JP3574522B2 - 音響式ガス体温度測定装置およびこれを用いたボイラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響式ガス体の温度測定装置およびこれを用いたボイラ装置に係り、特に高温ガス中の音速を測定し、温度を求める音響式ガス体温度測定装置およびこれを用いたボイラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダクト内を流れる流体の温度を計測する方法の1つとして、流体中の音速が流体の温度によって変化することを利用する方法がある。流体中の音速c(m/s)は、次式のように表わされる。
【0003】
【数1】
【0004】
ここに、αはガスの組成によって決まる定数である。
この方法の具体的な装置構成を図3に示す。一般に流体の温度を測定する場合、図3(a)に示すように、被測定流体を挟んで音波送信器3と音波受信器4を設置し、その間の伝播時間tを測定する。このとき伝播時間tは次式で表わすことができる。
【0005】
【数2】
【0006】
ここに、Lは音波送信器3と音波受信器4間の距離であり、あらかじめ測定しておく必要がある。この伝播時間tよりガス温度Tが算出できる。
この方法を応用して、図4に示すように複数の音響センサ18(音波送信器と受信器を兼ね備えたセンサ)をダクト19の周囲に配置すれば、CTの手法を用いて温度分布を測定できる(特開昭63−231682号公報)。
【0007】
図3の(a)の方法をダクト内を流れる高温ガスの温度計測に適用する場合の装置構成を図3の(b)に示す。一般に音響センサの耐熱温度は60℃程度であるために、100℃以上の高温ガスの温度計測のためには導波管2を介してダクト19に音響送信器3および音響受信器4を設置する必要がある。
しかし、導波管2を使用する場合、次のような問題がある。測定した音響送信器3から音響受信器4までの伝播時間は、図中に破線で示すように導波管2を伝わる時間t1とt2を含んでいる。導波管内のガス温度はダクト内のガス温度に較べて低いので、測定した伝播時間をそのまま温度に換算すると、ダクト内のガス温度より低くなってしまう。例えばダクト内の平均ガス温度を1000℃、ダクト内の伝播距離を2m、導波管内の平均ガス温度を100℃、導波管内の距離を1mとしたとき、測定値は355℃と低くなってしまう。
【0008】
この問題を解決するために、図3の(c)に示すように1つの導波管に音響送信器3と音響受信器4の両方を設置する方法が考案されている(特開昭63−265430号公報)。この場合、音響送信器3−1から送信した音波は導波管2−1を介してダクト内に送出され、ダクト内のガス中を伝い、導波管2−2を伝って音波受信器4−2で受信される。この受信信号より、音響送信器3−1から音響受信器4−2間の伝播時間t12が求まる。また、音響送信器3−1から送信した音波は導波管2−1からダクト内に送出されると同時に、導波管2−1の開端部で反射して戻ってくる。これは導波管2−1とダクトとの接続部の急拡大によるものである。この戻ってくる反射波を音響受信器4−1で受信すれば、導波管2−1内を伝わる伝播時間tm1が測定できる。同様に音波送信器3−2から音波を発信し、音波送信器3−2から音波受信器4−1までの伝播時間t21と音波送信器3−2から導波管2−2の開端部で反射して音波受信器4−2で受信するまでの伝播時間tm2を測定する。そして、以下の式よりダクト内の伝播時間tを求めることができる。
【0009】
【数3】
【0010】
一方、ダクト内の騒音が大きい場合、またはダクトが大きく音波が伝播する距離が長い場合、より大きな音波をダクト内に送出する必要がある。そのために図3の(d)に示すようにホーンを用いる方法が考えられる。
ホーンの口径と出力音圧との関係を図5に示す。縦軸はホーンをつけない場合(開口部の直径60mm)の出力音圧を1として示している。ホーンの口径が大きくなるとホーンから放出される音圧も大きくなることがわかる。
【0011】
一方、ホーンから受信器までの距離と受信器で受信した音圧との関係を図6に示す。縦軸は口径が60mmで、ホーンから受信器までの距離が10mのとき受信した音圧を1として対数表示してある。図6において測定する経路が長くなると受信器での音圧が小さくなることがわかる。例えば測定する経路間の距離が10m、ダクト内の騒音が図中で示すレベル1の場合は口径が60mでも信号の受信音圧が騒音レベルより大きいので測定可能である。しかし、ダクトが大きくなり、経路間の距離が20mとなった場合、信号の受信音圧は騒音レベル以下となるために測定ができなくなる。また、経路間の距離が10mの場合でも、ダクト内の騒音レベルが図中で示す2の大きさの場合、信号の受信音圧が騒音レベル以下となるために測定ができなくなる。
