JP3576173B2 - 高キャビティ率でガラス製品をプレス成形する装置及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は高キャビティ率でのガラス製品のプレス成形のための装置及びそのような装置を使用する方法に関するものである。特に、本発明は、なかでも型及びプランジャを有する装置であって、そこにおいてたねガラスがプランジャニよって型の中にガラス製品を成形するように圧入される装置に向けられている。本発明の方法は、本発明の前記装置を使用したガラス製品のプレス成形に関する。
ガラス製品プレス成形機は当業界において既知である。そのような機械の一例は割送りプレス成形機である。この類型の機械は中心軸線上で回転する割出しテーブルを有する。複数の型が前記割出しテーブル上に取付けられている。単一のプランジャが前記複数の型と整合して前記割出しテーブルの上方に固定的に取付けられている。前記割出しテーブルは、たねガラスが前記プランジャによって型の中に圧入されうるように前記プランジャの下方に複数の型を位置させる。次いで前記プランジャは型から撤退される。前記割出しテーブルは次ぎの型を前記プランジャ下方の一位置へと回動する。1個のガラス製品が型内でプレス成形された後、該型が開かれそして該製品は移転される。
前記先行技術による割送りプレス成形機は低速でありかつ非効率的である。割送りプレス成形機は、プランジャが型に進入しそして退出しうる速度と同じ速度でのみ運動できることが認識された。したがって該機械の支配的特徴はプランジャ接触時間である。この結果として、ガラス製品の毎分当たり生産量の低下が生じる。最も効率的な割送りプレス成形機が毎分当たりほぼ50個のガラス製品を生産しうるに過ぎない。
前記先行技術による機械の非効率性に鑑みて、高キャビティ率でのガラス製品のプレス成形を考慮に入れる装置及びそのような装置を使用するための方法が求められていることが認識された。このような機械は最少最適数の型による高い毎分当たり製品生産量を考慮に入れるべきである。本発明はこの要求を満足させるものである。
発明の摘要
本発明はガラス製品をプレス成形するための装置に向けられている。前記装置は一個のフレームを有する。第1と第2の半型を有する型が前記フレーム上に取付けられている。前記半型はたねガラスを受容するためのキャビティを形成する。前記半型は開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である。前記装置は前記半型を開閉するための装置を有する。前記キャビティに隣接してプランジャが前記フレーム上に運動可能に取付けられている。前記プランジャは前記たねガラスを前記キャビティ内に圧入してガラス製品を成形する。前記装置はさらに前記プランジャを運動させる装置を有する。
本発明の一代替実施例は複数のガラス製品を高キャビティ率でプレス成形する一機械に向けられている。この実施例においては、該機械はガラス製品をプレス成形する少なくとも2つの装置であって、該装置を運動させるための装置上に取付けられた装置を有する。これら装置の各々が1個のフレームを有する。第1と第2の半型を有する型が前記フレーム上に取付けられている。これら半型はたねガラスを受容するためのキャビティを形成する。これら半型は開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である。前記装置は前記半型を開閉する装置を有する。プランジャが前記キャビティに隣接して前記フレーム上に運動可能に取付けられている。前記プランジャは前記たねガラスを前記キャビティ内に圧入してガラス製品を成形する。前記装置はさらに前記プランジャを運動させる装置を有する。
複数のガラス製品を高キャビティ率でプレス成形する装置を使用するための本方法は:
(a) ガラス製品をプレス成形するための少なくとも2つの装置であって、それらの各々がフレームと、該フレーム上に取付けられる第1と第2の半型にして、たねガラスを受容するキャビティを形成し、該半型が開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である半型を有する1個の型と、前記半型を開閉する装置と、前記キャビティに隣接して前記フレームに運動可能に取付けられたプランジャと、該プランジャを運動させる装置とを有する装置が結合されているキャリッジを回転させる過程;
