JP2016028357A - 車載装置 - Google Patents

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JP2016028357A JP2015226149A JP2015226149A JP2016028357A JP 2016028357 A JP2016028357 A JP 2016028357A JP 2015226149 A JP2015226149 A JP 2015226149A JP 2015226149 A JP2015226149 A JP 2015226149A JP 2016028357 A JP2016028357 A JP 2016028357A
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雅文 小林
Masafumi Kobayashi
雅文 小林
昌弘 戸谷
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昌弘 戸谷
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Abstract

【課題】 複数の交通信号制御機の信号灯色の表示予定に関する情報を、正確性を保ちつつまとめて車両に送信する交通システムを提供することを目的とする。【解決手段】 中央装置1は全ての交通信号制御機2A、2B、2C、2Dが次サイクルにおいて同期中となるか否かを判定し、同期中となると判定した場合には、次サイクルにおける各交通信号制御機2の目標オフセット、サイクル長、青時間を含む提供対象交差点信号情報を作成し、情報中継装置3に送信する。交通信号制御機2Aは、所定時間毎に現サイクルと次サイクルの各信号灯色の表示時間に関する基準交差点信号情報を作成し、情報中継装置3に送信する。情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報と基準交差点信号情報とに基づいて、各交通信号制御機2の信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の交通信号制御機の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信する交通システムに関する。
ある交通信号機のこれからの信号灯色の表示予定に関する信号情報を作成して車両に提供する技術が知られている(特許文献1)。この交通信号機(交通信号制御機)は、サイクル終了時点に、中央装置から送信された信号制御指令情報と呼ばれる信号灯器の各信号灯色の切替タイミングを決定しうるデータに基づいて、次サイクルの信号制御プランを作成し、このプランに基づいて交差点に流入する各道路における信号情報を作成する。交通信号機は作成した信号情報を光ビーコン等の路側通信装置を経由して車両に提供する。
また、近接する複数の交通信号機の信号情報(特に幹線上で連続する交通信号機の信号情報)を1つの路側通信装置からまとめて送る方法も提唱されている(特許文献2)。
特開2008−152680号公報 特許3286993号公報
しかしながら、特許文献2では、路側通信装置から送信される信号情報をどの装置がどのように作成するかについては開示されていない。また、送信される信号情報は、単にサイクル、スプリット、オフセットといった交通信号機(交通信号制御機)の信号制御の概要を示すパラメータのみであるため、この信号情報を受けた車両は、現時点で青信号の時間があと何秒継続するか、といった具体的な内容を把握することができない。
本発明者らは、複数の交通信号制御機の信号情報をまとめて車両に送信しようとする場合、上記の特許文献には示されていない、以下のような課題が存在することを見出した。
交通信号制御機が、中央装置から送られてくる信号灯器の各信号灯色の切替タイミング信号に基づいて信号灯色の切替を行う歩進制御で動作しているのではなく、サイクル毎や所定の周期毎に中央装置から送られてくる信号制御指令情報に基づいて信号灯器の各信号灯色の切替タイミングを決定し、そのタイミングに応じて信号灯色の切替を行うテーブル制御で動作している場合、中央装置は交通信号制御機に対し信号制御指令情報によって大まかな制御に関する指示はするものの、実際にどのように信号灯色を切り替えるかについては各交通信号制御機が決定するため、中央装置では正確な信号情報を作成することは困難である。
例えば、中央装置が各交通信号制御機について設定したサイクル長、スプリット、オフセットといった信号制御パラメータを活用して、中央装置が各交通信号制御機の信号情報を作成しようとしても、中央装置が各交通信号制御機に対して設定するオフセットは目標値であり(このオフセットを目標オフセットという)、実際に交通信号制御機が実行しているオフセット(このオフセットを実行オフセットという)は目標オフセットと異なっている場合がある。
具体的に説明すると、中央装置は定期的(例えば、15分毎)に目標オフセットの値を更新し、これを信号制御指令情報に含めて交通信号制御機に送信しており、交通信号制御機は信号制御指令情報に含まれる目標オフセットを再現するべく、サイクル開始時点を早めたり遅くしたりする、つまり、サイクル長を短縮したり延長したりすることで、実行オフセットを目標オフセットに近づけようとする。
しかし、1サイクルで変更可能なサイクル長の変動量(これを追従幅という)は、予め中央装置によって、例えば、サイクル長の−1/8から+1/8までの範囲内というように決められており、交通信号制御機がこの変動量を超えてサイクル長を変動させる場合には、複数サイクルにわたって段階的にサイクル長を調整するオフセット追従と呼ばれる処理を行う必要がある。このオフセット追従のため、サイクル毎の中央装置が把握している目標オフセットと実際に交通信号制御機が実行した実行オフセットとは異なっている場合がある。
よって、中央装置が把握している交通信号制御機の目標オフセットからサイクル開始時点を算出しても、実際の交通信号制御機のサイクル開始時刻とは異なっている場合があり、このようなサイクル開始時刻に基づく信号情報を作成しても、正確性に欠けるという問題がある。
そこで、各交通信号制御機がそれぞれ自身の信号情報を作成して、路側通信装置もしくはある特定の1台の交通信号制御機(例えば、信号情報を受信する車両が最初に通過する交差点の交通信号制御機)に信号情報を集約する方法が考えられる。
しかし、この場合、正確な信号情報は各交通信号制御機によってしか作成できないが、それらを集約して車両に送信する場合に、各信号情報間に時間差が生じないように調整することが難しいという問題がある。具体的には以下のようなことである。
例えば、ある時点で、複数の交通信号制御機から路側通信装置に対して信号情報がほぼ同時に到着した場合、もし各交通信号制御機で信号情報を作成したタイミングが異なっているのなら、受信した信号情報を単純に貼り合せてしまうと、各交通信号制御機の信号情報間に時間差が生じてしまう。
また、路側通信装置が設置された地点の直近交差点の交通信号制御機は当該路側通信装置と直接通信線で接続されることがあるが、この交通信号制御機以外の複数の交通信号制御機と上記路側通信装置との間は直接通信線で接続されることは稀であり、これらの間で行われる通信は、各交通信号制御機と接続された中央装置側のルータ等の装置を経由して行われるのが一般的である。従って、通信には一定の所要時間が生じ、その所要時間も交通信号制御機ごとに異なる。さらに、同じ交通信号制御機であっても、その時に行われている中央装置と各交通信号制御機等との他の通信の影響により、所要時間には揺らぎが生じる。
信号情報を作成するタイミングを交通信号制御機間で同期させる方法も考えられるが、交通信号制御機間で厳密に同期を取るためには、各交通信号制御機に共通の同期信号を受信(例えばGPS信号を受信)させる必要があり、かかる受信手段を全部の交通信号制御機に持たせるのはコストがかかる。また、仮に同期をさせた上で各交通信号制御機が同じタイミングで(例えば毎秒)信号情報を作成して送信するようにしたとしても、信号情報が路側通信装置に到着するまでの所要時間が異なっている場合には、受信した信号情報を単純に貼り合せると、誤って異なるタイミングで作成された信号情報を貼り合わせてしまう可能性がある。
また、路側通信装置が、同じタイミングで作成された全部の信号情報が到着するまで待って、それらの信号情報を貼り合わせるということも考えられるが、信号灯器の表示との時間差が生じないようにリアルタイムに信号情報を車両に送信するということはできなくなる。
こういった問題を解決するためには、例えば、路側通信装置と各交通信号制御機との間に直接の通信路を設けて通信遅延が無視できる程度に高速化する方法や、通信遅延時間を都度精度良く測定する手段を別途設けた上で全ての交通信号制御機と路側通信装置との間の通信遅延時間を補正してから情報を送出する方法等が考えられるが、これらの対応をするのはコストがかかり、非現実的である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、交通管制システムの現在の構成を大幅に変更することなく、複数の交通信号制御機の信号灯色の表示予定に関する情報を、正確性を保ちつつまとめて車両に送信する交通システムを提供することを目的とする。
(1)第1発明の交通システムは、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機と、前記交通信号制御機が前記信号灯器の信号灯色の表示を制御するために用いる信号制御パラメータ情報を、前記複数の交通信号制御機それぞれに対して作成する中央装置と、前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置とを備え、前記中央装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報を含む複数交差点信号情報を前記情報作成装置に送信するように構成されており、前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、「基準交通信号制御機」という)は、自己のサイクル長よりも短い所定の第一周期毎に、自己が制御する前記信号灯器の信号灯色の表示予定時間を含む基準交差点信号情報を、前記情報作成装置に送信するように構成されており、前記情報作成装置は、前記基準交差点信号情報に基づいて前記基準交通信号制御機の所定の第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を算出するように構成されており、前記情報作成装置は、算出した前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記複数交通信号情報とに基づいて、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されているものである。
ここで、サイクルとは、信号灯器の信号灯色の表示が一巡することといい、サイクル長とは、信号灯器の信号灯色の表示が一巡する時間をいう。
第1発明によれば、中央装置は、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報を作成して、これらの信号制御パラメータ情報を含む複数交差点信号情報を情報作成装置に送信する。情報作成装置は、複数交差点信号情報に含まれる基準交通信号制御機から所定の第一周期毎(例えば、1秒毎)に送られてくる信号灯色の表示予定時間を含む基準交差点信号情報に基づいて、基準交通信号制御機の所定の第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を算出する。そして、情報作成装置は、このサイクル開始時点からの経過時間と受信した複数交差点信号情報とに基づいて、上記第一サイクルにおける複数交差点信号灯色表示情報を作成する。
中央装置が複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報というマクロな情報を一括して作成し、これらの情報間の時間的な同期を保ちつつ、情報作成装置が基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間というミクロな情報を算出することで、実際の時間軸との整合性を保つことができる。
これにより、複数交差点信号灯色表示情報を、正確性を保ちつつ、車両に送信することができる。また、車両はこの複数交差点信号灯色表示情報に基づいて、複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(2)また、前記第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
ここで、同期中とは、オフセット追従が完了して、中央装置が作成したオフセット(目標オフセット)と、交通信号制御機が実際に実行したオフセット(実行オフセット)とが一致していることをいう。
この構成によれば、中央装置が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータ情報と、これらの交通信号制御機が実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果とのずれが、複数交差点信号灯色表示情報に与える影響がなくなる。
従って、複数交差点信号灯色表示情報を、正確性を保ちつつ、車両に送信することができる。また、車両はこの複数交差点信号灯色表示情報に基づいて、複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(3)また、前記第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機のそれぞれが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機のうち、前記判定手段が同期中となると判定した前記交通信号制御機のみについて、前記第一サイクルにおける信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機のうち、オフセット追従中となっているために実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果が、中央装置が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータ情報とずれている交通信号制御機については、複数交差点信号灯色表示情報において信号灯色の表示予定が含まれない。
従って、複数交差点信号灯色表示情報を、正確性を保ちつつ、車両に送信することができる。また、車両はこの複数交差点信号灯色表示情報に基づいて、複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(4)また、前記第一サイクルから所定数サイクル以内において、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、中央装置が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータ情報と、これらの交通信号制御機が実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果とのずれが、複数交差点信号灯色表示情報に与える影響が少なくなる。
従って、複数交差点信号灯色表示情報を、ある程度の正確性を保ちつつ、車両に送信することができる。また、車両はこの複数交差点信号灯色表示情報に基づいて、複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(5)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、目標となるオフセットである目標オフセットと、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、前記判定手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記目標オフセットと、前記オフセット基準時刻と、前記追従幅と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、同期中となるか否かを判定するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数と、これらの交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻、及び追従幅とに基づいて、これらの交通信号制御機それぞれが同期中となるか否かを判定するので、正確な判定が可能となる。
(6)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及び追従幅と、これらの交通信号制御機それぞれの、車両が進入する方向での青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(7)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第三サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(8)また、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおけるサイクル開始時刻を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されていることが好ましい。
(9)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻と、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御パラメータに含まれる上記第三サイクルにおける追従幅とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(10)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻と、前記第三サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットと、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御パラメータ情報に含まれる上記第三サイクルにおける目標オフセット及び追従幅とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(11)また、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおいて実行されたサイクル長である実行サイクル長を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されていることが好ましい。
(12)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅が含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及び追従幅と、車両が進入する方向での青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(13)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第三サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(14)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御パラメータに含まれる上記第三サイクルにおける追従幅とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(15)また、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットは、最小値及び最大値を含んでいることが好ましい。
(16)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットと、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、これらの従属交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御パラメータ情報に含まれる上記第三サイクルにおける目標オフセット及び追従幅とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、基準交通信号制御機の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(17)また、前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記第三サイクルにおいて実行されたサイクル長である実行サイクル長を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されていることが好ましい。
(18)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長、前記第一サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値を算出する第二算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記青時間の最小値及び最大値と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれの、車両が進入する方向での上記第一サイクルにおける青時間の最小値及び最大値を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信する。これらの青時間の最小値及び最大値は、これらの交通信号制御機それぞれに対応する上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅に基づいて算出したものであるから、車両はこれらの情報に基づいて、各交差点の青信号の時間帯をある程度正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(19)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの交通信号制御機それぞれに対応する上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及び追従幅と、これらの交通信号制御機それぞれの、車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(20)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、さらに前記第二サイクルにおける予定となるサイクル長である予定サイクル長が含まれており、前記算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記予定サイクル長とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第一サイクルにおける前記青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長及びオフセット基準時刻と、これらの交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおけるサイクル開始時刻及び各階梯の実行秒数とから、これらの交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御実行情報に含まれる上記第二サイクルにおける予定サイクル長とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(21)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅が含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長と、これらの交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御パラメータ情報に含まれるサイクル長及び追従幅と、車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(22)また、前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、さらに前記第二サイクルにおける予定となるサイクル長である予定サイクル長が含まれており、前記算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記予定サイクル長とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第一サイクルにおける前記青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、これらの交通信号制御機それぞれに対応する信号制御実行情報に含まれる上記第一サイクルより2つ前のサイクルである第二サイクルにおける実行オフセット及び各階梯の実行秒数とから、これらの交通信号制御機それぞれに対応する上記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらにこの第三サイクルにおける実行オフセットと、上記第三サイクルにおけるサイクル長と、上記信号制御実行情報に含まれる上記第二サイクルにおける予定サイクル長とに基づいて、上記第一サイクルにおける実行オフセットを算出し、この第一サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御パラメータ情報に含まれる上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅と、上記第一サイクルにおける青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に送信するので、車両はこれらの情報に基づいて、それぞれの交通信号制御機の動きに即した各交差点の青信号の時間帯を正確に予測することができる。
従って、車両は複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(23)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットが含まれており、前記情報作成装置は、さらに、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記目標オフセットを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
(24)また、前記複数交差点信号灯色表示情報には、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅が含まれることが好ましい。
この構成によれば、この複数交差点信号灯色表示情報を受け取った車両は、これに含まれる地点感応制御の感応幅を考慮して各交差点の青信号の時間帯を予測することができるため、複数の交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
(25)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅に基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値を算出する第三算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記青時間の最小値及び最大値を含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれの地点感応制御の感応幅から算出した青時間の最小値及び最大値を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するため、この情報を受け取った車両は、この情報に含まれる青時間の最小値及び最大値に基づいて、各交差点の青信号の時間帯を少ない演算量で予測することができる。
(26)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおけるスプリットが含まれており、前記第三算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記スプリットに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での基準となる青時間(以下、「基準青時間」という)を算出し、さらに、前記基準青時間に前記感応幅の最小値を加えて前記青時間の最小値を算出するとともに、前記基準青時間に前記感応幅の最大値を加えて前記青時間の最大を算出するように構成されていることが好ましい。
(27)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおけるスプリットが含まれており、前記第三算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記スプリットに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での基準となる青時間(基準青時間)を算出し、さらに、前記基準青時間に前記感応幅の最小値を加えて前記感応幅の最大値を差し引くことにより前記青時間の最小値を算出するとともに、前記基準青時間に前記感応幅の最大値を加えて前記感応幅の最小値を差し引くことにより前記青時間の最大を算出するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれの地点感応制御の感応補正を考慮して算出した青時間の最小値及び最大値を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するため、この情報を受け取った車両は、この情報に含まれる青時間の最小値及び最大値に基づいて、各交差点の青信号の時間帯をより厳密に予測することができる。
(28)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおいて地点感応制御を実行した結果延長又は短縮した時間である感応変動値とが含まれており、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおける前記感応変動値と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれの地点感応制御の感応補正を考慮して算出した実行オフセットの最小値及び最大値を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するため、この情報を受け取った車両は、この情報に含まれる実行オフセットの最小値及び最大値に基づいて、各交差点の青信号の時間帯をより厳密に予測することができる。
(29)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおいて地点感応制御を実行した結果延長又は短縮した時間である感応変動値とが含まれており、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおける感応変動値と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の交通信号制御機それぞれの地点感応制御の感応補正を考慮して算出した実行オフセットの最小値及び最大値を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するため、この情報を受け取った車両は、この情報に含まれる実行オフセットの最小値及び最大値に基づいて、各交差点の青信号の時間帯をより厳密に予測することができる。
(30)また、前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長と、当該青信号の終了時点の最短及び最長とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、この複数交差点信号灯色表示情報を受け取った車両は、これに含まれる各交差点の青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長から、青信号の時間帯を直接把握することができるため、これらの交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を容易に算出することができる。
(31)また、前記基準交差点は、前記車両が最初に到達する交差点であることが好ましい。
(32)また、前記基準交差点は、重要交差点であり、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点は、前記重要交差点と同一のサブエリアに含まれる交差点であれば、複数の交差点は同一のサイクル長で動作し、系統が取れていることから、車両はこれらの交差点を青信号で通過しやすいので、特に好ましい。
(33)第2発明の交通システムは、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、所定の第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置とを備えるものである。
(34)第3発明の交通システムは、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、所定の第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機のそれぞれが同期中となるか否かを判定する判定手段と、前記複数の交通信号制御機のうち、前記判定手段が同期中となると判定した前記交通信号制御機のみについて、前記第一サイクルにおける信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置とを備えるものである。
(35)第4発明の交通システムは、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、所定の第一サイクルから所定数サイクル以内において、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置とを備えるものである。
(36)第5発明の情報作成装置は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機それぞれの、所定の第一サイクルにおける車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長と、当該青信号の終了時点の最短及び最長とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する作成手段を備えるものである。
(37)第6発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長及び前記車両が進入する方向での青時間と、前記複数の交差点のうちの一の交差点(基準交差点)に設置された交通信号制御機(基準交通信号制御機)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットとを含むものである。
(38)第7発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅、及び前記車両が進入する方向での青時間と、前記複数の交差点のうちの一の交差点(基準交差点)に設置された交通信号制御機(基準交通信号制御機)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットとを含むものである。
(39)第8発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅、及び前記車両が進入する方向での青時間と、前記複数の交差点のうちの一の交差点(基準交差点)に設置された交通信号制御機(基準交通信号制御機)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットとを含むものである。
(40)第9発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長と、前記複数の交差点のうちの一の交差点(基準交差点)に設置された交通信号制御機(基準交通信号制御機)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間及び前記車両が進入する方向での青時間と、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセット、並びに前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値とを含むものである。
(41)また、前記データ構造は、さらに、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅を含むことが好ましい。
(42)また、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での前記青時間は、最小値及び最大値を含むことが好ましい。
(43)また、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットは、最小値及び最大値を含むことが好ましい。
(44)第10発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の終了時点の最短及び最長と、前記複数の交差点のうちの一の交差点(基準交差点)に設置された交通信号制御機(基準交通信号制御機)の前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点と、前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(従属交通信号制御機)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長とを含むものである。
