JP3574810B2 - 呼び戻し識別方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、局線回路に直流ループを閉成させることにより回線を保留にした場合において、相手側の電話機その他の装置から発するDTMF信号により自己の電話機を呼び戻し(再呼出)した場合に、通常の呼出と区別する音声信号を送受器に送出する、呼び戻し識別方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、NTTが多数同時通話方式の一種として提供しているトリオホンサービスは、契約者(以下、自己とする)を中心として電話回線を利用して他の二者と三人が同時に通話できるものである。尚、他の二者は契約者であるか否かは問わない。但し、本発明では話を単純にするために、契約者は自己のみとして説明する。本発明者らは、このサービスを利用して外線と自己が通話していた状態で、その通話を他の外線につないで自己が通話を下りる、いわゆる外線交換をする方法及び装置を開発した。
【0003】
これは、契約者がこの外線交換する装置を局交換機と自己の電話装置の間に設置し、この装置で自己が通話していた電話回線を保留するものである。即ち、トリオホンサービスでは中心となる自己の電話機をオンフックすると全ての回線が切れてしまう。そこで、自己の回線に何らかの手段で直流ループを閉成(形成)させて自己の回線を保留にしておくと、自己がオンフックしても外線二者同士の通話は持続でき、外線交換が完了する。そして、外線の二者の一方若しくは両方がオンフックすると、この装置がその終話信号を検知してその装置における保留を解除する。その際、もし自己の電話機をオンフックしていれば、トリオホンサービスの機能により全ての回線が切れて、外線交換も終了する。尚、外線二者同士の通信の秘密を保護するために、上記直流ループを閉成後にその回線の一部を切断して秘話にすることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この外線二者間の通話の途中において、自己を再度呼び出して三者通話をしたい場合が生じることがある。しかし、上記装置では一旦自己側を保留にしたらそのままの回線を使ってこれを呼び戻すことは完全に不可能である。どうしても自己と再度三者通話をしたければ、一旦その通話を打ち切り、再び前記の操作を繰り返さなければならない。その結果、余分な手間と費用がかかる。
【0005】
そこで本発明者らは、局線回路に直流ループを形成させて局交換機と信号の遣り取りが可能な状態にしておき(自己の電話回線の保留)、必要な場合に、相手側即ち外線の二者の内の一方が電話機からある定められたDTMF信号を発すると、該ループ形成箇所よりも末端寄りの箇所に設けた呼戻制御部から自己の電話装置に呼び戻しの交流信号を出力し、電話機のベルを鳴動させることにより上記問題を解決した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ところが、この場合には呼び戻しのベルなのか通常の呼出のベルなのかの区別がつかず、対応にまごつくなどスムーズな応対が妨げられる結果を招来した。そこで本発明者らは、このベルの鳴動を聞いて送受器をオフフックした場合に、他の電話回線からの通話と区別するために、メロディーやメッセージ等の音声その他の呼び戻し識別信号を発信させるようにした。尚、本発明装置は、局交換機と電話機の間に直列に接続する必要がある。或いは、電話端末に組み込んで一体化してもよいし、局交換機自体にその機能を組み込むようにしてもよい。この保留は、従来用いられている電話機に於ける保留とは別個のものである。また、その作動は、自己又は相手側の電話機その他の装置から発する作動信号により、行わせるようにする。
【0007】
尚、ここに局線回路とは、電話回線の一部をなすものであって、本発明装置の内部にある部分を言う。
【0008】
本発明において、多数同時通話方式とは、現在NTTが提供しているトリオホンサービスを主として意味するが、今後NTTや第二電電その他が提供するであろう各種の多人数同時通話サービスにも適用できるものである。更に、本発明はこのような多人数同時通話サービスに限らず、単に二者間通話時の保留に用い、保留中の回線を通して再呼出をするような場合にも用いることができる。これは、保留したことを忘れて長時間放置してあるような場合の呼び戻しに対処するためである。
