JP3573916B2 - 油圧駆動系のパイロット制御装置 - Google Patents

油圧駆動系のパイロット制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械の油圧駆動系に設けられ、操作信号に応答して旋回ブレーキ装置かつ/又は走行連通弁等の操作器を作動させるパイロット制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルの油圧駆動系には、特定の目的で、主油圧ポンプ、アクチュエータ、方向切換弁、信号発生手段等に関連して操作信号を基に作動する1つ又は複数の操作器が設けられているものがあり、その操作器の代表例として旋回ブレーキ装置や走行連通弁がある。図5はその一例を示すものである。
【0003】
図5において、本実施形態の油圧駆動系は、主油圧ポンプ1a,1bと、主油圧ポンプ1a,1bを駆動するエンジン3と、主油圧ポンプ1a,1bから供給される圧油によって作動する左右走行モータ21,22、フロントアクチュエータ(例えばブームシリンダ)23、旋回モータ24を含む複数のアクチュエータと、主油圧ポンプ1a,1bとアクチュエータ21,22,23,24との間に設けられ、アクチュエータ21,22,23,24に供給される圧油の流れを制御する方向切換弁61,62,63a,63b,64と、原動機3により駆動されるパイロット油圧ポンプ2と、方向切換弁61,62,63a,63b,64を作動させる圧力信号を発生するパイロット弁31,32,33,34と、パイロット弁33,34により発生した圧力信号のうちの最高圧力を選択するシャトル弁43〜45と、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号によってアクチュエータ24(旋回モータ)のブレーキを解除する旋回ブレーキ装置55と、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号によって切り換えられ、主油圧ポンプ1aから吐出された圧油を方向切換弁62にも流入させる走行連通弁5と、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号を走行連通弁5と旋回ブレーキ装置55に導く管路100a,100b,100cとを備えている。
【0004】
方向切換弁61,62,63a,63b,64は、それぞれセンタバイパスライン80,81に直列に接続された方向切換弁61,63aと方向切換弁62,63b,64の2つのグループに分けられ、方向切換弁61,63aは主油圧ポンプ1aに圧油供給管路82を介して接続され、方向切換弁62,63b,64は主油圧ポンプ1bに圧油供給管路83を介して接続されている。また、方向切換弁62は圧油供給管路82に接続された連通管路84により主油圧ポンプ1aにも接続されており、連通管路84に上記の走行連通弁5が設けられている。圧油供給管路82,83は、また、安全弁としてのリリーフ弁19を介してタンク50に接続されている。
【0005】
旋回ブレーキ装置55は、旋回モータ6の回転軸に制動力を加えるブレーキシリンダ6と、ブレーキシリンダ6への圧油を給排するブレーキ切換弁4と、切換弁4からブレーキシリンダ6への圧油の供給と排出の速度を相違させる絞り14及びシャトル弁15からなるスローリターン回路とで構成されている。
【0006】
また、旋回モータ24の回転軸には、減速機24aを介して駆動歯車24bが装着されており、この駆動歯車24bは図示しない旋回台のリングギヤに噛み合っている。
【0007】
ブレーキ切換弁4及び走行連通弁5はそれぞれ受圧部4a,4bを有し、これらの受圧部4a,4bが上記の管路100b,100cに接続されている。
【0008】
ブレーキ切換弁4は、受圧部4aに圧力信号が導かれていないときは、図示の位置にあり、ブレーキシリンダ6をタンク50に連絡し、受圧部4aに圧力信号が導かれると、図示の位置から切り換えられ、ブレーキシリンダ6をパイロット油圧ポンプ2に連絡する。ブレーキシリンダ6はタンク50に連絡しているときは、内蔵バネの力で旋回モータ24にブレーキ力を付与し、パイロット油圧ポンプ2に連絡されると、旋回モータ24のブレーキを解除するよう作動する。
【0009】
走行連通弁5は、受圧部5aに圧力信号が導かれていないときは、図示の遮断位置にあり、主油圧ポンプ1aと方向切換弁62の連絡を遮断し、受圧部5aに圧力信号が導かれると、図示の位置から切り換えられ、主油圧ポンプ1aを方向切換弁62に連絡し、主油圧ポンプ1aから吐出された圧油を方向切換弁62にも流入させるように作動する。
【0010】
このように構成した従来の油圧駆動系では、フロント用のパイロット弁33又は旋回用のパイロット弁34のいずれかによって圧力信号が発生すると、シャトル弁43〜45によってその最高圧力が選択され、管路100a,100b,100cを介して旋回ブレーキ装置55の切換弁4の受圧部4a及び走行連通弁5の受圧部5aに導かれる。