(45)第11発明のデータ構造は、複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、所定の基準時点からの経過時間と、前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、前記車両が進入する方向での青時間、実行したオフセットである実行オフセット、及び1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とを含むものである。
本発明によれば、複数の交通信号制御機の信号灯色の表示予定に関する情報を、正確性を保ちつつまとめて車両に送信することができる。
本発明に係る交通システムの概要を示す模式図である。 中央装置の構成の一例を示すブロック図である。 信号制御指令情報のフォーマットの一例を示す図である。 中央装置が同期中となるサイクルを予測する処理の流れを示す図である。 基準交差点信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 情報中継装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 中央装置が提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機についてサイクル長、オフセットなどの信号制御パラメータを新たに設定(更新)した時点のサイクル(更新前サイクル)とその1つ前のサイクルである更新前々サイクルにおける、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果と中央装置の動作結果を示す図である。 提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前々サイクルにおいて、中央装置がこれらの交通信号制御機に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻を示す図である。 提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前サイクルにおいて、中央装置がこれらの交通信号制御機に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅を示す図である。 提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前サイクルの次サイクル(更新後サイクル=1サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。 提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の1サイクル目の次サイクル(2サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。 提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の2サイクル目の次サイクル(3サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。 1サイクル目から3サイクル目において実施形態1の情報中継装置が作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示す図である。 1サイクル目から3サイクル目において実施形態2の情報中継装置が作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示す図である。 1サイクル目から3サイクル目において実施形態3の情報中継装置が作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示す図である。 実施形態4におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態4において、中央装置が1サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 実施形態4において、中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 1サイクル目から3サイクル目において実施形態4の情報中継装置が作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示す図である。 実施形態5におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態5において、中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 実施形態5において、中央装置が3サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 1サイクル目から3サイクル目において実施形態5の情報中継装置が作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示す図である。 実施形態6におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態7におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態8におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態9におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態10におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態11におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施形態12において、中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 実施形態12において、中央装置が3サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示す図である。 実施形態12におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[1.実施形態1]
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明に係る交通システムの概要を示す模式図である。交通システムは、中央装置1、交通信号制御機2、情報中継装置(情報作成装置)3、路側通信装置4などを含む。
中央装置1は、交通管制センター内に設置されており、各交差点IS(図1では、交差点ISA、ISB、ISC、ISD)に設置された交通信号制御機2(図1では、交通信号制御機2A、2B、2C、2D)及び情報中継装置3と通信回線で接続されている。なお、中央装置1は、交通管制センター内に設置されず、道路上に設置されていても良い。
主道路RM上には、従道路RSAと交わる交差点ISA、従道路RSBと交わる交差点ISB、従道路RSCと交わるISC、従道路RSDと交わる交差点ISDがあり、交差点ISAは重要交差点であり、交差点ISB、ISC、ISDは交差点ISAと同一のサブエリアに含まれる一般交差点である。
ここで、重要交差点、一般交差点、サブエリアの各用語の定義は下記の通りである。
・ 重要交差点:普段から負荷率が大きくボトルネックになることが多い交差点のことを重要交差点といい、一般に、幹線・準幹線道路相互の交差点がこれに該当する。
・ 一般交差点:重要交差点に比べて従道路の交通需要が少なく、例えば単に横断歩行者の青信号の時間を確保すればよいような交差点のことを一般交差点という。
・ サブエリア:常に同一のサイクル長を与える交差点群の最小単位をサブエリアという。なお、信号灯色の表示が一巡することを1サイクルといい、1サイクルの所要時間をサイクル長という。
情報中継装置3と路側通信装置4は重要交差点(図1では、交差点ISA)に設置されており、情報中継装置3は通信回線を介して重要交差点に設置された交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)と路側通信装置4とも接続されており、中央装置1と路側通信装置4との間の通信データを中継する機能を有する。
路側通信装置4は、主道路RMを交差点ISAに向かって走行する車両6に搭載された車載装置5に対し、交差点ISAを含む複数の交差点ISの交通信号制御機2それぞれの信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報(複数交差点信号灯色表示情報)を送信する。
車載装置5は、このグリーンウェーブ信号情報を受信し、この情報に基づいて各交差点ISの交通信号制御機2の主道路RM方向の青信号の時間帯を求め、各交差点ISを青信号の間に通過することができるように、最適な走行速度の範囲を算出する。車両6は、この走行速度の範囲内で走行することにより、各交差点ISを青信号の間に通過することができるため、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の排出量を少なくすることができる。
グリーンウェーブ信号情報に信号表示の予定を含める対象となる複数の交差点IS(図1では交差点ISA、ISB、ISC、ISD)を以下では提供対象交差点と呼ぶこととする。
提供対象交差点は、路側通信装置4から情報を受信する車載装置5の搭載車両6から見て、最初に通過する交差点である基準交差点と、それに続いて通過する他の1又は複数の交差点である従属交差点から構成される。図1では、交差点ISAが基準交差点であり、交差点ISB、ISC、ISDが従属交差点となっている。
図1のように、提供対象交差点における基準交差点を重要交差点とし、従属交差点をその重要交差点と同一のサブエリアに含まれる一般交差点として、これらの提供対象交差点に関するグリーンウェーブ信号情報を車両6(車載装置5)に提供すると、これらの提供対象交差点は同一のサイクル長で動作し、系統が取れていることから、車両6はこれらの交差点を青信号で通過しやすいので、特に好ましい。
なお、提供対象交差点における基準交差点を重要交差点とせずに一般交差点としても良く、また、従属交差点には一般交差点だけでなく、重要交差点が含まれていても良い。
また、提供対象交差点は同一のサブエリアに含まれる交差点のみで構成されていなくても良く、例えば、基準交差点があるサブエリアに含まれており、従属交差点が別のサブエリアに含まれていても良い。
〔中央装置1〕
中央装置1は、各道路に設置された不図示の車両感知器から車両感知情報を収集して、この情報から各交差点IS周辺の交通情報を算出する。そして、この交通情報に基づいて各交差点ISの交通信号制御機2の信号制御パラメータを算出する。信号制御パラメータは交通信号制御機2が交差点ISに設置された信号灯器の各信号灯の点灯、消灯及び点滅を制御するために必要な情報であり、詳細は後述する。中央装置1は、信号制御パラメータを含む信号制御指令情報を作成し、それを対応する交通信号制御機2に送信する。
図2は、中央装置の構成の一例を示すブロック図である。中央装置1は、演算部101、記憶部102、送受信部103、時計部104などを備える。
演算部101は、1又は複数のコンピュータから構成されており、装置全体の制御を行う。また、演算部101は、後述する提供対象交差点信号情報作成処理などの各種の演算処理を行う。これらの各種の演算処理は、CD−ROMやハードディスクなどの所定の記憶媒体に記録されたコンピュータプログラムを、演算部101のコンピュータが実行することにより行われる。
記憶部102は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、演算部101による各種の演算処理の結果や、送受信部103が受信した各種情報を記憶する。
送受信部103は、車両感知器から所定時間(例えば、30秒)毎に送られてくる車両感知情報や、交通信号制御機2からサイクル毎に送られてくる信号制御実行情報などを受信する。信号制御実行情報は、交通信号制御機2の信号制御の実行結果を含む情報であり、詳細は後述する。
また、送受信部103は、信号制御指令情報などを交通信号制御機2に送信し、また、提供対象交差点信号情報(複数交差点信号情報)を情報中継装置3に送信する。提供対象交差点信号情報は、提供対象交差点信号情報作成処理で作成される情報であり、詳細は後述する。
時計部104は、時刻情報を取得する。
演算部101は、所定時間毎に送受信部103が受信した車両感知情報に基づいて、各交差点IS周辺の交通情報を算出するとともに、この交通情報に基づいて各交差点ISの交通信号制御機2の信号制御パラメータを設定する。
信号制御パラメータには、サイクル長、スプリット、オフセット等が含まれており、スプリット、オフセットのそれぞれの定義は下記の通りである。
・ スプリット:交差点の各流入路に対して与えられる通行権を現示といい、1サイクルに占める各現示の時間比率をスプリットという。
・ オフセット:系統制御において、各交通信号機制御機の1サイクルの開始時点にもたせるずれをオフセットという。基準となる交差点の1サイクルの開始時点に対するずれを絶対オフセットといい、隣接する交差点の1サイクルの開始時点に対するずれを相対オフセットという。
演算部101は、例えば、15分毎にサイクル長、オフセットを設定し、1分毎にスプリットを設定する。なお、実施形態1においては、絶対オフセットを設定するものとし、基準となる交差点はサブエリアに含まれる交差点群のうちの重要交差点(図1では交差点ISA)とする。
演算部101は、設定した信号制御パラメータを含む信号制御指令情報を作成し、所定時点(例えば、交通信号制御機2のサイクル終了時点直前)に対応する交通信号制御機2に送信する。
図3は、信号制御指令情報のフォーマットの一例を示す図である。
信号情報指令情報には、サイクル長、スプリット、オフセット(値)(信号制御指令情報に含めたオフセット(値)を、以下、目標オフセットという)の他に、オフセット基準時刻、追従幅(図3のオフセット動作種別に含まれている)なども含まれている。
オフセット基準時刻とは、オフセットの秒数を計時する際の基準となる時刻であり、オフセット基準時刻にオフセットの秒数とサイクル長の倍数を加算した時刻がサイクル開始時刻となる。
追従幅とは、上述したように、1サイクルで変更可能なサイクル長の変動量であり、例えば、サイクル長を伸ばす方向にはサイクル長の1/4又は1/8(+1/4又は+1/8と表す)、サイクル長を縮める方向にはサイクル長の1/8(−1/8と表す)などのように設定される。
以下、中央装置1の演算部101が行う提供対象交差点信号情報作成処理について説明する。
交通信号制御機2は、サイクル開始後の所定時点(例えば、サイクル開始時点から3秒経過後)に現サイクルの1つ前のサイクルである前サイクルにおける信号制御の実行結果を含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。信号制御実行情報には、交通信号制御機2が上記前サイクルで実行したオフセット、サイクル開始時刻、サイクルを構成する各階梯(ステップ)の実行秒数、地点感応制御の感応変動値(短縮又は延長)などが含まれている。なお、信号制御実行情報に含まれるオフセットを実行オフセットという。また、本実施形態では、オフセットとして、絶対オフセットを採用するものとする。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数等(つまり、前サイクルにおけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数等)と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻、追従幅等(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻、追従幅等)とに基づいて、これらの交通信号制御機2の全てが現サイクルの1つ後のサイクルである次サイクルにおいて同期中となるか否かを判定する。
ここで、同期中とは、交通信号制御機2が中央装置1からの信号制御指令情報に含まれるサイクル長、スプリット、目標オフセット、オフセット基準時刻などを再現するように、信号制御を実行している状態をいう。例えば、信号制御指令情報にサイクル長100秒、主道路方向と従道路方向のスプリット50秒:50秒、目標オフセット10秒、オフセット基準時刻10時00分00秒という情報が含まれている場合、サイクル長が100秒、主道路方向と従道路方向のスプリットが50秒:50秒、実行オフセットが10秒、サイクル開始時刻が10時00分00秒+10秒+100秒×n(nは自然数)となるように、信号制御を実行していると、そのサイクルにおいて交通信号制御機2は同期中となる。
具体的には、中央装置1の演算部101は、まず、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、オフセットを更新したサイクル(以下、更新前サイクルという)の次サイクル(以下、更新後サイクルという)終了時点の所定時間前(例えば、10秒前)において、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれについて、更新前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット(つまり、更新後サイクルにおける目標オフセット)と、更新後サイクルにおける実行オフセットとを比較する。
ここで、更新後サイクルにおける実行オフセットは、次のように算出する。まず、演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれから更新後サイクルに受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、更新前サイクルにおけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、更新後サイクルにおけるサイクル開始時刻を算出する。次いで、演算部101は、算出した更新後サイクルにおけるサイクル開始時刻と、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及びオフセット基準時刻(つまり、更新後サイクルにおけるサイクル長及びオフセット基準時刻)とに基づいて、更新後サイクルにおける実行オフセットを算出する。
演算部101は、更新後サイクルにおける目標オフセットと更新後サイクルにおける実行オフセットの値が同じであれば、更新後サイクルにおいて同期中となると判定し、両者の値が異なれば、次に、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、更新後サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)と、算出した更新後サイクルにおける実行オフセットとに基づいて、何サイクルでオフセット追従(以下、単に追従という)が完了し、同期中となるかを予測する。そして、演算部101は、上記交通信号制御機2それぞれについて同期中となるサイクルを記憶部102に記憶しておく。
以上の中央装置が同期中となるサイクルを予測する処理の流れをまとめたものが図4である。
そして、演算部101は、前記所定時点(提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、記憶部102に記憶している各交通信号制御機2の同期中となるサイクルに基づいて、これらの交通信号制御機2の全てが次サイクルにおいて同期中となると判定した場合には、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータに基づいて主道路方向の青時間(基準青時間ともいう)を算出する。この青時間には青信号の時間の他、青矢印の時間などが含まれていても良い。そして、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるオフセット(目標オフセット)及びサイクル長(つまり、次サイクルにおける目標オフセット及びサイクル長)、上記の算出した主道路方向の青時間を含む提供対象交差点信号情報を作成し、情報中継装置3に送信する。
一方、演算部101は、提供対象交差点を構成する交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルにおいて同期中とならないと判定した場合には、これらの交通信号制御機2それぞれの目標オフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。なお、ヌル値を設定した提供対象交差点信号情報を送信する代わりに、提供対象交差点信号情報を作成しない旨の情報を送信しても良い。
〔交通信号制御機2〕
交通信号制御機2は、中央装置1から送られてきた信号制御指令情報を受信し、この信号制御指令情報に基づいて次サイクルの信号制御プラン、すなわち、信号灯器の各信号灯色の切替タイミングなどを算出し、この信号制御プランに基づいて交差点に設置された信号灯器(不図示)の各信号灯の点灯、消灯及び点滅を制御する。
交通信号制御機2は、信号制御指令情報に含まれるサイクル長、スプリット、目標オフセット、オフセット基準時間などを実行するように信号制御プランを作成するが、次サイクルのみでは目標オフセットを実行できない場合には、上述の追従を行って、複数サイクルで目標オフセットを実行する。
交通信号制御機2は、上述したように、サイクル開始後の所定時点(例えば、サイクル開始時点から3秒経過後)に前サイクルにおける信号制御実行情報を中央装置1に送信する。この信号制御実行情報には、前サイクルにおける実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数、地点感応制御の感応変動値(短縮又は延長)などが含まれている。
また、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうち、基準交差点に設置された交通信号制御機2(図1では、交通信号制御機2A)は、自己のサイクル長よりも短い所定時間毎(例えば、1秒毎)に現サイクルの信号制御プラン及び作成した次サイクルの信号制御プランに基づいて、現サイクルと次サイクルの各信号灯色の表示時間に関する基準交差点信号情報を作成し、情報中継装置3に送信する。
なお、基準交差点に設置された交通信号制御機を基準交通信号制御機、従属交差点に設置された交通信号制御機を従属交通信号制御機ともいう。図1では、交通信号制御機2Aが基準交通信号制御機であり、交通信号制御機2B、2C、2Dが従属交通信号制御機である。
図5は、基準交差点信号情報のフォーマットの一例を示す図である。
「方路」とは、交差点ISに流入する道路のことをいい、流入路と同義である。「方路数」とは、方路の数のことである。例えば、図1では、交差点ISAの方路数は4になる。
「情報提供灯色数」とは、基準交差点信号情報に含める信号灯色の数をいう。基準交差点信号情報に現サイクルと次サイクルの2サイクル分の信号灯色を含める場合には、例えば、情報提供灯色数は、青、黄、赤、青、黄、赤の6となる。
「灯色」とは、信号灯色を示し、例えば、青、黄、赤などである。
「最短時間」、「最長時間」は、それぞれ信号灯色の時間が変動するときの最短の時間と最長の時間を示し、信号灯色の時間が固定の場合には、同じ値が格納される。
〔情報中継装置〕
情報中継装置3は、所定時点(例えば、中央装置1からの提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)から送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
図6は、情報中継装置の構成の一例を示すブロック図である。情報中継装置3は、第1インタフェース部301、第2インタフェース部302、中継部303、制御部304及び記憶部305を含む。
第1インタフェース部301は、中央装置1との間の通信と、交通信号制御機2との間の通信を行うための通信インタフェースであり、第2インタフェース部302は、路側通信装置4との間の通信を行うための通信インタフェースである。
制御部304は、1又は複数のマイクロコンピュータから構成されており、内部バスを介して中継部303と記憶部305に接続されている。制御部304はこれら各部の動作を制御する。
中継部303は、制御部304の制御指令に従い、各インタフェース部301、302で送受信される各種情報を中継する。
記憶部305は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、各インタフェース部301、302が受信した各種情報を一時的に記憶する。
また、記憶部305は、上記制御部304が行う中継処理のための制御プログラムと、制御部304が行うグリーンウェーブ信号情報作成処理のための制御プログラムとを記憶している。
以下、制御部304が行うグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
提供対象交差点を構成する交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルにおいて同期中となる場合は、中央装置1からはオフセット、サイクル長、青時間として適切な値が設定された提供対象交差点信号情報が送られてくる。制御部304は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点信号情報を取得することにより、基準交差点の交通信号制御機2のサイクル開始時点とそのサイクル開始時点からの経過時間を常に把握しているため、この基準交差点の交通信号制御機2のサイクル開始時点からの経過時間と、受け取った提供対象交差点信号情報とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
一方、提供対象交差点の全てが同期中でない場合は、中央装置1からはオフセット、サイクル長、青時間としてヌル値を設定された提供提唱交差点信号情報が送られてくるため、制御部304は値を設定しない次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
制御部304が、基準交差点信号情報に基づいて、基準交差点の交通信号制御機2のサイクル開始時点とそのサイクル開始時点からの経過時間を把握する方法は、具体的には次のとおりである。
図5を参照して、例えば、「方路(1)」が主道路方向であるとして、ある時点Txの基準交差点信号制御情報において、その「方路(1)」の「灯色(1)」の「灯色」が「赤」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「1」、「灯色(2)」の「灯色」が「青」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「65」であったとする。
その1秒後の時点(Tx+1)の基準交差点信号情報において、「方路(1)」の「灯色(1)」の「灯色」が「青」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「65」、「灯色(2)」の「灯色」が「黄」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「4」であれば、時点(Tx+1)がサイクル開始時点であると判断することができる。
従って、そのサイクル開始時点(Tx+1)からの経過時間を計測していれば、当該サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を把握することができる。
また、次のサイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間は、例えば、「方路(1)」の「灯色(1)」から「灯色(Nt(1))まで「灯色」を順番に検索していき、次の「青」となる灯色を選定し、その灯色までの「最短時間[秒]」又は「最長時間[秒]」の加算値に負の符号を付加することにより、求めることができる。例えば、「方路(1)」の「灯色(1)」の「灯色」が「黄」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「2」、「灯色(2)」の「灯色」が「赤」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「48」、「灯色(3)」の「灯色」が「青」、「最短時間[秒]」及び「最長時間[秒]」が「65」であれば、次のサイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間は−50秒(=−48秒−2秒)となる。
図7は、実施形態1におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマット(データ構造)の一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおけるオフセット、サイクル長、青時間の情報を含んでいる。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
〔路側通信装置4〕
路側通信装置4は、広域通信を行う装置であって、主道路RMに沿った通信エリア(不図示)内を走行する車両6に搭載された車載装置5にグリーンウェーブ信号情報などを送信する。
〔車載装置5〕
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、基準交差点(図1では交差点ISA)の交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)の次サイクルにおけるサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間が65秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青時間はそのサイクル開始時点からさらに65秒経過後までであると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は3秒後から68秒(=3秒+65秒)後までと予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるオフセット、サイクル長、青時間とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1(図1では交差点ISB)のオフセットが20秒、サイクル長が120秒、青時間が77秒であれば、青信号の開始時点は基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点であるから23秒(=3秒+20秒)後であり、青信号の終了時点は算出した開始時点に青時間を加えた時点であるから100秒(=23秒+77秒)後であると予測できる。すなわち、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、23秒後から100秒後までと予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
以下、具体例を用いて、情報中継装置3のグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
まず、交通信号制御機2A乃至2Dの動作内容について説明する。
図8は、中央装置が提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機についてサイクル長、オフセットなどの信号制御パラメータを新たに設定(更新)した時点のサイクル(更新前サイクル)とその1つ前のサイクルである更新前々サイクルにおける、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果と中央装置の動作結果を示す図である。
図8は、各交通信号制御機2のサイクル開始時点・実行したサイクル長・実行オフセットの関係、各交通信号制御機2が中央装置1に信号制御実行情報を送信した時点、中央装置1が信号制御パラメータを更新した時点、中央装置1が各交通信号制御機2に信号制御指令情報を送信した時点を、基準交差点の交通信号制御機の更新前々サイクルの開始時点を基準とした時間軸上に示している。図中の「1G」はサイクル開始時点を示している。
図8を参照して、更新前々サイクルにおいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dがそれぞれ実行したサイクル長はいずれも100秒であり、実行オフセットはそれぞれ0秒、10秒、20秒、30秒であり、サイクル開始時点はそれぞれ11:56:40、11:56:50、11:57:00、11:57:10である。
また、図9は、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前々サイクルにおいて、中央装置がこれらの交通信号制御機に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻を示す図である。
図9を参照して、中央装置1が更新前々サイクルにおいて交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長はいずれも100秒であり、当該信号制御指令情報に含まれる目標オフセットはそれぞれ0秒、10秒、20秒、30秒であり、当該信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻はいずれも11:55:00である。
再び図8を参照して、交通信号制御機2Aは、当該交通信号制御機2Aの更新前々サイクルの終了時点直前(タイミングta01)に中央装置1が送信した、サイクル長100秒、目標オフセット0秒、オフセット基準時刻11:55:00等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Bは、当該交通信号制御機2Bの更新前々サイクルの終了時点直前(タイミングtb01)に中央装置1が送信した、サイクル長100秒、目標オフセット10秒、オフセット基準時刻11:55:00等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Cは、当該交通信号制御機2Cの更新前々サイクルの終了時点直前(タイミングtc01)に中央装置1が送信した、サイクル長100秒、目標オフセット20秒、オフセット基準時刻11:55:00等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Dは、当該交通信号制御機2Dの更新前々サイクルの終了時点直前(タイミングtd01)に中央装置1が送信した、サイクル長100秒、目標オフセット30秒、オフセット基準時刻11:55:00等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Aは、更新前サイクルが開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングta03)に、更新前々サイクルにおける信号制御の実行結果、すなわち、実行オフセット0秒、サイクル開始時刻11:56:40、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。
交通信号制御機2Bは、更新前サイクルが開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtb03)に、更新前々サイクルにおける信号制御の実行結果、すなわち、実行オフセット10秒、サイクル開始時刻11:56:50、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。
交通信号制御機2Cは、更新前サイクルが開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtc03)に、更新前々サイクルにおける信号制御の実行結果、すなわち、実行オフセット20秒、サイクル開始時刻11:57:00、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。
交通信号制御機2Dは、更新前サイクルが開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtd03)に、更新前々サイクルにおける信号制御の実行結果、すなわち、実行オフセット30秒、サイクル開始時刻11:57:10、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。
交通信号制御機2A乃至2Dは、更新前々サイクルの終了時点直前に受け取った信号制御指令情報に基づいて、更新前サイクルにおける信号制御を実行する。
図8を参照して、更新前サイクルにおいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dがそれぞれ実行したサイクル長はいずれも100秒であり、実行オフセットはそれぞれ0秒、10秒、20秒、30秒であり、サイクル開始時点はそれぞれ11:58:20、11:58:30、11:58:40、11:58:50である。
交通信号制御機2A、2B、2C、2Dはいずれも、更新前々サイクルの終了時点直前に受け取った信号制御指令情報に含まれる目標オフセットと、更新前サイクルにおける実行オフセットとが同じ値になっていることから、追従を完了して同期中である。
中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの更新前サイクル開始後のタイミングta04において、これらの交通信号制御機のサイクル長、オフセットなどの信号制御パラメータを新たに設定(更新)する。
図10は、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前サイクルにおいて、中央装置がこれらの交通信号制御機に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅を示す図である。
