JP3572889B2 - 航空機の地上誘導方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機の通路に埋設された灯器を点灯することにより航空機を誘導する航空機の地上誘導方法およびその装置に係り、特に、同一通路において複数の航空機を誘導する航空機の地上誘導方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地上における航空機の誘導方法としては、航空機の通路に埋設された複数の灯器のうち、航空機が目標位置まで進行する経路にある灯器を点灯することにより、航空機を目標位置まで誘導する方法が考案されている。その一例として、特開平2−181900 号公報には、滑走路から分岐された脱出誘導路の分岐点付近、およびスポットのそれぞれに配置された航空機検出器,航空機検出器により航空機が検出されたときにその航空機の最適経路を算出する演算処理装置、および算出された最適経路に基づいて駆動される進行指示器を備えた航空機地上制御装置について記載されている。また、進行指示器として滑走路からスポットに至る経路に灯器を配列し、その灯器を点灯することにより航空機を滑走路からスポットへ、あるいはスポットから滑走路へと誘導することも記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、航空機の誘導経路に他の航空機が存在する場合にパイロットを混乱させるという問題があった。この問題点について図16を用いて、詳細に説明する。図16において、航空機161の目標とする位置は地点Aであり、一方、後続の航空機162の目標とする位置は地点Bである。図16に示すように、航空機161が航空機162の誘導経路に位置する場合、航空機161の地点Aまでの誘導経路にある灯器と、航空機162の地点Bまでの誘導経路にある灯器が点灯される。航空機161のパイロットは、地点AおよびBまでの両方の誘導経路を認識する。このため、このパイロットは、自機を地点AおよびBのどちらに導けばよいのか分からず、混乱し、航空機161を地点Aまで正確に誘導できない可能性がある。
【0004】
この問題を回避するために、後続の航空機を、先行する航空機が目標位置に到着するまで待機させることも考えられるが、この方法では、空港における航空機の交通量が多い場合に航空機の待ち時間が増えることとなり、航空機の誘導にかかる時間が増大する。
【0005】
本発明の目的は、パイロットを混乱させることなく、かつ航空機の誘導にかかる時間を短縮することができる航空機の地上誘導方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する第1の発明は、第1,第2航空機をそれぞれ第1,第2誘導経路を介して、それぞれの第1,第2目標位置まで誘導する航空機の地上誘導方法において、第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第1航空機と第2航空機との間にある灯器を点灯し、第1航空機が第2誘導経路からはずれた場合は、第2誘導経路にある灯器を第2目標位置まで点灯することを特徴とするものである。
【0007】
また、上記目的を達成する第2の発明は、第1,第2航空機をそれぞれ第1,第2誘導経路を介して、それぞれの第1,第2目標位置まで誘導する航空機の地上誘導方法において、第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第1航空機と第2航空機との間にある灯器を点灯し、第1航空機が第2誘導経路からはずれた場合は、第2誘導経路からはずれた第1誘導経路にある灯器のうち、第1航空機が通過した灯器を消灯することを特徴とするものである。
【0008】
また、上記目的を達成する第3の発明は、航空機を目標位置まで誘導するための誘導経路を複数記憶している誘導経路記憶手段と、航空機に対する誘導経路を誘導経路記憶手段から選択する誘導経路選択手段と、選択された誘導経路に埋設された複数の灯器を点灯する灯器制御手段を備えた航空機の地上誘導装置において、誘導経路選択手段によって、第1,第2の航空機に対してそれぞれ誘導経路が選択されて、第2航空機に対する第2誘導経路と、第2航空機の前方を先行する第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に前記第1航空機が位置しているか判定する判定手段とを備え、灯器制御手段は、判定手段が共通部分に第1航空機が位置すると判定した場合、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第2航空機と第1航空機との間にある灯器を点灯し、判定手段が共通部分に第1航空機が位置しないと判定した場合、第2誘導経路にある灯器を第2航空機の目標位置まで点灯することを特徴とするものである。
【0009】
