JP3575189B2 - 車両のグリル構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にグリルの長手方向に沿って設けられた型割線を前後方向にずらせて、型割線の後側に発生する渦流による風切り騒音を抑えるようにした車両のグリル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5乃至図7に示したように、自動車のラジエターグリル1は、各グリル2の前面側を形成する前型3と、グリル2の後面側を形成する後型4とを前後方向に引き抜くことによって成形されている。前型3と後型4との合わせ面にはグリル2の長手方向に沿って延びる型割線5が設けられ、またこの型割線5が前方から見えないように型割線5の後側には段差6が設けられている。類似のグリル構造として実開平1−62155号参照がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両走行時には上記型割線5の段差6によってその後側に渦流7が発生するが、上記従来のグリル構造にあっては、図6及び図8に示したように、各グリル2の型割線5がグリル2の長手方向に沿って真っ直ぐに延びており、且つグリル2の先端から型割線5までの距離H1がほぼ一定であるために、上記渦流7が型割線5に沿って長く連続的に発生し、更に渦長さL1の状態で成長していくために、大きな風切り騒音となってしまうといった問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、グリルの型割線に沿って発生する渦流による風切り騒音を抑えることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本願発明の請求項1は、車体外表面に取り付けられる外装部品に設けられた空気流通用開口部に、該外装部品と一体的にグリルを型形成する際、該グリルの前面側を形成する前型と、該グリルの後面側を形成する後型とを、空気の流通方向に対し前後から合わせると共に、該前型と該後型とを前後方向に引き抜くことによって、該前型と該後型との合わせ面に設けられた該グリルの長手方向に沿って延びる型割線の後側に段差が設けられた車両のグリル構造において、前記型割線を前記グリルの長手方向に亘って前後にずらせて形成したことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の請求項2は、車体外表面に取り付けられる外装部品に設けられた空気流通用開口部に、該外装部品と一体的にグリルを型形成する際、該グリルの前面側を形成する前型と、該グリルの後面側を形成する後型とを、空気の流通方向に対し前後から合わせると共に、該前型と該後型とを前後方向に引き抜くことによって、該前型と該後型との合わせ面に設けられた該グリルの長手方向に沿って延びる型割線の後側に段差が設けられた車両のグリル構造において、前記型割線を前記グリルの長手方向に亘って凹凸状に形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る車両のグリル構造の一形態を詳細に説明する。以下に示す車両のグリル構造は、車体外表面における車両前端部の略中央に取付けられる外装部品としてのラジエータグリルに適用したものであって、車両前後方向に沿って流れる空気の流通用開口にラジエータグリルと一体的に型形成される。図1及び図2に示した本発明の一形態において、グリル10にはその長手方向に沿って型割線11が設けられるが、この型割線11は従来例とは異なってグリル10の上端から下端まで同一パターンで凹凸状に形成されている。その結果、型割線11の後側に形成される段差12の位置が、型割線11の凹部11aと凸部11bとでは前後にずれることになる。
【0008】
従って、上述のようなグリル構造にあっては、図2に示したように、型割線11の後側にできる渦流13a,13bの発生位置が凹部11aと凸部11bとで前後方向にずれることになるため、各渦流13a,13bの成長もずれていくことになり、従来のように渦流13a,13bが型割線11に沿って連続したものとならず、不連続な小さな渦の固まりとなる。その結果、それぞれの渦流13a,13bの長さL2は短かくて不安定なものとなり、また渦流13a,13bの成長状態が交互に異なるために、渦流13a,13b同士が互いに干渉し合うことになって勢いが弱められ、風切り騒音が抑えられたものとなる。
【0009】
また、上述のように、型割線11を凹凸状に形成したため、型割線11に沿って形成される段差12が従来に比して格段に長く形成されることになる。このため、グリル10の型抜き時において、前型のグリル保持力に比べて後型のグリル保持力の方が段差12が長い分だけ後型とグリル10との接触面積が増加することにより向上するため、従来に比してより確実に後型側に成形品を残すことができ、グリル製造時の作業性が更に向上することになる。
