JP4695939B2 - 統合駅システム及び駅管理方法 - Google Patents

統合駅システム及び駅管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4695939B2
JP4695939B2 JP2005219475A JP2005219475A JP4695939B2 JP 4695939 B2 JP4695939 B2 JP 4695939B2 JP 2005219475 A JP2005219475 A JP 2005219475A JP 2005219475 A JP2005219475 A JP 2005219475A JP 4695939 B2 JP4695939 B2 JP 4695939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facility
station management
shared
equipment
track sections
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005219475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007030772A (ja
Inventor
修一 佐竹
雅正 橋本
信義 柏
康博 田中
征也 伊藤
雄一郎 傳
康則 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Solutions Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Solutions Ltd
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Information and Control Solutions Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005219475A priority Critical patent/JP4695939B2/ja
Publication of JP2007030772A publication Critical patent/JP2007030772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695939B2 publication Critical patent/JP4695939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Description

本発明は、複数の運転線路区の列車によって設備が共用される駅の管理技術に関する。
複数の鉄道線路区(以下、線区と呼ぶ)の列車によってホーム及び進路(線路)等の設備が共用される駅における運行制御技術として、特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、複数の運行ダイヤの列車によって共用される設備(共用設備)が複数のエリア(エリア間における、設備の重複が許容)に仮想的に分割され、各運行ダイヤごとに設けられた計算機が、協調を取りながら、複数のエリアの共用設備を分担して制御する。
特開2000−168559号公報
ところが、上記従来の技術では、複数の線区の設備を管理する管理者の利便性が考慮されていない。
そこで、複数の線区が設備を共用する駅の管理を容易に行うことができる統合駅システムを提供することを目的とする。
本発明は、
複数の鉄道線路区で設備が共用される複数の駅の設備を管理する統合駅システムであって、
前記各鉄道線路区ごとに設けられ、当該鉄道線路区で利用される設備及び当該鉄道線路区における列車の運行を制御する駅管理装置と、
前記各駅管理装置と通信可能な統合端末と、
を備え、
前記統合端末は、
設備ごとに、当該設備の共用または専用の利用形態を対応付ける設備データテーブルと、
前記設備ごとに、前記複数の鉄道線路区により共用されるか否かを、前記設備データテーブルを読み出して判定し、前記複数の鉄道線路区のうちの2以上の鉄道線路区により共用される設備については、当該設備の状態情報を、当該2以上の鉄道線路区の各鉄道線路区の駅管理装置からそれぞれ収集し、当該得られた複数の状態情報のうち、予め定めた規則における順位の高い状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定し、前記複数の鉄道線路区のうちの1の鉄道線路区により単独利用される設備については、当該設備の状態情報を、当該1の鉄道線路区の駅管理装置から収集し、当該得られた状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定する演算処理手段と、
前記演算処理手段が確定した前記各設備の状況を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする統合駅システムを提供する。
本発明によれば、管理者が、複数の線区が設備を共用する駅における運行管理を容易に行うことができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
