JP3576202B2 - 温水供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、熱水と冷水を湯水混合弁を用いてインラインで混合して自動的に温度調節された温水となし、この温水を多数の集合シャワー又は集合給湯栓(蛇口)と云った多数の給湯器具に対して供給するように構成した温水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱水と冷水を混合して温度調節された温水をシャワーとか給湯栓と云った各種の給湯器具に供給する温水供給装置には、熱水と冷水の給水パイプ上に湯水混合弁を取付けて、数多くの給湯器具に対して自動的に温度調節された温水を供給するように構成した集合式と、各給湯器具毎に湯水混合調節弁を取付け、給湯器具毎に温度調節された温水を出湯させるように構成した単位式(単独式)とが存在し、これ等の各温水供給装置のうち、集合式は特に大量の給湯が要求される公共施設の洗面所とか大浴場の給湯栓、或は、シャワー等の温水供給源として広く使用されている。
【0003】
また、上述した集合式温水供給装置に使用する湯水混合弁には、温水吐出流量Qと差圧特性ΔΡの関係から、例えば図3に示したグラフの如く容量形式が異なる複数タイプ(A〜D)のものが予め用意されていて、これ等複数タイプの中から温水の流量範囲を十分にカバーできる容量のものを選んで使用する仕組に成っている。
【0004】
即ち、図4に示したように熱水と冷水の各給水パイプ11,12を湯水混合弁10の熱水受入口10aと冷水受入口10bに接続し、且つ、出湯口10cに接続した給湯パイプ13に対して集合シャワー14a〜14bを接続したシステムの場合は、1個のシャワーから約20リットル/分の温水を出湯させるとすると、その流量範囲はQmin〜Qmax=20〜60リットル/分となるから、図3に示したグラフに照らしてこの流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできる容量形式・Dタイプの湯水混合弁を選んで使用し、また、給湯栓の数がこれよりも多くて流量範囲が例えば200〜300リットル/分のように多い場合には、同じく図3に示したグラフに照らしてこれをカバーできる容量形成機・Aタイプの湯水混合弁を選んで使用する仕組に成っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この様に集合式温水供給装置によれば、温水の流量範囲に適した湯水混合弁を選ぶことにより、この湯水混合弁によって混合されて適温に温度調節された温水を各給湯器具から出湯させることができる。
【0006】
しかし、これ等各給湯器具を使用するに当って、給湯パイプに接続した給湯器具の全部又は多数を使用する場合は、設計通りの安定した温度調節が行われて、適温の温水を各給湯器具から出湯できるが、1つ又は2つと云った小数の給湯器具を使用した場合には、温水の流量が少くなり、湯水混合弁の二次圧、つまり、湯水混合弁の差圧が減少して実質的には図3に示した容量グラフの各曲線の左端から外れた状態になってしまうため、湯水混合弁による温度調節が不安定になって、給湯器具から吐出される温水が熱すぎたり冷たすぎたりする場合があり、特に集合シャワーの場合で、1乃至2個のシャワーを使用する時は背圧の上昇が激しいため、上記温度調節の不都合が顕著に現われる問題があった。
【0007】
従って本発明の技術的課題は、湯水混合弁による熱水と冷水の混合とその温度調節を、二次側(給湯パイプ側)に接続した集合給湯器具の使用数の多少に関係なく、常に安定した状態で行うことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0009】
給水パイプを通して各々送られて来る熱水と冷水を大容量の大型湯水混合弁を用いて温度調節された温水に混合し、この温水を給湯パイプを通して集合シャワーとか集合給湯栓と云った多数の給湯器具に対して供給するように構成した温水供給装置に於いて、
【0010】
(1) 上記熱水及び冷水の各給水パイプと温水の給湯パイプとの間に、1つの給湯器具に対しても温度調節された温水を給湯可能に構成した比較的小容量の小型湯水混合弁を、上記の大型湯水混合弁に対して並列に接続すると共に、この小型湯水混合弁の接続部よりも手前側で、且つ、大型湯水混合弁の出湯口直後の給湯パイプ上には、給湯パイプ内の圧力が設定値を超えると閉じて大型湯水混合弁からの給湯を止める圧力検知型自動開閉弁を取付けること。
【0011】
【作用】
上記(1)で述べた手段は以下の如く作用する。
【0012】