【0012】
しかし、口径が200mmのホーンを使用すれば、経路間の距離が20mになっても信号の受信音圧は騒音レベル1以上となり、温度が測定できるようになる。また、騒音レベルが2となった場合でも、信号の受信音圧は騒音レベル1以上となり温度が測定できる。
ホーンの使用により、ダクト内への出力音圧が大きくなるのは、ホーンを設置したことで導波管とダクトとを接続する部分の急拡大が小さくなり、音波送信器から発信した音響エネルギーのほとんどをダクト内に放出できるようになるためである。逆に、それゆえホーン先端から反射して戻ってくる音波は非常に小さくなり、図3の(c)のような音波送信器と音波受信器の構造では反射波を検出することができなくなるという問題が生じる。
【0013】
なお、ダクト内の騒音が大きい場合、またはダクトが大きく音波が伝播する距離が長い場合の対策として、受信した信号を処理することで騒音成分を低減するという方法もある。しかし、この方法は信号処理に時間がかかるという欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の音響式温度計では、大出力音圧をダクト内に送出するためにホーンを使用した際に、ホーンの先端からの反射波が検出できなくなり、導波管内の伝播時間を補正できなくなるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願で特許請求される発明は以下のとおりである。
(1)温度測定すべきガス体を囲む側壁の相対応する開口部の一方に音響送信器(S1)と音響受信器(M1)を設置し、他方に同様に音響送信器(S2)と音響受信器(M2)を設置し、それぞれの音響送信器と音響受信器間の音波の伝播時間を測定し、温度に換算する音響式ガス体温度測定装置において、側壁の開口部に音響送信器付きのホーンを設置するとともに、一端に音響受信器を備えた音響受信器用の導波管の他端を上記ホーン内部に挿入したことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
【0016】
(2)(1)において、音響受信器用の導波管の端が、ホーンの開口面に位置するように取付けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
(3)(1)または(2)において、ホーン内にパージ用空気噴出孔を設けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
(4)温度測定すべきガス体を囲む側壁の相対応する開口部の一方に音響送信器(S1)と音響受信器(M1)を設置し、他方に同様に音響送信器(S2)と音響受信器(M2)を設置し、一方の開口部に設置した音響送信器から発信した音波を他方の開口部に設置した音響受信器で受信する所要伝播時間に基づきガス体温度を測定する音響式ガス体温度測定装置において、前記側壁の開口部にホーンとホーン外側端に接続された音響送信器付き導波管とを設け、一端に音響受信器を備えた音響受信器用の導波管の他端を上記ホーンの内部に挿入し、前記一方の開口部に設置した音響送信器(S1)から前記他方の開口部に設置した音響受信器(M2)間を音波が伝播する時間と、前記他方の開口部に設置した音響送信器(S2)から前記一方の開口部に設置した音響受信器(M1)間を音波が伝播する時間と、前記一方の開口部に設置した音響送信器(S1)からこれと同じ開口部に設置した音響受信器(M1)間を音波が伝播する時間と、前記他方の開口部に設置した音響送信器(S2)からこれと同じ開口部に設置した音響受信器(M2)間を音波が伝播する時間とから、音波がホーンおよび導波管を伝播する時間を消去し、音波が側壁開口部間ガス体を伝播する時間を算出する伝播時間補正器と、補正した伝播時間に基づきガス体温度を算出する温度演算器とを設けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
【0017】
(5)(4)において、前記音響受信器用の導波管の他端がホーンの開口面に一致するように取付けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