まず、本実施の形態に係る統合駅システムの全体構成について説明する。
図1に示すように、統合駅システム100は、駅の設備(信号機、軌道回路等)を共用する複数の線区(ここではA線区及びB線区の2線区)のそれぞれについて設けられた情報処理装置(駅管理装置)110,120、これらの駅管理装置110,120を管理する情報処理装置(統合端末)130、これらの情報処理装置110〜130間を相互に接続するLAN(Local Area Network)204、を有している。ここでは、2線区A,Bを管理対象線区としているが、3線区以上を管理対象線区としてもよい。
統合端末130は、図2に示すように、予め定められた通信プロトコル(TCP/IP等)にしたがって各駅管理装置110,120との間の通信を制御する通信制御部131、通信制御部131が駅管理装置110,120から受信した線区状態情報を所定のルールにしたがってマージするマージ表示処理部132、不図示の入力装置(マウス、キーボード)からの入力情報(位置情報等)及び各種データ(マージされた状態情報、操作ガイダンス、エラーメッセージ等)をモニタ136上に表示するマンマシン制御処理部133、入力された位置データが示す位置の設備を含む線区を制御対象とする1以上の駅管理装置に制御命令を与える制御対象線区判別部134、監視画面をモニタに表示させるための画面データ135A及び後述の設備データテーブル135Bが格納された記憶部135、を有している。このような機能構成により、統合端末は、モニタ上で管理者が選択した設備が共用設備であれば、その共用設備を使用する複数の線区の駅管理装置110,120に制御命令を送信し、その他の設備(1つの線区の専用設備)であれば、その設備を使用する線区の駅管理装置にのみ制御命令を送信する。これにより、管理者は、線区ごとに駅管理装置が存在していることを意識せずに、あたかも統合端末のモニタから直接操作しているような操作で、複数線区の共用設備及び各線区の専用設備を制御することができる。
設備データテーブル135Bには、図4に示すように、設備ごとに、設備の識別情報(設備ID)401、設備の利用形態情報402、設備データ403が登録されている。各設備の利用形態情報402には、設備が共用設備であるか否か表す情報402A、A線区における設備の利用形態(専用、共用、不使用)を表す情報402B、B線区における設備の利用形態(専用、共用、不使用)を表す情報4012Cが含まれている。例えば、A線区及びB線区で共用される設備dの利用形態情報402には、共用設備であることを表す「共用」403a、A線区における設備の利用形態「共用」を表す情報402B、B線区における設備の利用形態「共用」を表す情報402Cが含まれている。そして、各設備の設備データには、図5に示すように、設備種別(信号機、軌道回路等)を表す設備種別情報403A、監視画面上に表示される設備画像に関する情報403Bが含まれている。ここで、設備画像に関する情報403Bには、設備記号の形及び色等を示すデータ、例えば、モニタ画面上の位置データ403b1、非選択状態(通常状態)における表示形態(色等)を表すデータ403b2、選択状態における表示形態(色等)を表すデータ403b3、各制御状態に対応する表示形態(例えば、信号機の点灯色を表す色等)を表す表示データ403b4が含まれる。
一方、各駅管理装置110,120は、図3に示すように、予め定められた通信プロトコル(TCP/IP等)にしたがって統合端末130との間の通信を制御する通信制御部111、接続されたモニタ115上の監視画面に各種データを表示させる表示処理部113、与えられた制御命令にしたがって制御対象線区内の設備を制御する駅制御処理部114、不図示の入力装置からの入力情報(マウス等により指示された、モニタ115上の位置を表す位置データ等)及び通信制御部111が受信した制御命令を駅制御処理部114に与えるマンマシン制御部112、を有している。このような機能構成により、各駅管理装置110,120は、制御対象線区の作業者の指示、及び、統合端末からの制御指令の双方に応じて制御対象線区内の設備及び列車の運行状態を制御する。
つぎに、図6により、統合端末130が実行する、制御対象線区の制御処理について説明する。
ここでは、マージ表示処理部132によって、画面データ135Aが表す監視画面がモニタ136上に表示され、その監視画面内に、設備データテーブル135Bの各設備データに含まれる情報403b1,403b2に基づき生成された画像が表示されていることとする。
管理者が、マウス、キーボード等によりモニタ136上の監視画面内の設備画像を指示すると、マンマシン制御処理部133は、その設備画像の表示形態(色等)を、その設備画像に対応する設備の設備データに含まれる情報403bが示す形態に変更する。さらに、マンマシン制御処理部133は、管理者が指示した位置を表す位置データを取得し、それを制御対象線区判別部134に与える(S600)。
制御対象線区判別部134は、与えられた位置データに合致する位置データ403b1を含む設備データ403を設備データテーブル135B内で検索する(S601)。