【0011】
ブレーキ切換弁4の受圧部4aにシャトル弁43〜45により選択された圧力信号が導かれると、ブレーキ切換弁4は図示の位置から切り換えられ、ブレーキシリンダ6にパイロット油圧ポンプ2からの圧油が入力され、旋回モータ24は回転可能となる。このため、旋回用のパイロット弁34を操作したときには、旋回モータ24を回転できると共に、フロント用のパイロット弁33を操作して油圧ショベルのフロントを操作するときは、フロント操作の反力で旋回台に旋回力が作用したとしても、旋回モータ24のブレーキが解除されるので、減速機24aに負荷がかかることが防止される。
【0012】
一方、走行連通弁5の受圧部5aにシャトル弁43〜45により選択された圧油が導かれると、走行連通弁5が図示の位置から切り換えられ、主油圧ポンプ1aから吐出された圧油が方向切換弁61のみでなく方向切換弁62にも流入する。このため、方向切換弁61,62,63a,63bが同時に作動し、アクチュエータ21,22(走行モータ)及びアクチュエータ(ブームシリンダ)23を同時に駆動するとき、主油圧ポンプ1aを走行専用として走行の直進性を向上させ、主油圧ポンプ1bでその他のアクチュエータ(図示の例ではブームシリンダ)を作動させることができる。
【0013】
このように従来技術によれば、パイロット弁33,34から出力される操作信号を基に、ブレーキ切換弁4、走行連通弁5を切り換えることができるので、良好な操作性を得ることができる。
【0014】
また、油圧ショベルの油圧駆動系に旋回ブレーキ装置を設けた他の従来技術として、特公平4−44650号公報に記載のものがある。この従来技術では、パイロット油圧ポンプ又はこれとは別の補助油圧ポンプの吐出管路を第1の管路を介して旋回ブレーキ装置のブレーキシリンダに接続し、パイロット油圧ポンプ又は補助油圧ポンプからの圧油を直接ブレーキシリンダに導くと共に、第1の管路から第2の管路を分岐させ、この第2の管路を旋回用の方向切換弁やフロント用の方向切換弁を通過させてタンクに導く構成としている。
【0015】
このように構成した油圧駆動系では、旋回用の方向切換弁やフロント用の方向切換弁が操作されていないときは、第2の管路はタンクに連通しているので、第1の管路にはパイロット油圧ポンプ又は補助油圧ポンプの吐出圧は立たず、ブレーキシリンダは解除されず、旋回用の方向切換弁やフロント用の方向切換弁のどれか1つが操作されると、第2の管路とタンクとの連通は遮断され、第2の管路にパイロット油圧ポンプ又は補助油圧ポンプの吐出圧が立ち、ブレーキシリンダが解除され、旋回モータは回転可能となる。これにより、図5に示した従来技術と同様、旋回用のパイロット弁を操作したときには、旋回モータを回転できると共に、フロント用のパイロット弁を操作して油圧ショベルのフロントを操作するときは、旋回モータの減速機に負荷がかかることが防止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
【0017】
図5に示す従来技術では、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号は信号管路100a〜100cを介してブレーキ切換弁4、走行連通弁5に導かれるが、ブレーキ切換弁4、走行連通弁5はパイロット弁から離れた位置に設置せざるを得ないため、信号管路100a〜100cは長くなり、かつパイロット弁33,34により発生する圧力信号は方向切換弁63a,63b,64を切り換えるためにも使用されるため、長い信号管路の容量に必要な流量が得られない。このため、ブレーキ切換弁4、走行連通弁5の切り換わりに遅れが生じ、旋回モータ24や走行モータ21,22の始動に対し旋回ブレーキの解除遅れや走行モータ22への圧油供給不足が生じ、旋回モータ24に過大な負荷がかかったり、走行曲がりの現象が発生するという問題があった。
【0018】
また、図5に示す従来技術のように操作器(ブレーキ弁4及び走行連通弁5)が複数個ある場合は、信号管路100a〜100cの長さの合計は更に長くなり、上記の応答遅れの問題が顕著となる。
【0019】
特公平4−44650号公報に記載の従来技術では、パイロット弁の圧力信号ではなく、パイロット油圧ポンプ又は補助油圧ポンプからの圧油を直接旋回ブレーキ装置のブレーキシリンダに導いているが、ポンプ吐出圧が立ちブレーキシリンダが作動するかどうかは、第2の管路を遮断する方向切換弁の作動に依存しており、方向切換弁が作動して初めてポンプ吐出圧が立ち、パイロット油圧ポンプ又は補助油圧ポンプからの圧油がブレーキシリンダに供給可能となる。従って、この場合も、上記従来技術と同様、ブレーキシリンダの作動に遅れが生じ、旋回ブレーキの解除遅れの現象が発生するという問題がある。また、第2の管路を旋回用の方向切換弁やフロント用の方向切換弁を通過させてタンクに導く構成としているので、回路構成が複雑になると共に方向切換弁の改造が必要であり、コスト高になるという問題もあった。