【0009】
以下、トリオホンサービスを利用する場合を例に取って本発明を説明する。トリオホンサービスとは、一の外線との通話中に自己がフッキングを行うと局側でその外線を保留し、続いて他の外線を呼び出して再度フッキングを行うと一の外線の保留が解除されて三者通話ができるものである。そして、自己の本装置で直流ループを形成させると、外線の二者間の通話が完成する。これは、結果的にはトリオホンサービスを利用した手動外線交換と言うことができる。但し、電話機を従来の保留にすると保留音が送出されるので、本発明装置側で保留させる。従来の転送装置は2本の局線回線を必要としたが、この方法だと1本の回線で外線交換(転送)が可能になる。また、交換元には人手が必要になるものの任意の番号の外線電話に交換できる利点がある。特に、複数の携帯電話にでも自在に交換できるため大きな威力を発揮する。そして、通話の最中において、自己に確認したい事項等がある場合には、呼び戻し機能があると極めて便利である。
【0010】
但し、呼び戻しといっても、通常の呼び出し音と同じ電話機のベルが鳴動(ボタン電話やPBXの場合、電話機のスピーカーが鳴るが、このことも含む)するのみである。即ち、相手側の電話機その他の装置から、ある定められたDTMF信号が送出されると、呼び出し時に局から送られる75V(65〜83V)、16Hz(15〜20Hz)と言う電話交換網における規格の交流信号に準拠して、装置内でこの75V、16Hz或いはそれに近い規格内のベル鳴動用交流信号を発生させ、この信号で自己の電話機のベルを鳴動させるものである。そして、電話機の送受器を取ってから一定の時間、たとえば数秒間、再呼び出し(呼び戻し)であることを知らせるメロディーやメッセージ等の音声信号をその回線に送出するので、電話を受けた人がまごつかずに済む利点がある。尚、本発明では、このベルの鳴動により電話機の送受器を取ると、そのことを検知して上記交流信号を止めるようにしている。ところで、上記65〜83V、15〜20Hzと言う規格内の交流信号であれば、全ての電話装置のベルやスピーカーは全て鳴動するようになっている。しかし、この規格から外れた交流信号を呼戻制御部から発信させる場合、電話装置の内部で規格内の信号に変換するか、或いは該規格外の信号で作動する呼び戻し機構を別途設ける必要がある。
【0011】
本発明において電話端末とは、単独電話機や多機能電話機の他に、ボタン電話(ビジネスホン)やホームテレホンのように複数の内線電話機を備えたもの、PBXなどの構内交換機と多数の内線電話など、通話ができる各種の電話装置を意味する。また電話機とは、送受器を備えた単独電話機や内線電話機のことを言う。そして、本発明装置は、前述のように局交換機と電話機の間に直列に接続されるが、これらの機能を構内交換機や単独電話に組み込んだり、各内線電話機に組み込むこともできる。更に、局交換機に組み込むことも可能である。
【0012】
本発明で、呼び戻しをするための作動信号は、相手方の電話機その他の装置から発せられるDTMF信号(PB音)である。DTMF信号とは、音声周波数帯域の2周波の組み合わせで数字を表わすものをいう。これは、一般にプッシュホンに用いられる信号であるが、PB変換トーン機能付きの電話機でも同様にDTMF信号を発することが可能である。本発明において用いるDTMF信号は、特に限定するものではないが、誤動作を防ぐために2つ以上のDTMF信号を組み合わせるのが望ましい。例えば、9と*の2つのプッシュボタンを押すことにより、呼び戻しを行なう。
【0013】
尚、上記したその他の装置とは、電話機とは別体でDTMF信号を発するものを意味し、携帯に便利な小型のものや電話装置の前に組み込むものなど種々な形態が考えられる。これは、主としてダイヤルトーンを発する電話機に使用されるが、上記9と*のDTMF信号を連続して送出するワンタッチボタンを備えて操作を便利にしたものを携帯電話と組み合わして使用するようにしてもよい。但し、以下では、電話機に含めて説明する。
【0014】