(6)(4)または(5)記載の音響式ガス体温度測定装置によって測定した温度を用いて供給燃料量、燃焼用空気量を調整する手段を備えたことを特徴とするボイラ装置。
【0018】
本発明ではホーン先端部近傍に受信器用導波管を挿入することで、音波送信器から発信した音波は、ホーン先端部近傍の開口部から受信用導波管内を伝播し、音波受信器で受信できるようになる。これにより導波管内の伝播時間を補正することができ、ガス体内の伝播時間、ひいてはガス体温度を正確に測定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1に示す。図1において、炉幅約20mの石炭焚き事業用ボイラの火炉出口ガス温度を測定するために作製した音響式温度計の音響センサ部分が示されている。事業用ボイラでは、火炉の燃焼状態や火炉壁の汚れ具合を調べる方法として、火炉出口ガス温度(FEGT)の計測が重要となる。一般に、FEGTを測る際には、熱電対を磁製管で覆ったサクションパイロメータが使用されるが、耐久性がないことと、取扱いが困難なために常時計測はできない。一方、音響式温度計は非接触計測であり、常時計測が可能な計測方法である。しかし、事業用ボイラの炉幅は15m以上であり、大出力音圧を炉内に放出する必要があり、上記したような導波管およびホーン部の伝播時間をいかに補正するかが問題となる。
【0020】
そこで、本実施例ではボイラの水壁1に音響センサ取付け座22を設けて、ホーン20、導波管2およびスピーカ3を取付けた。そして、本発明による、一端にマイク4を備えたマイク用導波管21をホーンの内部に設置した。音響センサ取付け座22の冷却のために、取付け座の内側から空気を噴出する構造とした。また、ホーン部および導波管部に灰が付着するのを防止するために、導波管2のスピーカ取付け部側から炉内に向けて空気を噴出する空気噴出孔23を設置してある。スピーカ3は2つ設置し、音源の出力を増加した。また、炉内高温ガスからの輻射熱を遮断するために、ホーンと導波管の間に金網24を取付けた。
【0021】
上記の音響センサを使用してボイラ炉内のガス温度を計測する音響式温度計の装置構成を図2に示す。音響センサ▲1▼をボイラの缶左側に、音響センサ▲2▼を缶右側に、制御盤をボイラの中央操作室に設置した。
制御盤は制御器5、波形発生器6、リレー10、受信用アンプ12、バンドパスフィルタ13、A/D変換器14、伝播時間検出器15、伝播時間補正器25、温度演算器16および表示器17とからなっている。以上の装置を用いて温度を測定する手順を以下に示す。
【0022】
まず、制御器5からリレー制御信号をリレー10に送出し、リレーを切替えて音波を発信するスピーカと波形発生器とを接続する。今、スピーカ3−1から音波を送信するように設定したとする。
次に、制御器5は測定開始信号を波形発生器6に送出し、この信号を受けて波形発生器6はパルスをスピーカに送出する。波形発生器6はコンデンサ8に貯えた電荷をスイッチ回路9により一定時間放電させて、スピーカを駆動する。スピーカ3−1から発した音波は導波管2−1とホーン20−1を介して炉内に送出され、炉内のガス中を伝って対向側のマイク用導波管21−2を伝ってマイク4−2に達する。このマイク4−2で受信した信号を一旦音響センサ部のマイクアンプ11で増幅し、制御盤に送信する。制御盤ではこの信号を再度アンプ12で増幅した後、バンドバスフィルタ13を通過し、A/D変換器14でデジタル化する。伝播時間検出器15では、このデジタル信号から伝播時間t12を検出する。この検出方法については後述する。
【0023】
一方、ホーン20−1から炉内に音波を送出するとき、音波の一部はマイク用導波管21−1を介してマイク4−1に到達する。このマイク4−1で受信した信号から時間tm1が求まる。同様に、スピーカ3−2から音波を発信すれば、スピーカ3−2からマイク4−1まで音波が伝播する時間t21と、スピーカ3−2からマイク用導波管21−2を伝ってマイク4−2まで音波が伝播する時間tm2が求まる。そして、伝播時間補正器25では式(3)に基づき、炉内を伝わる伝播時間tを算出する。温度換算器16ではこの伝播時間tを式(2)に基づき炉内のガス温度に換算し、表示器17で測定温度を表示する。
【0024】
