JP3572892B2 - マルチ音源用楽音信号生成方法、マルチ音源装置及びプログラムを記録した媒体 - Google Patents

マルチ音源用楽音信号生成方法、マルチ音源装置及びプログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽音信号生成技術に関し、特に複数の音源方式による楽音信号を同時に生成するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
音源には、例えば、PCM音源、FM音源、物理モデル音源等、種々の方式がある。各音源方式は、楽音波形の生成方式が異なるため、独特な音色を生成することができる。例えば、物理モデル音源は、弦楽器や管楽器の音色生成に適している。
【0003】
演奏者は、電子楽器を用いて、メロディパートと伴奏パートの両者を演奏することができる。一般的に、メロディパートと伴奏パートとは、音色を変えたい場合が多い。例えば、メロディパートを弦楽器の音色とし、伴奏パートを鍵盤楽器の音色とすることができる。その場合、典型的な例としてメロディパートには表現力の高い物理モデル音源、伴奏音には比較的安価に多くの発音数を確保できるPCM音源あるいはFM音源によりそれぞれ楽音信号を生成することができれば理想的である。
【0004】
上記のように、音源装置は方式によって、得手不得手な音色というものがある。従って、使用する音色ごとにその音色の楽音の発生を得意とする方式の音源装置を使うようにすれば、楽曲の中でメロディ音がより映えるような演奏、あるいはより重厚な伴奏が実現できる。従来技術において、このような演奏を実現するためには、各種異なる方式の音源装置を複数、MIDIなどによって接続して複数方式混在の音源システムを構築すればよいが、物理的な装置規模が大きくなり、かつ高価になってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
音源は、方式が異なっていても、互いに多少の共通部分を有する。複数の音源装置を用いると、その共通部分を重複して持つことになるので、効率が悪くかつコストが高くなる。
【0006】
本発明の目的は、複数の音源方式による楽音信号を効率的に生成することができるマルチ音源用楽音信号生成方法、マルチ音源装置、又はプログラムを記録した媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、(a)楽音信号生成開始を指示する工程と、(b)複数の音源方式の中から楽音信号を生成すべき音源方式を指定する工程と、(c)前記楽音信号生成開始が指示されると、複数の音源方式に共通する第1の処理を行う工程と、(d)前記第1の処理の結果を用いて、前記指定された音源方式独特の処理により楽音信号を生成する工程と、(e)前記工程(a)の後、発音チャンネルを割り当てる工程であって、前記工程(c)又は(d)で前記処理手段に要求される負荷に応じて発音チャンネルを割り当てることができるか否かを判断し、発音チャンネルを割り当てることができないときにはトランケート処理を行う工程とを含むマルチ音源用楽音信号生成処理をプログラムに従って動作する処理手段を用いて実行するマルチ音源用楽音信号生成方法が提供される。
【0008】
音源方式を指定して、楽音信号の生成開始を指示すれば、その音源方式に応じた楽音信号を生成することができる。複数の音源方式に共通する第1の処理を行った後に、音源方式に応じた処理を行うことにより、複数の音源方式による楽音信号を効率的に生成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例によるマルチ音源装置の概念図である。
【0010】
音源TCは、例えば3種類の音源TC1,TC2,TC3を有する。音源TC1〜TC3は、例えばPCM音源、FM音源、物理モデル音源である。音源TCには、その他、フォルマント音源等を含ませてもよい。
【0011】
共通制御部5は、複数の音源方式において共通に使用される制御部である。音源TC1〜TC3は、共通制御部5に含まれる制御部を有さず、各々の音源方式にのみ必要な独自の制御部を有する。すなわち、複数の音源方式のうち、共通部分を共通制御部5に配置し、独自部分を音源TC1〜TC3に配置する。
【0012】
入力信号INは、例えばキーオン/オフ、キーコード、音色情報、タッチ情報等であり、マルチ音源装置に入力される。
【0013】
共通制御部5は、例えば位相発生器1、エンベロープジェネレータ(EG)2、低周波発振器(LFO)3、デジタルコントロールフィルタ(DCF)4を有する。
【0014】
位相発生器1は、入力信号IN中のキーコードに応じて位相データを生成し、音源TCに供給する。位相データは、PCM音源とFM音源とで共通に使用することができるデータである。位相データの詳細は、後に説明する。
【0015】
エンベロープジェネレータ2は、例えば楽音の音量に相当する楽音波形のエンベロープを生成し、音源TCに供給する。エンベロープは、全ての音源方式で共通に使用することができる。また、エンベロープ波形は、音量の他、他のパラメータとして用いることもできる。
【0016】
低周波発振器3は、低周波信号波形を生成し、音源TCに供給する。低周波信号波形は、種々のパラメータとして全ての音源方式で共通に使用することができる。例えば、楽音に付与する効果を制御するためのパラメータとして使用することができる。
【0017】
デジタルコントロールフィルタ4は、音源TCにて生成される楽音信号に対してフィルタ処理を行い、種々の効果を楽音に付与することができる。
【0018】
音源TC1〜TC3は、入力信号IN中の音色情報に応じて、所定のものだけが動作する。例えば、弦楽器の音色が指定されれば、物理モデル音源TC3だけが動作し、他の音源TC1,TC2はみかけ上存在しない。