制御対象線区判別部134は、該当する設備データが得られたら、その設備データに対応する設備ID及び利用形態情報402を設備データテーブル135Bから取り出す。そして、制御対象線区判別部134は、このとき取り出した利用形態情報内の情報402Aが「共用設備」を示しているか否か、すなわち、管理者がモニタ136上で指示した設備(以下、選択設備)が共用設備であるか否かを判断する(S602)。
その結果、利用形態情報内の情報402Aが「共用」を示していれば(選択設備が共用設備であれば)、制御対象線区判別部134は、その利用形態情報402内の情報402B,402Cのうち、利用形態「共用」を示す情報、すなわち、その選択設備を共用している複数の線区を抽出する(S603)。例えば、図4の設備データテーブルにおいて、設備dの利用形態情報402内の他の情報402B,402Cがともに利用形態「共用」を表しているから、管理者がモニタ136上で選択した位置が設備dの位置に対応するときには、設備dを共用する線区として線区A及び線区Bが抽出される。
管理者がモニタ136上で指示した設備を共用するすべての線区が抽出されたら、その後、制御対象線区判別部134は、それらの線区を、制御対象線区として設定する(S604)。
一方、利用形態情報内の情報402Aが「共用」を示していなければ(選択設備が共用設備でなければ)、制御対象線区判別部134は、その利用形態情報402内の残りの情報402B,402Cのうち、利用形態「専用」を示す情報、すなわち、その選択設備を単独で利用している線区を抽出する(S605)。例えば、図4の設備データテーブルにおいて、設備aの利用形態情報402内の情報402Bが利用形態「専用」を表しているから、管理者がモニタ136上で選択した位置が設備aの位置に対応するときには、設備aを単独利用する線区として線区Aが抽出される。
選択設備を単独で利用する線区が抽出されたら、その後、制御対象線区判別部134は、その線区を制御対象線区として設定する(S606)。
このようにして、S604及びS606のいずれか一方において制御対象が定まった後、管理者が、入力装置を用いて、選択設備に対する制御コマンドを入力すると、制御対象線区判別部134は、その制御コマンドに対応する制御指令及びS602で取り出した設備ID(制御命令の対象となる選択設備の設備ID)を、通信制御部131を介して、制御対象線区の駅管理装置に送信する。これにより、制御対象線区の駅管理装置においては、通信処理部111が制御指令及び設備IDを受け付けると、駅制御処理部114が、設備IDに対応する設備を制御指令にしたがって制御する。
以上の処理によれば、管理者が、駅内の設備に対する制御コマンドを統合端末に入力すると、その設備が1の線区により単独利用されるものであれば、その線区を制御する駅管理装置に、その設備が複数の線区により共用されるものであれば、それらの線区を制御する複数の駅管理装置に、制御コマンドに対応する制御指令が送信される。このため、管理者は、統合端末から設備を直接操作しているように、共用線区及び各線区の専用線区の設備を制御することができる。
つぎに、統合端末130が定期的に実行する、各設備の稼動状況表示処理について説明する。
図7に示すように、マージ表示処理部132は、各軌道回路上における列車の在線状況(落下、扛上)のマージ表示処理(S800)、軌道回路上に在線している列車の列番確定処理(S900)、駅内の各設備の制御状態のマージ表示処理(S1000)を、適当な時間間隔で繰り返し実行する。これら各処理の詳細は、以下の通りである。
(1)列車の在線状態のマージ表示処理(S800)
図8は、軌道回路における列車の在線状態のマージ表示処理(S800)の詳細なフローチャートである。
マージ表示処理部132は、設備種別情報403Aに「軌道回路」が設定されているすべての設備データ及びこの設備データに対応する利用形態情報402を設備データテーブル135Bから取り出す(S801)。
このとき取り出された設備データ及び利用形態情報402の各組について、それぞれ、以下の処理が実行される。
マージ表示処理部132は、1の軌道回路(すなわち、1組の設備データ及び利用形態情報402)を処理対象として選択して、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示しているか否かを判断する(S802)。
その結果、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示していなければ、すなわち、処理対象の軌道回路が一線区の専用設備であれば、マージ表示処理部132は、その線区の駅管理装置に、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況情報の送信をリクエストする。そして、マージ表示処理部132は、このリクエストに対する返信データに含まれる在線状況情報が表す在線状況(列車が在線中であることを示す落下、または、列車が在線していないことを示す扛上のいずれか)を、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況として確定し、それを、モニタ136の監視画面上の、処理対象の軌道回路に対応する設備画像の位置に表示する(S803)。
