JP3575163B2 - 信号切換え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーティングスイッチャ(マトリックススイッチャ)を用いた信号切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の信号切換え装置について説明する。尚、信号切換え装置の全体構成の具体例は、後述する実施の形態における図2〜図5及びその説明と略同様である。
【0003】
この信号切換え装置は、複数の入力端子及び複数の出力端子を備えるルーティングスイッチャ及びそのクロスポイントスイッチを制御するスイッチング制御手段と、後述するコントロールユニットとを備えている。スイッチング制御手段によって、そのルーティングスイッチャの複数のクロスポイントスイッチのうちの選択されたクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにすることにより、その選択されたクロスポイントスイッチに対応する入力端子に接続された音声機器、映像機器、映像/音声機器等の入力側情報機器(ソース機器)よりのソース情報信号を、その選択されたクロスポイントスイッチに対応する出力端子に接続された音声機器、映像機器、映像/音声機器等の出力側情報機器(デスティネーション機器)に供給する。
【0004】
ルーティングスイッチャには、このクロスポイントスイッチの組み合わせが、複数組設けられてりおり、それぞれのクロスポイントスイッチの組み合わせに対し、それぞれ仮想(ファントム)識別名称{仮想(ファントム)識別符号}が付されている。仮想識別名称は、例えば、ニックネームであり、仮想識別符号は、、例えば、番号である。
【0005】
ルーティングスイッチャのあるクロスポイントスイッチの組み合わせに対応する入力端子の組み合わせ及び出力端子の組み合わせに対しても、それぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)及びデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)が付されている。それぞれソース識別名称の付された入力端子の組に供給される入力情報信号(ソース情報信号)は、1つの入力側情報機器(ソース情報機器)からの情報信号に限らず、複数の入力側情報機器(ソース情報機器)からの情報信号の場合もある。同様に、デスティネーション識別名称が付された出力端子の組み合わせから出力される出力情報信号(デスティネーション情報信号)は、1つの出力側情報機器(デスティネーション情報機器)へのの出力情報信号(デスティネーション情報信号)に限らず、複数の出力側情報機器(デスティネーション情報機器)えの出力情報信号(デスティネーション情報信号)の場合もある。これらの識別名称は、例えば、現実、又は、仮想の情報機器の名前であり、識別符号は、例えば、番号である。
【0006】
次に、コントロールユニットについて説明する。このコントロールユニットは、複数のクロスポイント仮想(ファントム)識別名称{又は、クロスポイント仮想(ファントム)識別符号}のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段を備え、その切換え制御データ発生手段からの切換え制御データを、スイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャの選択されたクロスポイントスイッチャの組み合わせを同時にオンにするようにしている。
【0007】
このコントロールユニット(リモコンユニット)には、それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチが設けられている。尚、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)は、デスティネーション操作キーの操作ボタン、又は、その操作ボンタンの側の、パネル上に付されている。同様に、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)は、ソース操作キーの操作ボタン、又は、その操作ボンタンの側の、パネル上に付されている。
【0008】
そして、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを切換え制御データ発生手段から発生させるようにしている。
【0009】
切換え制御データ発生手段には、それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データ及びソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを伴う複数のデスティネーション操作スイッチ及び複数のソース操作スイッチの組み合わせ応じたルーティングスイッチャの複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)データが記憶された記憶手段が設けれている。
【0010】
複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択された1つ、又は、複数のデスティネーションスイッチを操作することによって、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを発生させると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択された1つ、又は、複数のソース操作スイッチを操作することによって、ソース識別名称データを発生させ、これらのデスティネーション識別名称データ及びソース識別名称データに基づいて、記憶手段から、クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを読み出し、このクロスポイント仮想識別名称の切換え制御データをスイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャのそのクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の付された1組、又は、複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする。
【0011】
尚、一部のソース操作スイッチは、これを単独に操作することにより、デスティネーション操作スイッチの操作に無関係に、記憶手段から、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを伴わないクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換えデータが読み出されて、これがスイッチング制御手段に供給されて、ルーティングスイッチャのそのクロスポイント仮想識別名称の付された1組、又は、複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにするようになされている。
