JP3573901B2 - 計器取付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計器の取付け技術の技術分野に属し、特に自動二輪車に適用して好適である計器取付け装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の計器取付け装置としては、自動二輪車用のものとして、図6に示すようにデコレーション板1’および防振ゴム2を使用するものがある。
すなわちこの計器取付け装置は、二つの計器(図略)を保持しているブラケット3と、ブラケット3を覆っているデコレーション板1’と、二つの防振ゴム(ゴムブッシュ)2と、二本のボルト6とから構成されている。ブラケット3およびデコレーション板1’は、防振ゴム2を介して車両側の計器固定部材5にボルト6で固定されている。なお、デコレーション板1’の材料は硬質樹脂であり、デコレーション板1’はあまり変形しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術の計器取付け装置では、計器を保持しているブラケット3を計器固定部材5に固定する上で、防振性を持たせるために防振ゴム2を二つ必要としている。それゆえ、防振ゴム2二つ分の部品コストと、防振ゴム2を組み込むための組立工数とが発生している。しかし、部品コストおよび組立工数は、コスト削減上、極力低減されていることが望ましい。
【0004】
そこで本発明は、いっそうのコストダウンが可能な計器取付け装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明した。
(第1手段)
本発明の第1手段は、請求項1記載の計器取付け装置である。
本手段では、デコレーション板は、計器を保持しているブラケットに嵌合している防振固定部を有しており、ブラケットと計器固定部材との間には、この防振固定部の一部が挟持されている。それゆえ、ブラケットと計器固定部材との間に挟持されている防振固定部の一部の弾性変形により、ブラケットは計器固定部材に対して防振支持されている。すなわち、計器を支持しているブラケットを計器固定部材に固定するに際し、デコレーション板の防振固定部が従来の防振ゴムの防振作用を兼務しており、防振ゴムは必要とされていない。
【0006】
したがって本手段によれば、防振ゴムを必要とせず部品点数も組立工数も減っているので、いっそうのコストダウンが可能な計器取付け装置を提供することができるという効果がある。
(第2手段)
本発明の第2手段は、請求項2記載の計器取付け装置である。
【0007】
本手段では、デコレーション板の防振固定部に形成されている貫通孔を貫通しているボルトにより、ブラケットは防振固定部を介して計器固定部材に固定保持されている。それゆえ、デコレーション板およびブラケットは計器固定部材にしっかりと保持されており、脱落等の恐れが無くより堅牢な計器取付け装置が構成されている。また、ブラケットは、デコレーション板の防振固定部を介してボルトおよび計器固定部材に挟持されて保持されており、防振性と安定な保持特性とが両立されている。
【0008】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、計器取付け装置の防振性と安定な保持特性とが両立され、計器取付け装置の信頼性が向上するという効果がある。
(第3手段)
本発明の第3手段は、請求項3記載の計器取付け装置である。
【0009】
本手段では、デコレーション板の材質は、ゴムおよび合成樹脂のうちいずれかであり、同材質が合成樹脂の場合には比較的軟質の合成樹脂が望ましい。そうすれば、デコレーション板の防振固定部が適正なゴム弾性ないし柔軟性を有するので、計器固定部材およびボルトに対してブラケットは適正な防振性を持って保持される。
【0010】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、デコレーション板を単一材料で形成できるのでデコレーション板が安価でありながら、十分な防振性を発揮することができるという効果がある。