一方、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示していれば(処理対象の軌道回路が複数の線区の共用設備であれば)、マージ表示処理部132は、処理対象の利用形態情報402内の情報402B,402Cのうち、利用形態「共用」を示す情報(すなわち、処理対象の軌道回路を共用している複数の線区)を抽出する。
その後、マージ表示処理部132は、それらの線区の駅管理装置に、それぞれ、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況(落下及び扛上のいずれか)を表す在線状況情報の送信をリクエストし、これらのリクエストに対する返信データに含まれる在線状況情報を、予め定めた規則(ここでは、重要度の高い状態「落下」を0、「扛上」を1として、在線状況情報のANDをとるとの規則)にしたがってマージする。具体的には、すべての返信データの在線状況が「扛上」である場合だけ、軌道回路上における列車の在線状況を「扛上」と確定し、少なくとも1つの返信データの在線状況が「落下」である場合には、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況を「落下」と確定する(S804)。
その後、マージ表示処理部132は、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況のマージ結果を、モニタ136の監視画面上の、処理対象の軌道回路に対応する設備画像の位置に表示する(S805)。
S803またはS805において、処理対象の軌道回路上における列車の在線状況のモニタ136に表示したら、マージ表示処理部132は、S801で取り出した、すべての組の設備データ及び利用形態情報402が処理対象になったかどうかを判断する(S806)。
その結果、すべての組の設備データ及び利用形態情報402が処理対象になった場合には、マージ表示処理部132は、軌道回路上の在線列車の列番確定処理(S900)に移行し、その他の場合には、マージ表示処理部132は、つぎの組の設備データ及び利用形態情報402を処理対象にして、S802以降の処理を繰り返す。
このような処理によれば、共用設備である軌道回路を含むすべての線区の駅管理装置からの在線状況情報のうち、いずれか1つでも、運行管理上、管理者の注意を要する状況(予め定めた監視規則における表示優先順位が高い状況)を示す「落下」であれば、軌道回路上における列車の在線状況が「落下」に確定される。このため、より安全性の高い監視情報を管理者に提示することができる。
(2)軌道回路上の在線列車の列番確定処理(S900)
図9は、軌道回路上の在線列車の列番確定処理(S900)の詳細なフローチャートである。
軌道回路における列車の在線状態のマージ表示処理(S800)が終了すると、つぎに、マージ表示処理部132は、以下の処理によって、モニタの監視画面内の、各軌道回路ごとに定められた位置に設けられた列番表示フィールドに、各軌道回路上の在線列車の列番を表示する。
マージ表示処理部132は、S800において在線状況を「落下」と確定した軌道回路(以下、「落下」軌道回路)のなかから、1つを処理対象の軌道回路として選択し、その軌道回路を含むすべての線区の駅管理装置から、その軌道回路上の在線列車の列番の送信をリクエストする。駅管理装置または各駅管理装置は、指定された軌道回路上に列車が在線中であれば、その列番を統合端末130に返信し、指定された軌道回路上に列車が在線していなければ、その旨のメッセージを統合端末130に返信する(S901)。
その後、マージ表示処理部132は、リクエスト先の駅管理装置からの返信データのなかに、互いに異なる複数の列番が含まれている否かを判断する(S902)。
その結果、互いに異なる複数の列番が含まれている場合(すなわち、共用の軌道回路を含む複数線区の駅管理装置から、互いに異なる列番が返信された場合)には、マージ表示処理部132は、その旨の警告メッセージをモニタ132上の監視画面に表示する(S903)。これにより、管理者は、異なる複数の線区の列車が至近距離で一軌道回路上を走行していることを認識することができるため、例えば各線区の作業者の注意を喚起する等、直ちに適切な列車運行制御を実施することができる。なお、ここでは、警告メッセージをモニタに表示させているが、統合端末がスピーカを備える場合には警報音が出力されるようにしてもよい。
一方、互いに異なる複数の列番が含まれていない場合(すなわち、1つの駅管理装置からだけ列番が返信された場合)には、マージ表示処理部132は、その列番を、軌道回路上の在線列車の列番として確定し、それを、処理対象の軌道回路に対応する列番表示フィールドに表示する(S904)。
このようにして、列番及び警告メッセージのいずれか一方を表示したら、マージ表示処理部132は、すべての「落下」軌道回路がすでに処理対象とされたか否かを判断する(S905)。その結果、すべての「落下」軌道回路がすでに処理対象とされた場合には、マージ表示処理部132は、各設備の制御状態のマージ表示処理(S1000)に移行し、その他の場合には、マージ表示処理部132は、つぎの「落下」軌道回路を処理対象として選択して、S901以下の処理を再度実行する。