図10を参照して、中央装置1が更新前サイクルにおいて交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長はいずれも120秒であり、当該信号制御指令情報に含まれる目標オフセットはそれぞれ0秒、20秒、40秒、60秒であり、当該信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻はいずれも11:56:00であり、当該信号制御指令情報に含まれる追従幅はいずれも−1/8又は+1/8である。
再び図8を参照して、交通信号制御機2Aは、更新前サイクルの終了時点直前(タイミングta05)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、オフセット基準時刻11:56:00、目標オフセット0秒、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Bは、更新前サイクルの終了時点直前(タイミングtb05)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット20秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Cは、更新前サイクルの終了時点直前(タイミングtc05)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット40秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Dは、更新前サイクルの終了時点直前(タイミングtd05)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット60秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
この場合、交通信号制御機2A乃至2Dはいずれもサイクル長を105秒(=120秒−120秒×1/8)〜135秒(=120秒+120秒×1/8)の間で変更可能となる。
なお、本実施形態では、簡単のため、中央装置1は、交通信号制御機2Aが、信号制御指令で指示されたサイクル長と同じサイクル長で動作すれば、常に実行オフセットが0秒となるように(すなわち、交通信号制御機2Aがオフセット追従によるサイクル長の延長や短縮を行わなくても、結果的に、常に実行オフセットが0秒になるように)、当該交通信号制御機2Aの信号制御パラメータを設定しているものとする。この場合、交通信号制御機2Aにおいて、更新前サイクルの次サイクル(更新後サイクル)のサイクル開始時点12:00:00は、更新前サイクルの終了時点直前(タイミングta05)に中央装置1が送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒のn倍(この場合、n=2)を加算した時点と一致することになる。
図11は、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の更新前サイクルの次サイクル(更新後サイクル=1サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。
図11は、各交通信号制御機2のサイクル開始時点・実行したサイクル長・実行オフセットの関係、各交通信号制御機2が中央装置1に信号制御実行情報を送信した時点、中央装置1が各交通信号制御機2に信号制御指令情報を送信した時点、中央装置1が情報中継装置3に提供対象交差点信号情報を送信した時点、情報中継装置3が路側通信装置4にグリーンウェーブ信号情報を送信した時点を、基準交差点の交通信号制御機の1サイクル目の開始時点(タイミングta10)を基準とした時間軸上に示している。
交通信号制御機2Aは、更新後サイクル(このサイクルを交通信号制御機2Aにおける1サイクル目とする)が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングta11)に、前サイクル(つまり、更新前サイクル)における実行結果を信号制御実行情報に含めて中央装置1に送信する。すなわち、交通信号制御機2Aは実行オフセット0秒、サイクル開始時刻11:58:20、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目の前サイクル(更新前サイクル)におけるサイクル長100秒を算出することができる。
上述のとおり、交通信号制御機2Aにおいて、1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:00が、更新前サイクルに受信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00と一致しているため、1サイクル目の実行オフセットは0秒となる。
交通信号制御機2Aは、1サイクル目の実行オフセット0秒が上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット0秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長と同じ120秒とし、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の実行を完了する。その結果、次サイクル(2サイクル目)の実行オフセットも0秒となる。
上述のように、1サイクル目の実行オフセット0秒は上記目標オフセット0秒と一致するため、交通信号制御機2Aは1サイクル目で追従を完了し、かつ、同期中となる。
交通信号制御機2Aは、1サイクル目の終了時点直前(タイミングta14)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット0秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Bは、更新後サイクル(このサイクルを交通信号制御機2Bにおける1サイクル目とする)が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtb11)に、前サイクル(つまり、更新前サイクル)における実行オフセット10秒、サイクル開始時刻11:58:30、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目の前サイクル(更新前サイクル)におけるサイクル長100秒を算出することができる。
交通信号制御機2Bは、1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:10が、更新前サイクルに受信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00から10秒後であるため、1サイクル目の実行オフセットは10秒となる。
交通信号制御機2Bは、1サイクル目の実行オフセット10秒が上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒よりも10秒少ないことから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から10秒伸ばした130秒とする。その結果、次サイクル(2サイクル目)の実行オフセットは20秒となって、上記目標オフセット20秒と一致するため、交通信号制御機2Bは1サイクル目で追従を完了し、次サイクル(2サイクル目)で同期中となる。
交通信号制御機2Bは、1サイクル目の終了時点直前(タイミングtb14)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット20秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Cは、更新後サイクル(このサイクルを交通信号制御機2Cにおける1サイクル目とする)が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtb11)に、前サイクル(つまり、更新前サイクル)における実行オフセット20秒、サイクル開始時刻11:58:40、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目の前サイクル(更新前サイクル)におけるサイクル長100秒を算出することができる。
交通信号制御機2Cは、1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:20が、更新前サイクルに受信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00から20秒後であるため、1サイクル目の実行オフセットは20秒となる。
交通信号制御機2Cは、1サイクル目の実行オフセット20秒が上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒よりも20秒少ないことから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒とする。その結果、次サイクル(2サイクル目)の実行オフセットは35秒となるが、上記目標オフセット40秒よりも5秒小さいので、交通信号制御機2Cは1サイクル目では追従を完了することができず、次サイクル(2サイクル目)は追従中となる。
交通信号制御機2Cは、1サイクル目の終了時点直前(タイミングtc14)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット40秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Dは、更新後サイクル(このサイクルを交通信号制御機2Dにおける1サイクル目とする)が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtd11)に、前サイクル(つまり、更新前サイクル)における実行オフセット30秒、サイクル開始時刻11:58:50、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目の前サイクル(更新前サイクル)におけるサイクル長100秒を算出することができる。
交通信号制御機2Dは、1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:30が、更新前サイクルに受信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00から30秒後であるため、1サイクル目の実行オフセットは30秒となる。
交通信号制御機2Dは、1サイクル目の実行オフセット30秒が上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒よりも30秒少ないことから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒とする。その結果、次サイクル(2サイクル目)の実行オフセットは45秒となるが、上記目標オフセット60秒よりも15秒小さいので、交通信号制御機2Dも1サイクル目では追従を完了することができず、次サイクル(2サイクル目)は追従中となる。
交通信号制御機2Dは、1サイクル目の終了時点直前(タイミングtd14)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット60秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
図12は、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の1サイクル目の次サイクル(2サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。
図12は、各交通信号制御機2のサイクル開始時点・実行したサイクル長・実行オフセットの関係、各交通信号制御機2が中央装置1に信号制御実行情報を送信した時点、中央装置1が各交通信号制御機2に信号制御指令情報を送信した時点、中央装置1が情報中継装置3に提供対象交差点信号情報を送信した時点、情報中継装置3が路側通信装置4にグリーンウェーブ信号情報を送信した時点を、基準交差点の交通信号制御機の2サイクル目の開始時点(タイミングta20)を基準とした時間軸上に示している。
交通信号制御機2Aは、自身の2サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングta21)に、前サイクル(つまり、1サイクル目)における実行オフセット0秒、サイクル開始時刻12:00:00、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目におけるサイクル長120秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように0秒である。
交通信号制御機2Aは、2サイクル目の実行オフセット0秒が1サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット0秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒に維持する。その結果、次サイクル(3サイクル目)の実行オフセットも0秒となる。
上述のように、2サイクル目の実行オフセット0秒は上記目標オフセット0秒と一致するため、交通信号制御機2Aは2サイクル目も同期中となる。
交通信号制御機2Aは、2サイクル目の終了時点直前(タイミングta24)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット0秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Bは、自身の2サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtb21)に、前サイクル(つまり、1サイクル目)における実行オフセット10秒、サイクル開始時刻12:00:10、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目におけるサイクル長130秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように20秒である。
交通信号制御機2Bは、2サイクル目の実行オフセット20秒が1サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒とする。その結果、次サイクル(3サイクル目)の実行オフセットも20秒となる。
上述のように、2サイクル目の実行オフセット20秒は上記目標オフセット20秒と一致するため、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となる。
交通信号制御機2Bは、2サイクル目の終了時点直前(タイミングtb24)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット20秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Cは、自身の2サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtc21)に、前サイクル(つまり、1サイクル目)における実行オフセット20秒、サイクル開始時刻12:00:20、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目におけるサイクル長135秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように35秒である。
交通信号制御機2Cは、2サイクル目の実行オフセット35秒が1サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒よりも5秒少ないことから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から5秒伸ばした125秒とする。その結果、次サイクル(3サイクル目)の実行オフセットは40秒となって、上記目標オフセット40秒と一致するため、交通信号制御機2Cは2サイクル目で追従を完了し、次サイクル(3サイクル目)で同期中となる。
交通信号制御機2Cは、2サイクル目の終了時点直前(タイミングtc24)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット40秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Dは、自身の2サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtd21)に、前サイクル(つまり、1サイクル目)における実行オフセット30秒、サイクル開始時刻12:00:30、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して1サイクル目におけるサイクル長135秒を算出することができる。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算してサイクル長135秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように45秒である。
交通信号制御機2Dは、2サイクル目の実行オフセット45秒が1サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒よりも15秒少ないことから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒とする。その結果、次サイクル(3サイクル目)の実行オフセットは60秒となり、上記目標オフセット60秒と等しくなるので、交通信号制御機2Dは2サイクル目で追従を完了し、次サイクル(3サイクル目)で同期中となる。
交通信号制御機2Dは、2サイクル目の終了時点直前(タイミングtd24)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット60秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
図13は、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機の2サイクル目の次サイクル(3サイクル目)における、これらの交通信号制御機それぞれの信号制御の実行結果、中央装置及び情報中継装置の動作結果を示す図である。
図13は、各交通信号制御機2のサイクル開始時点・実行したサイクル長・実行オフセットの関係、各交通信号制御機2が中央装置1に信号制御実行情報を送信した時点、中央装置1が各交通信号制御機2に信号制御指令情報を送信した時点、中央装置1が情報中継装置3に提供対象交差点信号情報を送信した時点、情報中継装置3が路側通信装置4にグリーンウェーブ信号情報を送信した時点を、基準交差点の交通信号制御機の3サイクル目の開始時点(タイミングta30)を基準とした時間軸上に示している。
交通信号制御機2Aは、自身の3サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングta31)に、前サイクル(つまり、2サイクル目)における実行オフセット0秒、サイクル開始時刻12:02:00、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して2サイクル目におけるサイクル長120秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように0秒である。
交通信号制御機2Aは、3サイクル目の実行オフセット0秒が2サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット0秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒に維持する。その結果、次サイクル(4サイクル目)の実行オフセットも0秒となる。
上述のように、3サイクル目の実行オフセット0秒は上記目標オフセット0秒と一致するため、交通信号制御機2Aは3サイクル目も同期中となる。
交通信号制御機2Aは、3サイクル目の終了時点直前(タイミングta34)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット0秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Bは、自身の3サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtb31)に、前サイクル(つまり、2サイクル目)における実行オフセット20秒、サイクル開始時刻12:02:20、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して2サイクル目におけるサイクル長120秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように20秒である。
交通信号制御機2Bは、3サイクル目の実行オフセット20秒が2サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒に維持する。その結果、次サイクル(4サイクル目)の実行オフセットも20秒となる。
上述のように、3サイクル目の実行オフセット20秒は上記目標オフセット20秒と一致するため、交通信号制御機2Bは3サイクル目も同期中となる。
交通信号制御機2Bは、3サイクル目の終了時点直前(タイミングtb34)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット20秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Cは、自身の3サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtc31)に、前サイクル(つまり、2サイクル目)における実行オフセット35秒、サイクル開始時刻12:02:35、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して2サイクル目におけるサイクル長125秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように40秒である。
交通信号制御機2Cは、3サイクル目の実行オフセット40秒が2サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒とする。その結果、次サイクル(4サイクル目)の実行オフセットも40秒となる。
上述のように、3サイクル目の実行オフセット40秒は上記目標オフセット40秒と一致するため、交通信号制御機2Cは3サイクル目も同期中となる。
交通信号制御機2Cは、3サイクル目の終了時点直前(タイミングtc34)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット40秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
交通信号制御機2Dは、自身の3サイクル目が開始すると、このサイクル開始時点から3秒経過後(タイミングtd31)に、前サイクル(つまり、2サイクル目)における実行オフセット45秒、サイクル開始時刻12:02:45、各階梯の実行秒数などを含む信号制御実行情報を中央装置1に送信する。中央装置1は、この各階梯の実行秒数を加算して2サイクル目におけるサイクル長135秒を算出することができる。このサイクルでは、実行オフセットは上述したように60秒である。
交通信号制御機2Dは、3サイクル目の実行オフセット60秒が2サイクル目に受信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒と一致していることから、サイクル長を上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒とする。その結果、次サイクル(4サイクル目)の実行オフセットも60秒となる。
上述のように、3サイクル目の実行オフセット60秒は上記目標オフセット60秒と一致するため、交通信号制御機2Dは3サイクル目も同期中となる。
交通信号制御機2Dは、3サイクル目の終了時点直前(タイミングtd34)に中央装置1が送信した、サイクル長120秒、目標オフセット60秒、オフセット基準時刻11:56:00、追従幅−1/8又は+1/8等を含む信号制御指令情報を受信する。
次に、上述した交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における中央装置1の動作内容について説明する。
中央装置1は、まず、交通信号制御機2Aの1サイクル目の終了時点の10秒前において、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの1サイクル目の前サイクル(更新前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット(つまり、1サイクル目における目標オフセット)と、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの1サイクル目の実行オフセットとを比較する。
1サイクル目の実行オフセットは、次のように算出する。まず、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれから1サイクル目に受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、更新前サイクルにおけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、1サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出する。次いで、中央装置1は、算出した1サイクル目におけるサイクル開始時刻と、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及びオフセット基準時刻(つまり、1サイクル目におけるサイクル長及びオフセット基準時刻)とに基づいて、1サイクル目における実行オフセットを算出する。
中央装置1は、1サイクル目における目標オフセットと1サイクル目における実行オフセットの値が同じであれば、1サイクル目において同期中となると判定し、両者の値が異なれば、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、1サイクル目におけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)と、算出した1サイクル目の実行オフセットとに基づいて、何サイクルで追従が完了し、同期中となるかを予測する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、同期中となるサイクルを記憶しておく。
まず、交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、上述のように実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、1サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
中央装置1は、この1サイクル目の実行オフセット0秒と、上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット0秒とを比較して、両者の値が同じであることから、1サイクル目において同期中となると判定する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては1サイクル目に同期中となることを記憶しておく。
なお、中央装置1は、交通信号制御機2Aについて、実行オフセットが常に0秒となることを把握していない場合には、次のようにして、1サイクル目の実行オフセットを算出する。中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Aから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:20と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:00(=11:58:20+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:00は、更新前サイクルに交通信号制御機2Aに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00と一致しているため、中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
次いで、交通信号制御機2Bについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Bから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:30と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:10(=11:58:30+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:10は、更新前サイクルに交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の10秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Bの1サイクル目の実行オフセットを10秒と算出する。
中央装置は、この1サイクル目の実行オフセット10秒と、上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒とを比較して、両者の値が異なることから、次に、上記目標オフセット20秒から上記実行オフセット10秒を差し引いた値10秒は、上記信号制御指令情報に含まれる追従幅−1/8又は+1/8、すなわち、−15秒(=120秒×−1/8)〜+15秒(=120秒×+1/8)で追従を行うと、10秒<+15秒×1サイクルであることから、1サイクル目で追従を完了すると予測する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、2サイクル目で同期中となることを記憶しておく。
次いで、交通信号制御機2Cについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Cから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:40と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:20(=11:58:40+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:20は、更新前サイクルに交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の20秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Cの1サイクル目の実行オフセットを20秒と算出する。
中央装置は、この1サイクル目の実行オフセット20秒と、上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒とを比較して、両者の値が異なることから、次に、上記目標オフセット40秒から上記実行オフセット20秒を差し引いた値20秒は、上記信号制御指令情報に含まれる追従幅−1/8又は+1/8、すなわち、−15秒〜+15秒で追従を行うと、20秒<+15秒×2サイクルであることから、2サイクル目で追従を完了すると予測する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Cについて、3サイクル目で同期中となることを記憶しておく。
次いで、交通信号制御機2Dについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Dから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:50と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:30(=11:58:50+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:30は、更新前サイクルに交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の30秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Dの1サイクル目の実行オフセットを30秒と算出する。
中央装置は、この1サイクル目の実行オフセット30秒と、上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒とを比較して、両者の値が異なることから、次に、上記目標オフセット60秒から上記実行オフセット30秒を差し引いた値30秒は、上記信号制御指令情報に含まれる追従幅−1/8又は+1/8、すなわち、−15秒〜+15秒で追従を行うと、30秒≦+15秒×2サイクルであるため、2サイクル目で追従を完了すると予測する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Dについて、3サイクル目で同期中となることを記憶しておく。
図11を参照して、中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目の終了時点の5秒前(タイミングta12)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(2サイクル目)において同期中とならないと判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれの次サイクルにおけるオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
図12を参照して、中央装置1は、交通信号制御機2Aの2サイクル目の終了時点の5秒前(タイミングta22)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(3サイクル目)において同期中となると判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、2サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長(つまり、3サイクル目におけるスプリット及びサイクル長)に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。
例えば、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、主道路RM方向と従道路方向のスプリットが72秒:48秒、84秒:36秒、84秒:36秒、84秒:36秒であり、主道路RM方向と従道路方向の黄時間及び赤時間が4秒及び3秒であるとすると、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれの主道路RM方向の青時間を65秒(=72秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)と算出する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Aに送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒、上記の算出した主道路RM方向の青時間65秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット20秒及びサイクル長120秒、上記の算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Cについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット40秒及びサイクル長120秒、上記の算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Dについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット60秒及びサイクル長120秒、上記の算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
そして、中央装置1は、このようにして作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
図13を参照して、中央装置1は、交通信号制御機2Aの3サイクル目の終了時点の5秒前(タイミングta32)において、自身に記憶している交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(4サイクル目)において同期中となると判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Aに送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒、2サイクル目と同様にして算出した主道路RM方向の青時間65秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット20秒及びサイクル長120秒、2サイクル目と同様にして算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Cについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット40秒及びサイクル長120秒、2サイクル目と同様にして算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Dについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット60秒及びサイクル長120秒、2サイクル目と同様にして算出した主道路RM方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