【0020】
本発明の第1の目的は、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械の油圧駆動系において、操作信号を基に旋回ブレーキ装置や走行連通弁を速やかに作動可能とし、スムーズな操作性が得られると共に、それを簡単な構成で実現する油圧駆動系のパイロット制御装置を提供することである。
【0021】
本発明の第2の目的は、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械の油圧駆動系において、操作信号を基に作動する操作器が複数個ある場合でも操作器を速やかに作動可能とし、スムーズな操作性が得れる油圧駆動系のパイロット制御装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1及び第2の目的を達成するために、本発明は、少なくともつの主油圧ポンプと、この主油圧ポンプを駆動する原動機と、前記主油圧ポンプから供給される圧油によって作動する旋回モータと左右の走行モータと少なくとも1つのフロントアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプと前記複数のアクチュエータとを結ぶ管路上に設けられ、対応するアクチュエータへの圧油の流れを制御する複数の方向切換弁と、この複数の方向切換弁のそれぞれを作動させる操作信号を発生する複数の信号発生手段と、前記旋回モータに対してブレーキをかける旋回ブレーキ装置と、前記左右の走行モータとフロントアクチュエータの同時駆動時に1つの主油圧ポンプから吐出された圧油を左右の走行モータに流入させるべく連通位置に切り換えられる走行連通弁とを備えた油圧駆動系に設けられ、前記複数の信号発生手段の特定のものに操作信号が発生すると、その操作信号を検出し、この検出した操作信号を基に前記旋回ブレーキ装置の旋回モータに対するブレーキを解除するとともに前記走行連通弁を走行連通位置に切り換えるパイロット制御装置において、前記旋回ブレーキ装置はブレーキシリンダを有し、前記ブレーキシリンダに圧油が導かれると前記旋回モータの回転軸に制動力を加える構成であり、前記走行連通弁は受圧部を有し、この受圧部に油圧が導かれると走行連通位置に切り換えられる構成であり、前記原動機により駆動されるパイロット油圧ポンプと、前記パイロット油圧ポンプと前記ブレーキシリンダ及び前記走行連通弁の受圧部との間に設けられ、前記検出した操作信号を基に作動する1つの切換手段とを有し、前記切換手段は、前記操作信号が検出されないときは、前記ブレーキシリンダ及び走行連通弁の受圧部をタンクに連通し、前記操作信号が検出されると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキシリンダ及び走行連通弁の受圧部に直接入力するものとする。
【0023】
このように検出した操作信号を基に作動する切換手段を旋回ブレーキ装置と別に設けることにより、切換手段は操作信号に応答して速やかに作動させる設計が可能となり(後記()〜()参照)、この切換手段を検出した操作信号で速やかに切り換えることができる。また、切換手段が切り換わることにより、旋回ブレーキ装置にはパイロット油圧ポンプからの圧油が直接入力されるので、十分な流量を確保でき、旋回ブレーキ装置は速やかに作動し、スムーズな操作性が得られる。
【0024】
また、パイロット油圧ポンプは油圧駆動系に一般に設けられているものが共用できるので、構成要素としては切換手段を付加するだけであり、簡単な構成で上記作用を実現できる。
【0026】
また、走行連通弁がある場合でも、検出した操作信号は切換手段を作動させるだけであるので、その切換は速やかに行えると共に、走行連通弁にもパイロット油圧ポンプからの圧油が直接入力されるので、十分な流量を確保でき、走行連通弁も速やかに作動し、スムーズな操作性が得られる。
更に、検出した操作信号を基に作動する操作器が複数個(旋回ブレーキ装置及び走行連通弁)ある場合は、操作器が1個の場合より検出した操作信号を操作器に導く総管路長が更に長くなり、操作器の切り換わりに更に遅れが生じる可能性がある。
本発明では、検出した操作信号を基に作動する切換手段を操作器と別に設けることにより、切換手段は操作信号に応答して速やかに作動させる設計が可能となり(上記(3)〜(5)参照)、この切換手段を検出した操作信号で速やかに切り換えることができる。また、切換手段が切り換わることにより、操作器にはパイロット油圧ポンプからの圧油が直接入力されるので、十分な流量を確保でき、操作器は速やかに作動し、スムーズな操作性が得られる。
【0027】