以上の処理によれば、軌道回路上の在線列車の列番確定処理(S900)により、全線区の在線列車の列番が表示されるため、管理者は、全線区の列車走行位置を一目で把握することができる。
なお、ここでは、ダイヤ上に存在しない列車が在線する可能性を考慮していないが、そのような可能性を考慮する場合には、リクエスト先の駅管理装置または各駅管理装置が、指定された軌道回路上に在線中の列車の列番が、保有ダイヤに定められた列番に合致するか否かをチェックし、合致したときだけ、その列番を統合端末130に返信するようにしてもよい。または、指定された軌道回路上に在線中の列車の列番が保有ダイヤの列番に合致すれば、その列番を、実際の列車の列番(実列番)として統合端末130に返信し、合致しなければ、その列番を仮列車の列番(仮列番)として統合端末130に返信するようにしてもよい。後者の場合、前述の列番の代わりに実列番を用いて、S901〜S905が実行されるようにすればよい。ダイヤに存在しない列番の列車の在線は、その線区の駅管理装置で検知されるため、その線区の作業者がそれに対応しているが、そのような列車が在線していることを管理者に知らせるために、統合端末のモニタにその列車の仮列番(複数の駅管理装置から仮列番が返信された場合には、任意の仮列番)が表示されるようにしてもよい。
(3)駅内の設備の制御状態マージ表示処理(S1000)
図10は、駅内の設備の制御状態のマージ表示処理(S1000)の詳細なフローチャートである。
マージ表示処理部132は、すべての設備データ及びこの設備データに対応する利用形態情報402を設備データテーブル135Bから取り出す(S1001)。
このとき取り出された設備データ及び利用形態情報402の各組について、それぞれ、以下の処理が実行される。
マージ表示処理部132は、1の設備を処理対象として選択して、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示しているか否かを判断する(S1002)。
その結果、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示していなければ、すなわち、処理対象の設備が一線区の専用設備であれば、マージ表示処理部132は、その線区の駅管理装置に、処理対象の設備の状態情報の送信をリクエストする。そして、マージ表示処理部132は、このリクエストに対する返信データに含まれる状態情報が表す制御状態(例えば、故障整備中、信号機の点灯状態「赤」「青」等、その設備に対して実施されている制御等の状態)を、処理対象の設備の現状として確定する。さらに、マージ表示処理部132は、モニタ136の監視画面上の、処理対象の設備に対応する設備画像の表示形態を、処理対象の設備データ内のデータ403b4が表す、現状に対応する表示形態に変更する(S1003)。例えば、設備「信号機A」の現状が「赤」である場合には、設備「信号機A」の設備画像の色を赤に変更する。
一方、処理対象の利用形態情報402内の情報402Aが「共用設備」を示していれば(処理対象の軌道回路が複数の線区の共用設備であれば)、マージ表示処理部132は、処理対象の利用形態情報402内の情報402B,402Cのうち、利用形態「共用」を示す情報(すなわち、処理対象の設備を共用している複数の線区)を抽出する。
その後、マージ表示処理部132は、それらの線区の駅管理装置に、それぞれ、処理対象の設備の状態情報の送信をリクエストし、このリクエストに対する返信データに含まれる制御状態を、予め定めた規則(例えば、信号機については、重要度の高い状態「赤」を0、「青」を1としてANDをとるとの規則)にしたがってマージする(S1004)。例えば、処理対象の設備「信号機A」について返信されたすべての状態情報が「青」である場合だけ、その設備「信号機A」の現状を「青」と確定し、少なくとも1つの状態情報が「赤」である場合には、その設備「信号機A」の現状を「赤」と確定する。
その後、マージ表示処理部132は、モニタ136の監視画面上の、処理対象の設備に対応する設備画像の表示形態を、処理対象の設備データ内のデータ403b4が表す、現状に対応する表示形態に変更する(S1005)。
S1003またはS1005において、処理対象の設備の状態をモニタ136に表示したら、マージ表示処理部132は、S1001で取り出した、すべての組の設備データ及び利用形態情報402が処理対象になったかどうかを判断する(S1006)。
その結果、すべての組の設備データ及び利用形態情報402が処理対象になった場合には、マージ表示処理部132は、処理を終了し、その他の場合には、マージ表示処理部132は、つぎの組の設備データ及び利用形態情報402を処理対象にして、S1002以降の処理を繰り返す。
このような処理によれば、共用設備である設備を含むすべての線区の駅管理装置からの状態情報のうち、いずれか1つでも、運行管理上、管理者の注意を要する状態であれば、その状況が、その設備の現状として確定及び表示される。このため、管理者は、共用設備を管理する個々の駅管理装置を認識していなくても、より安全性の高い監視情報を得ることができる。