本発明装置において、電話装置に呼び戻しの交流信号を出力する呼戻制御部は、該装置内の局線回路の直流ループを閉成して該回線を保留するループ制御部よりも末端側に設けられる。送受器のオフフックを検知するループ信号受信部も同様である。尚、装置内の局線回路を切断する秘話制御部を設ける場合、経路上ループ制御部より後で呼戻制御部やループ信号受信部よりも前(局側)に組み込む。但し、呼戻制御部には電圧を印加するので、この電圧が局交換機に伝わるのを防止する必要がある。例えば、呼戻制御部自身に或いはその前にリレーのような制御部を組み込む。秘話制御部が設けられていれば、該箇所で局線回路が切断されるので、呼戻制御部に電圧が印加されても問題はない。
【0015】
音声その他の呼び戻し識別信号を発振する呼戻識別信号発生部も、ループ制御部より後に組み込むが、秘話制御部を設け、且つこれよりも前に呼戻識別信号発生部を設けた場合には、呼び戻しのDTMF信号を受信後或いは少なくともループ信号を受信後速やかに回路の切断を復活させておく必要がある。更に、秘話制御部よりも末端側に呼戻識別信号発生部を設けた場合でも、相手方に呼び出し信号や呼び戻し識別信号を確認させる場合には、同様に速やかに回路の切断を復活させておく必要がある。
【0016】
更に、本発明装置は相手側電話機から発するDTMF信号(呼び戻し信号)を受信する作動信号受信部、及び該作動信号受信部とループ信号受信部からの信号を入力するとともに、ループ制御部と呼戻制御部及び呼戻識別信号発生部に制御信号を出力する制御部を含んで構成されている。尚、直流ループの閉成と続いて或いは直後の秘話動作も、他の異なるDTMF信号で制御される。或いは、DTMF信号によらず他の方法、例えばオンフックしてから所定時間( 100ms〜 1,500ms、より望ましくは 700ms〜 1,000ms)後に自動的にループを閉成させるようにすると、局交換機がそれをフッキング信号として捕らえてトリオホンサービスが起動するので、これを利用して外線交換するようにしてもよい。この場合、秘話動作も引続き行わせる。
【0017】
ループ制御部は、装置内の局線回路に直流ループを閉成してその回線を保留状態にし、またその開放を行って保留を解除する。直流ループの閉成は、制御部からの制御信号で行わせる。尚、このループ制御部にはループを形成するリレー(ループリレー)とその駆動回路等で構成されている。リレーに代えて、サイリスタ又はこれらと同様に機能する半導体素子等を用いてもよい。
【0018】
局線監視受信部は、経路上でループ制御部の前或いは後に設けられていて、局からの信号を受信する。この信号の主たるものは、相手方が通話終了後にオンフックした場合に発される終話信号である。この終話信号を受信すると、制御部に出力して、制御部からループ制御部や秘話制御部を復帰(リセット、再接続)させる信号を出力する。尚、ループ制御部や秘話制御部をDTMF信号でリセットさせるようにすれば、この局線監視受信部は省略できる。
【0019】
秘話制御部は、経路上でループ制御部よりも末端寄り側に設けられていて、制御部からの制御信号により装置内の局線回路の切断及び再接続を行う。切断は、秘話リレーにより文字通り局線回路を切断するほか、大きな抵抗を入れるなどにより実質的に音声電流が該箇所を通過しないようにすることも含む。リレーの他にサイリスタ又はこれらと同様に機能する半導体素子等も使用することができる。尚、局線回路を切断すると、それよりも末端側には局交換機から供給されている48Vの電圧(実際は途中で降圧している)が届かなくなる。この問題を解消するために、秘話制御部に給電回路を連結し、秘話制御部で局線回路が切断されている間中、ここから直流電圧を供給するようにする。尚、この直流電圧は48V前後に限らず、送受器のオンフックやオフフックが検知できる程度、例えば数V程度でもかまわない。
【0020】
呼戻制御部は、呼び戻し交流リレーと75V・16Hz(±α)の交流電源部からなり、制御部からの指令で、電話装置側に75V・16Hz(±α)の交流信号を出力する。リレーの他にサイリスタ又はこれらと同様に機能する半導体素子等も使用することができる。
【0021】
ループ信号受信部は、装置設置者が送受器を取り上げた場合、そのオフフックの状態を検知して、制御部に出力する働きをする。即ち、局線回路には常時48V前後(或いはそれ以下)の電圧が局交換機(秘話制御部の給電回路を含む)から印加されているが、オンフックの場合電話機側でこの回路が中断されているため、電圧或いは電流は検出されない。オフフックの場合、この回路がつながるので、電圧或いは電流が検出される。
【0022】