【0019】
音源TCは、楽音信号OUTを出力する。楽音信号OUTは、音源TC1〜TC3のうちのいずれかにより生成される楽音信号であってもよいし、複数の音源がそれぞれ生成した楽音信号の合成信号であってもよい。なお、音源TCで一旦生成した楽音信号を共通制御部5に戻し、デジタルコントロールフィルタ4等の処理を行った後、再び音源TCに入力し、楽音信号OUTとして出力してもよい。
【0020】
図2は、本実施例によるマルチ音源装置のより具体的な構成を示すブロック図である。
【0021】
演奏イベント発生部11は、例えば演奏操作子(鍵盤等)及び/又は自動演奏装置(シーケンサ等)であり、演奏イベントを生成する。演奏イベントは、例えばキーオン/オフイベントであり、ユニット制御部13に供給される。
【0022】
音色情報発生部12は、例えば音色指定操作子及び音色データメモリを有し、音色情報(音色パラメータ)を生成する。音色情報は、演奏者が音色を指定すると、その音色に応じて生成され、ユニット制御部13に供給される。
【0023】
ユニット制御部13は、演奏イベント及び音色情報に応じて、制御パラメータを生成し、1又は複数の共通制御ユニット14に供給する。
【0024】
共通制御ユニット14は、n種類のユニット14−1〜14−nを有する。楽音を発生させる際には、音色に応じて音源方式が決まり、音源方式に応じて共通制御ユニット14−1〜14−nのうちの1つ又は複数が決まる。
【0025】
第1の共通制御ユニット14−1は、例えば音高制御情報発生部16、低周波発振器(LFO)17及びエンベロープジェネレータ(EG)18を有する。他の共通制御ユニット14−2〜14−nは、ユニット14−1と同じ制御部を有してもよいし、異なる制御部を有してもよい。
【0026】
第1の共通制御ユニット14−1は、例えばPCM音源の基本音色を生成するために必要なユニットである。FM音源や物理モデル音源等において、複雑な音色を生成する際には複数の共通制御ユニット14が使用される。詳細は、後に説明する。
【0027】
共通制御ユニット14は、ユニット制御部13から制御パラメータを受け、及び/又は楽音波形発生ユニット15からフィードバックした楽音信号WAVEを受け、楽音パラメータを楽音発生ユニット15に供給する。
【0028】
楽音波形発生ユニット15は、m種類の音源を実現するためのm種類のユニット15−1〜15−mを有する。音色(楽器)に応じて音源方式が決まり、音源方式に応じて楽音波形発生ユニット15−1〜15−mのうちの1つが決まる。基本的に、1つの音色は、1つの音源により生成されるが、複数の音源を組み合わせて1つの楽音を生成することも考えられる。また、m個の楽音発生ユニットはm種類の方式の音源と上記したが、m=a×bとして、a種類の方式の楽音発生ユニットをb個ずつ用意する、あるいはc種類の方式の楽音発生ユニットをそれぞれd1、d2、…dc個ずつ(d1+d2+…+dc=m)用意した音源システムとしてもよい。
【0029】
楽音波形発生ユニット15は、音源の独自の楽音波形発生部を有し、楽音信号WAVEを出力する。
【0030】
本実施例によるマルチ音源装置は、複数種類の音源を選択的に使用することができる。次に、音源の例として、図3にPCM音源、図4にFM音源、図5に物理モデル音源の構成を示す。
【0031】
図3は、PCM音源の構成例を示すブロック図である。PCM音源は、基本的には波形メモリに記憶した楽音信号波形を読み出して、楽音信号を生成する。
【0032】
共通制御ユニット14−1は、図2に示すものと同じであり、位相データ21a,波形データ21b,フィルタ係数21c,振幅制御データ21dを出力する。
【0033】
位相データ21aは、例えばキーコードを基に共通制御ユニット14−1中の音高制御情報発生部16(図2)により生成される。フィルタ係数21c及び振幅制御データ21dは、例えば共通制御ユニット14−1中のエンベロープジェネレータ18(図2)により生成される。
【0034】
波形メモリ22は、楽音波形をデジタル形式で記憶している。波形データ21bは、波形メモリ22中の波形の種類を特定する。位相データ21bは、波形メモリ22中の読み出し位相(アドレス)を特定し、楽音の音高を決める。波形メモリ22は、波形データ21b及び位相データ21aに応じた楽音波形をフィルタ23に出力する。
【0035】
フィルタ23は、波形メモリ22から供給される楽音波形に対してフィルタ係数21cに応じたフィルタ処理を行い、振幅制御部24に出力する。フィルタ処理は、例えば所定周波数範囲を通過させるバンドパスフィルタである。
【0036】
振幅制御部24は、振幅制御データ21dに応じて楽音波形の振幅を制御し、楽音信号WAVEを出力する。振幅制御部24は、例えば乗算器であり、楽音波形に振幅制御データ21dを乗算し、楽音の振幅を制御する。
【0037】
なお、フィルタ23及び振幅制御部24は、定型的な構成になり易いので、共通制御ユニット14−1中に含ませてもよい。
【0038】
PCM音源のより具体的な構成は、例えば特公昭62−11358号公報の第3図に記載されている。
【0039】
図4は、FM音源の構成例を示すブロック図である。FM音源は、記憶した波形を読み出すのではなく、楽音信号波形を合成する方式である。
【0040】
例えば2つの共通制御ユニット14−1,14−2が使用される。共通制御ユニット14−1は、第1の位相データ31aと第1の振幅制御データ31bを生成し、正弦波発生部33に供給する。共通制御ユニット14−2は、第2の位相データ31cと第2の振幅制御データ31dを生成し、正弦波発生部34に供給する。
【0041】
PCM音源と同様に、例えば、位相データ31a,31cは音高制御情報発生部16(図2)により生成され、振幅制御データ31b,31dはエンベロープジェネレータ18(図2)により生成される。