また、上記目的を達成する第4の発明は、航空機を目標位置まで誘導するための誘導経路を複数記憶している誘導経路記憶手段と、航空機に対する誘導経路を誘導経路記憶手段から選択する誘導経路選択手段と、選択された誘導経路に埋設された複数の灯器を点灯する灯器制御手段を備えた航空機の地上誘導装置において、誘導経路選択手段によって、第1,第2の航空機に対してそれぞれ誘導経路が選択されて、第2航空機に対する第2誘導経路と、第2航空機の前方を先行する第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に第1航空機が位置しているか判定する判定手段と、灯器制御手段は、判定手段が共通部分に第1航空機が位置すると判定した場合、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第2航空機と第1航空機との間にある灯器を点灯し、判定手段が共通部分に第1航空機が位置しないと判定した場合、第1誘導経路のうち共通部分以外にあり、かつ第1航空機が通過した部分にある灯器を消灯することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1,図2および図6を用いて、本発明の好適な一実施例である航空機の地上誘導装置を説明する。本実施例の航空機の地上誘導装置は、目標位置入力部1,灯器制御部2,誘導経路記憶部3,点灯・消灯信号発生部4a〜4c,灯器・センサ駆動部13a〜13n,灯器14a〜14n,航空機検知センサ15a〜 15n,定電流供給装置16,灯火状態表示部17および電力線18を有する。
点灯・消灯信号発生部4aは、アドレス設定部5,パルス幅設定部6,パルス発生部7,タイミング調整部8,電源遮断部9、および航空機通過判定部10により構成される。また、点灯・消灯信号発生部4b,4cも同様に構成される。点灯・消灯信号発生部4aには、電力線18を介して複数の灯器・センサ駆動部13a〜13nが接続される。灯器・センサ駆動部13a〜13nのそれぞれには、灯器14a〜14nおよび航空機検知センサ15a〜15nがそれぞれ1つずつ接続される。また、電力線18には定電流供給装置16が接続される。点灯・消灯信号発生部4aと同様に、点灯・消灯信号発生部4b,4cにも灯器、および航空機検知センサが接続された複数の灯器・センサ駆動部が、電力線を介して接続される。なお、本実施例において、灯器の直列回路が3つに分けられているのは、電源電流を供給する定電流供給装置16の負荷を軽減するためである。また、灯器の直列回路の数は3つに限られるものではなく、灯器の直列回路の数に応じて設けられる点灯・消灯信号発生部の数も、3つに限られるものではない。
【0022】
灯器・センサ駆動部13aは、図6に示すように、アンプ61,航空機有無判定部62,航空機有無情報送出部63、制御信号検出部67,電源遮断部68およびレギュレータ69を備える。航空機有無情報送出部63は、タイミング調整部64,パルス発生部65および電源遮断部66を有する。灯器・センサ駆動部13b〜13nと、点灯・消灯信号発生部4bおよび4cに接続される各灯器・センサ駆動部も、灯器・センサ駆動部13aと同じ構成を有する。
【0023】
図2に示すように、灯器・センサ駆動部13a,灯器14aおよび航空機検知センサ15aは、筐体21に内蔵され、空港の誘導路22および誘導路22につながるエプロン部(図示せず)に埋設される。筐体21には電力線配管23が繋がれ、その中には電力線18が通される。電力線18は、トランス12aを介して灯器・センサ駆動部13a、詳細には電源遮断部66および制御信号検出部 67に接続されている。灯器14aは灯器・センサ駆動部13aの電源遮断部 68に、航空機検知センサ15aは灯器・センサ駆動部のアンプ61およびレギュレータ69にそれぞれ接続される。灯器14aから出る光は、反射鏡24,ガラス25を通して地上へ導かれる。また航空機検知センサ15aは、半導体レーザをガラス25を通して地上へ射出すると共に、地上の航空機あるいは車両からの反射波を検出する。
【0024】
次に、図1の航空機の地上誘導装置における各部の動作および信号の流れを説明する。
【0025】
滑走路に着陸した航空機は、誘導路に入る前に、進入路に設けられたストップバーの位置にある複数の灯器の点灯により停止され、それらの灯器の消灯によって誘導路に進入できる。ストップバーの位置に停止している航空機は、誘導路を通ってエプロン部での駐機すべきスポットの位置(目標位置)まで誘導される。誘導を待つ航空機の混雑を避けるために複数の進入路が設けられている空港では、上記出発位置が複数存在する。本実施例は、このような空港を対象としたものである。
【0026】
初めに、航空機を目標位置まで導く際の灯器の点灯制御について説明する。ストップバーから新たに誘導する航空機に対する上記出発位置(現在位置)および目標位置が、目標位置入力部1に入力される。この現在位置および目標位置の入力は、管制官が誘導する航空機を認識した上で手動にて行う。目標位置入力部1に入力された航空機の現在位置および目標位置は、目標位置入力部1から灯器制御部2に出力される。滑走路から誘導路への進入口が1カ所しかない場合は、現在位置である出発位置を予め設定できる。この場合、管制官がその都度出発位置を入力する必要はない。
【0027】
灯器制御部2の動作は、図3を用いて説明する。灯器制御部2は、まず誘導をすべき航空機の現在位置および目標位置を目標位置入力部1より取り込む(ステップ31)。次に、取り込んだ現在位置と目標位置に基づいて、航空機を目標位置まで誘導するための、該当する誘導経路を誘導経路記憶部3から検索する(ステップ32)。尚、誘導経路記憶部3には予め航空機の現在位置と目標位置に対応した複数の誘導経路が記憶されている。続いて、ステップ32で検索した誘導経路に基づいて、点灯する灯器を決定する(ステップ33)。
【0028】