(第4手段)
本発明の第4手段は、請求項4記載の計器取付け装置である。
【0011】
本手段では、デコレーション板のカバー部の少なくとも一部は表面からの押圧力により変形可能であり、このカバー部の裏面側にはこの変形による押圧操作によって作動するスイッチが配設されている。それゆえ、デコレーション板のカバー部の所定の位置を運転者の手指等で押圧することにより、スイッチ操作が可能である。この際、デコレーション板のカバー部にスイッチ孔を形成したり、スイッチに防水カバーを付設したりする必要がない。また、スイッチボタン等が露出しないので、浸水や塵埃等によるスイッチの故障が防止されている上、好ましい美観も得られる。
【0012】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、デコレーション板のコストアップを招くことなく、かつ美観を損なうこともなく、高信頼性を保ってスイッチを付設することが可能であるという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態および実施例】
本発明の計器取付け装置の実施の形態については、当業者に実施可能な理解が得らえるよう、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。
[実施例1]
(実施例1の構成)
本発明の実施例1としての計器取付け装置は、図1および図2に示すように、自動二輪車の車両側の計器固定部材5に対して、複数の計器4a〜4cが集合している計器集合体4を防振支持している。
【0014】
すなわち、本実施例の計器取付け装置は、左右二つの計器固定部材5に対して計器集合体4を保持している左右一対のブラケット3と、ブラケット3の大半を覆っているカバー部11があるデコレーション板1とを有する。そして、デコレーション板1は左右のブラケット3にそれぞれ嵌合している防振固定部12を有しており、ブラケット3と計器固定部材5との間には、それぞれ防振固定部12の下半部が挟持されている。デコレーション板1の縁部14は、各ブラケット3の外側の縁をそれぞれ覆ってブラケット3の縁に係合している。なお、デコレーション板1の材質は防振用のゴムであり、デコレーション板1は一体成形されている。
【0015】
デコレーション板1の両方の防振固定部12の中央部には、厚さ方向に貫通孔12aがそれぞれ形成されている。各貫通孔12aには、図2中の上方から六角穴付ボルト6が挿入されており、ボルト6は金属製の計器固定部材5に形成されているねじ孔5aにねじ込まれている。すなわち、左右の防振固定部12の貫通孔12aをそれぞれ貫通しているボルト6により、左右のブラケット3はこの防振固定部12を介してそれぞれ計器固定部材5に固定保持されている。
【0016】
デコレーション板1のカバー部11の中央部13には、裏面にリング状に溝13aが形成されている。中央部13は、図2中上方にわずかに凸に正の二次曲面を形成しているが、表面から押圧力がかかるとこの溝13aの部分を支点にして下方に凸に変形可能である。カバー部11の中央部13の裏面側には、この変形による押圧操作によって作動する押圧スイッチ8が配設されており、回路基板9上にハンダ付けで固定されている。ここで、デコレーション板1の中央部13は、表面からの押圧力が無くなると、自然に再び反転して元の形状に戻るようになっている。
【0017】
なお、計器集合体4は、再び図1に示すように、速度計4a、エンジン回転計4b、および速度計4aに表示部が組み込まれている電子オドメータ兼トリップメータ4cとからなっている。速度計4aとエンジン回転計4bとは、中央の連結部材4dで連結されて互いに固定されている。電子オドメータ兼トリップメータ4cの制御回路は、回路基板9(図2参照)に形成されており、押圧スイッチ8(図2参照)の操作によりオドメータの表示とトリップメータの表示とが交代するように設計されている。
【0018】
(実施例一の作用効果)
本実施例の計器取付け装置は、以上のように構成されているので、以下のような二つの作用効果を発揮する。