【0042】
FM音源(図2の楽音波形発生ユニット15)32は、1又は2以上のオペレータの組み合わせ(アルゴリズム)により音色が決まる。正弦波発生部33が第1のオペレータに相当し、正弦波発生部34が第2のオペレータに相当する。
【0043】
正弦波発生部33は、位相データ31a及び振幅制御データ31bに応じて、正弦波を生成し、正弦波発生部34に供給する。正弦波発生部34は、供給された正弦波に対し、位相データ31b及び振幅制御データ31dに応じた変調を行い、楽音信号WAVEを出力する。
【0044】
さらに、その楽音信号WAVEを正弦波発生部35で変調してもよい。その場合は、オペレータが3つになる。オペレータは、2つでもよいし、3以上でもよい。基本的に、各オペレータに1つの共通制御ユニット14が割り当てられる。
【0045】
FM音源32は、複数のオペレータに対応する複数のチャンネルを用いて演算してもよい、複数のオペレータを1つの構成としてまとめて演算してもよい。
【0046】
FM音源のより具体的な構成は、例えば特公昭57−43920号公報の第5図に記載されている。
【0047】
図5は、物理モデル音源の構成例を示すブロック図である。物理モデル音源は、楽器の物理的構成を回路的に近似し、楽音信号を発生させる方式であり、特に音色の表現を細かく生々しく制御したい場合に適している。
【0048】
物理モデル音源(図2の楽音波形発生ユニット15)42は、励振部43と共鳴振動体シミュレート部44を有する。物理モデル音源42には、モデリングデータ41cが供給される。モデリングデータ41cは、物理モデル音源42の構成や特性を決め、例えば管楽器や弦楽器等のモデリング対象を特定する。
【0049】
励振部43には、励振信号41aが供給される。励振信号41aは、例えば吹奏圧や弓速を表す信号であり、共通制御ユニット中のエンベロープジェネレータにより生成してもよいし、演奏操作子に応じたデータを用いてもよい。励振部43は、励振信号41aをトリガとして、励振を開始する。
【0050】
共鳴振動体シミュレート部44には、物理モデル音高制御情報41bが供給される。音高制御情報41bは、例えば管長や弦長を表す情報であり、音高を決める。音高制御情報41bは、共通制御ユニット中の低周波発振器やエンベロープジェネレータによる時変動信号を、演奏操作子のデータに付加することにより生成してもよい。
【0051】
シミュレート部44は、ループ回路を有し、励振部43からの励振信号をループ回路に供給して循環させ、振動体の共鳴をシミュレートする。また、シミュレート部44は、励振部43との間でもループを構成する。物理モデル音源42は、楽音信号WAVEを出力する。共通制御ユニットの数は、モデリングの規模及び制御量により変化する。
【0052】
物理モデル音源のより具体的な構成は、例えば特開昭63−40199号公報に記載されており、管楽器モデルは図16、17に、弦楽器(バイオリン)モデルは図18に記載されている。
【0053】
図6は、マルチ音源装置をソフト音源として実現するための構成を示す。ソフト音源は、ハード音源と同じ機能をソフトウエアにより実現するものである。
【0054】
バスライン59には、CPU51、RAM53、ROM54、メモリデバイス55、ネットワークインタフェース56、演奏操作子57、パネル(ディスプレイ及び設定操作子)58、拡張インタフェース及び拡張バス60が接続される。
【0055】
メモリデバイス55は、ハードディスクドライブ、フロッピディスクドライブ、CD−ROMドライブ、光磁気ドライブ等である。メモリデバイス55は、マルチ音源を実現するための音源ドライバや各種パラメータを記憶する。また、メモリデバイス55は、自動演奏プログラムや自動演奏データをも記憶する。
【0056】
上記の音源ドライバや自動演奏プログラム等は、所定の指示に応じて、メモリデバイス55からRAM53にコピーされる。RAM53のメモリマップを、後に図7及び図8を参照しながら説明する。
【0057】
パネル58は、それぞれインタフェースを備えたディスプレイ及び設定操作子を有する。設定操作子は、音色や効果等を設定するための操作子である。ディスプレイは、設定操作子により設定された情報等を表示する。
【0058】
演奏操作子57は、例えば鍵盤、ブレスコントローラ等である。演奏者は、演奏操作子57を操作することにより、所定の音高の楽音を発音させることができる。
【0059】
ROM54は、図7(A)に示すように、起動プログラムを記憶する。マルチ音源装置の電源がオンされると、その起動プログラムに従い、メモリデバイス55からオペレーティングシステム(OS)や音源ドライバ等がRAM53にコピーされる。その後、オペレーティングシステムに従って、動作する。
【0060】
音源ドライバの起動が指示されると、CPU51は、RAM53に記憶されている音源ドライバに従い、音源を準備する。楽音信号の生成は、演奏者による演奏操作又は自動演奏により行われる。すなわち、演奏者が演奏操作子57を操作すると、その操作に応じて楽音信号が生成される。また、自動演奏が指示されると、自動演奏プログラムが起動し、自動演奏データに応じて楽音信号が生成される。
【0061】
CPU51は、タイマ52を内蔵する。タイマ52は、時間情報を生成する。CPU51は、その時間情報に応じて、所定のタイミングで発音処理等を行う。
【0062】
CPU51は、バスライン59、拡張インタフェース及び拡張バス60を介して、D/A変換器(DAC)62に楽音信号を供給する。D/A変換器62は、楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、サウンドシステム63に供給する。サウンドシステム63は、アンプ及びスピーカを有し、アナログ形式の楽音信号を増幅して発音する。
【0063】