(b) 前記型を閉鎖するように前記型を開閉する前記装置を作動させる過程;
(c) 前記キャビティに隣接させて前記たねガラスを配置する過程;
(d) ガラス製品を成形するため前記たねガラスを前記キャビティ内に圧入するように前記プランジャを運動させるため前記プランジャを運動させる装置を作動させる過程;
(e) 前記プランジャを後退させる過程;
(f) 前記型を冷却するため規定間隔を以て前記型を開放するように前記型を開閉する装置を作動させる過程;及び
(g) 前記キャビティからガラス製品を移転するため前記型を開放するように前記型を開閉する装置を作動させる過程
を含んでいる。
本発明の主目的はガラス製品を高キャビティ率でプレス成形する装置及び方法を提供することである。
本発明のその他の目的及び利点は提示実施例に関し以下詳記する説明及び添付諸図面を検討するとき当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に基づく装置の側面図;
図2は装置の前面図;
図3は本発明の装置のプランジャ、型、製品ホルダ及び制御組立体の分解部品配列図;
図4は本発明によるプランジャ組立体の前面図;
図5はプランジャ組立体の上面図;
図6はプランジャ組立体の断面図;
図7は本発明による製品エレベータ組立体の側面図;
図8は製品エレベータ組立体の前面図;
図9は本発明によるスライド組立体の側面図;
図10はスライド組立体の前面図;
図11は図1の線11−11に沿って切った横断面図:
図12は図11の線12−12に沿って切った横断面図;
図13は図1の線13−13に沿って切った横断面図;
図14は図1の線14−14に沿って切った横断面図;
図15は本発明に基づく型操作シリンダ組立体の上面図;
図16は前記シリンダ組立体の側面図;
図17は型のキャビティに隣接してたねガラスが配置され、型上方にプランジャが位置されていることを示す概略図;
図18は前記装置が図17に示す位置に在るときにおけるプランジャ組立体の型つかみ組立体に対する半型の位置決めを示している概略図;
図19はプランジャがたねガラスに係合して、該たねガラスをキャビティ内に圧入する図17の図面と同様の概略図;
図20は前記装置が図19に示す位置に在るときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す図18の図面と同様の概略図;
図21はプランジャがキャビティ内にさらに深く進入している図17の図面と同様の概略図;
図22は前記装置が図21に示す位置に在るときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す図18の図面と同様の図面;
図23は型のキャビティ内におけるその最大行程においてプランジャを示している図17の図面と同様の概略図;
図24は前記装置が図23に示す位置に在るときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す図18の図面と同様の概略図;
図25は飲用ガラス器の形状にされた型キャビティであって、プランジャがその内部に進入しているキャビティを示している本発明に基づく前記装置の概略図;
図26は前記装置が図25に示す位置に在るときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す概略図;
図27は前記たねガラスと係合している図25の図面と同様である概略図;
図28は前記装置が図27に示す位置に在るときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す図26の図面と同様の概略図;
図29は前記型のキャビティ内に完全に延伸したプランジャを示す図25の図面と同様の概略図;
図30は前記装置が図29に示す位置にあるときにおける前記半型と型つかみ組立体との間の関係を示す図26の図面と同様の概略図;
図31は本発明に基づく高キャビティ率で複数のガラス製品をプレス成形するための機械であって、本発明の各個の装置が回転キャリッジ上に取付けられている機械の概略図。
好的実施例の詳細な説明
次ぎに図面を参照していくつかの本発明の好ましい実施例と最良の態様とについて説明する。本発明によるガラス製品をプレス成形する装置は、諸図面において全体として参照符号“10"によって示される。図1から図3までを参照すると、前記装置10は一般的にフレーム12、型14及びプランジャ組立体16を有する。用途いかんに依存して前記装置10は製品エレベータ組立体18を有しうる。