先ず第1の効果は、コストダウン効果である。
すなわち、本実施例の計器取付け装置では、デコレーション板1は、計器集合体4を保持している左右のブラケット3に嵌合している防振固定部12を有している。防振固定部12の貫通孔12aには、ボルト6が挿入されて計器固定部材5にねじ込まれているので、ブラケット3は、計器固定部材5およびボルト6との間に防振固定部12が挟持された状態で、計器固定部材5およびボルト6に対して保持されている。それゆえ、計器固定部材5およびボルト6とブラケット3との間に挟持されているゴム製の防振固定部12の弾性変形により、ブラケット3は計器固定部材5に対して防振支持されている。
【0019】
すなわち、計器集合体4を支持しているブラケット3が計器固定部材5に固定されるに際し、デコレーション板1の防振固定部12が従来の防振ゴム2(図6参照)の防振作用を兼務している。それゆえ、防振ゴム2なしに、ボルト6により防振固定部12を介してブラケット3はしっかりと計器固定部材5に保持されており、脱落の恐れはない。
【0020】
また、防振固定部12を含むデコレーション板1がゴムで一体成形されているので、デコレーション板1も比較的安価に製造することができる。
したがって、本実施例の計器取付け装置によれば、防振ゴムを必要とせず部品点数も組立工数も減っており、防振支持作用を損なうことなくいっそうのコストダウンが可能になるという効果がある。
【0021】
次に第2の効果は、スイッチ取付けに伴う美観および信頼性の向上である。
すなわち、本実施例の計器取付け装置では、デコレーション板1のカバー部11の中央部13は表面からの押圧力により変形可能であり、中央部13の裏面側にはこの変形による押圧操作によって作動するスイッチ8が配設されている。それゆえ、デコレーション板1のカバー部11の中央部13を運転者の手指等で押圧することにより、スイッチ8の操作が可能である。スイッチ操作は、短時間の押圧でオドメータ表示(総走行距離)とトリップメータ表示とが切り替わり、トリップメータの状態で所定の時間以上押圧され続けているとトリップメータがゼロリセットされるようになっている。
【0022】
それゆえスイッチ8を配設するに当たり、デコレーション板1のカバー部11にスイッチ孔を形成したり、スイッチ8に防水カバーを付設したりする必要がない。また、スイッチボタン等が露出しないので、スイッチ8の信頼性が高い上にデコレーション板1の表面が滑らかに保たれ、好ましい美観も得られる。
したがって、本実施例の計器取付け装置によれば、デコレーション板1のコストアップを招くことなく、かつ美観を損なうこともなく、高信頼性を保ってスイッチ8を付設することが可能であるという効果がある。
【0023】
(実施例1の各種変形態様)
前述の実施例において、デコレーション板1のカバー部11のうち押圧力により凹む部分を中央部13以外にも設けて、複数のスイッチの操作を可能にした変形態様も実施可能である。また、溝13aを廃しカバー部11の裏面を平滑にしてコストダウンを図った変形態様も実施可能である。
【0024】
さらに、デコレーション板1を軟質プラスチックで射出成形等により一体成形した変形態様も実施可能である。本変形態様によれば、デコレーション板1の色彩を多様に選択することができるので、美観をより向上させることができるという効果がある。
[実施例2]
(実施例2の要部構成)
本発明の実施例2としての計器取付け装置は、図3に示すような自動二輪車用の計器集合体4’およびデコレーション板1’を、車両側の固定部材であるトップブリッジ(図略)に対して防振支持している。
【0025】
すなわち、本実施例の計器取付け装置は、トップブリッジの左右二つずつのボルト孔(図略)に六角穴付きボルト(図略)でブラケット部3’をボルト止めされて、計器集合体4’を保持しているケース4k(図4参照)を有する。また、本実施例の計器取付け装置は、ケース4kのブラケット部3’の大半を覆っているカバー部11’があるゴム製のデコレーション板1’をも有する。デコレーション板1’の材質は黒色の防振用ゴムであり、デコレーション板1’はコウモリが翼を拡げた姿に似た平面形で一体成形されたゴムカバーである。デコレーション板1’の表面には、皮革状の細かな凹凸形状が形成されており、艶消し効果とともに独特の美観を呈している。