ステップ33における点灯する灯器を決定する具体的な処理を図4を用いて詳細に説明する。まず先行して誘導中の航空機が存在するか否かを判定する(ステップ41)。なお、先行して誘導中の航空機の存在を判定するために、灯器制御部2では誘導中の航空機の数を常にカウントする。ステップ41において、 「No」と判定された場合は、検索された誘導経路に沿って現在位置から目標位置までにある灯器を点灯すると決定する(ステップ42)。逆に、ステップ41で「Yes」と判定された場合は、先行して誘導中の航空機が走行する誘導経路と、これから新たに誘導する航空機の誘導経路とに共通部分があるか判定する (ステップ43)。互いの誘導経路に共通部分がないと判定された場合は、ステップ42の処理が実行される。もし、互いの誘導経路に共通部分があると判定された場合には、その共通部分に、先行して誘導中の航空機が存在しているかを判定する(ステップ44)。この共通部分における誘導中の航空機の存在は、航空機通過判定部10における灯器のアドレス情報に基づいて判定される。ステップ44で、「No」と判定された場合には、ステップ42の処理が実行される。一方、ステップ44で「Yes」と判定された場合には、これから新たに誘導する航空機に対する誘導経路にある灯器のうち、これから新たに誘導する航空機と、共通部分にいる先行して誘導中の航空機との間にある灯器を点灯すべき灯器として決定する(ステップ45)。その後、図3に示すステップ34の処理が実行される。ステップ34では、ステップ42またはステップ45で決定された点灯すべき灯器に対する位置情報と、その灯器に対して点灯を命ずる点灯指令情報とを点灯・消灯信号発生部4a〜4cに出力する。
【0029】
以上、図3の処理を実行した灯器制御部2は、点灯指令情報および点灯すべき灯器の位置情報を点灯・消灯信号発生部4a〜4cに出力する。
【0030】
次に、点灯・消灯信号発生部4aで行われる処理について図1を用いて説明する。なお、点灯・消灯信号発生部4b,4cは、点灯・消灯信号発生部4aと同様の処理が実行される。
【0031】
灯器制御部2から出力された位置情報はアドレス設定部5へ、また点灯指令情報はパルス幅設定部6へそれぞれ入力される。アドレス設定部5では入力された位置情報に基づいて、点灯・消灯信号発生部4aにより制御される灯器の直列回路のうち、点灯させる灯器が何番目に位置するかを特定する。特定された位置を示すアドレス情報がタイミング調整部8に出力される。このアドレス情報の特定は、予め各灯器に対する位置情報とアドレス情報とを対応づけて記憶しておき、入力された位置情報に基づいて対応するアドレス情報を検索すればよい。一方、パルス幅設定部6は入力された点灯指令情報に基づいて、パルス幅λ1をパルス発生部7に設定する。パルス発生部7はパルス幅設定部6により設定されたパルス幅λ1のパルス列をタイミング調整部8に出力する。タイミング調整部8は、アドレス設定部5から与えられたアドレス情報に基づいて、パルス発生部7から出力されたパルス列を、点灯すべき灯器の位置を示すタイミングで電源遮断部9に出力する。
【0032】
図5(b)にタイミング調整部8から出力されるパルス列の一例を示す。図5(b)のパルス列は、パルス幅がλ1となっており該当する灯器の点灯を指示する。また、図5(b)のパルス列は、先頭のパルスを点灯要求パルスとし、その点灯要求パルスから他のパルスまでの間隔により点灯させる灯器のアドレスを表している。すなわち図5(b)のパルス列の場合は、1〜4,7,8番目の灯器を点灯させることを示している。
【0033】
電源遮断部9は、図5(a)に示す波形を有する電源電流信号を、定電流供給装置16から電力線18およびトランス11を介して入力する。T0は電源電流信号の半周期である。電源遮断部9は、タイミング調整部8から出力されたパルス列に基づいて通電と遮断を繰り返す。電源遮断部9による通電および遮断により、入力された正弦波の電源電流信号(図5(a))は、図5(c)に示すような波形となる。すなわち、パルス幅λ1の点灯信号を含む電源電流信号が生成される。電源遮断部9から出力された点灯信号を含む図5(c)の電源電流信号は、電力線18を介して、灯器・センサ駆動部13a,13b…13nに伝えられる。
【0034】
灯器・センサ駆動部13aの処理について図6を用いて詳細に説明する。点灯信号および点灯すべき灯器のアドレス情報を含んだ電源電流信号は、トランス 12aを介して、灯器・センサ駆動部13aの電源遮断部66および制御信号検出部67に入力される。電源遮断部66は、入力された電源電流をそのまま電源遮断部68およびレギュレータ69に出力する。一方、制御信号検出部67は、電源電流信号に含まれるパルスの幅およびパルスの間隔から、灯器14aが点灯させる灯器に該当するかを判断する。制御信号検出部67は、パルス幅がλ1のとき点灯要求と判断し、先頭の点灯要求パルスからのパルスの間隔が灯器14aに対応するアドレスに相当すると判断したときに、電源遮断部68を閉じる。これによって、電源電流が灯器14aに供給され、灯器14aが点灯する。制御信号検出部67および電源遮断部68は、灯器の点灯・消灯制御手段を構成する。ステップ44の判定が「Yes」の場合、ステップ45の処理が行われるが、ステップ46の判定が「Yes」となるまで、所定の周期でステップ46の処理が割り込みで行われる。ステップ46では、ステップ44と同様に、航空機通過判定部10の出力である灯器のアドレス情報に基づいて、先行して誘導中の航空機の位置を求める。この位置が共通部分からはずれたかの判定がステップ46で行われる。判定が「No」の場合は、ステップ46の処理が再度実行される。判定が「Yes」になったとき、ステップ42の処理およびステップ34の処理が割り込みで実行される。
【0035】