)また、上記第1及び第2の目的を達成するために、本発明は、少なくとも2つの主油圧ポンプと、この主油圧ポンプを駆動する原動機と、前記主油圧ポンプから供給される圧油によって作動する旋回モータと左右の走行モータと少なくとも1つのフロントアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプと前記複数のアクチュエータとを結ぶ管路上に設けられ、対応するアクチュエータへの圧油の流れを制御する複数の方向切換弁と、この複数の方向切換弁のそれぞれを作動させる操作信号を発生する複数の信号発生手段と、前記旋回モータに対してブレーキをかける旋回ブレーキ装置と、前記左右の走行モータとフロントアクチュエータの同時駆動時に1つの主油圧ポンプから吐出された圧油を左右の走行モータに流入させるべく連通位置に切り換えられる走行連通弁とを備えた油圧駆動系に設けられ、前記複数の信号発生手段の特定のものに操作信号が発生すると、その操作信号を検出し、この検出した操作信号を基に前記旋回ブレーキ装置の旋回モータに対するブレーキを解除するとともに前記走行連通弁を走行連通位置に切り換えるパイロット制御装置において、前記旋回ブレーキ装置は、ブレーキシリンダと、受圧部を有するブレーキ切換弁とを備え、前記ブレーキ切換弁の受圧部に油圧が導かれると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキシリンダに供給して前記旋回モータの回転軸に制動力を加える構成であり、前記走行連通弁は受圧部を有し、この受圧部に油圧が導かれると走行連通位置に切り換えられる構成であり、前記原動機により駆動されるパイロット油圧ポンプと、前記パイロット油圧ポンプと前記ブレーキ切換弁の受圧部及び前記走行連通弁の受圧部との間に設けられ、前記検出した操作信号を基に作動する1つの切換手段とを有し、前記切換手段は、前記操作信号が検出されないときは、前記ブレーキ切換弁の受圧部及び走行連通弁の受圧部をタンクに連通し、前記操作信号が検出されると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキ切換弁の受圧部及び走行連通弁の受圧部に直接入力するものとする。
【0028】
このように検出した操作信号を基に作動する切換手段を走行連通弁及び旋回ブレーキ装置のブレーキ切換弁と別に設けることにより、(1)で述べたように切換手段は操作信号に応答して速やかに作動させる設計が可能となり(後記()〜()参照)、この切換手段を検出した操作信号で速やかに切り換えることができる。また、切換手段が切り換わることにより、走行連通弁及びブレーキ切換弁の受圧部にはパイロット油圧ポンプからの圧油が直接入力されるので、十分な流量を確保でき、走行連通弁及びブレーキ切換弁は速やかに作動し、スムーズな操作性が得られる。
【0029】
また、この場合も、パイロット油圧ポンプは油圧駆動系に一般に設けられているものが共用できるので、構成要素としては切換手段を付加するだけであり、簡単な構成で上記作用を実現できる。
更に、検出した操作信号を基に作動する操作器が複数個(旋回ブレーキ装置及び走行連通弁)ある場合も、検出した操作信号を基に作動する切換手段を操作器と別に設けることにより、切換手段は操作信号に応答して速やかに作動させる設計が可能となり(上記(3)〜(5)参照)、この切換手段を検出した操作信号で速やかに切り換えることができる。また、切換手段が切り換わることにより、操作器にはパイロット油圧ポンプからの圧油が直接入力されるので、十分な流量を確保でき、操作器は速やかに作動し、スムーズな操作性が得られる。
【0030】
)上記(1)又は()において、好ましくは、前記複数の信号発生手段は圧力信号を出力する油圧式操作弁であり、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記油圧式操作弁より出力された圧力信号のうちの最高圧力を選択するシャトル弁を設け、前記切換手段はこのシャトル弁により選択された圧力信号により切り換えられる油圧式切換弁とする。
【0031】
このように切換手段を油圧式切換弁とすることにより、油圧式切換弁の設置位置は自由に決めれるので、油圧切換弁をシャトル弁の間近の位置に配置してシャトル弁により選択した圧力信号を油圧式切換弁に導く管路長を短くでき、油圧式操作弁により出力された圧力信号が方向切換弁の切り換えに使用されても、シャトル弁により選択された圧力信号により油圧式切換弁を速やかに切り換えることができ、上記(1)又は()の作用が得られる。
【0032】
また、検出手段をシャトル弁で構成し、切換手段を油圧式切換弁で構成するので、油圧的に簡単な構成で上記(1)又は()の作用を実現できる。
【0033】
)また、上記(1)又は()において、好ましくは、前記複数の信号発生手段は圧力信号を出力する油圧式操作弁であり、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記油圧式操作弁より出力された圧力信号のうちの最高圧力を選択するシャトル弁を設け、前記切換手段は、前記シャトル弁により選択された圧力信号を電気信号に変換する変換手段と、この電気信号により切り換えられる電磁式切換弁とを有するものとする。
【0034】