【0026】
実施例1と同様に、デコレーション板1’は左右のブラケット部3’に二つずつ、それぞれ嵌合している防振固定部12’が形成されている。そして、ケース4kのブラケット部3’(図4参照)と車両側のトップブリッジ(計器固定部材)との間には、それぞれ防振固定部12’の下半部(図略)が挟持されている。デコレーション板1’の左右の縁部14’は、左右のブラケット部3’の外側の縁をそれぞれ覆っており、デコレーション板1’の手前側は、車両側のトップブリッジ(図略)の前半部を覆っている。
【0027】
車両側のトップブリッジ(図略)とデコレーション板1’との間のギャップは2mm程度である。それゆえ、二輪車が走行中に受ける衝撃によりデコレーション板1’の手前側はトップブリッジと接触するが、デコレーション板1’がゴム弾性を有するのでデコレーション板1’が損傷することはない。逆に言えば、デコレーション板1’がゴム弾性を有するので、トップブリッジとのギャップをわずか2mmに抑制することができ、美観を向上することができる。
【0028】
デコレーション板1’の左右両側に二つずつある防振固定部12’の中央部には、厚さ方向に貫通孔12a’がそれぞれ形成されている。実施例1と同様に、各貫通孔12a’には、上方から六角穴付ボルト(図略)が挿入され、ボルトは鋼製のトップブリッジ(図略)に形成されているねじ孔にねじ込まれて固定される。すなわち、デコレーション板1’の左右の防振固定部12’の貫通孔12a’をそれぞれ貫通しているボルトにより、本実施例の場合も実施例1と同様にして計器集合体4’およびデコレーション板1’が防振支持されている。
【0029】
デコレーション板1’のカバー部11’の中央部には、車両側のトップブリッジに固定されているイグニションキー用のキーシリンダ(図略)の頂部がわずかに突出するべきキーシリンダ孔15が開口している。キーシリンダ孔15の内周面とキーシリンダの外周面とのギャップは1mm程度であるが、衝撃によりキーシリンダ孔15とキーシリンダとが接触しても、デコレーション板1’はゴム弾性を有するので破損することはない。逆に言えば、デコレーション板1’がゴム弾性を有するので、キーシリンダとのギャップをわずか1mmに抑制することができ、美観を向上することができる。
【0030】
デコレーション板1のカバー部11の中央上部13’には、表面に逆三角形状に溝13a’が形成されており、表面から押圧力がかかるとこの溝13a’の部分が変形して中央上部13’は下方に変位が可能である。図4に示すように、カバー部11’の中央部13’の裏面側には、この変形による押圧操作により押圧部材81,82を介して作動する押圧スイッチ8’が配設されており、回路基板9’上にハンダ付けで固定されている。ここで、デコレーション板1’の中央部13’は、表面からの押圧力が無くなると、自然に元の形状に戻るようになっている。
【0031】
なお、デコレーション板1’のキーシリンダ孔15の左右には、それぞれウィンカランプ16が配設されている。
(実施例2の計器集合体)
計器集合体4’は、再び図3に示すように、大きく分けて速度計4aおよびエンジン回転計4bとからなる。速度計4aとエンジン回転計4bとは、中央の連結部材を兼ねるフード4dで連結されて互いに固定されている。
【0032】
速度計4aには、手前側に電子オドメータ兼トリップメータ4cの表示部が組み込まれている。電子オドメータ兼トリップメータ4cの制御回路は、回路基板9’(図4参照)に形成されており、押圧スイッチ8’(図5参照)の操作によりオドメータの表示とトリップメータの表示とが交代するように設計されている。また、トリップメータ表示のままで3秒程度押圧スイッチ8’が押圧されていると、トリップメータがゼロリセットされるようになっている。
【0033】