【0012】
次に、図6を参照して、信号切換え装置の動作を説明する。先ず、予め、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作する(操作ボタンを押す)。尚、このデスティネーション操作スイッチの操作に基づくデスティネーション識別名称データ(信号)は、レジスタ等に蓄積しておく。
【0013】
リモコンパネルの複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作して、ソース識別名称データ(信号)を発生させて、レジスタ等に蓄積しておく(ステップST−1)。
【0014】
記憶手段から、操作されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称と同じデスティネーション識別名称のデスティネーション識別名称データを伴うクロスポイント仮想(ファントム)識別名称{又は、クロスポイント仮想識別}の切換えデータを全部読み出し、複数のソース操作スイッチのソース識別名称(又は、ソース識別符号)と同じソース識別名称データがあるか否かを判別し(ステップST−2)、NOであれば、そのソース識別名称データを伴わないクロスポイント仮想識別名称の切換えデータに対応するソース識別名称のソース操作スイッチが選択されて操作されたときに、デスティネーション操作スイッチの操作に無関係に、そのそのソース識別名称データを伴わないクロスポイント仮想識別名称の切換えデータをスイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャの選択された組み合わせのクロスポイントを同時にオンにする。
【0015】
ステップST−2でYESのときは、ステップST−3で、選択されて操作されたソース操作スイッチャのソース識別名称と同じソース操作スイッチのソース識別名称データを伴うクロスポイント仮想識別名称の切換えデータを集める。その集められたクロスポイント仮想識別名称の切換えデータを、S−BUS(ソニールーティングスイッチャリモートコントロールケーブル)に出力して、スイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャの選択された組み合わせのクロスポイントを同時にオンにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の信号切換え装置では、切換え制御データ発生手段に、それぞれデスティネーション識別名称データ及びソース識別名称データを伴う複数のデスティネーション操作スイッチ及び複数のソース操作スイッチの組み合わせ応じたルーティングスイッチャの複数のクロスポイント仮想識別名称の切換えデータが記憶された記憶手段が設けられ、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを記憶手段から得て、ルーティングスイッチャのスイッチング制御手段に供給するようにしているので、記憶手段として、記憶容量の大きなものが必要となる。
【0017】
かかる点に鑑み、本発明は、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを発生させるために必要な、記憶手段に記憶するクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)データを少なくして、その記憶手段の記憶容量を少なくすることのできる信号切換え装置を提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の入力端子及び複数の出力端子を備え、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを有するルーティングスイッチャと、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段と、切換え制御データ発生手段からの切換え制御データに基づいてルーティングスイッチャを制御するスイッチング制御手段と、それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチとを有し、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを切換え制御データ発生手段から発生させるようにした信号切換え装置において、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておき、クロスポイント識別名称の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにし、且つ、クロスポイント識別名称に応じたソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データ記憶する記憶手段と、記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されているクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する切換え制御データ形成手段とを、切換え制御データ発生手段に設け、切換え制御データ形成手段からの複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、スイッチ制御手段に供給するようにしたことを特徴とする信号切換え装置である。
【0019】
かかる本発明によれば、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておく。
【0020】
クロスポイント識別名称の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにし、且つ、クロスポイント識別名称に応じたソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを記憶手段に記憶する。
【0021】
切換え制御データ形成手段によって、記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されているクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する。
【0022】
そして、切換え制御データ形成手段からの複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、スイッチ制御手段に供給する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態を説明する。先ず、図3を主として参照して、本発明の実施の形態の信号切換え装置を説明する。3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mは、ルーティングスイッチャ(マトリックススイッチャ)で、図4に示す如く、それぞれ、例えば、32個の入力端子と、32個の出力端子を有し、32個の入力端子に接続された32本の導線と、32個の出力端子に接続された32本の導線が互いに交叉し、その各交差点、即ち、各クロスポイントCPに、それぞれクロスポイントスイッチSWが接続されている。この場合、クロスポイントスイッチSWの個数は、32×32=1024となる。