なお、D/A変換器62は、コーデック回路(CODEC)を用いてもよい。コーデック回路は、ミキシング機能を備えたD/A変換器及びA/D変換器を有する。
【0064】
音源ドライバを用意する代わりに、音源LSIを用いてもよい。その場合、音源LSIとして、音源部61を拡張インタフェース及び拡張バス60に接続すればよい。CPU51は、演奏操作子、設定操作子又は自動演奏データ等の情報を、音源部61に供給する。音源部61は、音源ドライバと同じ機能を有し、楽音信号をD/A変換器62に出力する。
【0065】
ネットワークインタフェース56は、例えばモデム、イーサネット用インタフェース、MIDI用インタフェース、RS−232C用インタフェースであり、種々のネットワークに接続することができる。
【0066】
音源ドライバや各種パラメータ等をメモリデバイス55に記憶させておき、それをRAM53に読み込むことにより、音源ドライバ等の追加やバージョンアップ等が容易に行える。CD−ROM(コンパクトディスク−リード・オンリィ・メモリ)ドライブは、CD−ROMに記憶されている動作プログラムや各種データを読み出す装置である。読み出した動作プログラムや各種データは、ハードディスクにストアされる。動作プログラムの新規インストールやバージョンアップ等が容易に行える。
【0067】
ネットワークインターフェース56はLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電話回路等の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して、サーバコンピュータと接続される。メモリデバイス55内に上記音源ドライバ等が記憶されていない場合、サーバコンピュータから音源ドライバ等をダウンロードすることができる。クライアントとなるマルチ音源装置は、ネットワークインターフェース56及び通信ネットワークを介してサーバコンピュータへ音源ドライバ等のダウンロードを要求するコマンドを通信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求された音源ドライバ等を、通信ネットワークを介してマルチ音源装置へ配信する。マルチ音源装置がネットワークインタフェース56を介して、音源ドライバ等を受信してメモリデバイス55に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0068】
なお、本実施例は、本実施例に対応する音源ドライバ等をインストールした市販のパーソナルコンピュータ等によって、実施させるようにしてもよい。その場合には、本実施例に対応する音源ドライバ等を、CD−ROMやフロッピディスク等の、コンピュータが読み込むことができる記憶媒体に記憶させた状態で、ユーザーに提供してもよい。そのパーソナルコンピュータ等が、LAN、インターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続されている場合には、通信ネットワークを介して、動作プログラムや各種データ等をパーソナルコンピュータ等に提供してもよい。
【0069】
また、マルチ音源装置は、パーソナルコンピュータの他、電子楽器、ゲーム機、カラオケ装置、テレビ等の形態として適用してもよい。
【0070】
図7(B)は、上記のRAM53のメモリマップを示す。
RAM53は、オペレーティングシステム(OS)を記憶する領域71、音源ドライバを記憶する領域72、データバッファを形成する領域73、アプリケーション(例えば、自動演奏プログラム)を記憶する領域74を有する。
【0071】
データバッファ領域73は、波形データバッファ75、チャンネルバッファ76、演奏イベントバッファ77を有する。
【0072】
波形データバッファ75は、波形演算結果を記憶するバッファWAVEBUF、チャンネル毎の波形出力バッファWAVE1〜WAVEa、全てのチャンネルの波形出力を累算したバッファACCMを有する。
【0073】
演奏イベントバッファ77は、自動演奏プログラムに従って順次生成される演奏イベントを記憶する。音源ドライバは、この演奏イベントに応じて楽音信号を生成する。
【0074】
チャンネルバッファ76は、jチャンネル分のバッファch1〜chjを有する。各チャンネルバッファは、同様な構成を有する。例えば、第1チャンネルのバッファch1は、発音情報を格納するバッファFLG1、共通制御パラメータを格納するバッファCPARBUF1、音源特有の制御パラメータを格納するバッファTYPPARBUF1を有する。
【0075】
バッファFLG1は、キーオンイベントにより発音開始を指示されていることを示すフラグKEY_ON、キーコード(音高)を示すレジスタKC、キーオン時のタッチ情報(イニシャルタッチ、アフタタッチ)を示すレジスタTOUCH、音色番号を示すレジスタPAR_NO、音源方式を示すレジスタTG_TYPE、キーオフイベントにより消音を指示されていることを示すフラグKEY_OFFを有する。
【0076】
音色番号PAR_NOが決まれば、音源方式TG_TYPEが決まる。音源方式TG_TYPEは、発音時に決定される。例えば、負荷状態を判断して、負荷が重いときには、負荷の軽い音源方式に変更して、音源方式TG_TYPEを設定してもよい。
【0077】
図8は、RAM53に記憶される音色パラメータセット80を示す。音色パラメータセット80は、メモリデバイス55(図6)からRAM53にロードされる。
【0078】
音色パラメータセット80は、h個の音色に対応するh個の音色パラメータTC1〜TChを有する。各音色パラメータは、全て同様な構成である。
【0079】