【0010】
図3及び図4は、本発明の第2の形態を示したものである。この実施例にあってもグリル20の長手方向に沿って型割線21が設けられているが、この型割線21はグリル20の上端20aから下端20bに向かって後方に傾斜しており、グリル20の先端から段差22までの距離H2が、上端20aと下端20bとで異なったものとなっている。
【0011】
従って、このような型割構造では図4に示したように、グリル20の先端から型割線21までの距離H2がグリル20の上下位置で異なっているために、上記実施の形態と同様、型割線21の後側にできる渦流23の発生位置が徐々にずれることになる。それ故、この実施例でも渦流23が型割線21に沿って連続したものとはならずに、不連続な小さい渦のまま成長していくために、各渦流23の長さL3が短くて不安定なものとなり、また渦流23の成長状態がグリル20のの長手方向で異なる(上端20aの方が早く、下端20bの方が遅れる)ことから、渦流23同士が互いに干渉し合うことになって勢いが弱められ、風切り騒音が抑えられたものとなる。
【0012】
なお、上記いずれの実施例でも縦方向に配設されたグリルに型割線を設けた場合について説明したが、グリルの配設方向は縦、横、斜め、格子のいずれでもよく、グリルの長手方向に型割線を設ける場合であれば本発明を適用できることは勿論である。また、グリルが形成される外装部品としてラジエータグリルを例に示したが、バンパの開口部に設けられるグリル等、他の外装部品に本発明を適用してもよい。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、グリルを成形する際の前型と後型との型割線をグリルの長手方向に亘って前後にずらせて形成したので、渦流の発生位置をグリルの前後方向でずらせることができ、渦流同士を互いに干渉させ打ち消し合うことで風切り騒音を抑えることができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明によれば、グリルを成形する際の前型と後型との型割線をグリルの長手方向に亘って凹凸状に形成したので、渦流の発生位置をグリルの前後方向で確実にずらせることができ、渦流の打ち消し効果が大きくなる。
【0015】
更に、型割線を凹凸状に形成したため、型割線に沿って形成される段差が従来に比して格段に長く形成されることになる。このため、グリルの型抜き時において、前型のグリル保持力に比べて後型のグリル保持力の方が段差が長い分だけ後型とグリルとの接触面積が増加することにより向上するため、従来に比してより確実に後型側に成形品を残すことができ、グリル製造時の作業性が更に向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のグリル構造の一実施例を示すグリルの側面図である。
【図2】上記グリル構造における渦流の発生を示す説明図である。
【図3】本発明に係る車両のグリル構造の他の実施例を示すグリルの側面図である。
【図4】上記グリル構造における渦流の発生を示す説明図である。
【図5】車両のラジエターグリルの一例を示す正面図である。
【図6】上記図5のA−A線断面図である。
【図7】上記グリルの型割れ構造を示す図6のB−B線断面図である。
【図8】従来のグリル構造における渦流の発生を示す説明図である。
【符号の説明】
10 グリル
11 型割線
12 段差
13a,13b 渦流
20 グリル
21 型割線
22 段差
23 渦流

Claims (2)

  1. 車体外表面に取り付けられる外装部品に設けられた空気流通用開口部に、該外装部品と一体的にグリルを型形成する際、該グリルの前面側を形成する前型と、該グリルの後面側を形成する後型とを、空気の流通方向に対し前後から合わせると共に、該前型と該後型とを前後方向に引き抜くことによって、該前型と該後型との合わせ面に設けられた該グリルの長手方向に沿って延びる型割線の後側に段差が設けられた車両のグリル構造において、
    記型割線を前記グリルの長手方向に亘って前後にずらせて形成したことを特徴とする車両のグリル構造。
  2. 車体外表面に取り付けられる外装部品に設けられた空気流通用開口部に、該外装部品と一体的にグリルを型形成する際、該グリルの前面側を形成する前型と、該グリルの後面側を形成する後型とを、空気の流通方向に対し前後から合わせると共に、該前型と該後型とを前後方向に引き抜くことによって、該前型と該後型との合わせ面に設けられた該グリルの長手方向に沿って延びる型割線の後側に段差が設けられた車両のグリル構造において、
    記型割線を前記グリルの長手方向に亘って凹凸状に形成したことを特徴とする車両のグリル構造。
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