【0024】
尚、各入力端子及び各出力端子は、実際には、それぞれ一対の端子から構成され、従って、各ルーティングスイッチャの互いに交叉する導線は32対×32対となる。この場合、互いに交叉する各1対の導線の各クロスポイントの両方にクロスポイントスイッチを設ければ、クロスポイントスイッチの個数は2048となり、いずれか一方のクロスポイントにのみクロスポイントスイッチを設ければ、クロスポイントスイッチの個数は1024となる。しかし、ここでは、説明を簡単にするために、各入力端子対及び各出力端子対を、それぞれ1個の端子として説明する。
【0025】
ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mは、それぞれ同じ構成のスイッチャ板から構成されると共に、全体として層をなすように配置されている。そこで、図4に示すように、各層のスイッチャ板における入力端子にIN001−L、IN002−L、‥‥‥‥‥‥、IN032−Lの識別符号を付し、これら識別符号に、例えば、mがm=8のとき、各層のスイッチャ板の層識別記号(層番号)(レベル値)Lとして、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mにそれぞれ対応する1、2、‥‥‥、8を付加する。又、各層のスイッチャ板における出力端子にOUT001、OUT002、‥‥‥‥‥‥、OUT032の識別符号を付す。これら識別符号に、各層のスイッチャ板の層記号(層番号)(レベル値)Lとして、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mにそれぞれ対応する1、2、‥‥‥‥‥‥、を付加する場合もある。尚、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mを、層状ではなく、全体として1枚のスイッチャ板として構成することも、勿論可能である。
【0026】
ここでは、3がビデオルーティングスイッチャ、6aがチャンネル1及び2のオーディオ信号に対するルーティングスイッチャ、6bがチャンネル3及び4のオーディオ信号に対するルーティングスイッチャ、6cがタイムコード信号に対するルーティングスイッチャ、残りのルーティングスイッチャは各種ルーティングスイッチャで、その具体的な信号の種類は省略する。ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥、6m(但し、mをm=8とした場合)の入力端子及び出力端子はそれぞれ、32×8=256(本)となる。尚、説明の簡単化のため、主として、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cについて説明する。
【0027】
このルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cの入力端子のうちの所定の入力端子に、入力側情報機器、例えば、あるVTRからの再生ビデオ信号VD、オーディオ信号A1/2、A3/4、タイムコード信号TCが供給される場合と、複数の入力側情報機器、例えば、VTRからの再生ビデオ信号VD及びタイムコード信号と、2種類のオーディオ信号A1/2、A3/4が供給される場合とがある。そして、後者の場合に、複数の入力側情報機器、例えば、VTRと、2種類のオーディオ信号を、1個の入力側仮想情報機器とてして取り扱う。
【0028】
そして、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cの選択された所定のクロスポイントスイッチのみをオンにすることによって、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cの入力端子に接続された複数台の入力側仮想情報機器(例えば、VTR)からの情報信号を、同じスイッチャ板の複数台の出力側情報機器(例えば、VTR)に、選択的に供給することができる。
【0029】
図3において、10は入力側仮想情報機器としてのVTR(ソースVTR)で、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cのいずかの同じスイッチャ基板の32個の入力端子のうちの、例えば、入力端子IN011−1、IN012−1、IN013−1、IN014−1に接続されて、それぞれビデオ信号VD、オーディオ信号AU1/2、AU3/4及びタイムコード信号TCが入力端子IN011−1、IN012−1、IN013−1、IN014−1にそれぞれ供給される。
【0030】
図3において、11は出力側情報機器としてのVTR(デスティネーションVTRで、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6cの入力端子IN011−1、IN012−1、IN013−1、IN014−1のスイッチャ基板と同じスイッチャ基板のそれぞれ32個の出力端子のうちの、例えば、出力端子OUT021、OUT022、OUT023、OUT024に接続され、入力端子IN011−1、IN012−1、IN013−1、IN014−1と、出力端子出力端子OUT021、OUT022、OUT023、OUT024との各クロスポイントCPのクロスポイントスイッチSWのみがオンになったとき、ソースVTR10からのビデオ信号VD、オーディオ信号AU1/2、AU3/4及びタイムコード信号TCが、出力端子OUT021、OUT022、OUT023、OUT024を通じて、デスティネーションVTR11に供給される。
【0031】
1はCPU、ROM及びRAMを備えた制御装置で、S−BUS(ソニールーティングスイッチャリモートコントロールケーブル)(同軸ケーブル)5を通じて、制御装置1に接続されるリモートコントローラユニット(リモコンユニット)7a、7b、‥‥‥‥‥‥、7nからの遠隔制御信号(複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データ)に基づいて、制御装置1内のスイッチング制御手段から、ルーティングスイッチャ3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6mの各クロスポイントスイッチSWのうちの所定のクロスポイントスイッチのみをオンにするスイッチング制御信号を発生して、そのスイッチング制御信号を、ビデオルーティングスイッチャ3に供給すると共に、S−BUS5を通じて、ルーティングスイッチャ6a、6b、6cに供給する。
【0032】
1Tは、制御装置1に対する制御端末(キーボード等の入力装置及びモニタ受像機等の出力装置を備えている)で、ケーブル9を通じて、制御装置1に接続されている。尚、S−BUS5の分岐点にはT型ブリッジが、終端には75Ωの終端器がそれぞれ接続されている。
