JP3574914B2 - 運行管理システム - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、運行管理システムに係り、特に、複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内において、構内における列車の運行をマンマシン手動設定により管理するに好適な運行管理システムに関する。
【従来の技術】
【0002】
従来、駅構内において列車の運行を管理するに際して、構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示すると共に、この画面上に列車の位置を表示し、オペレータが表示画面を見ながら列車の運行を管理していた。そして手動で列車の進路を設定するに際しては、例えば、特開昭58−26670号公報に記載されているように、表示画面上の指定の列車に対する進路の出発点(発点),到着点(着点)を指示して表示し、その後、設定ボタンを操作することで、指定の列車の進路を設定し、列車の運行を管理している。この場合指定の列車に対する進路が設定されると、この進路には他の列車の進入が抑制されることになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来技術では、連動条件(列車の進路が他の列車の在線状態等を考慮して決定される条件)が複雑な駅については十分配慮されておらず、手動によって列車の進路を設定するために、発点と着点を指定しても、発点と着点とを結ぶ進路が他の列車の進路に属するとして進路の設定が不可能になることがある。すなわち、連動条件が複雑でない駅においては、オペレータが表示画面を見ながら指定の列車に対する進路を設定しても、この進路が他の列車の進路に属するとして、進路の設定が不可能になる確率は少なく、進路を容易に設定できる。
【0004】
しかし、連動条件が複雑な駅においては、オペレータの手動操作により、指定の列車に対する進路を設定しても、進路の設定を処理する処理装置としては他の列車の在線状態などを判断して進路の設定の良否を判定している。このため、オペレータが手動で指定の列車に対する進路の発点と着点を指定しても、この発点と着点とを結ぶ進路に他の列車の進路が設定されているときには、進路の設定が不可能になる。
【0005】
また複数の進路を経由して列車を移動させる場合、この列車に対する進路を手動で設定して列車を目的地まで移動させるには、オペレータは各進路毎に他の列車への影響を考慮しなければならず、連動条件が複雑な駅において複数の進路を即座に設定することは困難である。しかも、手動によって列車の進路を設定する場合は、緊急性の高い場合が多く、迅速にかつ正確な進路設定が必要とされている。しかし、従来のシステムでは進路の設定を迅速に設定することが困難である。
【0006】
本発明の目的は、連動条件が複雑な構内においても試行錯誤することなく列車の進路を設定できる運行管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、各線路上の列車の在線位置に関する在線情報を検知する在線情報検知手段と、出発点,到着点,軌道回路番号に関する情報を含む情報が格納された進路構成テーブルと、出発点入力手段により指定の列車の出発点が入力されると進路構成テーブルをサーチして指定の列車が到着可能な到着点候補を複数抽出し該到着点候補並びに在線情報検知手段の検 知による在線情報と構内の線路構成に関する構成情報に基づいて到着点候補のうち進路構成が可能な到着点を計算する到着点算出手段と、算出された到着点を表示手段の表示画面に表示させる表示制御手段とを備えている運行管理システムを提案する。
【0008】
表示制御手段は、到着点の位置を示す画像を到着点候補の位置を示す画像とは異なる形態で表示手段の表示画面に表示させることができる。
【0009】
表示手段の表示画面に表示された到着点の位置を示す画像のうち任意の画像を到着点として選択する到着点選択手段と、到着点選択手段により選択された到着点と出発点入力手段により入力された出発点とを結ぶ線路を指定の列車の進路として設定する進路設定手段と、進路設定手段の設定による進路に属する線路を他の線路とは異なる形態で表示手段の表示画面上に表示させる進路表示制御手段とを備えることが可能である。
【0010】
本発明は、また、複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、各線路上の列車の在線位置に関する在線情報を検知する在線情報検知手段と、出発点,到着点,軌道回路番号に関する情報を含む情報が格納された進路構成テーブルと、出発点入力手段により指定の列車の出発点が入力されると進路構成テーブルをサーチして指定の列車が到着可能な到着点候補を複数抽出し該到着点候補並びに在線情報検知手段の検知による在線情報と構内の線路構成に関する構成情報に基づいて到着点候補のうち進路構成が不可能な到着点を算出する到着不可能点算出手段と、算出された進路構成が不可能な到着点を表示手段の表示画面に表示させる表示制御手段とを備えている運行管理システムを提案する。
