JP3574476B2 - 架橋微粒子状体含有樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は拡散性及び艶消し性に有効な架橋微粒子状体含有の樹脂組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、照明カバー、各種看板、グレージング、各種ディスプレイ等の光拡散材料としては、無機または有機の透明微粒子をアクリル樹脂、スチレン樹脂等の透明樹脂に分散させた材料などが使用されている。その製造方法としては、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の透明樹脂(以下、それらを基材と略す場合がある)に、基材と屈折率の異なる物質たとえば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタンなど無機微粒子を基材に含有させたもの、また、上記の微粒子の代わりに芳香族ビニル化合物と、多官能性ビニル化合物からなる共重合物のポリマー微粒子を含有させたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の透明合成樹脂に無機微粒子を含有させた場合、十分な拡散性を得るためには、光線透過率を犠牲にする必要があり、光の有効利用という観点から好ましくない。さらに、照明カバー、看板などの用途では光源のランプイメージが見えないのが望ましいが、コーナーの薄肉部では透けが生じやすいという問題点がある。また、ポリマー微粒子を含有させたものは、基材とは別に微粒子を懸濁重合、乳化重合等により製造する工程が必要であり、一般に無機物を添加したものに比べコストアップにつながるという問題点を有している。特に、近年普及のめざましいOA機器、液晶ディスプレイ、バックライト等の光学機器用光拡散板では、安価で、高い光線透過率と高い拡散性を有する材料が求められている。
【0004】
したがって、本発明は、上記問題点を解決し、熱可塑性重合体に分散させることなどにより高度な拡散性および艶消し性をもたらし得る架橋粒子状体含有樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、
熱可塑性重合体20〜99重量%及び活性水素基を有する共重合体80〜1重量%からなる重合体混合物100重量部と、グリシジル基を分子中に2個以上有する化合物0.5〜50重量部とを加熱混練させて得られる樹脂組成物であって;
活性水素基を有する共重合体が、芳香族ビニル単量体を主成分とし、少なくとも芳香族ビニル単量体と(メタ)アクリル酸との共重合体、またはメタクリル酸メチルを主成分とし、メタクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸との共重合体である架橋微粒子状体含有樹脂組成物、
および該重合体混合物と該化合物とを押出機中で加熱混練する該樹脂組成物の製造方法である。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
本発明に用いられる熱可塑性重合体としては、熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、例えばメタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、AS樹脂、MS樹脂、ABS樹脂等が上げられる。これらの樹脂中、透明性の点でメタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂が好ましく、特にメタクリル樹脂が好ましく用いられる。
【0008】
上記メタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であれば特に制限されず、例えばメタクリル酸メチルと共重合性のあるメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸エステル類、スチレン等との共重合体が挙げられる。
【0009】
また、本発明に用いられる活性水素基を有する共重合体としては、ビニル単量体の少なくとも一種と、カルボキシル基を有するビニル化合物との共重合体が挙げられる。上記ビニル単量体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸t−ブチル等のメタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体などを挙げることができる。
【0010】
カルボキシル基を有するビニル化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸であり、これらの1種または2種を用いることができる。
【0013】
上記活性水素基を有する共重合体は、例えば懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法、ブロック重合法またはこれらを組み合わせた重合方法により得ることができ、例えばビニル単量体の少なくとも1種と官能基を有するビニル化合物とを共重合するか、ビニル単量体の少なくとも1種の重合体の存在下に官能基を有するビニル化合物をグラフト共重合することにより製造される。