そして、中央装置1は、このようにして作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
次に、上述した交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における情報中継装置3の動作内容について説明する。
図11を参照して、情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた1サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの1サイクル目終了時点から3秒前(タイミングta13)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路RM方向の青時間としてヌル値が設定されているため、値を設定しない2サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
図12を参照して、情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた2サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの2サイクル目終了時点から3秒前(タイミングta23)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路RM方向の青時間として適切な値が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報を用いてグリーンウェーブ信号情報を作成する。情報中継装置3が基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの2サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間は117秒(=サイクル長120秒−3秒)であり、3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間は−3秒である。従って、受信した提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間を含めて、3サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
図13を参照して、情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた3サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの3サイクル目終了時点から3秒前(タイミングta33)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路RM方向の青時間として適切な値が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報を用いてグリーンウェーブ信号情報を作成する。情報中継装置3が基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間は117秒(=サイクル長120秒−3秒)であり、4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間は−3秒である。従って、受信した提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間を含めて、4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
このようにして作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示した図が図14である。
〔実施形態1の効果〕
実施形態1の交通システムによれば、中央装置1が提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2について、オフセット(目標オフセット)、サイクル長、主道路方向の青時間などの信号制御パラメータを作成して、これらの信号制御パラメータを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2から所定時間毎に送られてくる各信号灯色の表示時間を含む基準交差点信号情報に基づいて、当該基準交差点の交通信号制御機2の所定の第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を算出する。そして、情報中継装置3は、このサイクル開始時点からの経過時間と、受信した提供対象交差点信号情報とに基づいて上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
中央装置1がこれらの交通信号制御機2についての上記サイクル長、青時間などのマクロな情報を一括して作成し、これらの情報間の時間的な同期を保ちつつ、情報中継装置3が上記基準交差点の交通信号制御機2の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間というミクロな情報を算出することで、実際の時間軸との整合性を保つことができる。
このため、グリーンウェーブ信号情報を、正確性を保ちつつ、車両に送信することができる。
さらに、実施形態1の交通システムによれば、上記第一サイクルにおいて、これらの交通信号制御機2の全てが同期中となるか否かを判定し、全てが同期中となると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の当該第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。このため、中央装置1が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータと、これらの交通信号制御機2が実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果とのずれが、グリーンウェーブ信号情報に与える影響がなくなる。
従って、実施形態1の交通システムは、提供対象交差点の信号情報を、正確性を保ちつつまとめて車両6(車載装置5)に提供することができ、これを受け取った車両6(車載装置5)は、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
なお、上述の実施形態1においては、中央装置1は、サイクルの開始時点直後に交通信号制御機2から送られてくる信号制御実行情報に基づいて、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が上記第一サイクルにおいて同期中となるか否かを判定する構成であったが、これには限られず、サイクル中に交通信号制御機2から送られてくる信号動作状態情報に基づいて、上記第一サイクルサイクルにおいて同期中であるか否かを判定する構成であっても良い。信号動作状態情報には「同期中」というフラグが設定されており、このフラグがONであれば同期中を示し、OFFであれば同期中でないことを示しているので、交通信号制御機2から受信した信号動作状態情報の「同期中」フラグを確認して、ONとなっていれば次サイクルにおいても同期中であると判定し、OFFとなっていれば次サイクルにおいても同期中でないと判定すれば良い。
また、上述の実施形態1においては、中央装置1は、交通信号制御機2に送信した信号制御指令情報と交通信号制御機2から送られてくる信号制御実行情報とに基づいて、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が上記第一サイクルにおいて同期中であるか否かを判定する構成であったが、これには限られず、情報中継装置3が、中央装置1から必要な情報を取得して、同期中であるか否かを判定する構成であっても良い。
また、上述の実施形態1においては、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが上記第一サイクルにおいて同期中であると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の当該第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する構成であったが、これには限られない。
中央装置1が提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のサイクル長、オフセットを更新したサイクル(更新前サイクル)の次サイクル(更新後サイクル)では、交通信号制御機2が実行したサイクル長は中央装置1が更新したサイクル長と差異が小さく、また、交通信号制御機2が実行したオフセット(実行オフセット)は更新する直前のオフセット(目標オフセット)と差異が小さい場合がある。
このことを利用して、中央装置1は、更新後サイクルにおいては、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが同期中であるか否かに関わらず、これらの交通信号制御機2それぞれについて更新したオフセット(目標オフセット)、サイクル長及び算出した主道路方向の青時間を含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する構成であっても良い。
また、上述の実施形態1においては、中央装置1は、サイクル長、オフセットを更新したサイクル(更新前サイクル)の次サイクル(更新後サイクル)において、更新前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻と、更新後サイクルに受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数とに基づいて、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれについて同期中となるサイクルを予測し、この結果に基づいて、上記基準交差点の交通信号制御機2の毎サイクルの終了時点の所定時間前(例えば、5秒前)に上記各交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルにおいて同期中となるか否かを判定する構成であったが、これには限られない。
中央装置1は、サイクル長、オフセットの更新タイミングとは無関係に、上記基準交差点の交通信号制御機2の毎サイクルの終了時点の所定時間前(例えば、5秒前)において、当該サイクルに受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数等と、当該サイクルの前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻等とに基づいて、上記各交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルにおいて同期中となるか否かを判定する構成であっても良い。
また、上述の実施形態1においては、グリーンウェーブ信号情報について、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致している構成であったが、これには限られず、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致していない構成であっても良い(例えば、赤時間の開始時点がサイクル開始時点と一致しているなど)。情報中継装置3は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報に基づいて、当該交通信号制御機2Aの現サイクルと次サイクルの各信号灯色の表示時間に関する情報を、路側通信装置4を経由して車載装置5に送信しているので、この情報をもとに車載装置5は現在の信号灯色が何であるかを把握することができ、青信号の開始時点もどの時点であるかを把握することができる。青信号の開始時点を把握できれば、車載装置5は上述のように基準交差点及び従属交差点それぞれの青信号の時間帯を予測することができる。
また、上述の実施形態1では、情報中継装置3は、基準交差点の交通信号制御機2から送られてくる基準交差点信号情報に基づいて、基準交差点の交通信号制御機2の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を把握する構成であったが、これに限られない。例えば、特開2010−039673に記載されているように、基準交差点の交通信号制御機2と、当該交通信号制御機2が制御する信号灯器とを繋ぐ灯器線に印加される電流を検出する電流センサを、情報中継装置3が備えており、情報中継装置3は、この電流センサの検出結果に応じて、上記信号灯器の表示状態を検知し、交通信号制御機2の上記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を把握する構成であっても良い。
また、上述の実施形態1では、中央装置1は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2に現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める目標オフセット及びサイクル長、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータに基づいて算出した主道路方向の青時間を含む提供対象交差点信号情報を作成する構成であったが、これに限られない。
例えば、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める目標オフセット及びサイクル長と、それより前の任意のサイクルにこれらの交通信号制御機2それぞれに送信した信号制御指令情報に含めた目標オフセット及びサイクル長とが同じであれば、後者の目標オフセット及びサイクル長を含む提供対象交差点信号情報を作成する構成であっても良い。また、これらの交通信号制御機2それぞれに送信する予定である信号制御指令情報に含める信号制御パラメータに基づいて算出した主道路方向の青時間が、それより前の任意のサイクルにこれらの交通信号制御機2それぞれに送信した信号制御指令情報に含めた信号制御パラメータに基づいて算出した主道路方向の青時間とが同じであれば、後者の主道路方向の青時間を含む提供対象交差点信号情報を作成する構成であっても良い。
[2.実施形態2]
実施形態1では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かを判定し、全てが同期中となると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成していたのに対し、実施形態2では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうちの一部のみが所定の第一サイクルにおいて同期中となる場合には、その同期中となる交通信号制御機2についてのみ上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態1との相違点を中心に、実施形態2について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、記憶部102に記憶している各交通信号制御機2の同期中となるサイクルに基づいて、提供対象交差点を構成する交差点ISの交通信号制御機2それぞれについて次サイクルにおいて同期中となるか否かを判定する。
中央装置1の演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうちで、次サイクルにおいて同期中となると判定した交通信号制御機2については、現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータに基づいて主道路方向の青時間を算出し、この青時間と、現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるオフセット、サイクル長を格納するとともに、同期中とならないと判定した交通信号制御機2については、オフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値を格納した提供対象交差点信号情報を作成する。そして、作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
実施形態1と同様に、情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報と、基準交差点の交通信号制御機2Aのサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、グリーンウェーブ信号情報を作成する。
具体的には、情報中継装置3の制御部304は、提供対象交差点信号情報において、オフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値が設定された交通信号制御機2については、オフセット、サイクル長、青時間を格納せず、オフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値以外の値が設定された交通信号制御機2については、そのオフセット、サイクル長、青時間を格納した次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態1と同じ具体例を用いて、情報中継装置3のグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
まず、交通信号制御機2A乃至2Dの動作内容は、実施形態1と同じであるため、説明を繰り返さない。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における中央装置1の動作内容について説明する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目の終了時点の5秒前(図11におけるタイミングta12)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2Bが次サイクル(2サイクル目)において同期中となり、交通信号制御機2C、2Dが次サイクルにおいて同期中とならないと判定する。従って、中央装置1は、交通信号制御機2A、2Bについては、2サイクル目にそれぞれに送信する予定である信号制御指情報に含めるオフセット及びサイクル長、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長から算出した主道路方向の青時間を設定し、交通信号制御機2C、2Dについてはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの2サイクル目の終了時点の5秒前(図12におけるタイミングta22)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(3サイクル目)において同期中となると判定する。従って、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てについて、2サイクル目にそれぞれに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット及びサイクル長、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長から算出した主道路方向の青時間を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの3サイクル目の終了時点の5秒前(図13におけるタイミングta32)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(4サイクル目)において同期中となると判定する。従って、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てについて、3サイクル目にそれぞれに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット及びサイクル長、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長から算出した主道路方向の青時間を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における情報中継装置3の動作内容について説明する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた1サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの1サイクル目終了時点から3秒前(図11におけるタイミングta13)とする)では、この提供対象交差点信号情報において、交通信号制御機2Aについてはサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについてはオフセット20秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2C、2Dについてはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値が設定されているため、交通信号制御機2A、2Bについての情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの2サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、2サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた2サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの2サイクル目終了時点から3秒前(図12におけるタイミングta23)とする)では、この提供対象交差点信号情報において、交通信号制御機2Aについてはサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについてはオフセット20秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについてはオフセット40秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについてはオフセット60秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、3サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた3サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの3サイクル目終了時点から3秒前(図13におけるタイミングta33)とする)では、この提供対象交差点信号情報において、交通信号制御機2Aについてはサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについてはオフセット20秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについてはオフセット40秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについてはオフセット60秒、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
このようにして作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示した図が図15である。
〔実施形態2の効果〕
実施形態2の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうちの一部のみが所定の第一サイクルにおいて同期中となる場合には、その同期中となる交通信号制御機2についてのみ当該第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。このため、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうちで、追従中となっているために実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果が、中央装置が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータとずれている交通信号制御機2については、グリーンウェーブ信号情報において信号灯色の表示予定が含まれない。
従って、実施形態2の交通システムは、提供対象交差点の信号情報を、正確性を保ちつつまとめて車両6(車載装置5)に提供することができ、これを受け取った車両6(車載装置5)は、提供対象交差点のうちで同期中となる交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
[3.実施形態3]
実施形態1では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かを判定し、全てが同期中となると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成していたのに対し、実施形態3では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが所定の第一サイクルより後の所定数サイクル以内(例えば、1サイクル以内)に同期中となるか否かを判定し、全てが所定数サイクル以内に同期中となると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態1との相違点を中心に、実施形態3について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、記憶部102に記憶している各交通信号制御機2の同期中となるサイクルに基づいて、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルの後の所定数サイクル以内(例えば、1サイクル以内)に同期中となるか否かを判定する。
中央装置1の演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルの後の1サイクル以内に同期中となると判定した場合には、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータに基づいて主道路方向の青時間を算出する。そして、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるオフセット及びサイクル長、上記の算出した主道路方向の青時間を含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
一方、演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルの後の1サイクル以内に同期中とならないと判定した場合には、これらの交通信号制御機2についてオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値を設定した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
実施形態1と同様に、情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報と、基準交差点の交通信号制御機2Aのサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、グリーンウェーブ信号情報を作成する。
具体的には、提供対象交差点を構成する交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルの後の1サイクル以内に同期中となる場合は、中央装置1からはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間として適切な値が設定された提供対象交差点信号情報が送られてくるため、この提供対象交差点信号情報に基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
一方、提供対象交差点を構成する交差点ISの交通信号制御機2の全てが次サイクルの後の1サイクル以内に同期中とならない場合は、中央装置1からはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間としてヌル値が設定された提供対象交差点信号情報が送られてくるため、情報中継装置3の制御部304は値を設定しない次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態1と同じ具体例を用いて、情報中継装置3のグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
まず、交通信号制御機2A乃至2Dの動作内容は、実施形態1と同じであるため、説明を繰り返さない。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における中央装置1の動作内容について説明する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目の終了時点の5秒前(図11におけるタイミングta12)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(2サイクル目)の後の1サイクル以内(3サイクル目)において同期中となると判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては、1サイクル目に当該交通信号制御機2Aに送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間65秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、1サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット20秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Cについては、1サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット40秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Dについては、1サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット60秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
そして、中央装置1は、このようにして作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの2サイクル目の終了時点の5秒前(図12におけるタイミングta22)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(3サイクル目)の後の1サイクル以内(4サイクル目)において同期中となると判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Aに送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間65秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット20秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Cについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット40秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Dについては、2サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット60秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
そして、中央装置1は、このようにして作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの3サイクル目の終了時点の5秒前(図13におけるタイミングta32)において、自身に記憶している、交通信号制御機2Aは1サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2Bは2サイクル目で同期中となり、交通信号制御機2C、2Dは3サイクル目で同期中となるという情報に基づいて、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの全てが次サイクル(4サイクル目)の後の1サイクル以内(5サイクル目)において同期中となると判定する。
そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Aに送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間65秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Bについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット20秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Cについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット40秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
また、中央装置1は、交通信号制御機2Dについては、3サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信する予定である信号制御指令情報に含めるオフセット60秒及びサイクル長120秒、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間77秒の情報を提供対象交差点信号情報に含める。
そして、中央装置1は、このようにして作成した提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における情報中継装置3の動作内容について説明する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた1サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの1サイクル目終了時点から3秒前(図11におけるタイミングta13)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間として適切な値が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの2サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、2サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた2サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの2サイクル目終了時点から3秒前(図12におけるタイミングta23)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間として適切な値が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、3サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた3サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの3サイクル目終了時点から3秒前(図13におけるタイミングta33)とする)では、この提供対象交差点信号情報にはオフセット、サイクル長、主道路方向の青時間として適切な値が設定されているため、この提供対象交差点信号情報に含まれる情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
このようにして作成したグリーンウェーブ信号情報の内容を示した図が図16である。
〔実施形態3の効果〕
実施形態3の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2の全てが所定の第一サイクルから所定数サイクル以内(例えば、1サイクル以内)に同期中となるか否かを判定し、全てが所定数サイクル以内に同期中となると判定した場合にのみ、これらの交通信号制御機2の当該第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。このため、中央装置1が作成したオフセット(目標オフセット)などの信号制御パラメータと、これらの交通信号制御機2が実際に実行したオフセット(実行オフセット)などの信号制御の実行結果とのずれが、グリーンウェーブ信号情報に与える影響が少なくなる。