図1を参照すると、前記装置10のフレーム12は、頂部22と底部24とを有する垂直に延在する部分フレーム20を含んでいる。さらに前記部分フレーム20は、前部26と後部28とを有する。図1に示すように、型ヒンジフレーム30が前部26に固定的に取付けられている。型ヒンジフレーム30は頂部32、底部34、前部36及び後部38を有する。
図1から図3及び図11から図13を参照すると、前記型14は型ヒンジフレーム30の頂部32上にヒンジボルト40によって可動的に取付けられている。型40は第1の半型42及び全く同一の第2の半型44を有する。図12に示すように、第1及び第2の半型42、44の各々は、外壁46、内壁50及びキャビティ壁54を有する。各半型において、外壁46は内壁50から間隔をおいて配置され、そして内壁50はキャビティ壁54から間隔をおいて配置されている。
図12に示すように、キャビティ壁54は内面58を有する。前記半型の内面はたねガラスを受容するためのキャビティ62を形成する。前記キャビティ62は図12及び図17に示すステム形式及び図25に示す飲用ガラス器形式を含む用途いかんに依存して様々の形式又は形状でありうる。
さらに図12を参照すると、内壁50は外壁46、内壁50及びキャビティ壁54により限定された空間の間における空気の運動を考慮に入れる複数の通路64を有する。図3に示すように、外壁46は接続マニホルド68を介して空気給源と連絡している空気管路66に対して連絡される。管路66への空気の流量は型冷却調整器70によって調整される。冷却用空気は複数の通路64を介して前記内壁50を通過するように運動する。前記冷却用空気は第1及び第2の半型42、44の外壁46、内壁50及びキャビティ壁54によって限定された諸空間内に自由に進入する。前記冷却用空気は型14を所定温度に維持する。
図1、図2、図13、図18及び図20を参照すると、前記第1及び第2の半型42、44の外壁46は外方へ突出している第1及び第2の型ホルダ72、74をそれぞれ有する。前記第1及び第2の型ホルダ72、74は、前記プランジャ組立体16上に取付けられた型つかみ組立体76によって受容される。型つかみ組立体76は第1の歯78及び第2の歯80を有する。第1の歯78と第2の歯80は互いに間隔を置かれた関係位置に在る。第1と第2の型ホルダ72、74は前記第1と第2の歯78、80によって限定された空間内に受容される。装置10のプレスサイクルの際、第1と第2の型ホルダ72、74に対して型ホルダ組立体72、74が係合し、それにより第1と第2の半型42、44は互いに引寄せられて合体した状態に保たれる。
図1から図3、図13、図15、図16及び図31を参照すると、前記型14の第1及び第2の半型42、44は開放位置と閉鎖位置及びそれらの間の多数の位置の間で運動できる。第1及び第2の半型42、44はキャビティ62内で成形されたプレス成形ずみガラス製品を移転するため完全に開放され、そしてキャビティ62内でガラス器製品をプレス成形するために完全に閉鎖されうることが重要である。さらに第1及び第2の半型42、44がプレスサイクルの後に型14を冷却するため僅かに分離すなわち“クラッキング”されうることも重要である。第1と第2の半型42、44は全体として参照符号“82"で図面に示される型操作シリンダ組立体によって開放位置と閉鎖位置との間で運動される。図15及び16に示されるように、前記シリンダ組立体82は型操作シリンダ84及び型クラッキングシリンダ86を有する。型操作シリンダ84はシリンダロッドアイ90と連絡している操作シリンダ往復動アーム88を有する。シリンダロッドアイ90は、型クレビスピン94によって型操作アーム92に回動自在に結合されている。型クラッキングシリンダ86は、クラッキングシリンダロッド端部98を有する型クラッキングシリンダ往復動アーム96を有する。前記ロッド端部98は、前記シリンダロッドアイ90上に回転自在に取付けられる型開放ノブ組立体100と連絡している。図15に示されるように、前記型操作シリンダ組立体82は、シリンダ取付ブラケット102であって、型シリンダピボットピン106によって前記装置10の型シリンダピボットブラケット104に回動自在に結合されるシリンダ取付ブラケットを有する。