このように切換手段を変換手段と電磁式切換弁とで構成することにより、変換手段の設置位置は自由に決めれるので、変換手段をシャトル弁の間近の位置に配置してシャトル弁により選択した圧力信号を変換手段に導く管路長を短くでき、油圧式操作弁により出力された圧力信号が方向切換弁の切り換えに使用されても、シャトル弁により選択された圧力信号により電磁式切換弁を速やかに切り換えることができ、上記(1)又は()の作用が得られる。
【0035】
また、検出手段をシャトル弁で構成し、切換手段を変換手段と電磁式切換弁で構成するので、油圧・電気的に簡単な構成で上記(1)又は()の作用を実現できる。
【0036】
)更に、上記(1)又は()において、前記複数の信号発生手段は電気信号を出力する電気式操作弁であってもよく、この場合、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記電気式操作弁より出力された電気信号を入力し、制御用の電気信号を発生する演算手段を設け、前記切換手段はこの演算手段から出力された電気信号により切り換えられる電磁式切換弁とする。
【0037】
このように電気式操作弁より出力された電気信号を入力し、制御用の電気信号を発生する演算手段を設け、切換手段をその制御用の電気信号により切り換えられる電磁式切換弁とすることにより、電気信号により電磁式切換弁を速やかに切り換えることができ、上記(1)又は()の作用が得られる。
【0038】
また、検出手段を演算手段で構成し、切換手段を電磁式切換弁で構成するので、電気的に簡単な構成で上記(1)又は()の作用を実現できると共に、温度に影響されにくいパイロット制御を行うことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。これらの実施形態は建設機械として油圧ショベルを例にとった場合のものである。
【0044】
図1は、本発明の第1の実施形態による油圧駆動系をパイロット制御装置と共に示す図である。図中、図5に示す従来の油圧駆動系と同等の部品には同じ符号を付し、説明は省略する。
【0045】
図1において、本実施形態の油圧駆動系は、操作器として、旋回ブレーキ装置55及び走行連通弁5を有し、そのパイロット制御装置として、パイロット油圧ポンプ2、シャトル弁43〜45に加え、シャトル43〜45により選択された圧力信号により切り換えられる油圧式の選択切換弁7と、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号を選択切換弁7の受圧部7aに導く管路105と、パイロット油圧ポンプ2から吐出された圧油を選択切換弁7に導く管路107と、選択切換弁7からタンク50に圧油を導く管路108と、選択切換弁7からブレーキ切換弁4の受圧部4a及び走行連通弁5の受圧部5aに圧油を導く管路110a,110b,110cとを備えている。
【0046】
選択切換弁7は、シャトル弁43〜45からの圧力信号がないときは図示の位置にあり、管路110a〜110cを管路108に接続し、ブレーキ切換弁4の受圧部4a及び走行連通弁5の受圧部5aをタンク50に連絡し、シャトル弁43〜45から圧力信号が与えられると、図示の位置から切り換えられ、管路110a〜110cを管路107に接続し、ブレーキ切換弁4の受圧部4a及び走行連通弁5の受圧部5aをパイロット油圧ポンプ2に連絡する。
【0047】
選択切換弁7はシャトル弁45に近い位置に設置され、管路105の長さは可能な限り短くなっている。
【0048】
この第1の実施の形態は以上のように構成されており、パイロット弁33,34により出力された圧力信号の最高圧力を選択し、その圧力を基に選択切換弁7を切り換えることにより、ブレーキ切換弁4の受圧部4aと走行連通弁5の受圧部5aにパイロット油圧ポンプ2からの圧油を直接導くことができる。また、選択切換弁7はその設置位置は自由に選択できるので、上記のようにシャトル弁45の間近の位置に設置され、管路105の長さは可能な限り短くなっている。このため、パイロット弁33,34により発生する圧力信号が方向切換弁63a,63b,64を切り換えるためにも使用されても、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号は直ちに選択切換弁7の受圧部7aに伝えられ、選択切換弁7を遅れなく速やかに切り換えることができる。
【0049】
以上のように、この第1の実施形態によれば、ブレーキ切換弁4及び走行連通弁5に直接パイロット油圧ポンプ2からの圧油が導かれ、かつ選択切換弁7を速やかに切り換えることができるので、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号を基にブレーキ切換弁4及び走行連通弁5が応答良く切り換えられ、旋回ブレーキ装置55にあってはブレーキの解除速度が向上し、旋回モータ24の始動前に確実にブレーキを解除でき、走行連通弁5にあっては走行開始前に確実に連通位置に切り換えられ、走行直進性を向上させることができ、スムーズな操作性が得られる。
