JP3573860B2 - 刷版取付穴の穿孔装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット印刷版の取付穴の位置決め方法とその方法を使用した取付穴穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフセット印刷版の前後端に取付穴を開け、版胴に設けたピンに取り付けるようにした印刷版取付方法は従来より周知であるが、印刷版の取付穴を正確に位置決めする方法として、製版時に枠面にトンボマークを印刷面と同時に焼付け形成し、取付穴穿孔時に、刷版を取付穴穿孔装置の機台に載置し、トンボマークを直接目視または拡大鏡で拡大目視し、取付穴穿孔装置に設けた基準線に合わせて刷版を所定の位置に位置決めし、次いで印刷版を固定し、その前後両端縁に取付穴を開けるようにする方法が、従来より一般に実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術では、目視によって位置決めしているため、刷版の位置決めに時間がかかるとともに、作業員による個人差もあって、常に一定の位置に位置決めされるとは限られなかった。
そのため、刷版間で取付穴の位置がずれるという問題があった。
【0004】
多色刷りの場合に、取付穴の位置ずれがあると、版胴への取付時に刷版の位置調整に時間を要し、その調整作業も熟練度が必要であり、印刷機の停止率も多くなった。
また、刷版取付時に正確な位置合わせができないと印刷不良となり、場合によっては刷版自体が使用できないというような問題もあった。
【0005】
本発明は、前記の問題点を解決し、刷版の取付穴穿孔にあたって誰が作業を行っても、迅速に、しかも正確な位置決めが出来るようにすることにより、刷版の穴開け時間を短縮すること、および版取付調整時間をなくし、品質の安定と刷版取り替え時間を短縮させることを技術的課題とし、刷版取付穴穿孔作業における新規な刷版位置決め方法と取付穴穿孔装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、刷版の位置決め方法として、刷版製版時に、印刷面と同時に枠面に位置合わせ用凹部を焼付け形成し、該凹部に位置決めピンを嵌挿して、刷版を定位置に位置決めする位置決め方法を採用する。
【0007】
刷版取付穴の穿孔装置として、刷版支持台と、該支持台に装着された刷版位置決め装置と、前記支持台に刷版を固定する固定部材と、穴開け装置とを備えた刷版取付穴の穿孔装置であって、前記刷版位置決め装置は、圧縮ばねによって上方に付勢され、刷版に設けた円筒状の位置合わせ凹部に上方から嵌挿される位置決めピンと、該位置決めピンを前記位置合わせ凹部に上方から押込み、押込み位置を維持させるピン押込み部材とを具備しており、前記固定部材は、前記支持台に着脱自在に取着され刷版を固定するとともに、穴開け装置の穴開け用具を案内するガイド板によって構成されていることを特徴とする装置を採用する。
【0008】
さらに、刷版取付穴の穿孔装置の別実施形態として、刷版支持台と、該支持台に装着された刷版位置決め装置と、前記支持台に刷版を固定する固定部材と、穴開け装置とを備えた刷版取付穴の穿孔装置であって、前記固定部材は、前記支持台に着脱可能として取着され、刷版を固定するとともに、多数の穴開け用ポンチの案内孔を設けたガイド板によって構成され、前記穴開け装置は、機台に上下動可能として装着された支持枠に配設された多数の穴開け用ポンチと、前記支持台に埋設され、穴開け用ポンチと協働するダイスとから構成されていることを特徴とする装置を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、Aは凸版オフセット印刷用の刷版であって、印刷面部1と枠面部2とを具えている。
左側の枠面部2aには、二つの位置合わせ用凹部3が設けられ、前後の枠面部2bにはそれぞれ複数個の版取付穴4が穿孔されている。
刷版Aは、鋼材またはアルミ材等の金属基板5とその上に塗布された感光性樹脂層6とから形成されており、版面の焼付け製作にあたって、位置合わせ用凹部3は遮光部とし、印刷面とともに同時焼付けを行って、未露光部を溶剤で洗い出すことによって、印刷面の形成と同時に凹部3を形成する。
取付穴の穿孔にあたって、図2に示すように凹部3に位置合わせ用ピンを挿入して位置合わせを行う。
【0010】
次に、本発明の取付穴穿孔装置Bについて、図3〜5を参照して説明する。
穿孔装置Bは、機台(図示しない)に定置された刷版の支持台10と該支持台に取着された二つの位置決め装置20と穴開け装置40とからなっている。
支持台10は、刷版の天地方向に対して前後(図においては左右)の支持台11,11と左右(図においては上下)の支持台12a,bによって構成され、前後の支持台11,11には、所定の間隔を置いて複数個のダイスの取付孔13と、該取付孔に連なる開口14が設けられている。
左側(図の下側)の支持台12aには、位置決め装置20を取り付けるため、所定の位置に二つの取付溝15と取付穴16が設けられている。
支持台11,11の端部には、段部が設けられており、刷版の厚さとほぼ同じ高さまで突出する規制板17がねじ止めされている。
【0011】
位置決め装置20は、前記取付溝15に嵌合される機枠21を具えており、該機枠には、内方に突出する上枠23と下枠22が設けられ、下部に前記取付穴16に嵌合する取付足24が設けられている。
取付足24は、ねじ25によって取付穴16に締着されており、したがって機枠21は、支持枠12aの定位置にしっかりと取着されている。
前記下枠22には、挿通孔26が穿設されており、該挿通孔26には位置決めピン27が上下動自在に嵌挿されている。
位置決めピン27は、その下端に刷版Aの位置合わせ用凹部3に挿入される凸部28が穿設され、その上端には、フランジ29が設けられている。
該フランジ29と、下枠22の上面との間にばね30が弾装されており、フランジを介して位置決めピンを上方に付勢するようにしている。
【0012】
前記上枠23には、ピン挿通孔26の軸線と軸線を同一としてねじ孔31が穿設されており、該ねじ孔31には位置決めピン押込み部材32が螺着されている。
該押込み部材32は、つまみ33と前記ねじ孔31に螺合されるねじ34を具えており、ねじ34の下端は、押込み部材の廻動操作により前記位置決めピン27の上端に係合して、位置決めピンを下降させるようにしている。
【0013】