従って、実施形態3の交通システムは、提供対象交差点の信号情報を、ある程度の正確性を保ちつつまとめて車両6(車載装置5)に提供することができ、これを受け取った車両6(車載装置5)は、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を一定の正確性を保ちつつ算出することができる。
本実施形態3は、上述の実施形態2と組み合わせても良い。すなわち、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2のうちの一部のみが所定の第一サイクルより後の所定数サイクル以内(例えば、1サイクル以内)において同期中となる場合には、その同期中となる交通信号制御機2についてのみ上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成しても良い。
[4.実施形態4]
実施形態1乃至実施形態3では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2について、所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関する何らかの判定を行い、その判定結果に基づいてこれらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成していたのに対し、実施形態4では、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機について、所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関わらず、これらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態1との相違点を中心に、実施形態4について説明する。
中央装置1の演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から信号制御実行情報が送られてきても、これらの交通信号制御機2について、同期中に関する判定は行うことは必須ではない。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、まず、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、現サイクルの1つ前のサイクルである前サイクルにおける実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、これらの交通信号制御機2の現サイクルにおける実行オフセットを算出する。
次いで、演算部101は、算出した現サイクルの実行オフセット、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるサイクル長及び追従幅(つまり、次サイクルにおけるサイクル長及び追従幅)と、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、中央装置1からの提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)から送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅及び青時間と、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図17は、実施形態4におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、追従幅、青時間、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間の情報を含んでいる。第一サイクルにおける実行オフセットには、第一サイクルの前サイクル(上記の例では現サイクル)における実行オフセットの値が格納される。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態1と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間が65秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青時間はそのサイクル開始時点からさらに65秒経過後までであると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は3秒後から68秒(=3秒+65秒)後までと予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットが10秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、青時間が77秒であれば、青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最小の追従幅を加算した−2秒(=3秒+10秒−120秒/8)後(つまり、2秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最大の追従幅を加算した28秒(=3秒+10秒+120秒/8)後であると予測できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間を加えた75秒(=−2秒+77秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間を加えた105秒(=28秒+77秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜28秒後、終了時点が75秒後〜105秒後と予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
以下、実施形態1と同じ具体例を用いて、情報中継装置3のグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの動作内容は、実施形態1と同じであるため、説明を繰り返さない。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における中央装置1の動作内容について説明する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目(更新後サイクル)の終了時点の5秒前(図11におけるタイミングta12)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、1サイクル目に受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、更新前サイクルにおけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、1サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出する。次いで、中央装置1は、算出した1サイクル目におけるサイクル開始時刻と、更新前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、1サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、1サイクル目における実行オフセットを算出する。
以上の中央装置が1サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図18である。
交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、上述の実施形態1で記載したように実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、1サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
なお、中央装置1は、交通信号制御機2Aについて、実行オフセットが常に0秒となることを把握していない場合には、次のようにして、1サイクル目の実行オフセットを算出する。中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Aから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:20と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:00(=11:58:20+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:00は、更新前サイクルに交通信号制御機2Aに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00と一致しているため、中央装置1は、交通信号制御機2Aの1サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
交通信号制御機2Bについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Bから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:30と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:10(=11:58:30+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:10は、更新前サイクルに交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の10秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Bの1サイクル目の実行オフセットを10秒と算出する。
交通信号制御機2Cについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Cから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:40と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:20(=11:58:40+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:20は、更新前サイクルに交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の20秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Cの1サイクル目の実行オフセットを20秒と算出する。
交通信号制御機2Dについては、中央装置1は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Dから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻11:58:50と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた更新前サイクルのサイクル長100秒とから、1サイクル目のサイクル開始時刻を12:00:30(=11:58:50+100秒)と算出する。この1サイクル目のサイクル開始時刻12:00:30は、更新前サイクルに交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の2倍を加算した時点12:00:00の30秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Dの1サイクル目の実行オフセットを30秒と算出する。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、1サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。例えば、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、主道路RM方向と従道路方向のスプリットが72秒:48秒、84秒:36秒、84秒:36秒、84秒:36秒であり、主道路RM方向と従道路方向の黄時間及び赤時間が4秒及び3秒であるとすると、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれの主道路RM方向の青時間を65秒(=72秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)、77秒(=84秒−4秒−3秒)と算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した1サイクル目における実行オフセットと、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて1サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒及び追従幅−1/8又は+1/8と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの2サイクル目の終了時点の5秒前(図12におけるタイミングta22)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、2サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、各階梯の実行秒数(つまり、1サイクル目における実行オフセット、各階梯の実行秒数)と、1サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、2サイクル目におけるサイクル長)とに基づいて、2サイクル目における実行オフセットを算出する(算出方法4−1)。あるいは、中央装置1は、2サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、1サイクル目におけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、2サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出し、この2サイクル目におけるサイクル開始時刻と、1サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、2サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い(算出方法4−2)。この算出方法4−2は、1サイクル目における実行オフセットの算出方法と同じである。
以上の中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図19である。図19において、実線が上記の算出方法4−1の流れを示しており、破線が上記の算出方法4−2の流れを示している。
なお、1サイクル目における実行オフセットの算出において、上記の算出方法4−2を適用できないのは、更新前サイクルにおいて目標オフセットが更新されているからである。
交通信号制御機2Aについては、1サイクル目と同様、実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、2サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
なお、中央装置1は、交通信号制御機2Aについて、実行オフセットが常に0秒となることを把握していない場合には、次のようにして、2サイクル目の実行オフセットを算出する。交通信号制御機2Aについては、1サイクル目における実行オフセットが0秒であり、1サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(1サイクル目における実行サイクル長)が120秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットを0秒(=1サイクル目における実行オフセット0秒+1サイクル目における実行サイクル長120秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、2サイクル目に交通信号制御機2Aから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:00:00と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた1サイクル目のサイクル長120秒とから、2サイクル目のサイクル開始時刻を12:02:00(=12:00:00+120秒)と算出する。この2サイクル目のサイクル開始時刻12:02:00は、1サイクル目に交通信号制御機2Aに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の3倍を加算した時点12:02:00と一致しているため、中央装置1は、交通信号制御機2Aの2サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する(算出方法4−2)。
交通信号制御機2Bについては、1サイクル目における実行オフセットが10秒であり、1サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(1サイクル目における実行サイクル長)が130秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットを20秒(=1サイクル目における実行オフセット10秒+1サイクル目における実行サイクル長130秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、2サイクル目に交通信号制御機2Bから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:00:10と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた1サイクル目のサイクル長130秒とから、2サイクル目のサイクル開始時刻を12:02:20(=12:00:10+130秒)と算出する。この2サイクル目のサイクル開始時刻12:02:20は、1サイクル目に交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の3倍を加算した時点12:02:00の20秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Bの2サイクル目の実行オフセットを20秒と算出する(算出方法4−2)。
交通信号制御機2Cについては、1サイクル目における実行オフセットが20秒であり、1サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(1サイクル目における実行サイクル長)が135秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットを35秒(=1サイクル目における実行オフセット20秒+1サイクル目における実行サイクル長135秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、2サイクル目に交通信号制御機2Cから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:00:20と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた1サイクル目のサイクル長135秒とから、2サイクル目のサイクル開始時刻を12:02:35(=12:00:20+135秒)と算出する。この2サイクル目のサイクル開始時刻12:02:35は、1サイクル目に交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の3倍を加算した時点12:02:00の35秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Cの2サイクル目の実行オフセットを35秒と算出する(算出方法4−2)。
交通信号制御機2Dについては、1サイクル目における実行オフセットが30秒であり、1サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(1サイクル目における実行サイクル長)が135秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットを45秒(=1サイクル目における実行オフセット30秒+1サイクル目における実行サイクル長135秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、2サイクル目に交通信号制御機2Dから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:00:30と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた1サイクル目のサイクル長135秒とから、2サイクル目のサイクル開始時刻を12:02:45(=12:00:30+135秒)と算出する。この2サイクル目のサイクル開始時刻12:02:45は、1サイクル目に交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の3倍を加算した時点12:02:00の45秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Dの2サイクル目の実行オフセットを45秒と算出する(算出方法4−2)。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、2サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した2サイクル目における実行オフセットと、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて2サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒及び追従幅−1/8又は+1/8と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、交通信号制御機2Aの3サイクル目の終了時点の5秒前(図13におけるタイミングta32)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、3サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、各階梯の実行秒数(つまり、2サイクル目における実行オフセット、各階梯の実行秒数)と、2サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、3サイクル目におけるサイクル長)とに基づいて、3サイクル目における実行オフセットを算出する。これは上記の算出方法4−1と同じである。あるいは、中央装置1は、3サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、2サイクル目におけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、3サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出し、この3サイクル目におけるサイクル開始時刻と、2サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、3サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。これは、上記の算出方法4−2と同じである。
交通信号制御機2Aについては、2サイクル目と同様、実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、3サイクル目の実行オフセットを0秒と算出する。
交通信号制御機2Bについては、2サイクル目における実行オフセットが20秒であり、2サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(2サイクル目における実行サイクル長)が120秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットを20秒(=10秒+120秒−120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、3サイクル目に交通信号制御機2Bから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:02:20と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた2サイクル目のサイクル長120秒とから、3サイクル目のサイクル開始時刻を12:04:20(=12:02:20+120秒)と算出する。この3サイクル目のサイクル開始時刻12:04:20は、2サイクル目に交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の4倍を加算した時点12:04:00の20秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Bの3サイクル目の実行オフセットを20秒と算出する(算出方法4−2)。
交通信号制御機2Cについては、2サイクル目における実行オフセットが35秒であり、2サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(2サイクル目における実行サイクル長)が125秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、3サイクル目における実行オフセットを40秒(=35秒+125秒−120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、3サイクル目に交通信号制御機2Cから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:02:35と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた2サイクル目のサイクル長125秒とから、3サイクル目のサイクル開始時刻を12:04:40(=12:02:35+125秒)と算出する。この3サイクル目のサイクル開始時刻12:04:40は、2サイクル目に交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の4倍を加算した時点12:04:00の40秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Cの3サイクル目の実行オフセットを40秒と算出する(算出方法4−2)。
交通信号制御機2Dについては、2サイクル目における実行オフセットが45秒であり、2サイクル目における各階梯の実行秒数を加算して求めたサイクル長(2サイクル目における実行サイクル長)が135秒であり、信号制御指令情報に含まれるサイクル長が120秒であることから、中央装置1は、3サイクル目における実行オフセットを60秒(=45秒+135秒−120秒)と算出する(算出方法4−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、中央装置1は、3サイクル目に交通信号制御機2Dから受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻12:02:45と、当該信号制御実行情報に含まれる各階梯の実行秒数を加算して求めた2サイクル目のサイクル長135秒とから、3サイクル目のサイクル開始時刻を12:05:00(=12:02:45+135秒)と算出する。この3サイクル目のサイクル開始時刻12:05:00は、2サイクル目に交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻11:56:00に、当該信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒の4倍を加算した時点12:04:00の60秒後であるため、中央装置1は、交通信号制御機2Dの3サイクル目の実行オフセットを60秒と算出する(算出方法4−2)。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、3サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した3サイクル目における実行オフセットと、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて3サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒及び追従幅−1/8又は+1/8と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における情報中継装置3の動作内容について説明する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた1サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの1サイクル目終了時点から3秒前(図11におけるタイミングta13)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセット10秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセット20秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセット30秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの2サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、2サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた2サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの2サイクル目終了時点から3秒前(図12におけるタイミングta23)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセット20秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセット35秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセット45秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、3サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた3サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの3サイクル目終了時点から3秒前(図13におけるタイミングta33)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセット20秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセット40秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセット60秒、サイクル長120秒、追従幅−1/8又は+1/8、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
このようにして作成した、2サイクル目から4サイクル目のグリーンウェーブ信号情報の内容を示した図が図20である。なお、追従幅は、「−1/8又は+1/8」を示す符号で表す代わりに、追従幅の最小値と最大値を分けて百分率で表しても良いし(例えば、「−25%」と「+25%」)、追従幅の最小値と最大値を分けて直接秒数で表しても良い(例えば、「−15秒」と「+15秒」)。
〔実施形態4の効果〕
実施形態4の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関わらず、これらの交通信号制御機2についての上記第一サイクルの前サイクルにおける実行オフセット、上記第一サイクルにおけるサイクル長、追従幅などを含めた、上記第一サイクルにおけるこれらの交通信号制御機2の信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5は、上記第一サイクルの前サイクルにおける実行オフセットという、これらの交通信号制御機2が実際に信号制御を行った結果得られた情報(信号制御実行情報)から算出したオフセットと、上記第一サイクルにおけるサイクル長、追従幅、及び車両6の進行方向における青時間とから、これらの交通信号制御機2の動きに即した各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の開始時点及び終了時点を予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
なお、上述の本実施形態4においても、上述の実施形態1で述べたように、提供対象交差点は同一のサブエリアに含まれる交差点のみで構成されていなくても良い。この場合、提供対象交差点に含まれる各従属交差点の交通信号制御機2についての実行オフセットは、提供対象交差点に含まれる基準交差点の交通信号制御機2に対する相対オフセットとすれば良い。
[5.実施形態5]
実施形態4では、中央装置1は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2について、所定の第一サイクルの前サイクルにおける実行オフセットを算出し、情報中継装置3は、この実行オフセットを上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報に含める構成であったが、これに代えて、中央装置1が、これらの交通信号制御機2それぞれの所定の第一サイクルにおける実行オフセットを予測し、情報中継装置3が、この実行オフセットの予測値を上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報に含める構成であっても良い。
以下、実施形態4との相違点を中心に、実施形態5について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、まず、実施形態4と同様に、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、現サイクルの前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻とに基づいて、これらの交通信号制御機2の現サイクルにおける実行オフセットを算出する。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2について、算出した現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、追従幅(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、追従幅)とに基づいて、次サイクルにおける実行オフセットを算出する。この次サイクルにおける実行オフセットは、追従幅による変動を考慮したものであり、最小値と最大値とを含んでいる。次サイクルにおける実行オフセットの最小値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットに上記追従幅の最小値を加えることにより、最大値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットに上記追従幅の最大値を加えることにより、算出することができる。
あるいは、演算部101は、次のようにして、次サイクルにおける実行オフセットを算出しても良い。すなわち、現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とから、現サイクルにおいて実行するサイクル長を予測し、この現サイクルにおける実行サイクル長と、現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、現サイクルにおけるサイクル長)とから、次サイクルにおける実行オフセットを算出する。この場合、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値は同じ値とする。