前述した航空機通過判定部10の出力を得るために、灯器・センサ駆動部から航空機通過判定部10に送信する信号の作成を灯器・センサ駆動部13aを例にとって説明する。航空機検知センサ15aは、半導体レーザを上方に向けて射出し、上方を通過する航空機または車両からの反射波を検知したとき、半導体レーザを射出してから、その反射波が返ってくるまでに要した時間を、検知信号としてアンプ61に出力する。なお、航空機検知センサ15aは、レギュレータ69を介して、電源遮断部66を通過してくる電源電流信号により駆動される。アンプ61は、入力された検知信号を増幅して航空機有無判定部62に出力する。航空機有無判定部62は、入力された検知信号、すなわち半導体レーザを射出してから反射波が検出されるまでに要した時間に基づいて、航空機検知センサ15aが検知したものが航空機かもしくは車両かを判定する。航空機有無判定部62は、航空機を検知したと判定した場合、航空機有無情報送出部63に航空機検知信号を出力する。航空機有無情報送出部63のタイミング調整部64には、航空機有無判定部62から出力された航空機検知信号が入力されると共に、パルス発生部65からのパルス幅がλ2であるパルス列が入力される。ここでパルス幅λ2は、点灯を示すパルス幅λ1とは異なり、航空機の存在を検知したことを示す。タイミング調整部64では、入力された航空機検知信号に基づいて、パルス発生部65から入力されたパルス列を、航空機を検知した航空機検知センサ15aのアドレスを示すタイミングで電源遮断部66に出力する。
【0036】
図5(d)にタイミング調整部64から出力されるパルス列の一例を示す。図5(d)のパルス列は、パルス幅がλ2となっており、航空機の存在を検知したことを示している。また、図5(d)のパルス列では、先頭のパルスを航空機検知パルスとし、その航空機検知パルスから他のパルスまでの間隔により航空機を検知した航空機検知センサのアドレス(このセンサを内蔵している筺体21に設けられた灯器のアドレスと同じ)を表している。すなわち図5(d)のパルス列の場合は、1番目のセンサで航空機を検出したことを示している。
【0037】
タイミング調整部64から、図5(d)のパルス列を入力した電源遮断部66は、入力されたパルス列に基づいて通電および遮断を行う。その結果、電源遮断部66から出力される電源電流信号は図5(e)に示すような波形となる。この電源電流信号がトランス12a,電力線18およびトランス11を介して、点灯・消灯信号発生部4aの航空機通過判定部10に伝えられる。以上、航空機検知センサ15aおよび灯器・センサ駆動部13aにおける航空機の検知について説明したが、航空機検知センサ15b〜15n,灯器・センサ駆動部13b〜13nにおいても同様の制御が行われる。
【0038】
航空機通過判定部10は、入力された電源電流信号に含まれるパルス幅λ2のパルス(航空機検知信号)に基づいて、各灯器における航空機の通過を判定し、航空機が通過したと判定された灯器が灯器の直列回路の何番目に位置するのかを示すアドレス情報を灯器制御部2に送る。この灯器のアドレス情報は、航空機検知センサのアドレス情報に基づいて作成される。ここで、航空機の通過は、航空機の存在を検知している状態から、航空機の存在を検知していない状態に変化したことで判断する。
【0039】
以上、灯器14aの点灯制御について説明したが、灯器14b〜14nも灯器・センサ駆動部13b〜13nにより、灯器14aと同様に制御される。
【0040】
続いて、以上説明した灯器の点灯制御により、実際に航空機を誘導する際に、誘導路22およびエプロン部27に埋設されている各灯器がどのように点灯されるのかを、図7を用いて説明する。図7に示すように航空機の誘導経路には複数の灯器が一列に配置される。図7において、航空機71の目標位置はスポットAであり、航空機72の目標位置はスポットBである。図7(a)に示すように、航空機71の誘導を開始する場合、先行して誘導中の航空機が存在しないため、航空機71の誘導経路28に沿って、目標位置であるスポットAまでの各灯器を点灯する。これは、ステップ31,32,41,42および34の処理によって実現できる。一方、図7(c)に示すように、航空機71の誘導中に航空機72の誘導を開始する場合は、航空機71の誘導経路28と航空機72の誘導経路 29に共通部分が存在し、この共通部分に先行して誘導中の航空機71が存在しているとき、誘導経路29内の灯器のうち、航空機72と航空機71との間にある灯器を点灯し、誘導経路29のうち誘導経路28と一致しない部分にある灯器を点灯しない。これは、ステップ31,32,41〜45および34の処理によって実現できる。その後、図7(d)に示すように、航空機71が誘導経路の共通部分からはずれた時点で、誘導経路29に沿って航空機72の目標位置であるスポットBまでの各灯器が点灯される。これは、ステップ46,42および34の処理で実行できる。このように灯器の点灯を行うため、航空機71のパイロットは、混乱することなく到着すべき目標位置(スポットA)を知ることができ、航空機71を目標位置まで正確に誘導することができる。また、航空機72を待機させることなく、航空機71と同時に誘導できるため、航空機72の誘導に要する時間を短縮することができる。
【0041】
次に、点灯した灯器に従って航空機が進行し、航空機が灯器を通過した際に、その航空機が通過した灯器を消灯するための消灯制御について説明する。
【0042】