ここで、上記の伝播時間検出には図7に示す方法を用いている。図中、(a)はマイクで受信した原波形である。本装置では、制御器5が測定開始信号を波形発生器6に送出すると同時に、A/D変換器14にも信号を送出し、A/D変換器14はこの信号を受けると同時にマイクからの信号をデジタル化し始めるように設定してある。すなわち、図の時間0はスピーカから音波を発信した時刻に相当するので、この受信信号中からスピーカから発信した音波(以後、音波信号と呼ぶ)を検出すれば音波の伝播時間がわかる。図中に破線で囲んだ波形が音波信号であるが、騒音が大きく区別が難しくなっている。(b)はバンドパスフィルタを通過した後の信号である。バンドパスフィルタを通過することで音波信号と騒音信号とが明瞭に区別できるようになっていることがわかる。(c)はこの信号の包絡線を求めた結果である。これより信号があらかじめ設定していたしきい値を超える点を音波信号の到達時刻として検出する。
【0025】
波形発生器でパルスを発生する回路を図8に示す。まず、電源7によりコンデンサ8に電荷を充電する。次に、コンデンサ8に充電された電荷は、パワートランジスタを使ったスイッチング回路により微小時間だけ放電し、スピーカに流れる。このとき放電する時間および放電のタイミングは、ゲート信号によって調整する。
【0026】
スピーカから音波を発信する際、スピーカからの大出力音圧のために同一ホーン内に設置したマイクから過大電圧が発生し、センサ部のマイクアンプを破損する恐れがある。そこで、図9に示すようにマイクからの出力信号に2つのダイオードを互いに向きを変えて設置してある。このダイオードの設置により、過大電圧が発生した場合ダイオードに電流が流れ、アンプに過大電流が流れることはなくなる。
【0027】
本実施例では、本発明による音響式温度計の測定値をボイラ装置の制御に利用している。ボイラ制御のための機器構成を図15に示す。まず、音響式温度計の出力をボイラ制御器28に送る。ボイラ制御器28では、ここには記載していないが、ボイラの状態を把握するためにガス温度以外の情報も入力し、それらの値をもとに最適な燃料量および空気量などが決定される。決定された燃料量および空気量の値はそれぞれ燃料量制御器26および空気量制御器27に送られ、バーナ29より火炉内に放出する燃料量および空気量が調節される。
【0028】
図10は、マイク用導波管21の取付け角度を変えた場合である。導波管の角度を変えても導波管の性能に影響しないので、この構造においても本実施例と同様の効果がある。
図11は、マイク用導波管を曲げて取付けた例である。導波管を曲げても導波管の性能に影響しないので、この構造においても本実施例と同様の効果がある。
【0029】
図12は、マイク用導波管に空気噴出孔を設けた例である。空気噴出孔の設置により灰の付着が防止できるので、灰の付着が問題となる場所の測定の際に必要となる。
図13は、マイク用導波管内に不燃性ウールを入れた例である。一般に、受信器を導波管に付けた場合、導波管の長さによって決まる固有の周波数の音が発生する。この音が温度測定の際に騒音となる場合、導波管内に不燃性のウールを入れることによって防ぐことができる。
【0030】
図14は、マイク用導波管を炉内に挿入した例である。ボイラの水壁近傍は急に温度が低くなっている。そこで、マイク用導波管を炉内に挿入することで、この急勾配部を取除いた温度が測定できるようになり、より測定精度が向上する。ただし、炉内に導波管を挿入するためには導波管の耐久性を考慮する必要がある。そのための方策として、例えば導波管を二重管にして内側に水を流す方法、または導波管をセラミック製にする方法などが考えられる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、測定する経路距離が長くなる場合、または測定する場の騒音が大きい場合においても、測定精度を低下することなく高精度な温度測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の音響センサを示す図。
【図2】本発明の実施例の音響式ガス体温度測定装置の装置構成を示す図。
【図3】従来技術になる音響センサの例を示す図。
【図4】音響式温度計を応用し、ダクト内ガス体の温度分布を測定する場合の例を示す図。
【図5】ホーンの口径と出力信号の振幅(音圧)との関係を示す図。
【図6】音波が伝播する距離と受信器での音波信号の振幅(音圧)との関係を示す図。
【図7】受信信号から音波の伝播時間を検出する方法を示す図。
【図8】波形発生器の構造を示す図。
【図9】本発明の実施例の音響センサ部のマイクアンプの構成を示す図。
【図10】、
【図11】、
【図12】、
【図13】、
【図14】本発明のその他の実施例を示す図。
【図15】本発明による音響式温度計を用いたボイラ装置の制御システムを示す図。