呼戻識別信号発生部は、この回路に音声やメロデー等の呼び戻し識別信号(交流信号)を発信するものである。
【0023】
作動信号受信部は、通話中の相手側電話機(外線の二者)から発する作動信号(特定のDTMF信号)を受信し、受信した旨の信号を制御部に出力する。この受信部は、一般に受信部に使用される部品とその駆動回路及び信号発信回路等を組み込んで構成される。尚、作動信号受信部は、直流ループの閉成や局線回路の切断のための他の異なるDTMF信号も受信する。
【0024】
制御部は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成され、作動信号受信部やループ信号受信部からの信号を受信したり、ループ制御部や呼戻制御部、識別信号制御部及び秘話制御部等に制御信号を出力する他、予め記憶されたプログラムに従って装置全体の制御を行う。更に、局線監視受信部からの終話信号を受信して秘話制御部やループ制御部のリセットをさせる。また、オンフックにより自動的に直流ループの閉成や局線回路の切断をなさしめるような場合、フッキング信号を局交換機に送出する作用も行う。
【0025】
本発明装置は、上記したループ制御部等の各種構成部材をボックス内に収納したものでもよいが、それぞれの機能をIC化してボードに組み込んだり、更には全体をワンチップ化することも可能である。その場合、各種の電話端末や局交換機への組み込みが極めて容易になる。
【0026】
【実施例】
次に、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明にかかわる呼戻識別装置(呼び戻し識別機能を備えた交換装置)の接続系統図の一例を示す。本例では、呼戻識別装置1は交換元電話機2(トリオホンサービス契約者(自己)の電話端末の電話機:以下交換元と言う)の前に直列に接続されている。そしてこの電話回線(局線回線、加入者線)3は、電話交換網4を介して、他の外線電話端末につながっている。以下、発信元電話機5(一の外線電話機:以下発信元と言う)から交換元2にかかった電話(逆の場合も同様)を、交換先電話機6(他の外線電話機:以下交換先と言う)に交換する場合について説明する。
【0027】
発信元5と交換元2が通話中に、第三者への交換(転送)や同時通話が必要になった場合、交換元2が1回フッキングすると、発信元5の電話機は電話交換網4の側で保留され、交換元2は他への呼出が可能になる。そこで、交換先6を呼出して通話し、再度フッキングすると発信元5の保留が解除されて三者通話が可能になる。ここまでは、トリオホンサービスの機能である。
【0028】
そこで、交換元2の電話機を保留にすると、結果的に発信元5と交換先6をつないで交換したことになる。保留後に、交換元2の送受器をオンフックしておくと、発信元5と交換先6の通話が終了後、全ての回線が自動的に開放される。保留にするのは、始めから交換が目的の場合と当初三者通話していて途中から交換元2が会話から抜ける場合の二通りがある。この保留操作は、図2に示す呼戻識別装置1によって行われる。
【0029】
図2は、呼戻識別装置1の一例を示すブロック図で、局線監視受信部7と作動信号受信部8、ループ制御部9、秘話制御部10、呼戻制御部11、呼戻識別信号発生部12及びループ信号受信部13が局線回路14に連なっている例を示す。尚、この局線回路14は、電話回線3に直列に接続されている。また交流電源部14は呼戻制御部10の一部をなす。秘話制御部10に連結される給電回路16は、秘話中のみ端末側へ直流電圧を印加する。符号17は制御部であり、L1、L2は局交換機側の接続端子、L3、L4は電話装置側の接続端子である。
【0030】
この呼戻識別装置1による保留操作は、交換元2、発信元5、交換先6の何れかからあるDTMF信号例えば1#を送出することによりなされる。このDTMF信号を作動信号受信部8がキャッチして制御部17に信号を出力する。制御部17はこの信号を受けるとループ制御部9に作動信号を出力して局線回路14に直流ループを形成させる。続いて、秘話制御部10にも作動信号を出力し、局線回路14を切断して自己の電話機を秘話にする。この両動作は殆ど同時に行わせてもよいが、数秒程度の間をあけ、その間に秘話にする旨の連絡をしたりメロディやメッセージを局線回路14に送出させるようにしてもよい。この送出は、後述の呼戻識別信号発生部12から行わせてもよいし、別途に設けた信号発生部から行わせてもよい。但し、回路14が切断されると直流電圧が途切れて端末側に電流が流れなくなって呼出し等が行えなくなるので、秘話にすると同時に給電回路16から端末側に給電する。尚、上記保留操作は、DTMF信号によらず他の方法、例えばオンフックしてから所定時間後に自動的に直流ループを閉成させてトリオホンサービスを起動させるようにしてもよい。