図1、図3及び図13を参照すると、前記型操作シリンダ組立体82は、リンク仕掛組立体108によって前記型14と連絡している。図3に示されるように、前記リンク仕掛組立体108は、第1の半型42と連絡している第1のリンク仕掛腕110と、第2の半型44と連絡している第2のリンク仕掛腕112とを有する。型操作シリンダ84及び型クラッキングシリンダ86は、接続マニホルド68に接続されている複数の空気管路114を通じて空気給源と連絡している。型操作シリンダ84及び型クラッキングシリンダ86の作動は、それぞれ、前記操作シリンダ往復動アーム88及び型クラッキングシリンダ往復動アーム96の往復運動を生じさせる。これに応じて前記リンク仕掛組立体108が第1と第2の半型42、44を開放させ、閉鎖させ、又はクラッキングさせる。第1と第2の半型42、44の開閉運動は型開放制御手段118によって制御されうる。第1と第2の半型42、44のクラッキングは型クラッキング制御手段120によって調整されうる。
図1から図6までと図14を参照すると、装置10の前記プランジャ組立体16が詳細に示されている。図6を参照すると、プランジャ組立体16は、ヘッド124、肩126及び中空の本体128を含むプランジャ122を有する。プランジャ122はプランジャ腕130上に運動自在に取付けられている。プランジャ腕130は頂壁134及び対向する開端136を有するプランジャキャビティ132を形成する。頂壁134はプランジャ122の本体128を受容するための開口部138を形成する。プランジャキャビティ132の開端136は、プランジャ122を受容するプランジャ孔142を形成するプランジャリング140を受容する。さらにプランジャリング140は、プランジャ122の肩126と係合するプランジャリング肩144を形成している。前記プランジャリング140とプランジャキャビティ132の頂壁134との間には、各々ばね148を有する肩ねじ146が配置されている。前記ばね148はプランジャリング140を、したがって、プランジャ122を前記プランジャキャビティ132の内部に保持する。
さらに図6を参照すると、前記プランジャ腕130はプレスシリンダヘッド組立体150に固定的に結合されている。前記ヘッド組立体150は、シリンダキャビティ154を形成する円筒形のハウジング152を有する。該ハウジング152は、プレスシリンダ案内156によって前記部分フレーム20の頂部22に隣接して可動的に取付けられている。前記ヘッド組立体150はピストン158及びピストンロッド160を有する。前記ピストンロッド160は前記ハウジング152から延びて、型ヒンジフレーム30の頂部32に固定的に結合されている。図3において概略的に示されるように、前記ヘッド組立体150は、制御弁組立体164と連絡している空気管路162を通じて空気給源と連絡している。前記シリンダキャビティ154を通じての空気の運動によって、前記プレスシリンダヘッド組立体150は、ピストンロッド160によって形成される通路に沿って運動させられる。これが前記プランジャ腕130、したがって、プランジャ122の対応する運動を生じさせる。図2及び図3を参照すると、前記シリンダキャビティ154への空気の移動は、プレスヘッド制御器166によって調整されうる。
図4及び図6を参照すると、さらに前記プランジャ組立体16は、プランジャ122の行程を調整するためにばねプレスシリンダ組立体168を有する。図4に示すように、前記プランジャ122の本体128は調整アーム170に回動自在に結合されている。前記調整アームは調整ロッド172と連絡している。蝶ナット176を有する調整ばね174が前記調整ロッド172に取付けられている。前記蝶ナット176の回転は、調整ばね174の圧縮又は減圧を生起させ、それにより前記調整アーム170、したがって、プランジャ122の運動を生じさせる。
前記装置10は多数のロックアウト特性を有する。図1、図2、図4及び図5を参照すると、装置10はプレスヘッドラッチ180を有する。プレスヘッドラッチ180はラッチピン182と連絡している。図1に示すように、プレスヘッドラッチ180は、プランジャ組立体16の運動を抑止するべく、プレスシリンダヘッド組立体150のハウジング152に対し係脱するように枢着されている。図2に示すように、前記装置10は、さらにプランジャ122の運動を阻止するべく回転されうるプランジャロックボルト186を有する。さらに図2を参照すると、前記装置10はさらに第1と第2の半型42、44の運動を阻止する型ロックアウトピン188を有する。