例えば、第1音色のパラメータTC1は、k個の定数パラメータCONST1〜CONSTk、k個の低周波発振器用パラメータLFOPAR1〜LFOPARk、k個のエンベロープジェネレータ用パラメータEGPAR1〜EGPARk、k個の結合演算子COMB1〜COMBk(複数のパラメータの結合演算子であり、例えば乗算である)、j個の音高パラメータPITCH1〜PITCHjを有する。
【0080】
さらに、第1音色のパラメータTC1は、PCM音源特有のパラメータPCMPAR、FM音源特有のパラメータFMPAR、物理モデル音源特有のパラメータPHSMDLPARを有する。上記の音源特有のパラメータは、少なくとも1種類持てばよい。
【0081】
さらに、第1音色のパラメータTC1は、共通制御ユニット使用数COM(例えばPCM音源の標準音色の場合は1である)、楽音信号生成の演算量ALGO(例えば1つの共通制御ユニットの演算量を1とする)を有する。
【0082】
なお、第1音色パラメータTC1内に音源方式TG_TYPEを含ませてもよい。
【0083】
図9は、上記の音色パラメータTC1を基にした演算方法を示す概念図である。
【0084】
定数CONST1〜kは、k個の演算結合器81に直接供給される。パラメータLFOPAR1〜kは、k個の低周波発振器82に供給される。k個の低周波発振器82は低周波信号を生成してk個の演算結合器81に供給する。パラメータEGPAR1〜kは、k個のエンベロープジェネレータ83に供給される。k個のエンベロープジェネレータ83はエンベロープを生成してk個の演算結合器81に供給する。
【0085】
結合演算子COMB1〜kは、k個の演算結合器81に供給される。k個の演算結合器81は、結合演算子COMB1〜kに応じて、定数CONST1〜k、低周波信号、エンベロープ、及び所定チャンネルで出力中の楽音信号WAVExの各パラメータを所定の演算子で演算し、共通制御パラメータ制御部86に供給する。
【0086】
音高パラメータPITCH1〜jは、j個の位相発生器84及び物理モデル音高制御情報発生器85に供給される。位相発生器84は位相データを生成し、物理モデル音高制御情報発生器85は物理モデル音高情報41b(図5)を生成し、それぞれ共通制御パラメータ生成部86に供給する。なお、上記の位相パラメータは、演奏イベント中のキーコードをも加味したものである。
【0087】
共通制御パラメータ生成部86には、その他、演奏操作データ(演奏イベント)PLAYINFO、及び所定チャンネルで出力中の楽音信号WAVEyが供給される。演奏操作データPLAYINFOは、タッチ情報やピッチベンド情報等を含む。
【0088】
共通制御パラメータ生成部86は、共通制御パラメータを生成して、バッファCPARBUF(図7(B))に格納する。
【0089】
パラメータPCMPAR,FMPAR,PHSMDLPARは、音源別制御パラメータ生成部87に供給される。音源別制御パラメータ生成部87には、その他、演奏操作データPLAYINFO、所定チャンネルで出力中の楽音信号WAVEz、及び音源方式TG_TYPEが供給される。
【0090】
音源別制御パラメータ生成部87は、音源方式TG_TYPEに応じた音源別制御パラメータを生成し、バッファTYPPARBUF(図7(B))に格納する。
【0091】
各チャンネルのパラメータバッファPARBUFは、上記の共通パラメータバッファCPARBUF及び音源別パラメータバッファTYPPARBUFを有する。音源方式に応じた楽音波形発生ユニットには、パラメータバッファPARBUF、音源方式TG_TYPE、キーオン/オフを含む演奏操作データPLAYINFOが供給される。
【0092】
図10は、CPUが処理するメインルーチンを示すフローチャートである。
ステップSA1では、メモリデバイスやネットワークインタフェース等の初期設定を行う。
【0093】
ステップSA2では、オペレーティングシステム(OS)をメモリデバイスからRAMにロードし、OSを起動する。
【0094】
ステップSA3では、OS管理下の処理を行う。例えば、メモリ領域の割り当てを行う。
【0095】
ステップSA4では、タスク管理(task switcher)を行う。タスク管理は、複数のタスクを並列的に処理したり、各タスクに優先度を設けることができる。
【0096】
ステップSA5では、起動が指示されているタスクの種類を判断する。タスクは、例えば、アプリケーション1、アプリケーションn、ドライバ1、ドライバ/システムである。
【0097】
アプリケーション1の起動が指示されると、ステップSA6で演奏操作イベントの検出又は発生処理を行い、ステップSA4へ戻る。例えば、演奏者が演奏操作子を操作したときに、演奏操作イベントを生成する。
【0098】
アプリケーションnの起動が指示されると、ステップSA7でワープロや通信等のアプリケーションの処理を行い、ステップSA4へ戻る。
【0099】
ドライバ1の起動が指示されると、ステップSA8で音源ドライバ(楽音発生処理)の処理を行い、ステップSA4へ戻る。音源ドライバの処理の詳細は、後に図11〜図14のフローチャートを参照しながら説明する。
【0100】
ドライバ/システムの起動が指示されると、ステップSA9でシステム管理の処理を行い、ステップSA4へ戻る。システム管理は、例えば新規タスクのロードやウィンドウ表示の処理である。
【0101】
上記のステップSA8における音源ドライバは、1サンプル周期毎に起動してサンプル単位の波形を生成してもよいし、CPUが空いている期間中、波形を連続して生成し、バッファに蓄積してもよい。
【0102】
図11、図12及び図13は、図10のステップSA8における音源ドライバの詳細を示すフローチャートである。
【0103】
ステップSB1では、イベント検出処理を行う。イベントは、例えばキーオンイベント又はキーオフイベントであり、演奏操作子の操作等により生成される。
【0104】