エンジン回転計4bの手前側には、表面にクロムめっきをほどこされ金属光沢をもった透明な合成樹脂製の警告灯板4eが配設されている。警告灯板4eは、回転計4bの指示板と一体に形成されており、ハーフミラーになっている三箇所の円形の警告灯部分4fを除いて裏面は黒色に塗られている。図4に示すように、三箇所の円形の警告灯部分の裏側には、回路基板9’に固定されているLED4pがそれぞれ配設されている。それゆえ、通常時には警告灯板4eは金属光沢を放ってあたかも金属製のように見えるが、警告灯(LED)4p点灯時にはハーフミラー4fを通して警告灯4pの点灯が視認されるので、運転者の感性に意外性をもって訴えることができる。
【0034】
ここで、警告灯4pにはLEDが使用されているが、LEDは一般的に電球に比べて応答性が格段によい。それゆえ、瞬間的に信号が入った場合(例えば自動二輪車のトランスミッションをファーストからセコンドへシフトする際、一瞬ニュートラル位置を通過する)、LEDが瞬時のみ点灯して目障りとなることがある。そこで、ニュートラル警告灯用のLEDに遅延回路を設けて、瞬時の信号では点灯しないようにすると良い。本実施例では、遅延回路を形成するために、同LEDにコンデンサが並列に接続されている。
【0035】
回路基板9’には、警告灯4pの他に計器照明用のランプ4nが取り付けられており、指示板の背後から照明ができるようになっている。回路基板9’にはまた、指示針を回転させるムーヴメント4mが中央部に固定されている。ムーヴメント4mを回路基板9’に固定している複数のネジ91には、回路基板9’のプリント配線とムーヴメント4mの回路とを接続する作用もある。
【0036】
なお、回路基板9’は、図4および図5に示すように、ブラケット部3’を含むケース4kに固定されている。ケース4kの外周は連結部を兼ねるフード4dで覆われており、図4に示すように計器指示板の表側はプレキシガラス(透明なアクリル樹脂)からなるカバーガラス4gで覆われて防水されている。カバーガラス4gは全周囲をケース4kで挟持されているとともに、その外側にはクロムめっきが施されて金属光沢を放っている合成樹脂製のリング部材4hが被せられており、ケース4kからカバーガラス4gが外れないようになっている。カバーガラス4gは、鉛直線から30°上向きに車両に取り付けられる。
【0037】
なお、車両側の回路と計器集合体4’の回路とは、図5に示すように、計器集合体4’のケース4kから突出しているソケット10に車両側からのコネクタCが挿入されて、接続される。
(実施例2のロアカバー)
図4に示すように、計器集合体4’の背面側はケース4kに接合されている半紡錘形のロアカバー4lによって覆われており、回路基板9’等は防水防塵されている。ロアカバー4lの最下部には、外部から水が浸入しないように形状が工夫された排水孔4i,4jが形成されている。なお、図4は回転計4bでの断面図であるが、排水孔4i,4jに関しては速度計4a側でも同様である。
【0038】
排水孔4iは、孔の中央部にボス4ibが配設されており、ボス4ibの周囲から洗車時等に水が浸入した場合にも、浸入方向の奥は封止されている。それゆえ、ホース等で水を排水孔4iに直接書けた場合にも、直接浸入方向に水滴が飛散することはなく、勢いを減殺された水の飛沫は左右方向に漏れだすようになっている。そのうえ、排水孔4iの左右両側にはパイプを半割りにした形状の飛散防止壁4iaが設けられているので、浸入した水滴は飛散防止壁4iaの内壁面で完全に勢いを失い、ロアカバー4l内に飛散することはない。
【0039】
また、排水孔4jは、外壁面が小さな平面で形成されていて排水孔4jに水が浸入しにくい外部形状になっている上、孔の中央部にボス4jbが配設されており、孔の浸入方向の奥は封止されて、開口は左右方向にあるのみである。それゆえ、ホース等で水を排水孔4jに直接書けた場合にも、直接浸入方向に水滴が飛散することはなく、勢いを減殺された水の飛沫は左右方向にわずかに漏れだすのみである。もちろん、わずかに内部に浸入した水も、すぐに排水孔4i,4jから排出される。
【0040】
