルが完了する。以下、上記のサイクルを繰り返えしてすべての布団等をミシン掛けする。なお、積載状態の最上位の布団等の高さは、ミシン掛けの前後において殆んど変化はない。
【0044】
すべての布団等がミシン掛けされて最後の布団等が受入間隔Gに入り、回動アーム86が下に回動してすべての布団等が載台92と受入コンベヤ61に降ろされたら、搬送台車91をそのまま2列の支承部材62の間から引き出す。搬送台車91の引出し移動によって押圧部材93が軸73から外れるとともに、受入ベルト67が布団等との間の摩擦抵抗により布団等で引き動かされるので、起倒アーム72,75が倒れて受入ベルト67が載台92の下に降下する。
【0045】
図の実施例においては、布団等を積載装置BからミシンMに供給してミシン掛けした布団等を再び積載装置Bに戻す構成となっているが、ミシン掛けした布団等を積載装置Bに戻さない構成とすることができる。このようにした場合は、図の積載装置Bに替えて、例えば積載された布団等をシリンダ等の上昇手段で上昇させて最上位の布団等をチャック32の掴み位置につけるような積載装置を用いることができる。
【0046】
排出コンベヤ44は単に上下するだけで傾斜自在にしなくてもよく、受け部材44をコンベヤ構造としなくても実施可能である。また、支承部材62をシリンダ等の上下手段によってほぼ鉛直に上下させ、他のシリンダ等の進退手段によってほぼ水平に布団等の下に進退させて布団等を上昇させる構成とすることもできる。
【0047】
更に、起倒アーム72,75をシリンダ等の起倒手段によって起倒させたり、起倒アーム72,75を用いずに受入コンベヤ61をシリンダ等の上下手段で上下させたりすることもできる。受入コンベヤ61を上下させずに載台92を上下自在に構成して同一の効果を得ることができる。
【0048】
移動手段10,11、アクチュエータ27,89、駆動集団36,50,69、上下手段46,48等の作動と停止等は、通常、リミットスイッチやタイマ等の連係手段と利用してコンピュータ等によって自動制御する構成とされる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る布団等の自動装着装置は、複数のクランパで布団等の四辺を上下に掴み互いに向き合うクランパどうしの相対的な離隔移動で布団等をほぼ水平に緊張状態で張設する張設機構と、布団等をチャックで掴んで上記張設機構にほぼ水平に引き込む引込機構と、該引込機構で布団等を上記張設機構に引き込む際に、上記張設機構の張設空間に受け部材を上下手段で上昇させて布団等を受け、布団等が上記張設機構によって張設された後に受け部材を下降させて布団等のミシン掛けを可能にする仮受機構とを具備した構成とされているので、布団等を作業員の手作業によらずミシンに装着し、またミシンから外すことができる。受け部材を傾斜自在にした場合は、受け部材上に落下した布団等の外部への運出しが容易となる上、柔軟で軽い布団等が落下中に横にそれたり、姿勢を崩したりすることが抑止されるようになる。
【0050】
受け部材を、ミシン掛けを終って張設機構から外された布団等を外部に運び出す排出コンベヤとした場合は、布団等のミシンからの運出しを手作業によらずに行うことができ、積載装置の使用を可能にする。
【0051】
また、請求項4に係る布団等の積載装置は、布団等をほぼ水平に受け入れる受入コンベヤと、該受入コンベヤの両側部に配設され、アクチュエータで上昇させられて上記受入コンベヤ上の布団等を受入コンベヤから浮かせる2列の支承部材とを具備した構成とされているので、ミシン掛けされた布団等を下から上へ順次積み上げ、まだ縫われていない最上位の布団等をチャックの掴み位置に上昇させることができる。したがって布団等の自動供給と自動受入れが可能となる。
【0052】
支承部材を、アクチュエータで上下に回動させられる回動アームの自由端に枢軸で上下に回動自在に取り付け、上記支承部材と回動アームに、回動アームの上への回動時に、回動アームに対する支承部材の下方への自由回動を止めて支承部材に布団等の支承状態を維持させるストッパを付設した構成とした場合は、支承部材を最低限度のアクチュエータで支障なく円滑に作動させて布団等を積載することができる。
【0053】
搬送台車を使用すると、布団等の運込みと運出しを能率よく行うことができる。受入コンベヤを、搬送台車の載台に対して相対的に上下自在とし、上昇状態で布団等を受け入れる構成とすると、布団等を運び込んだ搬送台車を引き出さずにそのまま残した状態で布団等の積載が可能となり、ミシン掛けを終った布団等の運出しが容易になる。