灯器制御部2における消灯時の処理を、図8を用いて説明する。図8に示すように、灯器制御部2は、まず航空機通過判定部10から送られてきた、航空機が通過した灯器のアドレス情報を取り込む(ステップ81)。次に、取り込んだアドレス情報に基づいて、消灯する灯器を決定する(ステップ82)。
【0043】
続いて、ステップ82における消灯する灯器を決定する具体的な処理を図9を用いて詳細に説明する。図9に示すように、まず、先行して誘導中の航空機に対して後続して誘導している航空機が存在するかを判定する(ステップ91)。ステップ91では、航空機通過判定部10から出力された航空機が通過した灯器のアドレス情報に基づいて、先行して誘導中の航空機とこれに後続して誘導している航空機の位置を求める。後続して誘導している航空機が存在する場合は、先行して誘導中の航空機の位置から後方に離れた位置にある灯器のアドレス情報が航空機通過判定部10から入力されるので、後続して誘導している航空機の位置が求められる。この位置が求められない場合は、後続して誘導している航空機がないと判定される。ステップ91で「No」と判定された場合は、先行して誘導中の航空機が通過した灯器を消灯することを決定する(ステップ95)。ステップ91で「Yes」と判定された場合は、ステップ92で、後続して誘導している航空機の誘導経路と先行して誘導中の航空機の誘導経路とに共通部分があるか判定する。ステップ92において、「No」と判定された場合には、ステップ95の処理を実行する。逆にステップ92において「Yes」と判定された場合には、先行して誘導中の航空機が現在その共通部分にいるのかを判定する(ステップ93)。ステップ93の判定が「No」の場合には、ステップ95の処理を実行する。一方、ステップ93で「Yes」と判定された場合には、ステップ94の処理が行われ、先行して誘導中の航空機が通過した灯器は点灯されたままとなる。その後、図8のステップ83の処理が実行される。ステップ83ではステップ95で決定された消灯すべき灯器に対する位置情報と、その灯器に対して消灯を命ずる消灯指令情報を点灯・消灯信号発生部4a〜4cに出力する。
【0044】
灯器制御部2より、点灯・消灯信号発生部4aに入力された位置情報はアドレス設定部5に、また消灯指令情報はパルス幅設定部6に入力される。アドレス設定部5は、灯器の点灯の場合と同様に、入力された位置情報に基づいて消灯させる灯器が点灯・消灯信号発生部4aにより制御される灯器の直列回路のうち、何番目に位置するかを特定し、特定したアドレス情報をタイミング調整部8に出力する。一方、パルス幅設定部6は、入力された消灯指令情報に基づいて点灯および航空機検知の場合とは異なるパルス幅λ3をパルス発生部7に設定する。パルス幅λ3は、パルス幅λ1およびλ2と異なっている。パルス発生部7は、パルス幅設定部6により設定されたパルス幅λ3のパルス列をタイミング調整部8に出力する。この消灯制御の際も点灯の場合と同様に、タイミング調整部8および電源遮断部9により、電源電流信号に消灯させる灯器に関する情報が付与される。
【0045】
図5(f)に消灯制御におけるタイミング調整部8の出力信号の一例を示す。この例では、パルス幅はλ3となっており、該当する灯器の消灯を指示する。また、図5(f)のパルス列は、先頭のパルスを消灯要求パルスとし、その消灯要求パルスから他のパルスまでの間隔により消灯させる灯器のアドレスを表している。すなわち、この例の場合は、1番目の灯器を消灯させることが示されている。図5(g)は、電源遮断部9の通電および遮断により、消灯させる灯器のアドレス情報が与えられた電源電流信号の一例を示す。この電源電流信号はトランス11を介して電力線18に伝えられる。
【0046】
灯器を点灯させる場合と同様に、消灯させる灯器のアドレス情報を含んだ電源電流信号は、トランス12aを介して、灯器・センサ駆動部13a内の電源遮断部66および制御信号検出部67に送られる。電源遮断部66は、入力された電源電流信号をそのまま電源遮断部68に出力する。一方、制御信号検出部67では、電源電流信号に含まれるパルスのパルス幅λ3およびパルスの間隔(消灯すべき灯器のアドレス情報)から、灯器14aが消灯させる灯器に該当するかを判断する。更に、制御信号検出部67は、灯器14aを消灯させる灯器に該当すると判断した場合には、電源遮断部68を開く。これにより電源電流信号の灯器 14aへの供給が遮断され、灯器14aが消灯する。以上、灯器14aの消灯制御について説明したが、灯器14b〜14nも灯器・センサ駆動部13b〜13nにより、灯器14aと同様に制御される。
【0047】
以上説明したように灯器の消灯制御が行われる。この消灯制御により、実際に航空機を誘導する際に灯器の消灯がどのように行われるのかを、図7を用いて説明する。図7(b)に示すように、灯器が点灯された誘導経路28を航空機71が進行する場合に、後続の航空機が存在しないため、航空機71が通過した灯器は消灯される。これは、ステップ81,91,95および83の実行により実現する。一方、図7(c)に示すように、航空機71に後続する航空機72が存在し、かつ航空機71が共通部分にいる場合には、航空機71が通過した灯器であってもその灯器の消灯は行われない。これは、ステップ81,91,92,93および94の実行により実現する。また、図7(d)に示すように、後続する航空機72が存在する場合であっても、先行の航空機71が共通部分からはずれたときには、誘導経路28のうち誘導経路29と重なっていない部分において、航空機71が通過した灯器の消灯を行う。このようにして灯器の消灯を行うため、航空機72のパイロットは、混乱することなく到着すべき目標位置(スポットB)を知ることができ、航空機72を目標位置まで正確に誘導することができる。