上記(1)で述べた手段によれば、熱水と冷水の給水パイプと給湯パイプとの間に、給湯パイプに接続した多数の給湯器具に対して温度調節された温水を供給することができる大容量の大型湯水混合弁と、1つの給湯器具に対しても温度調節された温水を供給することができる比較的小容量の小型湯水混合弁を並列に接続しているため、数多くの給湯器具を使用する通常使用時には、これ等双方の湯水混合弁によって熱水と冷水の混合が夫々行われて、適温に温度調節された温水を各給湯器具から出湯させることができ、且つ、給湯パイプに接続された多数の給湯器具のうちの1つ又は2つを使用する場合でも、給湯パイプ(二次側)の圧力の上昇を検知して自動開閉弁が閉じ、大型湯水混合弁からの給湯を止めて小型湯水混合弁からの給湯のみを可能にするため、温水の流量が少なくなってもこの小型湯水混合弁によって温度調節が安定した状態で行われ、1つ又は2つの給湯器具でも適温に温度調節された温水を出湯させることを可能にする。
【0013】
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0014】
【実施例】
以下に、上述した本発明に係る温水供給装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
【0015】
図1と図2は本発明に係る温水供給装置の実施例を示したものであって、図中1は大容量の大型湯水混合弁で、この湯水混合弁1は使用する給湯器具の全流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできる容量形式のものが、例えば図3に示した容量グラフから選ばれて使用される仕組に成っている。
【0016】
2と3は熱水と冷水の各給水パイプで、これ等各パイプ2,3の各第1給水口2a,3aが上記大型湯水混合弁1の熱水及び冷水の受入口1a,1bに接続されていて、大型湯水混合弁1はこれ等各給水パイプ2,3を通して送られて来る熱水と冷水を混合して温度調節された温水と成し、且つ、この温水を出湯口1cに接続した給湯パイプ5側(二次側)に供給する仕組に成っているが、この大型湯水混合弁1は従来公知のものをそのまま使用するため、ここではその内部構造の説明は省略する。
【0017】
4は1つ又は2つの給湯器具に対して温度調節された温水を供給できるように構成した比較的小容量の小型湯水混合弁であって、この湯水混合弁4の熱水と冷水の各受入口4a,4bには、上述した熱水と冷水を供給する各給水パイプ2,3の第2給水口2b,3bが接続されていて、これ等各給水パイプ2,3を通して送られて来る熱水と冷水を混合して温度調節された温水と成し、この温水を出湯口4cに接続した分岐給湯パイプ7を通して上記の給湯パイプ5側に供給する仕組に成っているが、この小型湯水混合弁4も従来公知のものをそのまま使用するため、その内部構造の説明は省略する。
【0018】
6は以上の如く小型湯水混合弁4を並列接続した大型湯水混合弁1の二次側、即ち、上記分岐給湯パイプ7の接続部よりも手前側で、且つ、大型湯水混合弁1の出湯口1c直後の給湯パイプ5上に取付けた圧力検知型自動開閉弁であって、この自動開閉弁6は給湯パイプ5の先端部5a内の圧力が設定値を超えると、図2に示すように閉じて大型湯水混合弁4からの温水の供給を停止するように構成されている。
【0019】
また、8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは、上記給湯パイプ5の先端部5aに接続した配管8に取付けた多数の集合シャワー(給湯器具)であって、上述した大型湯水混合弁1の容量形式(タイプ)は、これ等全ての集合シャワー8a〜8hの流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできるものが選ばれて使用され、また、上述した小型湯水混合弁4の容量形式は、1つ又は2つのシャワーの流量範囲をカバーできるものが選ばれて使用される。
【0020】
更に上述した自動開閉弁6は、集合シャワー8a〜8hの全部又はその3つ以上が使用されている場合には、図1の如く開いて大型と小型の各湯水混合弁1,4からの温水の供給を可能にするが、図2の如く1つのシャワー8gのみが使用されるか、或は、2つのシャワーだけが使用されるような場合には、給湯パイプ5内の圧力上昇を検知して通路を閉じるため、大型湯水混合弁1からの温水の供給を停止し、小型湯水混合弁4からの温水の供給のみを可能にする。
【0021】
本発明に係る温水供給装置は以上述べた如き構成であるから、これを図1及び図2に示した集合シャワー8a〜8hとか、集合給湯栓と云った各種の集合給湯器具に実施すれば、全部又は多数の給湯器具を使用する場合は、大型と小型の各湯水混合弁1,4から温度調節された温水が給湯パイプ5の先端部5a側に供給されるから、各給湯器具から適温の温水を出湯させて使用することができ、また、1つ又は2つの給湯器具を使用する場合は、圧力検知によって自動開閉弁6が大型湯水混合弁1からの温水の供給を止め、小型湯水混合弁4から供給される温水のみを使用中の給湯器具に送るから、この小型湯水混合弁4によって所定の温度に調節された温水を給湯器具から出湯させることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る温水供給装置によれば、集合シャワーとか集合給湯栓に対して、使用の多少に関係なく常に所定の温度に温度調節された温水を供給して出湯させることができるから、1つ又は2つのシャワー及び給湯栓を使用した場合に発生する温度変化の問題を確実に防止できるものであって、特に、大量の給湯が要求される公共施設とか老人ホーム等の洗面所及び大浴場の給湯栓とか、シャワー等の温水供給源に使用して、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温水供給装置のフル使用時の状態を説明した全体構成図である。