【0014】
活性水素基を有する共重合体は、光拡散性の点で、芳香族ビニル単量体を主成分とし、少なくとも芳香族ビニル単量体と(メタ)アクリル酸との共重合体、あるいはメタクリル酸メチルを主成分とし、メタクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸との共重合体が用いられる。その具体的な例としては、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
【0015】
また、グリシジル基を分子内に2個以上有する化合物としては、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、線状脂肪族型、脂環族型のエポキシ化合物であればいずれでも良く、これらを単独で用いるかあるいは2種以上組み合わせて使用しても良い。具体例としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジ−β−メチルグリシジルエーテル、テトラヒドロキシフェニルメタンテトラグリシジルエーテル、レゾルシルジグリシジルエーテル、ノボラックグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリストールジグリシジルエーテル、p−オキシ安息香酸グリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルアニリン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルジイソシアヌレート、3、4−エポキシシクロヘキシルメチル(3、4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシレート等が挙げらる。記述のエポキシ化合物の他にエポキシ化合物の硬化反応に使用されるアミン類、酸無水物等の硬化剤あるいは触媒を併用してもよい。アミン類としては、例えばN−メチルピペラジン、ヒドロキシエチルピペラジン、ピペリジン、テトラメチルグアニジン、アルキル−t−モノアミン、ジアルキルアミノエタノール、2−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロパン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチルモルホリン、ヘキサメチレンテトラミン、ピリジン等が挙げられる。また酸無水物としては、例えば無水フタル酸、無水イタコン酸、無水コハク酸、無水シトラコン酸、無水マレイン酸、無水ピロメリット酸、無水ヘキサヒドロフタル酸等が挙げられる。触媒としては、例えばテトラブチルフォスフォニウムブロマイド等が挙げられる。また希釈剤の使用も可能である。
【0016】
本発明の架橋微粒子状体含有樹脂組成物は、例えば活性水素基を有する共重合体とグリシジル基を2個以上有する化合物とを熱可塑性重合体に混合し加熱混練することにより得られる。活性水素基を有する共重合体とグリシジル基を2個以上有する化合物との熱可塑性重合体中への混合方法に関しては特に制限はない。これら原料の形態は、特に制限されず粉末、ビ−ズ、ペレット、液体等のいずれでもよい。またそれらの混合順序に関しても特に制限はなく、上記の方法の他、3成分を一括混合する方法、活性水素基を有する共重合体を熱可塑性重合体に混合した後グリシジル基を2個以上有する化合物を混合する方法のいずれでも良い。加熱混練する方法としては、バンバリータイプミキサー、ロール、押出機等を用いた公知の方法を採用でき、生産性の点で押出機中で加熱混練する方法が好ましい。加熱混練条件としては、通常樹脂の加熱混練に用いられる条件であれば特に制限されない。例えばメタクリル樹脂の場合、230〜300℃の温度で1〜10分程度加熱混練をするのが好ましい。これにより、樹脂組成物中に架橋微粒子状体が形成される。該微粒子状体の粒径は、混練条件により変化し必ずしも一定ではないが、通常10μm以下、好ましくは1〜5μm程度である。微粒子状態の粒径を肥大化させるにはあらかじめ熱可塑性重合体に対し、活性水素基を有する共重合体の割合を大きくして反応させたマスターペレットを作成するのがよい。この際、熱可塑性樹脂20〜99重量%に対し、活性水素基を有する共重合体を80〜1重量%、好ましくは70〜30重量%混合する。グリシジル基を分子中に2個以上有する化合物は、熱可塑性樹脂と活性水素基を有する共重合体の混合物100重量部に対し、0.5〜50重量部、好ましくは5〜10重量部添加することが望ましい。併用してもよい硬化剤あるいは触媒の添加量は、熱可塑性樹脂と活性水素基を有する共重合体の混合物100重量部に対し、0.01〜5重量部添加することが望ましい。
【0017】
本発明で得られる、活性水素基を有する共重合体とグリシジル基を2個以上有する化合物との架橋反応物である微粒子状体は、アセトン、ジクロルメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒に溶解した際、微粒子状に分離した不溶解分として確認することができる。