以上のように、管理者は、あたかも統合端末のモニタから直接操作しているように、複数線区の共用設備及び各線区の専用設備を制御することができるとともに、共用設備を管理する個々の駅管理装置を認識していなくても、より安全性の高い監視情報を統合端末において把握することができる。したがって、管理者は、複数の線区により設備が共用される駅における運行管理を容易に行うことができる。
また、平均的な制御範囲の駅に適用される複数の駅管理装置を統合端末が制御することにより、処理性能が高い情報処理装置を用いる必要がなくなったため、複数の線区で設備が共用される、規模の大きな駅の管理に要するハードコストを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る統合駅システムの構成を説明するための図である。 図1の統合端末の機能ブロック図である。 図1の各駅管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る設備データテーブルのデータ構造を概念的に示した図である。 本発明の実施の一形態に係る設備データのデータ構造を概念的に示した図である。 本発明の実施の一形態に係る統合端末が実行する、制御対象線区の制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る統合端末が定期的に実行する、各設備の稼動状況表示処理のフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る、各軌道回路上における列車の在線状況のマージ表示処理のフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る、軌道回路上に在線している列車の列番確定処理のフローチャート。 本発明の実施の一形態に係る、各設備の制御状態のマージ表示処理のフローチャートである。
符号の説明
100…統合駅システム、110,120…駅管理装置、130…統合端末、131…通信処理部、132…マージ表示処理部、133…マンマシン制御部、134…線区判別部、135…記憶部

Claims (4)

  1. 複数の鉄道線路区で設備が共用される複数の駅の設備を管理する統合駅システムであって、
    前記各鉄道線路区ごとに設けられ、当該鉄道線路区で利用される設備及び当該鉄道線路区における列車の運行を制御する駅管理装置と、
    前記各駅管理装置と通信可能な統合端末と、
    を備え、
    前記統合端末は、
    設備ごとに、当該設備の共用または専用の利用形態を対応付ける設備データテーブルと、
    前記設備ごとに、前記複数の鉄道線路区により共用されるか否かを、前記設備データテーブルを読み出して判定し、前記複数の鉄道線路区のうちの2以上の鉄道線路区により共用される設備については、当該設備の状態情報を、当該2以上の鉄道線路区の各鉄道線路区の駅管理装置からそれぞれ収集し、当該得られた複数の状態情報のうち、予め定めた規則における順位の高い状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定し、前記複数の鉄道線路区のうちの1の鉄道線路区により単独利用される設備については、当該設備の状態情報を、当該1の鉄道線路区の駅管理装置から収集し、当該得られた状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定する演算処理手段と、
    前記演算処理手段が確定した前記各設備の状況を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする統合駅システム。
  2. 請求項1記載の統合駅システムにおいて、
    前記統合端末は、設備の選択及び当該選択された設備に対する制御コマンドの入力を受け付ける入力受付手段を有し、
    前記演算処理手段は、
    前記入力受付手段が選択を受け付けた設備が、前記2以上の鉄道線路区により共用される設備である場合には、前記2以上の鉄道線路区のうちの各鉄道線路区の駅管理装置に、前記入力受付手段が受け付けた制御コマンドに対応する制御指令を与え、前記入力受付手段が選択を受け付けた設備が、前記1の鉄道線路区により単独使用される設備である場合には、当該1の鉄道線路区の駅管理装置に、前記入力受付手段が受け付けた制御コマンドに対応する制御指令を与えることを特徴とする統合駅システム。
  3. 複数の鉄道線路区で設備が共用される複数の駅の設備を、前記各鉄道線路区ごとに設けられ、当該鉄道線路区で利用される設備及び当該鉄道線路区における列車の運行を制御する駅管理装置と通信可能な情報処理装置が管理する駅管理方法であって、
    前記情報処理装置は、演算処理手段と出力手段と、設備ごとに、当該設備の共用または専用の利用形態を対応付ける設備データテーブルと、を有し、
    当該駅管理方法は、
    前記演算処理手段が、
    前記設備ごとに、前記複数の鉄道線路区により共用されるか否かを、前記設備データテーブルを読み出して判定し、前記複数の鉄道線路区のうちの2以上の鉄道線路区により共用される設備については、当該設備の状態情報を、当該2以上の鉄道線路区の各鉄道線路区の駅管理装置からそれぞれ収集し、当該得られた複数の状態情報のうち、予め定めた規則における順位の高い状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定し、前記複数の鉄道線路区のうちの1の鉄道線路区により単独利用される設備については、当該設備の状態情報を、当該1の鉄道線路区の駅管理装置から収集し、当該得られた状態情報が表す状態を、当該設備の状況として確定する処理と、