【図2】同じく本発明に係る温水供給装置の一部使用時の状態を説明した全体構成図である。
【図3】集合給湯機向けの大型湯水混合弁の容量を示したグラフである。
【図4】大型湯水混合弁を1個使用した従来の温水供給装置を示した構成図である。
【符号の説明】
1 大型湯水混合弁
1c 出湯口
2 熱水給水パイプ
3 冷水給水パイプ
4 小型湯水混合弁
5 給湯パイプ
6 圧力検知型自動開閉弁
7 分岐給湯パイプ
8a〜8h 集合シャワー
【産業上の利用分野】
本発明は、熱水と冷水を湯水混合弁を用いてインラインで混合して自動的に温度調節された温水となし、この温水を多数の集合シャワー又は集合給湯栓(蛇口)と云った多数の給湯器具に対して供給するように構成した温水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱水と冷水を混合して温度調節された温水をシャワーとか給湯栓と云った各種の給湯器具に供給する温水供給装置には、熱水と冷水の給水パイプ上に湯水混合弁を取付けて、数多くの給湯器具に対して自動的に温度調節された温水を供給するように構成した集合式と、各給湯器具毎に湯水混合調節弁を取付け、給湯器具毎に温度調節された温水を出湯させるように構成した単位式(単独式)とが存在し、これ等の各温水供給装置のうち、集合式は特に大量の給湯が要求される公共施設の洗面所とか大浴場の給湯栓、或は、シャワー等の温水供給源として広く使用されている。
【0003】
また、上述した集合式温水供給装置に使用する湯水混合弁には、温水吐出流量Qと差圧特性ΔΡの関係から、例えば図3に示したグラフの如く容量形式が異なる複数タイプ(A〜D)のものが予め用意されていて、これ等複数タイプの中から温水の流量範囲を十分にカバーできる容量のものを選んで使用する仕組に成っている。
【0004】
即ち、図4に示したように熱水と冷水の各給水パイプ11,12を湯水混合弁10の熱水受入口10aと冷水受入口10bに接続し、且つ、出湯口10cに接続した給湯パイプ13に対して集合シャワー14a〜14bを接続したシステムの場合は、1個のシャワーから約20リットル/分の温水を出湯させるとすると、その流量範囲はQmin〜Qmax=20〜60リットル/分となるから、図3に示したグラフに照らしてこの流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできる容量形式・Dタイプの湯水混合弁を選んで使用し、また、給湯栓の数がこれよりも多くて流量範囲が例えば200〜300リットル/分のように多い場合には、同じく図3に示したグラフに照らしてこれをカバーできる容量形成機・Aタイプの湯水混合弁を選んで使用する仕組に成っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この様に集合式温水供給装置によれば、温水の流量範囲に適した湯水混合弁を選ぶことにより、この湯水混合弁によって混合されて適温に温度調節された温水を各給湯器具から出湯させることができる。
【0006】
しかし、これ等各給湯器具を使用するに当って、給湯パイプに接続した給湯器具の全部又は多数を使用する場合は、設計通りの安定した温度調節が行われて、適温の温水を各給湯器具から出湯できるが、1つ又は2つと云った小数の給湯器具を使用した場合には、温水の流量が少くなり、湯水混合弁の二次圧、つまり、湯水混合弁の差圧が減少して実質的には図3に示した容量グラフの各曲線の左端から外れた状態になってしまうため、湯水混合弁による温度調節が不安定になって、給湯器具から吐出される温水が熱すぎたり冷たすぎたりする場合があり、特に集合シャワーの場合で、1乃至2個のシャワーを使用する時は背圧の上昇が激しいため、上記温度調節の不都合が顕著に現われる問題があった。
【0007】
従って本発明の技術的課題は、湯水混合弁による熱水と冷水の混合とその温度調節を、二次側(給湯パイプ側)に接続した集合給湯器具の使用数の多少に関係なく、常に安定した状態で行うことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0009】