【0033】
ここでは、2を1次通信局、4を2次通信局とし、1次通信局2に、制御装置1及びビデオルーティングスイッチャ3を配し、2次通信局4に、ルーティングスイッチャ6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6m及びリモコンユニット7a、7b、‥‥‥‥‥‥、7nを配し、1次通信局2及び2次通信局4の間で、S−BUS5を通じて、通信が行われる。
【0034】
ルーティングスイッチャ3、6a〜6mには、それぞれクロスポイントスイッチの組み合わせが、複数組設けられてりおり、それぞれのクロスポイントスイッチの組み合わせに対し、それぞれ仮想(ファントム)識別名称{仮想(ファントム)識別符号}が付されている。仮想識別名称は、例えば、ニックネームであり、仮想識別名称は、、例えば、番号である。
【0035】
ルーティングスイッチャ3、6a〜6mのあるクロスポイントスイッチの組み合わせに対応する入力端子の組み合わせ及び出力端子の組み合わせに対しても、それぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)及びデスティネーション識別名称が付されている。それぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された入力端子の組に供給される入力情報信号(ソース情報信号)は、1つの入力側情報機器(ソース情報機器)からの情報信号に限らず、複数の入力側情報機器からの情報信号の場合もある。同様に、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)が付された出力端子の組み合わせから出力される出力情報信号(デスティネーション情報信号)は、1つの出力側情報機器(デスティネーション情報機器)からの情報信号に限らず、複数の出力側情報機器からの情報信号の場合もある。これらの識別名称は、例えば、現実、又は、仮想の情報機器の名前であり、識別符号は、例えば、番号である。
【0036】
次に、コントロールユニット7a〜7nについて説明する。このコントロールユニットは、複数のクロスポイント仮想(ファントム)識別名称{又は、クロスポイント仮想(ファントム)識別符号}のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段を備え、その切換え制御データ発生手段からの切換え制御データを、S−BUS5を通じて、制御装置1内のスイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャ3、6a〜6mそれぞれの選択されたクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにするようにしている。
【0037】
このコントロールユニット(リモコンユニット)7a〜7nには、図5に示すように、それぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチ(操作ボタンを含む)S1〜Sx及びデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ(操作ボタンを含む)Sy〜Sk及びそれぞれが設けられている。尚、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)は、ソース操作キーの操作ボタン、又は、その操作ボンタンの側の、パネル上に付されている。同様に、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)は、デスティネーション操作キーの操作ボタン、又は、その操作ボンタンの側の、パネル上に付されている。
【0038】
そして、複数のデスティネーション操作スイッチSy〜Skのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチS1〜Sxのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称の切換え制御データを、リモコンユニット7に内蔵されている切換え制御データ発生手段から発生させるようにしている。
【0039】
次に、図2を参照して、リモコンユニット(リモートコントロールユニット)7(7a、7b、‥‥‥‥‥‥、7nの構成(同一構成である)を説明する。23はCPU(制御IC)で、互い逆方向に並列接続されたバッファ21、22を通じて、端子20に接続され、その端子20は、T側ブリッジを通じて図3のS−BUS5a接続されている。CPU23は、ROM24に記憶されている動作手順プログラムに基づいて動作する。26は電池27によって記憶内容が保持されるRAMである。
【0040】
ルーティングスイッチャのそれぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付されたクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、入力端子の組み合わせを共通にするクロスポイントスイッチの組み合わせに対し、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)を付しておく。
【0041】
そして、かかるクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データに、出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加せず{ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加しても良いが、ここでは、付加しない}、又、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、クロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)に応じたソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加するが、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにし、かかるクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、RAM26に記憶しておく。
【0042】
25はRAMで、RAM26から読み出されたクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データの全てを、このRAM25に一時的に記憶させる。これらROM24、RAM25及びRAM26は、これらにCPU23からのアドレス信号ADが供給されると共に、その書き込み及び読出しが制御される。
【0043】