【0011】
表示制御手段は、到着不可能点算出手段の算出による到着不可能な到着点の位置を示す画像の他に到着不可能な理由を示すメッセージを表示手段の表示画面上に表示させるようにしてもよい。
【0012】
本発明は、さらに、複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における到着点の位置を入力する到着点入力手段と、出発点,到着点,軌道回路番号,パターン番号,進路数に関する情報を含む情報が格納された進路パターンテーブルとを備え、出発点入力手段の入力による出発点と到着点入力手段の入力による到着点に関する位置情報を基に進路パターンテーブルをサーチして出発点と到着点とを結ぶ進路の組合せパターンを算出する組合せパターン算出手段と、算出された進路の組合せパターンに属する線路の画像を他の線路とは異なる形態で表示手段の表示画面上に表示させる表示制御手段とを備えている運行管理システムを提案する。
【0013】
表示制御手段は、組合せパターン算出手段により複数の組合せパターンが算出されたときに、各組合せパターンに属する線路の画像を進路数の少ない組合せパターン順に順次表示することができる。
【0014】
本発明においては、線路構成に関する画像が表示画面上に表示されているときに、指定の列車の構内における出発点の位置が入力されると、他の列車の在線情報と構内の線路の構成に関する構成情報に基づいて指定の列車が到着可能な到着点を示す画像が表示画面上に表示されるため、この到着点の画像を到着点として選択すれば、繰り返して手動設定操作する必要はなく、一回の操作で進路を設定することが可能となる。さらに到着不可能な到着点の画像が表示されるため、進路の設定が不可能な経路を即座に把握でき、進路を効率良く手動設定できる。
【0015】
また複数の進路を経由して列車を移動させるために、出発点(始点)と到着点(終点)を指定すると、出発点と到着点とを結ぶ進路の組合せパターンが算出され、算出された組合せパターンに関する画像が他の線路とは異なる形態で表示されるため、使用する進路の軌道回路を即座に把握でき、手動設定操作を試行錯誤することなく、効率良く列車を移動させることできる。
【発明の実施の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明に係る運行管理システムの一実施形態を示す全体構成図である。図1において、運行管理センターには入出力装置50,演算装置52などが設けられており、入出力装置50と演算装置52が互いに信号線路を介して接続されている。演算装置52は信号伝送路54を介して地上設備と接続されている。この地上設備としては、例えば、線路56の分岐点に配置されたポイント58,信号機60,線路56上を走行する列車62の在線位置を検知する軌道回路装置64,列車62の列車番号を検出する列車番号検出装置66が設けられており、各装置が信号伝送路54を介して演算装置52に接続されている。そして在線情報検知手段を構成する軌道回路装置64により検知された在線情報と列車番号検出装置66により検出された列車番号情報は信号伝送路54を介して演算装置52に出力される。演算装置52は軌道回路装置64,列車番号検出装置66からの情報に基づいて列車の追跡処理を実行するとともに列車制御情報を信号伝送路54を介してポイント58,信号機60に出力するようになっている。また演算装置52は記憶手段として、例えばハードディスク68を内蔵しており、このハードディスク68には複数の軌道回路を構成する線路群の線路構成に関する線路構成,信号機の配置に関する信号機配置構成,列車の進路を構成する条件に関する進路構成条件などの情報が記憶されているとともに、進路構成テーブル,進路構成不可理由テーブル,進路パターンテーブルに関する情報が記憶されている。そして演算装置52は地上設備からの情報およびハードディスク68の情報に基づいて各種の演算を実行し、演算結果に従った表示情報を入出力装置50に出力するようになっている。
【0018】