給水パイプを通して各々送られて来る熱水と冷水を大容量の大型湯水混合弁を用いて温度調節された温水に混合し、この温水を給湯パイプを通して集合シャワーとか集合給湯栓と云った多数の給湯器具に対して供給するように構成した温水供給装置に於いて、
【0010】
(1) 上記熱水及び冷水の各給水パイプと温水の給湯パイプとの間に、1つの給湯器具に対しても温度調節された温水を給湯可能に構成した比較的小容量の小型湯水混合弁を、上記の大型湯水混合弁に対して並列に接続すると共に、この小型湯水混合弁の接続部よりも手前側で、且つ、大型湯水混合弁の出湯口直後の給湯パイプ上には、給湯パイプ内の圧力が設定値を超えると閉じて大型湯水混合弁からの給湯を止める圧力検知型自動開閉弁を取付けること。
【0011】
【作用】
上記(1)で述べた手段は以下の如く作用する。
【0012】
上記(1)で述べた手段によれば、熱水と冷水の給水パイプと給湯パイプとの間に、給湯パイプに接続した多数の給湯器具に対して温度調節された温水を供給することができる大容量の大型湯水混合弁と、1つの給湯器具に対しても温度調節された温水を供給することができる比較的小容量の小型湯水混合弁を並列に接続しているため、数多くの給湯器具を使用する通常使用時には、これ等双方の湯水混合弁によって熱水と冷水の混合が夫々行われて、適温に温度調節された温水を各給湯器具から出湯させることができ、且つ、給湯パイプに接続された多数の給湯器具のうちの1つ又は2つを使用する場合でも、給湯パイプ(二次側)の圧力の上昇を検知して自動開閉弁が閉じ、大型湯水混合弁からの給湯を止めて小型湯水混合弁からの給湯のみを可能にするため、温水の流量が少なくなってもこの小型湯水混合弁によって温度調節が安定した状態で行われ、1つ又は2つの給湯器具でも適温に温度調節された温水を出湯させることを可能にする。
【0013】
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0014】
【実施例】
以下に、上述した本発明に係る温水供給装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
【0015】
図1と図2は本発明に係る温水供給装置の実施例を示したものであって、図中1は大容量の大型湯水混合弁で、この湯水混合弁1は使用する給湯器具の全流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできる容量形式のものが、例えば図3に示した容量グラフから選ばれて使用される仕組に成っている。
【0016】
2と3は熱水と冷水の各給水パイプで、これ等各パイプ2,3の各第1給水口2a,3aが上記大型湯水混合弁1の熱水及び冷水の受入口1a,1bに接続されていて、大型湯水混合弁1はこれ等各給水パイプ2,3を通して送られて来る熱水と冷水を混合して温度調節された温水と成し、且つ、この温水を出湯口1cに接続した給湯パイプ5側(二次側)に供給する仕組に成っているが、この大型湯水混合弁1は従来公知のものをそのまま使用するため、ここではその内部構造の説明は省略する。
【0017】
4は1つ又は2つの給湯器具に対して温度調節された温水を供給できるように構成した比較的小容量の小型湯水混合弁であって、この湯水混合弁4の熱水と冷水の各受入口4a,4bには、上述した熱水と冷水を供給する各給水パイプ2,3の第2給水口2b,3bが接続されていて、これ等各給水パイプ2,3を通して送られて来る熱水と冷水を混合して温度調節された温水と成し、この温水を出湯口4cに接続した分岐給湯パイプ7を通して上記の給湯パイプ5側に供給する仕組に成っているが、この小型湯水混合弁4も従来公知のものをそのまま使用するため、その内部構造の説明は省略する。
【0018】
6は以上の如く小型湯水混合弁4を並列接続した大型湯水混合弁1の二次側、即ち、上記分岐給湯パイプ7の接続部よりも手前側で、且つ、大型湯水混合弁1の出湯口1c直後の給湯パイプ5上に取付けた圧力検知型自動開閉弁であって、この自動開閉弁6は給湯パイプ5の先端部5a内の圧力が設定値を超えると、図2に示すように閉じて大型湯水混合弁4からの温水の供給を停止するように構成されている。
【0019】
また、8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは、上記給湯パイプ5の先端部5aに接続した配管8に取付けた多数の集合シャワー(給湯器具)であって、上述した大型湯水混合弁1の容量形式(タイプ)は、これ等全ての集合シャワー8a〜8hの流量範囲(Qmin〜Qmax)を十分にカバーできるものが選ばれて使用され、また、上述した小型湯水混合弁4の容量形式は、1つ又は2つのシャワーの流量範囲をカバーできるものが選ばれて使用される。
【0020】
更に上述した自動開閉弁6は、集合シャワー8a〜8hの全部又はその3つ以上が使用されている場合には、図1の如く開いて大型と小型の各湯水混合弁1,4からの温水の供給を可能にするが、図2の如く1つのシャワー8gのみが使用されるか、或は、2つのシャワーだけが使用されるような場合には、給湯パイプ5内の圧力上昇を検知して通路を閉じるため、大型湯水混合弁1からの温水の供給を停止し、小型湯水混合弁4からの温水の供給のみを可能にする。