【0031】
この状態(外線交換通話がされている状態)で交換元2を再呼出(呼び戻し)したい場合、発信元5か交換先6の一方が、上記とは異なる他のDTMF信号例えば9*を送出すると、その信号を作動信号受信部8がキャッチして制御部17に信号をだす。制御部17はこの信号を受けると呼戻制御部11に制御信号を出力し、交流電源部15からの電流で交流リレー等を作動させて、自己(交換元2)の電話機のベルを鳴動させる。
【0032】
ベルの鳴動に応じて、交換元2の送受器を取り上げる(オフフック)と、その電話機側でループが形成される。このループ信号を、ループ信号受信部13で検知して制御部17に出力すると、制御部17から呼戻制御部11に制御信号が出され、ベルの鳴動(呼出音)が停止する。と同時に呼戻識別信号発生部12からメロディやメッセージ等の音声信号が送出され、それによって再呼出(呼び戻し)であることが容易に認識できる。尚、この時点(制御部17から呼戻制御部11に制御信号がだされた時点)で、制御部17から秘話制御部10にリセット信号を出力して回線14を再接続し、続いてループ制御部9にも復帰信号を出力して直流ループの開放を行わせると、電話回線を通じて上記メロディやメッセージ等が他の二者にも聞こえ、交換元2で送受器が取り上げられたことが容易に察知できる。秘話制御部10へのリセット信号の出力を、制御部17が呼戻制御部11に制御信号を出力すると同時に行うと、呼出しの電話機のベル音も外線の二者に聞越える。
【0033】
この状態で、話をしたい人を電話口に呼び出して貰って三者通話をする。この状態で全ての通話を終了したければ、交換元2が送受器を下ろせば(オンフック)よい。もとの二者通話に戻りたければ、再度交換元2を保留にすればよい。
【0034】
尚、図2では呼戻制御部11、呼戻識別信号発生部12、ループ信号受信部13の順に接続されているが、これらは秘話制御部10よりも末端寄りに設けた場合順序は問わない。また、図において呼戻識別信号発生部12や呼戻制御部11を秘話制御部10の前に配置する場合には、呼び戻しのDTMF信号が発せられると、まず秘話制御部10に再接続をさせる必要がある。
【0035】
次に、図3に示す呼戻識別装置21は、前記例の呼戻識別装置1において秘話制御部10を省略したタイプのものである。この場合、秘話のための回線接続や再接続がないため、回路や装置が簡単になるが、転送通話中に自己が電話機をオフフックすれば会話を聞くことができる問題はある。また、呼戻制御部11にリレー等の制御部を組み込み且つ図のように結線して、交流電源部15からの電流が局交換機側へ送出されるのを防止する。図2において、呼戻制御部11を秘話制御部10の前に組み込んだ場合も同様である。
【0036】
本発明の呼戻識別装置1、21は、図1に示す組み込み状態以外に、図4に示すように各種装置に組み込むこともできる。例えば、PBX(或いはボタン電話装置)18の内部の共通回路の部分(図中Aの状態)、各内線電話機19の内部(図中Bの状態)、或いは局交換機20の電話回線出口(図中Cの状態)や内部(図中Dの状態)等に自在に組み込める。但し、現在のトリオホンサービスは各電話回線ごとに契約する必要があるので、図5に示すような外線(局線回線)3が複数本(図の場合3本)ある場合には、それぞれに組み込む必要がある。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明方法は、外線との通話を局線回路に直流ループを閉成させることにより保留させている場合において、相手側の電話機その他の装置から発するDTMF信号により呼戻制御部を作動させて自己の電話機のベルを鳴動させるとともに、自己の送受器のオフフック状態を認識した直後から一定時間にわたって、呼び戻し識別のための音声信号を送受器に送出することもできる。従って、通話時の保留に対して保留解除を相手方から促すことができて便利であるとともに、送受器を取り上げた時に保留電話の再呼出なのか新たな通話なのかが即座に判断できスムーズな対応を採ることができる。