【0050】
また、パイロット油圧ポンプ2は油圧駆動系に一般に設けられているものが共用できるので、構成要素としては選択切換弁7を付加するだけであり、回路構成は複雑にならず、方向切換弁61〜64の改造も不要であり、簡単な構成で上記作用を実現できる。
【0051】
本発明の第2の実施形態を図2を用いて説明する。図中、図1、図5に示す部品と同等のものには同じ符号を付している。
【0052】
図2において、本実施形態に係わる油圧駆動系は、ブレーキシリンダ6と、絞り14及びシャトル弁15からなるスローリターン回路とで構成される旋回ブレーキ装置55Aを有し、選択切換弁7が図示の位置から切り換えられたとき、パイロット油圧ポンプ2から吐出され選択切換弁7を通過した圧油がブレーキシリンダ6に直接入力されるようになっている。パイロット制御装置を含むその他の構成は図1に示す第1の実施形態と同じである。
【0053】
このように構成した第2の実施形態にあっては、旋回ブレーキ装置55Aのブレーキシリンダ6に選択切換弁7を介してパイロット油圧ポンプ2からの圧油が直接導かれるので、更に応答良く旋回ブレーキ装置55Aのブレーキを解除することができる。
【0054】
本発明の第3の実施形態を図3を用いて説明する。図中、図1、図2、図5に示す部品と同等のものには同じ符号を付している。本実施形態は、選択切換弁として電磁式切換弁を用いたものである。
【0055】
図3において、本実施形態の油圧駆動系に設けられたパイロット制御装置は、パイロット弁33,34により発生した圧力信号のうちシャトル弁43〜45により選択され、シャトル弁45より出力される最高圧力を検出する圧力センサー11と、シャトル弁45により選択された最高圧力を圧力センサー11に導く管路106と、ブレーキシリンダ6及び走行連通弁5の受圧部5aへパイロット油圧ポンプ2より吐出された圧油を直接導く電磁式の選択切換弁17と、圧力センサー11からの入力により選択切換弁17のソレノイド部17aに電気信号を出力する演算装置9とを備えている。
【0056】
圧力センサー11シャトル弁45に近い位置に設置され、管路106の長さは可能な限り短くなっている。
【0057】
この第3の実施の形態は以上のように構成されており、パイロット弁33,34から圧力信号が発生すると、そのうちの最高圧力を圧力センサー11によって検出し、演算装置9に信号が入力される。演算装置9はその入力信号より選択切換弁17のソレノイド部17aに電気信号を出力し、選択切換弁17を図示の位置から切り換える。これにより、ブレーキシリンダ6と走行連通弁5の受圧部5aにはパイロット油圧ポンプ2からの圧油が直接導かれる。また、圧力センサー11はその設置位置は自由に選択できるので、上記のようにシャトル弁45の間近の位置に設置され、管路106の長さは可能な限り短くなっている。このため、パイロット弁33,34により発生する圧力信号が方向切換弁63a,63b,64を切り換えるためにも使用されても、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号は直ちに圧力センサー11に伝えられると共に、選択切換弁17の切り換えは電気信号で行うので、シャトル弁43〜45により選択された圧力信号により選択切換弁17を遅れなく速やかに切り換えることができる。
【0058】
以上のように、この第3の実施の形態によっても、ブレーキシリンダ6及び走行連通弁5の受圧部5aに直接パイロット油圧ポンプ2からの圧油を導き、かつ選択切換弁17を速やかに切り換えることができるので、ブレーキシリンダ6を及び走行連通弁5が速やかに作動し、第1の実施形態と同様、旋回ブレーキ装置55Aにあってはブレーキの解除速度が向上し、旋回モータ24の始動前に確実にブレーキを解除でき、走行連通弁5にあっては走行開始前に確実に連通位置に切り換えられ、走行直進性を向上させることができ、スムーズな操作性が得られる。
【0059】
また、パイロット油圧ポンプ2は油圧駆動系に一般に設けられているものが共用できるので、構成要素としては圧力センサー11、演算装置9、選択切換弁17を付加するだけであり、回路構成は複雑にならず、方向切換弁61〜64の改造も不要であり、簡単な構成で上記作用を実現できる。
【0060】
本発明の第4の実施形態を図4を用いて説明する。図中、図1、図2、図3、図5に示す部品と同等のものには同じ符号を付している。本実施形態は、信号発生手段として油圧式操作弁(パイロット弁)に代え、電気式操作弁を用いたものでる。
【0061】
図4において、本実施形態の油圧駆動系は、電磁式の方向切換弁61A,62A,63Aa,63Ab,64Aと、方向切換弁61Aを作動させる電気式操作弁71と、方向切換弁62Aを作動させる電気式操作弁72と、方向切換弁63Aa,63Abを作動させる電気式操作弁73と、方向切換弁64Aを作動させる電気式操作弁74と、電気式操作弁71,72,73,74からの入力により電磁式の方向切換弁61A,62A,63Aa,63Ab,64に電気信号を出力する演算装置9Aとを備えている。