【符号の説明】
1…水壁、2…導波管、3…音波送信器(スピーカ)、4…音波受信器(マイク)、5…制御器、6…波形発生器、7…電源、8…コンデンサ、9…スイッチ回路、10…リレー、11…マイクアンプ、12…アンプ、13…バンドパスフィルタ、14…A/D変換器、15…伝播時間検出器、16…温度演算器、17…表示器、20…ホーン、21…マイク用導波管、22…音響センサ取付け座、23…空気噴出孔、24…金網、25…伝播時間補正器、26…燃料量制御器、27…空気量制御器、28…ボイラ制御器、29…バーナ、30…制御盤。
Claims (6)
- 温度測定すべきガス体を囲む側壁の相対応する開口部の一方に音響送信器(S1)と音響受信器(M1)を設置し、他方に同様に音響送信器(S2)と音響受信器(M2)を設置し、それぞれの音響送信器と音響受信器間の音波の伝播時間を測定し、温度に換算する音響式ガス体温度測定装置において、側壁の開口部に音響送信器付きのホーンを設置するとともに、一端に音響受信器を備えた音響受信器用の導波管の他端を上記ホーン内部に挿入したことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
- 請求項1において、音響受信器用の導波管の端が、ホーンの開口面に位置するように取付けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
- 請求項1または2において、ホーン内にパージ用空気噴出孔を設けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
- 温度測定すべきガス体を囲む側壁の相対応する開口部の一方に音響送信器(S1)と音響受信器(M1)を設置し、他方に同様に音響送信器(S2)と音響受信器(M2)を設置し、一方の開口部に設置した音響送信器から発信した音波を他方の開口部に設置した音響受信器で受信する所要伝播時間に基づきガス体温度を測定する音響式ガス体温度測定装置において、前記側壁の開口部にホーンとホーン外側端に接続された音響送信器付き導波管とを設け、一端に音響受信器を備えた音響受信器用の導波管の他端を上記ホーンの内部に挿入し、前記一方の開口部に設置した音響送信器(S1)から前記他方の開口部に設置した音響受信器(M2)間を音波が伝播する時間と、前記他方の開口部に設置した音響送信器(S2)から前記一方の開口部に設置した音響受信器(M1)間を音波が伝播する時間と、前記一方の開口部に設置した音響送信器(S1)からこれと同じ開口部に設置した音響受信器(M1)間を音波が伝播する時間と、前記他方の開口部に設置した音響送信器(S2)からこれと同じ開口部に設置した音響受信器(M2)間を音波が伝播する時間とから、音波がホーンおよび導波管を伝播する時間を消去し、音波が側壁開口部間ガス体を伝播する時間を算出する伝播時間補正器と、補正した伝播時間に基づきガス体温度を算出する温度演算器とを設けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
- 請求項4において、前記音響受信器用の導波管の他端がホーンの開口面に一致するように取付けたことを特徴とする音響式ガス体温度測定装置。
- 請求項4または5記載の音響式ガス体温度測定装置によって測定した温度を用いて供給燃料量、燃焼用空気量を調整する手段を備えたことを特徴とするボイラ装置。
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1995
- 1995-12-14 JP JP32574595A patent/JP3574522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP3839495A1 (en) * | 2019-12-18 | 2021-06-23 | KIMA Process Control GmbH | Device for acoustic temperature measurement |
WO2021122353A1 (en) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | Kima Process Control Gmbh | Device for acoustic temperature measurement |
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