次いで、演算部101は、算出した次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるサイクル長、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)から送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、主道路方向の青時間と、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図21は、実施形態5におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、青時間の情報を含んでいる。第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値には、追従を考慮して予測した第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値が格納される。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態4と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間が65秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青時間はそのサイクル開始時点からさらに65秒経過後までであると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は3秒後から68秒(=3秒+65秒)後までと予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、青時間とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットの最小値が−5秒、最大値が+25秒、サイクル長が120秒、青時間が77秒であれば、青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最小値分ずれた時点であるから、−2秒(=3秒−5秒)後(つまり、2秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最大値分ずれた時点であると予測できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間を加えた28秒(=3秒+25秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間を加えた105秒(=28秒+77秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜28秒後、終了時点が75秒後〜105秒後までであると予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
以下、実施形態4と同じ具体例を用いて、情報中継装置3のグリーンウェーブ信号情報作成処理について説明する。
まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dの動作内容は、実施形態1と同じであるため、説明を繰り返さない。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における中央装置1の動作内容について説明する。
中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2Aの1サイクル目(更新後サイクル)の終了時点の5秒前(図11におけるタイミングta12)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、1サイクル目に受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、更新前サイクルにおけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、1サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出し、この1サイクル目におけるサイクル開始時刻と、更新前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、1サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、1サイクル目における実行オフセットをそれぞれ0秒、10秒、20秒、30秒と算出する。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した1サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅(つまり、1サイクル目におけるサイクル長及び追従幅)から求まる追従幅の最大値を加えることにより次サイクル(2サイクル目)における実行オフセットの最大値を算出し、また、1サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最小値を加えることにより2サイクル目における実行オフセットの最小値を算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した1サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、1サイクル目におけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とから、1サイクル目における実行サイクル長を予測し、この1サイクル目における実行サイクル長と、1サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、1サイクル目におけるサイクル長)とから、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い(算出方法5−2)。
以上の中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図22である。図22において、実線が1サイクル目における実行オフセットの算出処理の流れを示しており、点線が上記の算出方法5−1の流れを示しており、一点鎖線が上記の算出方法5−2の流れを示している。
交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、上述の実施形態1で記載したように実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、2サイクル目における実行オフセットを0秒と予測する。
なお、中央装置1は、交通信号制御機2Aについて、実行オフセットが常に0秒となることを把握していない場合には、次のようにして、2サイクル目の実行オフセットを算出する。交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、1サイクル目の実行オフセット0秒と、更新前サイクルに当該交通信号制御機2Aに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット0秒とを比較して、両者の値が同じであることから、1サイクル目において同期中となると判定する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Aは、1サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒を実行すると予測し、2サイクル目における実行オフセットを0秒(=1サイクル目における実行オフセット0秒+1サイクル目におけるサイクル長120秒−信号制御指令に含まれるサイクル長120秒)と予測する(算出方法5−2)。算出方法5−1を適用した例については、説明を省略する。
交通信号制御機2Bについては、1サイクル目における実行オフセットが10秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒(=120秒×−1/8)〜+15秒(=120秒×+1/8)で追従を行えることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットの最小値を−5秒(=10秒−15秒)、最大値を25秒(=10秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、1サイクル目における実行オフセット10秒は、更新前サイクルに当該交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒よりも10秒少なく、かつ、当該交通信号制御機2Bは−15秒〜+15秒の範囲で追従を行えることから、中央装置1は、交通信号制御機2Bは、1サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から10秒伸ばした130秒を実行すると予測し、2サイクル目における実行オフセットを20秒(=1サイクル目における実行オフセット10秒+1サイクル目における実行サイクル長130秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに20秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Cについては、1サイクル目における実行オフセットが20秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットの最小値を5秒(=20秒−15秒)、最大値を35秒(=20秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、1サイクル目における実行オフセット20秒は、更新前サイクルに当該交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒よりも20秒少なく、かつ、当該交通信号制御機2Cは−15秒〜+15秒の範囲で追従を行えることから、中央装置1は、交通信号制御機2Cは、1サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒を実行すると予測し、2サイクル目における実行オフセットを35秒(=1サイクル目における実行オフセット20秒+1サイクル目における実行サイクル長135秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに35秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Dについては、1サイクル目における実行オフセットが30秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、2サイクル目における実行オフセットの最小値を15秒(=30秒−15秒)、最大値を45秒(=30秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、2サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、1サイクル目における実行オフセット30秒は、更新前サイクルに当該交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒よりも30秒少なく、かつ、当該交通信号制御機2Dは−15秒〜+15秒の範囲で追従を行えることから、中央装置1は、交通信号制御機2Dは、1サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒を実行すると予測し、2サイクル目における実行オフセットを45秒(=1サイクル目における実行オフセット30秒+1サイクル目における実行サイクル長135秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに45秒とする(算出方法5−2)。
次いで、中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、1サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した2サイクル目における実行オフセットの最小値及び最大値と、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて1サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2Aの2サイクル目の終了時点の5秒前(図12におけるタイミングta22)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、2サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、各階梯の実行秒数(つまり、1サイクル目における実行オフセット、各階梯の実行秒数)と、1サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、2サイクル目におけるサイクル長)とに基づいて、2サイクル目における実行オフセットをそれぞれ0秒、20秒、35秒、45秒と算出する(算出方法4−1)。あるいは、中央装置1は、2サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、1サイクル目におけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、2サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出し、この2サイクル目におけるサイクル開始時刻と、1サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、2サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、2サイクル目における実行オフセットをそれぞれ0秒、20秒、35秒、45秒と算出しても良い(算出方法4−2)。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した2サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最大値を加えることにより次サイクル(3サイクル目)における実行オフセットの最大値を算出し、また、2サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最小値を加えることにより3サイクル目における実行オフセットの最小値を算出する。これは上記の算出方法5−1と同じである。
あるいは、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した2サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、2サイクル目におけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とから、2サイクル目における実行サイクル長を予測し、この2サイクル目における実行サイクル長と、2サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、2サイクル目におけるサイクル長)とから、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。これは上記の算出方法5−2と同じである。
以上の中央装置が3サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図23である。図23において、実線が上記の算出方法4−1の流れを示しており、破線が上記の算出方法4−2の流れを示しており、点線が上記の算出方法5−1の流れを示しており、一点鎖線が上記の算出方法5−2の流れを示している。
交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、1サイクル目と同様、実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、3サイクル目における実行オフセットを0秒と予測する。
交通信号制御機2Bについては、2サイクル目における実行オフセットが20秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、3サイクル目における実行オフセットの最小値を5秒(=20秒−15秒)、最大値を35秒(=20秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、2サイクル目における実行オフセット20秒と、1サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット20秒は一致していることから、2サイクル目において同期中となると判定する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Bは、2サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒を実行すると予測し、3サイクル目における実行オフセットを20秒(=2サイクル目における実行オフセット20秒+2サイクル目における実行サイクル長120秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに20秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Cについては、2サイクル目における実行オフセットが35秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、3サイクル目における実行オフセットの最小値を20秒(=35秒−15秒)、最大値を50秒(=35秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、2サイクル目における実行オフセット35秒は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒よりも5秒少なく、かつ、当該交通信号制御機2Cは−15秒〜+15秒の範囲で追従を行えることから、中央装置1は、交通信号制御機2Cは、2サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から5秒伸ばした125秒を実行すると予測し、3サイクル目における実行オフセットを40秒(=2サイクル目における実行オフセット35秒+2サイクル目における実行サイクル長125秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに40秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Dについては、2サイクル目における実行オフセットが45秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、3サイクル目における実行オフセットの最小値を30秒(=45秒−15秒)、最大値を60秒(=45秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、3サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、2サイクル目における実行オフセット45秒は、1サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒よりも15秒少なく、かつ、当該交通信号制御機2Dは−15秒〜+15秒の範囲で追従を行えることから、中央装置1は、交通信号制御機2Dは、2サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒から最大の追従幅15秒伸ばした135秒を実行すると予測し、3サイクル目における実行オフセットを60秒(=2サイクル目における実行オフセット45秒+2サイクル目における実行サイクル長135秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに60秒とする(算出方法5−2)。
次いで、中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、2サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した3サイクル目における実行オフセットの最小値及び最大値と、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて2サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2Aの3サイクル目の終了時点の5秒前(図13におけるタイミングta32)において、まず、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、3サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、各階梯の実行秒数(つまり、2サイクル目における実行オフセット、各階梯の実行秒数)と、2サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、3サイクル目におけるサイクル長)とに基づいて、3サイクル目における実行オフセットをそれぞれ0秒、20秒、40秒、60秒と算出する(算出方法4−1)。あるいは、中央装置1は、3サイクル目で受信した信号制御実行情報に含まれるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数(つまり、2サイクル目におけるサイクル開始時刻、各階梯の実行秒数)に基づいて、3サイクル目におけるサイクル開始時刻を算出し、この3サイクル目におけるサイクル開始時刻と、2サイクル目に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻(つまり、3サイクル目におけるサイクル長、オフセット基準時刻)とに基づいて、3サイクル目における実行オフセットをそれぞれ0秒、20秒、40秒、60秒と算出しても良い(算出方法4−2)。
次いで、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した3サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最大値を加えることにより次サイクル(4サイクル目)における実行オフセットの最大値を算出し、また、3サイクル目における実行オフセットに、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最小値を加えることにより4サイクル目における実行オフセットの最小値を算出する。これは上記の算出方法5−1と同じである。
あるいは、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、上記の算出した3サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、3サイクル目におけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とから、3サイクル目における実行サイクル長を予測し、この3サイクル目における実行サイクル長と、3サイクル目における実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、3サイクル目におけるサイクル長)とから、4サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。これは上記の算出方法5−2と同じである。
交通信号制御機2Aについては、中央装置1は、2サイクル目と同様、実行オフセットが常に0秒となるように信号制御パラメータを設定していることから、4サイクル目における実行オフセットを0秒と予測する。
交通信号制御機2Bについては、3サイクル目における実行オフセットが20秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、4サイクル目における実行オフセットの最小値を5秒(=20秒−15秒)、最大値を35秒(=20秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、4サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、交通信号制御機2Bについては、中央装置1は、2サイクル目で同期中となっていることから、3サイクル目におけるサイクル長も2サイクル目に当該交通信号制御機2Bに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒を実行すると予測し、4サイクル目における実行オフセットを20秒(=3サイクル目における実行オフセット20秒+3サイクル目における実行サイクル長120秒−信号制御指令に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに20秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Cについては、3サイクル目における実行オフセットが40秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、4サイクル目における実行オフセットの最小値を25秒(=40秒−15秒)、最大値を55秒(=40秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、4サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、3サイクル目における実行オフセット40秒と、2サイクル目に当該交通信号制御機2Cに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット40秒は一致していることから、3サイクル目において同期中となると判定する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Cは、3サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒を実行すると予測し、4サイクル目における実行オフセットを40秒(=3サイクル目における実行オフセット40秒+3サイクル目における実行サイクル長120秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに40秒とする(算出方法5−2)。
交通信号制御機2Dについては、3サイクル目における実行オフセットが60秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従を行えることから、中央装置1は、4サイクル目における実行オフセットの最小値を45秒(=60秒−15秒)、最大値を75秒(=60秒+15秒)と算出する(算出方法5−1)。
あるいは、中央装置1は、次のようにして、4サイクル目における実行オフセットを算出しても良い。すなわち、3サイクル目における実行オフセット60秒と、2サイクル目に当該交通信号制御機2Dに送信した信号制御指令情報に含まれる目標オフセット60秒は一致していることから、3サイクル目において同期中となると判定する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2Dは、3サイクル目におけるサイクル長として上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒を実行すると予測し、4サイクル目における実行オフセットを60秒(=3サイクル目における実行オフセット60秒+3サイクル目における実行サイクル長120秒−信号制御指令情報に含まれるサイクル長120秒)と算出する。この場合、実行オフセットの最小値及び最大値はともに60秒とする(算出方法5−2)。
次いで、中央装置1は、実施形態4と同様に、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて、3サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長に基づいて主道路RM方向の青時間を算出する。そして、中央装置1は、交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて算出した4サイクル目における実行オフセットの最小値及び最大値と、これらの交通信号制御機2A、2B、2C、2Dそれぞれについて3サイクル目に送信する予定である信号制御指令情報に含めるサイクル長120秒と、上記で算出した主道路RM方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
次に、交通信号制御機2A乃至2Dの1サイクル目から3サイクル目における情報中継装置3の動作内容について説明する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた1サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの1サイクル目終了時点から3秒前(図11におけるタイミングta13)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセットの最小値−5秒及び最大値25秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに20秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセットの最小値5秒及び最大値35秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに35秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセットの最小値15秒及び最大値45秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに45秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの2サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、2サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた2サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの2サイクル目終了時点から3秒前(図12におけるタイミングta23)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセットの最小値5秒及び最大値35秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに20秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセットの最小値20秒及び最大値50秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに40秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセットの最小値30秒及び最大値60秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに60秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの3サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、3サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
情報中継装置3は、中央装置1から送られてきた3サイクル目の提供対象交差点信号情報を受信した時点(例えば、交通信号制御機2Aの3サイクル目終了時点から3秒前(図13におけるタイミングta33)とする)では、提供対象交差点信号情報においては、交通信号制御機2Aについてサイクル長120秒、主道路方向の青時間65秒、交通信号制御機2Bについて実行オフセットの最小値5秒及び最大値35秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに20秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Cについて実行オフセットの最小値25秒及び最大値55秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに40秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒、交通信号制御機2Dについて実行オフセットの最小値45秒及び最大値75秒(実行サイクル長を予測する場合は、最小値及び最大値ともに60秒)、サイクル長120秒、主道路方向の青時間77秒が含まれているため、この情報に、基準交差点信号情報から把握している交通信号制御機2Aの4サイクル目のサイクル開始時点からの経過時間−3秒を含めて、4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
このようにして作成した、2サイクル目から4サイクル目におけるグリーンウェーブ信号情報の内容を示した図が図24である。括弧内は、上記の算出方法4−2を適用した場合の数値であり、最小値と最大値が同じ値となっている。
〔実施形態5の効果〕
実施形態5の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関わらず、これらの交通信号制御機2についての上記第一サイクルにおける実行オフセット、サイクル長などを含めた、上記第一サイクルにおけるこれらの交通信号制御機2の信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5は、上記第一サイクルにおける実行オフセットという、これらの交通信号制御機2が実際に信号制御を行った結果得られたオフセットから追従を考慮して予測したオフセットと、記第一サイクルにおける車両6の進行方向における青時間とから、これらの交通信号制御機2の動きに即した各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の開始時点及び終了時点を予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
なお、上述の実施形態5においては、グリーンウェーブ信号情報には上記第一サイクルにおける追従幅を格納しない構成であったが、これに限られず、上記第一サイクルにおける追従幅を格納する構成であっても良い。
[6.実施形態6]
上述の実施形態5では、提供対象交差点における基準交差点の交通信号制御機2の所定の第一サイクルの前サイクル終了時点の所定時間前(例えば、少なくとも5秒以上前)において、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれについて、上記第一サイクルの2つ前のサイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅(つまり、上記第一サイクルの前サイクルにおけるサイクル長及び追従幅)を考慮して、上記第一サイクルにおける実行オフセットを予測し、これらを含む上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する構成であったが、さらに、上記第一サイクルの前サイクルに送信する予定の信号制御指令情報に含まれるサイクル長及び追従幅(つまり、上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅)を考慮して、上記第一サイクルの青時間の最小値及び最大値を算出し、これらを含む上記第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する構成であっても良い。
以下、実施形態5との相違点を中心に、実施形態6について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、まず、実施形態5と同様に、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数等(つまり、現サイクルの前サイクルにおける実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数等)と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻、追従幅等(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、オフセット基準時刻、追従幅等)とに基づいて、これらの交通信号制御機2の次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値を算出する。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから主道路方向の青時間の最小値及び最大値を算出する。青時間の最小値は、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長(つまり、次サイクルにおけるスプリット及びサイクル長)に基づいて算出した青時間に、上記信号制御指令情報に含めるサイクル長及び追従幅(つまり、次サイクルにおけるサイクル長及び追従幅)から求まる追従幅の最小値を加算することにより、青時間の最大値は、上記の算出した青時間に、上記信号制御指令情報に含めるサイクル長及び追従幅から求まる追従幅の最大値を加算することにより、それぞれ算出することができる。例えば、スプリット及びサイクル長に基づいて算出した青時間が77秒であり、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、つまり、−15秒〜+15秒で追従できるのであれば、青時間の最小値は52秒(=77秒−120秒×1/8)、青時間の最大値は92秒(=77秒+120秒/8)と算出することができる。
次いで、演算部101は、算出した次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、次サイクルにおけるサイクル長、算出した次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2(図1では交通信号制御機2A)から送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、主道路方向の青時間の最小値及び最大値と、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図25は、実施形態6におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、青時間の最小値及び最大値の情報を含んでいる。この青時間の最小値及び最大値は、上記第一サイクルにおける従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれのサイクル長及び追従幅を考慮して算出したものである。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