【0062】
また、本実施形態のパイロット制御装置は、第3の実施形態と同様、電磁式の選択切換弁17を有し、かつ演算装置9Aは電気式操作弁71,72,73,74から電気信号が入力されると、その電気信号を検出し、電磁式の選択切換弁17のソレノイド部17aに制御用の電気信号を出力する処理機能を有している。
【0063】
この第4の実施の形態は以上のように構成されており、電気式操作弁73,74から電気信号が発生すると、演算装置9Aはそれを検出し選択切換弁17のソレノイド部17aに制御用の電気信号を出力し、選択切換弁17を図示の位置から切り換える。これにより、ブレーキシリンダ6と走行連通弁5の受圧部5aにはパイロット油圧ポンプ2からの圧油が直接導かれる。また、選択切換弁17の切り換えは電気信号で行うので、選択切換弁17を遅れなく速やかに切り換えることができる。
【0064】
従って、この第4の実施の形態によっても、第1の実施形態と同様、旋回ブレーキ装置55Aにあってはブレーキの解除速度が向上し、旋回モータ24の始動前に確実にブレーキを解除でき、走行連通弁5にあっては走行開始前に確実に連通位置に切り換えられ、走行直進性を向上させることができ、スムーズな操作性が得られる。
【0065】
また、パイロット油圧ポンプ2は油圧駆動系に一般に設けられているものが共用できかつ演算装置9Aも方向切換弁の電気信号を生成するものを共用できるので、構成要素としては選択切換弁17を付加するだけであり、回路構成は複雑にならず、方向切換弁61〜64の改造も不要であり、簡単な構成で上記作用を実現できる。
【0066】
更に、全ての信号処理を電気的に行うので、温度に影響されにくいパイロット制御を行うことができる。
【0067】
なお、図3及び図4の実施形態では、図2に示す旋回ブレーキ装置55Aを有する油圧駆動系について説明したが、図1に示す旋回ブレーキ装置55を有する油圧駆動系にも同様の考えを適用し、同様の効果が得られる。
【0068】
また、以上の実施形態では、操作器として旋回ブレーキ装置及び走行連通弁を有する油圧駆動系について説明したが、操作器が複数個ある場合には特に本発明の効果は大きく、この場合は旋回ブレーキ装置及び走行連通弁以外の操作器であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、操作信号を基に旋回ブレーキ装置や走行連通弁を速やかに作動可能とし、スムーズな操作性が得られると共に、それを簡単な構成で実現することができる。
【0070】
また、操作信号を基に複数の操作器を速やかに作動可能とし、スムーズな操作性が得れると共に、それを簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧駆動系の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による油圧駆動系の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による油圧駆動系の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態による油圧駆動系の構成を示す図である。
【図5】従来の油圧駆動系の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 油圧ポンプ
2 パイロット油圧ポンプ
3 エンジン
4 ブレーキ切換弁
5 走行連通弁
6 ブレーキシリンダ
7 選択切換弁(油圧式)
9 演算装置
11 圧力センサー
14 固定絞り
15 チェック弁
17 選択切換弁(電磁式)
19 リリーフ弁
21,22 アクチュエータ(走行モータ)
23 アクチュエータ
24 アクチュエータ(旋回モータ)
31,32,33,34 パイロット弁
41〜45 シャトル弁
50 タンク
55 旋回ブレーキ装置
61〜64 方向切換弁
71〜74 電気式操作弁
105,106,107,108,110a,110b,110c 管路

Claims (5)

  1. 少なくともつの主油圧ポンプと、この主油圧ポンプを駆動する原動機と、前記主油圧ポンプから供給される圧油によって作動する旋回モータと左右の走行モータと少なくとも1つのフロントアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプと前記複数のアクチュエータとを結ぶ管路上に設けられ、対応するアクチュエータへの圧油の流れを制御する複数の方向切換弁と、この複数の方向切換弁のそれぞれを作動させる操作信号を発生する複数の信号発生手段と、前記旋回モータに対してブレーキをかける旋回ブレーキ装置と、前記左右の走行モータとフロントアクチュエータの同時駆動時に1つの主油圧ポンプから吐出された圧油を左右の走行モータに流入させるべく連通位置に切り換えられる走行連通弁とを備えた油圧駆動系に設けられ、前記複数の信号発生手段の特定のものに操作信号が発生すると、その操作信号を検出し、この検出した操作信号を基に前記旋回ブレーキ装置の旋回モータに対するブレーキを解除するとともに前記走行連通弁を走行連通位置に切り換えるパイロット制御装置において、