【0018】
本発明の架橋微粒子状体含有樹脂組成物は、そのまま成形材料として用いることが可能であるが、良好な拡散性を得るためには、架橋微粒子状体含有樹脂組成物に更に熱可塑性重合体を配合することが好ましく、熱可塑性重合体0〜99重量部、好ましくは5〜80重量部に対して該樹脂組成物100〜1重量部、好ましくは95〜20重量部配合される。
【0019】
前述のごとき各成分の他に、通常の熱可塑性重合体を製造する際に用いられる酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、染料、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤等を添加することができる。
【0020】
本発明の架橋微粒子状体含有樹脂組成物を用いる場合は、無機物等の添加に比較して延伸時の透けが生じにくく、照明カバー、看板用途等の拡散材として最適である。また、ポリマー微粒子の添加に比較して、加熱混練時に微粒子状体を生成するため、コスト面で優れる。また微粒子状体の屈折率は原料の組合わせにより容易に変えることが可能であり、熱可塑性重合体に添加することで拡散性を有する艶消し材や透明艶消し材としても適用可能である。
【0021】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0022】
なお、実施例中の評価は以下の方法によって測定した。
◇光線透過率およびヘイズ値
JIS K7105に準拠して積分球式光線透過率測定装置((株)村上色彩研究所製:HR−100)により測定し、全光線透過率、ヘイズ値を算出した。
◇透過特性
変角光度計((株)村上色彩研究所製:GP−1R)を用いて下記の光学条件により0度、10度、20度、30度、40度、50度、60度、70度、80度、90度の各角度において透過率を測定し、0度における光の強度が半分になる角度(半値角)を求めた。
【0023】
光束:14φm/m
平行度:±0.5以下
集光レンズ:有効口径16m/mφ
受光視野角:3.58度
受光スリット径:12.5m/mφ
分光条件:C光に対するCIE比視感度に近似
◇表面状態
室内において蛍光灯を試料表面に反射させて目視観察し、試料の艶消し状態を次の記号で表した。
【0024】
○・・・蛍光灯の輪郭が認められないかほとんど認められない。
【0025】
△・・・蛍光灯の輪郭が認められるが不明瞭であり、表面の凹凸がある。
【0026】
×・・・蛍光灯の輪郭が明瞭に認められ、表面の凹凸がほとんどない。
◇透け状態
110V 40Wの白熱電球を用い、光源からの距離15cmのところに試験片を置き、試験片から30cm離れた位置で試験片を通して光源の輪郭がみえるかどうか目視観察し、次の記号で表した。
【0027】
○・・・白熱電球のフィラメントが認められない。
【0028】
△・・・白熱電球のフィラメントがかすかに認められる。
【0029】
×・・・白熱電球のフィラメントが明瞭に認められる。
◇透け性
30cm角の2mm板を160℃に15分加熱後、内径200mm深さ125mmの真空成形器を使用し、真空ポンプにて減圧により5倍に延伸し、延伸後の透け状態を前項の○、△、×の3段階で評価した。
【0030】
実施例1
通常の懸濁重合法に基づき、硫安の添加により塩析しながら作成したスチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体(スチレン60%、メタクリル酸メチル30%、メタクリル酸10%)60重量部、メタクリル樹脂((株)クラレ製ペレット:パラペットEH)40重量部、グリシジルエステル型エポキシ化合物(エポキシ当量160、粘度8.5ポイズのテトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル)3重量部を混合し、2軸のスクリュー押出機に投入し、温度250度で加熱混練することにより架橋反応を行わせ、架橋構造を有する微粒子状体を含むマスターペレットを作成した。このものをジメチルホルムアミドに溶解し、溶媒に溶解する成分と溶解せず微粒子状に分散するスチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸とエポキシ化合物との架橋反応により得られる微粒子体に分離した。溶解部分を取り除き、微粒子状体のみを濾過後乾燥したものの粒径は日本電子製走査電顕JSM−T−200で観察した結果、2〜3μm以下であった。
【0031】
実施例2
実施例1記載のマスターペレットをメタクリル樹脂((株)クラレ製ペレット:パラペットEH)に対し、5、10、15重量%になるように添加し混合した後、押し出し成形により表面が艶消し状の2mmの乳半板を得た。その光学特性の結果を表1に示した。
【0032】
実施例3
実施例1において、スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体の代わりにスチレン−メタクリル酸共重合体(スチレン73%、メタクリル酸27%)を使用する以外は実施例1と同様にマスターペレットを作成した。得られたマスターペレットをメタクリル樹脂((株)クラレ製ペレット:パラペットEH)に対し10重量%になるように添加し混合した後、押し出し成形により2mmの表面が艶消し状の乳半板を得た。その光学特性の結果を表1に示した。