    前記演算処理手段が確定した前記各設備の状況を前記出力手段が出力する処理と、
    を含むことを特徴とする駅管理方法。
  4. 請求項3記載の駅管理方法において、
    前記統合端末は入力受付手段を有し、
    当該駅管理方法は
    設備の選択及び当該選択された設備に対する制御コマンドの入力を前記入力受付手段が受け付ける処理と、
    前記入力受付手段が選択を受け付けた設備が、前記2以上の鉄道線路区により共用される設備である場合には、前記演算処理手段が、前記2以上の鉄道線路区のうちの各鉄道線路区の駅管理装置に、前記制御コマンドに対応する制御指令を与え、前記入力受付手段が選択を受け付けた設備が、前記1の鉄道線路区により単独使用される設備である場合には、前記演算処理手段が、当該1の鉄道線路区の駅管理装置に、前記制御コマンドに対応する制御指令を与える処理と、
    を含むことを特徴とする駅管理方法。
JP2005219475A 2005-07-28 2005-07-28 統合駅システム及び駅管理方法 Expired - Fee Related JP4695939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219475A JP4695939B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 統合駅システム及び駅管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219475A JP4695939B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 統合駅システム及び駅管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007030772A JP2007030772A (ja) 2007-02-08
JP4695939B2 true JP4695939B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37790536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005219475A Expired - Fee Related JP4695939B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 統合駅システム及び駅管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4695939B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5863604B2 (ja) * 2012-08-29 2016-02-16 三菱電機株式会社 表示制御盤、列車運行管理システム、および軌道回路表示方法
KR101751772B1 (ko) * 2015-04-28 2017-06-30 한국철도기술연구원 자동접속 표준 인터페이스를 이용한 저심도 철도 시스템 및 그 제어방법
CN104890702A (zh) * 2015-05-27 2015-09-09 中国铁路总公司 一种铁路信号车地综合分析监测系统

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08198111A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Mitsubishi Electric Corp 列車運行管理システム
JPH1086823A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Hitachi Ltd 自動進路制御装置
JP2000127973A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Hitachi Ltd 運行管理システム
JP2000159108A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Hitachi Ltd 設備分散型電子連動装置
JP2000168559A (ja) * 1998-12-01 2000-06-20 East Japan Railway Co 駅自動進路制御装置
JP2000293794A (ja) * 1999-04-05 2000-10-20 Honda Motor Co Ltd 共用車両の入出庫管理装置
JP2002029423A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Hitachi Ltd 列車運行管理シミュレータ