入出力装置50は、表示手段および表示制御手段を構成するCRT表示部70、出発点入力手段および到着点入力手段を構成するキーボード72とマウス74を備えて構成されている。CRT表示部70の表示画面の表示エリアには、図2に示すように、駅構内の線路構成に関する画像を表示するための表示エリア76,ガイダンス表示エリア78,操作エリア80が設けられている。操作エリア80は、複数の操作エリア82,84,86,88,90,92,94に分割されており、各操作エリア82〜94は、それぞれキーボード72やマウス74の操作により、例えば、各エリアにポインタを移動させることで選択されるようになっている。そして操作エリア82は1進路ガイダンスを選択するためのエリアとして、操作エリア84は複数進路ガイダンスを選択するためのエリアとして、操作エリア86は次のパターン(次パターン)を選択するための操作エリアとして、操作エリア88は前のパターン(前パターン)を選択するためのエリアとして、操作エリア90は進路を設定するためのエリアとして、操作エリア92は表示内容を元の状態に戻すためのエリアとして、操作エリア94は進路の設定を承認するためのエリアとしてそれぞれ設けられている。さらにキーボード72,マウス74の操作に従った操作内容は制御指示情報として演算装置52に出力されるようになっている。
【0019】
また表示エリア76には、演算装置52から送出された表示情報を基に、複数の軌道回路を構成する線路群の画像が表示されるとともに、各線路に在線する列車A,B,……の画像が菱形のシンボルで表示され、列車の発点ア,イ,ウ,…が三角形のシンボルで表示され、列車の着点a,b,……eがO印のシンボルで表示されるようになっている。発点,着点に関する位置情報や各線路に関する軌道回路番号に関する情報は予めハードディスク68に記憶されている。また、ハードディスク68には、図3に示すような進路構成テーブル100に関する情報と図4に示す進路構成不可理由テーブル102に関する情報が記憶されている。進路構成テーブル100には選択可フラグ,構成可フラグ,構成不可理由番号,発点,着点,軌道回路番号に関する情報が格納されるようになっている。選択可フラグ,構成可フラグ,構成不可理由番号の欄には、初期値として、“ − ”の情報が記憶されている。選択可フラグの欄には、指定された発点に対して、選択可能な着点が記憶されたときにはO印のフラグが記憶される。構成可フラグの欄には、選択可能な進路の発点・着点に対し、現時点で進路構成の可能な場合にはO印の情報が記憶され、進路構成が不可能なときには×印の情報が記憶される。さらに構成不可理由番号の欄には進路構成不可理由テーブル102に記憶された進路構成不可理由に対応した番号が記憶される。例えば、選択された進路が他の列車の進路として設定されているときには「1」の番号が記憶され、選択した進路に他の列車が在線中のときには「2」の番号が記憶される。なお、進路構成が不可能な理由がないときには「0」の番号が記憶される。さらに発点の欄には発点ア,イ,ウ…に関する情報が記憶され、着点の欄には着点a〜fに関する情報が記憶されてる。そして軌道回路番号の欄には発点と着点とを結ぶ進路に属する軌道回路の番号が記憶されている。例えば、発点アと着点aとを結ぶ軌道回路として、軌道回路番号「11,12,13,15」が記憶されている。
【0020】
次に、図1に示す運行管理システムの作用を図5のフローチャートに従って説明する。
【0021】
まず、図6に示すように、列車Aが軌道回路11上に位置するときに、オペレータの操作により操作エリア82が選択されると(ステップS1)、1進路ガイダンスを表示するための制御指示情報が演算装置52に出力される。さらに、オペレータの操作により、列車Aの進路の始点として発点アが選択されると(ステップS2)、発点アに関する位置情報が演算装置52に入力される。そして演算装置52は入力された発点アの位置情報を基準に、列車Aが到着可能な着点候補を抽出するために、図3の進路構成テーブル100をサーチする(ステップS3)。この場合、選択可能な発点・着点の組合せは、ア−a,ア−b,ア−c,ア−dの四通りがある。すなわち列車Aが到着可能な着点は着点a,b,c,dである。
【0022】
次に、演算装置52は、抽出した着点候補a,b,c,dのうち現時点で進路構成が可能な着点を抽出するための処理を実行する(ステップS4)。すなわち演算装置52は、ハードディスク68に記憶された情報と地上設備から得られた在線情報を基に、発点アと各着点a,b,c,dとを結ぶ各進路の中に進路構成の可能な進路があるか否かをチェックする。演算装置52は、到着点算出手段として機能し、着点候補のうち発点アと構成可能な着点を算出する。この場合、図6に示すように、軌道回路24に列車Bが在線し、軌道回路21,22,23,24,がすでに列車Bに対する進路として設定されているときには、ア−a,ア−bの進路に対しては、構成可フラグの欄にはO印がセットされ、ア−c,ア−dの進路に対しては、構成可フラグの欄には×がセットされる。さらに後者の進路に対しては、列車Bの進路が設定されているため、構成不可理由番号の欄に「1」の番号がセットされる。
【0023】
演算装置52が着点候補のうち着点a,bを進路構成可能な着点として選択すると、着点a,bを着点として表示するための表示指令が演算装置52から入出力装置50に出力される。これにより、CRT表示部70の表示画面には、図7に示すように、着点a,bのシンボルが着点c,dとは異なる表示形態で表示される。例えば、着点a,bのシンボルが着点c,dとは異なる色で点滅表示される(ステップS5)。このため、オペレータは、指定した発点アに対して、進路構成可能な着点として、着点a,bを容易に把握できる。