【0054】
受入コンベヤを起倒アームに設けると、シリンダ等を用いずに受入コンベヤを上下させることできるようになる。また、搬送台車に、該搬送台車を2列の支承部材の間に運び入れる際に起倒アームを起立させる押圧部材を設けた構成とすると、搬送台車によって受入コンベヤを自動的に上昇させることができ、全体的に構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布団等の自動装着装置及び積載装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】クランパの一例を示す断面図である。
【図3】回動棒とこれを回動させるアクチュエータの一例を示す正面図である。
【図4】引込機構の引込台車と可動フレーム及び仮受機構のプーリ等の関係を示す正面図である。
【図5】引込台車とチャックの側面図である。
【図6】引込機構の側面略図である。
【図7】仮受機構の側面図である。
【図8】仮受機構の排出端の正面図である。
【図9】受入コンベヤの側面図である。
【図10】排出コンベヤの排出端と受入コンベヤの受入端の関係を示す側面略図である。
【図11】支承部材と回動アーム及びアクチュエータ等の関係を示す正面図である。
【図12】搬送台車の平面図である。
【図13】押圧部材とこれによって押圧される軸との関係を示す側面図である。
【符号の説明】
1 張設機構
2 引込機構
3 仮受機構
5 クランパ
32 チャック
44 排出コンベヤ(受け部材)
46 上下手段
48 上下手段
61 受入コンベヤ
62 支承部材
62a ストッパ
72 起倒アーム
75 起倒アーム
86 回動アーム
86a ストッパ
87 枢軸
89 アクチュエータ
91 搬送台車
92 載台
93 押圧部材
A 自動装着装置
B 積載装置
G 受入間隙
M ミシン
W 布団等

Claims (10)

  1. 複数のクランパで布団等の四辺を上下に掴み互いに向き合うクランパどうしの相対的な離隔移動で布団等をほぼ水平に緊張状態で張設する張設機構と、布団等をチャックで掴んで上記張設機構にほぼ水平に引き込む引込機構と、該引込機構で布団等を上記張設機構に引き込む際に、上記張設機構の張設空間に受け部材を上下手段で上昇させて布団等を受け、布団等が上記張設機構によって張設された後に受け部材を下降させて布団等のミシン掛けを可能にする仮受機構とを具備したことを特徴とする布団等の自動装着装置。
  2. 受け部材は傾斜自在とされたことを特徴とする請求項1記載の布団等の自動装着装置。
  3. 受け部材は、ミシン掛けを終って張設機構から外された布団等を外部に運び出す排出コンベヤとされたことを特徴とする請求項1又は2記載の布団等の自動装着装置。
  4. 布団等をほぼ水平に受け入れる受入コンベヤと、該受入コンベヤの両側部に配設され、アクチュエータで上昇させられて上記受入コンベヤ上の布団等を受入コンベヤから浮かせる2列の支承部材とを具備したことを特徴とする布団等の積載装置
  5. 支承部材は、アクチュエータで上下に回動させられる回動アームの自由端に枢軸で上下に回動自在に取り付けられ、上記支承部材と回動アームには、回動アームの上への回動時に、回動アームに対する支承部材の下方への自由回動を止めて支承部材に布団等の支承状態を維持させるストッパが付設されたことを特徴とする請求項4記載の布団等の積載装置。
  6. 受入コンベヤが、請求項1記載のチャックによる布団等の掴み位置の下方に配設され、受入コンベヤの受入端が請求項2記載の排出コンベヤの排出端に連絡されたことを特徴とする請求項5記載の布団等の積載装置。
  7. 複数の布団等を載台に積載して2列の支承部材の間に布団等を運び込む搬送台車を具備したことを特徴とする請求項4記載の布団等の積載装置。
  8. 受入コンベヤは、搬送台車の載台に対して相対的に上下自在とされ、上昇状態で布団等を受け入れる構成とされたことを特徴とする請求項7記載の布団等の積載装置。
  9. 受入コンベヤは、上下に回動自在とされた起倒アームに設けられたことを特徴とする請求項8記載の布団等の積載装置。
  10. 搬送台車に、該搬送台車を2列の支承部材の間に運び入れる際に起倒アームを起立させる押圧部材が設けられたことを特徴とする請求項9記載の布団等の積載装置。
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