〔実施形態6の効果〕
実施形態6の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関わらず、これらの交通信号制御機2についての上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅を考慮して算出した主道路方向の青時間の最小値及び最大値などを含む、これらの交通信号制御機2の上記第一サイクルにおける信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。
上記の主道路方向の青時間の最小値及び最大値は、これらの交通信号制御機2それぞれに対応する上記第一サイクルにおけるサイクル長及び追従幅に基づいて算出したものであるから、車載装置5は、これらの情報を用いて、各交差点の青信号の開始時点及び終了時点をある程度正確に予測することができる。
従って、車載装置5は、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
[7.実施形態7]
実施形態7では、さらに、地点感応制御に関する情報も含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態4との相違点を中心に、実施形態7について説明する。
中央装置1の演算部101は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれについての地点感応制御に関する情報、すなわち、地点感応制御の種類、感応幅及び感応対象灯色をさらに提供対象交差点信号情報に含めて、情報中継装置3に送信する。ここで、地点感応制御の種類には、例えば、ギャップ感応制御、右折感応制御、FAST(緊急車両優先制御)、PTPS(公共車両優先制御)、ジレンマ感応制御、全感応制御、半感応制御、プロファイル制御などが含まれる。また、感応幅及び感応対象灯色は、例えば、青時間について−5秒から+15秒まで、といった内容である。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅、主道路方向の青時間、地点感応制御の種類、感応幅及び感応対象灯色と、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図26は、実施形態7におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、追従幅、青時間、サイクル開始時点からの経過時間、地点感応制御の種類、感応幅(短縮及び延長)、感応対象灯色と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間、地点感応制御の種類、感応幅(短縮及び延長)、感応対象灯色の情報を含んでいる。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
グリーンウェーブ信号情報に地点感応制御の種類を含めておくと、例えば、FASTであれば、感応幅(延長)にはステップの実行可能な最大秒数が格納されるもあり得ることから、この情報を取得した車載装置5は大きな延長があるか否かを把握することができるため、車載装置5にとって有用となる。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態4と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間、サイクル開始時点からの経過時間、感応幅(短縮及び延長)、感応対象灯色とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間が65秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒、地点感応制御の種類が右折感応制御、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒、感応対象灯色が青時間であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青信号の時間帯はそのサイクル開始時点からさらに最小で60秒(=65秒−5秒)、最大で75秒(=65秒+10秒)であると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が3秒後、終了時点が63秒(=3秒+60秒)後〜78秒(=3秒+75秒)後と予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間、地点感応制御の種類、感応幅(短縮及び延長)、感応対応灯色とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットが10秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、青時間が77秒、地点感応制御の種類が右折感応制御、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒、感応対象灯色が青時間であれば、従属交差点1の青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最小の追従幅を加算した−2秒(=3秒+10秒−120秒×1/8)後(つまり、2秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最大の追従幅を加算した28秒(=3秒+10秒+120秒×1/8)後であると予測できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間と感応幅(短縮)とを加えた70秒(=−2秒+77秒−5秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間と感応幅(延長)とを加えた115秒(=28秒+77秒+10秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜28秒後、終了時点が70秒後〜115秒後と予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
〔実施形態7の効果〕
実施形態7の交通システムによれば、さらに、地点感応制御に関する情報も含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5はこのグリーンウェーブ信号情報に含まれる地点感応制御の感応幅及び感応対応灯色などを考慮して、各交差点の青信号の開始時点及び終了時点を予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
なお、上述の実施形態7においては、グリーンウェーブ信号情報には感応対象灯色を格納する構成であったが、これに限られず、当該グリーンウェーブ信号情報に含まれる地点感応制御の種類、感応幅(短縮)、感応幅(延長)の情報を、青時間に関する情報とすることにより、感応対象灯色の格納を省く構成としても良い。
[8.実施形態8]
上述の実施形態7では、青時間と地点感応制御の感応幅と感応対象灯色とをグリーンウェーブ信号情報に含め、この情報を受信した車載装置5が青時間と感応幅と感応対応灯色とから青信号の時間帯を算出する構成であったが、これに代えて、予め地点感応制御の感応幅と感応対象灯色とを考慮して算出した青時間の最小値及び最大値をグリーンウェーブ信号情報に含め、車載装置5が青信号の時間帯を算出しやすくする構成であっても良い。
以下、実施形態7との相違点を中心に、実施形態8について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2それぞれについて、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから求めた各信号灯色の時間と、地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)と、感応対応灯色とに基づいて、次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値を算出する。感応対応灯色が青時間の場合、青時間の最小値は、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長(つまり、次サイクルにおけるスプリット及びサイクル長)に基づいて算出した青時間に、感応幅(短縮)を加えることにより、青時間の最大値は、上記の算出した青時間に、感応幅(延長)を加えることにより、それぞれ算出することができる。例えば、スプリットとサイクル長とに基づいて算出した青時間が77秒、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒であれば、青時間の最小値は72秒(=77秒−5秒)、青時間の最大値は87秒(=77秒+10秒)と算出することができる。
そして、演算部101は、実施形態7の提供対象交差点信号情報の青時間、地点感応制御の種類、感応幅(短縮)及び感応幅(延長)、感応対象灯色に代えて、上記で算出した青時間の最小値及び最大値を含めた提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅、主道路方向の青時間の最小値及び最大値、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図27は、実施形態8におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値を含んでいる。この青時間の最小値及び最大値は、上記第一サイクルにおける基準交差点及び従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれの地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)を考慮して算出したものである。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態7と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間の最小値が60秒、青時間の最大値が75秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青信号の時間帯はそのサイクル開始時点からさらに最小で60秒、最大で75秒であると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が3秒後、終了時点が63秒(=3秒+60秒)後〜78秒(=3秒+75秒)後と予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセット、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットが10秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、青時間の最小値が72秒、青時間の最大値が87秒であれば、従属交差点1の青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最小の追従幅を加算した−2秒(=3秒+10秒−120秒×1/8)後(つまり、2秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点からオフセット分ずれた時点に最大の追従幅を加算した28秒(=3秒+10秒+120秒×1/8)後であると予測できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間の最小値を加えた70秒(=−2秒+72秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間の最大値を加えた115秒(=28秒+87秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜28秒後、終了時点が70秒後〜115秒後と予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
〔実施形態8の効果〕
実施形態8の交通システムによれば、地点感応制御の感応幅と感応対象灯色とを考慮した青時間の最小値及び最大値を含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5はこのグリーンウェーブ信号情報に含まれる青時間の最小値及び最大値に基づいて、各交差点の青信号の開始時点及び終了時点を少ない演算量で予測することができる。
[9.実施形態9]
地点感応制御が実行されたサイクルでは、感応変動値(地点感応制御によって短縮又は延長した時間)分だけサイクル長が短縮又は延長され、次のサイクルのオフセットが乱れるため、当該次のサイクルで上記感応変動値分の延長又は短縮を吸収して、オフセットの乱れをなくす。例えば、地点感応制御が実行されたサイクルで感応変動値が+7秒(7秒の延長)であった場合、次のサイクルではいずれかの階梯が7秒減らされるか、あるいは、複数の階梯が合計7秒減らされる。これを感応補正という。
実施形態9では、地点感応制御における感応補正を考慮して、実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を算出し、これらを含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態8との相違点を中心に、実施形態9について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、まず、実施形態4と同様に、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、現サイクルの前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻とに基づいて、これらの交通信号制御機2の現サイクルにおける実行オフセットを算出する。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2について、算出した現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御実行情報に含まれる地点感応制御の感応変動値(短縮又は延長)(つまり、前サイクルにおける地点感応制御の感応変動値)と、地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)とに基づいて、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値を算出する。感応補正を考慮することにより、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(短縮)を加えることにより、次サイクルにおける実行オフセットの最大値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(延長)を加えることにより、算出することができる。
例えば、現サイクルにおける実行オフセットが17秒、実際に行われた感応変動値が+7秒(7秒の延長)、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒の場合、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は5秒(=17秒−7秒−5秒)、最大値は25秒(=17秒−7秒+15秒)と算出することができる。また、例えば、現サイクルにおける実行オフセットが7秒、実際に行われた感応変動値が−3秒(3秒の短縮)、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒の場合、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は5秒(=7秒+3秒−5秒)、最大値は25秒(=7秒+3秒+15秒)と算出することができる。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2について、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから求めた各信号灯色の時間と、地点感応制御の感応幅(延長及び短縮)と、感応対応灯色と、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値を算出する際に用いた感応幅(短縮及び短縮)とに基づいて、次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値を算出する。感応対応灯色が青時間の場合、青時間の最小値は、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長(つまり、次サイクルにおけるスプリット及びサイクル長)に基づいて算出した青時間に、感応幅(短縮)を加え、さらに感応補正を考慮して、次サイクルにおける実行オフセットの最大値を算出する際に用いた感応幅(延長)を減ずることにより算出することができる。また、青時間の最大値は、上記の算出した青時間に、感応幅(延長)を加え、さらに、感応補正を考慮して、次サイクルにおける実行オフセットの最小値を算出する際に用いた感応幅(短縮)を減ずることにより算出することができる。例えば、スプリットとサイクル長とに基づいて算出した青時間が77秒、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒であれば、青時間の最小値は62秒(=77秒−5秒−10秒)、青時間の最大値は92秒(=77秒+10秒+5秒)と算出することができる。
そして、演算部101は、算出した次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、次サイクルにおけるサイクル長、次サイクルにおける追従幅、算出した次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図28は、実施形態9におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値を含んでいる。この実行オフセットの最小値及び最大値は、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれの上記第一サイクルの前サイクルにおける地点感応制御の感応変動値と、地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)とに基づいて、地点感応制御における感応補正を考慮して算出したものである。また、青時間の最小値及び最大値は、上記第一サイクルにおける基準交差点及び従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれの地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)に基づいて、地点感応制御における感応補正を考慮して算出したものである。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態8と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間の最小値が60秒、青時間の最大値が75秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青信号の時間帯はそのサイクル開始時点からさらに最小で60秒、最大で75秒であると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が3秒後、終了時点が63秒(=3秒+60秒)後〜78秒(=3秒+75秒)後と予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットの最小値が5秒、実行オフセットの最大値が25秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、青時間の最小値が62秒、青時間の最大値が92秒であれば、従属交差点1の青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最小値分ずれた時点に最小の追従幅を加算した−7秒(=3秒+5秒−120秒/8)後(つまり、7秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最大値分ずれた時点に最大の追従幅を加算した43秒(=3秒+25秒+120秒/8)後であると予測できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間の最小値を加えた55秒(=−7秒+62秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間の最大値を加えた135秒(=43秒+92秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜43秒後、終了時点が55秒後〜135秒後と予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
〔実施形態9の効果〕
実施形態9の交通システムによれば、地点感応制御における感応補正を考慮して、実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を算出し、これらを含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5はこのグリーンウェーブ信号情報に含まれる、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2についての実行オフセットの最小値及び最大値、サイクル長、追従幅、青時間の最小値及び最大値などに基づいて、各交差点の青信号の開始時点及び終了時点をより厳密に予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
[10.実施形態10]
上述の実施形態9は、上述の実施形態5と組み合わせても良い。すなわち、追従と地点感応制御における感応補正の両方を考慮して、実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を算出し、これらを含めたグリーンウェーブ信号情報を作成しても良い。
以下、実施形態9との相違点を中心に、実施形態10について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、まず、実施形態4と同様に、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2から直近(すなわち、現サイクル)に受信した信号制御実行情報に含まれる実行オフセット、サイクル開始時刻、各階梯の実行秒数と、これらの交通信号制御機2に対し中央装置1が直近(すなわち、現サイクルの前サイクル)に送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、オフセット基準時刻とに基づいて、これらの交通信号制御機2の現サイクルにおける実行オフセットを算出する。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2について、算出した現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、追従幅(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、追従幅)と、上記信号制御実行情報に含まれる地点感応制御の感応変動値(短縮又は延長)(つまり、前サイクルにおける地点感応制御の感応変動値)と、地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)とに基づいて、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値を算出する。追従と感応補正を考慮することにより、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(短縮)と上記サイクル長と上記追従幅から求まる追従幅の最小値を加えることにより、次サイクルにおける実行オフセットの最大値は、算出した現サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(延長)と上記サイクル長と上記追従幅から求まる追従幅の最大値を加えることにより、算出することができる。
例えば、現サイクルにおける実行オフセットが17秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、実際に行われた感応変動値が+7秒(7秒の延長)、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒の場合、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は−10秒(=17秒−7秒−5秒−120秒×1/8)、最大値は40秒(=17秒−7秒+15秒+120秒×1/8)と算出することができる。また、例えば、現サイクルにおける実行オフセットが7秒、サイクル長が120秒、追従幅が−1/8又は+1/8、実際に行われた感応変動値が−3秒(3秒の短縮)、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒の場合、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は−10秒(=7秒+3秒−5秒−120秒×1/8)、最大値は40秒(=7秒+3秒+15秒+120秒×1/8)と算出することができる。
あるいは、演算部101は、次のようにして、次サイクルにおける実行オフセットを算出しても良い。すなわち、現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とから、現サイクルにおいて実行するサイクル長を予測し、この現サイクルにおける実行サイクル長と、現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、現サイクルにおけるサイクル長)とから、次サイクルにおける実行オフセットを算出する。そして、さらに感応補正を考慮することにより、次サイクルにおける実行オフセットの最小値は、算出した次サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(短縮)を加えることにより、次サイクルにおける実行オフセットの最大値は、算出した次サイクルにおける実行オフセットから感応変動値(短縮又は延長)を差し引き、さらに感応幅(延長)を加えることにより、算出することができる。
次いで、演算部101は、これらの交通信号制御機2について、実施形態9と同様に、これらの交通信号制御機2それぞれに現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから求めた各信号灯色の時間と、地点感応制御の感応幅(延長及び短縮)と、感応対応灯色と、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値を算出する際に用いた感応幅(短縮及び短縮)とに基づいて、次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値を算出する。感応対応灯色が青時間の場合、青時間の最小値は、上記信号制御指令情報に含めるスプリット及びサイクル長(つまり、次サイクルにおけるスプリット及びサイクル長)に基づいて算出した青時間に、感応幅(短縮)を加え、さらに感応補正を考慮して、次サイクルにおける実行オフセットの最大値を算出する際に用いた感応幅(延長)を減ずることにより算出することができる。また、青時間の最大値は、上記算出した青時間に、感応幅(延長)を加え、さらに感応補正を考慮して、次サイクルにおける実行オフセットの最小値を算出する際に用いた感応幅(短縮)を減ずることにより算出することができる。例えば、スプリットとサイクル長とに基づいて算出した青時間が77秒、感応幅(短縮)が−5秒、感応幅(延長)が+10秒であれば、青時間の最小値は62秒(=77秒−5秒−10秒)、青時間の最大値は92秒(=77秒+10秒+5秒)と算出することができる。
そして、演算部101は、算出した次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、算出した次サイクルにおける主道路方向の青時間の最小値及び最大値、次サイクルにおける基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、提供対象交差点信号情報に含まれる各交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、主道路方向の青時間の最小値及び最大値、基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、基準交差点信号情報から把握している基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図29は、実施形態10におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)におけるサイクル長、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を含んでいる。この実行オフセットの最小値及び最大値は、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれの上記第一サイクルにおけるサイクル長、追従幅等と、上記第一サイクルの前サイクルにおける地点感応制御の感応変動値と、地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)とに基づいて、追従と地点感応制御における感応補正とを考慮して算出したものである。また、青時間の最小値及び最大値は、上記第一サイクルにおける基準交差点及び従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれの地点感応制御の感応幅(短縮及び延長)に基づいて、地点感応制御における感応補正を考慮して算出したものである。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4から次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、まず、実施形態9と同様に、この情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間に基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、サイクル長が120秒、青時間の最小値が60秒、青時間の最大値が75秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青信号の時間帯はそのサイクル開始時点からさらに最小で60秒、最大で75秒であると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が3秒後、終了時点が63秒(=3秒+60秒)後〜78秒(=3秒+75秒)後と予測することができる。
また、車載装置5は、グリーンウェーブ信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値とに基づいて、従属交差点それぞれの次サイクルにおける青信号の時間帯を予測する。例えば、従属交差点1の実行オフセットの最小値が−10秒、実行オフセットの最大値が40秒、青時間の最小値が62秒、青時間の最大値が92秒であれば、従属交差点1の青信号の開始時点は、最短で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最小値分ずれた−7秒(=3秒−10秒)後(つまり、7秒前)であり、最長で基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最大値分ずれた43秒(=3秒+40秒)後であると判定できる。また、青信号の終了時点は、最短で、算出した最短の開始時点に青時間の最小値を加えた55秒(=−7秒+62秒)後であり、最長で、算出した最長の開始時点に青時間の最大値を加えた135秒(=43秒+92秒)後であると予測できる。従って、従属交差点1の次サイクルにおける青信号の時間帯は、開始時点が現時点〜43秒後、終了時点が55秒後〜135秒後と予測することができる。
車載装置5は、予測した提供対象交差点それぞれの青信号の時間帯を用いて、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を算出する。
〔実施形態10の効果〕
実施形態10の交通システムによれば、追従と地点感応制御における感応補正を考慮して、実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を算出し、これらを含めたグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5はこのグリーンウェーブ信号情報に含まれる、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2についての実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値などに基づいて、これらの交通信号制御機2の動きに即した各交差点の青信号の開始時点及び終了時点を、少ない演算量で、かつ、より厳密に予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
[11.実施形態11]
上述の実施形態10のグリーンウェーブ信号情報には、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクルにおけるサイクル長、青時間の最小値及び最大値、サイクル開始時点からの経過時間と、従属交差点の交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、青時間の最小値及び最大値を含んでいたが、これらの情報に基づいて車載装置5が提供対象交差点に含まれる各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の時間帯を求める必要があった。
そこで、実施形態11では、車載装置5が提供対象交差点に含まれる各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の時間帯を演算せずに済むように、提供対象交差点に含まれる各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長を含むグリーンウェーブ信号情報を作成する。
以下、実施形態10との相違点を中心に、実施形態11について説明する。
中央装置1の演算部101は、所定時点(例えば、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の少なくとも5秒以上前)において、実施形態10と同様に、追従と地点感応制御における感応補正を考慮して、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2について、次サイクルにおける実行オフセットの最小値及び最大値、主道路方向の青時間の最小値及び最大値を算出し、これらと基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長とを含む提供対象交差点信号情報を情報中継装置3に送信する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、所定時間毎(例えば、1秒毎)に基準交差点の交通信号制御機2Aから送られてきた基準交差点信号情報と、中央装置1から送られてきた提供対象交差点信号情報とに基づいてグリーンウェーブ信号情報を作成し、路側通信装置4に送信する。
具体的には、情報中継装置3は、まず、提供対象交差点信号情報に含まれる基準交差点の交通信号制御機2のサイクル長、主道路方向の青時間の最小値及び最大値、基準交差点信号情報から把握している基準交差点のサイクル開始時点からの経過時間とに基づいて、基準交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点と、青信号の終了時点の最短及び最長を算出する。例えば、サイクル長が120秒、青時間の最小値が60秒、青時間の最大値が75秒、サイクル開始時点からの経過時間が−3秒であれば、次サイクルのサイクル開始時点は3秒後であり、青信号の時間帯はそのサイクル開始時点からさらに最小で60秒、最大で75秒であると判定できる。従って、基準交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点は3秒後、青信号の終了時点の最短は63秒(=3秒+60秒)後、青信号の終了時点の最長は78秒(=3秒+75秒)後であると算出できる。