ステップSB2では、検出されたイベントがキーオンイベントであるか否かをチェックする。キーオンイベントであるときにはキーオンの処理を行うためステップSB3へ進み、キーオンイベントでないときにはキーオンの処理を行わずに図12のステップSB8へ進む。
【0105】
ステップSB3では、発音処理中であるチャンネルchの共通制御ユニット使用数COM(図8)と音源方式別負荷数ALGO(図8)との合計と、CPUの負荷状況をチェックする。
【0106】
ステップSB4では、上記のチェックによりシステム負荷限界以内であるか否かをチェックする。限界以内であれば、キーオンの処理が可能であるので、ステップSB5でチャンネル番号ch_noの割り当てを行い、ステップSB7へ進む。限界を超えていれば、キーオンの処理ができないので、ステップSB6でトランケート処理を行ってチャンネルを確保してからステップSB7へ進む。トランケート処理の詳細は、後に図14のフローチャートを参照しながら説明する。
【0107】
ステップSB7では、図7(B)のレジスタFLG(ch_no)に、音色番号PAR_NOと音源方式TG_TYPEとキーコードKCとタッチ情報TOUCHを書き込み、さらに、キーオン中であることを記録するためフラグKEY_ONを1にし、フラグKEY_OFFを0にする。その後、図12のステップSB8へ進む。
【0108】
ステップSB8では、フラグKEY_ON=1になっている発音チャンネルのチャンネル番号ch_noをチェックする。音源ドライバの処理は1サンプル毎に行われるので、発音開始時だけでなく、発音中の時もフラグKEY_ON=1になっている。フラグKEY_ON=1であるチャンネル番号ch_noは、0、1又は複数である。複数の場合は、処理すべきチャンネルの順番を決め、チャンネルの数だけ以下のループ処理を繰り返す。
【0109】
ステップSB9では、レジスタiに1をセットする。レジスタiは、処理対象である共通制御ユニットの番号を格納するレジスタである。
【0110】
ステップSB10では、共通制御ユニット演算処理を行う。この処理は、上記の図9の処理に相当し、共通制御パラメータを生成し、バッファCPARBUFに格納する前に一時的にバッファCCU_BUFにバッファリングする。
【0111】
ステップSB11では、上記のバッファCCU_BUFの内容をバッファCPARBUF〔ch_no,i〕にコピーする。バッファCPARBUF〔ch_no,i〕は、チャンネル番号ch_noの第i番目の共通制御ユニットの共通制御パラメータを格納するバッファである。
【0112】
ステップSB12では、レジスタiとレジスタCOM(ch_no)の値が同じか否かをチェックする。すなわち、全ての共通制御ユニットの処理が終了したか否かをチェックする。レジスタCOM(ch_no)は、図8に示すものと同一であり、チャンネル番号ch_noの共通制御ユニット使用数である。
【0113】
終了していないときには、ステップSB13でレジスタiをインクリメントし、ステップSB10へ戻り、次の共通制御ユニットの処理を行う。全ての共通制御ユニットの処理が終了したときには、ステップSB14へ進む。
【0114】
ステップSB14では、チャンネル番号ch_noの音源方式TG_TYPE〔ch_no〕がPCM音源、FM音源、物理モデル音源のうちのいずれであるかをチェックする。
【0115】
PCM音源であるときには、ステップSB15でPCM音源方式による波形発生処理を行い、その波形をサンプル単位でバッファWAVEBUFに格納し、ステップSB18へ進む。PCM音源の処理は、図3に示した処理に相当する。
【0116】
FM音源であるときには、ステップSB16でFM音源方式による波形発生処理を行い、その波形をサンプル単位でバッファWAVEBUFに格納し、ステップSB18へ進む。FM音源の処理は、図4に示した処理に相当する。図4は、共通制御ユニットを2つ使用する場合を示す。その場合は、2回のループ処理により波形発生処理を行ってもよいし、それらをまとめて1回の処理で波形発生処理を行ってもよい。
【0117】
物理モデル音源であるときには、ステップSB17で物理モデル音源方式による波形発生処理を行い、その波形をサンプル単位でバッファWAVEBUFに格納し、ステップSB18へ進む。物理モデル音源の処理は、図5に示した処理に相当する。
【0118】
ステップSB18では、上記のバッファWAVEBUFをチャンネル番号ch_noのバッファWAVE〔ch_no〕にコピーし、レジスタACCMにバッファWAVEBUFの値を加算する。レジスタACCMは、全てのチャンネルの波形値の累算値を格納するためのレジスタである。
【0119】
ステップSB19では、キーオンしている全てのチャンネルの処理が終了しているか否かをチェックする。終了していないときには、ステップSB20で次のキーオンチャンネルのチャンネル番号ch_noをセットし、ステップSB21へ進む。ステップSB21では、レジスタiに1をセットし、ステップSB10へ戻り、次のチャンネルの処理を行う。全てのキーオンチャンネルの処理が終了したときには、ステップSB22へ進む。
【0120】
ステップSB22では、レジスタACCMの波形値に応じた楽音信号を出力する。楽音信号は、D/A変換器に供給され、サウンドシステムから発音される。その後、図13のステップSB23へ進む。
【0121】
ステップSB23では、キーオフイベントが発生しているか否かをチェックする。発生していれば、ステップSB24で対応チャンネルをキーオフするため、チャンネル番号ch_noのレジスタFLG(ch_no)中のフラグKEY_OFFを1にし、ステップSB25へ進む。キーオフイベントが発生していなければ、直接ステップSB25へ進む。
【0122】
ステップSB25では、フラグKEY_OFF=1としてキーオフが指定されているチャンネル番号ch_noに対応するチャンネルのキーオフ波形を発生してD/A変換器に出力する。この処理は、上記のステップSB8〜SB22と同様な処理をキーオフについて行う処理である。