【0038】
特に、NTTのトリオホンサービスを利用する場合、例えば得意先から会社に掛かってきた電話を外出している営業マンの携帯電話に外線交換して外線の二者通話を行っている途中で、社内と打合せが必要になった場合、即座に会社を呼び出せ、しかもそれが再呼出しであることが送受器を取り上げた段階で判断できるので、時間の無駄もなく極めて有効なものである。
【0039】
また、回線の保留と同時に局線回路を切断して秘話にしている場合には、外線二者の会話は交換元には聞こえず通信の秘密が守られるとともに、呼び戻し時には保留解除とともに秘話状態も解除され、同様に呼び戻し識別信号が発せられて呼び戻しか新規な通話かが即座に判断できる。尚、いずれの場合においても、呼び戻し時にはベル音や呼戻識別音が相手方にも聞こえ、待機中のイライラを防ぐ効果がある。
【0040】
一方本発明装置は、電話回線に直流ループを形成させるループ制御部と、電話装置に呼び戻しの交流信号を出力する呼戻制御部と、送受器のオフフックを検知するループ信号受信部と、音声その他の呼び戻し識別信号を発振する呼戻識別信号発生部と、作動信号受信部及び制御部などからなる単純な構成ながら、従来にない呼び戻し方法を具現化するものである。
【0041】
しかも、本発明装置は、殆どの電話機が備えているDTMF信号機能を利用して遠隔操作ができるとか、呼び戻し時のベル音は電話装置が備えている機構をそのまま利用して発するので構造が簡単であるなど種々な優れた効果を奏するものである。そして、特にトリオホンサービスを利用して確実に作動する1回線式の外線手動交換に極めて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる呼戻識別装置の接続系統図の一例である。
【図2】呼戻識別装置の一例を示すブロック図である。
【図3】呼戻識別装置の他の例を示すブロック図である。
【図4】呼戻識別装置の異なる組み込み場所を示す接続系統図である。
【図5】電話回線が複数ある場合の本発明装置の接続の仕方を示す系統図である。
【符号の説明】
1 呼戻識別装置
8 作動信号受信部
9 ループ制御部
10 秘話制御部
11 呼戻制御部
12 呼戻識別信号発生部
13 ループ信号受信部
14 局線回路
17 制御部
21 呼戻識別装置

Claims (2)

  1. 交換元電話機で、多数同時通話方式の一種である三者通話サービスを用いて外線二者と行っている通話を、局線回路に直流ループを閉成させることにより交換元電話機を保留させ、且つ該ループ形成箇所よりも末端側(交換元電話機側)で局線回路を切断して交換元電話機を秘話にすることにより外線交換を行っている場合において、相手側の電話機または電話機とは別体でDTMF信号を送出できるその他の装置から発するDTMF信号により呼戻制御部を作動させることにより交流電源部からベル鳴動用交流信号を発生させ該信号で自己の電話機のベルを鳴動させるとともに、自己の送受器のオフフック状態を認識した直後から一定時間にわたって、呼び戻し識別のための音声信号を呼戻識別信号発生部から送受器に送出することを特徴とする呼び戻し識別方法。
  2. 電話回線につながる電話機の前に直列に接続されるか或いは局交換機や電話機に組み込まれて、外線との通話を保留中に自己の電話機を鳴動させる装置であって、相手側の電話機または電話機とは別体でDTMF信号を送出できるその他の装置から発するDTMF信号を受信する作動信号受信部8と、該装置内の局線回路に直流ループを閉成して当該回線を保留するループ制御部9と、該ループ制御部9よりも末端側に設けられていて装置内の局線回路の切断と再接続を行う秘話制御部10と、該ループ制御部9よりも末端側に設けられていて電話機に呼び戻しのベル鳴動用交流信号を出力する呼戻制御部11と、送受器のオフフックを検知するループ信号受信部13と、音声その他の呼び戻し識別信号を発振する呼戻識別信号発生部12、及び該作動信号受信部8と該ループ信号受信部13からの信号を入力するとともに、該ループ制御部9と該秘話制御部10、該呼戻制御部11及び該呼戻識別信号発生部12に制御信号を出力する制御部17とを含んで構成されることを特徴とする呼び戻し識別装置。
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