    前記旋回ブレーキ装置はブレーキシリンダを有し、前記ブレーキシリンダに圧油が導かれると前記旋回モータの回転軸に制動力を加える構成であり、
    前記走行連通弁は受圧部を有し、この受圧部に油圧が導かれると走行連通位置に切り換えられる構成であり、
    前記原動機により駆動されるパイロット油圧ポンプと、
    前記パイロット油圧ポンプと前記ブレーキシリンダ及び前記走行連通弁の受圧部との間に設けられ、前記検出した操作信号を基に作動する1つの切換手段とを有し、
    前記切換手段は、前記操作信号が検出されないときは、前記ブレーキシリンダ及び走行連通弁の受圧部をタンクに連通し、前記操作信号が検出されると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキシリンダ及び走行連通弁の受圧部に直接入力することを特徴とするパイロット制御装置。
  2. 少なくとも2つの主油圧ポンプと、この主油圧ポンプを駆動する原動機と、前記主油圧ポンプから供給される圧油によって作動する旋回モータと左右の走行モータと少なくとも1つのフロントアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプと前記複数のアクチュエータとを結ぶ管路上に設けられ、対応するアクチュエータへの圧油の流れを制御する複数の方向切換弁と、この複数の方向切換弁のそれぞれを作動させる操作信号を発生する複数の信号発生手段と、前記旋回モータに対してブレーキをかける旋回ブレーキ装置と、前記左右の走行モータとフロントアクチュエータの同時駆動時に1つの主油圧ポンプから吐出された圧油を左右の走行モータに流入させるべく連通位置に切り換えられる走行連通弁とを備えた油圧駆動系に設けられ、前記複数の信号発生手段の特定のものに操作信号が発生すると、その操作信号を検出し、この検出した操作信号を基に前記旋回ブレーキ装置の旋回モータに対するブレーキを解除するとともに前記走行連通弁を走行連通位置に切り換えるパイロット制御装置において、
    前記旋回ブレーキ装置は、ブレーキシリンダと、受圧部を有するブレーキ切換弁とを備え、前記ブレーキ切換弁の受圧部に油圧が導かれると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキシリンダに供給して前記旋回モータの回転軸に制動力を加える構成であり、
    前記走行連通弁は受圧部を有し、この受圧部に油圧が導かれると走行連通位置に切り換えられる構成であり、
    前記原動機により駆動されるパイロット油圧ポンプと、
    前記パイロット油圧ポンプと前記ブレーキ切換弁の受圧部及び前記走行連通弁の受圧部との間に設けられ、前記検出した操作信号を基に作動する1つの切換手段とを有し、
    前記切換手段は、前記操作信号が検出されないときは、前記ブレーキ切換弁の受圧部及び走行連通弁の受圧部をタンクに連通し、前記操作信号が検出されると前記パイロット油圧ポンプからの圧油を前記ブレーキ切換弁の受圧部及び走行連通弁の受圧部に直接入力す ことを特徴とするパイロット制御装置。
  3. 請求項1又は記載のパイロット制御装置において、前記複数の信号発生手段は圧力信号を出力する油圧式操作弁であり、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記油圧式操作弁より出力された圧力信号のうちの最高圧力を選択するシャトル弁を設け、前記切換手段はこのシャトル弁により選択された圧力信号により切り換えられる油圧式切換弁であることを特徴とするパイロット制御装置。
  4. 請求項1又は記載のパイロット制御装置において、前記複数の信号発生手段は圧力信号を出力する油圧式操作弁であり、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記油圧式操作弁より出力された圧力信号のうちの最高圧力を選択するシャトル弁を設け、前記切換手段は、前記シャトル弁により選択された圧力信号を電気信号に変換する変換手段と、この電気信号により切り換えられる電磁式切換弁とを有することを特徴とするパイロット制御装置。
  5. 請求項1又は記載のパイロット制御装置において、前記複数の信号発生手段は電気信号を出力する電気式操作弁であり、前記特定の信号発生手段からの操作信号を検出する手段として、前記電気式操作弁より出力された電気信号を入力し、制御用の電気信号を発生する演算手段を設け、前記切換手段はこの演算手段から出力された電気信号により切り換えられる電磁式切換弁であることを特徴とするパイロット制御装置。
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