S1〜Skは、上述の複数のソース操作スイッチ及び複数のデスティネーション操作スイッチである。これら操作スイッチS1〜Skは、は並列入出力インターフェース(PIO)29を通じて、CPU23、ROM24、RAM25、26が共通に接続されたデータバス2に接続される。
【0044】
次に、図1を参照して、図2のリモコンユニットのCPU23の機能による動作を説明する。先ず、予め、リモコンユニット7のパネル30に設けられた複数のデスティネーション操作スイッチSy〜Skのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作する(操作ボタンを押す)。尚、このデスティネーション操作スイッチの操作に基づくデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データ(信号)は、レジスタ等に蓄積しておく。
【0045】
リモコンパネル30の複数のソース操作スイッチS1〜Sxのうちの選択されたソース操作スイッチを操作して、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データ(信号)を発生させて、レジスタ等に蓄積しておく(ステップST−1)。
【0046】
RAM26から読み出されたクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データの全てを、このRAM25に一時的に記憶させ、操作されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称と同じデスティネーション識別名称データの付加されたクロスポイント識別名称の切換え制御データのうち、複数のソース操作スイッチのソース識別名称と同じソース識別名称データがあるか否かを判別し(ステップST−2)、NOであれば、そのソース識別名称データを伴わないクロスポイント識別名称の切換え制御データは、そのソース仮想識別名称データに対応するソース識別名称のソース操作スイッチが選択されて操作されたときに、デスティネーション操作スイッチの操作に無関係に、クロスポイント仮想識別名称の切換え制御データとして、制御装置1のスイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャのクロスポイント識別名称の切換え制御データに付加されているデスティネーション識別名称データのデスティネーション識別名称に応じた組み合わせのクロスポイントを同時にオンにする。
【0047】
ステップST−2でYESのときは、ステップST−3で、選択されて操作されたソース操作スイッチのソース識別名称と同じソース操作スイッチのソース識別名称データを伴うクロスポイント識別名称の切換え制御データ集める(ステップST−3)。
【0048】
ステップST−4では、集められたクロスポイント識別名称の切換え制御データに、デスティネーション識別名称デスティネーションが付加されているか否かを判断する。ステップST−4の判断で、NOときは、操作されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称データをレジスタから持って来て、CPU23によって、クロスポイント識別名称データに付加して、クロスポイント仮想識別名称の切換え制御データとする(ステップST−6)。ステップST−4の判断で、YESのときは、クロスポイント識別名称の切換え制御データはデスティネーション識別名称データが付加されているので、そのままクロスポイント仮想識別名称の切換え制御データとする。そして、ステップST−5で、集めた全てのクロスポイント仮想識別名称の切換え制御データをを、S−BUS(ソニールーティングスイッチャリモートコントロールケーブル)5に出力して、スイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャの選択された組み合わせのクロスポイントを同時にオンにする。
【0049】
RAM26に記憶するクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データに、出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データをも付加する場合は、ステップST−2を省き、ステップST−5で、そのソース仮想識別名称データに対応するソース識別名称のソース操作スイッチが選択されて操作されたときに、デスティネーション操作スイッチの操作に無関係に、クロスポイント仮想識別名称の切換え制御データとして、制御装置1のスイッチング制御手段に供給して、ルーティングスイッチャのクロスポイント識別名称の切換え制御データに付加されているデスティネーション識別名称データのデスティネーション識別名称に応じた組み合わせのクロスポイントを同時にオンにする。
【0050】
1つのクロスポイント仮想識別名称(クロスポイント仮想識別符号)データ(ファントムデータ)は、「ファントム名称:出力端子名称<入力端子名称、・レベル値」で設定されている。次に、、、6種類のファントムがある。尚、これらの各名称は、識別記号である。尚、PHに続けて3桁の数字を付したものは、ファントム番号を示す。次に、ファントムデータ例を示す。
【0051】
▲1▼ PH001:OUT001<IN002−0 これは、ファントムPH001の信号切り換えを実行すると、入力端子IN002と出力端子OUT001との間を、そのクロスポイントのクロスポイントスイッチをオンにすることによって、入力端子IN002を出力端子OUT001に接続し、入力端子IN002にレベル値(多層のルーティングスイッチャの層の番号)はないので、レベル値は出力端子OUT001から持ってくることになる。
【0052】
▲2▼ PH002:OUT001<IN002−1 これは、ファントムPH002の信号切り換えを実行すると、入力端子IN002と出力端子OUT001との間のクロスポイントスイッチをオンにして、入力端子IN002を出力端子OUT001に接続することになる。レベル値は1である。
【0053】
▲3▼ PH003: <IN002−1 これは、PH004の信号切り換えを実行すると、入力端子IN002と、リモコンユニットのパネル30の操作ボタンの操作によって、選択されたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号とする。レベル値は1となる。
【0054】
【発明の効果】