JP2004009775A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Nippon Signal Co Ltd:The 列車位置検出システム
JP2004338520A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 West Japan Railway Co 列車の運行情報システム及び通信システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08198111A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Mitsubishi Electric Corp 列車運行管理システム
JPH1086823A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Hitachi Ltd 自動進路制御装置
JP2000127973A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Hitachi Ltd 運行管理システム
JP2000159108A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Hitachi Ltd 設備分散型電子連動装置
JP2000168559A (ja) * 1998-12-01 2000-06-20 East Japan Railway Co 駅自動進路制御装置
JP2000293794A (ja) * 1999-04-05 2000-10-20 Honda Motor Co Ltd 共用車両の入出庫管理装置
JP2002029423A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Hitachi Ltd 列車運行管理シミュレータ
JP2004009775A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Nippon Signal Co Ltd:The 列車位置検出システム
JP2004338520A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 West Japan Railway Co 列車の運行情報システム及び通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007030772A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108039053B (zh) 一种智能网联交通系统
JP5243896B2 (ja) 情報表示システム、情報表示方法、および、コンピュータプログラム
JP5238422B2 (ja) 情報提供システム
JP2007112321A (ja) 駅社員用列車運行情報提供システム
JP2021525413A (ja) 自律型車両についての乗員のピックアップおよびドロップオフに対する不便性
EP1723547A2 (en) Geographic information system and method for monitoring dynamic train positions
JP4790637B2 (ja) 旅客案内システム
WO2024027228A1 (zh) 导航界面的提示方法、装置、设备、存储介质及程序产品
CN106203795A (zh) 一种智能安全巡检系统
CA2914859A1 (en) Systems and methods for transit-rider-status identification and communication
CN111309005A (zh) 一种基于无人驾驶车辆的动态路线规划方法
JP4695939B2 (ja) 統合駅システム及び駅管理方法
TWI276561B (en) Management system of train operation
JP5094618B2 (ja) 旅客交通システムの情報表示方法
JP5268808B2 (ja) 運行管理システム
JP2006218996A (ja) 分散型列車運行管理システム及びその制御方法
WO2012169333A1 (ja) 運転整理支援システム
JP2020165688A (ja) 制御装置、制御システム、および制御方法
JP4990222B2 (ja) 列車運行計画作成システム
JP4180893B2 (ja) 電子連動システム
JP7024969B2 (ja) 被害調査システム
JP4781640B2 (ja) 移動体の運行情報表示システム
CN114676869A (zh) 移动出行装置的组队方法、装置、设备和存储介质
JP4221254B2 (ja) 車両基地内ダイヤ作成装置
Theunissen et al. Evaluation of an electronic flight bag with integrated routing and runway incursion detection functions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees