JP3573926B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ等の加熱調理装置に関し、特に、バランスの良い加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4(a)に、上記のような加熱調理装置の一例の電子レンジの斜視図を示す。電子レンジ1は、主に、本体2とドア3とからなる。本体2には、本体2の外郭を覆う外装部4と、コントロールパネル6と、複数の脚8が設けられている。なお、コントロールパネル6は、ユーザが電子レンジ1を操作するために、電子レンジ1の前面に設けられている。また、ドア3には、ユーザがドア3を開閉する際につかむ取手3aが設けられている。
【0003】
図4(b)は、図4(a)のドア3が手前に開かれた状態を示している。ドア3の奥の本体2内部には、加熱室50が設けられている。また、電子レンジ1では、加熱室50内の食品を加熱するための図示せぬマグネトロンと、該マグネトロンに電力を供給する図示せぬトランス(後述するトランス54)が、コントロールパネル6の奥、つまり加熱室50の右側に備えられている。電子レンジ1等の加熱調理装置に備えられるトランスの重さは、一般には約3.5kg程度である。なお、電子レンジ1等の加熱調理装置全体の重さは、一般に、おおよそ15kg程度なので、トランスの重量は、加熱調理装置の全重量の約20%を占めている。つまり、電子レンジ1は、右側に重量物が設けられため、右側に重心が偏っている(以下、「右に偏重心である」という)。
【0004】
次に、電子レンジ1の内部構造およびドア3と本体枠5を接続するための部材について説明する。図5は、電子レンジ1の大まかな分解斜視図である。電子レンジ1においては、底板7上に本体枠5が載置され、固定される。本体枠5は、加熱室50と、後述するドア3と本体枠5の接続部材を通すための接続部材用孔52と、前述のコントロールパネル6を嵌め込むためのコントロールパネル用孔53とを主に備えている。そして、本体枠5にトランス54(図6参照)を含む種々の部品が取付けられた後、外装部4が本体枠5に被せられる。
【0005】
本体枠5は、加熱室50の左右両方の外壁に、ドア3を接続するための部材を備えている。図6は、本体枠5の右側の壁に備えられた支持部材の構造を説明するための図であり、図7は、本体枠5の左側の壁に備えられた接続部材の構造を説明するための図である。なお、ドア3は、接続部材を内部に備えているため、図6および図7では、ドア3を一部破断して記載している。
【0006】
図6(a)は、ドア3が閉じた状態を示し、図6(b)は、ドア3が開いた状態を示す。図6を参照して、本体枠5の右側の壁には、トランス54が取付けられ、さらに、ローラ台256が取付けられている。トランス54は、加熱室50を加熱するための図示せぬマグネトロンに電力を供給するためのものである。また、ローラ台256上には、ドア支え板258の一部とローラ257が取付けられている。また、ばね259の一端は、ローラ台256に取付けられている。そして、ばね259の他端は、ドアアーム255の一端に取付けられている。
【0007】
ドア3は、回動板231を備えている。回動板231上には、ドアアーム支点232とドア回動支点233が設けられている。そして、ドアアーム255の他端は、ドアアーム支点232に固定され、また、ドア支え板258の一端は、ドア回動支点233に固定されている。
【0008】
ドア3を開くと、つまり、ドア3を図6(a)の状態から図6(b)の状態に変化させると、ドアアーム255は、ローラ257との接点をずらしながら、ローラ257との接点を支点として反時計方向に回転する。なお、ローラ257には、ローラガイド257aが設けられている。そして、ドアアーム255は、ローラ257上を、ローラガイド257aとローラ台256との間を通りながら、回転する。
【0009】
ローラ台256上部には、ドア3と対向するところを、部分的に手前側に折曲げられることにより、ストッパ256aが形成されている。そして、図6(b)に示すようにドア3を開くと、ドアアーム255の対向部255aは、ストッパ256aに突き当たるように構成されている。
【0010】
次に、本体枠5の左側の支持部材について説明する。図7(a)は、ドア3を閉じた状態を示し、図7(b)は、ドア3を開いた状態を示す。ドア3および本体枠5は、接続部材を左右対称に備えている。したがって、図7に示す回動板331,ドアアーム支点332,ドア回動支点333は、それぞれ、図6の回動板231,ドアアーム支点232,ドア回動支点233と同じ働きをする。また、図7に示すドアアーム355,対向部355a,ローラ台356,ストッパ356a,ローラ357,ローラガイド357a,ドア支え板358,ばね359は、それぞれ、図6のドアアーム255,対向部255a,ローラ台256,ストッパ256a,ローラ257,ローラガイド257a,ドア支え板258,ばね259と同じ働きをする。なお、ローラ台356は、本体枠5の左側の壁に取付けられている。そして、図7(b)に示すようにドア3を開くと、ドアアーム355は、ローラ357との接点を移動させながら、ローラ357との接点を支点として、図の時計方向に回転する。また、図7(b)の状態では、対向部355aは、ストッパ356aに突き当たる。
【0011】
図6(b)または図7(b)に示すようなドア3を開いた状態では、ドアアーム255,355は、ドア3を支えるために、ドア3の荷重を受ける。そして、ストッパ256a,356aは、ドアアーム255,355を支えるために、力を加えられる。このときストッパ256a,356aに働く力について説明する。
【0012】
ドア3を開いた状態では、ドアアーム255,355は、ドア3から、ドアアーム支点232,332に、下向きの力を受ける。ここで、ドアアーム255,355は、それぞれ、ローラ257,357を支点とした梃子として働き、ドア3から下向きの力を受けることにより、ばね259,359を引っ張りかつストッパ256a,356aを押す。
【0013】
本体枠5には、ドアアーム255,355等のドア3と接続するための接続部材が、左右対称に備えられている。したがって、ドアアーム255,355がドア3から力を受けた場合、ストッパ256a,356aは同じ大きさの力で押され、また、ばね259,359は同じ大きさの力で引っ張られる。なお、ばね259,359として通常使用されるばねのばね定数を考慮すると、ばね259,359が引っ張られる力は、ストッパ256a,356aが押される力と比較してかなり小さい。したがって、ドアアーム255,355に荷重がかけられた場合、主に、ストッパ256a,356aに力がかかると考えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子レンジ1は、ドア3を開く場合や開いたドア3上に誤って加熱後の食品を置いた場合等に、ドア3を支持するドアアーム255,355に当接するストッパ256a,356aに同じ大きさの力がかかると、却って左右のバランスを崩し、倒れてしまう場合がある。これは、電子レンジ1が右に偏重心でバランスが悪いからである。つまり、左側のストッパ356aは、右側のストッパ256aよりもトランス54からの距離が長いため、トランス54の錘としての作用をストッパ256aよりも受けにくい。これにより、ドアアーム255,355に荷重がかけられた場合、ストッパ356aの方が、ストッパ256aよりも耐えられる力が小さくなる。そして、このような、耐えられる力の大きさの差が、電子レンジ1の倒れる原因となる。
【0015】
このような場合、左側のストッパ356aがより大きな力に耐えられるようにするため、電子レンジ1の本体2の左側に、従来の構成要素とは別に、トランス54の重量分の金属等を「錘」として搭載することが考えられる。しかし、金属等を新たに搭載することは、コスト増を招き、好ましくない。また、金属以外の物質を「錘」として搭載しようとすると、電子レンジ1の体積が大きくなりすぎてしまい、好ましくない。
【0016】
また、電子レンジ1の脚8を短くすることにより、電子レンジ1自体の重心をより低くして、倒れにくくすることも考えられる。しかし、加熱室50内の食品を加熱する際に、トランス54は発熱する。そして、該発熱したトランス54を冷却するための風の通り道を確保するため、脚8は、ある程度の長さを必要とされる。したがって、電子レンジ1の脚8を短くすることも好ましくない。
【0017】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、より低コストで、より倒れにくい加熱調理装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にかかる加熱調理装置は、本体枠内に設けられ、食品を収納する加熱室と、前記本体枠の左右うち一方側に設けられた重量物と、前記加熱室にアクセスするために設けられ、前記加熱室の奥行き方向に開閉するためのドアと、前記ドアの開閉時に前記ドアを支持する前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア支持部材と、記ドア上の前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア固定点と、前記本体枠上の前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2の本体支点と、前記第1および第2のドア固定点に一端を固定された第1および第2のドアアームとを備え、前記第1および第2のドアアームは、前記ドアの開閉時の前記第1および第2のドア固定点の移動に基づいて、前記第1および第2の本体支点を支点として回動し、前記ドアの開時に、前記第1および第2のドアアームの他端は、前記第1および第2のドア支持部材に突き当たり、前記第1の本体支点から前記第1のドア支持部材までの第1の距離は、前記第2の本体支点から前記第2のドア支持部材までの第2の距離よりも短いことを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載の発明によると、本体枠の左右うち一方側にあり、重量物の錘としての効果を第2のドア支持部材よりも受けやすい第1のドア支持部材が、第2のドア支持部材より大きい重量を支持する。
【0020】
また、第1および第2のドアアームは、ドアの開閉時に、第1および第2の本体支点を支点とした梃子として作用する。そして、ドアの開時には、第1および第2のドア支持部材は、梃子である第1および第2のドアアームの作用点として、第1および第2のドアアームを介してドアを支持する。このとき、第1のドアアームについての支点から作用点までの距離は、第2のドアアームについての支点から作用点までの距離より短くなる。
【0021】
これにより、本体枠の左右うち一方側に重量物を設けた加熱調理装置のバランスを、加熱調理装置に改めて錘等を搭載することなく、極力整えることができる。
【0022】
また、より容易に、ドアの開時に、本体枠の左右うち重量物のある側の第1のドア支持部材が、重量物のない側の第2のドア支持部材よりも大きい重量を支持する構成が開示される。
【0023】
したがって、より容易に、低コストで、倒れにくい加熱調理装置を提供することができる。
【0024】
請求項に記載の発明にかかる加熱調理装置は、請求項2に記載の発明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、前記第1の距離は、前記第2の距離の1/10〜3/10であることを特徴としている。
【0025】
請求項に記載の発明によると、請求項2に記載の発明の作用に加えて、第1および第2のドアアームが、第1および第2の本体支点を支点としかつ第1および第2のドア支持部材を作用点とした梃子として作用する際に、第1のドアアームについての支点から作用点までの距離が、第2のドアアームについての支点から作用点までの距離の1/10〜3/10となる。
【0026】
これにより、請求項に記載の発明による効果に加えて、より容易に、ドアの開時に、本体枠の左右うち重量物のある側の第1のドア支持部材が、重量物のない側の第2のドア支持部材よりも大きい重量を支持する構成が開示される。したがって、より容易に、低コストで、倒れにくい加熱調理装置を提供することができる。
【0027】
請求項に記載の発明にかかる加熱調理装置は、請求項または請求項に記載の発明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、前記ドアを開く際に、前記第2のドアアームの他端が前記第2のドア支持部材に突き当たるより先に、前記第1のドアアームの他端が前記第1のドア支持部材に突き当たることを特徴としている。
【0028】
請求項に記載の発明によると、請求項または請求項に記載の発明による作用に加えて、第1および第2のドアアームが、第1および第2の本体支点を支点としかつ第1および第2のドア支持部材を作用点とした梃子として作用する際に、第1のドアアームについての作用点に、第2のドアアームについての作用点よりも、ドア3を支持するための力がかかりやすくなる。
【0029】
これにより、より容易に、ドアの開時に、本体枠の左右うち重量物のある側の第1のドア支持部材が、重量物のない側の第2のドア支持部材よりも大きい重量を支持する構成が開示される。したがって、より容易に、低コストで、倒れにくい加熱調理装置を提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の加熱調理装置の実施の形態の一例を説明する。
【0031】
図1に、本発明の加熱調理装置の一例の電子レンジの本体とドアの接続部材を示す。なお、図1は、電子レンジ1の本体枠5(図5参照)とドア3(図4参照)との、本発明に従った接続部材を示す。また、図1(a)は、本体枠5の加熱室50の左側にある接続部材を示し、図1(b)は、右側にある接続部材を示す。なお、図1(a)および図1(b)は、ともに、ドア3を開いた状態を示す。
【0032】
本実施の形態では、本体枠5の左壁面上に、ローラ台356(図7参照)の代わりにローラ台156(図1(a)参照)が、右壁面上に、ローラ台256(図6参照)の代わりにローラ台56(図1(b)参照)が、それぞれ取付けられている。ローラ台156上、およびローラ台56上には、それぞれドア支え板158,58の一部とローラ157,57が取付けられている。また、ばね159,59の一端は、それぞれローラ台156,56に取付けられている。そして、ばね159,59の他端は、それぞれドアアーム155,55の一端に取付けられている。
【0033】
ドア3は、回動板131(図1(a)参照)および回動板31(図1(b)参照)を備えている。回動板131,31上には、それぞれ、ドアアーム支点132,32とドア回動支点133,33が設けられている。そして、ドアアーム155,55の一端は、それぞれ、ドアアーム支点132,32に固定されている。また、ドア支え板158,58の一端は、それぞれ、ドア回動支点133,33に固定されている。
【0034】
ドア3を開き図1(a)および図1(b)に示す状態にするとき、ドア3は、ドア回動支点133を支点として図1(a)の反時計方向に、また、ドア回動支点33を支点として図1(b)時計方向に、回転する。このとき、ドアアーム155は、ローラ157との接点を、その右端から左端に向けて移動させながら、ローラ157との接点を支点として、反時計方向に回転する。また、ドアアーム55は、ローラ57との接点を、その左端から右端に向けて移動させながら、ローラ57との接点を支点として、時計方向に回転する。なお、ローラ157,57のそれぞれ一端には、ローラ157,57上を移動するドアアーム155,55をガイドするためのローラガイド157a,57aが設けられている。そして、ドアアーム155,55は、それぞれ、ローラ台156,56とローラガイド157a,57aの間を通過する。なお、ドア3を閉じると、ローラ157,57は、それぞれドアアーム155,55上の凹部155b,55bに嵌め込まれる。
【0035】
以上、電子レンジ1では、主に、本体枠5、ドアアーム55,155、ローラ台56、156、ローラ57,157、回動板31、131およびドアアーム支点32,132により、ドア3と本体枠5の接続部材が構成されている。
【0036】
図1(a)を参照して、ローラ台156の上部が部分的に手前に折曲げられることにより、ストッパ156aが形成されている。そして、ドアアーム155の対向部155aがストッパ156aに突き当たることにより、ドアアーム155は、図1(a)に示す状態以上に時計方向に回転することを停止される。
【0037】
図1(b)を参照して、ドアアーム55の、ばね59との接点近傍の垂直な部分がローラ台56に向けて折曲げられることにより、折返し部55aが形成されている。そして、折返し部55aがローラ台56の右上部の対向部56aに突き当たることにより、ドアアーム55は、図1(b)に示す状態以上に反時計方向に回転することを停止される。
【0038】
図1(a)および図1(b)に示すドア3が開いた状態では、ドアアーム55,155は、ドア3を支えるために、対向部56a,ストッパ156aに力を及ぼす。電子レンジ1の接続部材が左右対称であれば、ドアアーム55が対向部56aに及ぼす力とドアアーム155がストッパ156aに及ぼす力という2つの力の大きさは等しくなる。しかし、本実施の形態の電子レンジ1の接続部材の構造は、左右対称ではない。これにより、上記の2つの力の大きさは、異なる。以下、上記の2つの力の大きさが異なることについて、図1を参照して説明する。
【0039】
なお、ドアアーム55,155は、ドア3を支えるために、ばね59,159を引っ張る。しかし、上記の2つの力の大きさに比べて、ばね59,159を引っ張る力は、通常、かなり小さいと考えられる。そこで、本実施の形態では、ドア3を支える際にドアアーム55,155が及ぼす力として、上記の2つの力のみを考慮し、ばね59,159を引っ張る力を考慮しないこととする。