上述せる第1の本発明によれば、複数の入力端子及び複数の出力端子を備え、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを有するルーティングスイッチャと、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段と、切換え制御データ発生手段からの切換え制御データに基づいてルーティングスイッチャを制御するスイッチング制御手段と、それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチとを有し、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを切換え制御データ発生手段から発生させるようにした信号切換え装置において、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておき、クロスポイント識別名称の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにし、且つ、クロスポイント識別名称に応じたソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データ記憶する記憶手段と、記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されているクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する切換え制御データ形成手段とを、切換え制御データ発生手段に設け、切換え制御データ形成手段からの複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、スイッチ制御手段に供給するようにしたので、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを発生させるために必要な、記憶手段に記憶するクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)データを少なくして{記憶手段に記憶するクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)データの数は少なくなり{従来例の記憶手段に記憶するクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御のデータの数を、ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせの数で割った数となる。)、その記憶手段の記憶容量を少なくすることのできる信号切換え装置を得ることができる。これによって、記憶手段及び切換え制御データ形成手段を含む切換え制御データ発生手段をリモートコントローラにて構成することが容易となり、切換え制御データの発生が容易になる。
【0055】
第2の本発明によれば、複数の入力端子及び複数の出力端子を備え、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを有するルーティングスイッチャと、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段と、切換え制御データ発生手段からの切換え制御データに基づいてルーティングスイッチャを制御するスイッチング制御手段と、それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチとを有し、複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、選択されたデスティネーション操作スイッチ及び選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを切換え制御データ発生手段から発生させるようにした信号切換え装置において、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておき、クロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、ソース識別名称(又は、ソース識別符号は付加せず、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにすると共に、クロスポイント識別名称に応じたソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データ記憶する記憶手段と、記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データが付されていないときは、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されているクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データ及びソース識別名称(又は、ソース識別符号)データが付されていない切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する切換え制御データ形成手段とを、切換え制御データ発生手段に設け、切換え制御データ形成手段からの複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、スイッチ制御手段に供給するようにしたので、第1の本発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図2】実施の形態のリモートコントロールユニットの構成例を示すブロック線図である。
【図3】実施の形態の信号切換え装置を示すブロック線図である。
【図4】ルーティングスイッチャを示す回路図である。
【図5】実施の形態のリモートコントロールユニットのパネルを示す平面図である。
【図6】従来例のフローチャートである。
【符号の説明】
3、6a、6b、6c、‥‥‥‥‥‥、6m ルーティングスイッチャ、7a、7b、‥‥‥‥‥‥、7n 4リモコンユニット、10 ソースVTR、11デスティネーションVTR。

Claims (2)

  1. 複数の入力端子及び複数の出力端子を備え、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを有するルーティングスイッチャと、
    前記複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段と、
    前記切換え制御データ発生手段からの切換え制御データに基づいて前記ルーティングスイッチャを制御するスイッチング制御手段と、
    それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチとを有し、
    前記複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、前記複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、前記選択されたデスティネーション操作スイッチ及び前記選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを前記切換え制御データ発生手段から発生させるようにした信号切換え装置において、
    前記それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、前記ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、前記クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておき、