【0024】
さらに、この場合、演算装置52は、到着不可能点算出手段としても機能し、着点c,dを到着不可能点をとして処理する。そして、ガイダンス表示エリア78には、着点c,dについては、列車Bの進路設定中である旨のメッセージが他の画像とは異なる色で表示される。このため、オペレータは、現時点で進路構成不可能な着点の条件を容易に把握できる。
【0025】
次に、着点a,bが点滅表示されているときに、オペレータがいずれか一方の着点を選択した後、操作エリア94を操作すると、発点アと選択された着点とを結ぶ進路が、選択された進路として設定される。このため、着点がガイダンス表示された後、本来の目的である進路設定が即座にできるため、戻り操作をすることなく、進路を効率良く設定できる。なお、ガイダンス表示されたときに、操作エリア92を操作することで、画面を元の状態に戻すこともできる。
【0026】
ガイダンス表示が終了すると、進路構成テーブル100の選択可フラグ,構成可フラグ,構成不可理由番号の欄の情報は全て初期値にセットされる。
【0027】
このように本実施形態によれば、発点アを入力することで、列車Aの到着可能な着点が他の着点とは異なる色で点滅表示されるため、進路構成が可能な着点を即座に把握できる。そして、点滅表示された着点を選択することで、進路を確実に設定でき、進路構成を手動で設定するにも、一回の手動操作で進路を確実に設定できる。
【0028】
次に、複数進路のガイダンスを表示するときの実施形態を図8に基づいて説明する。
【0029】
駅構内の線路構成として、例えば、図8に示すように、各線路が複数の軌道回路1〜43で構成されているときに、軌道回路1〜43の構成に関する情報や、発点ア〜ツ、着点a〜pに関する位置情報およびシンボル情報はハードディスク68に記憶されている。さらにこのハードディスク68には、図9に示すように、進路パターンテーブル104に関する情報が格納されている。進路パターンテーブル104には、始点軌道回路番号,終点軌道回路番号,パターン番号,進路数,進路番号,発点,着点,軌道回路番号に関する情報が格納されている。例えば、軌道回路4と軌道回路25とを結ぶ進路の組合せパターンに関する情報として、組合せパターンが二通りあるときには、パターン番号「1」,「2」毎に各パターンに対応した情報が格納されている。すなわち、パターン番号「1」には、進路数が二通りあるとして、各進路1,2に関する情報が格納されている。この場合、発点ウ,着点aとを結ぶ軌道回路の軌道回路番号として「4,3,2,1」の情報が格納されている。また発点アと着点iとを結ぶ軌道回路として軌道回路番号「1,2,12,13,23,24,25」の情報が格納されている。また同様に、パターン番号「2」には、進路数が四通りあるとして、進路番号1,2,3,4にはそれぞれ発点ケ,ソ,シ,チ,と着点k,h,m,iをそれぞれ結ぶ軌道回路の番号として軌道回路番号「4,7,8,9」,軌道回路番号「9,8,16,15,14」,軌道回路番号「14,15,27,28,29」,軌道回路番号「29,28,27,26,25」に関する情報が格納されている。そして演算装置52は複数進路のガイダンスを表示するに際しては、ハードディスク68の進路パターンテーブル104をサーチすることによって表示情報を生成するようになっている。
【0030】
次に、複数進路のガイダンス表示に関する作用を図10のフローチャートに従って説明する。
【0031】
まず、図8に示す画像が表示されているときに、オペレータにより操作エリア84が操作されると、複数進路ガイダンスを表示するための制御指示情報が演算装置52に入力される(ステップS11)。この後オペレータが始点の軌道回路として軌道回路4を選択し、終点の軌道回路として軌道回路25を選択すると(ステップS12)、始点と終点に関する位置情報が演算装置52に入力される。演算装置52は、組合せパターン算出手段としても機能し、始点と終点に関する位置情報を基にハードディスク68の進路パターンテーブル104をサーチし、始点と終点を結ぶ進路の組合せパターンを抽出する(ステップS13)。このとき選択された軌道回路4と25の画像は他の軌道回路の画像とは異なる色で表示される。そして演算装置52は、始点軌道回路として軌道回路4が選択され、終点軌道回路として軌道回路25が選択されたときには、発点ウと着点iとを結ぶ進路の組合せパターンと、発点ケと着点iとを結ぶ進路の組合せパターンを進路パターンテーブル104から抽出する。すなわち演算装置52は進路パターンテーブル104をサーチし、進路の組合せパターンがあるか否かを判定する(ステップS14)。そして組合せパターンがないときには、図11に示すように、ガイダンス表示エリア78に該当進路が存在しない旨のメッセージを表示し(ステップS15)、このルーチンでの処理を終了する。この場合、オペレータは、始点・終点に至る進路が存在しないことを試行錯誤なしに即座に把握できる。