【0038】
実施例9
実施例6においてメタクリル酸メチル−2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸共重合体の代わりにメタクリル酸メチル−メタクリル酸酸共重合体(メタクリル酸メチル90%、メタクリル酸10%)を使用する以外は実施例6記載と同様の方法で表面が艶消し状の2mmの透明板を得た。その光学特性の結果を表1に示した。
【0039】
実施例10
実施例1記載のエポキシ化合物の代わりに、グリシジルエーテル型エポキシ化合物(エポキシ当量180、粘度100ポイズのビスフェノールAジグリシジルエーテル)を5重量%使用する以外は実施例3と同様にして表面が艶消し状の2mmの乳半板を得た。その光学特性の結果を表1に示した。
【0040】
実施例11
実施例1により得られた架橋微粒子状体を含むマスターペレットを塩化ビニル樹脂(鐘淵化学工業(株)製:カネビニ−ルH−58CA)に対し10重量%添加後、射出成形により2mmの板を得た。この板の表面は良好な艶消し面を呈した。
【0041】
実施例12
実施例1記載のメタクリル樹脂の代わりに塩化ビニル樹脂(鐘淵化学工業(株)製:カネビニ−ルH−58CA)を使用する以外は実施例1記載の方法で架橋微粒子状体を含むマスターペレットを作製した。この架橋微粒子状体を含むマスターペレットを塩化ビニル樹脂に対し10重量%添加後、射出成形により2mmの板を得た。この板の表面は良好な艶消し面を呈した。
【0042】
実施例13
実施例1記載のメタクリル樹脂の代わりにスチレン樹脂(電気化学工業(株)製:デンカスチロ−ルGP HRM−2)を使用する以外は実施例1記載の方法で架橋微粒子状体を含むマスターペレットを作製した。この架橋微粒子状体を含むマスターペレットをスチレン樹脂に対し10重量%添加後、射出成形により2mmの板を得た。この板の表面は良好な艶消し面を呈した。
【0043】
実施例14
実施例1記載のメタクリル樹脂の代わりにMS樹脂(新日鐵化学工業(株)製:エスチレンMS600;メチルメタクリレート56%、スチレン44%)を使用する以外は実施例1記載の方法で架橋微粒子状体を含むマスターペレットを作製した。この架橋微粒子状体を含むマスターペレットをMS樹脂に対し10重量%添加後、射出成形により2mmの板を得た。この板の表面は良好な艶消し面を呈した。
【0044】
比較例
メタクリル樹脂に対し、平均粒径4μmの沈降性硫酸バリウム粉体2重量%を配合し、混練押し出し後2mmの乳半板を得た。その光学特性を表1に示した。
【0045】
参考例
メタクリル樹脂に対し、実施例1のスチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体6重量%を混合した後、2軸の押し出し機でペレット化した。このペレットを押し出し成形により2mmの透明板を得た。その光学特性の結果を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】
本発明においては、架橋微粒子状体の含有量や組成により光拡散性および艶消し状態を変化させることが可能であり、大量に種々の光拡散性及び艶消し性を有する照明カバー、各種看板、グレージング、各種ディスプレィ等の部材として好適である。
Claims (4)
- 熱可塑性重合体20〜99重量%及び活性水素基を有する共重合体80〜1重量%からなる重合体混合物100重量部と、グリシジル基を分子中に2個以上有する化合物0.5〜50重量部とを加熱混練させて得られる樹脂組成物であって;
活性水素基を有する共重合体が、芳香族ビニル単量体を主成分とし、少なくとも芳香族ビニル単量体と(メタ)アクリル酸との共重合体、またはメタクリル酸メチルを主成分とし、メタクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸との共重合体である架橋微粒子状体含有樹脂組成物。 - 熱可塑性重合体0〜99重量部と請求項1に記載の樹脂組成物100〜1重量部とからなる樹脂組成物。
- 熱可塑性重合体が、メタクリル樹脂である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 熱可塑性重合体20〜99重量%及び活性水素基を有する共重合体80〜1重量%からなる重合体混合物100重量部と、グリシジル基を分子中に2個以上有する化合物0.5〜50重量部とを押出機中で加熱混練する樹脂組成物の製造方法であって;
活性水素基を有する共重合体が、芳香族ビニル単量体を主成分とし、少なくとも芳香族ビニル単量体と(メタ)アクリル酸との共重合体、またはメタクリル酸メチルを主成分とし、メタクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸との共重合体であることを特徴とする架橋微粒子状体含有樹脂組成物の製造方法。
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