【0048】
このように、点灯・消灯される灯器の灯火状態は、灯火状態表示部17において表示される。
【0049】
以上説明したように、本実施例の航空機の地上誘導装置によれば、パイロットを混乱させることなく、かつ航空機の誘導にかかる時間を短縮することができる。
【0050】
また、図2に示すように、航空機検出センサを埋設することにより、地上設置型の航空機検知センサを設置することが困難な場所(エプロン部等)においても、航空機の通過を検出することができ、その結果を灯器の制御に用いることができる。なお、航空機検知センサは、半導体レーザに限らず光,音波,赤外線等の反射を利用するものであればよい。
【0051】
更に、航空機通過判定部10において、航空機とその他の車両を区別するために、隣り合う複数のセンサで移動体の存在が検知されている場合に、その移動体を航空機と判定することもできる。
【0052】
本発明の他の実施例である航空機の地上誘導装置を図10を用いて以下に説明する。本実施例は、図1の実施例の灯器・センサ駆動部を灯器およびセンサ毎に機能分割したもので、灯器を制御する灯器駆動部とセンサを制御するセンサ駆動部を備える。本実施例の構成について、主に第1の実施例の構成と異なる箇所について説明する。
【0053】
定電流供給装置16から出力される電源電流信号は、トランス101a〜101nを介して灯器駆動部102a〜102nに入力されると共に、トランス101a′〜101n′を介してセンサ駆動部103a〜103nに入力される。灯器駆動部102a〜102nには灯器14a〜14nが接続されており、センサ駆動部 103a〜103nには航空機検知センサ15a〜15nが接続される。
【0054】
灯器駆動部102aは、図11に示すように、制御信号検出部111および電源遮断部68を有する。制御信号検出部111には、トランス101aを介して電源電流信号が入力される。制御信号検出部111は、制御信号検出部67と同様に、電源電流信号に含まれるパルスのパルス幅およびパルスの間隔から、灯器14aの点灯あるいは消灯を判断する。制御信号検出部111は、灯器14aを点灯させると判断した場合には、点灯指令を電源遮断部68に出力し、灯器14aを消灯すると判断した場合には、消灯指令を電源遮断部68に出力する。電源遮断部68は図6の電源遮断部68と同様に、灯器14aの点灯および消灯を行う。
【0055】
図12に示すセンサ駆動部103aは、灯器・センサ駆動部13aから制御信号検出部67および電源遮断部68を除いたのもである。各部の機能は図6と同様である。センサ駆動部103aは、航空機検知センサで移動物体を検知した場合に、その移動物体が航空機であるかを判定する。センサ駆動部103aは、移動物体を航空機であると判定した場合に、航空機検知信号を出力する。
【0056】
図13に示すように、センサ駆動部103aおよび航空機検知センサ15aは、筐体131に内蔵され、誘導路22に埋設される。筐体131には電力線配管133が繋がれ、その中には電力線18が通される。電力線18は、トランス 101a′を介してセンサ駆動部103aに接続されており、センサ駆動部103aは航空機検知センサ15aに接続される。また、航空機検知センサ15a付近には温度補償用のヒータ132が設置される。航空機検知センサ15aは、半導体レーザをガラス25を通して地上へ射出すると共に、誘導路22またはエプロン部上の移動物体からの反射波を検出する。
【0057】
以上説明した本実施例によれば、第1の実施例と同様の作用効果が得られる。また、既に灯器が埋設されている空港においても、航空機検知センサとセンサ駆動部を設けるだけで良く、灯器駆動部や灯器の筺体構造を変更する必要がない。本発明の他の実施例である航空機の地上誘導装置を図14を用いて以下に説明する。本実施例は、センサ駆動部から出力される航空機検知信号を専用線を用いて点灯・消灯信号発生部に伝える航空機の地上誘導装置である。本実施例の構成について、主に第2の実施例の構成と異なる箇所について説明する。
【0058】
航空機検知センサ15a〜15nにはセンサ駆動部141a〜141nが接続され、センサ駆動部141a〜141nは専用線142により点灯・消灯信号発生部4aに接続される
センサ駆動部141aは図15に示すように、アンプ61,航空機有無判定部62,レギュレータ69、およびモデム151を有する。アンプ61,航空機有無判定部62,レギュレータ69は図6に示すものと同一である。モデム151は、航空機検知センサ15aで検知された移動物体を、航空機有無判定部62が航空機であると判定した場合に、航空機検知センサ15aのアドレス情報を点灯・消灯信号発生部4a内の航空機通過判定部10に出力する。
【0059】
本実施例によれば、第2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、航空機検知信号の電送に専用線142を用いることにより、多量のデータを伝送することが可能となり、1つの系統に多数の灯器および航空機検知センサを接続することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明では、第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第1航空機と第2航空機との間にある灯器を点灯し、第1航空機が第2誘導経路からはずれた場合は、第2誘導経路にある灯器を第2目標位置まで点灯することにより、後続する第2航空機を待機させることなく、先行する第1航空機と同時に誘導させて、かつ、後続する第2航空機のパイロットに混乱を与えることなく第2航空機の誘導経路を提示することを実現出来る。