【0032】
一方、進路の組合せパターンがあるときには、進路の組合せパターンが複数存在するか否かを判定する(ステップS16)。このとき組合せパターンが1パターンと判定されたときには、この組合せパターンに属する進路で使用する軌道回路の画像を他の軌道回路の画像とは異なる色で表示し、このルーチンでの処理を終了する(ステップS17)。一方、軌道回路4と軌道回路25とを結ぶ進路のように、組合せパターンが複数存在すると判定されたときには、進路数の少ないパターンから順次ソートし、ソート結果を出力する(ステップS18)。すなわち軌道回路4と軌道回路25とを結ぶ進路パターンのうちパターン番号「1」に関する情報をソートした後パターン番号「2」に関する情報をソートする。このソート結果が入出力装置50に入力されると、軌道回路4と軌道回路25とを結ぶ進路の組合せパターンのうちパターン番号「1」に関する画像が表示される。すなわち、図12に示すように、軌道回路4,3,2,1を示すシンボルの画像が他の軌道回路の画像とは異なる色で表示されるとともに、軌道回路1,2,12,13,23,24,25を示すシンボルの画像が他の軌道回路とは異なる色で表示される(ステップS19)。
【0033】
次に、パターン番号「2」に関する画像として、図13に示すように、軌道回路4,7,8,9のシンボルの画像が表示されるとともに、軌道回路9,8,16,15,14に属するシンボル、軌道回路14,15,27,28,29に属するシンボル、軌道回路29,28,27,26,25に属するシンボルの画像がそれぞれ他の軌道回路の画像とは異なる色で表示される。
【0034】
各パターンに属する軌道回路の画像を表示するに際して、進路数の少ない順に各進路の画像を順次表示する過程で、操作エリア86を操作すると、次のパターンの画像を表示することもできる。また、操作エリア88を操作することで、前のパターンに属するパターンの画像を表示することもできる。さらに操作エリア92を操作することで、ガイダンス表示する前の状態に戻すこともできる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、始点・終点に至る進路の組合せパターンが複数存在する場合でも、各パターンに属する進路の画像を他の進路とは異なる色で表示でき、複数の進路を経由して列車を移動させる場合でも、他の列車への影響を考慮して指定の列車を始点から終点まで効率良く移動させることができる。さらに始点と終点とを結ぶ複数の進路がガイダンス表示されるため、間違った進路を指定することなく正確な進路を設定でき、列車を目的地に効率良く移動させることができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、出発点が入力されたときに、列車の到着可能な到着点をガイダンス表示するようにしたため、進路設定可能な到着点を即座に把握できる。そして表示された到着点を選択することで、進路を設定でき、手動設定を繰り返す必要がなく、1回の手動設定操作で進路を設定できる。
【0037】
また複数進路を経由して列車を移動させる場合、始点と終点を入力するだけで始点と終点を結ぶ進路のパターンに属する線路の画像を他の線路とは異なる形態で表示するようにしたため、他の列車への影響を考慮した状態で列車を効率良く移動させることができる。さらに間違った進路を指定することなく進路を設定し、列車を目的地に効率良く移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る運行管理システムの一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】CRT表示部の構成図である。
【図3】進路構成テーブルの構成説明図である。
【図4】進路構成不可理由テーブルの構成説明図である。
【図5】図1に示すシステムの作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】1進路ガイダンスの表示例を示す図である。
【図7】1進路ガイダンスの他の表示例を示す図である。
【図8】複数進路ガイダンスの表示例を示す図である。
【図9】進路パターンテーブルの構成説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図11】複数進路の他の表示例を示す図である。
【図12】複数進路ガイダンスに用いられる複数進路のガイダンス表示例を示す図である。
【図13】複数進路ガイダンスに用いられる複数進路の他のガイダンス表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