【0040】
ドア3を支える場合には、ドアアーム55,155は、それぞれ梃子として働くと考えられる。ドア3が開いた状態では、ドアアーム支点32,132は力点となり、ローラ57,157との接点は支点となり、対向部56a,ストッパ156aとの接点は作用点となる。そして、ドア3が開いた状態では、対向部56a,ストッパ156aが、ドアアーム55,155を介して、ドア3を支えるのである。つまり、上記の2つの力が、ドア3を支える力に相当する。
【0041】
一方、梃子の原理では、力点から支点までの距離が等しくかつ力点に同じ力が加えられた場合、支点から作用点までの距離が近いほど作用点で作用する力は大きくなる。本実施の形態においては、ドア3が開いた状態において、ドア3と本体枠5の接続部材では、右側の梃子(ドアアーム55)の支点から作用点までの距離(B)の方が左側の梃子(ドアアーム155)の対応する距離(A)よりも短くなっている。つまり、ローラ57から折返し部55aまでの距離(B)は、ローラ157から対向部155aまでの距離(A)よりも短くなっている。一方、ドアアーム支点32,132は、ドア3からドアアーム55,155の双方に同じ大きさの力が加えられる位置に設けられている。したがって、右側の梃子の作用点には、左側の梃子の作用点よりも大きな力が加えられる。つまり、ドアアーム55が対向部56aに及ぼす力とドアアーム155がストッパ156aに及ぼす力という2つの力では、前者の力の大きさの方が後者の力の大きさよりも大きい。
【0042】
したがって、本実施の形態の電子レンジ1においては、対向部56aとストッパ156aが、ドアアーム55とドアアーム155を介して、開いた状態にあるドア3を支持する場合、対向部56aが支持する重量は、ストッパ156aが支持する重量よりも大きいことになる。
【0043】
つまり、電子レンジ1の正面から見て、トランス54が備えられた側にある対向部56aが支持する重量は、トランス54が備えられた側と反対側にあるストッパ156aが支持する重量よりも大きい。これにより、改めて錘等の部材を搭載することなく、電子レンジ1の左右のバランスを極力整えることができ、ドア3を開いたときに、電子レンジ1を倒れにくくすることができる。つまり、より低コストで、倒れにくい加熱調理装置を提供することができる。
【0044】
なお、ローラ57から折返し部55aまでの距離(B)とローラ157から対向部155aまでの距離(A)の比は、たとえば、B/A=3/10とすることができる。なお、電子レンジ1の全体的な構造から考えると、B/A=1/10〜3/10が好ましい範囲と考えられる。
【0045】
以上説明した本実施の形態では、トランス54により、加熱室に対して第1の方向の一方側に設けられた重量物が構成されている。なお、第1の方向とは、水平方向である。この第1の方向を、電子レンジ1に対応させて示すと、図2の両矢印Pに示す方向となる。なお、図2は、図4(a)と同様の、電子レンジ1の斜視図である。
【0046】
また、ドア3により、加熱室にアクセスするために設けられ、第1の方向と交わる第2の方向に開閉するためのドアが構成されている。なお、第2の方向とは、電子レンジ1の奥行き方向であり、図2の両矢印Qで示す方向である。
【0047】
また、対向部56aおよびストッパ156aにより、ドアの開閉時にドアを支持する第1の方向の一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア支持部材が構成されている。また、本実施の形態では、主に、本体枠5、ドアアーム55,155、ローラ台56,156、ローラ57,157、回動板31、131およびドアアーム支点32,132により接続部材が構成される。そして、この接続部材では、上述のように、開いた状態にあるドア3を支持する場合、第2のドア支持部材の支持する重量より大きくなるよう調整する調整機構が構成されている。
【0048】
また、本体枠5により、加熱室を囲む本体枠が構成されている。そして、ドアアーム支点32および132により、ドア上の、第1の方向の一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア固定点が構成されている。また、ローラ57および157により、本体枠上の、第1の方向の一方側および他方側に設けられた第1および第2の本体支点が構成されている。さらに、ドアアーム55および155により、第1および第2のドア固定点に一端を固定された第1および第2のドアアームが構成されている。