【0061】
また、第2の発明では、第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第1航空機と第2航空機との間にある灯器を点灯し、第1航空機が第2誘導経路からはずれた場合は、第2誘導経路からはずれた第1誘導経路にある灯器のうち、第1航空機が通過した灯器を消灯することを特徴とすることにより、後続する第2航空機を待機させることなく、先行する第1航空機と同時に誘導させて、かつ、不要な第1誘導経路の灯器を消灯することで後続する第2航空機のパイロットに混乱を与えることなく正確に第2誘導経路に誘導することを実現出来る。
【0062】
また、第3の発明では、第2航空機に対する第2誘導経路と、第2航空機の前方を先行する第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に前記第1航空機が位置しているか判定する判定手段を備え、判定手段が共通部分に第1航空機が位置すると判定した場合、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第2航空機と第1航空機との間にある灯器を点灯し、判定手段が共通部分に第1航空機が位置しないと判定した場合、第2誘導経路にある灯器を第2航空機の目標位置まで点灯することで、後続する第2航空機を待機させることなく、先行する第1航空機と同時に誘導させて、かつ、後続する第2航空機のパイロットに混乱を与えることなく第2航空機の誘導経路を提示することを実現出来る。
【0063】
また、第4の発明では、第2航空機に対する第2誘導経路と、第2航空機の前方を先行する第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に第1航空機が位置しているか判定する判定手段を備え、判定手段が共通部分に第1航空機が位置すると判定した場合、第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち第1航空機と第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、第2航空機と第1航空機との間にある灯器を点灯し、判定手段が共通部分に第1航空機が位置しないと判定した場合、第1誘導経路のうち共通部分以外にあり、かつ第1航空機が通過した部分にある灯器を消灯することで、後続する第2航空機を待機させることなく、先行する第1航空機と同時に誘導させて、かつ、不要な第1誘導経路の灯器を消灯することで後続する第2航空機のパイロットに混乱を与えることなく正確に第2誘導経路に誘導することを実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である航空機の地上誘導装置の構成図である。
【図2】図1の灯器・センサ駆動部13a,灯器14a、および航空機検知センサ15aの構造図である。
【図3】図1の灯器制御部2における処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図3のステップ33における処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図1のタイミング調整部8の出力,図6のタイミング調整部134の出力、および電源電流信号を示す図である。
【図6】図1の灯器・センサ駆動部13aの構成を示す図である。
【図7】図1の実施例における灯器の点灯および消灯の例を示す図である。
【図8】図1の灯器制御部2における処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図8のステップ82における処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例である航空機の地上誘導装置の構成図である。
【図11】図10の灯器駆動部102aの構成図である。
【図12】図10のセンサ駆動部103aの構成図である。
【図13】図10のセンサ駆動部103a、および航空機検知センサ15aの構造図である。
【図14】本発明の他の実施例である航空機の地上誘導装置の構成図である。
【図15】図14のセンサ駆動部141aの構成図である。
【図16】従来の航空機の地上誘導装置における灯器の点灯例を示す図である。
【符号の説明】
1…目標位置入力部、2…灯器制御部、3…誘導経路記憶部、4a〜4c…点灯・消灯信号発生部、11,12a〜12n…トランス、13a〜13n…灯器・センサ駆動部、14a〜14n…灯器、15a〜15n…航空機検知センサ、16…定電流供給装置、17…灯火状態表示部、18…電力線。
Claims (10)
- 第1,第2航空機をそれぞれ第1,第2誘導経路を介して、それぞれの第1,第2目標位置まで誘導する航空機の地上誘導方法において、
前記第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、前記第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち前記第1航空機と前記第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、前記第1航空機と前記第2航空機との間にある灯器を点灯し、