    前記クロスポイント識別名称の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、前記ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにし、且つ、前記クロスポイント識別名称に応じた前記ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データ記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、前記前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、前記選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、前記前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されている前記クロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する切換え制御データ形成手段とを、前記切換え制御データ発生手段に設け、
    前記切換え制御データ形成手段からの前記複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、前記複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、前記スイッチ制御手段に供給するようにしたことを特徴とする信号切換え装置。
  2. 複数の入力端子及び複数の出力端子を備え、それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせを有するルーティングスイッチャと、
    前記複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のうちの選択されたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)のクロスポイントスイッチの組み合わせを同時にオンにする切換え制御データを発生する切換え制御データ発生手段と、
    前記切換え制御データ発生手段からの切換え制御データに基づいて前記ルーティングスイッチャを制御するスイッチング制御手段と、
    それぞれデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)の付された複数のデスティネーション操作スイッチ及びそれぞれソース識別名称(又は、ソース識別符号)の付された複数のソース操作スイッチとを有し、
    前記複数のデスティネーション操作スイッチのうちの選択されたデスティネーション操作スイッチを操作すると共に、その後、前記複数のソース操作スイッチのうちの選択されたソース操作スイッチを操作することにより、前記選択されたデスティネーション操作スイッチ及び前記選択されたソース操作スイッチの組み合わせに応じたクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)の切換え制御データを前記切換え制御データ発生手段から発生させるようにした信号切換え装置において、
    前記それぞれクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)が付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、前記ルーティングスイッチャの入力端子の組み合わせを共通にする複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせに、前記クロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別符号)とは異なるクロスポイント識別名称を付しておき、
    前記クロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の付された複数組のクロスポイントスイッチの組み合わせのうち、前記ルーティングスイッチャの出力端子の組み合わせを共通にするものには、その出力端子の組み合わせに応じたデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加すると共に、ソース識別名称(又は、ソース識別符号は付加せず、出力端子の組み合わせを共通にしないものには、前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加しないようにすると共に、前記クロスポイント識別名称に応じた前記ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データを付加した複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データ記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データのうち、前記ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データが付されていないときは、前記前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されていないクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データには、前記選択されたデスティネーション操作スイッチのデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)と同じデスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データを付加し、前記前記デスティネーション識別名称(又は、デスティネーション識別符号)データの付されている前記クロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別名称)の切換え制御データ及び前記ソース識別名称(又は、ソース識別符号)データが付されていない切換え制御データはそのままとした複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを形成する切換え制御データ形成手段とを、前記切換え制御データ発生手段に設け、
    前記切換え制御データ形成手段からの前記複数のクロスポイント識別名称(又は、クロスポイント識別符号)の切換え制御データを、前記複数のクロスポイント仮想識別名称(又は、クロスポイント仮想識別名称)の切換え制御データとして、前記スイッチ制御手段に供給するようにしたことを特徴とする信号切換え装置。
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