【0049】
なお、本実施の形態の加熱調理装置の変形例として、トランス54という錘を備えた電子レンジ1を倒れにくくするために、ドアを開く際に、第2のドアアームの他端(対向部155a)が第2のドア支持部材(ストッパ156a)に突き当たるより先に、第1のドアアームの他端(折返し部55a)が第1のドア支持部材(対向部56a)に突き当たるように構成してもよい。このような構成を図1および図3を用いて説明する。
【0050】
図3は、図1(b)の接続部材の変形例を示す図であり、図1(b)のローラ台56の対向部56a付近を拡大した図に相当する。図3に記載した接続部材は、図1(b)に記載した部材の中の、ドアアーム55上に形成された折返し部55aの形状を折返し部55cに変更したものである。図3中の折返し部55cは、図1(b)の折返し部55aを、その下端を支点として図の時計方向に回転移動させた位置に形成されている。
【0051】
これにより、ドア3を開いたとき、図3の折返し部55cがローラ台56の対向部56aに接触した後で、ドアアーム55およびローラ台56が撓うことによりドア3がさらに開き、図1(a)のドアアーム155の対向部155aがストッパ156aに接触する。したがって、ドア3の荷重が、より、ストッパ156aよりも対向部56aにかかりやすくなる。これにより、加熱調理装置の一例である電子レンジ1のバランスを、極力整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った加熱調理装置の本体とドアの接続部材を示す図である。
【図2】本実施の形態の加熱調理装置についての第1の方向および第2の方向を説明するための図である。
【図3】図1の接続部材の変形例を示す図である。
【図4】加熱調理装置の一例の電子レンジの斜視図である。
【図5】図4に示した電子レンジの枠部分の分解斜視図である。
【図6】加熱調理装置のドアと本体枠の、従来の接続部材の構造を説明するための図である。
【図7】加熱調理装置のドアと本体枠の、従来の接続部材の構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ
2 本体
3 ドア
5 本体枠
31,131 回動板
32,132 ドアアーム支点
33,133 ドア回動支点
50 加熱室
55,155 ドアアーム
55a,55c 折返し部
56,156 ローラ台
56a,155a 対向部
57,157 ローラ
156a ストッパ

Claims (3)

  1. 本体枠内に設けられ、食品を収納する加熱室と、
    前記本体枠の左右うち一方側に設けられた重量物と、
    前記加熱室にアクセスするために設けられ、前記加熱室の奥行き方向に開閉するためのドアと、
    前記ドアの開閉時に前記ドアを支持する前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア支持部材と、
    前記ドア上の前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2のドア固定点と、前記本体枠上の前記本体枠の左右うち一方側および他方側に設けられた第1および第2の本体支点と、前記第1および第2のドア固定点に一端を固定された第1および第2のドアアームとを備え、
    前記第1および第2のドアアームは、前記ドアの開閉時の前記第1および第2のドア固定点の移動に基づいて、前記第1および第2の本体支点を支点として回動し、
    前記ドアの開時に、前記第1および第2のドアアームの他端は、前記第1および第2のドア支持部材に突き当たり、
    前記第1の本体支点から前記第1のドア支持部材までの第1の距離は、前記第2の本体支点から前記第2のドア支持部材までの第2の距離よりも短いことを特徴とする加熱調理装置。
  2. 前記第1の距離は、前記第2の距離の1/10〜3/10である、請求項に記載の加熱調理装置。
  3. 前記ドアを開く際に、前記第2のドアアームの他端が前記第2のドア支持部材に突き当たるより先に、前記第1のドアアームの他端が前記第1のドア支持部材に突き当たる、請求項または請求項に記載の加熱調理装置。
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