前記機枠21の下部には、支持台12aと同一平面上に軸線を有するねじ孔35が穿設されており、該ねじ孔には、版端位置調整部材36が螺着されている。該調整部材36は、つまみ37と前記ねじ孔35に螺合されるねじ38とを具えており、ねじ38の端部は、刷版Aの端縁に係合し、必要に応じて刷版端縁を位置合わせ用凹部3が位置決めピン27と一致する正確な位置に設定させるようにしている。
また、取付溝の端部15aは、位置決めピン27の中心から一定の距離を保つように配設されている。
【0014】
穴開け装置40は、その下面に所定数の穴開けポンチ41を一直線上に配列したポンチ支持枠42と刷版を定位置に固定するガイド板43とダイス44を具えている。
ポンチ支持枠42には、取付杆45が取着されており、穿孔装置Bの機台に装着された流体圧シリンダーその他の駆動手段により上下動可能とされている(図示しない)。
ガイド板43には、ポンチの中心軸と同一軸線として案内孔46が穿設され、ポンチと同径の内径を有する案内カラー47が埋設されている。
ガイド板43の両端部には、ねじの挿通孔48が穿孔されており、ガイド板43は、止めねじ49によって刷版を挟持して支持台11,11に取着するようにしている。
ダイス44は、ポンチ41の軸線と軸線を同一として支持台11,11の取付孔13に嵌着されている。
【0015】
次に、上記装置を使用した取付穴穿孔方法について説明する。
位置合わせ用凹部3を設けた刷版が支持台の上に載置され、必要に応じて刷版側端が位置調整部材36のねじ端面に衝合されて位置決めされ、次いで、押し込み部材のつまみ37を調節することによって位置決めピンを下降させる。
位置決めピンの凸部28が、位置合わせ用凹部3に嵌挿されたときに、ガイド板43を支持台にねじ止めし、刷版Aを定位置に固定する。
次いで、ポンチ支持枠42を下降させ、ポンチ41を案内カラー47を通じてダイス44に係合させ、両者の協動作用によって刷版に取り付け穴が穿孔される。
【0016】
上記実施形態では、穴開け装置としてポンチとダイスを用いているが、これに変え、多軸ポール盤を用いても良く、当業者にとっては容易に実施できることである。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
位置合わせ用凹部を製版時に印刷面部とともに同時に焼付け形成させるようにしたから、取付穴穿孔時には、位置決めピンを凹部に合わせるだけで、刷版を正確に位置決めし、取付穴の位置を正確に位置づけて穿孔することができ、刷版の版胴への取付が正確に能率良くできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凸版オフセット印刷用刷版である。
【図2】刷版の位置合わせ用凹部に位置決めピンを嵌挿した時の要部拡大断面図である。
【図3】ポンチ支持枠を除いた時の支持台の平面図である。
【図4】支持台,ポンチ支持枠を示す図で、(a)は側面図で、(b)は図3のA−A線における断面側面図である。
【図5】位置決め装置の図4(a)のB−B線における断面側面図である。
【符号の説明】
A 刷版
B 取付穴穿孔装置
1 印刷面部
2 枠面部
3 位置合わせ用凹部
4 取付穴
10、11、2a、12b 支持台
20 位置決め装置
27 位置決めピン
28 凸部
40 穴開け装置
41 ポンチ
44 ダイス
Claims (2)
- 刷版支持台と、該支持台に装着された刷版位置決め装置と、前記支持台に刷版を固定する固定部材と、穴開け装置とを備えた刷版取付穴の穿孔装置であって、
前記刷版位置決め装置は、圧縮ばねによって上方に付勢され、刷版に設けた円筒状の位置合わせ凹部に上方から嵌挿される位置決めピンと、該位置決めピンを前記位置合わせ凹 部に上方から押込み、押込み位置を維持させるピン押込み部材とを具備しており、
前記固定部材は、前記支持台に着脱自在に取着され刷版を固定するとともに、穴開け装 置の穴開け用具を案内するガイド板によって構成されていることを特徴とする刷版取付穴の穿孔装置。 - 刷版支持台と、該支持台に装着された刷版位置決め装置と、前記支持台に刷版を固定する固定部材と、穴開け装置とを備えた刷版取付穴の穿孔装置であって、
前記固定部材は、前記支持台に着脱可能として取着され、刷版を固定するとともに、多数の穴開け用ポンチの案内孔を設けたガイド板によって構成され、
前記穴開け装置は、機台に上下動可能として装着された支持枠に配設された多数の穴開け用ポンチと、前記支持台に埋設され、穴開け用ポンチと協働するダイスとから構成されていることを特徴とする刷版取付穴の穿孔装置。
Priority Applications (1)
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JP35164195A JP3573860B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 刷版取付穴の穿孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35164195A JP3573860B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 刷版取付穴の穿孔装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09174817A JPH09174817A (ja) | 1997-07-08 |
JP3573860B2 true JP3573860B2 (ja) | 2004-10-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35164195A Expired - Fee Related JP3573860B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 刷版取付穴の穿孔装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3573860B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35164195A patent/JP3573860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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