次いで、情報中継装置3は、算出した基準交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点、提供対象交差点信号情報に含まれる従属交差点の交通信号制御機2の実行オフセットの最小値及び最大値、主道路方向の青時間の最小値及び最大値に基づいて、従属交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長を算出する。例えば、算出した基準交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点が3秒後、提供対象交差点のうちの1つの従属交差点について、実行オフセットの最小値が−10秒、実行オフセットの最大値が40秒、青時間の最小値が62秒、青時間の最大値が92秒であれば、当該従属交差点の次サイクルにおける青信号の開始時点の最短は基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最小値分ずれた−7秒(=3秒−10秒)後(つまり、7秒前)、青信号の開始時点の最長は基準交差点の青信号の開始時点から実行オフセットの最大値分ずれた43秒(=3秒+40秒)後と算出できる。また、当該従属交差点の次サイクルにおける青信号の終了時点の最短は、青信号の開始時点の最短に青時間の最小値を加えた55秒(=−7秒+62秒)後、青信号の終了時点の最長は、青信号の開始時点の最長に青時間の最大値を加えた135秒(=43秒+92秒)後と算出できる。
図30は、実施形態11におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる従属交差点の数をNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)における青信号の開始時点、青信号の終了時点の最短、青信号の終了時点の最長と、従属交差点1〜Nの交通信号制御機2それぞれについての上記第一サイクルにおける青信号の開始時点の最短、青信号の開始時点の最長、青信号の終了時点の最短、青信号の終了時点の最長を含んでいる。これらの青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長は、追従と地点感応制御における感応補正とを考慮して算出したものである。なお、青信号の開始時点はサイクル開始時点と一致しているとする。
車載装置5は、路側通信装置4からグリーンウェーブ信号情報を受け取ると、これに含まれる提供対象交差点のうちの基準交差点の交通信号制御機2についての次サイクルにおける青信号の開始時点、青信号の終了時点の最短、青信号の終了時点の最長と、従属交差点の交通信号制御機2それぞれについての次サイクルにおける青信号の開始時点の最短、青信号の開始時点の最長、青信号の終了時点の最短、青信号の終了時点の最長から、これらの交差点を青信号の間に通過することができる最適な走行速度の範囲を容易に算出することができる。
〔実施形態11の効果〕
実施形態11の交通システムによれば、提供対象交差点に含まれる各交差点の所定の第一サイクルにおける青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長を含むグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5はこのグリーンウェーブ信号情報に含まれる上記各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の開始時点の最短及び最長、青信号の終了時点の最短及び最長から、青信号の時間帯を直接把握することができるため、これらの交差点を青信号で通過できる走行速度の範囲を容易に算出することができる。
[12.実施形態12]
上述の実施形態では、簡単のため、提供対象交差点における基準交差点の交通信号制御機2について、実行オフセットを0秒としていたが、実際には実行オフセットは0秒以外の値をとり得る。そこで、本実施形態12では、グリーンウェーブ信号情報において、基準交差点の交通信号制御機2についても実行オフセットの情報を設定する。この場合、グリーンウェーブ信号情報において、提供対象交差点に含まれる従属交差点の各交差点ISの交通信号制御機2の実行オフセットは、上記基準交差点の交通信号制御機2の実行オフセットの値を加えた値とすれば良い。
また、上述の実施形態5においては、中央装置1は、基準交差点の交通信号制御機2のサイクル終了時点の所定時間前(例えば、少なくとも5秒以上前)において、現サイクルにおける実行オフセットを算出し、次に、この実行オフセットと、現サイクルの前サイクルに送信した信号制御指令情報に含まれるサイクル長、目標オフセット、追従幅(つまり、現サイクルにおけるサイクル長、目標オフセット、追従幅)とに基づいて、現サイクルにおいて実行するサイクル長を予測し、この現サイクルにおける実行サイクル長と、現サイクルにおける実行オフセットと、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長(つまり、現サイクルにおけるサイクル長)とから、次サイクルの実行オフセットを算出する構成(算出方法5−2)が含まれていたが、本実施形態12では、上記の予測した現サイクルにおける実行サイクル長に代えて、上記信号制御実行情報に含まれる予定サイクル長を用いて、次サイクルにおける実行オフセットを算出する。すなわち、次サイクルにおける実行オフセットは、現サイクルにおける実行オフセットに上記予定サイクル長を加えて、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長を差し引くことにより算出することができる(算出方法12)。
この実施形態12での、中央装置が2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図31である。
図31において、実線が1サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示しており、一点鎖線が上記の算出方法12により2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示している。
また、実施形態12での、中央装置が3サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れをまとめたものが図32である。
図32において、実線が上記の算出方法4−1により2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示しており、破線が上記の算出方法4−2により2サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示しており、一点鎖線が上記の算出方法12により3サイクル目における実行オフセットを算出する処理の流れを示している。
また、上述の実施形態5においては、中央装置1は、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2について、次サイクルにおける実行オフセット、現サイクルに送信する予定である(あるいは現サイクルで既に送信済みの)信号制御指令情報に含めるサイクル長(つまり、次サイクルにおけるサイクル長)、上記信号制御指令情報に含める信号制御パラメータから算出した主道路方向の青時間とを含む提供対象交差点信号情報を、情報中継装置3に送信する構成であったが、本実施形態12では、さらに、中央装置1が次にオフセットを更新する予定時刻(本実施形態12では、オフセット更新予定時刻という)又はオフセット更新予定時刻までの残時間、提供対象交差点を構成する交差点数、提供対象交差点を構成する各交差点の交差点ID、上記信号制御指令情報に含まれるオフセット基準時刻(つまり、次サイクルにおけるオフセット基準時刻)、次サイクルにおける実行オフセットに対応する絶対時刻、上記サイクル長の変動幅(全ての現示に対する地点感応制御の感応幅を加算したもの)、上記青時間の変動幅(上記青時間に対する地点感応制御の感応幅を加算したもの)、上記信号制御指令情報に含まれる目標オフセット(つまり、次サイクルにおける目標オフセット)、上記信号制御指令情報に含まれる追従幅(つまり、次サイクルにおける追従幅)、次サイクルにおける追従方式指定フラグ(例えば、「0」は−1/8又は+1/8、「1」は−1/8又は+1/4、「2」は+1/4など)を提供対象交差点信号情報に含めて、情報中継装置3に送信する。なお、上記信号制御指令情報に含まれるサイクル長、主道路方向の青時間を、本実施形態12では、それぞれ基準サイクル長、基準青時間という。
また、上述の実施形態5においては、情報中継装置3は、所定時間(例えば、1秒)毎に取得する基準交差点信号情報に基づいて、基準交差点の交通信号制御機2の次サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を算出する構成であったが、本実施形態12では、このサイクル開始時点からの経過時間に上記の基準交差点の実行オフセットを加えたオフセット基準時刻からの経過時間を算出する。
情報中継装置3は、所定時点(例えば、提供対象交差点信号情報を受け取った時点)において、提供対象交差点信号情報に含まれる、提供対象交差点を構成する各交差点の交通信号制御機2のオフセット更新予定時刻又はオフセット更新予定時刻までの残時間、提供対象交差点を構成する交差点数、提供対象交差点を構成する各交差点の交差点ID、基準サイクル長、基準青時間、実行オフセット、実行オフセットの絶対時刻、目標オフセット、追従幅と、上記の算出したオフセット基準時刻からの経過時間とに基づいて次サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報を作成する。
図33は、実施形態12におけるグリーンウェーブ信号情報のフォーマットの一例を示す図である。提供対象交差点に含まれる基準交差点と従属交差点とをあわせた交差点数をNNとすると、グリーンウェーブ信号情報は、オフセット更新予定時刻又はオフセット更新予定時刻までの残時間、オフセット基準時刻からの経過時間、交差点数NN、提供対象交差点を構成する各交差点の交差点ID、所定の第一サイクル(上記の例では次サイクル)における実行オフセット、実行オフセットの絶対時刻、基準サイクル長、サイクル長の変動幅、基準青時間、青時間の変動幅、目標オフセット、追従最小幅、追従最大幅、追従方式指定フラグを含んでいる。
交差点1は基準交差点であり、交差点2〜交差点NNが従属交差点である。また、追従幅は最小値(追従最小幅)と最大値(追従最大幅)に分けている。
〔実施形態12の効果〕
実施形態12の交通システムによれば、提供対象交差点を構成する各交差点ISの交通信号制御機2が所定の第一サイクルにおいて同期中となるか否かに関わらず、それらの交通信号制御機2についての上記第一サイクルにおける実行オフセット、サイクル長などを含めた、上記第一サイクルにおけるこれらの交通信号制御機2の信号灯色の表示予定に関するグリーンウェーブ信号情報を作成する。
車載装置5は、上記第一サイクルにおける実行オフセットという、これらの交通信号制御機2が実際に信号制御を行った結果得られたオフセットから予測したオフセットと、車両6の進行方向における青時間とから、これらの交通信号制御機2の動きに即した各交差点の上記第一サイクルにおける青信号の開始時点及び終了時点を予測することができるため、提供対象交差点を青信号の間に通過することができる走行速度の範囲を適切に算出することができる。
なお、上述の実施形態12においては、所定の第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報にはオフセット基準時刻からの経過時間を格納するとともに、オフセット基準時刻を基準とする実行オフセットを格納する構成であったが、これに限られず、任意の基準時刻からの経過時間を格納するとともに、この任意の基準時刻を基準とする実行オフセット(任意の基準時刻と各交差点のサイクル開始時刻との差)を格納する構成であっても良い。この場合、任意の基準時刻には、基準交差点の動作に関連した時刻を設定することが好ましいが、例えば、基準交差点の現サイクルの実際のサイクル開始時刻としても良いし、基準交差点の青信号の開始時刻、あるいは青信号の終了時刻としても良い。また、基準交差点の現サイクルの実際のサイクル開始時刻が地点感応制御のために変動している場合には、現サイクルにおいて地点感応制御が行われなかったと仮定した場合の基準交差点の次サイクルのサイクル開始予定時刻としても良い。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記の実施形態1〜12について、いくつかの組合せについては説明したが、その他の組合せを行っても良い。
また、上記の実施形態の所定の第一サイクルにおけるグリーンウェーブ信号情報に、各交差点についての当該第一サイクルにおいて同期中となるか否かを示す識別情報を含める構成であっても良い。車載装置5は、同期中となるか否かを示す識別情報を取得することにより、上記第一サイクルにおける各交差点の青信号の時間帯の予測に役立てることができる。
1 中央装置、 101 演算部、 102 記憶部、 103 送受信部、 104 時計部
2、2A、2B、2C、2D 交通信号制御機
3 情報中継装置、 301 第1インタフェース部、 302 第2インタフェース部、 303 中継部、 304 制御部、 305 記憶部
4 路側通信装置、 5 車載装置、 6 車両
IS、ISA、ISB、ISC、ISD 交差点
RM 主道路、 RSA、RSB、RSC、RSD 従道路

Claims (45)

  1. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機と、
    前記交通信号制御機が前記信号灯器の信号灯色の表示を制御するために用いる信号制御パラメータ情報を、前記複数の交通信号制御機それぞれに対して作成する中央装置と、
    前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置とを備え、
    前記中央装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する信号制御パラメータ情報を含む複数交差点信号情報を前記情報作成装置に送信するように構成されており、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)は、自己のサイクル長よりも短い所定の第一周期毎に、自己が制御する前記信号灯器の信号灯色の表示予定時間を含む基準交差点信号情報を、前記情報作成装置に送信するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記基準交差点信号情報に基づいて前記基準交通信号制御機の所定の第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間を算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、算出した前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記複数交通信号情報とに基づいて、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    交通システム。
  2. 前記第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  3. 前記第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機のそれぞれが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機のうち、前記判定手段が同期中となると判定した前記交通信号制御機のみについて、前記第一サイクルにおける信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  4. 前記第一サイクルから所定数サイクル以内において、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  5. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、目標となるオフセットである目標オフセットと、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、
    前記判定手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記目標オフセットと、前記オフセット基準時刻と、前記追従幅と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、同期中となるか否かを判定するように構成されている、
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の交通システム。
  6. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  7. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項6に記載の交通システム。
  8. 前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおけるサイクル開始時刻を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されている、
    請求項7に記載の交通システム。
  9. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻と、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項6に記載の交通システム。
  10. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻と、前記第三サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットと、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項6に記載の交通システム。
  11. 前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおいて実行されたサイクル長である実行サイクル長を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されている、
    請求項10に記載の交通システム。
  12. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅が含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  13. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットを前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとみなすように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項12に記載の交通システム。
  14. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項12に記載の交通システム。
  15. 前記第一サイクルにおける前記実行オフセットは、最小値及び最大値を含んでいる、
    請求項9又は14に記載の交通システム。
  16. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットと、前記第三サイクルにおける追従幅とが含まれており、
    前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項12に記載の交通システム。
  17. 前記算出手段は、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記目標オフセットと、前記第三サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記第三サイクルにおいて実行されたサイクル長である実行サイクル長を算出し、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されている、
    請求項16に記載の交通システム。
  18. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長、前記第一サイクルにおける前記追従幅とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値を算出する第二算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記青時間の最小値及び最大値と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項6又は12に記載の交通システム。
  19. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  20. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長と、前記第三サイクルにおけるオフセット基準時刻とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、さらに前記第二サイクルにおける予定となるサイクル長である予定サイクル長が含まれており、
    前記算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第三サイクルにおける前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記予定サイクル長とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第一サイクルにおける前記青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項19に記載の交通システム。
  21. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅が含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  22. 前記第二サイクルは、前記第一サイクルの2つ前のサイクルであり、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、前記第一サイクルにおけるサイクル長と、前記第一サイクルにおける追従幅と、前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおけるサイクル長とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、さらに前記第二サイクルにおける予定となるサイクル長である予定サイクル長が含まれており、
    前記算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットを算出し、さらに前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第三サイクルにおける実行オフセットと、前記第三サイクルにおける前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記予定サイクル長とに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットを算出するように構成されており、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記サイクル長と、前記第一サイクルにおける前記追従幅と、前記第一サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第一サイクルにおける前記青時間と、所定の基準時点からの経過時間とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項21に記載の交通システム。
  23. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットが含まれており、
    前記情報作成装置は、さらに、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記目標オフセットを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項20又は22に記載の交通システム。
  24. 前記複数交差点信号灯色表示情報には、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅が含まれる、
    請求項1乃至23のいずれか1項に記載の交通システム。
  25. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅に基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値を算出する第三算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記青時間の最小値及び最大値を含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1乃至24のいずれか1項に記載の交通システム。
  26. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおけるスプリットが含まれており、
    前記第三算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記スプリットに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での基準となる青時間(以下、本請求項において「基準青時間」という)を算出し、さらに、前記基準青時間に前記感応幅の最小値を加えて前記青時間の最小値を算出するとともに、前記基準青時間に前記感応幅の最大値を加えて前記青時間の最大を算出するように構成されている、
    請求項25に記載の交通システム。
  27. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、さらに、前記第一サイクルにおけるスプリットが含まれており、
    前記第三算出手段は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記スプリットに基づいて、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での基準となる青時間(以下、本請求項において「基準青時間」という)を算出し、さらに、前記基準青時間に前記感応幅の最小値を加えて前記感応幅の最大値を差し引くことにより前記青時間の最小値を算出するとともに、前記基準青時間に前記感応幅の最大値を加えて前記感応幅の最小値を差し引くことにより前記青時間の最大を算出するように構成されている、
    請求項25に記載の交通システム。
  28. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、オフセットを計時する際の基準となる時刻であるオフセット基準時刻と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおけるサイクル開始時刻と、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおいて地点感応制御を実行した結果延長又は短縮した時間である感応変動値とが含まれており、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記オフセット基準時刻と、前記第二サイクルにおける前記サイクル開始時刻と、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおける前記感応変動値と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  29. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御パラメータ情報には、サイクル長と、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とが含まれており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれは、前記第一サイクルより前のサイクルである第二サイクルにおける前記信号灯器の信号灯色の表示を制御した結果を含む信号制御実行情報を作成するように構成されており、
    前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記信号制御実行情報には、前記第二サイクルにおいて実行したオフセットである実行オフセットと、前記第二サイクルを構成する複数の階梯それぞれの実行時間である前記第二サイクルにおける各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおいて地点感応制御を実行した結果延長又は短縮した時間である感応変動値とが含まれており、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記サイクル長と、前記第二サイクルにおける前記実行オフセットと、前記第二サイクルにおける前記各階梯の実行秒数と、前記第二サイクルにおける感応変動値と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅とに基づいて、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットを算出する算出手段をさらに備え、
    前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記サイクル長と、前記追従幅と、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青時間と、前記基準交通信号制御機の前記第一サイクルにおける前記サイクル開始時点からの経過時間と、前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットとを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  30. 前記情報作成装置は、前記複数の交通信号制御機それぞれの、前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長と、当該青信号の終了時点の最短及び最長とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成するように構成されている、
    請求項1に記載の交通システム。
  31. 前記基準交差点は、前記車両が最初に到達する交差点である、
    請求項1乃至30のいずれか1項に記載の交通システム。
  32. 前記基準交差点は、重要交差点であり、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点は、前記重要交差点と同一のサブエリアに含まれる交差点である、
    請求項1乃至31のいずれか1項に記載の交通システム。
  33. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、
    所定の第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置と
    を備える、交通システム。
  34. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、
    所定の第一サイクルにおいて、前記複数の交通信号制御機のそれぞれが同期中となるか否かを判定する判定手段と、
    前記複数の交通信号制御機のうち、前記判定手段が同期中となると判定した前記交通信号制御機のみについて、前記第一サイクルにおける信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置と
    を備える、交通システム。
  35. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムであって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機と、
    所定の第一サイクルから所定数サイクル以内において、前記複数の交通信号制御機の全てが同期中となるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が同期中となると判定した場合に、前記第一サイクルにおける前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置と
    を備える、交通システム。
  36. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を作成する情報作成装置であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する複数の交通信号制御機それぞれの、所定の第一サイクルにおける車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長と、当該青信号の終了時点の最短及び最長とを含む前記複数交差点信号灯色表示情報を作成する作成手段
    を備える、情報作成装置。
  37. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長及び前記車両が進入する方向での青時間と、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける目標となるオフセットである目標オフセットとを含む、
    データ構造。
  38. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅、及び前記車両が進入する方向での青時間と、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記第一サイクルの1つ前のサイクルである第三サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットとを含む、
    データ構造。
  39. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅、及び前記車両が進入する方向での青時間と、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間と、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセットとを含む、
    データ構造。
  40. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長と、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)の前記第一サイクルにおけるサイクル開始時点からの経過時間及び前記車両が進入する方向での青時間と、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける実行したオフセットである実行オフセット、並びに前記車両が進入する方向での青時間の最小値及び最大値とを含む、
    データ構造。
  41. さらに、前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する地点感応制御の感応幅を含む、
    請求項37乃至40のいずれか1項に記載のデータ構造。
  42. 前記複数の交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での前記青時間は、最小値及び最大値を含む、
    請求項37乃至41のいずれか1項に記載のデータ構造。
  43. 前記1又は複数の従属交通信号制御機それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記実行オフセットは、最小値及び最大値を含む、
    請求項39乃至42のいずれか1項に記載のデータ構造。
  44. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の終了時点の最短及び最長と、
    前記複数の交差点のうちの一の交差点(以下、本請求項において「基準交差点」という)に設置された交通信号制御機(以下、本請求項において「基準交通信号制御機」という)の前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点と、
    前記複数の交差点のうちの前記基準交差点以外の交差点である従属交差点に設置された1又は複数の交通信号制御機(以下、本請求項において「従属交通信号制御機」という)それぞれに対応する前記第一サイクルにおける前記車両が進入する方向での青信号の開始時点の最短及び最長とを含む、
    データ構造。
  45. 複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示予定に関する情報を含む複数交差点信号灯色表示情報を車両に提供する交通システムに使用する前記複数交差点信号灯色表示情報のデータ構造であって、
    所定の基準時点からの経過時間と、
    前記複数の交差点それぞれに設置された信号灯器の信号灯色の表示を制御する、前記複数の交差点それぞれに設置された複数の交通信号制御機それぞれに対応する、所定の第一サイクルにおけるサイクル長、前記車両が進入する方向での青時間、実行したオフセットである実行オフセット、及び1サイクルにおけるサイクル長の延長又は短縮が可能な幅である追従幅とを含む、
    データ構造。
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