【0123】
ステップSB26で出力レベルをチェックし、ステップSB27で発音が終了しているか否かを判断する。出力レベルが十分に小さければ、発音が終了していると判断することができる。発音が終了していれば、ステップSB28でレジスタFLG(ch_no)中のフラグKEY_ONを0にし、ステップSB29へ進む。発音が終了していなければ、直接ステップSB29へ進む。
【0124】
ステップSB29では、全てのキーオフチャンネルについて処理が終了したか否かをチェックする。終了していなければ、ステップSB30で次のキーオフ指定チャンネルのチャンネル番号ch_noをセットし、ステップSB25へ戻り、次のチャンネルの処理を行う。全てのキーオフチャンネルの処理が終了すれば、音源ドライバの処理を終了する。
【0125】
図14は、図11のステップSB6におけるトランケート処理の詳細を示すフローチャートである。
【0126】
ステップSC1では、発音中のチャンネルの出力レベルをチェックし、出力レベルの低い順に順番付けを行う。
【0127】
ステップSC2では、インデックスchidxを初期化する。インデックスchidxは、出力レベルの低い方から高い方に順次チャンネル番号を示すものである。以下、出力レベルが低いチャンネルから順番にトランケートして行く。
【0128】
ステップSC3では、レジスタΣcomに0をセットする。レジスタΣcomは、各チャンネルの共通制御ユニット使用数の総数を格納するためのレジスタである。
【0129】
ステップSC4では、発音中のチャンネルch(chidx)は、音高KCが全ての発音中のチャンネルの中で最低の音高であり、かつ出力レベルが所定値aより小さいか否かの条件を判断する。条件を満たすときには、ステップSC7でチャンネルch(chidx)のトランケート処理を行い、ステップSC5へ進む。条件を満たさないときには、トランケート処理を行わずにステップSC8へ進む。
【0130】
ステップSC5では、レジスタCOM(chidx)とレジスタALGO(chidx)の値をレジスタΣcomに加算する。レジスタCOM(chidx)はチャンネル番号chidxの共通制御ユニット使用数であり、レジスタALGO(chidx)はチャンネル番号chidxの音源独自の負荷数である。
【0131】
ステップSC6では、レジスタΣcomが今回のキーオンイベントの音色のCOM+ALGOよりも大きいか否かをチェックする。すなわち、新たなキーオンイベントに基づく発音を行うために十分なチャンネルが確保できたか否かをチェックする。
【0132】
未だチャンネルを確保できない場合には、他のチャンネルもトランケート処理するため、ステップSC8でインデックスchidxを更新し、ステップSC4へ戻り、次に小さな出力レベルのチャンネルの処理を行う。
【0133】
チャンネルを確保できた場合には、ステップSC9で新たなキーオンイベントに空いたチャンネル番号ch_noを割り当て、トランケート処理を終了する。
【0134】
以上のように、出力レベルの低い順番でトランケート処理を行う。その際、レジスタCOM及びALGOの値に応じて負荷数を求め、新たなキーオンイベントに基づく発音が可能なチャンネル数だけトランケートを行う。トランケートは、発音状況又はCPUの負荷状態に応じて行われる。音源方式によりCPUの負荷は変化するので、新たなキーオンイベントの音源方式(音色)に応じて、トランケートするチャンネル数が変化する。
【0135】
なお、ステップSC7のトランケート処理は、トランケート対象チャンネルが1つ決まる毎にそのチャンネルのトランケートを行うものであるが、全てのトランケート対象チャンネルを決めてからまとめて全てのチャンネルをトランケートしてもよい。
【0136】
トランケートは、急激に音量を下げるとクリックノイズが発生するので、クリックノイズが発生しないように音量を下げ、空きチャンネルを生成する必要がある。トランケート処理の詳細は、特公昭62−47316号公報に記載されている。当該公報の第1、2、3、5、8図等にトランケート対象として選ばれた発音チャンネルに対し、ダンプ信号(急速減衰を指示)を与えて、減衰完了により空きチャンネルとして新たな楽音発生を割り当て可能とする技術が開示されている。
【0137】
本実施例によるマルチ音源装置は、複数の音源方式に共通する処理部を共通制御ユニットにて共用するので、効率がよく、コストが低く、音源装置又は音源ドライバの小型化を図ることができる。
【0138】
ハード音源の場合は最大チャンネル数が固定されるが、ソフト音源であれば最大チャンネル数はダイナミックに変更可能であり、その上限はCPUの能力又はメモリ容量に依存する。
【0139】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の音源方式に共通する第1の処理を行った後に、音源方式に応じた処理を行うことにより、複数の音源方式による楽音信号を効率的に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるマルチ音源装置の概念図である。
【図2】本実施例によるマルチ音源装置の構成図である。
【図3】PCM音源の構成例を示すブロック図である。
【図4】FM音源の構成例を示すブロック図である。
【図5】物理モデル音源の構成例を示すブロック図である。
【図6】マルチ音源装置のハード構成図である。
【図7】図7(A)はROM、図7(B)はRAMのメモリマップである。
【図8】音色パラメータセットの構成を示す図である。
【図9】共通制御ユニットの動作を説明するためのブロック図である。
【図10】CPUが行うメインルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップSA8に示す音源ドライバの詳細を示すフローチャートである。