次ぎに図1から図3まで及び図11を参照すると、前記装置10はプランジャバーナシリンダ組立体192を有する。該組立体192は、ヒータアーム198と連絡しているヒータシリンダ往復動アーム196を有するヒータシリンダ194を含む。該ヒータシリンダ194は、前記接続マニホルド68と連絡している空気管路200を介して空気給源と連絡している。前記ヒータシリンダ194の作動の結果としてヒータシリンダ往復動アーム196の往復運動が生じ、したがって、ヒータアーム198の運動が生じる。前記ヒータアーム198は、プランジャ122と係合して、該プランジャをその適用いかんに依存して所定温度まで過熱することができる。ほとんどの適用において前記プランジャ122は前記ヒータアーム198による加熱を必要としないことが見いだされた。
図1から図3まで及び図7から図10までを参照すると、本発明の製品エレベータ組立体18が詳細に示されている。図7及び図8を参照すると、製品エレベータ組立体18は製品ホルダ組立体202及びエレベータボックス組立体204を含む。製品ホルダ組立体202は、1個の足付きガラス器類のボウルのごときガラス器部材を受取るようにされた製品プラットホーム206を有する。以下説明されるように、製品プラットホーム206は、型14の第1と第2の半型42、44のキャビティ62に隣接してガラス器部材を支持し、従って、ガラス器部材は前記キャビティ内でプレス成形されるガラス製品に合体されうる。製品ホルダ組立体202はエレベータボックス組立体204上に取付けられる。エレベータボックス組立体204は製品ホルダ操作組立体210に結合される。
図7、図9及び図10を参照すると、エレベータボックス組立体204は、型ヒンジフレーム30の前部36に取付けられたスライド組立体212と連絡している。前記スライド組立体212は、エレベータボックス組立体204の垂直運動及び従って製品プラットホーム206の運動を調整する。スライド組立体212は調整ノブ216を備えたトルクリミッタ214を有する。スライド組立体212はさらにエレベータポジション・ロック組立体218を有する。図10に示されるように、スライド組立体212は表示プレート222を有するラック220を有する。前記ラック220はエレベータポジション・ロック組立体218の一部である短ラック224と係合する。スライド組立体212に対して為される調整は前記プレート222上に目視可能に表示される。
図7及び図8を参照すると、前記製品エレベータ組立体18のエレベータボックス組立体204はカム従動子230を有する。カム従動子230は、例えば、以下説明されるようなプレス成形機上に配置されるカム(図示されていない)と係合する。カム従動子230が前記カムに係合しているとき、製品エレベータ組立体18は型14に隣接する位置まで上方へ移動される。カム従動子230は製品エレベータ組立体18が型14よりも下方へ移動した一点に達するまで前記カムに沿って従動する。
本発明の装置10は単独で又は他の同様装置と組合わせて使用できる。図31に概略的に示されるごとく、型14によって表される少なくとも2つの装置10は互いに組合わせて使用できる。一好的実施においては、24個の装置10が、複数のガラス製品を高キャビティ率でプレス成形するための機械252を構成するように、回転式キャリッジ250上に可動的に取付けられる。キャリッジ250は矢印254で示される方向に運動する。機械252は、例えば、矢印258によって示される方向へ運動する9ヘッド付ボウルローダマシン256及び矢印262によって示される方向へ運動する15ヘッド付ガラス器製品アンローダマシン260に隣接して配置される。
次ぎに本発明の運転及び方法について説明する。図17から図24まで及び図31を参照すると、前記キャリッジ250が所定速度で矢印254で示す方向に回転される。図17、図18及び図31を参照すると、閉じた型14のキャビティ62の中に、たねガラス270が矢印274によって示される方向にシュート272によって配置される。図31によって示されるように、前記たねガラス270は位置276において前記キャビティ内に配置される。次いで型14が位置278へと移動し、そこでボウル280のごときガラス部材が型14に隣接した製品エレベータ18によって持上げられる。図18を参照すると、型つかみ組立体76と第1及び第2の型ホルダ72、74との間の関係が、装置10が図17に示す位置に在る時における関係として示されている。