50 入出力装置
52 演算装置
54 信号伝送路
56 線路
58 ポイント
60 信号機
62 列車
64 軌道回路装置
66 列車番号検出装置
68 ハードディスク
70 CRT表示部
72 キーボード
74 マウス
Claims (7)
- 複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、各線路上の列車の在線位置に関する在線情報を検知する在線情報検知手段と、出発点,到着点,軌道回路番号に関する情報を含む情報が格納された進路構成テーブルと、前記出発点入力手段により指定の列車の出発点が入力されると前記進路構成テーブルをサーチして前記指定の列車が到着可能な到着点候補を複数抽出し該到着点候補並びに前記在線情報検知手段の検知による在線情報と構内の線路構成に関する構成情報に基づいて前記到着点候補のうち進路構成が可能な到着点を計算する到着点算出手段と、算出された到着点を前記表示手段の表示画面に表示させる表示制御手段とを備えていることを特徴とする運行管理システム。
- 前記表示制御手段は、到着点の位置を示す画像を前記到着点候補の位置を示す画像とは異なる形態で前記表示手段の表示画面に表示させることを特徴とする請求項1記載の運行管理システム。
- 前記表示手段の表示画面に表示された到着点の位置を示す画像のうち任意の画像を到着点として選択する到着点選択手段と、前記到着点選択手段により選択された到着点と前記出発点入力手段により入力された出発点とを結ぶ線路を指定の列車の進路として設定する進路設定手段と、進路設定手段の設定による進路に属する線路を他の線路とは異なる形態で表示手段の表示画面上に表示させる進路表示制御手段とを備えている請求項1または2記載の運行管理システム。
- 複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、各線路上の列車の在線位置に関する在線情報を検知する在線情報検知手段と、出発点,到着点,軌道回路番号に関する情報を含む情報が格納された進路構成テーブルと、前記出発点入力手段により指定の列車の出発点が入力されると前記進路構成テーブルをサーチして前記指定の列車が到着可能な到着点候補を複数抽出し該到着点候補並びに前記在線情報検知手段の検知による在線情報と構内の線路構成に関する構成情報に基づいて到着点候補のうち進路構成が不可能な到着点を算出する到着不可能点算出手段と、算出された進路構成が不可能な到着点を前記表示手段の表示画面に表示させる表示制御手段とを備えていることを特徴とする運行管理システム。
- 前記表示制御手段は、前記到着不可能点算出手段の算出による到着不可能な到着点の位置を示す画像の他に到着不可能な理由を示すメッセージを前記表示手段の表示画面上に表示させることを特徴とする請求項4記載の運行管理システム。
- 複数の軌道回路を構成する線路群が分岐点を介して互いに接続された構内の線路構成に関する画像を表示画面上に表示する表示手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における出発点の位置を入力する出発点入力手段と、操作に応答して線路上の指定の列車の構内における到着点の位置を入力する到着点入力手段と、出発点,到着点,軌道回路番号,パターン番号,進路数に関する情報を含む情報が格納された進路パターンテーブルとを備え、前記出発点入力手段の入力による出発点と到着点入力手段の入力による到着点に関する位置情報を基に前記進路パターンテーブルをサーチして前記出発点と到着点とを結ぶ進路の組合せパターンを算出する組合せパターン算出手段と、算出された進路の組合せパターンに属する線路の画像を他の線路とは異なる形態で前記表示手段の表示画面上に表示させる表示制御手段とを備えていることを特徴とする運行管理システム。
- 前記表示制御手段が、前記組合せパターン算出手段により複数の組合せパターンが算出されたときに、各組合せパターンに属する線路の画像を進路数の少ない組合せパターン順に順次表示することを特徴とする請求項6記載の運行管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00654396A JP3574914B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 運行管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
1996
- 1996-01-18 JP JP00654396A patent/JP3574914B2/ja not_active Expired - Lifetime
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