【図12】図11の処理に続くフローチャートである。
【図13】図12の処理に続くフローチャートである。
【図14】図11のステップSB6に示すトランケート処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 位相発生器、 2 エンベロープジェネレータ(EG)、 3 低周波発振器(LFO)、 4 デジタルコントロールフィルタ(DCF)、 5 共通制御部、 TC 音源、 11 演奏イベント発生部、 12音色情報発生部、 13 ユニット制御部、 14 共通制御ユニット、15 楽音波形発生ユニット、 WAVE 楽音信号、 21a 位相データ、 21b 波形データ、 21c フィルタ係数、 21d 振幅制御データ、 22 波形メモリ、 23 フィルタ、 24 振幅制御部、 31a 第1の位相データ、 31b 第1の振幅制御データ、 31c 第2の位相データ、 31d 第2の振幅制御データ、 33 正弦波発生、 34 正弦波発生部、 35 正弦波発生部、 41a 励振信号、 41b 物理モデル音高制御情報、 41c モデリングデータ、 42 物理モデル音源、 43 励振部、 44 共鳴振動体シミュレート部、 51 CPU、 52 タイマ、 53 RAM、 54ROM、 55 メモリデバイス、 56 ネットワークインタフェース、 57 演奏操作子、 58 ディスプレイ及び設定操作子、 59 バスライン、 60 拡張インタフェース及び拡張バス、 61 音源部、62 D/A変換器(DAC)、 63 サウンドシステム、 71 オペレーティングシステム(OS)領域、 72 音源ドライバ領域、 73データバッファ領域、 74 アプリケーション領域、 75 波形バッファ、 76 チャンネルバッファ、 77 演奏イベントバッファ、 80 音色パラメータセット、 81 演算結合器、 82 低周波発振器、 83 エンベロープジェネレータ、 84 位相発生器、 85 物理モデル音高情報発生器、 86 共通制御パラメータ生成部、 87 音源別制御パラメータ生成部

Claims (6)

  1. プログラムに従って動作する処理手段を用いてマルチ音源用楽音信号生成処理を実行するマルチ音源用楽音信号生成方法であって、前記マルチ音源用楽音信号生成処理は、
    (a)楽音信号生成開始を指示する工程と、
    (b)複数の音源方式の中から楽音信号を生成すべき音源方式を指定する工程と、
    (c)前記楽音信号生成開始が指示されると、複数の音源方式に共通する第1の処理を行う工程と、
    (d)前記第1の処理の結果を用いて、前記指定された音源方式独特の処理により楽音信号を生成する工程と、
    (e)前記工程(a)の後、発音チャンネルを割り当てる工程であって、前記工程(c)又は(d)で前記処理手段に要求される負荷に応じて発音チャンネルを割り当てることができるか否かを判断し、発音チャンネルを割り当てることができないときにはトランケート処理を行う工程と
    を含むマルチ音源用楽音信号生成方法。
  2. 前記工程(e)は、前記工程(c)又は(d)で前記処理手段に要求される負荷に応じた発音チャンネル数だけトランケート処理を行う請求項1記載のマルチ音源用楽音信号生成方法。
  3. プログラムに従って動作する処理手段を用いて以下の手順を実行するマルチ音源用楽音信号生成処理であって、
    (a)楽音信号生成開始を指示する手順と、
    (b)複数の音源方式の中から楽音信号を生成すべき音源方式を指定する手順と、
    (c)前記楽音信号生成開始が指示されると、複数の音源方式に共通する第1の処理を行う手順と、
    (d)前記第1の処理の結果を用いて、前記指定された音源方式独特の処理により楽音信号を生成する手順と、
    (e)前記手順(a)の後、発音チャンネルを割り当てる手順であって、前記手順(c)又は(d)で前記処理手段に要求される負荷に応じて発音チャンネルを割り当てることができるか否かを判断し、発音チャンネルを割り当てることができないときにはトランケート処理を行う手順と
    を含むマルチ音源用楽音信号生成処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  4. 前記手順(e)は、前記手順(c)又は(d)で前記処理手段に要求される負荷に応じた発音チャンネル数だけトランケート処理を行う請求項3記載のプログラムを記録した媒体。
  5. プログラムに従って動作する処理手段を有するマルチ音源装置であって、前記処理手段は、
    楽音信号生成開始を指示する指示手段と、
    複数の音源方式の中から楽音信号を生成すべき音源方式を指定する指定手段と、
    前記楽音信号生成開始が指示されると、複数の音源方式に共通する第1の処理を行う共通処理手段と、
    前記第1の処理の結果を用いて、前記指定された音源方式独特の処理により楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
    前記楽音信号生成開始が指示されると、発音チャンネルを割り当てる手段であって、前記共通処理手段又は前記共通処理手段で前記処理手段に要求される負荷に応じて発音チャンネルを割り当てることができるか否かを判断し、発音チャンネルを割り当てることができないときにはトランケート処理を行うトランケート手段と
    を有するマルチ音源装置。
  6. 前記トランケート手段は、前記共通処理手段又は前記共通処理手段で前記処理手段に要求される負荷に応じた発音チャンネル数だけトランケート処理を行う請求項5記載のマルチ音源装置。
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