前記第1航空機が前記第2誘導経路からはずれた場合は、前記第2誘導経路にある灯器を前記第2目標位置まで点灯することを特徴とする航空機の地上誘導方法。 - 請求項1の航空機の地上誘導方法において、
前記第1航空機が前記第2誘導経路からはずれた場合は、前記第2誘導経路からはずれた前記第1誘導経路にある灯器のうち、前記第1航空機が通過した灯器を消灯することを特徴とする航空機の地上誘導方法。 - 第1,第2航空機をそれぞれ第1,第2誘導経路を介して、それぞれの第1,第2目標位置まで誘導する航空機の地上誘導方法において、
前記第2航空機が第2目標位置まで進行する第2誘導経路に、先行する第1航空機が位置する場合は、前記第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち前記第1航空機と前記第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、前記第1航空機と前記第2航空機との間にある灯器を点灯し、
前記第1航空機が前記第2誘導経路からはずれた場合は、前記第2誘導経路からはずれた前記第1誘導経路にある灯器のうち、前記第1航空機が通過した灯器を消灯することを特徴とする航空機の地上誘導方法。 - 請求項1の航空機の地上誘導方法において、
前記第1航空機が前記第2誘導経路からはずれた場合は、前記第2誘導経路にある灯器を前記第2目標位置まで点灯することを特徴とする航空機の地上誘導方法。 - 請求項1から請求項4のうちの一つの請求項における航空機の地上誘導方法において、
前記第1目標位置は第1スポットであり、前記第2目標位置は前記第1スポットとは異なる第2スポットであることを特徴とする航空機の地上誘導方法。 - 航空機を目標位置まで誘導するための誘導経路を複数記憶している誘導経路記憶手段と、
航空機に対する前記誘導経路を前記誘導経路記憶手段から選択する誘導経路選択手段と、
選択された前記誘導経路に埋設された複数の灯器を点灯する灯器制御手段を備えた航空機の地上誘導装置において、
前記誘導経路選択手段によって、第1,第2の航空機に対してそれぞれ誘導経路が選択されて、前記第2航空機に対する第2誘導経路と、前記第2航空機の前方を先行する前記第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に前記第1航空機が位置しているか判定する判定手段とを備え、
前記灯器制御手段は、前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置すると判定した場合、前記第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち前記第1航空機と前記第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、前記第2航空機と前記第1航空機との間にある灯器を点灯し、前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置しないと判定した場合、前記第2誘導経路にある灯器を前記第2航空機の目標位置まで点灯することを特徴とする航空機の地上誘導装置。 - 請求項6の航空機の地上誘導装置において、
前記灯器制御手段は、前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置しないと判定した場合、前記第1誘導経路のうち前記共通部分以外にあり、かつ前記第1航空機が通過した部分にある灯器を消灯することを特徴とする航空機の地上誘導装置。 - 航空機を目標位置まで誘導するための誘導経路を複数記憶している誘導経路記憶手段と、
航空機に対する前記誘導経路を前記誘導経路記憶手段から選択する誘導経路選択手段と、
選択された前記誘導経路に埋設された複数の灯器を点灯する灯器制御手段を備えた航空機の地上誘導装置において、
前記誘導経路選択手段によって、第1,第2の航空機に対してそれぞれ誘導経路が選択されて、前記第2航空機に対する第2誘導経路と、前記第2航空機の前方を先行する前記第1航空機に対する第1誘導経路との共通部分に前記第1航空機が位置しているか判定する判定手段と、
前記灯器制御手段は、前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置すると判定した場合、前記第2誘導経路に埋設された複数の灯器のうち前記第1航空機と前記第2目標位置との間にある灯器を消灯し、かつ、前記第2航空機と前記第1航空機との間にある灯器を点灯し、
前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置しないと判定した場合、前記第1誘導経路のうち前記共通部分以外にあり、かつ前記第1航空機が通過した部分にある灯器を消灯することを特徴とする航空機の地上誘導装置。 - 請求項8の航空機の地上誘導装置において、
前記灯器制御手段は、前記判定手段が前記共通部分に前記第1航空機が位置しないと判定した場合、前記第2誘導経路にある灯器を前記第2航空機の目標位置まで点灯することを特徴とする航空機の地上誘導装置。 - 請求項6から請求項9のうちの一つの請求項における航空機の地上誘導装置において、
前記第1航空機の目標位置は第1スポットであり、前記第2航空機の目標位置は前記第1スポットとは異なる第2スポットであることを特徴とする航空機の地上誘導装置。
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