また、図5に示すように、ロアカバー4lの内壁面の中央部から左右に八の字型に堤防4qが形成されている。堤防4qの作用により、ロアカバー4lの内部で結露があった場合にも、水滴は回路基板9’を濡らすことなく速度計4aおよび回転計4bの排水孔4i,4jに誘導されるようになっている。
したがって、降雨時のみでなく洗車時のように水が激しくかかる場合にも、あるいは結露時にも、ロアカバー4l内に水の浸入はほとんど無く、浸入した場合にもロアカバー4lの内部で飛散することなくすぐに排出される。それゆえ、回路基板9’は浸水から完全に守られており、水没などの極端な場合を除いてその信頼性は浸水によって損なわれることがない。
【0041】
(実施例2の効果)
本実施例の計器取付け装置は、以上のように構成されているので、前述の実施例1と同様のコストダウン効果と高信頼性の効果とを挙げることができる。
また本実施例では、金属光沢の警告灯板4eが光るという意外性のある美観上の効果とともに、ロアカバー4lの排水孔4i,4jの形状の工夫により水の浸入が防止されており計器類の信頼性が高いという効果も発揮される。さらに本実施例では、車両側のキーシリンダおよびトップブリッジとデコレーション板1’とのギャップが小さいので、美観がさらに向上するという効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1としての計器取付け装置の構成を示す平面図
【図2】実施例1としての計器取付け装置の構成を示す部分分解端面図
【図3】実施例2としての計器取付け装置の構成を示す平面図
【図4】実施例2としての計器取付け装置の構成を示す断面図
【図5】実施例2としての計器取付け装置の構成を示す断面図
【図6】従来技術としての計器取付け装置の構成を示す部分分解端面図
【符号の説明】
1,1’:デコレーション板(ゴム製のカバー)
11,11’:カバー部
12,12’:防振固定部 12a,12a’:貫通孔
13:中央部 13’:中央上部 13a,13a’:溝
14,14’:縁部
15:キーシリンダ孔 16:ウィンカランプ
2:防振ゴム 2a:貫通孔
3:ブラケット 3’:ブラケット部
4:計器集合体
4a:速度計 4b:エンジン回転計
4c:電子オドメータ兼トリップメータ
4d:連結部材、フード(合成樹脂製)
4e:警告灯板(合成樹脂製) 4f:ハーフミラー(警告灯部)
4g:カバーガラス(アクリル樹脂製)
4h:リング部材(クロムめっき合成樹脂)
4i:排水孔 4ia:飛散防止壁 4ib:ボス
4j:排水孔 4ja:外壁面 4ib:ボス
4k:ケース 4l:ロアカバー(クロムめっき合成樹脂)
4m:ムーヴメント 4n:ランプ(計器照明用)
4p:LED(警告灯)
5:計器固定部材(車両側のトップブリッジ) 5a:ねじ穴
6:六角穴付ボルト
8,8’:押圧スイッチ 81,82:押圧部材(合成樹脂製)
9,9’:回路基板 91,92:ネジ
10:ソケット C:コネクタ(車両側から)

Claims (4)

  1. 計器固定部材に対して少なくとも一つの計器を保持しているブラケットと、このブラケットの少なくとも一部を覆っているカバー部があるデコレーション板とを有する計器取付け装置において、
    前記デコレーション板は、前記ブラケットに嵌合している防振固定部を有し、同ブラケットと前記計器固定部材との間には、この防振固定部の一部が挟持されていることを特徴とする、計器取付け装置。
  2. 前記デコレーション板の前記防振固定部には貫通孔が形成されており、
    この貫通孔を貫通しているボルトにより、前記ブラケットはこの防振固定部を介して前記計器固定部材に固定保持されている、
    請求項1記載の計器取付け装置。
  3. 前記デコレーション板の材質は、ゴムおよび合成樹脂のうちいずれかである、請求項1記載の計器取付け装置。
  4. 前記デコレーション板の前記カバー部の少なくとも一部は、表面からの押圧力により変形可能であり、
    このカバー部の裏面側には、この変形による押圧操作によって作動するスイッチが配設されている、
    請求項1記載の計器取付け装置。
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