図19、図20及び図31を参照すると、プランジャ組立体16のプレスシリンダヘッド組立体150は、型14のキャビティ62に隣接するプランジャ122を前進させるように作動される。プランジャ122のヘッド124は図31に示される位置282において、たねガラス270と係合する。図21から図24までを参照すると、プランジャ122は前記たねガラス270をキャビティ62内に圧入してベース付き脚284のごときガラス器部材を成形する。プレスサイクルの終りにおいて、プランジャ122は後退される。図23に示されるように、前記ベース付き脚284はボウル280に接続されて1個の脚付き製品を形成する。型つかみ組立体76と第1及び第2の型ホルダ72、74との関係が、図20、図22及び図24において、それぞれ、図19、図21及び図23に示される装置10の位置に関する関係として示されている。
図25から図30までを参照すると、キャビティ62の一代替実施例が示される。図29に示されるように、キャビティ62は飲用ガラス器286の形式にされている。この実施例においては、飲用ガラス器286にガラス器部材が接続されないから、製品エレベータ組立体18の使用は必要とされない。図25、図27及び図29に示されるごとき前記装置10の様々の位置に関しての第1及び第2の型ホルダ72、74に対する型つかみ組立体76の関係は、図26、28及び30にそれぞれ示されている。
図31を参照すると、型14の第1、第2の半型42、44は、位置288で型操作シリンダ組立体82の作動により閉鎖位置に保持される。位置290で、型クラッキングシリンダ86は、第1、第2の半型42、44がクラッキングされるように作動される。前記半型のクラッキングは型14の冷却を許す。第1、第2の半型42、44は、プレス成形されるガラス器製品いかんに依存して互いから所定間隔に離れるようにクラッキングされる。
さらに図31を参照すると、位置290の終りにおいて、型操作シリンダ組立体82の型操作シリンダ84は、前記プレスずみのガラス製品292の前記型からの移転を許すため型14を開くように作動される。ガラス製品292はガラス器製品アンローダマシン260へと転送される。型14は次いで位置294で潤滑される。製品エレベータ組立体18は位置298でボウルローダマシン256からボウル296を受取るため上昇させられる。製品エレベータ18の製品プラットホーム206は位置300でボウル296を受取る。次いで型操作シリンダ組立体82の型操作シリンダ84が位置302で型14を閉じるように作動される。次いで装置10及び機械252の作動が反復される。
複数のガラス製品を高キャビティ率でプレス成形する装置10を使用するための本発明の方法は、下記のごとき諸過程に要約されうる:
(a) ガラス製品をプレス成形するための少なくもと2つの装置であって、それらの各々がフレームと、該フレーム上に取付けられる第1と第2の半型にして、たねガラスを受容するキャビティを形成し、該半型が開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である半型を有する1個の型と、前記半型を開閉する装置と、前記キャビティに隣接して前記フレームに運動可能に取付けられたプランジャと、該プランジャを運動させる装置とを有する装置が結合されているキャリッジを回転させる過程;
(b) 前記型を閉鎖するように前記型を開閉する装置を作動させる過程;
(c) 前記キャビティに隣接させて前記たねガラスを配置する過程;
(d) ガラス製品を成形するため前記たねガラスを前記キャビティ内に圧入するように前記プランジャを動かすため前記プランジャを運動させる装置を作動させる過程;
(e) 前記プランジャを後退させる過程;
(f) 前記型を冷やすため所定間隔を以て前記型を開くように前記型を開閉する装置を作動させる過程;
(g) 前記キャビティからガラス製品を移転させるため前記型を開くように前記型を開閉する装置を作動させる過程。
本発明は先行技術による装置に比し極めて効率的であることが見いだされた。前記装置によってプレス成形されるガラス製品いかんに依存して、前記機械252は毎分当たり40個から80個の製品を生産することが可能である。