【0021】
本発明に係る温水供給装置は以上述べた如き構成であるから、これを図1及び図2に示した集合シャワー8a〜8hとか、集合給湯栓と云った各種の集合給湯器具に実施すれば、全部又は多数の給湯器具を使用する場合は、大型と小型の各湯水混合弁1,4から温度調節された温水が給湯パイプ5の先端部5a側に供給されるから、各給湯器具から適温の温水を出湯させて使用することができ、また、1つ又は2つの給湯器具を使用する場合は、圧力検知によって自動開閉弁6が大型湯水混合弁1からの温水の供給を止め、小型湯水混合弁4から供給される温水のみを使用中の給湯器具に送るから、この小型湯水混合弁4によって所定の温度に調節された温水を給湯器具から出湯させることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る温水供給装置によれば、集合シャワーとか集合給湯栓に対して、使用の多少に関係なく常に所定の温度に温度調節された温水を供給して出湯させることができるから、1つ又は2つのシャワー及び給湯栓を使用した場合に発生する温度変化の問題を確実に防止できるものであって、特に、大量の給湯が要求される公共施設とか老人ホーム等の洗面所及び大浴場の給湯栓とか、シャワー等の温水供給源に使用して、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温水供給装置のフル使用時の状態を説明した全体構成図である。
【図2】同じく本発明に係る温水供給装置の一部使用時の状態を説明した全体構成図である。
【図3】集合給湯機向けの大型湯水混合弁の容量を示したグラフである。
【図4】大型湯水混合弁を1個使用した従来の温水供給装置を示した構成図である。
【符号の説明】
1 大型湯水混合弁
1c 出湯口
2 熱水給水パイプ
3 冷水給水パイプ
4 小型湯水混合弁
5 給湯パイプ
6 圧力検知型自動開閉弁
7 分岐給湯パイプ
8a〜8h 集合シャワー
Claims (1)
- 給水パイプを通して各々送られて来る熱水と冷水を大容量の大型湯水混合弁を用いて温度調節された温水に混合し、この温水を給湯パイプを通して集合シャワーとか集合給湯栓と云った多数の給湯器具に対して供給するように構成した温水供給装置に於いて、
上記熱水及び冷水の各給水パイプと温水の給湯パイプとの間に、1つの給湯器具に対しても温度調節された温水を給湯可能に構成した比較的小容量の小型湯水混合弁を、上記の大型湯水混合弁に対して並列に接続すると共に、この小型湯水混合弁の接続部よりも手前側で、且つ、大型湯水混合弁の出湯口直後の給湯パイプ上には、給湯パイプ内の圧力が設定値を超えると閉じて大型湯水混合弁からの給湯を止める圧力検知型自動開閉弁を取付けたことを特徴とする温水供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10218294A JP3576202B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 温水供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10218294A JP3576202B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 温水供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286739A JPH07286739A (ja) | 1995-10-31 |
JP3576202B2 true JP3576202B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=14320538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10218294A Expired - Fee Related JP3576202B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 温水供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3576202B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP10218294A patent/JP3576202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07286739A (ja) | 1995-10-31 |
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