本発明の以上詳記した説明は、説明を目的として提供されるものである。多数の変更と修正が本発明の範囲から逸脱することなしに為されうることは当業者には明らかであろう。したがって、上述した説明は、すべて、限定的意味においてではなく、説明的意味において解釈されるべきである。
Claims (2)
- 複数のガラス製品を高キャビティ率でプレス成形する機械にして、
ガラス製品をプレス成形するための複数の各個に制御可能な装置であって、該装置を運動させるための回転キャリッジ上に取付けられた装置を有し、前記装置の各々が:
前記各装置の作動を各個に制御するための流体制御手段と;
フレームと;
前記フレーム上に取付けられ、たねガラスを受容するためのキャビティを形成する第1と第2の半型から成る型であって、前記半型が開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である型と;
前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動されうる型操作シリンダであって、前記半型を開閉するため前記半型に作動結合されている型操作シリンダと;
前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動される型クラッキングシリンダであって、前記半型と作動結合されていて、前記半型を分離して前記型を冷却するための型クラッキングシリンダと;
前記キャビティと整合して前記フレーム上に運動可能に取付けられたプランジャであって、前記ガラス製品を成形するために前記たねガラスと接触してそれを前記キャビティのなかに圧入するプランジャと;
前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動されうるプランジャシリンダであって、前記プランジャを運動させるために前記プランジャに作動結合されているプランジャシリンダ
とを含んでいる機械。 - 複数のガラス製品を高キャビテイ率でプレス成形する機械を使用するための方法であって、
(a) ガラス製品をプレス成形するための複数の各個に制御可能な装置であって、前記装置の各々が、前記各装置の作動を各個に制御するための流体制御手段と、フレームと、前記フレーム上に取付けられ、たねガラスを受容するためのキャビティを形成する第1と第2の半型から成る型であって、前記半型が開放位置と閉鎖位置との間で運動可能である型と、前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動されうる型操作シリンダであって、前記半型を開閉するため前記半型に作動結合されている型操作シリンダと、前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動される型クラッキングシリンダであって、前記半型と作動結合されていて、前記半型を分離する型クラッキングシリンダと、前記キャビティと整合して前記フレーム上に運動可能に取付けられたプランジャと、前記流体制御手段と作動連絡している少なくとも1つの流体で作動されうるプランジャシリンダであって、前記プランジャを運動させるために前記プランジャに作動結合されているプランジャシリンダとを含む装置が取り付けられるキャリッジを回転させる過程と;
(b) 前記型を閉鎖するように前記流体制御手段によって前記型操作シリンダを作動させる過程と;
(c) 前記キャビティに隣接して前記たねガラスを配置する過程と;
(d) 前記ガラス製品を成形するため前記たねガラスに接触して、それを前記型キャビティ内に圧入するため前記プランジャを運動させるように前記流体制御手段によって前記プランジャシリンダを作動させる過程と;
(e) 前記キャビティから前記プランジャを後退させるように前記流体制御手段によって前記プランジャシリンダを作動させる過程と;
(f) 前記流体制御手段によって前記型クラッキングシリンダを作動させ、前記半型を分離して前記型を冷却する過程と;
(g) 前記キャビティから前記ガラス製品を移転させるため前記型を開くように前記流体制御手段によって前記型操作シリンダを作動させる過程
とを有する方法。
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